JPH05203772A - 回転駆動装置 - Google Patents

回転駆動装置

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JPH05203772A
JPH05203772A JP4011164A JP1116492A JPH05203772A JP H05203772 A JPH05203772 A JP H05203772A JP 4011164 A JP4011164 A JP 4011164A JP 1116492 A JP1116492 A JP 1116492A JP H05203772 A JPH05203772 A JP H05203772A
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JP
Japan
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axes
light receiving
angle
vibrating body
piezoelectric body
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Withdrawn
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JP4011164A
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Inventor
Yoshiaki Matsuzawa
良紀 松澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】1個のアクチュエータによる簡単な構成で被駆
動体をダイレクトに、2軸のまわりに回動自在とするこ
と。 【構成】受光手段保持部2が少なくとも2軸まわりに回
動自在に支持される共に該2軸の交点を中心とする略球
状の面を有し2自由度振動子3は上記受光手段保持部2
の略球状の面にその先端が当接され電気−機械エネルギ
ー変換素子により該先端部に3次元の振動を発生させ
る。そして、上記2自由度振動子3の3次元駆動により
上記受光手段保持部2は少なくとも2軸まわりに回動自
在となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2軸まわりに回動自在
な回転駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物体に回転力を与えるアクチュエ
ータとしてはモータ等が挙げられる。通常、モータは1
軸まわりについてのみ回転自在となっており、物体を2
軸まわりに回動させる為には2個のモータと減速機構と
を組み合わせる必要がある。図19は、2軸まわりに物
体を回動させるために2個のモータを用いて構成した従
来の回転駆動装置の概略を示す図であり、同図に示すよ
うに2個のモータにより物体を2軸まわりに回動する場
合は、モータ190a,190bや減速機構191a,
191bが2重に必要になるため装置全体が大きくな
り、小型化することが難しい。
【0003】一方、特開平02−7875号公報では、
3次元的に変形可能な振動子を用いることにより、物体
を平面上で2軸まわりに移動可能とした回転駆動装置に
関する技術が開示されている。
【0004】この回転駆動装置は、圧電積層体と該圧電
積層体に取付けた圧電阻止とを振動させたときに発生す
る縦方向及び横方向の振動を合成すると共に、その合成
状態を制御した場合に振動子上の質点が任意な大きさ及
び態様の楕円振動または傾斜往復振動を行うことに着目
してなされたもので、振動子の上面に可動部材を接触さ
せることで可動部材を所定方向へ移動可能としている。
しかし、同公報では上記回転駆動装置の平面方向の移動
については開示されているが、その回転についての示唆
がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、物体を
2軸まわりに回動させる為には、従来2個のアクチュエ
ータが必要であるため、装置全体の小型化、及びコスト
を低減する事は難しい。また、1つのアクチュエータで
平面的に物体を2軸方向に移動可能にするアクチュエー
タでは、そのまま回動運動への応用は難しい。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、1つのアクチュエータを
用いて2軸まわりに回動可能な回転駆動装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の回転駆動装置は、少なくとも2軸まわりに
回動自在に支持され、該2軸の交点を中心とする略球状
の面を有する被駆動体と、上記被駆動体の略球状の面に
その先端が当接され、電気−機械エネルギー変換素子に
より該先端部に3次元の振動を発生させる振動体とを具
備し、上記振動体による3次元駆動により上記被駆動体
を少なくとも2軸まわりに回動させることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】即ち、本発明の回転駆動装置では、被駆動体は
少なくとも2軸まわりに回動自在に支持され、該2軸の
交点を中心とする略球状の面を有し、振動体は上記被駆
動体の略球状の面にその先端が当接され電気−機械エネ
ルギー変換素子により該先端部に3次元の振動を発生さ
せる。そして、上記振動体による3次元駆動により上記
被駆動体は少なくとも2軸まわりに回動自在となる。
【0009】
【実施例】本発明の回転駆動装置の実施例について説明
する前に、本発明の概要を説明する。図3は本発明の回
転駆動装置の概念図である。
【0010】同図に示すように、本発明の回転駆動装置
では、電界や磁界等の変化により伸縮変形を起こす振動
体31の変形軸の一方の端に振動体接点部32が取付け
られており、振動体31の他方の端には振動体土台部3
3が取り付けられている。
【0011】そして、少なくとも上記振動体接点部32
と振動体土台部33のいずれか一方には、上記振動体3
1の変形軸に直交する方向に変形方向を有する屈曲変形
する少なくとも2組のバイモルフ型圧電体34,35
と、上記振動体31とバイモルフ型圧電体34,35に
印加する交番電力の位相をずらす事が可能な交番電力発
生手段36とが取り付けられている。
【0012】そして、他方には、上記振動体接点部32
に接触する回動部材球面部37及び回動部材38と、該
回動部材38の回動中心を回動部材球面部37の球の中
心と同一に保持する回動部材保持手段39が取り付けら
れている。
【0013】この様な構成において、交番電圧発生手段
36の出力により、それぞれ同一周波数で位相の異なる
電圧が振動体31とバイモルフ型圧電体34,35の少
なくともいずれかに印加されると、振動体接点部32が
任意の方向に振動し、この振動により上記振動体接点部
32に接触している回動部材球面部37の接触点が移動
する。
【0014】そして、上記球面部37を有する回動部材
38は、回動部材保持手段39により移動の回転中心を
回動部材球面部37の中心と同一に規制されている為
に、振動体接点部32と回動部材球面部37の接触上の
角度、押圧力は一定に保たれたまま回動部材38は回動
する。以下、本発明の実施例について述べる。図1及び
図2は、受光手段の感度軸を変更する装置として用いた
第1の実施例に係る回転駆動装置の構成を示す図であ
る。
【0015】同図に示すように、ジンバル土台部4に対
しy軸まわりに回転可能な位置には方位角ステージ5
が、スライダー9cと軸ピン6cを用いてジンバル土台
部4に取り付けられている。
【0016】そして、この方位角ステージ5に対するx
軸まわりの角度である仰角について変更自在に受光手段
保持部2を支持する為に、方位角ステージ5は受光手段
保持部2を挟み込む形状を有し、スライダー9a,9b
と軸ピン6a,6bを用いて受光手段保持部2を回動可
能に支持している。これにより、受光手段保持部2はジ
ンバル土台部4に対しx軸まわり、y軸まわりの2軸に
ついて回転中心Oを中心に回動自在となる。
【0017】さらに、上記受光手段保持部2の後面に
は、上記の回転中心Oを中心とした球面部が形成され、
その球面部に接するように2自由度振動子3がジンバル
土台部4に取り付けられている。
【0018】このような構成において、回動の回転角に
ついては、ジンバル土台部4と方位角ステージ5との位
置関係で定まる方位角φと、方位角ステージ5と受光手
段保持部2との位置関係で定まる仰角θによって定ま
る。
【0019】まず、上記仰角θは、受光手段保持部2の
側面に配された磁気パターン8と方位角ステージ5上の
磁気−抵抗変換素子(MRセンサ)による磁気センサ7
を用いた仰角検出部により検出される。
【0020】そして、上記方位角φは、方位角ステージ
5の底面に配された磁気パターン10とジンバル土台部
4に埋め込まれたMRセンサを用いた磁気センサ11と
から構成される方位角検出部により検出される。図4は
第1の実施例に係る回動回転駆動装置の詳細な構成を示
す図である。
【0021】同図に示すように、本実施例の回転駆動装
置は被写体の輝度を部分的に測光可能に受光角に指向性
を有する受光手段1が、受光手段保持部2(回動手段3
8に相当)に取り付けられている。そして、上記受光手
段保持部2は、ジンバル機構部41(回動部材保持手段
39に相当)により水平方向と上下方向の2軸の回転が
可能に支持されている。
【0022】さらに、上記受光手段保持部2には、上記
の2軸の回転軸の交点を中心とした球面部2a(回動部
材球面部37に相当)が形成されており、その球面上に
接するように2自由振動子3が設けられている。
【0023】上記2自由度振動子3は、上記振動体接点
部301(振動体接点部32に相当)と、積層型圧電体
302(振動体31に相当)、振動体土台部303(振
動体土台部33に相当)、方位角変更圧電体304(バ
イモルフ型圧電体34に相当)、仰角変更圧電体305
(バイモルフ型圧電体35に相当)により構成されてお
りジンバル機構部41と共通の土台に取り付けられてい
る。
【0024】上記受光手段保持部2は、さらに方位角及
び抑角を検出する方位各検出部42及び抑角検出部43
にそれぞれ接続されており、該方位各検出部43及び抑
角検出部42は各検出信号を受けて受光角度を設定する
ための受光角度設定部44に接続されている。
【0025】そして、上記受光角度設定部44は圧電体
印加電圧発生部45に接続されており、該圧電体印加電
圧発生部45は上記2自由度振動子3における上記3組
の圧電体302,304,305に接続されている。
【0026】このような構成において、上記受光角度設
定部44は、所望の受光手段1の感度方向と、受光手段
保持部2の方位角及び仰角についての検出を行う方位角
検出部43からの検出出力と、仰角検出部42からの検
出出力とを比較して一致するために必要な指示を圧電体
印加電圧発生部45に行う。
【0027】そして、受光角度設定部44から指示によ
り、上記圧電体印加電圧発生部45より発生した交流電
圧は2自由度振動子3における3組の圧電体302,3
04,305に印加される。こうして、上記2自由度振
動子3は上記交流電圧の振幅や周波数、位相のずれに応
じて任意の方向への変形振動が可能となる。
【0028】図5は上記受光手段1の詳細な構成を示す
図であり、同図に示すように受光手段1はレンズ50と
受光素子51とからなり、被写体の一部を受光素子51
上に投影される様に構成され、被写体の輝度情報を検出
する。尚、実際の構成においては、受光手段1は受光手
段保持部2内に配置されている。
【0029】図6は、上記2自由度振動子3の詳細な構
成を示す図であり、同図に示すように、積層型圧電体3
02の変形軸の一方の端に受光手段保持部2の球面部2
aと接する突部を有する振動体接点部301、他方の端
に2自由度振動子取り付け用の振動体土台部303が取
り付けられている。
【0030】そして、上記振動体土台部303は直方体
形状をしており、その側面には積層型圧電体302の変
形軸と直交し、さらに互いの変形方向が直交する様に2
対のバイモルフ型の圧電体が、方位角変更圧電体304
a,304b、仰角変更圧電体305a,305bとし
て貼り付けられている。図7はこのような構成の2自由
度振動子3の振動動作について説明するための図であ
る。
【0031】まず、図7(a)は方位角変更圧電体30
4に交番電圧を印加した場合の2自由度振動子3の変形
を示す図であり、バイモルフ型圧電体の屈曲により、図
中、矢印で示した範囲で2自由度振動子3は振動する。
次に、図7(b)は積層型圧電体302に交番電圧を印
加した場合の変形を示す図であり、同図に示すように2
自由度振動子3は縦方向に振動する。
【0032】そして、図7(c)は方位角変更圧電体3
04と積層型圧電体302の両方に、それぞれ位相が1
/4周期ずれた振動を発生するように、周波数は同一で
あるが位相のずれた交番電圧を印加した場合の2自由度
振動子3の振動を示す図であり、この場合振動体接点部
301は、図中、矢印で示した輪状(楕円状)の軌跡で
振動する。
【0033】さらに、図7(d)は上記楕円状の振動の
上に、回転中心と円の中心が一致した円状の物体を振動
体接点部301に接触するように配置した図であり、物
体は回転中心Oを中心として回動する。
【0034】そして、図7(e)は上記2自由度振動子
3の上面図を示す図であり、バイモルフ型圧電体による
仰角変更圧電体305aを、その変形方向を方位角変更
圧電体と異なる方向となるように振動体土台部13に貼
り合わせて同様に駆動させる事で振動体接点部301は
3次元的に振動させる事が可能になる。
【0035】以上、2自由度振動体3の振動について述
べたが、この2自由振動体3による3次元的な振動によ
り受光手段保持部2をx軸まわりに正方向に移動させる
為には、積層型圧電体304に印加する電圧に対して、
最大に伸びる場合より1/4周期遅れたタイミングでZ
軸まわり正方向に、仰角変更圧電体305が最大に変形
する様に交番電圧を印加すればよい。逆に、x軸まわり
に負方向に受光手段保持部2を移動させる為には、1/
4周期進んだ波形を用いればよい。
【0036】また、同様にy軸まわりに正方向に回動さ
せる為には、方位角変更圧電体304がx軸負方向に変
形を最大にするタイミングを積層型圧電体302が最大
に伸びる時より、1/4同期遅れたタイミングでy軸ま
わり負方向に回動させる為には1/4同期進んだタイミ
ングになる様に、方位角変更圧電体304に交番電圧を
印加すればよい。尚、バイモルフ型圧電体への交番電圧
の振幅をφにすると移動は生じない。
【0037】次に、図8は上記2自由度振動子3におけ
る3組の圧電体302、304、305を駆動する為の
交番電圧を発生する圧電体印加電圧発生部45の詳細な
構成を示す図である。
【0038】同図に示すように各圧電体の振動の周波数
を定めている発振器450の信号は、積層型圧電体30
2の振動の起動と停止を制御する受光角度設定部44か
らの積層型圧電体起動信号が起動を示す場合に昇圧器4
52aに加えられ、必要な電圧まで昇圧されたのちに積
層型圧電体302に印加される。
【0039】そして、上記発振器450の信号は位相器
451aに対しても出力され、該位相器451aでは、
受光角度設定部44からの方位角変更圧電体位相ずらし
信号に従って指示され分だけ位相をずらして交番信号を
出力する。
【0040】この位相のずれた信号は、受光角度設定部
44からの方位角変更圧電体起動信号が起動を示す場合
に昇圧器452bに入力され、必要な電圧に変換された
後、方位角変更圧電体304に印加される。
【0041】同様に、仰角変更圧電体305には、発振
器450からの信号と仰角変更圧電体位相ずらし信号、
仰角変更圧電体起動信号に基づいて位相器451bと昇
圧器452cにより必要な交番電圧が印加される。
【0042】前述の様に、仰角検出部42は受光手段保
持部2上の磁気パターン8と、方位角ステージ5上に取
り付けられた磁気センサ7から構成され、さらに図示し
ない信号処理回路36が付加される。
【0043】図9は、磁気パターン8の構成をを示す図
であり、同図に示すように磁気パターン8は受光手段保
持部2と方位角ステージ5の回動の中心点Aを中心とし
て、扇状に磁極N,Sが、所定のピッチに着磁されてい
る。そして、公知の方法により、その回転量と方向が検
出できる様にA相及びB相のパターン及び基準点を検出
する為のZ相の着磁パターンを設けている。
【0044】上記磁気センサ7は、この扇状の磁気パタ
ーン8上をA相,B相,Z相の着磁パターンを検出する
ためのA相MRセンサ7a,B相MRセンサ7b,Z相
MRセンサ7cを有しており、円弧を描き移動すること
でその相対的な回転を検出する。
【0045】そして、着磁パターンのピッチに対して、
A相MRセンサ7aとB相MRセンサ7bは1/4位相
ずらして取り付けてあり、公知の方法により回転の方向
と着磁ピッチの1/4ピッチでの回転量が検出すること
ができる。Z相の着磁パターンは、その回転の範囲の両
端と中央において信号が出力される様になっている。
【0046】検出点での着磁ピッチはA相,B相用の着
磁ピッチより狭く設定され、さらにそのA,B相着磁パ
ターンに対しての位置は、中央(水平位置)回転範囲の
両端の位置を判別可能にする為に、A,B相の検出信号
の基準のスレッショルドに対して電圧の組み合せが異な
る位置に設定されている。
【0047】図10は上記仰角検出部42における上記
信号処理回路70の構成を示す図であり、図11は該信
号処理回路70における各点での信号状態について示す
図である。
【0048】図10において、各MRセンサ7a,7
b,7cからの出力は、それぞれの判定スレッショルド
を有するコンパレータ701に於いてデジタル信号化さ
れる。そして、図11に示すMRセンサの出力1
2 ,P3 に対して、図11に示すデジタル信号P4
5 ,P6 を出力する。
【0049】中央位置θ1 は、中央位置検出部704に
おいて(P4 =ハイレベル“H”,P5 =“H”,P6
=“H”)の条件で検出され、これが水平位置である事
の信号となる。
【0050】そして、終端位置θ0 とθ2 については、
終端位置検出部705、706において、それぞれ(P
4 =“H“,P5 =ローレベル“L“,P6
“H”),(P4 =“L”,P5 =“H”,P6
“H”)の条件を全て満たす場合に検出される。そし
て、方向信号は方向信号検出部702により検出され
る。
【0051】尚、A,Bの両相の立ち上り、立ち下りの
デジタル信号のエッジについては、エッジ加算パルス変
換部703により公知の方法で処理され、各エッジに対
応して図11のP7 で示すパルスに変換された後、カウ
ンタ707に入力される。
【0052】そして、上記カウンタ707には、その加
算、減算の方向を示す信号として方向信号検出部702
からの信号が入力されており、その指示する方向にパル
スが加減される。
【0053】また、中央位置θ1 検出部からの信号によ
りカウンタ707はリセットされ、その結果カウンタ7
07の出力は回転範囲の中央位置θ1 を基準として、
A,B相着磁ピッチの1/4間隔の値で分解された位置
を示す。
【0054】以上の信号処理の結果、仰角検出部42に
より仰角駆動方向検出信号、仰角位置検出信号、中央位
置θ1 信号、終端位置θ0 検出信号、終端位置θ2 検出
信号が出力される。
【0055】尚、方位角検出部43も同様の構成を有
し、方位角駆動方向検出信号、方位角位置検出信号、中
央位置θ1 信号、終端位置θ0 検出信号、終端位置θ2
検出信号を出力する。そして、この中央位置θ1 信号は
方位角ステージ5がZ軸上にある場合に出力され、方位
角位置検出信号はその点を基準とした値として出力され
る。図12は上記受光角度設定部44の詳細な構成を示
す図である。方位角検出部43からの方位角位置検出信
号は、受光角度設定部44の方位角比較部440へ入力
され、その他の信号は異常検出部441へ入力される。
方位角設定部442では、手動操作等により受光角の方
位角を設定され、その設定値を方位角比較部440へ出
力する。また、方位角設定部442は異常検出部441
の出力により動作に異常がある場合は、その指示に従
う。
【0056】上記方位角比較部440は、方位角設定部
442が指示する方位角と方位角検出部が出力する方位
角とを比較し、動かすか否か、及び動かす場合にはその
方向を判別し、それぞれの場合に応じて方位角度変更圧
電体位相ずらし信号発生部443、方位角度変更圧電体
起動信号発生部444、積層型圧電体起動信号発生部4
45へ指示を与え、それぞれの信号が圧電体印加電圧発
生手段45へ出力される。
【0057】尚、仰角についても同様に処理される。即
ち、抑角検出部42からの抑角位置検出信号は、受光角
度設定部44の抑角比較部446へ入力され、その他の
信号は異常検出部441へ入力される。抑角設定部44
7は、手動操作等により受光角の抑角を設定され、その
設定値を抑角比較部446へ出力する。また、抑角設定
部447は異常検出部441の出力により動作に異常が
ある場合にその指示に従う。
【0058】上記抑角比較部446は、抑角設定部44
7が指示する抑角と方位角検出部が出力する方位角とを
比較し、動かすか否か、及び動かす場合にはその方向を
判別し、それぞれの場合に応じて抑角度変更圧電体位相
ずらし信号発生部449、抑角度変更圧電体起動信号発
生部448、積層型圧電体起動信号発生部445へ指示
を与え、それぞれの信号が圧電体印加電圧発生手段45
へ出力される。
【0059】上記異常検出部441は、駆動方向につい
ての異常、終端位置への不用意な移動を検出し、異常警
告部によりその異常を知らしめると共に、抑角設定部4
42、仰角設定部447に対して、駆動の範囲内をスキ
ャンニングする様に順次それぞれの角度を指示して、そ
のスキャンニングの動作により角度検出部のカウンタ等
をリセットする共に、方位角、仰角について基準位置へ
の移動を行う。これは電源投入時などの初期リセット動
作等に用いられる。上述の様にして、本発明の第1の実
施例は受光手段の角度を自在に設定可能になる。
【0060】ところで、本発明で使用する2自由度振動
子は、超音波領域にその共振周波数を有しているため、
振動子の振動を物体の移動、回動に使用する場合には、
振動子は共振状態で使用する事が望ましい。
【0061】さらに、振動子の形状により、縦振動の方
が、共振周波数が、横振動より高いため、バイモルフ型
圧電体の共振周波数に合わせて、バイモルフ型、積層型
の両振動子を駆動する事が考えられる。
【0062】そして、上記振動体1を積層型圧電体では
なく超磁歪材等を用いて磁歪変形振動を行う場合も同様
にバイモルフ型圧電体による変形振動の共振に合わせる
事が望ましい。
【0063】その為に、実際の回動駆動前にバイモルフ
型の圧電体による振動の共振点を検出して、その共振周
波数で交番電圧発生手段での交番周波数を定める事や、
共振検出用の圧電体等の検出手段を用いて検出信号の振
幅が最大になる周波数を検出する事が考えられる。ま
た、バイモルフ型圧電体の変形軸に対して、異なった角
度に設置する事で2軸方向の振動に対して検出可能とす
ることができる。
【0064】次に、図13は共振検出圧電体136の取
り付け例を示す図であり、(a)は2自由度振動子の斜
視図、(b)は振動体土台部の上方よりみた断面図であ
る。そして、図14は共振周波数の設定装置の構成を示
す図である。
【0065】上記2自由度振動子143に加える振動周
波数がスキャンニング的に低周波から高周波へ変更可能
な発振周波数スキャン設定部140からの信号により、
発振器141の周波数が設定される。そして、この周波
数に基づいて交番電圧発生手段142により必要な電
圧、電力に増幅された信号が2自由度振動子143に印
加される。その振動を検出圧電体144により検出し、
その振動の振幅が振幅検出部145により検出される。
【0066】この振幅の最大値となる時を検出する為の
ピーク検出部146からのピーク検出信号により、その
時点での発振周波数スキャン設定部140が指示した発
振周波数が発振周波数記憶手段147に記憶される。
【0067】これらの動作は、実際の2自由度振動子1
43の使用に先立ち実施され、実際の2軸の駆動時に
は、発振周波数記憶手段47に記憶されている周波数に
基づいて発振器は発振信号を出力する。
【0068】また、上記の例は共振の検出圧電体を別個
に設けたが、バイモルフ型圧電体のみの振動を発生さ
せ、その時の振動体の振動を検出する事で、個別に検出
圧電体を設ける必要がなく構成する事が可能である。
【0069】ここで、図15に示す様に、バイモルフ型
圧電体のみに振動を発生させた場合、2自由度振動子は
屈曲振動のみを発生するが、この屈曲振動により、例え
ば第一実施例において用いた振動体である積層型圧電体
は、圧縮と伸びを繰り返す事になりその為、電荷が発生
し、検出圧電体37と同様の処理により2自由度振動子
の振動状態が検出可能な共振周波数を見い出す事ができ
る。図16は本発明を応用した第2の実施例を示す図で
ある。
【0070】本実施例はジンバル機構41に吊られた、
レンズ161等の光学装置を駆動するもので、透過を要
する光学要素を2軸まわりに駆動する場合には、球面部
162を光軸Zからオフセットして配置し、2自由度振
動子163を用いて駆動する事が可能である。したがっ
て、本実施例はカメラのぶれの補正装置等へ応用され
る。また、図17に示すように、ジンバル機構を用いず
に球面部162を球体状に形成して保持して駆動する事
も可能である。
【0071】さらに、図18に示す様に振動体をTb,
Dy,Feの合金等の超磁歪を示す超磁歪材料180を
用いて、振動体、振動体接点部、振動体土台部を一体に
形成し、その側面にバイモルフ圧電体182を貼り、使
用時に図18(b)で示す様にコイル183等に交番電
流を流して、振動体接点部181を振動させる様に構成
する事で、2自由振動子の構造を簡略化する事も可能で
ある。
【0072】以上詳述したように、本発明では、被駆動
体である受光手段保持部2が少なくとも2軸まわりに回
動自在に支持されている共に、該2軸の交点を中心とす
る略球状の球面部2aを有し、上記受光手段保持部2の
球面部2aに2自由度振動子3の先端が当接されること
で該先端部に3次元の振動を発生させる。即ち、上記2
自由度振動子3による3次元駆動により上記受光手段保
持部2を少なくとも2軸まわりに回動自在とすることが
できる。以上、本発明の実施例について述べたが、本発
明はこれに限定されることなく、改良、変更が可能であ
ることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、1個のアクチュエータ
による簡単な構成で被駆動体をダイレクトに、2軸のま
わりに回動自在とする回転駆動装置を提供する事ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る回転駆動装置の斜視図を示
す図である。
【図2】第1の実施例に係る回転駆動装置の構成を示す
図であり、(a)はその上面図、(b)はその正面図、
(c)はその側面図をそれぞれ示す。
【図3】本発明の回転駆動装置の概念図である。
【図4】第1の実施例の詳細な構成を示す図である。
【図5】受光手段1の詳細な構成を示す図である。
【図6】2自由度振動子3の詳細な構成を示す図であ
る。
【図7】(a)乃至(e)は2自由度振動子3の振動動
作について説明するための図である。
【図8】3組の圧電体を駆動する為の交番電圧を発生す
る圧電体印加電圧発生部45の構成を示す図である。
【図9】磁気パターン8を示す図である。
【図10】信号の処理回路70の構成を示す図である。
【図11】信号の処理回路70における各点での信号状
態について示す図である。
【図12】受光角度設定部44の構成を示す図である。
【図13】共振検出圧電体136を取り付け例を示す図
で、(a)は2自由度振動子の斜視図、(b)は振動体
土台部の上方よりみた断面図である。
【図14】共振周波数の設定装置の構成を示す図であ
る。
【図15】バイモルフ型圧電体のみに振動を発生させた
場合の2自由度振動子の屈曲振動を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施例に係る回転駆動装置の
構成を示す図である。
【図17】ジンバル機構を用いずに、球面部を球体状に
形成して保持して駆動するための駆動回路の構成を示す
図である。
【図18】(a)は、Tb,Dy,Feの合金等の超磁
歪を示す超磁歪材料を用いて、振動体、振動体接点部、
振動体土台部を一体に形成した2自由振動子の構成を示
し、(b)は交番電流を流し振動体を振動させるコイル
の構成を示す図である。
【図19】2軸まわりに物体を回動させるために2個の
アクチュエータを用いて構成した従来の回転駆動装置の
概略を示す図である。
【符号の説明】 1…受光手段、2…受光手段保持部、3…2自由度振動
子、4…ジンバル土台部、5…方位角ステージ、6…軸
ピン、7,11…磁気センサ、8,10…磁気パター
ン、9…スライダー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2軸まわりに回動自在に支持
    され、該2軸の交点を中心とする略球状の面を有する被
    駆動体と、 上記被駆動体の略球状の面にその先端が当接され、電気
    −機械エネルギー変換素子により該先端部に3次元の振
    動を発生させる振動体と、を具備し、 上記振動体による3次元駆動により上記被駆動体を少な
    くとも2軸まわりに回動させることを特徴とする回転駆
    動装置。
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