JP2006081237A - 超音波モータの駆動回路およびアクチュエータ - Google Patents

超音波モータの駆動回路およびアクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で、超音波モータの駆動を容易かつ確実に制御することができ、駆動効率の高い超音波モータの駆動回路およびアクチュエータを提供する。
【解決手段】超音波モータ2の駆動回路5は、交流電圧の印加により伸縮する圧電素子と、被駆動体に対して当接する接触部とを有する振動体を備える超音波モータを駆動する駆動回路であって、パルス信号を周期的に生成するパルス生成手段と、単位期間を周期的に設定する単位期間設定手段と、前記パルス信号の周期を保持しつつ、該パルス信号の前記単位期間内のパルス数を調節するパルス数調節手段と、前記調節されたパルス信号に対応する交流電圧を前記圧電素子に印加して前記超音波モータ2を駆動する駆動手段とを有し、前記パルス数調節手段によって前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記超音波モータ2の駆動を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、超音波モータの駆動回路およびアクチュエータに関するものである。
従来から、圧電素子を備えた振動体を振動させて、ロータ等の被駆動体を駆動する超音波モータが知られている。この超音波モータでは、駆動回路により、振動体の圧電素子に交流電圧を印加し、その振動体を振動させる。
この超音波モータの電流制御や回転数制御には、圧電素子に印加する交流電圧の振幅を調節する電圧振幅可変駆動方式や、PWM駆動方式(チョッパ方式)が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記電圧振幅可変駆動方式の場合は、圧電素子に印加する電圧を直接制御(調節)するので、超音波モータの駆動効率が低下してしまい、また、路構成が複雑化するという問題がある。
また、前記PWM駆動方式の場合は、超音波モータの駆動信号より十分に周波数の高い基準信号が必要となるので、回路電流が増加し、また、回路構成が複雑化するという問題がある。
特開平7−170767号公報
本発明の目的は、簡易な構成で、超音波モータの駆動を容易かつ確実に制御することができ、駆動効率の高い超音波モータの駆動回路およびアクチュエータを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の超音波モータの駆動回路は、交流電圧の印加により伸縮する圧電素子と、被駆動体に対して当接する接触部とを有する振動体を備える超音波モータを駆動する駆動回路であって、
パルス信号を周期的に生成するパルス生成手段と、
単位期間を周期的に設定する単位期間設定手段と、
前記パルス生成手段により生成されたパルス信号の周期を保持しつつ、該パルス生成手段により生成されたパルス信号の前記単位期間内のパルス数を調節するパルス数調節手段と、
前記パルス数調節手段により調節されたパルス信号に対応する交流電圧を前記圧電素子に印加して前記超音波モータを駆動する駆動手段とを有し、
前記パルス数調節手段によって前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記超音波モータの駆動を制御するよう構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、パルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、超音波モータの駆動を制御するので、超音波モータの電流制御や回転数制御等の駆動制御を容易かつ確実に行なうことができる。
また、パルス信号より周波数の高い信号を必要とせず、これにより、回路構成を簡易にすることができる。
また、圧電素子に印加する交流電圧の振幅を調節する電圧振幅可変駆動方式に比べ、超音波モータを高い駆動効率で駆動することができる。
本発明の超音波モータの駆動回路では、前記単位期間設定手段は、前記パルス生成手段により生成されたパルス信号の周期の複数倍の期間を前記単位期間として設定するよう構成されていることが好ましい。
これにより、超音波モータの駆動制御をさらに容易かつ確実に行なうことができる。
本発明の超音波モータの駆動回路では、前記単位期間を変更し得るよう構成されていることが好ましい。
これにより、目的や用途等に応じて、制御分解能を変更することができる。
本発明の超音波モータの駆動回路では、前記パルス数調節手段は、前記パルス生成手段により生成されたパルス信号のうちの一部のパルス信号を無効にすることにより、該パルス生成手段により生成されたパルス信号の前記単位期間内のパルス数を調節するよう構成されていることが好ましい。
これにより、超音波モータの駆動制御をさらに容易かつ確実に行なうことができる。
本発明の超音波モータの駆動回路では、前記パルス数調節手段によって前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記超音波モータの電流値を調節する電流制御を行なうよう構成されていることが好ましい。
これにより、超音波モータの電流制御を容易かつ確実に行なうことができる。
本発明の超音波モータの駆動回路では、前記超音波モータの電流を検出する電流検出手段と、
前記超音波モータの電流を調節する電流調節手段とを有し、
前記電流調節手段は、電流指令値と、前記電流検出手段の検出結果とに基づいて、前記パルス数調節手段を作動させて前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記超音波モータの電流を調節する電流制御を行なうよう構成されていることが好ましい。
これにより、超音波モータの電流制御を容易かつ確実に行なうことができる。
本発明の超音波モータの駆動回路では、前記被駆動体は、回転可能に設けられたロータであり、
前記パルス数調節手段によって前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記ロータの回転数を調節する回転数制御を行なうよう構成されていることが好ましい。
これにより、回転数制御を容易かつ確実に行なうことができる。
本発明の超音波モータの駆動回路では、前記被駆動体は、回転可能に設けられたロータであり、
前記ロータの回転数を検出する回転数検出手段と、
前記ロータの回転数を調節する回転数調節手段とを有し、
前記回転数調節手段は、回転数指令値と、前記回転数検出手段の検出結果とに基づいて、前記パルス数調節手段を作動させて前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記ロータの回転数を調節する回転数制御を行なうよう構成されていることが好ましい。
これにより、回転数制御を容易かつ確実に行なうことができる。
本発明のアクチュエータは、本発明の超音波モータの駆動回路と、
前記駆動回路により駆動される前記超音波モータとを有することを特徴とする。
この発明によれば、パルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、超音波モータの駆動を制御するので、超音波モータの電流制御や回転数制御等の駆動制御を容易かつ確実に行なうことができる。
また、パルス信号より周波数の高い信号を必要とせず、これにより、回路構成を簡易にすることができる。
また、圧電素子に印加する交流電圧の振幅を調節する電圧振幅可変駆動方式に比べ、超音波モータを高い駆動効率で駆動することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記超音波モータの接触部に当接し、該超音波モータからの駆動力により変位する前記被駆動体を有することが好ましい。
これにより、超音波モータの電流制御や回転数制御等の駆動制御を容易かつ確実に行なうことができ、これによって、被駆動体の駆動(例えば、回転、移動等の変位)を容易かつ確実に制御することができる。
以下、本発明の超音波モータの駆動回路およびアクチュエータを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図(一部ブロック図)、図2は、図1に示す超音波モータの駆動回路を示すブロック図である。
これらの図に示すアクチュエータ1は、超音波モータ2と、超音波モータ2を駆動する駆動回路5と、超音波モータ2からの駆動力により回転(変位)するロータ(被駆動体)4とを有している。
ロータ4は、図示しないベースに対し、回転可能に設置されている。また、超音波モータ2は、そのベースに対し、後述する弾性(可撓性)を有する1対の腕部34により固定設置されている。
図1に示すように、超音波モータ2は、振動体3を有している。この振動体3は、全体としては略長方形の板状形状を有し、接触部33と、1対の腕部34、34とを有する。接触部33は、短辺の一部に突出しており、丸みを帯びた頂部を有し、振動体3の短辺の中央部に位置している。各腕部34は、それぞれ、長辺の中央部から略垂直に延出して設けられており、その先端に、孔341が形成された固定部340を有する。振動体3は、ベースに対してその平面を略平行に向けつつ、図示しないボルトが腕部34の孔341に挿入され、そのボルトにより固定部340においてベースに固定される。このようにして、振動体3は、腕部34によって支持され、これにより、その振動体3は自由に振動することができ、比較的大きい振幅で振動する。
ここで、振動体3の接触部33の先端部は、ロータ4の半径方向からその外周面(当接部)41に接触(当接)している。また、接触部33は、腕部34の弾性により、ロータ4の外周面41に対して弾性的に付勢されている。これにより、接触面にて十分な摩擦力が得られ、振動体3の振動を確実にロータ4に伝達することができる。この振動体3の振動により、接触部33からロータ4へ駆動力(回転力)が与えられ、そのロータ4が回転する。なお、振動体3(超音波モータ2)は、後述する駆動回路5に接続されており、駆動回路5により、その駆動が制御される。
前記振動体3は、略長方形の板状形状の単一の補強板(振動板)31と、補強板31と略合同な長方形の板状形状の1対の圧電素子32、32とを有している。すなわち、振動体3は、補強板31を中心に配置し、この補強板31を1対の圧電素子32、32で挟み込んでなる積層構造(厚み方向に積層した構造)を有する。各圧電素子32は、それぞれ、交流電圧が印加されると、その長手方向(長辺の方向)に伸長・収縮する。また、各圧電素子32には、それぞれ、図示しない電極が、その表裏(補強板31と反対側の表面および補強板31側の表面)の所定の位置に設けられている。なお、以下の説明では、1対の圧電素子32、32およびそれらに設けられた電極については、代表的に、一方について説明する。
前記電極としては、圧電素子32に交流電圧(電圧)を印加する1対の駆動用の電極(駆動電極)と、振動体3の振動、すなわち、圧電素子32に誘起された交流電圧(電圧)を検出する1対の検出用の電極(検出電極)とが設けられている。
また、前記接触部33は、前記補強板31と一体的に形成される(単一部材で形成される)。これにより、接触部33を振動体3に対して強固に設置できる利点がある。特に、接触部33は、アクチュエータ1の駆動時にて、振動体3の振動により高速かつ反復的に、高い押圧力にてロータ4に衝突する。したがって、かかる構成により、接触部31の耐久性を高め得る利点がある。
また、前記各腕部34は、補強板31と一体的に形成される(単一部材で形成される)。これにより、各腕部34を振動体3に対して強固に設置できる利点がある。
補強板31の構成材料は、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム系合金、チタン、チタン系合金、銅、銅系合金、ニッケルパーマロイ等の金属や、アルミナ、ジルコニア等の酸化物や、カーボンファイバー等各種のものを用いることができる。この補強板31は、振動体3全体を補強する機能を有し、過振幅や外力等による振動体3の損傷を防止する。
なお、補強板31の構成材料として金属(導電体)を用いる場合は、補強板31と圧電素子32(電極)との間に、絶縁層が設けられる。
また、圧電素子32は、電圧の印加により伸縮可能な材料で構成される。この圧電素子32の構成材料としては、例えば、チタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT(商標))、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等各種のものを用いることができる。
この超音波モータ2の振動体3の接触部33がロータ4に当接した状態で、後述する駆動回路5により、駆動用の電極に交流電圧が印加されると、振動体3の駆動用の電極に対応する部分がそれぞれ高速で繰り返し伸縮する。これにより、振動体3は、例えば、全体として略S字状に屈曲した微少振動、すなわち、縦振動(例えば、縦一次振動)および屈曲振動(例えば屈曲二次振動)の複合振動を行う。この振動により、振動体3の接触部33は、所定方向に変位、すなわち振動(往復運動)、または、ほぼ楕円に沿って変位、すなわち楕円振動(楕円運動)する。ロータ4は、振動体3の駆動用の電極に対応する部分が伸長するときに接触部33から摩擦力(押圧力)を受ける。
すなわち、接触部33の振動変位の径方向成分(ロータ4の径方向の変位)によって、接触部33とロータ4の外周面41との間に大きな摩擦力が与えられ、振動変位の周方向成分(ロータ4の円周方向の変位)によって、ロータ4に所定方向の回転力が与えられる。
振動体3が振動すると、このような力がロータ4に繰り返し作用し、ロータ4は、所定方向に回転する。
なお、超音波モータ2の構成は、前述したものに限定されないことは、言うまでもない。例えば、超音波モータ2は、ロータ4を前記と逆方向に回転させるものであってもよく、また、ロータ4を正逆両方向に回転させることができるものであってもよい。
次に、駆動回路5について、説明する。
図2に示すように、駆動回路5は、超音波モータ2の駆動用のパルス信号(パルス)を周期的に生成し、電圧制御によりそのパルス信号の周波数を調節(可変)し得る電圧制御発振器(パルス生成手段)51と、NOT回路(否定回路)52と、カウンタ回路53と、パルス数N設定部54と、パルス数R設定部55と、AND回路(論理積回路)56と、デットタイム生成回路(貫通電流阻止回路)57と、2つのゲートドライバ58および59と、NOT回路(否定回路)61と、4つのスイッチング素子(スイッチング手段)として4つのFET(電界効果トランジスタ)62、63、64および65と、バンドパスフィルタ71と、信号増幅器(電圧増幅器)72と、コンパレータ(2値化回路)73と、位相シフト器74と、位相比較器75と、ローパスフィルタ76とを有している。
電圧制御発振器51の出力側には、NOT回路52を介してカウンタ回路53が接続され、また、AND回路56の一方の入力端子が接続されている。
電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の周波数は、特に限定されないが、例えば、100〜400kHz程度が好ましく、230〜270kHz程度がより好ましい。
カウンタ回路53としては、例えば、パルスダウンカウンタ等を用いることができる。
また、パルス数R設定部55は、単位期間を決めるパルス数(カウンタ回路53におけるカウンタリセットパルス数)R(但し、R≧2)を設定する手段である。
また、パルス数N設定部54は、カウンタ回路53から出力される信号の電圧レベルをハイレベル(H)に保持する期間を決めるパルス数(カウンタ回路53におけるカウンタ出力パルス数)N(但し、N≦R)を設定する手段である。
カウンタ回路53では、パルス信号をR個(但し、R≧2)カウントするまでの期間のうち、パルス信号をN個(但し、N≦R)カウントするまでの期間は、出力信号の電圧レベルをハイレベル(H)に保持し、その他の期間は、出力信号の電圧レベルをローレベル(L)に保持する。
このカウンタ回路53の出力側には、AND回路56の他方の入力端子が接続され、AND回路56の出力側には、デットタイム生成回路57が接続されている。
また、デットタイム生成回路57の出力側には、ゲートドライバ58が接続され、また、NOT回路61を介してゲートドライバ59が接続されている。
また、ゲートドライバ58の出力側には、FET62のゲートおよびFET63のゲートが接続され、同様に、ゲートドライバ59の出力側には、FET64のゲートおよびFET65のゲートが接続されている。
FET62、64としては、それぞれ、ゲートに入力される信号(電圧)の電圧レベルがローレベルのとき、オン(ON)し、ハイレベルのとき、オフ(OFF)するPチャネルのFETを用いる。逆に、FET63、65としては、それぞれ、ゲートに入力される信号(電圧)の電圧レベルがハイレベルのとき、オン(ON)し、ローレベルのとき、オフ(OFF)するNチャネルのFETを用いる。
前記FET62とFET63とは、互いのドレイン同士が接続されており、このFET62のドレインとFET63のドレインとの間に、超音波モータの1対の駆動用の電極の一方が接続されている。
同様に、前記FET64とFET65とは、互いのドレイン同士が接続されており、このFET62のドレインとFET63のドレインとの間に、超音波モータの1対の駆動用の電極の他方が接続されている。
そして、FET62のソースおよびFET64のソースには、駆動電圧VDD(電圧値:VDD)が印加される。
一方、FET63のソースおよびFET65のソースには、0Vの電圧(VSS)が印加される。なお、FET63のソースおよびFET65のソースは、これに限らず、例えば、アース(GND)に接続(接地)されてもよい。以下の説明では、代表的に、FET63のソースおよびFET65のソースに、0Vが印加される場合を説明する(第2〜第4実施形態も同様)。
また、超音波モータ2の検出用の電極には、バンドパスフィルタ71が接続され、バンドパスフィルタ71の出力側には、信号増幅器72が接続され、信号増幅器72の出力側には、コンパレータ73が接続され、コンパレータ73の出力側には、位相シフト器74が接続され、位相シフト器74の出力側には、位相比較器75の一方の入力端子が接続され、位相比較器75の出力側には、ローパスフィルタ76が接続されている。そして、ローパスフィルタ76の出力側は、電圧制御発振器51の入力端子に接続されている。また、電圧制御発振器51の出力側は、位相比較器75の他方の入力端子に接続されている。
次に、アクチュエータ1の作用を説明する。
図3は、図1および図2に示すアクチュエータ1のタイミングチャートである。
図3には、図2中のポイントA、B、C、D、E、F、G、H、ポイントFE間における電圧の経時変化(信号)が示されている。なお、ポイントFE間の電圧は、ポイントEの電圧を基準とするものであり、すなわち、ポイントEに対するポイントFの電圧である。
電圧制御発振器51では、パルス信号が周期的に生成され(図3のA参照)、そのパルス信号は、NOT回路52、AND回路56および位相比較器75に、それぞれ入力される。
NOT回路52では、パルス信号が反転(ハイレベルとローレベルとが逆転)し(図3のB参照)、その反転したパルス信号は、カウンタ回路53に入力され、このカウンタ回路53において、そのパルス信号のパルス数がカウント(計数)される。
カウンタ回路53からは、カウントしたパルス数に応じて電圧レベルがハイレベルとローレベルとに切り換わる信号が出力され、その信号は、AND回路56に入力される。
ここで、カウンタ回路53では、パルス信号をR個(但し、R≧2)カウントするまでの期間のうち、パルス信号をN個(但し、N≦R)カウントするまでの期間は、出力信号の電圧レベルをハイレベルに保持し、その他の期間は、出力信号の電圧レベルをローレベルに保持する(図3のC参照)。すなわち、カウンタ回路53から出力される信号の電圧レベルは、1個目のパルス信号の立ち上がりに同期して、ハイレベルに切り換わり、N≠Rの場合は、N+1個目のパルス信号の立ち上がりに同期して、ローレベルに切り換わる。なお、図3には、Rを8に設定(固定)し、Nを3、5、8に調節(変更)した例が示されている。
前記カウンタ回路53においてパルス信号をR個カウントするまでの期間、すなわち、1個目のパルス信号の立ち上がりから、R+1個目のパルス信号の立ち上がりまでの期間(N≠Rの場合は、カウンタ回路53から出力される信号の電圧レベルがハイレベルに切り換わるときから、再びハイレベルに切り換わるときまでの期間)が、単位期間である。この単位期間は、カウンタ回路53により、周期的かつ連続的に、次々と設定される。
AND回路56では、電圧制御発振器51からのパルス信号と、カウンタ回路53からの信号との論理積に対応する信号が生成され、出力される(図3のD参照)。すなわち、AND回路56からは、各単位期間において、それぞれ、カウンタ回路53から出力される信号の電圧レベルがハイレベルの期間にのみ、電圧制御発振器51により生成されたパルス信号が出力される。
このようにして、電圧制御発振器51により生成されたパルス信号の周期およびパルス幅が保持されたままで、そのパルス信号の単位期間内のパルス数が調節される。すなわち、AND回路56において、電圧制御発振器51により生成されたパルス信号のうちの一部のパルス信号が無効にされることにより、電圧制御発振器51により生成されたパルス信号の単位期間内のパルス数が調節される。
このパルス信号の単位期間内のパルス数は、N個となる。すなわち、パルス信号の単位期間内のパルス数は、パルス数N設定部54におけるNの値の設定により設定され、そのNの値の設定変更により、0〜R個の範囲内、好ましくは、1〜R個の範囲内の任意の値に調節することができる。
従って、カウンタ回路53、パルス数N設定部54およびAND回路56により、パルス数調節手段の主要部が構成される。
また、前述したように、単位期間は、カウンタ回路53においてパルス信号をR個カウントするまでの期間、すなわち、電圧制御発振器51により生成されたパルス信号の周期のR倍(複数倍)の期間である。
この単位期間は、パルス数R設定部55におけるRの値の設定により設定され、そのRの値の設定変更により、変更することができる。
従って、カウンタ回路53およびパルス数R設定部55により、単位期間設定手段の主要部が構成される。
なお、例えば、目的や用途等に応じて、前記単位期間(Rの値)を変更することにより、制御分解能を変更することができる。
ここで、前記Rは、2以上であればよいが、AND回路56からパルス信号が出力されていない期間、すなわち、超音波モータ2の圧電素子に交流電圧が印加されない期間においても、超音波モータ2の検出用の電極に誘起される電圧を検出し得る程度に、惰性(慣性)により振動体3の振動が継続する範囲内に設定されるのが好ましい。具体的には、前記Rは、例えば、10〜1024程度が好ましく、30〜256程度がより好ましい。
前記AND回路56から出力されたパルス信号は、デットタイム生成回路57を経て、ゲートドライバ58およびNOT回路61に、それぞれ入力される。NOT回路61では、パルス信号が反転し、その反転したパルス信号は、ゲートドライバ59に入力される。なお、デットタイム生成回路57では、後述するFET62および65がオンの期間と、FET63および64がオンの期間とが重ならないように、デットタイムが生成され、AND回路56からの信号に付加される。
ゲートドライバ58からは、デットタイム生成回路57からの信号が出力され、そのパルス信号は、FET62、63のゲートに入力され、このパルス信号により、FET62、63のオン/オフ(スイッチング動作)が制御される。
同様に、ゲートドライバ59からは、デットタイム生成回路57からの信号が出力され、そのパルス信号は、FET64、65のゲートに入力され、このパルス信号により、FET64、65のオン/オフが制御される。
例えば、AND回路56からパルス信号が出力されている期間(カウンタ回路53から出力される信号の電圧レベルがハイレベルの期間)であって、そのパルス信号の電圧レベルがハイレベルのときは、FET62がオフ、FET63がオン、FET64がオン、FET65がオフし、ポイントF側の超音波モータ2の駆動用の電極に、駆動電圧VDD(電圧値:VDD)が印加され、ポイントE側の超音波モータ2の駆動用の電極には、0V(VSS)が印加される(図3のD、E、F参照)。これにより、超音波モータ2の圧電素子32(ポイントEF間)に、+VDDが印加される(図3のFE間参照)。
一方、AND回路56からパルス信号が出力されている期間(カウンタ回路53から出力される信号の電圧レベルがハイレベルの期間)であって、そのパルス信号の電圧レベルがローレベルのときは、FET62がオン、FET63がオフ、FET64がオフ、FET65がオンし、ポイントE側の超音波モータ2の駆動用の電極に、駆動電圧VDD(電圧値:VDD)が印加され、ポイントF側の超音波モータ2の駆動用の電極には、0V(VSS)が印加される(図3のD、E、F参照)。これにより、超音波モータ2の圧電素子32(ポイントEF間)に、−VDDが印加される(図3のFE間参照)。
また、AND回路56からパルス信号が出力されていない期間(カウンタ回路53から出力される信号の電圧レベルがローレベルの期間)では、FET62がオン、FET63がオフ、FET64がオフ、FET65がオンし、ポイントE側の駆動用の超音波モータ2の電極に、駆動電圧VDD(電圧値:VDD)が印加され、ポイントF側の超音波モータ2の駆動用の電極には、0V(VSS)が印加される(図3のD、E、F参照)。これにより、超音波モータ2の圧電素子32(ポイントEF間)に、−VDDが印加される(図3のFE間参照)。
このようにして、前記カウンタ回路53、パルス数N設定部54およびAND回路56等により調節されたパルス信号に対応する(同期する)交流電圧が超音波モータ2の圧電素子32に印加され、超音波モータ2が駆動される。
なお、ゲートドライバ58、59、FET62,63、64および65により、駆動手段の主要部が構成される。
超音波モータ2の検出用の電極には、超音波モータ2の駆動(振動体3の振動)、すなわち、圧電素子32の伸縮により、電圧が誘起される。なお、AND回路56からパルス信号が出力されていない期間においても、惰性(慣性)により振動体3の振動が継続しているので、その検出用の電極には、電圧が誘起される。
この誘起電圧(交流電圧)、すなわち、振動信号は、バンドパスフィルタ71に入力され、バンドパスフィルタ71により、その振動信号から高周波成分および低周波成分が除去される。
そして、前記振動信号は、信号増幅器72で増幅され、コンパレータ73で2値化されてパルス信号とされ(図3のG参照)、位相シフト器74でその位相が所定量(所定時間)シフトされる(図3のH参照)。図示例では、超音波モータ2の検出用の電極に誘起される電圧、すなわち、コンパレータ73から出力されるパルス信号の位相は、超音波モータ2の圧電素子32に印加される交流電圧、すなわち、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の位相に対して、略270°遅れているので、この位相シフト器74において、コンパレータ73からのパルス信号の位相を略90°遅らしている。
位相シフト器74から出力されたパルス信号は、位相比較器75に入力され、また、前述したように、電圧制御発振器51から出力されたパルス信号は、相比較器75に入力される。
位相比較器75においては、前記位相シフト器74から出力されたパルス信号の位相と、前記電圧制御発振器51から出力されたパルス信号の位相とが比較され、その位相差に相当する電圧レベルの信号が出力される。この信号は、ローパスフィルタ76に入力され、ローパスフィルタ76により、その信号から高周波成分が除去され、電圧制御発振器51に入力される。電圧制御発振器51では、前記位相差がゼロになるように、生成するパルス信号の周波数が調節(可変)され、これにより、電圧制御発振器51から、前記位相差がゼロになるような周波数のパルス信号が出力される。
このように、前記位相差がゼロになるようにパルス信号の周波数の制御を行ないつ(サーボをかけて)、超音波モータ2を駆動するので、超音波モータ2をより効率良く駆動することができる。
以上のようにして、駆動回路5により超音波モータ2が駆動されると(振動体3が振動すると)、前述したように、ロータ4は、その超音波モータ2から回転力が与えられて回転する。この際、駆動回路5は、カウンタ回路53、パルス数N設定部54およびAND回路56によって、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、超音波モータ2の駆動を制御する。
この場合、例えば、駆動回路5を、カウンタ回路53、パルス数N設定部54およびAND回路56によって、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、超音波モータ2の電流値(超音波モータ2を流れる電流の電流値)を調節する電流制御を行なうよう構成することができる。この電流制御により、例えば、超音波モータ2のトルク(駆動力)を制御することができる。
図4は、図1および図2に示すアクチュエータ1における超音波モータ2の電流値と、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の単位期間内のパルス数(カウント数)との関係を示すグラフである。なお、図4の例では、負荷を一定にし、パルス数R設定部55におけるRの値を31に設定(固定)し、パルス数N設定部54におけるNの値を0〜31のそれぞれに変更した場合の超音波モータ2の電流値が示されている。
図4に示すように、パルス信号の単位期間内のパルス数を増加させると、超音波モータ2の電流が増大し、パルス信号の単位期間内のパルス数と、超音波モータ2の電流値とが対応することが判る。
また、駆動回路5を、カウンタ回路53、パルス数N設定部54およびAND回路56によって、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、ロータ4の回転数(回転速度)を調節する回転数制御(回転速度制御)を行なうよう構成することができる。
図5は、図1および図2に示すアクチュエータ1におけるロータ4の回転数(回転速度)と、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の単位期間内のパルス数(カウント数)との関係を示すグラフである。なお、図5の例では、負荷を一定にし、パルス数R設定部55におけるRの値を31に設定(固定)し、パルス数N設定部54におけるNの値を0〜31のそれぞれに変更した場合のロータ4の回転数が示されている。
図5に示すように、パルス信号の単位期間内のパルス数を増加させると、ロータ4の回転数が増大し、パルス信号の単位期間内のパルス数と、ロータ4の回転数とが対応することが判る。
また、駆動回路5を、カウンタ回路53、パルス数N設定部54およびAND回路56によって、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、前記回転数制御と、前記電流制御とをそれぞれ行なうよう構成することができる。
以上説明したように、この超音波モータ2の駆動回路5およびアクチュエータ1によれば、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、超音波モータ2の駆動を制御するので、超音波モータ2の電流制御や回転数制御等の駆動制御を容易かつ確実に行なうことができる。
また、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号より周波数の高い信号を必要とせず、これにより、回路構成を簡易にすることができる。
また、超音波モータの圧電素子に印加する交流電圧の振幅を調節する電圧振幅可変駆動方式に比べ、超音波モータ2を高い駆動効率で駆動することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の超音波モータの駆動回路およびアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図6は、第2実施形態における超音波モータの駆動回路を示すブロック図である。
以下、第2実施形態の超音波モータ2の駆動回路5およびアクチュエータ1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態は、電流調節手段が、電流指令値と、電流検出手段の検出結果とに基づいて、パルス数調節手段を作動させてパルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、超音波モータの電流を調節する電流制御を行なうよう構成されていることに特徴を有する。
すなわち、図6に示すように、第2実施形態の超音波モータ2の駆動回路5は、さらに、超音波モータ2の電流を検出する電流検出器(電流検出手段)81と、超音波モータ2の電流を調節する電流制御器(電流調節手段)82とを有している。
電流検出器81は、FET63のソースおよびFET65のソースと、0Vの電圧(VSS)の電圧源との間に接続され、電流検出器81の出力側には、電流制御器82が接続され、電流制御器82の出力側には、パルス数N設定部54が接続されている。
この駆動回路5では、電流制御器82に、電流指令値(超音波モータ2を流れる電流の目標値)が入力される。
一方、電流検出器81により、超音波モータ2を流れる電流が検出され、その電流値は、電流制御器82に入力される。
電流制御器82は、前記電流指令値と、前記検出された超音波モータ2の電流値とに基づいて、前記電流指令値と前記検出された超音波モータ2の電流値との差がゼロになるように、パルス数N設定部54におけるNの値を調節する。これにより、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の単位期間内のパルス数が調節され、超音波モータ2の電流値は、目標値になる。
この第2実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、この第2実施形態では、超音波モータ2の電流制御を容易かつ確実に行なうことができる。また、電流制御として、超音波モータ2の電流のフィードバック制御を行なうので、超音波モータ2の電流を正確に調節することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の超音波モータの駆動回路およびアクチュエータの第3実施形態について説明する。
図7は、第3実施形態における超音波モータの駆動回路を示すブロック図である。
以下、第3実施形態の超音波モータ2の駆動回路5およびアクチュエータ1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態は、回転数調節手段が、回転数指令値と、回転数検出手段の検出結果とに基づいて、パルス数調節手段を作動させてパルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、ロータの回転数を調節する回転数制御を行なうよう構成されていることに特徴を有する。
すなわち、図7に示すように、第3実施形態の超音波モータ2の駆動回路5は、さらに、ロータ4の回転数(回転速度)を検出する回転数検出器(回転数検出手段)83と、ロータ4の回転数を調節する回転数制御器(回転数調節手段)84とを有している。
回転数検出器83としては、例えば、光学式エンコーダ等の各種エンコーダや、ポテンショメータ等、または、これらと所定の処理回路とを含む装置等を用いることができる。
回転数検出器83の出力側には、回転数制御器84が接続され、回転数制御器84の出力側には、パルス数N設定部54が接続されている。
この駆動回路5では、回転数制御器84に、回転数指令値(ロータ4の回転数の目標値)が入力される。
一方、回転数検出器83により、ロータ4の回転数が検出され、その回転数は、回転数制御器84に入力される。
回転数制御器84は、前記回転数指令値と、前記検出されたロータ4の回転数とに基づいて、前記電流指令値と前記検出されたロータ4の回転数との差がゼロになるように、パルス数N設定部54におけるNの値を調節する。これにより、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の単位期間内のパルス数が調節され、ロータ4の回転数は、目標値になる。
この第3実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、この第3実施形態では、ロータ4の回転数制御を容易かつ確実に行なうことができる。また、回転数制御として、ロータ4の回転数のフィードバック制御を行なうので、ロータ4の回転数を正確に調節することができる。
なお、この第3実施形態に、さらに、前記第2実施形態の構成を付加してもよい。すなわち、回転数調節手段が、回転数指令値と、回転数検出手段の検出結果とに基づいて、パルス数調節手段を作動させてパルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、ロータの回転数を調節する回転数制御を行なうとともに、電流調節手段が、電流指令値と、電流検出手段の検出結果とに基づいて、パルス数調節手段を作動させてパルス信号の単位期間内のパルス数を調節することにより、超音波モータの電流を調節する電流制御を行なうよう構成してもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の超音波モータの駆動回路およびアクチュエータの第4実施形態について説明する。
図8は、第4実施形態における超音波モータの駆動回路を示すブロック図である。
以下、第4実施形態の超音波モータ2の駆動回路5およびアクチュエータ1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図8に示すように、第4実施形態の超音波モータ2の駆動回路5は、さらに、超音波モータ2の電流を検出する電流検出器(電流検出手段)81と、超音波モータ2の電流を調節する電流制御器(電流調節手段)82と、ロータ4の回転数(回転速度)を検出する回転数検出器(回転数検出手段)83と、ロータ4の回転数を調節する回転数制御器(回転数調節手段)84とを有している。
電流検出器81は、FET63のソースおよびFET65のソースと、0Vの電圧(VSS)の電圧源との間に接続され、電流検出器81の出力側には、電流制御器82が接続され、電流制御器82の出力側には、パルス数N設定部54が接続されている。
また、回転数検出器83としては、例えば、光学式エンコーダ等の各種エンコーダや、ポテンショメータ等、または、これらと所定の処理回路とを含む装置等を用いることができる。
回転数検出器83の出力側には、回転数制御器84が接続され、回転数制御器84の出力側には、電流制御器82の入力側が接続されている。
この駆動回路5では、回転数制御器84に、回転数指令値(ロータ4の回転数の目標値)が入力される。
一方、回転数検出器83により、ロータ4の回転数が検出され、その回転数は、回転数制御器84に入力される。
回転数制御器84は、前記回転数指令値と、前記検出されたロータ4の回転数とに基づいて、前記電流指令値と前記検出されたロータ4の回転数との差がゼロになるように、電流制御器82に、電流指令値(超音波モータ2を流れる電流の目標値)を入力する。
一方、電流検出器81により、超音波モータ2を流れる電流が検出され、その電流値は、電流制御器82に入力される。
電流制御器82は、前記電流指令値と、前記検出された超音波モータ2の電流値とに基づいて、前記電流指令値と前記検出された超音波モータ2の電流値との差がゼロになるように、パルス数N設定部54におけるNの値を調節する。これにより、電圧制御発振器51から出力されるパルス信号の単位期間内のパルス数が調節され、ロータ4の回転数(超音波モータ2の電流値)は、目標値になる。
この第4実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、この第4実施形態では、ロータ4の回転数制御を容易、正確かつ確実に行なうことができる。また、回転数制御として、ロータ4の回転数のフィードバック制御を行なうとともに、電流制御として、超音波モータ2の電流のフィードバック制御を行なうので、ロータ4の回転数を正確に調節することができる。
以上、本発明の超音波モータの駆動回路およびアクチュエータを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、被駆動体は、ロータに限らず、他の回転構造物であってもよく、また、例えば、スライダのような並進構造物等であってもよい。すなわち、被駆動体の変位は、回転(回動)に限らず、例えば、リニアアクチュエータにおける被駆動体の移動のように、直線に沿った移動や曲線に沿った移動等であってもよい。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図。 図1に示す超音波モータの駆動回路を示すブロック図。 図1および図2に示すアクチュエータのタイミングチャートである。 図1および図2に示すアクチュエータにおける超音波モータの電流値と、パルス信号の単位期間内のパルス数(カウント数)との関係を示すグラフ。 図1および図2に示すアクチュエータにおけるロータの回転数(回転速度)と、パルス信号の単位期間内のパルス数(カウント数)との関係を示すグラフ。 第2実施形態における超音波モータの駆動回路を示すブロック図。 第3実施形態における超音波モータの駆動回路を示すブロック図。 第4実施形態における超音波モータの駆動回路を示すブロック図。
符号の説明
1……アクチュエータ 2……超音波モータ 3……振動体 31……補強板 32……圧電素子 33……接触部 34……腕部 340……固定部 341……孔 4……ロータ 41……外周面 5……駆動回路 51……電圧制御発振器 52……NOT回路 53……カウンタ回路 54……パルス数N設定部 55……パルス数R設定部 56……AND回路 57……デットタイム生成回路 58、59……ゲートドライバ 61……NOT回路 62〜65……FET 71……バンドパスフィルタ 72……信号増幅器 73……コンパレータ 74……位相シフト器 75……位相比較器 76……ローパスフィルタ 81……電流検出器 82……電流制御器 83……回転数検出器 84……回転数制御器

Claims (10)

  1. 交流電圧の印加により伸縮する圧電素子と、被駆動体に対して当接する接触部とを有する振動体を備える超音波モータを駆動する駆動回路であって、
    パルス信号を周期的に生成するパルス生成手段と、
    単位期間を周期的に設定する単位期間設定手段と、
    前記パルス生成手段により生成されたパルス信号の周期を保持しつつ、該パルス生成手段により生成されたパルス信号の前記単位期間内のパルス数を調節するパルス数調節手段と、
    前記パルス数調節手段により調節されたパルス信号に対応する交流電圧を前記圧電素子に印加して前記超音波モータを駆動する駆動手段とを有し、
    前記パルス数調節手段によって前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記超音波モータの駆動を制御するよう構成されていることを特徴とする超音波モータの駆動回路。
  2. 前記単位期間設定手段は、前記パルス生成手段により生成されたパルス信号の周期の複数倍の期間を前記単位期間として設定するよう構成されている請求項1に記載の超音波モータの駆動回路。
  3. 前記単位期間を変更し得るよう構成されている請求項1または2に記載の超音波モータの駆動回路。
  4. 前記パルス数調節手段は、前記パルス生成手段により生成されたパルス信号のうちの一部のパルス信号を無効にすることにより、該パルス生成手段により生成されたパルス信号の前記単位期間内のパルス数を調節するよう構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の超音波モータの駆動回路。
  5. 前記パルス数調節手段によって前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記超音波モータの電流値を調節する電流制御を行なうよう構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の超音波モータの駆動回路。
  6. 前記超音波モータの電流を検出する電流検出手段と、
    前記超音波モータの電流を調節する電流調節手段とを有し、
    前記電流調節手段は、電流指令値と、前記電流検出手段の検出結果とに基づいて、前記パルス数調節手段を作動させて前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記超音波モータの電流を調節する電流制御を行なうよう構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の超音波モータの駆動回路。
  7. 前記被駆動体は、回転可能に設けられたロータであり、
    前記パルス数調節手段によって前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記ロータの回転数を調節する回転数制御を行なうよう構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の超音波モータの駆動回路。
  8. 前記被駆動体は、回転可能に設けられたロータであり、
    前記ロータの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記ロータの回転数を調節する回転数調節手段とを有し、
    前記回転数調節手段は、回転数指令値と、前記回転数検出手段の検出結果とに基づいて、前記パルス数調節手段を作動させて前記単位期間内のパルス数を調節することにより、前記ロータの回転数を調節する回転数制御を行なうよう構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の超音波モータの駆動回路。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の超音波モータの駆動回路と、
    前記駆動回路により駆動される前記超音波モータとを有することを特徴とするアクチュエータ。
  10. 前記超音波モータの接触部に当接し、該超音波モータからの駆動力により変位する前記被駆動体を有する請求項9に記載のアクチュエータ。
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