JPH05203005A - Vベルト自動変速装置 - Google Patents

Vベルト自動変速装置

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JPH05203005A
JPH05203005A JP1453192A JP1453192A JPH05203005A JP H05203005 A JPH05203005 A JP H05203005A JP 1453192 A JP1453192 A JP 1453192A JP 1453192 A JP1453192 A JP 1453192A JP H05203005 A JPH05203005 A JP H05203005A
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sheave
belt
drive shaft
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movable
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Mitsukane Takebe
光兼 武部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、モータの始動時を含めた低回転域に
おいて、プライマリシーブに対するVベルトのスリップ
を確実に防止でき、モータ特有のトルク特性を有効に活
用できるVベルト自動変速装置の提供を目的とする。 【構成】モータ13の回転トルクが取り出されるロータ
軸25上にプライマリシーブ40を設け、このプライマ
リシーブが、ロータ軸と一体に回転する固定シーブ40
aと、固定シーブに接離する方向に移動可能な可動シー
ブ40bと、遠心力の大きさに応じて可動シーブを固定
シーブに接離させる方向に移動させる遠心ウエイト52
とを有しており、さらに、可動シーブを遠心力とは無関
係に常時固定シーブに向けて押圧付勢する圧縮コイルば
ね55を設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータを駆動源とする
電動式車両に用いられるVベルト自動変速装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、地球環境問題や都市部での空気汚
染問題などから、電動式のスクータ形自動二輪車が注目
されている。この種の自動二輪車は、モータとVベルト
自動変速装置とを一体化したユニットスイング形のパワ
ーユニットを備えている。
【0003】このパワーユニットに用いられるVベルト
自動変速装置は、モータのロータ軸に直結されたプライ
マリシーブと、後輪に連動する従動軸上に設けられたセ
カンダリシーブと、これら両シーブの間に巻き掛けられ
た無端状のVベルトを備えており、基本的に従来公知の
ユニットスイング形エンジンに用いられているものと同
様の構成をなしている。
【0004】上記プライマリシーブは、ロータ軸と一体
に回転する固定シーブと、この固定シーブに接離する方
向に移動可能な可動シーブを備えており、これら両シー
ブの間に、Vベルトが巻き掛けられる断面V字形のベル
ト溝が形成されている。そして、この種のVベルト自動
変速装置では、プライマリシーブおよびセカンダリシー
ブに対するVベルトの巻き掛け径を、モータの回転数に
応じて変化させることにより、変速比が無段階的かつ自
動的に変えられるようになっている。
【0005】すなわち、従来のVベルト自動変速装置で
は、ロータ軸上に、可動シーブに隣接してカムプレート
が取り付けられている。このカムプレートと可動シーブ
との対向面は、径方向外側に進むに従い互いに近接する
方向に傾斜されたカム面をなしており、これらカム面の
間に遠心ウエイトが摺動可能に挾み込まれている。そし
て、モータの始動時を含めた低回転域では、遠心ウエイ
トに作用する遠心力が小さいため、この遠心ウエイト
は、その自重によって可動シーブを固定シーブに近づく
方向に押圧しており、この押圧によりVベルトが両方の
シーブの間で挾み込まれている。
【0006】やがて、モータの回転数が上昇し、遠心ウ
エイトに作用する遠心力が徐々に大きくなると、遠心ウ
エイトが外側に向けて移動する。この移動により、可動
シーブが固定シーブに近づく方向に押圧され、Vベルト
がプライマリシーブの外側に押し出されるようになって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にモー
タは、始動時を含む低回転域でのトルクが大きいといっ
た特性を有している。したがって、この低回転域でのト
ルク特性を有効に活用すれば、アクセルに対するレスポ
ンスが良好となり、自動二輪車の発進加速性能を高める
ことができる。
【0008】しかしながら、モータの始動時のように遠
心ウエイトに作用する遠心力が小さい時には、プライマ
リシーブの可動シーブは、遠心ウエイトの重量によって
Vベルトに押し付けられているにすぎないので、これま
でエンジンと組み合わせていた従来のVベルト自動変速
装置をそのままモータに適用すると、次のような不具合
が生じてくる。
【0009】すなわち、モータは、始動時を含む低回転
域でのトルクが大きいので、可動シーブを回転させよう
とする力が、この可動シーブをVベルトに押し付けてい
る力に容易に打ち勝ってしまい、これらVベルトとプラ
イマリシーブとの間で滑りが発生する。このため、モー
タ特有のトルク特性を効率良く後輪に伝えることができ
なくなるとともに、Vベルトがプライマリシーブとの摩
擦によって劣化し易くなるといった問題が生じてくる。
この対策としては、遠心ウエイトの重量を増大させ、可
動シーブをVベルトに押し付ける力を大きくすることが
考えられる。
【0010】ところが、遠心ウエイトは遠心力を受ける
ことで移動するので、この遠心力が小さな回転域におい
て、可動シーブの押圧力を、この可動シーブを回転させ
ようとする力に対抗させるためには、約四倍の重さの遠
心ウエイトが必要となってくる。このため、遠心ウエイ
ト自体の形状も大きなものとなり、この遠心ウエイトを
取り付けるスペースを得ることが実質的に不可能となる
といった不具合がある。
【0011】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、モータの始動時を含めた低回転域におい
て、プライマリシーブ上でのVベルトのスリップを確実
に防止でき、モータ特有のトルク特性を従動軸の駆動用
として有効に活用できるVベルト自動変速装置の提供を
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1におい
ては、モータの回転トルクが取り出される駆動軸上に、
プライマリシーブを設けるとともに、上記駆動軸と平行
をなす従動軸上に、セカンダリシーブを設け、これら両
シーブの間にVベルトを掛け渡したVベルト自動変速装
置において、
【0013】上記プライマリシーブは、駆動軸に直結さ
れてこの駆動軸と一体に回転する固定シーブと、この固
定シーブに接離する方向に往復動可能な可動シーブと、
上記駆動軸が回転駆動された際の遠心力の大きさに応じ
て可動シーブを固定シーブに接離する方向に移動させ、
プライマリシーブに対するVベルトの巻き掛け径を変化
させるための遠心ウエイトを有するとともに、上記セカ
ンダリシーブは、従動軸に直結されてこの従動軸と一体
に回転する固定シーブと、この固定シーブに接離する方
向に往復動可能な可動シーブとを有しており、上記プラ
イマリシーブに、その可動シーブを常時固定シーブに向
けて押圧付勢するための押圧手段を設けたことを特徴と
している。
【0014】請求項2においては、上記プライマリシー
ブに、駆動軸の回転に追従して上記可動シーブを固定シ
ーブに向けて強制的に押圧付勢するための押圧手段を設
けたことを特徴としている。
【0015】請求項3においては、モータの回転トルク
が取り出される駆動軸上に、プライマリシーブを設ける
とともに、上記駆動軸と平行をなす従動軸上に、セカン
ダリシーブを設け、これら両シーブの間にVベルトを掛
け渡したVベルト自動変速装置において、
【0016】上記プライマリシーブは、駆動軸に直結さ
れてこの駆動軸と一体に回転する固定シーブと、この固
定シーブに接離する方向に往復動可能な可動シーブと、
上記駆動軸が回転駆動された際の遠心力の大きさ応じて
可動シーブを固定シーブに接離する方向に移動させ、プ
ライマリシーブに対するVベルトの巻き掛け径を変化さ
せるための遠心ウエイトを有するとともに、上記セカン
ダリシーブは、従動軸に直結されてこの従動軸と一体に
回転する固定シーブと、この固定シーブに接離する方向
に往復動可能な可動シーブとを有しており、上記Vベル
トの内周面に、可動シーブが固定シーブから最も離間さ
れた位置に移動されている状態において、上記駆動軸に
噛み合う歯部を設けたことを特徴としている。
【0017】
【作用】請求項1に記載された構成によれば、プライマ
リシーブの可動シーブは、押圧手段の付勢力によって常
時固定シーブ側に押圧されているので、遠心ウエイトに
作用する遠心力が小さくて、この遠心力による可動シー
ブの押圧力を充分に得られないような低回転域において
も、可動シーブをVベルトに強固に押し付けることがで
きる。このため、プライマリシーブ上でのVベルトのス
リップを防止でき、モータのトルクを確実に従動軸に伝
えることができる。また、押圧手段による可動シーブの
押圧力は、遠心力の大きさに依存しないので、この押圧
力の設定を容易に行うことができる。
【0018】請求項2に記載された構成によれば、モー
タの始動時を含めた低回転域において、プライマリシー
ブの可動シーブは、押圧手段によって強制的に可動シー
ブ側に押圧されるので、遠心ウエイトに作用する遠心力
が小さくて、この遠心力による可動シーブの押圧力を充
分に得られないような低回転域においても、可動シーブ
をVベルトに強固に押し付けることができ、プライマリ
シーブ上でのVベルトのスリップを防止できる。
【0019】請求項3に記載された構成によれば、モー
タの始動時を含めた低回転域のように、プライマリシー
ブに対するVベルトの巻き掛け径が小さい状態において
は、このVベルトの内周面の歯部が駆動軸に噛み合うの
で、駆動軸の回転が直接Vベルトに伝達される。このた
め、遠心ウエイトに作用する遠心力が小さくても、Vベ
ルトとプライマリシーブとの間でスリップが発生するこ
とはなく、モータのトルクを従動軸に効率良く伝えるこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、スクータ形自動
二輪車に適用した図面にもとづいて説明する。
【0021】図4は、スクータ形の自動二輪車を示して
おり、同図中符号1は、車体を構成するフレームであ
る。フレーム1は、前後方向に延びる左右一対のフレー
ム部材1aを備えており、このフレーム1の前端にフロ
ントフォーク2を介して前輪3が支持されている。フレ
ーム部材1aは、前輪3の後方において水平に延びる水
平部1bを有しており、この水平部1bの後部は、後方
斜め上向きに延びる立ち上がり部1cをなしている。
【0022】フレーム1の立ち上がり部1cの上方に
は、シート4が配置されている。シート4は、その前端
部を支点として上方に開閉可能に設けられており、この
シート4と立ち上がり部1cとの間には、例えばヘルメ
ット等を収納するための収納ボックス5が設けられてい
る。そして、収納ボックス5から立ち上がり部1cの周
囲にかけては、合成樹脂製のカバー6によって覆われて
いる。
【0023】フレーム1の水平部1b上には、運転者が
足を乗せるフートボード7が設置されている。フートボ
ード7の前端は、フロントフェンダ8を兼ねるレッグシ
ールド9に連なっているとともに、フートボード7の後
端は、カバー6に連なっている。
【0024】ところで、収納ボックス5の下方には、ス
イング式のパワーユニット12が配置されている。図3
に示すように、パワーユニット12は、直流ブラシレス
モータ13と、Vベルト自動変速装置14を有する動力
伝達装置15とで構成されている。
【0025】モータ13は、中空円筒状をなすモータハ
ウジング16を備えている。モータハウジング16は、
左右一対の端部ハウジング16a,16bと、これら端
部ハウジング16a,16bの間に位置された中間ハウ
ジング16cとに三分割されている。これらハウジング
16a,16b,16cは、ボルト17によって一体に
結合されており、端部ハウジング16a,16bには、
モータハウジング16の両端を閉塞するための端部壁1
8a,18bが形成されている。
【0026】モータハウジング16の内側には、ステー
タ20が収容されている。ステータ20は、中間ハウジ
ング16cの内面に固着された鉄心21と、この鉄心2
1に巻回されたコイル22とを備えている。このステー
タ20の内側には、ロータ24が同軸状に挿通されてい
る。ロータ24は、ロータ軸25と、このロータ軸25
の外周に固着された永久磁石26とを備えており、この
永久磁石26が鉄心21の内側に位置されている。ロー
タ軸25は、モータハウジング16の端部壁18a,1
8bに軸受27を介して支持されている。このロータ軸
25の両端部は、端部壁18a,18bを貫通してモー
タハウジング16の外方に導出されている。
【0027】そして、このようなモータ13は、ロータ
24をフレーム1の左右方向に向けた姿勢で横置きに配
置されており、そのモータハウジング16の右側の端部
壁18bには、ロータ24の回転数を検出するためのエ
ンコーダ28が取り付けられている。このエンコーダ2
8は、保護カバー29によって覆われている。
【0028】動力伝達装置15は、モータハウジング1
6の左側の端部ハウジング16aと一体化された伝動ケ
ース31を備えている。伝動ケース31は、端部ハウジ
ング16aから後方に向って延びており、これら端部ハ
ウジング16aおよび伝動ケース31の側面は、ケース
カバー32によって覆われている。ケースカバー32
は、端部ハウジング16aおよび伝動ケース31との間
に前後方向に延びる細長い伝動室33を構成しており、
この伝動室33の前端部に、上記端部壁18aを貫通し
たロータ軸25の一端部が導入されている。したがっ
て、本実施例の場合は、ロータ軸25がモータ13の回
転トルクを取り出すための駆動軸を兼ねている。なお、
この駆動軸はロータ軸25によって構成する必要はな
く、ロータ軸25に連動する他の軸によって構成しても
良いことは勿論である。
【0029】伝動室33の後端部には、従動軸34が支
持されている。従動軸34は、ロータ軸25と平行をな
しており、この従動軸34は、複数の減速歯車35を介
して後輪36の車軸37に連動されている。そして、こ
の従動軸34が上記Vベルト自動変速装置14を介して
モータ13のロータ軸25に連動されている。
【0030】Vベルト自動変速装置14は、ロータ軸2
5に直結されたプライマリシーブ40と、従動軸34に
直結されたセカンダリシーブ41と、これら両方のシー
ブ40,41の間に巻き掛けられたVベルト42とで構
成されている。プライマリシーブ40は、ロータ軸25
の一端に固定された固定シーブ40aと、ロータ軸25
の外周上において固定シーブ40aに接離する方向に往
復動可能な可動シーブ40bを備えている。固定シーブ
40aは、ロータ軸25の外周に設けたストレートなス
プライン歯43に嵌合され、このロータ軸25と一体に
回転するようになっている。可動シーブ40bは、スプ
ライン歯43を覆うように装着されたカラー44の外周
に、ブッシュ45を介して軸方向に摺動可能に支持され
ている。これら可動シーブ40bと固定シーブ40aと
の間には、Vベルト42が巻き掛けられるベルト溝46
が形成されている。
【0031】また、ロータ軸25上には、可動シーブ4
0bに隣接してカムプレート47が固定されている。カ
ムプレート47は、スプライン歯43に嵌合されて、ロ
ータ軸25と一体に回転するようになっており、このカ
ムプレート47と軸受27との間には、カラー48が介
装されている。そして、ロータ軸25上の固定シーブ4
0a,カラー44,48およびカムプレート47は、ロ
ータ軸25の一端にねじ込まれたナット49と軸受27
との間で挾み込まれており、このことによりロータ軸2
5に対する固定シーブ40aおよびカムプレート47の
位置決めがなされている。
【0032】カムプレート47の外周部は、可動シーブ
40bに係合されており、この係合により、カムプレー
ト47と可動シーブ40bとが一体に回転するようにな
っている。これら可動シーブ40bとカムプレート47
との対向面は、径方向外側に進むに従い互いに近づく方
向に傾斜されたカム面51a,51bをなしている。カ
ム面51a,51bの間には、遠心ウエイト52が摺動
可能に挾み込まれている。遠心ウエイト52は、ロータ
軸25の回転数がある値に達した時に、その時の遠心力
を受けて外側に移動するものであり、この移動により、
可動シーブ40bが固定シーブ40aに近づく方向に押
圧されるようになっている。そして、この遠心ウエイト
52が可動シーブ40bを押圧する力、つまり推力F1
は、図2に示すように、モータ13の回転数と比例関係
にある走行速度Vに応じて徐々に増大し、この走行速度
Vが最高速度に達した時点で最大となるようになってい
る。
【0033】このことから、モータ13の回転数が上昇
するに従い、プライマリシーブ40のベルト溝46の溝
幅が減じられ、その分、Vベルト42が外側に押し出さ
れて、プライマリシーブ40に対するVベルト42の巻
き掛け径が増大するようになっている。
【0034】そして、本実施例の場合、可動シーブ40
bのカムプレート47との対向面には、リング状をなす
ばね受け用の凹部54が形成されている。凹部54は、
可動シーブ40bのカム面51aおよび遠心ウエイト5
2の内側に位置されており、この凹部54の終端とカム
プレート47との間には、押圧手段としての圧縮コイル
ばね55が圧縮状態で介装されている。圧縮コイルばね
55は、可動シーブ40bを遠心力の大きさに依存する
ことなく常時固定シーブ40aに向けて押圧しており、
この圧縮コイルばね55が可動シーブ40bを押圧する
力、つまり推力F2 は、図2に示すように、この圧縮コ
イルばね55の伸び方向への変位に伴って僅かながら減
小するようになっている。
【0035】したがって、図2から明らかなように、可
動シーブ40bは、遠心ウエイト52に遠心力が作用し
ないような状態においても、圧縮コイルばね55による
推力F2 を受けており、上記ロータ軸25の回転によっ
て遠心ウエイト52に遠心力が作用すると、可動シーブ
40bを押圧する推力F3 は、上記推力F1 とF2 の合
力となり、遠心ウエイト52のみで可動シーブ40bを
押圧していた従来に比べて、Vベルト42を挾み込む力
が推力F1 の分だけ増大するようになっている。
【0036】なお、可動シーブ40bには、これが固定
シーブ40aに向って移動された時に、カムプレート4
7に当接するストッパ57が設けられており、このスト
ッパ57によって可動シーブ40bの最大移動量が規制
されている。
【0037】一方、セカンダリシーブ41は、従動軸3
4と一体に回転するスリーブ60を備えている。スリー
ブ60は、従動軸34の外周に同軸状に設けられてい
る。このスリーブ60の外周には、スリーブ60と一体
に回転する固定シーブ41aと、スリーブ60と一体に
回転しつつ軸方向に移動可能な可動シーブ41bが設け
られている。これら両方のシーブ41a,41bの間に
は、Vベルト42が巻き掛けられるベルト溝61が形成
されており、可動シーブ41bは、スプリング62によ
り常時ベルト溝61の溝幅を減じる方向に付勢されてい
る。
【0038】このことから、モータ13の回転数の上昇
により、プライマリシーブ40のベルト溝46が狭めら
れ、このプライマリシーブ40に対するVベルト42の
巻き掛け径が増大すると、セカンダリシーブ41側で
は、Vベルト42が径方向内側に引かれるので、可動シ
ーブ41bがスプリング62に抗してベルト溝61を広
げる方向にスライドされ、セカンダリシーブ41に対す
るVベルト42の巻き掛け径が小さくなる。そして、こ
のVベルト42の巻き掛け径の変化により、ロータ軸2
5の回転が増速して従動軸34に伝えられる。
【0039】また、セカンダリシーブ41の可動シーブ
41bは、スリーブ60の外周に嵌合される筒状のボス
部63を有している。ボス部63には、このボス部63
の軸線に対して傾斜された一対のカム溝64が形成さ
れ、夫々のカム溝64にスリーブ60から突出されたガ
イドピン65が入り込んでいる。
【0040】このため、例えば自動二輪車が上り坂にか
かった時のように、従動軸34と一体に回転する固定シ
ーブ41aの回転速度が遅くなり、Vベルト42によっ
て回転を続けようとする可動シーブ41bとの間に速度
差が生じると、見掛け上、ガイドピン65がカム溝64
によって押圧される。この押圧により、可動シーブ41
bが固定シーブ41aに近づく方向に押し出され、ベル
ト溝61の溝幅が強制的に減じられるので、セカンダリ
シーブ41に対するVベルト42の巻き掛け径が増大す
るようになっている。
【0041】なお、このような構成のパワーユニット1
2においては、モータハウジング16の上面に突設した
ブラケット66a,66bが、フレーム1の立ち上がり
部1cにピボット軸67を介して揺動可能に枢支されて
いるとともに、伝動ケース31の後端部がフレーム1の
後端部との間に架設した緩衝器68によって懸架されて
いる。このため、パワーユニット12は、モータ13の
部分を枢支点として上下方向に揺動される。
【0042】また、上記フートボード7の下側には、モ
ータ13の駆動用電源となる充電式のバッテリ58が配
置されている。このバッテリ58は、左右のフレーム部
材1aの水平部1bの間に入り込んでいる。それととも
に、シート4の下方のカバー6内には、図示しないアク
セルグリップの開度に応じてモータ13の回転数を制御
する制御ユニット59と、バッテリ58を充電するため
の充電器69が収容去れている。
【0043】このように構成された第1実施例において
は、モータ13のトルクが直接作用するプライマリシー
ブ40に、その可動シーブ40bを常時推力F2 で固定
シーブ40a側に押圧する圧縮コイルばね55を組み込
んでいる。
【0044】このため、ロータ軸25の回転によって遠
心ウエイト52に遠心力が作用し始めると、可動シーブ
40bには、遠心ウエイト52の遠心力による推力F1
と、圧縮コイルばね55の推力F2 との合力である推力
3 が作用することになる。このことから、可動シーブ
40bを固定シーブ40a側に押圧する力、換言すれ
ば、Vベルト42を固定シーブ40aと可動シーブ40
bとの間で挾み込む力は、モータ13の始動時から走行
速度Vが最大となる全運転域に亘って、推力F2の分だ
け増大することになる。
【0045】したがって、モータ13の始動時を含めた
低回転域のように、ロータ軸25上に取り出される回転
トルクが大きいにも拘らず、遠心ウエイト52に作用す
る遠心力が小さく、この遠心ウエイト52による推力F
1 を充分に得られないような回転域においても、Vベル
ト42を固定シーブ40aと可動シーブ40bとの間で
強固に挾み込むことができる。このため、プライマリシ
ーブ40上でのVベルト42のスリップを確実に防止で
き、モータ13のトルクを効率良く後輪36に伝えるこ
とができる。
【0046】よって、モータ13の特有のトルク特性を
有効に活用することができ、その分、アクセル操作に対
するレスポンスが良好となり、自動二輪車の発進加速性
能を高めることができる。
【0047】しかも、圧縮コイルばね55による推力F
2 は、遠心力の大きさに依存しないので、この推力F2
の大きさの設定を容易に行なうことができる。それとと
もに、圧縮コイルばね55は、単に可動シーブ40bと
カムプレート47との間で挾み込むだけで良く、プライ
マリシーブ40の構造が複雑化することもないといった
利点がある。
【0048】なお、上記第1実施例では、可動シーブ4
0bを押圧するための圧縮コイルばね55を、遠心ウエ
イト52の内側に設けたが、本発明はこれに限らず、圧
縮コイルばね55を遠心ウエイト52の外側に設けても
良い。また、本発明に係るVベルト自動変速装置は、上
記第1実施例に特定されるものではなく、図5に本発明
の第2実施例を示す。
【0049】この第2実施例は、主にプライマリシーブ
40の可動シーブ40bを押圧するための構成が上記第
1実施例と相違しており、この第2実施例において、上
記第1実施例と同一構成部分には、同一の参照符号を付
してその説明を省略する。
【0050】図5に示すように、カムプレート47に
は、放射状に延びるスリット71が形成されている。ス
リット71は、遠心ウエイト52に対応した位置に設け
られており、その先端がカムプレート47の外周部に開
放されている。スリット71内には、板状をなすカムウ
エイト72が配置されている。カムウエイト72は、カ
ムプレート71に枢軸73を介して枢支されて、上記遠
心ウエイト52に接離する方向に自由に回動し得るよう
になっており、このカムウエイト72の遠心ウエイト5
2と接触する外周縁部には、円弧状のカム部74が形成
されている。そして、カムウエイト72の重量は、遠心
ウエイト52の重量よりも大きく設定されており、その
重心が枢軸73よりもカムウエイト72の外側に大きく
偏って位置されている。
【0051】このため、ロータ軸25と共にカムプレー
ト47が回転を始めると、このカムプレート47に回動
自在に枢支されたカムウエイト72が、遠心力によって
遠心ウエイト52側に回動し、そのカム部74で遠心ウ
エイト52を可動シーブ40bのカム面51aに押し付
けようになっている。
【0052】また、可動シーブ40bのカムプレート4
7との対向面には、その移動方向に延びるガイド壁75
が形成されている。ガイド壁75には、カムプレート4
7の外周部に設けたスライダ76が摺動可能に嵌合され
ており、この嵌合により、可動シーブ40bの移動方向
がガイドされている。
【0053】このような構成の第2実施例においては、
モータ13が始動し、ロータ軸25と一体にカムプレー
ト47が回転すると、このカムプレート47に回動自在
に枢支されたカムウエイト72が、図5の(a)の矢印
で示すように、遠心ウエイト52の変位に先立って回動
する。この回動により、遠心ウエイト52がカムウエイ
ト72のカム部74の形状に応じて可動シーブ40bの
カム面51aに押し付けられ、この可動シーブ40bが
固定シーブ40a側に押圧される。
【0054】やがて、ロータ軸25の回転数が上昇し、
遠心ウエイト52に作用する遠心力が大きくなると、図
5の(b)に示すように、遠心ウエイト52が外側に変
位する。この変位により、可動シーブ40bがカム面5
1a,51bの形状に応じて固定シーブ40aに近づく
方向に押し出される。この場合、カムウエイト72のカ
ム部74は、遠心ウエイト52に接しているが、カムウ
エイト72はカムプレート41に自由に回動し得るよう
に枢支されているから、遠心ウエイト52が変位を開始
すると、この遠心ウエイト52の位置に応じて回動変位
し、遠心ウエイト52の変位を妨げないようになってい
る。
【0055】このような第2実施例によれば、遠心ウエ
イト52に作用する遠心力が小さく、この遠心ウエイト
52による推力F1 を充分に得られないような回転域に
おいては、カムウエイト72を介して可動シーブ40b
を押圧する新たな押圧力が付加されるので、図2の一点
鎖線で示すように、可動シーブ40bを押圧する推力F
4 は、上記カムウエイト72による押圧力と推力F1
の合力となり、このカムウエイト72による押圧力の分
だけVベルト42を挾み込む力が増大する。
【0056】したがって、モータ13の始動時から遠心
ウエイト52が変位を開始するまでの低回転域におい
て、Vベルト42を固定シーブ40aと可動シーブ40
bとの間で強固に挾み込むことができ、プライマリシー
ブ40上でのVベルト42のスリップを防止することが
できる。また、図6には、本発明の第3実施例が開示さ
れている。
【0057】この第3実施例においても、主にプライマ
リシーブ40の可動シーブ40bを押圧するための構成
が上記第1および第2実施例と相違しており、この第3
実施例において、上記実施例と同一構成部分には、同一
の参照符号を付してその説明を省略する。
【0058】図6の(a)に示すように、可動シーブ4
0bは、カラー44の外周に回転自在に嵌合されるボス
部81を備えている。このボス部81には、一対のカム
溝82a,82bが形成されている。これらカム溝82
a,82bは、ボス部81の径方向に対向し合う二箇所
に位置されている。そして、カム溝82a,82bは、
図6の(b)に展開して示すように、ボス部81の軸線
1 に対し、固定シーブ40aから遠ざかるに従い可動
シーブ40bの回転方向前方側に向って直線状に傾斜さ
れており、これらカム溝82a,82b内に、カラー4
4から突出されたガイドピン83が摺動可能に嵌合され
ている。
【0059】このような構成の第3実施例においては、
モータ13が始動し、ロータ軸25が回転すると、カム
プレート41と可動シーブ40bが一体に回転する。こ
の場合、カラー44は、ロータ軸25の外周に回転自在
に装着されているので、このカラー44と可動シーブ4
0bとの間に速度差が生じ、見掛け上、ガイドピン83
がカム溝82a,82bの周縁部によって押圧される。
カム溝82a,82bは、ボス部81の軸線X1 に対
し、固定シーブ40aから遠ざかるに従い可動シーブ4
0bの回転方向前方側に向って傾斜されているから、可
動シーブ40bのボス部81は、上記カム溝82a,8
2bの傾斜に伴って固定シーブ40aに近づく方向に押
圧される。
【0060】このことから、遠心ウエイト52に作用す
る遠心力が小さく、この遠心ウエイト52による推力F
1 を充分に得られないような回転域においても、可動シ
ーブ40bには固定シーブ40a側に向けて押圧する力
が作用することになり、Vベルト42を挾み込む力が増
大する。よって、モータ13の始動時から遠心ウエイト
52が変位を開始するまでの低回転域において、Vベル
ト42を固定シーブ40aと可動シーブ40bとの間で
強固に挾み込むことができ、プライマリシーブ40上で
のVベルト42のスリップを防止することができる。
【0061】なお、上記第3実施例では、可動シーブ4
0bのボス部81にカム溝82a,82bを形成した
が、例えばカムプレート47のスライダ76が嵌合する
ガイド壁75に、上記カム溝82a,82bと同様の方
向に傾斜されたカム面を形成しても、モータ13の始動
時を含む低回転域において、可動シーブ40bを固定シ
ーブ40a側に向けて押圧することができる。さらに、
図7には、本発明の第4実施例が開示されている。
【0062】この第4実施例においては、主にプライマ
リシーブ40上でのVベルト42のスリップを防止する
ための構成が、上記第1実施例と相違しており、この第
4実施例において、上記第1実施例と同一構成部分に
は、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0063】図7に示すように、ロータ軸25上には、
カラー90が装着されている。カラー90は、スプライ
ン歯43と噛み合うことにより、ロータ軸25と一体に
回転するようになっており、このカラー90もロータ軸
25の一部となっている。カラー90の外周面には、軸
方向に延びるストレートなスプライン歯91が形成され
ている。
【0064】また、Vベルト42の内周面には、全周に
亘って歯部92が形成されている。この歯部92は、プ
ライマリシーブ40に対するVベルト42の巻き掛け径
が最も小さい状態、つまり、モータ13の始動時を含む
低回転域のように、可動シーブ40bが固定シーブ40
aから最大に離間しているに状態において、上記スプラ
イン歯91に噛み合っており、この噛み合いにより、V
ベルト42がロータ軸25の回転に追従して走行するよ
うになっている。
【0065】なお、ロータ軸25の回転数の上昇によ
り、遠心ウエイト52が遠心力によって外側に移動し、
可動シーブ40bが固定シーブ40aに向けて移動され
ると、Vベルト42が外側に押し出されるので、このV
ベルト42の歯部92がカラー90のスプライン歯91
から離脱する。したがって、これ以降、ロータ軸25の
回転は、プライマリシーブ40を通じてVベルト42に
伝達され、このVベルト42の巻き掛け径の変化により
変速が行われる。
【0066】このような構成の第4実施例によれば、モ
ータ13の始動時のように、プライマリシーブ40のベ
ルト溝46の溝幅が最大となっている状態では、Vベル
ト42がロータ軸25と一体に回転するカラー90に噛
み合っているので、ロータ軸25の回転が直接Vベルト
42に伝達される。
【0067】このため、遠心ウエイト52による推力F
1 を充分に得られないような回転域においても、ロータ
軸25の回転を確実にVベルト42に伝えることがで
き、プライマリシーブ40上においてVベルト42がス
リップすることはない。
【0068】なお、本発明を実施するに当っては、モー
タはブラシレスモータに限らず、整流子モータを用いて
も良いとともに、このモータは左右方向に沿って横置き
に配置するものに限らず、ロータを前後あるいは上下方
向に沿わせた姿勢で配置しても良い。
【0069】また、本発明に係るVベルト自動変装装置
は、スクータ形自動二輪車のパワーユニット用に特定さ
れるものではなく、その他の形式の車両にも同様に実施
することができる。
【0070】
【発明の効果】請求項1に記載した構成によれば、プラ
イマリシーブの可動シーブは、常時固定シーブ側に向う
押圧力を受けているので、モータの始動時を含む低回転
域のように、遠心ウエイトに作用する遠心力が小さく
て、この遠心ウエイトによる押圧力を充分に得られない
ような回転域においても、Vベルトを固定シーブと可動
シーブとの間で強固に挾み込むことができる。したがっ
て、プライマリシーブ上でのVベルトのスリップを防止
して、モータのトルクを効率良く従動軸に伝えることが
でき、モータ特有のトルク特性を有効に活用することが
できる。
【0071】請求項2に記載した構成によれば、モータ
の始動時を含む低回転域のように、遠心ウエイトに作用
する遠心力が小さくて、この遠心ウエイトによる押圧力
を充分に得られないような回転域においても、可動シー
ブには、固定シーブに向けて強制的に押圧するような力
が作用するので、Vベルトを固定シーブと可動シーブと
の間で強固に挾み込むことができる。したがって、プラ
イマリシーブ上でのVベルトのスリップを防止して、モ
ータのトルクを効率良く従動軸に伝えることができ、モ
ータ特有のトルク特性を有効に活用することができる。
【0072】請求項3に記載した構成によれば、モータ
の始動時のように、プライマリシーブに対するVベルト
の巻き掛け径が小さい状態では、Vベルトが駆動軸に噛
み合い、この駆動軸の回転が直接Vベルトに伝達される
ので、遠心ウエイトによる押圧力を充分に得られないよ
うな回転域においても、駆動軸の回転を確実にVベルト
に伝えることができる。したがって、プライマリシーブ
上においてVベルトがスリップすることはなく、モータ
のトルクを効率良く従動軸に伝えて、このモータ特有の
トルク特性を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるプライマリシーブ
の断面図。
【図2】可動シーブを押圧する力が走行速度に応じて推
移する状態を示す特性図。
【図3】スクータ形自動二輪車に用いられるパワーユニ
ットの断面図。
【図4】スクータ形自動二輪車の側面図。
【図5】(a)は、本発明の第2実施例におけるプライ
マリシーブの断面図。(b)は、プライマリシーブの可
動シーブが固定シーブ側に最も移動した状態を示す断面
図。
【図6】(a)は、本発明の第3実施例におけるプライ
マリシーブの断面図。(b)は、可動シーブのカム溝の
形状を示す図。
【図7】本発明の第4実施例におけるプライマリシーブ
の断面図。
【符号の説明】
13…モータ、14…Vベルト自動変速装置、25…駆
動軸(ロータ軸)、34…従動軸、40…プライマリシ
ーブ、40a…固定シーブ、40b…可動シーブ、41
…セカンダリシーブ、41a…固定シーブ、41b…可
動シーブ、42…Vベルト、52…遠心ウエイト、5
5,72…押圧手段(圧縮コイルばね、カムウエイ
ト)、90…カラー、92…歯部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転トルクが取り出される駆動
    軸上に、プライマリシーブを設けるとともに、 上記駆動軸と平行をなす従動軸上に、セカンダリシーブ
    を設け、 これら両シーブの間にVベルトを掛け渡したVベルト自
    動変速装置において、 上記プライマリシーブは、駆動軸に直結されてこの駆動
    軸と一体に回転する固定シーブと、この固定シーブに接
    離する方向に往復動可能な可動シーブと、上記駆動軸が
    回転駆動された際の遠心力の大きさに応じて可動シーブ
    を固定シーブに接離する方向に移動させ、プライマリシ
    ーブに対するVベルトの巻き掛け径を変化させるための
    遠心ウエイトを有するとともに、 上記セカンダリシーブは、従動軸に直結されてこの従動
    軸と一体に回転する固定シーブと、この固定シーブに接
    離する方向に往復動可能な可動シーブとを有しており、 上記プライマリシーブに、その可動シーブを常時固定シ
    ーブに向けて押圧付勢するための押圧手段を設けたこと
    を特徴とするVベルト自動変速装置。
  2. 【請求項2】 モータの回転トルクが取り出される駆動
    軸上に、プライマリシーブを設けるとともに、 上記駆動軸と平行をなす従動軸上に、セカンダリシーブ
    を設け、 これら両シーブの間にVベルトを掛け渡したVベルト自
    動変速装置において、 上記プライマリシーブは、駆動軸に直結されてこの駆動
    軸と一体に回転する固定シーブと、この固定シーブに接
    離する方向に往復動可能な可動シーブと、上記駆動軸が
    回転駆動された際の遠心力の大きさに応じて可動シーブ
    を固定シーブに接離する方向に移動させ、プライマリシ
    ーブに対するVベルトの巻き掛け径を変化させるための
    遠心ウエイトを有するとともに、 上記セカンダリシーブは、従動軸に直結されてこの従動
    軸と一体に回転する固定シーブと、この固定シーブに接
    離する方向に往復動可能な可動シーブとを有しており、 上記プライマリシーブに、駆動軸の回転に追従して上記
    可動シーブを固定シーブに向けて強制的に押圧するため
    の押圧手段を設けたことを特徴とするVベルト自動変速
    装置。
  3. 【請求項3】 モータの回転トルクが取り出される駆動
    軸上に、プライマリシーブを設けるとともに、 上記駆動軸と平行をなす従動軸上に、セカンダリシーブ
    を設け、 これら両シーブの間にVベルトを掛け渡したVベルト自
    動変速装置において、 上記プライマリシーブは、駆動軸に直結されてこの駆動
    軸と一体に回転する固定シーブと、この固定シーブに接
    離する方向に往復動可能な可動シーブと、上記駆動軸が
    回転駆動された際の遠心力の大きさ応じて可動シーブを
    固定シーブに接離する方向に移動させ、プライマリシー
    ブに対するVベルトの巻き掛け径を変化させるための遠
    心ウエイトを有するとともに、 上記セカンダリシーブは、従動軸に直結されてこの従動
    軸と一体に回転する固定シーブと、この固定シーブに接
    離する方向に往復動可能な可動シーブとを有しており、 上記Vベルトの内周面に、プライマリシーブの可動シー
    ブが固定シーブから最も離間された位置に移動されてい
    る状態において、上記駆動軸に噛み合う歯部を設けたこ
    とを特徴とするVベルト自動変速装置。
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