JP3307079B2 - パワーユニット型エンジン - Google Patents
パワーユニット型エンジンInfo
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- JP3307079B2 JP3307079B2 JP10392594A JP10392594A JP3307079B2 JP 3307079 B2 JP3307079 B2 JP 3307079B2 JP 10392594 A JP10392594 A JP 10392594A JP 10392594 A JP10392594 A JP 10392594A JP 3307079 B2 JP3307079 B2 JP 3307079B2
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- Japan
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- starter gear
- crankshaft
- drive face
- engine
- fitting
- Prior art date
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62K—CYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
- B62K2202/00—Motorised scooters
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパワーユニット型エンジ
ンに係り、特にVベルト式自動変速装置およびセルフ式
エンジン始動装置を備えたパワーユニット型エンジンに
関する。
ンに係り、特にVベルト式自動変速装置およびセルフ式
エンジン始動装置を備えたパワーユニット型エンジンに
関する。
【0002】
【従来の技術】例えばスクータ型車両等の自動二輪車に
は、エンジン本体とVベルト式自動変速装置とを一体的
に備えたパワーユニット型エンジンを用いたものがあ
る。
は、エンジン本体とVベルト式自動変速装置とを一体的
に備えたパワーユニット型エンジンを用いたものがあ
る。
【0003】Vベルト式自動変速装置は、図5に示すよ
うに、エンジン本体1(以下、エンジンと称す)のクラ
ンクケース2内にベアリング3により軸支されたクラン
クシャフト4に装着される。このVベルト式自動変速装
置は、クランクシャフト4の一端に取付けられたドライ
ブプーリ5と、このドライブプーリ5にVベルト6を介
して連結された図示しないドリブンプーリとを有し、エ
ンジン1の駆動力がドリブンプーリ側に伝達されるよう
になっている。
うに、エンジン本体1(以下、エンジンと称す)のクラ
ンクケース2内にベアリング3により軸支されたクラン
クシャフト4に装着される。このVベルト式自動変速装
置は、クランクシャフト4の一端に取付けられたドライ
ブプーリ5と、このドライブプーリ5にVベルト6を介
して連結された図示しないドリブンプーリとを有し、エ
ンジン1の駆動力がドリブンプーリ側に伝達されるよう
になっている。
【0004】ドライブプーリ5は、クランクシャフト4
の端部に設けられた皿状の固定ドライブフェース7と、
この固定ドライブフェース7と対面するようにベアリン
グ3側のクランクシャフト4上で軸方向に摺動自在に設
けられた皿状の可動ドライブフェース8とから構成され
ている。
の端部に設けられた皿状の固定ドライブフェース7と、
この固定ドライブフェース7と対面するようにベアリン
グ3側のクランクシャフト4上で軸方向に摺動自在に設
けられた皿状の可動ドライブフェース8とから構成され
ている。
【0005】可動ドライブフェース8は、クランクシャ
フト4に例えばスプライン嵌合等で取付けられ、可動ド
ライブフェース8のベアリング3側の背面には複数のウ
ェイトローラ9が周方向に間隔をおいて遠心力作用で放
射方向に移動可能に配設されている。このウェイトロー
ラ9は可動ドライブフェース8の背面と、これを塞ぐよ
うに設けられたランププレート10間で保持されてい
る。
フト4に例えばスプライン嵌合等で取付けられ、可動ド
ライブフェース8のベアリング3側の背面には複数のウ
ェイトローラ9が周方向に間隔をおいて遠心力作用で放
射方向に移動可能に配設されている。このウェイトロー
ラ9は可動ドライブフェース8の背面と、これを塞ぐよ
うに設けられたランププレート10間で保持されてい
る。
【0006】ランププレート10は、可動ドライブフェ
ース8と回転一体で摺動自在に係合して、軸方向はスリ
ーブ11にて定位置に保持される一方、ウェイトローラ
9は可動ドライブフェース8の背面傾斜ガイド部12と
ランププレート10の対称的な傾斜ガイド部間13に位
置している。
ース8と回転一体で摺動自在に係合して、軸方向はスリ
ーブ11にて定位置に保持される一方、ウェイトローラ
9は可動ドライブフェース8の背面傾斜ガイド部12と
ランププレート10の対称的な傾斜ガイド部間13に位
置している。
【0007】また、可動ドライブフェース8とランププ
レート10との間で、複数のウェイトローラ9間に形成
される空間部には複数個の突起部14がベアリング3側
に向かって突設され、この突起部14でランププレート
10がダンパ15を介して回転一体に支持されている。
レート10との間で、複数のウェイトローラ9間に形成
される空間部には複数個の突起部14がベアリング3側
に向かって突設され、この突起部14でランププレート
10がダンパ15を介して回転一体に支持されている。
【0008】エンジン1の回転数が高くなり、クランク
シャフト4の回転速度が上昇すれば、ウェイトローラ9
はこれらに作用する遠心力によって図の二点鎖線で示す
ように半径方向外方へ放射状に移動し、矢印で示すよう
に可動ドライブフェース8を固定ドライブフェース7側
へ押圧する。その結果、固定ドライブフェース7と可動
ドライブフェース8との間隔は狭められ、ドライブプー
リ5のベルト巻掛径は拡大して変速が行われるようにな
っている。
シャフト4の回転速度が上昇すれば、ウェイトローラ9
はこれらに作用する遠心力によって図の二点鎖線で示す
ように半径方向外方へ放射状に移動し、矢印で示すよう
に可動ドライブフェース8を固定ドライブフェース7側
へ押圧する。その結果、固定ドライブフェース7と可動
ドライブフェース8との間隔は狭められ、ドライブプー
リ5のベルト巻掛径は拡大して変速が行われるようにな
っている。
【0009】一方、エンジン1にはエンジン始動装置が
備えられている。エンジン始動装置にはキック式とセル
フ式とがあり、これらのいずれか一方もしくは両方を備
えたものがある。
備えられている。エンジン始動装置にはキック式とセル
フ式とがあり、これらのいずれか一方もしくは両方を備
えたものがある。
【0010】セルフ式のエンジン始動装置は、図示しな
いスタータモータの回転駆動力をクランクシャフト4上
に設けられたスタータギヤ16に伝達してクランクシャ
フト4を回転させてエンジン1を始動させるものであ
り、スタータギヤ16は、例えば図5に示すようにドラ
イブプーリ5とクランクシャフト4のベアリング3との
間に例えばスプライン嵌合されている。
いスタータモータの回転駆動力をクランクシャフト4上
に設けられたスタータギヤ16に伝達してクランクシャ
フト4を回転させてエンジン1を始動させるものであ
り、スタータギヤ16は、例えば図5に示すようにドラ
イブプーリ5とクランクシャフト4のベアリング3との
間に例えばスプライン嵌合されている。
【0011】ところで、エンジン1はコンパクト化され
ることが望ましい。エンジン1がコンパクト化されるこ
とにより重量が軽減され、走行性能や燃費が向上するた
めである。そこで、図6に示すように、スタータギヤ1
6の断面形状を変更することによりクランクシャフト4
の長さの短縮を図り、エンジン1を幅方向にコンパクト
化したものがある。
ることが望ましい。エンジン1がコンパクト化されるこ
とにより重量が軽減され、走行性能や燃費が向上するた
めである。そこで、図6に示すように、スタータギヤ1
6の断面形状を変更することによりクランクシャフト4
の長さの短縮を図り、エンジン1を幅方向にコンパクト
化したものがある。
【0012】具体的には、ランププレート10をウェイ
トローラ9の作動を損なわない限度一杯までウェイトロ
ーラ9側へ接近させることによりドライブプーリ5をベ
アリング3側に寄せると共に、それによって突起部14
に干渉されるスタータギヤ16の外周部16aを可動ド
ライブフェース8の外縁部8aおよび突起部14に接触
しないようベアリング3側に偏向させたものである。
トローラ9の作動を損なわない限度一杯までウェイトロ
ーラ9側へ接近させることによりドライブプーリ5をベ
アリング3側に寄せると共に、それによって突起部14
に干渉されるスタータギヤ16の外周部16aを可動ド
ライブフェース8の外縁部8aおよび突起部14に接触
しないようベアリング3側に偏向させたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スタータギ
ヤのギヤ比を変更する場合、スタータギヤの直径を変更
する必要がある。スタータギヤの直径を小さくする場合
は問題ないが、直径を大きくするとスタータギヤの外縁
部がクランクケースに接近してしまう。特にクランクシ
ャフトの後方、図における下方には後輪が存在するた
め、クランクケースの壁部がスタータギヤに接近し、ク
ランクケースの長さ方向の寸法を全体的に拡大しなけれ
ばスタータギヤの大径化には対処できない。
ヤのギヤ比を変更する場合、スタータギヤの直径を変更
する必要がある。スタータギヤの直径を小さくする場合
は問題ないが、直径を大きくするとスタータギヤの外縁
部がクランクケースに接近してしまう。特にクランクシ
ャフトの後方、図における下方には後輪が存在するた
め、クランクケースの壁部がスタータギヤに接近し、ク
ランクケースの長さ方向の寸法を全体的に拡大しなけれ
ばスタータギヤの大径化には対処できない。
【0014】しかしながら、クランクケースの長さ方向
の寸法を拡大するとエンジンのコンパクト化に反するこ
とになる。
の寸法を拡大するとエンジンのコンパクト化に反するこ
とになる。
【0015】一方、スタータギヤのクランクシャフトへ
のスプライン嵌合は加工が複雑でコストアップに繋が
る。
のスプライン嵌合は加工が複雑でコストアップに繋が
る。
【0016】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、クランクケースの形状変更なくスタータギヤの
大径化が図れるパワーユニット型エンジンを提供するこ
とを目的とする。
もので、クランクケースの形状変更なくスタータギヤの
大径化が図れるパワーユニット型エンジンを提供するこ
とを目的とする。
【0017】この発明の他の目的は、スタータギヤのク
ランクシャフトへの取付加工が容易なパワーユニット型
エンジンを提供するにある。
ランクシャフトへの取付加工が容易なパワーユニット型
エンジンを提供するにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパワーユニ
ット型エンジンは、上述した課題を解決するために、請
求項1に記載したように、クランクケースにベアリング
により軸支されたクランクシャフトを有するエンジン本
体と、上記クランクシャフトの一端部に設けられたドラ
イブプーリとこのドライブプーリにVベルトにより連結
されたドリブンプーリとから成るVベルト式自動変速装
置とを一体的に備えたパワーユニット型エンジンにおい
て、上記ドライブプーリは、上記クランクシャフトの端
部に設けられた固定ドライブフェースとこの固定ドライ
ブフェースと対面するように上記クランクシャフト上の
上記ベアリング側に設けられた可動ドライブフェースと
から構成され、この可動ドライブフェースの上記ベアリ
ング側背面には突起部が設けられる一方、上記可動ドラ
イブフェースと上記ベアリングとの間にはスタータギヤ
が配置され、上記スタータギヤに上記突起部が遊嵌可能
な穴部を形成したものである。
ット型エンジンは、上述した課題を解決するために、請
求項1に記載したように、クランクケースにベアリング
により軸支されたクランクシャフトを有するエンジン本
体と、上記クランクシャフトの一端部に設けられたドラ
イブプーリとこのドライブプーリにVベルトにより連結
されたドリブンプーリとから成るVベルト式自動変速装
置とを一体的に備えたパワーユニット型エンジンにおい
て、上記ドライブプーリは、上記クランクシャフトの端
部に設けられた固定ドライブフェースとこの固定ドライ
ブフェースと対面するように上記クランクシャフト上の
上記ベアリング側に設けられた可動ドライブフェースと
から構成され、この可動ドライブフェースの上記ベアリ
ング側背面には突起部が設けられる一方、上記可動ドラ
イブフェースと上記ベアリングとの間にはスタータギヤ
が配置され、上記スタータギヤに上記突起部が遊嵌可能
な穴部を形成したものである。
【0019】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、前記可動ドライブフェースと
前記スタータギヤとの間にはランププレートが配置さ
れ、上記スタータギヤと上記ランププレートとの互いに
対向するいずれか一方の面に嵌合突起を形成する一方、
他方の面の上記嵌合突起に対向する部位に嵌合孔を穿設
し、この嵌合孔に上記嵌合突起を嵌合させて上記スター
タギヤを上記ランププレートに固定したものである。
求項2に記載したように、前記可動ドライブフェースと
前記スタータギヤとの間にはランププレートが配置さ
れ、上記スタータギヤと上記ランププレートとの互いに
対向するいずれか一方の面に嵌合突起を形成する一方、
他方の面の上記嵌合突起に対向する部位に嵌合孔を穿設
し、この嵌合孔に上記嵌合突起を嵌合させて上記スター
タギヤを上記ランププレートに固定したものである。
【0020】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、クラン
クケースにベアリングにより軸支されたクランクシャフ
トを有するエンジン本体と、上記クランクシャフトの一
端部に設けられたドライブプーリとこのドライブプーリ
にVベルトにより連結されたドリブンプーリとから成る
Vベルト式自動変速装置とを一体的に備えたパワーユニ
ット型エンジンにおいて、上記ドライブプーリは、上記
クランクシャフトの端部に設けられた固定ドライブフェ
ースとこの固定ドライブフェースと対面するように上記
クランクシャフト上の上記ベアリング側に設けられた可
動ドライブフェースとから構成され、この可動ドライブ
フェースの上記ベアリング側背面には突起部が設けられ
る一方、上記可動ドライブフェースと上記ベアリングと
の間にはスタータギヤが配置され、上記スタータギヤに
上記突起部が遊嵌可能な穴部を形成したため、スタータ
ギヤの配置の自由度が増し、クランクケースの形状変更
なくスタータギヤの大径化が図れる。
クケースにベアリングにより軸支されたクランクシャフ
トを有するエンジン本体と、上記クランクシャフトの一
端部に設けられたドライブプーリとこのドライブプーリ
にVベルトにより連結されたドリブンプーリとから成る
Vベルト式自動変速装置とを一体的に備えたパワーユニ
ット型エンジンにおいて、上記ドライブプーリは、上記
クランクシャフトの端部に設けられた固定ドライブフェ
ースとこの固定ドライブフェースと対面するように上記
クランクシャフト上の上記ベアリング側に設けられた可
動ドライブフェースとから構成され、この可動ドライブ
フェースの上記ベアリング側背面には突起部が設けられ
る一方、上記可動ドライブフェースと上記ベアリングと
の間にはスタータギヤが配置され、上記スタータギヤに
上記突起部が遊嵌可能な穴部を形成したため、スタータ
ギヤの配置の自由度が増し、クランクケースの形状変更
なくスタータギヤの大径化が図れる。
【0021】また、前記可動ドライブフェースと前記ス
タータギヤとの間にはランププレートが配置され、上記
スタータギヤと上記ランププレートとの互いに対向する
いずれか一方の面に嵌合突起を形成する一方、他方の面
の上記嵌合突起に対向する部位に嵌合孔を穿設し、この
嵌合孔に上記嵌合突起を嵌合させて上記スタータギヤを
上記ランププレートに固定したため、クランクシャフト
およびスタータギヤ双方へのスプライン加工が不要とな
り、スタータギヤのクランクシャフトへの取付加工が容
易になる。
タータギヤとの間にはランププレートが配置され、上記
スタータギヤと上記ランププレートとの互いに対向する
いずれか一方の面に嵌合突起を形成する一方、他方の面
の上記嵌合突起に対向する部位に嵌合孔を穿設し、この
嵌合孔に上記嵌合突起を嵌合させて上記スタータギヤを
上記ランププレートに固定したため、クランクシャフト
およびスタータギヤ双方へのスプライン加工が不要とな
り、スタータギヤのクランクシャフトへの取付加工が容
易になる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0023】図1は、この発明を適用したスクータ型車
両の一例を示す左側面図であり、その一部を破砕して示
す。
両の一例を示す左側面図であり、その一部を破砕して示
す。
【0024】図1において、このスクータ型車両20は
車体フレーム21を有し、この車体フレーム21はダウ
ンチューブ22と、このダウンチューブ22に後端側か
ら後上方に延びる左右一対のリヤフレーム23とから構
成される。リヤフレーム23はその中間付近で湾曲さ
れ、後上方に延びている。
車体フレーム21を有し、この車体フレーム21はダウ
ンチューブ22と、このダウンチューブ22に後端側か
ら後上方に延びる左右一対のリヤフレーム23とから構
成される。リヤフレーム23はその中間付近で湾曲さ
れ、後上方に延びている。
【0025】ダウンチューブ22の前端にはヘッドパイ
プ24が設けられ、このヘッドパイプ24には前輪25
を回動自在に支持するフロントフォーク26やハンドル
バー27等が設けられ、このハンドルバー27により前
輪25が左右に回動自在に操舵される。
プ24が設けられ、このヘッドパイプ24には前輪25
を回動自在に支持するフロントフォーク26やハンドル
バー27等が設けられ、このハンドルバー27により前
輪25が左右に回動自在に操舵される。
【0026】リヤフレーム23の上方にはヘルメット等
を収納可能な物品収納室28が設けられ、物品収納室2
8の上方に運転シート29が開閉自在に設置される。そ
して、車体フレーム21は車体カバー30により覆われ
ており、車体カバー30後端にはリヤコンビネーション
ランプ31が設けられる。また、運転シート29とハン
ドルバー27との間は下方に大きくU字状に湾曲してお
り、この部分に乗員の足を載せるステップボード32が
設けられる。
を収納可能な物品収納室28が設けられ、物品収納室2
8の上方に運転シート29が開閉自在に設置される。そ
して、車体フレーム21は車体カバー30により覆われ
ており、車体カバー30後端にはリヤコンビネーション
ランプ31が設けられる。また、運転シート29とハン
ドルバー27との間は下方に大きくU字状に湾曲してお
り、この部分に乗員の足を載せるステップボード32が
設けられる。
【0027】車体フレーム21の中央下部には左右一対
のステー33が設けられ、このステー33間に架設され
たピボット軸34に、パワーユニット型エンジン35
(以下、パワーユニットと称す)の前部がリンク36を
介してスイング自在に枢着される。このパワーユニット
35はエンジン本体37(以下、エンジンと称す)と、
このエンジン37の一側から後方に延びる伝導ケース3
8とを備える。この伝導ケース38はスイングアームを
兼ねており、リヤショックアブソーバ39によりリヤフ
レーム23に弾性的に支持される。そして、伝導ケース
38の後端に駆動輪である後輪40が保持される。
のステー33が設けられ、このステー33間に架設され
たピボット軸34に、パワーユニット型エンジン35
(以下、パワーユニットと称す)の前部がリンク36を
介してスイング自在に枢着される。このパワーユニット
35はエンジン本体37(以下、エンジンと称す)と、
このエンジン37の一側から後方に延びる伝導ケース3
8とを備える。この伝導ケース38はスイングアームを
兼ねており、リヤショックアブソーバ39によりリヤフ
レーム23に弾性的に支持される。そして、伝導ケース
38の後端に駆動輪である後輪40が保持される。
【0028】ところで、エンジン37にはエンジン吸気
系41を構成するキャブレタ42が接続され、このキャ
ブレタ42の上流側には同じくエンジン吸気系41を構
成するエアクリーナ43が接続される。キャブレタ42
およびエアクリーナ43は伝導ケース38の上方に配置
され、パワーユニット35と一体的にスイングする。
系41を構成するキャブレタ42が接続され、このキャ
ブレタ42の上流側には同じくエンジン吸気系41を構
成するエアクリーナ43が接続される。キャブレタ42
およびエアクリーナ43は伝導ケース38の上方に配置
され、パワーユニット35と一体的にスイングする。
【0029】図2は、図1のII−II線に沿うパワー
ユニット35の平断面図であり、このパワーユニット3
5の前部にエンジン37が搭載される。このエンジン3
7は、主にクランクケース44、シリンダ45およびシ
リンダヘッド46から構成され、シリンダ45内のピス
トン47の往復運動がコンロッド48を介してクランク
シャフト49を回転運動させる。なお、クランクシャフ
ト49は一対のベアリング50によりクランクケース4
4内に軸支される。
ユニット35の平断面図であり、このパワーユニット3
5の前部にエンジン37が搭載される。このエンジン3
7は、主にクランクケース44、シリンダ45およびシ
リンダヘッド46から構成され、シリンダ45内のピス
トン47の往復運動がコンロッド48を介してクランク
シャフト49を回転運動させる。なお、クランクシャフ
ト49は一対のベアリング50によりクランクケース4
4内に軸支される。
【0030】クランクシャフト49の左端部側には、伝
導ケース38内に設けられたVベルト式自動変速装置5
1のドライブプーリ52が取り付けられており、Vベル
ト53を介してドリブンプーリ54にエンジン37の駆
動力が伝達される。
導ケース38内に設けられたVベルト式自動変速装置5
1のドライブプーリ52が取り付けられており、Vベル
ト53を介してドリブンプーリ54にエンジン37の駆
動力が伝達される。
【0031】ドリブンプーリ54は、パワーユニット3
5の後方部に設けられたドリブンシャフト55に回転自
在に支持されており、このドリブンプーリ54に伝達さ
れた回転駆動力は遠心クラッチ機構56を介してドリブ
ンシャフト55に伝達される。
5の後方部に設けられたドリブンシャフト55に回転自
在に支持されており、このドリブンプーリ54に伝達さ
れた回転駆動力は遠心クラッチ機構56を介してドリブ
ンシャフト55に伝達される。
【0032】このドリブンシャフト55は、減速歯車機
構であり動力伝達装置でもあるミッション機構57を通
じてリヤアクスル58に連結され、このミッション機構
57を介して後輪40にエンジン37の回転が伝えられ
るようになっている。
構であり動力伝達装置でもあるミッション機構57を通
じてリヤアクスル58に連結され、このミッション機構
57を介して後輪40にエンジン37の回転が伝えられ
るようになっている。
【0033】図3は、図2のVベルト式自動変速装置5
1の一部を構成するドライブプーリ52周辺を示す拡大
断面図である。
1の一部を構成するドライブプーリ52周辺を示す拡大
断面図である。
【0034】ドライブプーリ52は、クランクシャフト
49の一端部に設けられた皿状の固定ドライブフェース
59と、この固定ドライブフェース59と対面するよう
にベアリング50側のクランクシャフト49上で軸方向
に摺動自在に設けられた皿状の可動ドライブフェース6
0とから構成される。
49の一端部に設けられた皿状の固定ドライブフェース
59と、この固定ドライブフェース59と対面するよう
にベアリング50側のクランクシャフト49上で軸方向
に摺動自在に設けられた皿状の可動ドライブフェース6
0とから構成される。
【0035】可動ドライブフェース60は、クランクシ
ャフト49に例えばスプライン嵌合等で取付けられ、可
動ドライブフェース60は図示しないスプリングの弾性
力でベアリング50側に常時押圧付勢される。
ャフト49に例えばスプライン嵌合等で取付けられ、可
動ドライブフェース60は図示しないスプリングの弾性
力でベアリング50側に常時押圧付勢される。
【0036】可動ドライブフェース60のベアリング5
0側の背面には複数のウェイトローラ61が周方向に間
隔をおいて遠心力作用で放射方向に移動可能に配設さ
れ、このウェイトローラ61は可動ドライブフェース6
0の背面と、これを塞ぐように設けられたランププレー
ト62間で保持される。ランププレート62は、可動ド
ライブフェース60と回転一体で摺動自在に係合して、
軸方向はスリーブ63にて定位置に保持される。そし
て、ウェイトローラ61は可動ドライブフェース60の
背面傾斜ガイド部64とランププレート62の対称的な
傾斜ガイド部間65に位置する。
0側の背面には複数のウェイトローラ61が周方向に間
隔をおいて遠心力作用で放射方向に移動可能に配設さ
れ、このウェイトローラ61は可動ドライブフェース6
0の背面と、これを塞ぐように設けられたランププレー
ト62間で保持される。ランププレート62は、可動ド
ライブフェース60と回転一体で摺動自在に係合して、
軸方向はスリーブ63にて定位置に保持される。そし
て、ウェイトローラ61は可動ドライブフェース60の
背面傾斜ガイド部64とランププレート62の対称的な
傾斜ガイド部間65に位置する。
【0037】また、可動ドライブフェース60とランプ
プレート62との間で、複数のウェイトローラ61間に
形成される空間部には突起部66がベアリング50側に
向かって複数個突設され、この突起部66でランププレ
ート62がダンパ67を介して回転一体に支持される。
プレート62との間で、複数のウェイトローラ61間に
形成される空間部には突起部66がベアリング50側に
向かって複数個突設され、この突起部66でランププレ
ート62がダンパ67を介して回転一体に支持される。
【0038】さらに、ランププレート62はウェイトロ
ーラ61の作動を損なわない限度一杯までウェイトロー
ラ61側へ近接されると共に、可動ドライブフェース6
0の外縁部60aはウェイトローラ61が飛び出さない
程度まで切り詰められる。
ーラ61の作動を損なわない限度一杯までウェイトロー
ラ61側へ近接されると共に、可動ドライブフェース6
0の外縁部60aはウェイトローラ61が飛び出さない
程度まで切り詰められる。
【0039】ところで、このパワーユニット35はエン
ジン始動装置としてのキック式エンジン始動装置68と
セルフ式エンジン始動装置とを備える。セルフ式エンジ
ン始動装置は、図示しないスタータモータの回転駆動力
をクランクシャフト49上に設けられたスタータギヤ6
9に伝達してクランクシャフト49を回転させてエンジ
ン37を始動させるものである。
ジン始動装置としてのキック式エンジン始動装置68と
セルフ式エンジン始動装置とを備える。セルフ式エンジ
ン始動装置は、図示しないスタータモータの回転駆動力
をクランクシャフト49上に設けられたスタータギヤ6
9に伝達してクランクシャフト49を回転させてエンジ
ン37を始動させるものである。
【0040】スタータギヤ69は、ドライブプーリ52
とクランクシャフト49のベアリング50との間に設け
られる。スタータギヤ69の断面形状は、スタータギヤ
69の外周部69aが可動ドライブフェース60の外縁
部60aに近接した形状に成形される。
とクランクシャフト49のベアリング50との間に設け
られる。スタータギヤ69の断面形状は、スタータギヤ
69の外周部69aが可動ドライブフェース60の外縁
部60aに近接した形状に成形される。
【0041】図4は、図3のIV−IV矢視によるスタ
ータギヤ69の平面図であり、図3および図4に示すよ
うに、スタータギヤ69の、上記可動ドライブフェース
60に設けられた突起部66に対向する部位にはこれら
の突起部66が遊嵌可能な穴部70が形成される。ま
た、スタータギヤ69の可動ドライブフェース60に対
向する面には嵌合突起71が複数個、例えば3個、周方
向に等間隔に形成される一方、ランププレート62の、
上記嵌合突起71に対向するそれぞれの部位には嵌合孔
72が穿設され、これらの嵌合孔72に嵌合突起71を
嵌合させることによりスタータギヤ69の周方向の位置
決めがなされ、スタータギヤ69はランププレート62
に回転一体に固定される。なお、ランププレート62に
嵌合突起71を形成し、スタータギヤ69に嵌合孔72
を穿設してもよい。
ータギヤ69の平面図であり、図3および図4に示すよ
うに、スタータギヤ69の、上記可動ドライブフェース
60に設けられた突起部66に対向する部位にはこれら
の突起部66が遊嵌可能な穴部70が形成される。ま
た、スタータギヤ69の可動ドライブフェース60に対
向する面には嵌合突起71が複数個、例えば3個、周方
向に等間隔に形成される一方、ランププレート62の、
上記嵌合突起71に対向するそれぞれの部位には嵌合孔
72が穿設され、これらの嵌合孔72に嵌合突起71を
嵌合させることによりスタータギヤ69の周方向の位置
決めがなされ、スタータギヤ69はランププレート62
に回転一体に固定される。なお、ランププレート62に
嵌合突起71を形成し、スタータギヤ69に嵌合孔72
を穿設してもよい。
【0042】次に、本実施例の作用について説明する。
【0043】エンジン37の出力は、クランクシャフト
49からドライブプーリ52、Vベルト53、ドリブン
プーリ54を経て後輪40へと伝達される。
49からドライブプーリ52、Vベルト53、ドリブン
プーリ54を経て後輪40へと伝達される。
【0044】エンジン37の回転数が低い場合は、ドラ
イブプーリ52のウェイトローラ61に作用する遠心力
はウェイトローラ61を半径方向外方へ移動させるには
至らず、したがってドライブプーリ52のベルト巻掛径
は小さく、よってドリブンプーリ54のベルト巻掛径は
大きく保持され、ドライブシャフトの回転は減速され、
またこのドライブシャフトの回転トルクは増幅される。
イブプーリ52のウェイトローラ61に作用する遠心力
はウェイトローラ61を半径方向外方へ移動させるには
至らず、したがってドライブプーリ52のベルト巻掛径
は小さく、よってドリブンプーリ54のベルト巻掛径は
大きく保持され、ドライブシャフトの回転は減速され、
またこのドライブシャフトの回転トルクは増幅される。
【0045】一方、エンジン37の回転数が高くなり、
クランクシャフト49の回転速度が上昇すれば、図3の
二点鎖線で示すように、ウェイトローラ61はこれらに
作用する遠心力によって半径方向外方へ放射状に移動
し、図3の矢印が示すように可動ドライブフェース60
を固定ドライブフェース59側へ押圧する。その結果、
固定ドライブフェース59と可動ドライブフェース60
との間隔は狭められ、ドライブプーリ52のベルト巻掛
径は拡大する。
クランクシャフト49の回転速度が上昇すれば、図3の
二点鎖線で示すように、ウェイトローラ61はこれらに
作用する遠心力によって半径方向外方へ放射状に移動
し、図3の矢印が示すように可動ドライブフェース60
を固定ドライブフェース59側へ押圧する。その結果、
固定ドライブフェース59と可動ドライブフェース60
との間隔は狭められ、ドライブプーリ52のベルト巻掛
径は拡大する。
【0046】一方、Vベルト53のドライブプーリ52
による拡径引張動によりドリブンプーリ54において
は、ドリブンプーリ54のベルト巻掛径が縮小し、ドラ
イブシャフトの回転が増幅されて変速が行われる。
による拡径引張動によりドリブンプーリ54において
は、ドリブンプーリ54のベルト巻掛径が縮小し、ドラ
イブシャフトの回転が増幅されて変速が行われる。
【0047】図3および図4に示すように、スタータギ
ヤ69の、可動ドライブフェース60に設けられた突起
部66に対向する部位にこれらの突起部66が遊嵌可能
な穴部70を形成することにより、エンジン37が無回
転あるいは低回転時で可動ドライブフェース60が最も
スタータギヤ69側に寄っていても突起部66とスター
タギヤ69とが互いに干渉することがない。その結果、
スタータギヤ69の外周部69aを可動ドライブフェー
ス60寄りに配置でき、スタータギヤ69の外周部69
aはクランクケース44の後輪40側壁部44aから遠
ざかるため、クランクケース44の形状変更することな
くスタータギヤ69の大径化を図ることができ、エンジ
ン37のコンパクト化も達成できる。
ヤ69の、可動ドライブフェース60に設けられた突起
部66に対向する部位にこれらの突起部66が遊嵌可能
な穴部70を形成することにより、エンジン37が無回
転あるいは低回転時で可動ドライブフェース60が最も
スタータギヤ69側に寄っていても突起部66とスター
タギヤ69とが互いに干渉することがない。その結果、
スタータギヤ69の外周部69aを可動ドライブフェー
ス60寄りに配置でき、スタータギヤ69の外周部69
aはクランクケース44の後輪40側壁部44aから遠
ざかるため、クランクケース44の形状変更することな
くスタータギヤ69の大径化を図ることができ、エンジ
ン37のコンパクト化も達成できる。
【0048】また、スタータギヤ69の可動ドライブフ
ェース60に対向する面およびランププレート62のス
タータギヤ69に対向する面のいずれか一方に嵌合突起
71を複数個形成する一方、これらの嵌合突起71に対
向する他方の面に嵌合孔72を穿設し、これらの嵌合孔
72に嵌合突起71を嵌合させてスタータギヤ69の位
置決めをすると共に、スタータギヤ69をランププレー
ト62に回転一体に固定することにより、従来のように
クランクシャフト49とスタータギヤ69とにスプライ
ン嵌合を施す必要がなく、スタータギヤ69のクランク
シャフト49への取付加工が容易になって、コストも削
減できる。
ェース60に対向する面およびランププレート62のス
タータギヤ69に対向する面のいずれか一方に嵌合突起
71を複数個形成する一方、これらの嵌合突起71に対
向する他方の面に嵌合孔72を穿設し、これらの嵌合孔
72に嵌合突起71を嵌合させてスタータギヤ69の位
置決めをすると共に、スタータギヤ69をランププレー
ト62に回転一体に固定することにより、従来のように
クランクシャフト49とスタータギヤ69とにスプライ
ン嵌合を施す必要がなく、スタータギヤ69のクランク
シャフト49への取付加工が容易になって、コストも削
減できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るパワ
ーユニット型エンジンによれば、クランクケースにベア
リングにより軸支されたクランクシャフトを有するエン
ジン本体と、上記クランクシャフトの一端部に設けられ
たドライブプーリとこのドライブプーリにVベルトによ
り連結されたドリブンプーリとから成るVベルト式自動
変速装置とを一体的に備えたパワーユニット型エンジン
において、上記ドライブプーリは、上記クランクシャフ
トの端部に設けられた固定ドライブフェースとこの固定
ドライブフェースと対面するように上記クランクシャフ
ト上の上記ベアリング側に設けられた可動ドライブフェ
ースとから構成され、この可動ドライブフェースの上記
ベアリング側背面には突起部が設けられる一方、上記可
動ドライブフェースと上記ベアリングとの間にはスター
タギヤが配置され、上記スタータギヤに上記突起部が遊
嵌可能な穴部を形成したため、スタータギヤの配置の自
由度が増し、クランクケースの形状変更なくスタータギ
ヤの大径化が図れる。
ーユニット型エンジンによれば、クランクケースにベア
リングにより軸支されたクランクシャフトを有するエン
ジン本体と、上記クランクシャフトの一端部に設けられ
たドライブプーリとこのドライブプーリにVベルトによ
り連結されたドリブンプーリとから成るVベルト式自動
変速装置とを一体的に備えたパワーユニット型エンジン
において、上記ドライブプーリは、上記クランクシャフ
トの端部に設けられた固定ドライブフェースとこの固定
ドライブフェースと対面するように上記クランクシャフ
ト上の上記ベアリング側に設けられた可動ドライブフェ
ースとから構成され、この可動ドライブフェースの上記
ベアリング側背面には突起部が設けられる一方、上記可
動ドライブフェースと上記ベアリングとの間にはスター
タギヤが配置され、上記スタータギヤに上記突起部が遊
嵌可能な穴部を形成したため、スタータギヤの配置の自
由度が増し、クランクケースの形状変更なくスタータギ
ヤの大径化が図れる。
【0050】また、前記可動ドライブフェースと前記ス
タータギヤとの間にはランププレートが配置され、上記
スタータギヤと上記ランププレートとの互いに対向する
いずれか一方の面に嵌合突起を形成する一方、他方の面
の上記嵌合突起に対向する部位に嵌合孔を穿設し、この
嵌合孔に上記嵌合突起を嵌合させて上記スタータギヤを
上記ランププレートに固定したため、クランクシャフト
およびスタータギヤ双方へのスプライン加工が不要とな
り、スタータギヤのクランクシャフトへの取付加工が容
易になる。
タータギヤとの間にはランププレートが配置され、上記
スタータギヤと上記ランププレートとの互いに対向する
いずれか一方の面に嵌合突起を形成する一方、他方の面
の上記嵌合突起に対向する部位に嵌合孔を穿設し、この
嵌合孔に上記嵌合突起を嵌合させて上記スタータギヤを
上記ランププレートに固定したため、クランクシャフト
およびスタータギヤ双方へのスプライン加工が不要とな
り、スタータギヤのクランクシャフトへの取付加工が容
易になる。
【図1】本発明に係るパワーユニット型エンジンの一実
施例を適用するスクータ型車両の左側面図。
施例を適用するスクータ型車両の左側面図。
【図2】図1のII−II線に沿うパワーユニット型エ
ンジンの平断面図。
ンジンの平断面図。
【図3】図2のドライブプーリ周辺を拡大した断面図。
【図4】図3のIV−IV矢視によるスタータギヤの平
面図。
面図。
【図5】従来のスタータギヤの取付け例を示すドライブ
プーリ周辺の拡大断面図。
プーリ周辺の拡大断面図。
【図6】従来のスタータギヤの他の取付け例を示すドラ
イブプーリ周辺の拡大断面図。
イブプーリ周辺の拡大断面図。
20 スクータ型車両 35 パワーユニット型エンジン(パワーユニット) 37 エンジン本体(エンジン) 38 伝導ケース 44 クランクケース 49 クランクシャフト 50 ベアリング 51 Vベルト式自動変速装置 52 ドライブプーリ 53 Vベルト 54 ドリブンプーリ 59 固定ドライブフェース 60 可動ドライブフェース 61 ウェイトローラ 62 ランププレート 66 突起部 69 スタータギヤ 69a スタータギヤの外周部 70 スタータギヤに形成された穴部 71 嵌合突起 72 嵌合孔
Claims (2)
- 【請求項1】 クランクケースにベアリングにより軸支
されたクランクシャフトを有するエンジン本体と、上記
クランクシャフトの一端部に設けられたドライブプーリ
とこのドライブプーリにVベルトにより連結されたドリ
ブンプーリとから成るVベルト式自動変速装置とを一体
的に備えたパワーユニット型エンジンにおいて、上記ド
ライブプーリは、上記クランクシャフトの端部に設けら
れた固定ドライブフェースとこの固定ドライブフェース
と対面するように上記クランクシャフト上の上記ベアリ
ング側に設けられた可動ドライブフェースとから構成さ
れ、この可動ドライブフェースの上記ベアリング側背面
には突起部が設けられる一方、上記可動ドライブフェー
スと上記ベアリングとの間にはスタータギヤが配置さ
れ、上記スタータギヤに上記突起部が遊嵌可能な穴部を
形成したことを特徴とするパワーユニット型エンジン。 - 【請求項2】 前記可動ドライブフェースと前記スター
タギヤとの間にはランププレートが配置され、上記スタ
ータギヤと上記ランププレートとの互いに対向するいず
れか一方の面に嵌合突起を形成する一方、他方の面の上
記嵌合突起に対向する部位に嵌合孔を穿設し、この嵌合
孔に上記嵌合突起を嵌合させて上記スタータギヤを上記
ランププレートに固定した請求項1記載のパワーユニッ
ト型エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10392594A JP3307079B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | パワーユニット型エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10392594A JP3307079B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | パワーユニット型エンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07310633A JPH07310633A (ja) | 1995-11-28 |
JP3307079B2 true JP3307079B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=14367013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10392594A Expired - Fee Related JP3307079B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | パワーユニット型エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3307079B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004052908A (ja) * | 2002-07-19 | 2004-02-19 | Honda Motor Co Ltd | 車両搭載用パワーユニット |
JP2008095561A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Suzuki Motor Corp | エンジンの始動装置 |
-
1994
- 1994-05-18 JP JP10392594A patent/JP3307079B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07310633A (ja) | 1995-11-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |