JPH05202293A - 硝酸銀を含有するポリ硫化フエニレン組成物 - Google Patents

硝酸銀を含有するポリ硫化フエニレン組成物

Info

Publication number
JPH05202293A
JPH05202293A JP4277720A JP27772092A JPH05202293A JP H05202293 A JPH05202293 A JP H05202293A JP 4277720 A JP4277720 A JP 4277720A JP 27772092 A JP27772092 A JP 27772092A JP H05202293 A JPH05202293 A JP H05202293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyphenylene sulfide
silver nitrate
weight
composition containing
containing silver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4277720A
Other languages
English (en)
Inventor
Udo Wolf
ウド・ボルフ
Eckhard Dipl Chem Dr Wendt
エクハルト・ベント
Burkhard Dipl Chem Dr Koehler
ブルクハルト・ケーラー
Bahman Sarabi
バーマン・ザラビ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH05202293A publication Critical patent/JPH05202293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/28Nitrogen-containing compounds

Abstract

(57)【要約】 【構成】 a) 98 ないし 99.99 重量%の、少なくと
も 5 Pas(306℃ で、103 Pa の剪断応力で測定した
値)の熔融粘性を有するポリ硫化フェニレン、および、 b) a)とb)とを基準にして 0.01 ないし 2 重量
%の硝酸銀 よりなる迅速結晶化性の熱可塑性組成物。 【効果】 本発明のポリ硫化フェニレン組成物は、熱可
塑的に加工することができ、射出成形に使用することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ポリ硫化フェニレンと硝酸銀と
の迅速結晶化性の熱可塑性組成物に関するものである。
【0002】ポリ硫化フェニレンは、繊維、フィルムお
よび成形品用の原材料として使用することができる。そ
の部分結晶性構造のために、ポリ硫化フェニレンは優れ
た性質、たとえば高い摩耗抵抗性、高い長時間クリープ
強度および高い寸法正確性を有している。したがって、
ポリ硫化フェニレンは使用中に過酷な機械的および熱的
な条件にさらされる部品の製造用に極めて好適である。
【0003】機械的性質におけるその他の改良も、たと
えばガラス繊維のような強化用材料の組み入れにより達
成することができる。
【0004】しかし、射出成形によるポリ硫化フェニレ
ンからの成形品の製造は、高い成形温度(>130℃)と
比較的長い成形時間とを必要とするために、困難であ
る。>130℃ またはそれ以上の鋳型温度は、鋳型が通常
は 100℃(加熱剤が水)の領域の温度用に設計されてい
るに過ぎないために、大部分の射出成形工程では使用す
ることができない。他の加熱剤、たとえば油で作動す
る、> 110℃ の温度に達する鋳型装置は稀であり、使
用が不便である。その上、この種の鋳型装置はしばしば
所望の温度に達せず、温度の分布が不均一である。これ
らの欠点のために、この種の高い鋳型温度を射出成形に
使用するのは不経済である。
【0005】さらに、最適の性質を得るためには、可能
な限り迅速に高い結晶性を得るのが好ましい。高い結晶
性はまた、硬度、寸法安定性および高温における形状安
定性を保証し、また、鋳型中の滞留時間が射出サイクル
の長さを決定し、ひいては工程の経済的な効率を決定す
る。
【0006】これらのポリ硫化フェニレンの加工用のサ
イクルは、高い鋳型温度においても比較的長く、したが
って、ポリ硫化フェニレンの前方移動は射出成形品の製
造において困難になる。
【0007】ポリ硫化フェニレンが、ポリ硫化フェニレ
ンを基準にして 0.01 ないし 2 重量%の硝酸銀を含有
するならば、より迅速に結晶化することがここに見いだ
された。このことにより、高度の寸法安定性に必要な結
晶化度をより迅速に得ることが可能になり、ポリ硫化フ
ェニレン組成物をより短い射出成形サイクルで加工する
ことができる。
【0008】本発明は、 a) 98 ないし 99.99 重量%の、好ましくは 99.5 な
いし 99.98 重量%の、少なくとも 5 Pas の、好まし
くは少なくとも 50 ないし 1200 Pas の(306℃で、10
3 Pa の剪断応力で測定した値)熔融粘性を有するポリ
硫化フェニレン、および、 b) a)とb)とを基準にして 2 ないし 0.01 重量
%の、好ましくは 0.5 ないし 0.02 重量%の硝酸銀 よりなる、迅速結晶化性の熱可塑性組成物に関するもの
である。
【0009】本発明はさらに、ポリ硫化フェニレン熔融
物に硝酸銀を添加し、熔融物中で均質化して、98 ない
し 99.99 重量%の、好ましくは 99.5 ないし 99.98 重
量%の、少なくとも 5 Pas の、好ましくは少なくとも
50 ないし 1200 Pas の(306℃、103 Pa)の熔融粘
性を有するポリ硫化フェニレンと 2 ないし 0.01 重量
%の、好ましくは 0.5 ないし 0.02 重量%の硝酸銀と
を混合することを特徴とする、迅速結晶化性の熱可塑性
組成物の製造方法の関するものでもある。
【0010】本発明記載のポリ硫化フェニレン組成物は
熱可塑的に加工することができ、射出成形に使用するこ
とができる。
【0011】ポリ硫化フェニレンは、ジハロゲン化芳香
族化合物とアルカリ金属硫化物とから、公知の手法で溶
液中で製造することができる(たとえば US-PS2 51
3 188)。
【0012】硝酸銀(AgNO3)およびその製造方法
は、たとえばレンプの化学事典(Roempps Chemie-Lexik
on)より公知である。
【0013】ポリ硫化フェニレンと硝酸銀との混合物
は、通常の市販の混合装置、たとえば混練機または単軸
もしくは双軸の押出し機中で製造することができる。得
られる混合物は、熔融物が固化したのちにさらに加工す
るために、造粒することができる。
【0014】本件ポリ硫化フェニレン組成物はまた、充
填剤および/または強化用材料をも粉末、繊維およびウ
ェッブの形状で含有することができる。例には、金属、
たとえば鋼鉄、銅もしくはアルミニウム、または炭素が
含まれる。石英、タルクおよびカオリンが好ましい充填
剤であり、ガラス繊維が好ましい強化用材料である。
【0015】本件組成物はまた、無機顔料、たとえば
TiO2、ZnS、フタロシアニン類、カーボンブラッ
ク、Cd 顔料、スピネル、または有機染料、流動性改良
剤、離型剤、UV 吸収剤および/または安定剤をも含
有することができる。
【0016】本件生成物はまた、その難燃性をさらに増
大させるために、通常の難燃化性添加剤、たとえばハロ
ゲン、リンまたはリン-窒素を含有する添加剤をも、任
意に第 5 亜族の元素の酸化物、たとえば酸化アンチモ
ニーとの組合わせで含有することができる。
【0017】ポリ硫化フェニレン組成物の結晶化速度
は、無機または有機の造核剤を添加してさらに増大させ
ることができる。これは、射出成形用組成物のための標
準的な慣用手段である。
【0018】使用量は 0.05 ないし 5 重量%、好まし
くは 0.1 ないし1重量%である。微細タルクが好まし
い造核剤である。
【0019】本発明記載のポリ硫化フェニレン組成物
は、たとえば PPS 粒状体を硝酸銀と計量混練機中で
混合し、均質化することにより製造する。この方法にお
いては材料を 290℃ に加熱し、10 分間混合する。
【0020】これらの方法により得られる組成物の結晶
化速度は、試料を 380℃ に加熱し、この温度に 10 分間
維持し、ついで試料を 240℃ の結晶化温度にまで急速
に冷却して、公知の熱量法(DSC 測定)により測定
した。結晶化の等温半減期を結晶化速度の目安として使
用した。0.2 重量%の AgNO3 を含有する本発明記載
のポリ硫化フェニレンの1種においてはこの半減期は
0.9 分であり、0.02 %の AgNO3 を含有する同様な
組成物でも 0.9 分であった。硝酸銀の添加に関するこ
とを除いて同等な、同一の工程段階にかけた試料は、24
0℃ において 4分の等温結晶化の半減期を有していた。
【0021】さらに、0.2 %の AgNO3 を含有する、
ガラス繊維および少量のワックス添加剤と混合した本発
明記載のポリ硫化フェニレン組成物は、それ以外は同等
な硝酸銀を含有しない比較試料、および硝酸銀を 3 重
量%の微細タルクで置き換えた比較試料より高い軟化温
度を有していた。
【0022】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0023】1. a) 98 ないし 99.99 重量%の、
少なくとも 5 Pas(306℃で、103Pa の剪断応力で測
定した値)の熔融粘性を有するポリ硫化フェニレン、お
よび、 b) a)とb)とを基準にして 0.01 ないし 2 重量
%の硝酸銀 よりなる迅速結晶化性の熱可塑性組成物。
【0024】2. ポリ硫化フェニレン熔融物に硝酸銀
を添加し、熔融物中で均質化して、98ないし 99.99 重
量%の、少なくとも 5 Pas(306℃ で、103 Pa の剪
断応力で測定した値)の熔融粘性を有するポリ硫化フェ
ニレンと 0.01 ないし 2 重量%の硝酸銀とを混合する
ことを特徴とする 上記1記載の組成物の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブルクハルト・ケーラー ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエルト 11・ミユンデルハイマーシユトラーセ94 (72)発明者 バーマン・ザラビ ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト・エルハウゼンベーク55アー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a) 98 ないし 99.99 重量%の、少な
    くとも 5 Pas(306℃ で、103 Pa の剪断応力で測定
    した値)の熔融粘性を有するポリ硫化フェニレン、およ
    び、 b) a)とb)とを基準にして 0.01 ないし 2 重量
    %の硝酸銀 よりなる迅速結晶化性の熱可塑性組成物。
JP4277720A 1991-09-26 1992-09-24 硝酸銀を含有するポリ硫化フエニレン組成物 Pending JPH05202293A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4132038.7 1991-09-26
DE4132038A DE4132038A1 (de) 1991-09-26 1991-09-26 Polyphenylensulfidmassen mit silbernitrat

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05202293A true JPH05202293A (ja) 1993-08-10

Family

ID=6441541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4277720A Pending JPH05202293A (ja) 1991-09-26 1992-09-24 硝酸銀を含有するポリ硫化フエニレン組成物

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5247002A (ja)
JP (1) JPH05202293A (ja)
DE (1) DE4132038A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108587165A (zh) * 2018-04-16 2018-09-28 南京真宸科技有限公司 一种快速结晶性聚苯硫醚复合材料
CN108485265A (zh) * 2018-04-16 2018-09-04 南京真宸科技有限公司 一种具有快速结晶性填充增强聚苯硫醚复合材料

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3210321A (en) * 1961-07-21 1965-10-05 Grace W R & Co Polyethylene stabilized with nitrates
EP0326888A1 (de) * 1988-02-05 1989-08-09 Bayer Ag Polyarylensulfide mit verringerter Radikalbildung und ihre Verwendung zur Herstellung geformter Körper

Also Published As

Publication number Publication date
DE4132038A1 (de) 1993-04-01
US5247002A (en) 1993-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0645691B2 (ja) ポリアリ−レンチオエ−テル組成物
JPS6363722A (ja) 高速結晶化ポリアリーレンチオエーテルの製造法
JPS6245654A (ja) 迅速に結晶化するポリフエニレンスルフイド組成物
US4728685A (en) Rapid-crystallizing polyphenylene sulphide compositions
US4743638A (en) Rapid crystallizing polyphenylene sulphide compositions
US4960813A (en) Internal lubricant for glass reinforced polyarylene sulfide
KR920007529B1 (ko) 폴리아릴렌 술파이드 수지 조성물
US4996256A (en) Free-flowing polyarylene sulfides crystallizing with delay
JPH05202293A (ja) 硝酸銀を含有するポリ硫化フエニレン組成物
US5340861A (en) Polyphenylene sulfide composition with improved crystallizing characteristic
JPS63260952A (ja) ポリアリ−レンチオエ−テル組成物
JPH0317156A (ja) 耐熱性の良好な結晶性ポリフタルアミド組成物
JPH0696668B2 (ja) 樹脂組成物
JP2748451B2 (ja) ブロック共重合体の製造方法
JP2573971B2 (ja) 結晶性熱可塑性樹脂組成物
JPS58196253A (ja) 成形材料
KR940010795B1 (ko) 폴리(아릴렌 티오에테르) 수지 조성물 및 이의 압출 성형물
JP4476372B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂成形品の製造方法
US5155176A (en) Blends of copoly(arylene sulfide) and polyamide
JP3708348B2 (ja) ポリイミド樹脂組成物
DE3841022A1 (de) Formmassen aus arylensulfidpolymeren und phenolischen verbindungen
JPH05239354A (ja) ポリ(アリーレンスルフィド)組成物
JP3094963B2 (ja) 樹脂組成物
JP4740909B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂成形品の色調安定化方法及びポリアリーレンスルフィド樹脂組成物の製造方法
KR950000993B1 (ko) 수지조성물