JPH05201942A - 2−アミノ−3−クロロ安息香酸の製造方法 - Google Patents

2−アミノ−3−クロロ安息香酸の製造方法

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JPH05201942A
JPH05201942A JP4216236A JP21623692A JPH05201942A JP H05201942 A JPH05201942 A JP H05201942A JP 4216236 A JP4216236 A JP 4216236A JP 21623692 A JP21623692 A JP 21623692A JP H05201942 A JPH05201942 A JP H05201942A
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JP
Japan
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reaction
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ammonia
mol
copper
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JP4216236A
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English (en)
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Theodor Papenfuhs
テオドール・パペンフース
Jochen Rapp
ヨッヒエン・ラップ
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Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C227/00Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C227/04Formation of amino groups in compounds containing carboxyl groups
    • C07C227/06Formation of amino groups in compounds containing carboxyl groups by addition or substitution reactions, without increasing the number of carbon atoms in the carbon skeleton of the acid
    • C07C227/08Formation of amino groups in compounds containing carboxyl groups by addition or substitution reactions, without increasing the number of carbon atoms in the carbon skeleton of the acid by reaction of ammonia or amines with acids containing functional groups

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に入手できるかつ工業的に利用できる出
発化合物を用いて、高い純度および高い収率で2−アミ
ノ−3−クロロ安息香酸を製造する。 【構成】 2,3−ジクロロ安息香酸1モルを、少なく
とも等モル量のアルカリ金属水酸化物と共にまたは等モ
ル量のアルカリ金属水酸化物の水溶液と共に水約400
〜約2000部中に溶解し、次いで、それをアンモニア
約500〜約2500モル%と約150°〜約220℃
の温度で、青銅、銅(I)塩および/または銅(II)塩
の存在下に反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅を含む触媒の存在下
におけるアンモニア水を用いた2,3−ジクロロ安息香
酸上の塩素/アンモニア交換反応(アンモノリシス反
応)による2−アミノ−3−クロロ安息香酸を製造する
ための改善された方法に関し、その際、当該反応は高め
れた温度でかつ圧力下に行われる。当該方法は高収率か
つ非常に高い工業純度で2−アミノ−3−クロロ安息香
酸を与える。
【0002】
【従来の技術】2−アミノ−3−クロロ安息香酸は、薬
学上の生成物の製造のためのおよび農業のための重要な
中間生成物である。2−アミノ−3−クロロ安息香酸
は、4−クロロ−11−オキソ−11−ピリド−
[2,1−b]キナゾリン−8−カルボン酸,抗アレル
ギー剤として薬学上使用されるキナゾリン誘導体のため
の前駆物質である(ドイツ国特許出願公開第28125
86号)。チアゾロ−[2,3−b]キナゾロンのため
の前駆物質として、2−アミノ−3−クロロ安息香酸
は、植物生長のための調節剤中で使用される(ドイツ国
特許出願公開第3142727号)。
【0003】2−アミノ−3−クロロ安息香酸はこれま
で、例えば、3−クロロ−2−ニトロ安息香酸を亜ジチ
オン酸ナトリウムでアンモニア水中で還元することによ
り(米国特許第4347,246号);3−クロロ−2
−ニトロ安息香酸を水素ガスで白金触媒を介して還元す
ることにより(D. Pressmanら, Am. Soc. 76 [1954] 633
6, 6337)、またはメタノール中でNiCl2 ・6H2
の存在下で水素化ホウ素ナトリウムで還元することによ
り(JP01299259)製造されてきた。上記全て
の製造方法の欠点は、それらが全て、入手するのが非常
に困難である3−クロロ−2−ニトロ安息香酸に基づい
ていることである。
【0004】別の製造方法は、7−クロロ−インドリン
−2,3−ジオンから出発し、それと過酸化水素溶液と
の、水酸化ナトリウム水溶液中での反応は、3−クロロ
アントラニル酸に導く (B.R. Bakerら, J. org. Chem.
17 [1952] 141, 143; P.W. Sadler, R.L. Warren, Am.
Soc. 78 [1956] 1251, 1254)。この合成経路の特別な欠
点は、o−クロロアニリン、クロラールおよびヒドロキ
シアミンの縮合が7−クロロ−インドリン−2,3−ジ
オン(7−クロロイサチン)を理論量の35%に過ぎな
い収率で与え、そして7−クロロイサチンの加水分解は
3−クロロアントラニル酸を理論量の78%に過ぎない
収率(両方の段階を介して27.3%の通算収率)で与
える。代わりの方法、3−クロロフタルアミド酸のホフ
マン(Hoffmann)分解は、理論量の47%の2−アミノ−
3−クロロ安息香酸を与える (G.S. Patelら、J. India
n Chem. Soc. 34 [1957] 373)。
【0005】例として上に挙げた公知の方法の低い収率
および同様に、入手し難い出発化合物の存在しない利用
可能性は、生態学的および経済的な見地から、工業的製
造を不可能にする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】それ故、容易に入手で
きるかつ工業的に利用できる出発化合物を用いて、1つ
の方法段階において、高い純度および高い収率でそして
できるなら簡単な濾過によって単離され得る生成物を与
える、2−アミノ−3−クロロ安息香酸の製造のための
改善された工業的方法が必要であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】今や、驚くべきことに、
2−アミノ−3−クロロ安息香酸が、1モルの2,3−
ジクロロ安息香酸を約400〜約2000部の水の中に
少なくとも等モル量のアルカリ金属水酸化物と共に溶解
し、次いでそれを約500〜約2500モル%のアンモ
ニアと約150°〜約250℃、好ましくは約160°
〜約190℃、特に好ましくは約165°〜約175℃
の温度で反応させることにより高い収率および非常に高
い工業純度で製造され得ることが見出された。
【0008】アンモニア水溶液を使用する場合、例え
ば、市販の25%濃度溶液を使用することができる。し
かしながら、所望であれば、アンモニアの付加的な量を
このような溶液に導入することができ、その際、上限は
約60%濃度の水溶液である。アンモニアの含有率が2
5%よりかなり低いアンモニア水溶液の使用は、反応時
間の望ましくない長期化および減ぜられた空時収率がこ
れと関連するであろうから、得策でない。
【0009】可能なアルカリ金属水酸化物は、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウム
の水酸化物である。水酸化カリウムが好ましくは使用さ
れ、そして水酸化ナトリウムが特に好ましい。アルカリ
金属水酸化物は、固体の形でまたは水溶液の形で使用さ
れ得る。アルカリ金属水酸化物の溶液が使用される場
合、当該方法における水の量は適宜に減ぜられる。
【0010】本発明による方法において、最初に生じる
2,3−ジクロロベンゾアート(1モル)を約400〜
約2000部の水の中で、好ましくは約450〜約15
00部の水の中で、特に好ましくは約500〜約600
部の水の中で、約500〜約2500モル%のアンモニ
アと、好ましくは約780〜約1550モル%のアンモ
ニアと、特に好ましくは約1200〜約1300モル%
のアンモニアと反応させるのが有利であり、その際、
2,3−ジクロロベンゾアートは、方法の出発点で水中
に溶液またはサスペンションとして存在することができ
る。アンモニアは液体または気体の形であるいは濃縮し
た水溶液の形で添加され得る。濃縮されたアンモニア水
溶液が使用される場合、水の量は適宜に減ぜられる。
【0011】使用され得る銅触媒は、青銅、銅(I)お
よび/または銅(II)塩、例えば、ハロゲン化物、例
えば、塩化物、あるいは1−または2−価の銅の酸化
物、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩または酢酸塩である。好ま
しくは塩化銅(I)が使用される。銅触媒は、2,3−
ジクロロ安息香酸に対して、約20モル%、好ましくは
約5モル%の量で適当に使用される。塩化銅(I)は、
約2〜約20モル%、特に好ましくは約1.8〜約5モ
ル%の割合で好ましくは使用される。
【0012】上記反応温度範囲内で、約20〜約60b
arの圧力が確立され、そして、このため、反応はオー
トクレーブ中で適当にまたは必然的に行われる。反応は
約30分〜約10時間、通常約1時間〜約3時間かか
る。反応が終わったら、過剰のアンモニアを蒸留により
回収しそして再利用する。底生成物を濃塩酸または硫酸
でpH3〜4に酸性にすることによって生成物を晶出す
る。次いで生成物を集めそして水で洗浄する。
【0013】
【実施例】以下の例は本法を説明するために役立つが、
本発明を限定するものでない。部は重量部を意味する。
【0014】例1 2,3−ジクロロ安息香酸191部、50%濃度の水酸
化ナトリウム水溶液80部、25%濃度のNH3 水溶液
1004部およびCuCl5部を2リットルのV4Aオ
ートクレーブに先ず投入する。液体NH3 (d20:0.
61)89部を押し入れて、そしてオートクレーブを1
70℃で5時間加熱し、その際圧力は最初の25bar
から約22barに落ちる。反応が終わったら、オート
クレーブの内容物を25℃に冷却しそしてオートクレー
ブを上昇ラインを介してからにする。反応溶液を、10
0℃の底温度に達するまで、還流下に沸騰させ、そして
追い出されたNH3 ガスを廃ガスワッシャー中に集め
る。25℃に冷却後、反応溶液を122部の30%濃度
の塩酸を用いてpH3にする。沈澱した2−アミノ−3
−クロロ安息香酸を吸引濾過し、300部の水で洗浄し
そして減圧下に80℃で乾燥する。融点185°〜18
7℃の2−アミノ−3−クロロ安息香酸145部(理論
量の85%)が得られる。
【0015】もし、CuCl5部の代わりに、Cu(O
H)2 ・2H2 O10部またはCuCl2 ・2H2 O8
部が使用されそしてその他の点で手順は上述した通りで
あるならば、事実上同一の結果が得られる。
【0016】例2 水500部中2,3−ジクロロ安息香酸191部および
NaOHプリル(prills)40部を含む溶液およびCuC
l3部を、先ず、2リットルのV4Aオートクレーブに
投入する。液体NH3 (d20:0.61)425部を押
し入れて、そしてオートクレーブを165〜175℃で
3時間加熱し、その際圧力は最初の50barから約4
6barに低下する。反応が終わったら、オートクレー
ブの内容物を25℃に冷却しそして上昇ラインを介して
排出させる。反応溶液を、100℃の底温度に達するま
で、還流下に沸騰させ、そして追い出されたNH3 ガス
を廃ガスワッシャー中に集める。例1に従った仕上げ処
理により融点185°〜約187℃の2−アミノ−3−
クロロ安息香酸168部(理論量の98%)が得られ
る。
【0017】CuCl3部の代わりに、青銅6部または
CuCl2 ・2H2 O5部が使用されそしてその他の点
では手順は上述した通りであるならば、事実上同一の結
果が得られる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,3−ジクロロ安息香酸1モルを、少
    なくとも等モル量のアルカリ金属水酸化物と共にまたは
    等モル量のアルカリ金属水酸化物の水溶液と共に水約4
    00〜約2000部中に溶解し、次いで、それをアンモ
    ニア約500〜約2500モル%と約150°〜約22
    0℃の温度で、青銅、銅(I)塩および/または銅(I
    I)塩の存在下に反応させることを特徴とする2−アミ
    ノ−3−クロロ安息香酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 反応が約160°〜約190℃の温度で
    行われる、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 反応が約165°〜約175℃の温度で
    行われる、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応が、触媒としての1−または2−価
    の銅のハロゲン化物、酸化物、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩
    または酢酸塩あるいはそれらの混合物の存在下に行われ
    る、請求項1〜3の少なくとも1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応が触媒としての塩化銅(I)の存在
    下に行われる、請求項1〜4の少なくとも1項に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 反応が約780〜約1550モル%のア
    ンモニアを用いて行われる、請求項1〜5の少なくとも
    1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応が約1200〜約1300モル%の
    アンモニアを用いて行われる、請求項1〜6の少なくと
    も1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム
    がアルカリ金属水酸化物として使用される、請求項1〜
    7の少なくとも1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 2,3−ジクロロ安息香酸がアルカリ金
    属水酸化物と共に水約450〜約1500部中に溶解さ
    れる、請求項1〜8の少なくとも1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 2,3−ジクロロ安息香酸がアルカリ
    金属水酸化物と共に水約500〜約600部中に溶解さ
    れる、請求項1〜8の少なくとも1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 アンモニアが、液体または気体の形で
    あるいは濃縮された水溶液の形で使用される、請求項1
    〜10の少なくとも1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 反応が終わった時、過剰のアンモニア
    が蒸留により回収されそして新たなバッチのために使用
    される、請求項1〜11の少なくとも1項に記載の方
    法。
JP4216236A 1991-08-16 1992-08-13 2−アミノ−3−クロロ安息香酸の製造方法 Pending JPH05201942A (ja)

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EP (1) EP0528375B1 (ja)
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AU (1) AU648923B2 (ja)
CA (1) CA2076142A1 (ja)
DE (1) DE59206094D1 (ja)
ES (1) ES2087369T3 (ja)
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JP2541882B2 (ja) * 1991-05-31 1996-10-09 ケイ・アイ化成株式会社 アントラニル酸類の製造法

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ZA926129B (en) 1993-06-14
AU2100892A (en) 1993-02-18
EP0528375A3 (en) 1993-09-29
EP0528375B1 (de) 1996-04-24
ES2087369T3 (es) 1996-07-16
US5233083A (en) 1993-08-03
EP0528375A2 (de) 1993-02-24
AU648923B2 (en) 1994-05-05
DE59206094D1 (de) 1996-05-30

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