JPH05201801A - 水面施用除草製剤 - Google Patents
水面施用除草製剤Info
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- JPH05201801A JPH05201801A JP3577792A JP3577792A JPH05201801A JP H05201801 A JPH05201801 A JP H05201801A JP 3577792 A JP3577792 A JP 3577792A JP 3577792 A JP3577792 A JP 3577792A JP H05201801 A JPH05201801 A JP H05201801A
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Abstract
まま水田に滴下させ水中拡散性が良好な水面施用除草製
剤を提供するにある。 【構成】 除草活性成分とHLB10〜15の非イオン
界面活性剤、増粘剤および水よりなり、25℃における
製剤の比重が0.95〜1.05、粘度が200〜10
00センチポイズ、20℃における表面張力が35〜6
5dyne/cm2であることを特徴とする水面施用除
草製剤。 【効果】 本発明の水面施用除草製剤は長期にわたり製
剤の貯蔵安定性がよく、しかも田面水中での除草活性成
分の拡散性がよいため、農作物に薬害をもたらすことな
く、水田雑草に高い除草効果を発揮する。
Description
となく容器からそのまま水田に滴下することにより散布
できる水面施用除草製剤に関する。
分散させたフロアブル剤についてはいくつか知られてい
る。たとえば、水溶解度が100ppm(25℃)以下
の除草剤原体を界面活性剤を用いて水に懸濁させて分散
させた水性懸濁製剤(特開昭62−45501号公
報)、10μm以下の微細な水難溶性除草活性成分を水
に懸濁させ、粘度が180〜500センチポイズ(20
℃)、初期の水面拡展速度が4.0cm/sec(20
℃)以上、表面張力が25.0〜31.0dyne/c
m2(25℃)の物理性を有する水懸濁水田用除草剤
(特開昭62−87501号公報)、平均粒子径が0.
5〜5μ、水溶解度が100ppm(25℃)以下の除
草活性化合物を界面活性剤を用いて水に懸濁させ、表面
張力が36〜65dyne/cm2(25℃)の物理性
を有する除草用水性懸濁製剤(特開昭63−10790
1号公報)、除草活性化合物と界面活性剤、水からな
り、表面張力が36〜65dyne/cm2(25℃)
の物理性を有する除草用水性懸濁製剤(特開昭62−2
89502号公報)、ピラゾール系除草活性成分を含有
し、粘度が250〜300センチポイズの物理性を有す
る水田用懸濁状除草剤(特開昭62−84002号公
報)、液体除草有効成分を石油系芳香族溶媒に溶解させ
た油状物を固体除草有効成分とともに界面活性剤で水に
分散させ、表面張力が30〜40dyne/cm2(2
0℃)、粘度が50〜200センチポイズ、水稲第二葉
葉身部に対する接触角が105度以下の物性を有する水
稲用除草剤(特開平2−295903号公報)などがあ
る。
施用懸濁製剤は、薬剤散布時に水で希釈することなく容
器からそのまま田面水に滴下できるため、安全性、経済
性、省力化などの点ですぐれた剤型である。しかし、こ
れまでの水面施用懸濁製剤は、長期貯蔵中に分散質が沈
降したり、田面水中での除草活性成分の拡散性が不十分
なため、除草効果が十分発揮されなかったり、水田に薬
剤処理後、風により薬剤が水田の隅に吹き寄せられ、稲
に薬害が発生したりするなど、必ずしも満足すべきもの
とはいいがたい。
わり製剤安定性および散布時における除草活性成分の水
中拡散性がすぐれた水面施用除草製剤の開発が望まれて
いる。本発明はこれらの要望に合致した水面施用除草製
剤を提供せんとするものである。
解決するために鋭意研究した。その結果、除草活性成分
とHLB10〜15の非イオン界面活性剤、増粘剤およ
び水からなり、25℃における製剤の比重が0.95〜
1.05、粘度が200〜1000センチポイズ、20
℃における表面張力が35〜65dyne/cm2の物
理性を有する水面施用除草製剤が長期貯蔵時の安定性お
よび除草活性成分の水中拡散性に優れた効果を有するこ
とを見出し、本発明を完成させた。
体的に説明する。
使用されるものであれば何れも使用でき、1種または2
種以上を併用してもよい。このような除草活性成分とし
ては、例えば2,4−D、MCP、MCPB、フェノチ
オール、クロメプロップ、ナプロアニリド、CNP、ク
ロメトキシニル、ビフェノックス、MCC、ベンチオカ
ーブ、エスプロカルブ、モリネート、ジメピペレート、
DCPA、ブタクロール、プレチラクロール、ブロモブ
チド、メフェナセット、ダイムロン、ベンスルフロンメ
チル、シメトリン、ピラゾスルフロンエチル、プロメト
リン、ジメタメトリン、ベンタゾン、オキサジアゾン、
ピラゾレート、ピラゾキシフェン、ベンゾフェナップ、
トリフルラリン、ピペロホス、ブタミホス、DCBN、
ACNなどがある。
ック1989年版」(社団法人 日本植物防疫協会発
行)に記載の一般名である。
は、除草活性成分の種類によって任意に変えることがで
きるが、製剤中に0.1〜60重量%の範囲で添加すれ
ばよい。
しては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルアリール
エーテル、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチ
レンソルビタンアルキレート、ポリオキシアルキレング
リコール、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマ
ーなどが挙げられる。これらの非イオン界面活性剤はH
LB10〜15の範囲であり、これらのうちの1種また
は2種以上を併用すればよい。非イオン界面活性剤が単
独でHLB値が10〜15の範囲外であっても、HLB
値の異なる非イオン界面活性剤を2種以上混合してHL
B値を10〜15の範囲とすればよい。また、ここに例
示した以外の非イオン界面活性剤であってもHLB10
〜15のものであれば本発明において使用できる。
有量は、0.1〜20重量%であり、製剤の表面張力が
35〜65dyne/cm2になるような範囲で添加す
ればよい。また必要に応じ、一般によく用いられる陰イ
オン界面活性剤を併用しても何ら問題ない。その陰イオ
ン界面活性剤としては、例えばリグニンスルホン酸塩、
アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサク
シネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールホスフ
ェート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル
サルフェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート
などがあり、これらに限定されるものではなく、これら
の1種または2種以上を併用しても何ら問題はない。
キサンタガム、グアガム、トラガントガム、アラビアガ
ム、カゼイン、デキストリン、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルスターチナトリウム塩、アルギ
ン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸とその誘導体、コ
ロイド性含水ケイ酸アルミニウム、コロイド性含水ケイ
酸マグネシウム、コロイド性含水ケイ酸アルミニウムマ
グネシウムなどが挙げられるが、これらに限定されるも
のではなく、これらの1種または2種以上を併用しても
よい。増粘剤の製剤中の含有量は、製剤の0.1%〜
5.0%であり、粘度(25℃)が200〜1000セ
ンチポイズになるように添加すればよい。
剤、増粘剤および水よりなる本発明の水面施用除草製剤
の25℃における比重が0.95〜1.05の範囲外の
ときは、植物油、鉱物油などの油状物を添加して製剤中
の比重を調整すればよい。
油、ヤシ油、ナタネ油、キリ油、ヒマシ油、ヒマワリ
油、綿実油などが、鉱物油としては、例えばキシレン、
1,3,5−トリメチルベンゼン、1,2−ジメチル−
4−エチルベンゼン、メチルナフタレン、パラフィン
類、1−フェニル−1−キシリルエタン、1−キシリル
−1,3−ジフェニルブタンなどが挙げられるが、これ
らに限定されるものではなく、これらの1種または2種
以上を併用することができる。
防止剤としてエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリンなど、消泡剤としてシリコン系、あるい
は脂肪酸系物質など、防ばい剤としてソルビタン酸、ソ
ルビン酸カリウム、p−クロロ−メタキシレノール、p
−オキシ安息香酸ブチルなど、除草活性成分の安定化剤
として酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤など
を添加してもよいが、ここに例示した補助剤に限定され
るものではない。
に均一に分散させて、安定化させるとともに製剤を水田
へ水面施用したときの除草活性成分の水中拡散性を良好
にし、増粘剤は、水面施用除草製剤の長期貯蔵安定性お
よび田面水中での除草活性成分の拡散性を良好にする。
また水面施用除草製剤の比重0.95〜1.05は、除
草活性成分を浮遊させて水中への拡散性を改良するため
に必須であり、水は水面施用除草製剤の分散媒である。
げるが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
す。 実施例1 水 76.8部にHLB13.6のポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル 2部を溶解し、ビフェノック
ス原体21部とコロイド性含水ケイ酸アルミニウム
0.4部を加え、ダイノミル(Willy A.Bac
hofen AG製)を用い、ビフェノックスの平均粒
子径が4μmになるように混合して微粉砕し、比重1.
04、粘度250センチポイズ、表面張力36dyne
/cm2の水面施用除草製剤を得た。
レンアリールフェニルエーテル 0.1部を溶解し、あ
らかじめJet−O−mizer(セイシン企業株式会
社製)を用い平均粒子径3μmに微粉砕したベンスルフ
ロンメチル 1部と2%キサンタンガム水溶液 10部
を加え、スリーワンモーター(富士写真フィルム株式会
社製)を用い、均一に混合した後、TKホモミキサー
(日本特殊機化工業株式会社製)を用い、5000r.
p.mで20分間撹拌して、比重1.01、粘度450
センチポイズ、表面張力49dyne/cm2の水面施
用除草製剤を得た。
スチリルフェニルエーテル 0.5部を溶解し、ブタク
ロール 15部、10%ポリビニルアルコール水溶液
20部を加え、TKホモミキサーを用い5000r.
p.mで20分間撹拌して、比重1.04、粘度600
センチポイズ、表面張力38dyne/cm2の均一な
水面施用除草製剤を得た。
10.8のポリオキシエチレンアルキルエーテル 1部
を溶解させた後、3%コロイド性含水ケイ酸アルミニウ
ム懸濁液20部、水50.6部を加えTKホモミキサー
を用い、5000r.p.mで20分間撹拌して混合
し、比重0.95、粘度350センチポイズ、表面張力
40dyne/cm2の均一な水面施用除草製剤を得
た。
3.2のポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル
10部を溶解した後、10%ポリビニルアルコール水
溶液 20部と水 30部を加え、TKホモミキサーを
用い、5000r.p.mで20分間撹拌して混合し、
比重 1.02、粘度400センチポイズ、表面張力3
8dyne/cm2の均一な水面施用除草製剤を得た。
とにより、次のような作用効果がもたらされる。第1
に、長期にわたり製剤の貯蔵安定性がよく、しかも田面
水中での除草剤活性成分の拡散性がよい。第2に、水を
分散媒とした製剤であるため、発火性、引火性などの危
険性が少なく、人体に対する刺激性、臭気による環境衛
生上の問題がない。第3に、水で希釈することなく薬剤
を容器に入れたまま畦畔より滴下するだけでよく、薬剤
散布作業が省力化される。第4に、湛水下水田において
高い除草効果を示し、農作物に薬害を与えない。
例をあげる。
および拡散性試験は以下の試験方法により行った。また
比較例は実施例に準じて製剤化し供試した。 試験例1 1)比重測定:ピクノメーターを用いて25℃にて測定
し、次式にて算出した。
会社製、ローターNo.1またはNo.2)を用い、ロ
ーター回転数12r.p.m、液温25℃で測定した。
その結果は表1に示す。
水面施用除草製剤を容量30ml(直径17mm×長さ
180mm)の試験管に30ml入れ、密栓をして静置
し、50℃で3か月後の分離状態を下記式により算出し
た。
ィルヘルミー法で測定した。その結果は表1に示す。
プラスチック製バットに水深3cmとなるように水を入
れ、このバットの中央に実施例に準じて得た水面施用除
草製剤1mlを滴下した。20℃で6時間静置後にバッ
トの4隅(A区〜D区)および中央(E区)の除草活性
成分濃度を測定した。そして拡散性は、次式により除草
活性成分のバット内の水中に均一に拡散した場合の理論
水中濃度に対する割合で示した。
Claims (1)
- 【請求項1】 除草活性成分とHLB10〜15の非イ
オン界面活性剤、増粘剤および水よりなり、25℃にお
ける製剤の比重が0.95〜1.05、粘度が200〜
1000センチポイズ、20℃における表面張力が35
〜65dyne/cm2であることを特徴とする水面施
用除草製剤。 【0001】
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3577792A JP2956949B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 水面施用除草製剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH05201801A true JPH05201801A (ja) | 1993-08-10 |
JP2956949B2 JP2956949B2 (ja) | 1999-10-04 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
1992
- 1992-01-28 JP JP3577792A patent/JP2956949B2/ja not_active Expired - Fee Related
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