JPH05201123A - 感圧複写用呈色紙 - Google Patents

感圧複写用呈色紙

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JPH05201123A
JPH05201123A JP4014776A JP1477692A JPH05201123A JP H05201123 A JPH05201123 A JP H05201123A JP 4014776 A JP4014776 A JP 4014776A JP 1477692 A JP1477692 A JP 1477692A JP H05201123 A JPH05201123 A JP H05201123A
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年男 木村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高温、高湿度、光照射或いは可塑剤の環境下に
置かれても呈色能が低下することがなく、しかも印刷適
性に優れた感圧複写用呈色紙を提供するものである。 【構成】支持体上に、芳香族カルボン酸およびその多価
金属塩を含有する呈色剤層を設けた感圧複写用呈色紙に
おいて、該呈色剤層に、Tappi T 458 om-84 に準拠し
て、滴下する液体としてアルキルナフタレンを使用して
測定した60秒後の接触角が20度以上であるアクリル酸系
共重合体のアルカリ塩を含有させたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感圧複写用呈色紙の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感圧複写紙は、支持体の片面に電子供与
性発色剤(以下単に発色剤と記す)等を溶解した油滴を
内包するマイクロカプセル組成物を塗布した上用紙と、
支持体の片面に上記の発色剤と反応して呈色する電子受
容性呈色剤(以下単に呈色剤と記す)組成物を塗布し、
その反対面に上記のマイクロカプセル組成物を塗布した
中用紙と、支持体の片面に上記の呈色剤組成物を塗布し
た下用紙の3種類について、上用紙と下用紙、あるいは
上用紙、中用紙、下用紙を順に組み合わせ複写セットと
して実用化されている。
【0003】また支持体の同一面上に、発色剤と呈色剤
を塗布して一枚で感圧記録可能とした自己発色性の感圧
複写紙も良く知られている。かかる感圧複写紙の呈色剤
として、酸性白土、活性白土、アタパルジャイト、ゼオ
ライト、ベントナイト、ケイ酸アルミ等の如き無機呈色
剤と、フェノール−アルデヒド重合体、フェノール−ア
セチレン重合体等のフェノール重合体、芳香族カルボン
酸あるいはその多価金属塩等の有機呈色剤とが知られて
いる。
【0004】これらのうち、芳香族カルボン酸及びその
多価金属塩は、無機呈色剤に比べ発色能が高く、しかも
得られた発色像が通常のファイル保存等で記録濃度低下
を起こし難いという長所を備えている。しかし反面、芳
香族カルボン酸及びその多価金属塩を使用した呈色紙
は、高温、高湿度、光照射或いは可塑剤の環境下に置か
れた場合には、呈色能が低下する難点があり、その改良
が要請されるようになった。
【0005】また上記呈色紙の塗布面に印刷を行う場
合、印刷版に紙粉等が堆積して印刷抜けや、かすれが発
生し易いという問題があり、この点でも一層の改良が望
まれているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温、高湿
度、光照射或いは可塑剤の環境下に置かれても呈色能が
低下することがなく、しかも印刷適性に優れた感圧複写
用呈色紙を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
芳香族カルボン酸およびその多価金属塩を含有する呈色
剤層を設けた感圧複写用呈色紙において、該呈色剤層
に、Tappi T 458 om-84 に準拠して、滴下する液体とし
てアルキルナフタレンを使用し、測定した60秒後の接触
角が20度以上であるアクリル酸系共重合体のアルカリ塩
を含有させたことを特徴とする感圧複写用呈色紙であ
る。
【0008】
【作用】本発明において、呈色層に含有させるアクリル
酸系共重合体のアルカリ塩というのは、アクリル酸及び
アクリル酸と共重合可能な少なくとも1種類以上の単量
体とを共重合させ、得られた共重合体を更にアルカリで
中和したものである。
【0009】アクリル酸と共重合可能な単量体として
は、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸イソブチル、メタクリル酸−tert−ブチル、メタク
リル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、
メタクリル酸イソデシル、メタクリル酸ラウリル、メタ
クリル酸ラウリル−トリデシル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジ
ル等のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステ
ル(炭素数18以下のアルキル基が好ましい)。
【0010】アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸−tert−ブチル、アクリル酸ヘキシ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソデシル、ア
クリル酸ラウリル、アクリル酸ラウリル−トリデシル、
アクリル酸ステアリル、アクリル酸シクロヘキシル、ア
クリル酸ベンジル等のアルキル基を有するアクリル酸ア
ルキルエステル(炭素数18以下のアルキル基が好まし
い)。
【0011】マレイン酸ブチル、マレイン酸ジブチル、
フマール酸エチル等の不飽和アルキルエステル、メチル
ビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、オクチ
ルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテル、ステアリ
ルビニルエーテル等のアルキル基を有するアルキルビニ
ルエーテル(炭素数18以下のアルキル基が好まし
い)。
【0012】スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸、アクリル酸、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド,N−メチロールアクリル
アミド、アクリロニトリル、アクリロレイン、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、ブタジエン、N−ビニルピロリドン、
メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジメチ
ルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、
アタクリル酸ジエチルアミノエチル、2−エトキシエチ
ルメタクリレート等が挙げられる。
【0013】これらの中でも炭素数18以下のアルキル
基を有するメタクリル酸アルキルエステル又はアクリル
酸アルキルエステル、アクリルアミド、アクリロニトリ
ル、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸等は、好ましく用いられ、これ
らの中でも特にアルキル基の炭素数が5〜10であるア
クリル酸アルキルエステルが特に好ましい。
【0014】本発明で用いられるアクリル酸系共重合体
のアルカリ塩を構成する場合に、アクリル酸のモル比は
共重合体の8〜90モル%、より好ましくは15〜80
モル%となるように共重合するのが望ましい。因みに、
アクリル酸の含有量が8モル%未満の場合は、共重合体
の水溶性の性質が欠けてくる。また逆に90モル%を越
えると共重合体は吸湿性が強まり再溶解し易くなる欠点
があるためである。
【0015】アクリル酸系共重合体の調製方法は、アク
リル酸及びこれらと共重合可能な単量体を水、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、酢酸
エチル、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の
単独または混合溶媒中で、過硫酸カリ、過硫酸アンモ
ン、過硫酸水素、クメンヒドロパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル等の重合開始剤、第二級アルコー
ル、メルカプトコハク酸等の重合調節剤、ソジウムラウ
リルサルフェート等の乳化剤等各種の重合助剤を用いて
周知の方法で共重合することによって調製される。
【0016】得られた共重合体は、さらにアンモニア、
エチルアミン、プロピルアミン、エタノールアミン、プ
ロパノールアミン等のアミン類、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、酸化マグネシウム等のアルカリで中和
し、アルカリ塩を含有させた共重合体にされるが、必ず
しも共重合体の中のカルボキシル基をすべて中和する必
要はなく、フリーのカルボン酸が残っていてもよい。し
かし充分な水溶性を得るためには、好ましくは共重合体
中に8モル%以上のカルボン酸のアルカリ塩が存在する
ように中和する。
【0017】本発明に於いては、上記のようにして得ら
れる水溶性の共重合体のうち、Tappi T 458 om-84 に準
拠して、滴下する液体としてアルキルナフタレンを使用
し、測定した60秒後の接触角が20度以上であるアクリル
酸系共重合体のアルカリ塩を使用することが特徴であ
る。なお接触角の測定には、例えば協和界面科学(株)
製の接触角計で測定すると容易に測定できる。
【0018】而して、芳香族カルボン酸およびその多価
金属塩を含有する呈色層に、前記のアクリル酸系共重合
体のアルカリ塩を含有させると、呈色紙が高温、高湿
度、光照射或いは可塑剤の環境下に置かれても呈色能は
低下せず、且つ印刷適性が改良される理由は必ずしも明
らかではない。しかし、該接触角が20度未満のものを
含有させたのでは、課題とする効果は得られない。な
お、該接触角は好ましくは25度以上のものがより効果
的である。
【0019】かかる水溶性共重合体の接触角は、共重合
されるモノマーの種類、組成比、重合度や、重合開始
剤、重合調節剤、乳化剤等の重合助剤の種類及び使用
量、共重合体の中和度あるいは中和剤の種類、pH、粘
度等によって適宜変化させることができる。
【0020】本発明で用いられる上記アクリル酸系共重
合体のアルカリ塩は、一般に濃度1〜50重量%で、p
H3〜12、粘度1〜100000cps(20℃)程
度の水溶液として調製される。20重量%程度の水溶液
が20〜5000cps(20℃)程度の粘度を示す重
合度を有し、主中和剤としてアンモニア等の揮発性中和
剤を用い、pH5〜10とした水溶液が粘度、安定性等
の点で好ましい。
【0021】アクリル酸系共重合体のアルカリ塩の呈色
層中への配合割合は、その種類等に応じて適宜調節され
るが、呈色剤層中の有機呈色剤10重量部に対して、好
ましくは、0.5〜20重量部、より好ましくは1〜1
0重量部程度の範囲で調整する。
【0022】有機呈色剤としては下記が例示できる。3
−メチル−5−ペンタデシルサリチル酸、3−メチル−
5−ノニルサリチル酸、3−メチル−5−ドデシルサリ
チル酸、3−メチル−5−(α−メチルベンジル)サリ
チル酸、3−メチル−5−(α,α−ジメチルベンジ
ル)サリチル酸、3,5−ジセカンダリブチルサリチル
酸、3,5−ジターシャリブチル−6−メチルサリチル
酸、3−ターシャリブチル−5−フェニルサリチル酸、
3,5−ジターシャリアミルサリチル酸、3−ノニルサ
リチル酸、3−5−ジノニルサリチル酸、3−ノニル−
5−メチルサリチル酸、3−ノニル−6−メチルサリチ
ル酸、3−ドデシルサリチル酸、3−ドデシル−5−メ
チルサリチル酸、3−ドデシル−6−メチルサリチル
酸、3,5−ジシクロヘキシルサリチル酸、3−シクロ
ヘキシル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3
−フェニル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、
3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリ
チル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−
(α−メチルベンジル)−5−メチルサリチル酸、3−
(α−メチルベンジル)−6−メチルサリチル酸、3−
(α−メチルベンジル)−5−フェニルサリチル酸、
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−
(α−メチルベンジル)−5−(α、α−ジメチルベン
ジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−
ブロモサリチル酸、3−(α,4−ジメチルベンジル)
−5−メチルサリチル酸、3,5−ジ(α,4−ジメチ
ルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベン
ジル)−5−メチルサリチル酸、3−(α,α−ジメチ
ルベンジル)−6−メチルサリチル酸、3,5−ジ
(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸、5−(4−
メシチルメチルベンジル)サリチル酸、ベンジル化スチ
レン化サリチル酸、2−ヒドロキシ−3−(α,α−ジ
メチルベンジル)−1−ナフトエ酸叉は3−ヒドロキシ
−7−(α、α−ジメチルベンジル)−2−ナフトエ酸
などのマグナシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウ
ム、鉄、コバルト、ニッケルまたはこれらの塩基性塩が
挙げられる。これらは単独叉は混合して使用される。
【0023】なお上記有機呈色剤の製造方法については
特に限定しない。呈色層用塗液中には必要に応じて澱
粉、カゼイン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、スチレン・ブタジエン共
重合体ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス等のバイン
ダー(接着剤)を含有させることもできる。また、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム等の無機顔料
を併用したり、呈色紙製造分野で公知の各種助剤を適宜
添加することもできる。
【0024】かくして調製された呈色剤層用塗液は、
紙、合成紙、フィルム等の支持体にエアーナイフコータ
ー、ブレードコーター、ロールコーター、サイズプレス
コーター、カーテンコーター、ショートドウェルコータ
ー等の通常の塗布装置によって塗布され、感圧複写紙用
呈色紙として仕上げられる。
【0025】中用紙は、例えば呈色紙の裏面に呈色剤と
反応して発色する発色剤を相分離法、界面重合法、in
−situ法など周知の方法で内包したマイクロカプセ
ルを塗布して得られる。
【0026】かかる発色材としては、感圧複写紙用とし
て既に公知となっているトリアリルメタン系染料、ジフ
ェニルメタン系染料、チアジン系染料、スピロ系染料、
ラクタム系染料、フルオラン系染料等及びこれらの混合
物等が挙げられる。
【0027】カプセル塗布液中には、カプセル及び従来
技術に準じて、ポリビニルアルコール類、澱粉類、ラテ
ックス類、カルボキシルメチルセルロース類等の接着
剤、パルプ粉末、生澱粉末等のスチルト剤、或いは各種
の助剤が適宜配合される。また、カプセル塗液の塗布方
法は特に限定されるものではなく、通常の塗布装置によ
る。
【0028】支持体としては紙、合成紙、フィルム等が
用いられる。尚、本発明は自己発色性感圧複写紙にも応
用される。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の効果をより一層明確にする
ために実施例および比較例を挙げるが、本発明はこれら
の実施例のみに限定されるものではない。なお、例中の
部及び%は特に断らない限りそれぞれ重量部および重量
%を表す。 実施例1〜5,比較例1〜4
【0030】〔呈色剤分液の調製〕 (1) 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸
亜鉛をサンドミルにより微粒化処理し、25%水分散液
の呈色剤分液(A)を調製した。 (2) 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸
亜鉛100グラム及び、メチルイソブチルケトン100
グラムを70℃で混合溶解させ、メチルイソブチルケト
ン溶液を調製した。別に、重合度1700、鹸化度98%のポ
リビニールアルコール6グラムを含む水 300グラムを内
容積2000ミリリットルのステンレススチール製のビーカ
ーに入れ、T.K.ホモミキサー(特殊機化工業株式会社
製)を毎分3000回で回転撹拌しながら上記メチルイソブ
チルケトン溶液をこれに加えた。
【0031】メチルイソブチルケトン溶液を加え終わっ
た時点で回転数を毎分10000 回に上げ2分間撹拌した。
この分散液を撹拌機、温度計及び蒸留口のついた内容積
1000ミリリットルの硬質ガラス製三つ口フラスコに移し
た。撹拌機をゆっくり回転させながらフラスコを加熱し
て蒸留口からメチルイソブチルケトンと水が留出するよ
うにした。100 ℃で約1時間この操作を続けると分散液
は殆どメチルイソブチルケトンを含まなくなった。これ
を冷却して顕色剤約25%を含有する水分散液を得た。
【0032】得られた呈色剤分散粒子の平均粒子径は
1.0μであった。次に、この分散液をサンドグラインダ
ー(五十嵐機械株式会社製,MODEL NO,OSG-8G)で毎分2
Kgの条件で処理し、平均粒径が0.97μの呈色剤分液
(B)を調製した。 (3) 3−イソドデシルサリチル酸亜鉛99グラム、
2,6−ジターシャリブチル−4−カルボキシエチルフ
ェノール(酸化防止剤として)5グラム及び、メチルイ
ソブチルケトン100グラムを70℃で混合溶解させ、
メチルイソブチルケトン溶液を調製した。以下前記
(2)と同様にして平均粒子径1.05μの呈色剤分液
(C)を調製した。
【0033】〔呈色層塗液の調製〕かくして得られた各
呈色剤分液20部に対して、重質炭酸カルシウム70
部、酸化亜鉛10部、水100部を混合して分散させ、
バインダーとして10%ポリビニールアルコール(商品
名: PVA-110、クラレ社製)水溶液100部と50%の
カルボキシ変性 SBRラテックス(商品名: SN-307 、住
友ノーガタック社製)10部、水200部を混合し、更
に表に示した共重合体のアルカリ塩を添加して11種類
の塗布液を調製した。尚、第1表において共重合体アル
カリ塩の添加量4と表示したのは、呈色層全固形分10
0重量部に対し固形分で4重量部添加した意味である。
【0034】〔感圧複写紙呈色紙の製造〕上記呈色層塗
液を40g/m2 の原紙の片面に乾燥重量が6.0g/m
2 となるようにエアーナイフコーターにて塗布、乾燥し
て感圧複写紙用呈色紙を得た。
【0035】〔60秒後の接触角の測定方法〕神崎製紙
社製の81.4g/m2 のキャスト塗被紙に、コート量が1
0g/m2 になるように各々の共重合体を塗布し、風乾
して乾燥被膜を得た。これに協和界面科学株式会社製の
接触角計(CA−D型)を使用し、アルキルナフタレン
(商品名K−113 ,クレハ化学社製)の油滴3マイクロ
リットルを共重合体の乾燥被膜上に静かに滴下した。滴
下後60秒の値を油滴の共重合体被膜に対する接触角とし
た。
【0036】〔発色性〕呈色紙と上用紙を塗布面同士が
対向するように重ね合わせ、スーパーカレンダーに通紙
して発色させ、1時間後にその発色濃度をマクベス濃度
計で測定した。(数値が大きい程発色性良好)。
【0037】〔耐湿性テスト〕呈色紙を高湿(湿度80
%RH以上)に保たれた恒湿機の中で24時間放置した
のち、上用紙を塗布面同士が対向するように重ね合わ
せ、スーパーカレンダーに通紙して発色させ、1時間後
にその発色濃度をマクベス濃度計で測定した。(数値が
大きい程経時変化良好)。
【0038】〔パイリング(印刷適性)〕RI印刷適性
試験機(明製作所製)を使用し、大日本インキ製のタッ
クバリュー13の印刷インキを呈色紙の塗布面に3回印
刷し、粉落ち状態を下記4段階評価基準で官能的に評価
した。 評価基準 ◎・・・ 粉落ちが全く認められない ○・・・ わずかに粉落ちが認められる △・・・ 粉落ちが認められ実用上問題がある ×・・・ 粉落ちが著しい
【0039】
【表1】
【0040】
【本発明の効果】第1表の結果から明らかなように、本
発明の感圧複写用呈色紙は、いずれも高温、高湿度、光
照射或いは可塑剤の環境下に置かれても呈色能が低下す
ることがなく、しかも印刷適性に優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、芳香族カルボン酸およびその
    多価金属塩を含有する呈色層を設けた感圧複写用呈色紙
    において、該呈色剤層に、Tappi T 458 om-84 に準拠し
    て、滴下する液体としてアルキルナフタレンを使用して
    測定した60秒後の接触角が20度以上であるアクリル酸系
    共重合体のアルカリ塩を含有させたことを特徴とする感
    圧複写用呈色紙。
  2. 【請求項2】アクリル酸系共重合体を構成する単量体
    が、アクリル酸とアルキル基の炭素数が5〜10である
    アクリル酸アルキルエステルである請求項1記載の感圧
    複写用呈色紙。
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