JPH05200930A - 内装基材 - Google Patents
内装基材Info
- Publication number
- JPH05200930A JPH05200930A JP3724492A JP3724492A JPH05200930A JP H05200930 A JPH05200930 A JP H05200930A JP 3724492 A JP3724492 A JP 3724492A JP 3724492 A JP3724492 A JP 3724492A JP H05200930 A JPH05200930 A JP H05200930A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- sheet
- fiber
- impregnated
- porous material
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、耐熱性、形状安定性の良好な
自動車等の内装材を提供することにある。 【構成】多孔質材料にビスマレイミド・トリアジン樹脂
を含浸させる。
自動車等の内装材を提供することにある。 【構成】多孔質材料にビスマレイミド・トリアジン樹脂
を含浸させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車の天井基材
等として用いられる内装基材に関するものである。
等として用いられる内装基材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ポリウレタン発泡体シート等の多
孔質材料にに多価イソシアナートを含浸し、水蒸気を接
触させることによって該多価イソシアナートを高分子化
更には三次元化せしめるとともに所定形状に成形した内
装材が提供されている（特開昭５８−５３４６）。
孔質材料にに多価イソシアナートを含浸し、水蒸気を接
触させることによって該多価イソシアナートを高分子化
更には三次元化せしめるとともに所定形状に成形した内
装材が提供されている（特開昭５８−５３４６）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記内装
材は剛性が不足し、耐熱性、耐湿性、形状安定性等に乏
しいものであった。
材は剛性が不足し、耐熱性、耐湿性、形状安定性等に乏
しいものであった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、ビスマレイミド・トリア
ジン樹脂を含浸させた多孔質材料を所定形状に成形する
とともに該ビスマレイミド・トリアジン樹脂を硬化せし
めた内装基材を提供するものである。
を解決するための手段として、ビスマレイミド・トリア
ジン樹脂を含浸させた多孔質材料を所定形状に成形する
とともに該ビスマレイミド・トリアジン樹脂を硬化せし
めた内装基材を提供するものである。
【０００５】〔多孔質材料〕本発明に用いられる多孔質
材料としてはポリウレタン発泡体、ポリ塩化ビニル発泡
体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体等の連
続気泡を有するプラスチック発泡体、不織布、繊維編織
物、紙、フェルト等の繊維材料等が例示される。上記多
孔質材料は通常シートとして提供される。
材料としてはポリウレタン発泡体、ポリ塩化ビニル発泡
体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体等の連
続気泡を有するプラスチック発泡体、不織布、繊維編織
物、紙、フェルト等の繊維材料等が例示される。上記多
孔質材料は通常シートとして提供される。
【０００６】〔ビスマレイミド・トリアジン樹脂〕本発
明に用いられるビスマレイミド・トリアジン樹脂（以下
ＢＴ樹脂と略称する）とはＴ成分であるトリアジン樹脂
を主成分とし、Ｂ成分である多官能マレイミド化合物ま
たは他の改質用化合物から構成された高耐熱付加重合型
熱硬化性樹脂である。上記ＢＴ樹脂は通常トルエン、キ
シレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等の汎用溶剤によって希釈
されるが、アルコール類はＢＴ樹脂と反応するため溶剤
として使用出来ない。上記ＢＴ樹脂は触媒なしに加熱硬
化するが、所望なればエポキシ化合物、エポキシ樹脂等
の触媒を添加すると低温ないし常温で硬化する。
明に用いられるビスマレイミド・トリアジン樹脂（以下
ＢＴ樹脂と略称する）とはＴ成分であるトリアジン樹脂
を主成分とし、Ｂ成分である多官能マレイミド化合物ま
たは他の改質用化合物から構成された高耐熱付加重合型
熱硬化性樹脂である。上記ＢＴ樹脂は通常トルエン、キ
シレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等の汎用溶剤によって希釈
されるが、アルコール類はＢＴ樹脂と反応するため溶剤
として使用出来ない。上記ＢＴ樹脂は触媒なしに加熱硬
化するが、所望なればエポキシ化合物、エポキシ樹脂等
の触媒を添加すると低温ないし常温で硬化する。
【０００７】〔他の合成樹脂〕本発明においては、上記
ＢＴ樹脂にウレタン樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナ
ミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、エポキシ
樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の他の合成樹脂あるいは上記合
成樹脂の前駆体であるモノマー、オリゴマー、プレポリ
マー、初期縮合物等の一種または二種以上が混合されて
もよい。
ＢＴ樹脂にウレタン樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナ
ミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、エポキシ
樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の他の合成樹脂あるいは上記合
成樹脂の前駆体であるモノマー、オリゴマー、プレポリ
マー、初期縮合物等の一種または二種以上が混合されて
もよい。
【０００８】〔含浸〕上記ＢＴ樹脂またはＢＴ樹脂と他
の合成樹脂との混合物は上記多孔質材料に通常樹脂分と
して２０〜１００重量％程度の含浸量で含浸せしめられ
る。上記ＢＴ樹脂またはＢＴ樹脂と他の合成樹脂との混
合物を多孔質材料に含浸せしめるには通常浸漬法、塗布
法等が適用される。
の合成樹脂との混合物は上記多孔質材料に通常樹脂分と
して２０〜１００重量％程度の含浸量で含浸せしめられ
る。上記ＢＴ樹脂またはＢＴ樹脂と他の合成樹脂との混
合物を多孔質材料に含浸せしめるには通常浸漬法、塗布
法等が適用される。
【０００９】〔繊維補強層〕上記多孔質材料には補強の
ために繊維補強層が積層されてもよい。上記繊維補強層
とはポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊
維、アセテート繊維、セルロース繊維等の有機繊維やガ
ラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、ウィスカ、ロッ
クウール、スラグウール等の無機繊維のウェブ、不織
布、編織物等であり、上記繊維補強層は同種または異種
のものが二層以上積層されてもよい。
ために繊維補強層が積層されてもよい。上記繊維補強層
とはポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊
維、アセテート繊維、セルロース繊維等の有機繊維やガ
ラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、ウィスカ、ロッ
クウール、スラグウール等の無機繊維のウェブ、不織
布、編織物等であり、上記繊維補強層は同種または異種
のものが二層以上積層されてもよい。
【００１０】上記繊維補強層には通常上記ＢＴ樹脂また
はＢＴ樹脂と他の合成樹脂との混合物または上記他の合
成樹脂が含浸せしめられる。該合成樹脂の含浸量は樹脂
分として上記繊維補強層に対して１０〜５０重量％程
度、望ましくは２０〜４０重量％程度とする。
はＢＴ樹脂と他の合成樹脂との混合物または上記他の合
成樹脂が含浸せしめられる。該合成樹脂の含浸量は樹脂
分として上記繊維補強層に対して１０〜５０重量％程
度、望ましくは２０〜４０重量％程度とする。
【００１１】〔内装材の製造〕本発明の内装材を製造す
るには、上記ＢＴ樹脂またはＢＴ樹脂と他の合成樹脂と
の混合物を含浸した多孔質材料に所望なれば上記合成樹
脂を含浸した繊維補強層を積層し、所定形状に成形する
と共に加熱して上記多孔質材料に含浸されているＢＴ樹
脂を硬化させ、繊維補強層を積層した場合は更に繊維補
強層に含浸されている合成樹脂を硬化させる。この際の
加熱温度は通常１５０〜１８０℃程度であるが、前記し
たようにＢＴ樹脂の触媒を添加した場合は１５０℃以下
の低温あるいは常温でＢＴ樹脂を硬化させることが出来
る。
るには、上記ＢＴ樹脂またはＢＴ樹脂と他の合成樹脂と
の混合物を含浸した多孔質材料に所望なれば上記合成樹
脂を含浸した繊維補強層を積層し、所定形状に成形する
と共に加熱して上記多孔質材料に含浸されているＢＴ樹
脂を硬化させ、繊維補強層を積層した場合は更に繊維補
強層に含浸されている合成樹脂を硬化させる。この際の
加熱温度は通常１５０〜１８０℃程度であるが、前記し
たようにＢＴ樹脂の触媒を添加した場合は１５０℃以下
の低温あるいは常温でＢＴ樹脂を硬化させることが出来
る。
【００１２】上記方法以外、上記多孔質材料を成形した
後、上記繊維補強層を積層してもよい。
後、上記繊維補強層を積層してもよい。
【００１３】上記多孔質材料と上記繊維補強層とは夫々
含浸している合成樹脂が成形の際の圧力で滲出して接着
剤の役目をするが、別に接着剤やホットメルトシートを
用いて接着してもよい。
含浸している合成樹脂が成形の際の圧力で滲出して接着
剤の役目をするが、別に接着剤やホットメルトシートを
用いて接着してもよい。
【００１４】
【作用】本発明の内装基材において、多孔質材料に含浸
されているＢＴ樹脂は加熱または触媒によってＴ成分が
硬化してトリアジン環を形成する。該ＢＴ樹脂硬化物は
耐熱性に優れ（ガラス転移温度２００〜２９０℃）可撓
性かつ剛性の高いものであり、また耐水性も良好であ
る。
されているＢＴ樹脂は加熱または触媒によってＴ成分が
硬化してトリアジン環を形成する。該ＢＴ樹脂硬化物は
耐熱性に優れ（ガラス転移温度２００〜２９０℃）可撓
性かつ剛性の高いものであり、また耐水性も良好であ
る。
【００１５】
【実施例】図１に本発明の内装基材(1) の一実施例を示
す。内装基材(1) において、(2)はＢＴ樹脂とエポキシ
樹脂とを８：２重量比の割合で混合した混合物を４０重
量％含浸させて硬化させたポリウレタン発泡体シートで
あり、(3) はガラス繊維の編織物であり、(4) はポリエ
ステル繊維のウェブ層であり、該編織物(3) とウェブ層
(4) とには夫々ＢＴ樹脂が単独含浸されている。更に
(5) はポリプロピレンニードル不織布からなる表皮材で
あり、該表皮材(5) はホットメルトシート(6)によって
表面側のウェブ層(4) に接着されている。
す。内装基材(1) において、(2)はＢＴ樹脂とエポキシ
樹脂とを８：２重量比の割合で混合した混合物を４０重
量％含浸させて硬化させたポリウレタン発泡体シートで
あり、(3) はガラス繊維の編織物であり、(4) はポリエ
ステル繊維のウェブ層であり、該編織物(3) とウェブ層
(4) とには夫々ＢＴ樹脂が単独含浸されている。更に
(5) はポリプロピレンニードル不織布からなる表皮材で
あり、該表皮材(5) はホットメルトシート(6)によって
表面側のウェブ層(4) に接着されている。
【００１６】上記内装基材(1) を製造するにはポリウレ
タン発泡体シート(2) に上記混合物のアルコールを含ま
ない有機溶剤溶液（通常５０重量％）を樹脂分として４
０重量％になるように含浸させる。成形に際しては編織
物(3) とウェブ層(4) とに夫々５０重量％ＢＴ樹脂の有
機溶剤溶液を夫々樹脂分として３５重量％程度になるよ
うに含浸させ乾燥させた上で該ポリウレタン発泡体シー
ト(2) の両面に重合し、１６０℃，３kg／cm2 の圧力で
１分間のホットプレスを行なう。
タン発泡体シート(2) に上記混合物のアルコールを含ま
ない有機溶剤溶液（通常５０重量％）を樹脂分として４
０重量％になるように含浸させる。成形に際しては編織
物(3) とウェブ層(4) とに夫々５０重量％ＢＴ樹脂の有
機溶剤溶液を夫々樹脂分として３５重量％程度になるよ
うに含浸させ乾燥させた上で該ポリウレタン発泡体シー
ト(2) の両面に重合し、１６０℃，３kg／cm2 の圧力で
１分間のホットプレスを行なう。
【００１７】上記ポリウレタン発泡体シート(2) と編織
物(3) およびウェブ層(4) との積層物を成形した後、ホ
ットメルトシート(6) を介してその表面に表皮材(5) を
圧着する。
物(3) およびウェブ層(4) との積層物を成形した後、ホ
ットメルトシート(6) を介してその表面に表皮材(5) を
圧着する。
【００１８】
【発明の効果】したがって本発明の内装基材は耐熱性、
可撓性かつ剛性に富み、耐水性も良好であり、高温高湿
時においても成形形状が安定である。
可撓性かつ剛性に富み、耐水性も良好であり、高温高湿
時においても成形形状が安定である。
【００１９】
【図１】本発明の一実施例の部分側断面図
1 内装基材 2 ポリウレタン発泡体シート 3 ガラス繊維編織物 4 ポリエステル繊維ウェブ層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成４年７月２４日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１９
【補正方法】削除
Claims (1)
- 【請求項１】ビスマレイミド・トリアジン樹脂を含浸さ
せた多孔質材料を所定形状に成形するとともに該ビスマ
レイミド・トリアジン樹脂を硬化せしめたことを特徴と
する内装基材
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3724492A JPH05200930A (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 内装基材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3724492A JPH05200930A (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 内装基材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05200930A true JPH05200930A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=12492213
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3724492A Pending JPH05200930A (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 内装基材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05200930A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008174073A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Sanwa Kogyo Kk | 車両用成形内装材 |
| JP2009279964A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-12-03 | Sanwa Kogyo Kk | 車両用成形内装材 |
| WO2022219844A1 (ja) * | 2021-04-16 | 2022-10-20 | 株式会社Howa | ボード型サンシェード及び当該ボード型サンシェードを備える自動車用サンシェード装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01197538A (ja) * | 1988-01-29 | 1989-08-09 | Ikeda Bussan Co Ltd | 構造材 |
| JPH01320147A (ja) * | 1988-06-23 | 1989-12-26 | Kanebo Ltd | 繊維強化樹脂複合材料 |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP3724492A patent/JPH05200930A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01197538A (ja) * | 1988-01-29 | 1989-08-09 | Ikeda Bussan Co Ltd | 構造材 |
| JPH01320147A (ja) * | 1988-06-23 | 1989-12-26 | Kanebo Ltd | 繊維強化樹脂複合材料 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008174073A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Sanwa Kogyo Kk | 車両用成形内装材 |
| JP2009279964A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-12-03 | Sanwa Kogyo Kk | 車両用成形内装材 |
| WO2022219844A1 (ja) * | 2021-04-16 | 2022-10-20 | 株式会社Howa | ボード型サンシェード及び当該ボード型サンシェードを備える自動車用サンシェード装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960820 |