JPH05200747A - 樹脂含浸基材の製造方法 - Google Patents

樹脂含浸基材の製造方法

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JPH05200747A
JPH05200747A JP1197792A JP1197792A JPH05200747A JP H05200747 A JPH05200747 A JP H05200747A JP 1197792 A JP1197792 A JP 1197792A JP 1197792 A JP1197792 A JP 1197792A JP H05200747 A JPH05200747 A JP H05200747A
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JP
Japan
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resin
base material
varnish
amount
resin varnish
Prior art date
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Pending
Application number
JP1197792A
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English (en)
Inventor
Yoshihide Sawa
佳秀 澤
Kazuhiko Nemoto
一彦 根本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電気積層板用の樹脂含浸基材の製造におい
て、基材の表裏各々の面に別々に樹脂ワニスを塗布す
る。 【効果】 基材の厚さ方向での樹脂量のバラツキを抑え
ることができ、ワニス固形分の増大、溶剤量の低減が図
られる。また、樹脂量の塗布可変範囲が広くなる。生産
コストの上昇、生産性の後退を抑えつつ、電気用積層板
への応用において耐熱性、絶縁性、吸湿特性の向上が図
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂含浸基材の製造
方法に関するものである。さらに詳しくは、この発明
は、電気用積層板等への応用において耐熱性、絶縁性、
吸湿特性等を向上させることのできる改良された樹脂含
浸基材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気、電子機器、通信機器、
計算機器等に広く使用されているプリント配線板用の電
気積層板については、高密度化への要請の高まりととも
に、耐熱性、絶縁性等のさらなる向上が強く求められて
きている。このような事情は、各種の積層板に共通して
いることであるが、比較的安価で汎用のフェノール樹脂
含浸紙基材を用いる積層板にとっても焦眉の課題になっ
ていた。
【0003】しかしながら、これらの樹脂含浸基材につ
いて、その生産性を維持、向上させつつ、さらなる特性
改善に寄与できるようにすることはそれほど簡単なこと
ではなかった。特に耐熱性、絶縁性、そして吸湿特性に
ついては、基材への樹脂含浸の工程が影響するものと考
えられることから、実際の生産工程としてどのように改
善するのかが問題であった。
【0004】従来、この樹脂含浸基材については、この
ような改善のための工夫、改良を加えつつ、次のような
方法によってこれを製造していた。すなわち、たとえば
フェノール樹脂含浸紙基材(レジンペーパー)の製造に
おいては、 1) 水溶性樹脂ワニス(第1樹脂ワニス)の含浸およ
び乾燥 2) フェノール樹脂ワニス(第2樹脂ワニス)の含浸
および乾燥 の2段階の含浸および乾燥工程を連続してツーパス(2
pass)方式によって行っている。そして第1樹脂ワ
ニスの含浸方式としては、基材の片面からのコーティン
グあるいは基材をワニス槽内に浸漬するディッピングが
採用されており、また第2樹脂ワニスについては、ディ
ッピング方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
工程における工夫、改良にもかかわらず、従来の片面コ
ーティングおよびディッピング方法による基材への樹脂
ワニスの塗布には改善すべき欠点があった。すなわち、
図4に示したような基材(ア)の片面からのローラー
(イ)等による樹脂ワニス(ウ)のコーティングの場合
には、どうしても基材(ア)の厚さ方向に樹脂量のむら
が生じ、製造した樹脂含浸基材を積層板に使用すると、
耐熱性、耐湿性等に問題が生じることが避けられなかっ
た。
【0006】また、図5に示したディッピング方法によ
る場合には、基材(ア)の厚さ方向での樹脂のむらはな
くなるが、少ない樹脂量を塗布しようとするとワニスの
固形分割合を低減することが必要になる。このため、ワ
ニスに使用する溶剤コストの上昇や、乾燥速度の低下に
よる生産性の後退等の問題が避けられなかった。そこ
で、この発明は、以上の通りの従来方法の欠点を解消
し、電気用積層板に応用した場合に耐熱性、絶縁性、そ
して吸湿特性等について向上することができ、しかも高
い生産性を維持することのできる改良された樹脂含浸基
材の製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、電気積層板用の樹脂含浸基材の
製造において、基材の表裏各々の面に別々に樹脂ワニス
を塗布することを特徴とする樹脂含浸基材の製造方法を
提供する。また、この発明は、上記の方法によって製造
された樹脂含浸基材の所要枚数を金属箔とともに加熱加
圧して積層成形する電気用積層板の製造方法をも提供す
る。
【0008】この発明の樹脂含浸基材の製造方法とこれ
を用いた電気用積層板の製造方法においては、上記の通
り、基材への樹脂ワニスの塗布に際して、連続的に移送
される長尺基材の表裏の両面に、各々の別々の手段によ
って樹脂ワニスを塗布することを特徴としているが、そ
のための方法としては、基本的に次の二つの方法に区分
することができる。
【0009】(a) 基材の一方の面に塗布した後に、
これに続いて他面に樹脂ワニスを塗布する。 (b) 基材の表裏両面に、各々別手段によって各々の
側より同時に樹脂ワニスを塗布する。 この時の基材および樹脂ワニス組成に特に限定はなく、
たとえば基材については、ガラスマット、紙等の適宜な
ものが、また樹脂についてはエポキシ樹脂、フェノール
樹脂、ポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂や、ポリエス
テル樹脂などの熱可塑性樹脂など広範囲なものが使用で
きる。なかでも、この発明の方法は、フェノール樹脂等
の熱硬化性樹脂を紙基材に含浸させるレジンペーパーの
製造に有用である。
【0010】この紙基材へのフェノール樹脂の含浸の場
合には、1)水溶性の第1樹脂ワニスと、2)フェノー
ル第2樹脂ワニスとに区別し、その各々についてこの発
明の表裏両面からの別々の塗布を行うか、あるいはいず
れか一方にこの方法を適用する。樹脂ワニスを基材の表
裏の各々の面に塗布する方法としては、各種の方式のも
のを採用することができる。たとえば、ロールコータ
ー、ドクターブレード等による接触式の塗布や、噴霧に
よる塗布などが例示される。その際の操作条件について
は、樹脂ワニスの性能、含浸量、所要の物理化学的特性
等を考慮して適宜とすることができる。
【0011】また、得られた樹脂含浸基材は、従来公知
の方法に従って乾燥し、その所要枚数を銅等の金属箔と
加熱加圧して積層化し、所要の優れた特性の電気用積層
板等にすることができる。
【0012】
【作用】この発明においては、基材の表裏の各々の面に
対して樹脂ワニスを塗布するため、基材の厚さ方向での
樹脂量のバラツキを抑え、また、樹脂塗布量の可変量を
大きなものとすることができる。しかもワニス固形分を
増大させ、溶剤量を削減することもできる。
【0013】このため、積層板への応用において特性の
均一化と、耐熱性、絶縁性、吸湿特性の向上を図ること
ができ、かつ、コスト低減、生産性の維持・向上も可能
となる。以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明の
製造方法について説明する。
【0014】
【実施例】実施例1〜2 基材として126g/m2 クラフト紙を用い、 第1樹脂:水溶性フェノール・メラミン樹脂 第2樹脂:桐油変性フェノール樹脂 を選択し、この第1樹脂の基材への塗布を次の方式によ
り行った。
【0015】<実施例1>図1に示したように、二つの
樹脂ワニス槽(1)とコーティングロール(2)を有す
る装置により、基材(3)の片面づつ第1樹脂のフェノ
ー ル・メラミン樹脂ワニスを塗布した。樹脂塗布量
は15.3重量%とした。
【0016】<実施例2>図2に示したように、基材
(3)の両側より、別々のノズル(4)から第1樹脂の
フェノール・メラミン樹脂ワニスを噴霧して塗布した。
樹脂塗布量は15.5重量%とした。次いで135℃の
温度において30秒間加熱乾燥した。
【0017】その後、第2樹脂の桐油変性フェノール樹
脂をディッピング方式により含浸させ、155℃の温度
において、1分30秒の間加熱乾燥した。以上の操作を
要約したものが次の表1である。得られた各々のレジン
ペーパーの8枚と、その最上層の35μm厚の銅箔と
を、図3に示したように厚さ2mmのステンレスプレー
トおよび、上下、各々10枚のクッション紙を配置した
状態で積層成形した。
【0018】この時の温度は160℃、圧力は100k
g/cm2 (実圧)、時間は60分とした。得られた積
層板についてその特性を評価し、表2に示した結果を得
た。従来の片面コーティング方式により第1樹脂の水溶
性フェノール・メラミン樹脂を塗布した場合(比較例
1)に比べ、この発明の実施例の場合には、絶縁性、耐
熱性、吸湿特性ともに大きく向上することが確認され
た。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】実施例3〜4 表3に示したように、実施例1〜2における第1樹脂の
水溶性フェノール・メラミン樹脂の塗布の場合に加え、
第2樹脂の桐油変性フェノール樹脂の塗布も、基材の表
裏の各々の面に対して行った。そして実施例1〜2と同
様に積層成形し、その特性を評価した。
【0022】その結果を示した表4からも明らかなよう
に、絶縁性、耐熱性、吸湿特性はさらに向上しているこ
とが確認された。
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明した通
り、 1) 基材の厚さ方向での樹脂量のバラツキを抑えるこ
とができる。 2) ワニス固形分の増大、溶剤量の低減が図られる。 3) 樹脂量の塗布可変範囲が広くなる。
【0026】このため、生産コストの上昇、生産性の後
退を抑えつつ、電気用積層板への応用において耐熱性、
絶縁性、吸湿特性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のロールコーターによる塗布方法を例
示した構成図である。
【図2】この発明の噴霧による塗布方法を示した構成図
である。
【図3】積層成形を例示した断面図である。
【図4】従来の片面コーティングを示した構成図であ
る。
【図5】従来のディッピング方式を示した構成図であ
る。
【符号の説明】
1 樹脂ワニス槽 2 コーティングロール 3 基材 4 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 1/03 L 7011−4E 3/00 R 6921−4E // B29K 105:06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気積層板用の樹脂含浸基材の製造にお
    いて、基材の表裏各々の面に別々に樹脂ワニスを塗布す
    ることを特徴とする樹脂含浸基材の製造方法。
  2. 【請求項2】 基材の一方の面に塗布した後に他方の面
    に続けて塗布する請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】 表裏面同時に各々の側より塗布する請求
    項1の製造方法。
  4. 【請求項4】 基材が紙基材である請求項1の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 樹脂が熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂
    である請求項1の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1の方法によって製造された樹脂
    含浸基材の所要枚数を金属箔とともに加熱加圧して積層
    成形する電気用積層板の製造方法。
JP1197792A 1992-01-27 1992-01-27 樹脂含浸基材の製造方法 Pending JPH05200747A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370224A (ja) * 2001-06-14 2002-12-24 Hitachi Chem Co Ltd 樹脂含浸方法及びその装置
JP2012131092A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd 不燃性化粧パネル
WO2020040155A1 (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 東レ株式会社 プリプレグの製造方法、プリプレグテープの製造方法および繊維強化複合材料の製造方法

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