JPH0520063A - 集積回路マイクロプロセツサのアドレス計算装置 - Google Patents

集積回路マイクロプロセツサのアドレス計算装置

Info

Publication number
JPH0520063A
JPH0520063A JP17424591A JP17424591A JPH0520063A JP H0520063 A JPH0520063 A JP H0520063A JP 17424591 A JP17424591 A JP 17424591A JP 17424591 A JP17424591 A JP 17424591A JP H0520063 A JPH0520063 A JP H0520063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
bus
internal bus
internal
instruction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17424591A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sato
武 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
V M TECHNOL KK
VM TECHNOLOGY KK
Original Assignee
V M TECHNOL KK
VM TECHNOLOGY KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by V M TECHNOL KK, VM TECHNOLOGY KK filed Critical V M TECHNOL KK
Priority to JP17424591A priority Critical patent/JPH0520063A/ja
Publication of JPH0520063A publication Critical patent/JPH0520063A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Advance Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積回路マイクロプロセッサのデータ転送手
段である内部バスの配線数などを増加させることなく命
令実行動作をパイプライン制御方式により高速化するこ
と。 【構成】 集積回路マイクロプロセッサ1は、内部での
データ転送を行うための内部バス装置16、18、19
と、アドレス計算に必要な情報を記憶するアドレスレジ
スタ3と、同じくアドレス計算に必要なその他の情報を
記憶するレジスタ装置7と、アドレス演算装置92と、
このアドレス演算装置と内部バス装置の間を結合および
切断可能なバス結合器93と、内部バス装置の使用状況
を監視する内部バス監視装置95と、ここでの監視結果
に基づいて内部バス装置が空き状態にあるときには、バ
ス結合器を結合状態に設定してアドレス演算装置に対し
てアドレス演算を指示するアドレス演算制御装置94と
を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路マイクロプロセ
ッサにおける主記憶装置に対するアドレスを生成するた
めのアドレス計算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、応答速度の高い集積回路マイク
ロプロセッサは、パイプライン制御方式を採用してい
る。パイプライン制御方式の一例としては、命令実行過
程を、命令コードの読み出し(命令フェッチ)、動作の
解読(デコード)、命令実行および命令実行に伴うバス
入出力動作の4つに分けるものがある。このように分割
された各命令動作部分を、対応する4つの独立した装置
に担当させ、命令を逐次処理して後段側の装置に送り出
すようにそれぞれの装置を結合する。このようにするこ
とによって、各々の装置を1つの命令に対する部分処理
に専念させると共に、全体としては4つの連続した命令
を並行して実行させることができる。従って、集積回路
マイクロプロセッサの全体として見た場合のスループッ
トは、パイプライン処理を行わない場合に較べて、命令
の並行処理、同時処理が実現された分量だけ高まる。こ
の例では最大4倍まで高めることができる。勿論、命令
動作を4つの単位ではなくそれ以上の単位に分割するこ
ともできる。
【0003】このようにパイプライン制御方式は、重要
な高速化手法として確立しており、その原理は、処理の
細分化と、細分化した処理の装置としての独立である。
そのために、高速化を狙って処理を細分化し、細分化し
た各処理の独立化を図ると、その細分化および独立化の
程度に応じてハードウエア量が増大する。特に、命令の
実行を細分化しようとすると、命令の実行にはアドレス
計算、プログラムカウンタ処理、データ転送(レジスタ
間、メモリ間)、演算、条件判定等の細分化した動作が
伴い、そのほとんどがデータの転送処理を伴うので、デ
ータ転送手段である内部バスを処理の細分化に応じて独
立させて行く必要がある。また、データ保持手段である
各種のレジスタ装置も独立した複数の経路からの読み書
きのために、複数ポートを備えたものにする必要があ
る。これらのハードウエア装置量は、一般的に極めて多
く、スループットの増大に対して、装置量の方は、単純
比例以上の割合で増大してしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、集積回
路マイクロプロセッサの命令実行動作をパイプライン制
御方式により高速化する場合には、データ転送手段であ
る内部バスの増加およびレジスタ装置のポート数の増加
を招く。
【0005】本発明の課題は、集積回路マイクロプロセ
ッサの命令実行動作の高速化を、従来のようには内部バ
ス配線量を増加させることなく達成することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の集積回路マイク
ロプロセッサは、主記憶装置に対するアドレス計算のみ
を行うアドレス計算装置を備えている。本発明において
は、パイプライン化の通例によるハードウエア、特にデ
ータの転送手段である内部バスの多重化を回避するため
に、アドレス計算装置に対してはそれ専用の内部バスを
接続せずに、それ以外の内部装置がもつ内部バスをサイ
クルスチール動作を行って時分割的に共用させるように
している。これによって、バス配線量の増加を回避し、
スループットに比較して集積回路マイクロプロセッサの
構造をコンパクトにしている。
【0007】詳細に述べると、本発明のアドレス計算装
置は、集積回路マイクロプロセッサ内部でのデータ転送
を行うための少なくとも一つの内部バス装置と、主記憶
装置からフェッチされた機械語命令のうちの前記主記憶
装置のアドレス計算に必要な情報を記憶するアドレスレ
ジスタと、前記主記憶装置のアドレス計算に必要なその
他の情報を記憶するレジスタ装置と、前記アドレスレジ
スタおよび前記レジスタ装置に記憶される情報に基づき
前記主記憶装置に対するアドレス計算を行うアドレス演
算装置と、このアドレス演算装置と前記内部バス装置の
間を結合および切断可能なバス結合器と、前記内部バス
装置の使用状況を監視する内部バス監視装置と、この内
部バス監視装置の監視結果に基づいて前記内部バス装置
の未使用期間を検出し、当該内部バス装置が未使用状態
にあるときには、前記バス結合器を結合状態に設定して
前記アドレス演算装置に対してアドレス演算を指示する
アドレス演算制御装置とを有することを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】内部バス監視装置によって内部バス装置の使用
状態が常に監視される。この監視結果に基づき、アドレ
ス演算制御装置においては内部バス装置が未使用状態に
あるか否かを検出する。未使用状態が検出されると、ア
ドレス演算制御装置はその他のアドレス計算に必要な条
件が成立している場合には、バス結合器を接続すると共
にアドレス演算装置に対してアドレス演算を指示する。
アドレス演算装置は、アドレスレジスタおよびレジスタ
装置から内部バス装置および結合器を介してアドレス計
算に必要な情報を受け取り、主記憶装置に対するアドレ
ス計算を実行する。
【0009】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0010】図1には、本発明を適用した集積回路マイ
クロプロセッサの主要部分の構成を示してある。本例の
集積回路マイクロプロセッサはCMOSプロセスを利用
して制作された内部32ビット、外部16ビットのマイ
クロプロセッサである。
【0011】図に示すように、本例の集積回路マイクロ
プロセッサ1は、データバスインタフェース装置2と、
アドレスレジスタ3と、データレジスタ4と、命令デコ
ード装置5と、転送制御装置6と、レジスタ装置7と、
演算装置8と、アドレス計算装置9から基本的に構成さ
れている。これらの各部分は内部バスを介して相互に接
続されている。データバスインタフェース装置2には1
6ビットの外部データバス11が接続され、アドレス計
算装置9には24ビットの外部アドレスバス12が接続
されている。これらの外部データバス11および外部ア
ドレスバス12は主記憶装置および入出力装置(図示せ
ず)の側に接続されている。外部アドレスバス12は、
主記憶装置および入出力装置の特定のものを指定するた
めのアドレスを指示するために使用される24本の信号
線からなる。また、外部データバス11は、主記憶装置
および入出力装置に対するデータの読み書き、主記憶装
置からの機械語命令コードの読み出しのために使用され
る16本の信号線からなっている。
【0012】上記のデータバスインタフェース装置2
は、内部にデータバス駆動装置、データポートおよびフ
ェッチ装置を備えている。データバス駆動装置は、外部
データバス11を出力のために駆動すると共に、データ
の入力動作を行うための装置である。この装置は、出力
用にトライステート形式の出力駆動回路を備え、入力用
にTTLレベルの入力を内部のCMOSレベルに変換す
る入力バッファ回路を備えている。フェッチ装置はその
内部に、コードバッファと呼ばれる一時記憶装置と、フ
ェッチ制御装置とを備えている。コードバッファはフェ
ッチされた機械語命令コードを一旦蓄える働きをする。
フェッチ制御装置はフェッチ動作を制御する働きがあ
り、フェッチ動作が実行されると、フェッチされた機械
語命令コードをコードバッファに対して保持するように
指示を与える。一方、データポートは32ビット幅の一
時記憶装置である。データバスインタフェース装置2に
よってフェッチされた機械語命令コードは、フェッチ装
置に取り込まれ、ここを経由して、命令デコード装置5
に接続している内部命令データバス15に送出される。
【0013】これに対して、読み書きされるデータは、
データバスインタフェース装置2内のデータポートおよ
び内部データバス16を介して、アドレス計算装置9と
の間でやり取りされる。このように、データの転送は、
外部では一括して行われているが、内部では機械語命令
コードと読み書きされるデータとに分離して行われる。
【0014】アドレスレジスタ3およびデータレジスタ
4は、それぞれ内部命令データバス15および内部デー
タバス16の双方に接続されている。アドレスレジスタ
3は、内部命令データバス15を介して、フェッチされ
た機械語命令コードに含まれるオペランドのうちアドレ
ス計算に使用されるものを一時記憶するための32ビッ
トの記憶装置である。また、データレジスタ4は、フェ
ッチされた機械語命令コードに含まれるオペランドのう
ちのデータとして使用されるものを一時記憶するための
32ビットの記憶装置である。
【0015】命令デコード装置5は、PLAを使用した
制御装置を中心とするパイプライン化されたデコード部
分51と、最終的にデコード済みの命令を格納し、これ
を転送制御装置6およびアドレス計算装置9の側に示す
ための次命令レジスタ52を内蔵している。さらに、デ
コード部分51は、制御装置の他に多数のパイプライン
一時記憶装置を含んでいる。PLAを使用した制御装置
は、命令デコード装置の中心となる回路部分であり、本
例においては2つのAND−OR型PLAから構成され
ている。次命令レジスタ52は、デコード済みの命令を
2つ格納可能な一時記憶装置と、一時記憶された内容を
転送制御装置6およびアドレス計算装置9の側に示すた
めの駆動回路から構成されている。
【0016】転送制御装置6は、命令デコード装置5か
ら内部命令データバス15を介して供給されるデコード
済み命令に従ってデータ転送を制御する装置であり、命
令実行制御の中心となるものである。この装置6は内部
に、現命令レジスタ61と実行制御PLA62を備えて
いる。現命令レジスタ61は、デコード済みの命令の転
送制御に関する特定部分のみを保持するレジスタであ
り、実行制御PLAは、AND−OR型PLAによるス
テートマシンであり、データ転送を指令する各種の信号
を生成する。
【0017】レジスタ装置7は、本例では34本の32
ビットレジスタからなるレジスタ・ファイルである。ま
た、演算装置8は、32ビットまでの二進整数の加算、
減算、除算、論理演算を行うことが可能な演算装置であ
る。これらのレジスタ装置7および演算装置8は、それ
ぞれ内部バス18、19を介してアドレス計算装置9の
側に接続されている。内部バス18および19は、それ
ぞれプリチャージ方式の32ビットバスである。
【0018】次に、本例のマイクロプロセッサの特徴を
なすアドレス計算装置9の構成を説明する。アドレス計
算装置9は、24ビット外部アドレスバス12に出力す
るアドレスを生成するための装置であるが、本例におい
ては拡張性を考慮して32ビットまでのアドレスを生成
可能になるように製作されている。本例においては外部
アドレスバス12のビット幅に合わせて上位ビットは廃
棄しているが、外部アドレスバスのバス幅を変更するこ
とにより容易に32ビットまで拡張することができる。
本例のアドレス計算装置9は、アドレスバスインタフェ
ース装置91、アドレス演算装置92、バス結合器9
3、アドレス演算制御装置94および内部バス監視装置
95の5つの部分から構成されている。
【0019】まず、上記の内部バス監視装置95は、転
送制御装置6から出力される転送指令を監視して内部デ
ータバス16、内部バス18、内部バス19の空き状態
を検知する。また、命令デコード装置5から送出される
デコード済み命令を逐次監視して、アドレス計算のため
のオペランドが格納レジスタ中に確定しているか否かを
検知する。この内部バス監視装置95による監視結果は
アドレス演算制御装置94に供給される。
【0020】アドレス演算制御装置94は、内部バス監
視装置95からの監視結果を受け取り、この内容に基づ
き、転送制御装置6が内部バス18、19および内部デ
ータバス16のいずれかを使用していないタイミングを
利用して、レジスタ装置7およびアドレスレジスタ3か
らアドレス計算のためのオペランドを読み出して、空い
ているバスに乗せる。必要に応じて複数のオペランドが
読み出される場合もある。また、必要に応じて、バス結
合器93を操作して、このバス結合器93とアドレス演
算装置92を接続している内部バス18、19の延長部
18A、19Aにオペランドが現れるようにする。さら
に、アドレス演算装置92に対しては、内部バス延長部
18A、19Aおよび内部データバス16のうちのいず
れにオペランドが現れているのかを報知すると共に、所
定の演算を実行させる指令を与える。これに加えて、ア
ドレス演算装置92で演算が完了した場合には、算出さ
れたアドレスを32ビット内部アドレスバス21を介し
てアドレスバスインタフェース装置91に送出させる指
示も与える。
【0021】バス結合器93は、通常は内部バス18と
その延長部18Aの間、および内部バス19とその延長
部19Aの間を、それぞれ接続している。アドレス演算
制御装置94からの指令に基づき、これらの間を切離
し、内部データバス16に対して、内部バス18および
19のうちの何れか一方の側を択一的に接続することが
可能となっている。従って、通常は、内部バス18の延
長部18Aには内部バス18と同一のオペランドが現わ
れ、内部バス19の延長部19Aには内部バス19と同
一のオペランドが現れる。
【0022】アドレス演算装置92は、32ビットの加
算器と減算器を備えた演算装置であり、内部バス延長部
18A、19Aおよび内部データバス16が接続されて
おり、これらを介してアドレス計算に必要なオペランド
を取り込んで演算を行う。このアドレス演算装置92に
おいて生成されたアドレスは、プリチャージ方式の内部
アドレスバス21を介してアドレスバスインタフェース
装置91に送出される。アドレスバスインタフェース装
置91は、外部アドレスバス12を出力のために駆動す
る装置である。この装置91は、アドレスの出力期間中
にアドレスを保持する一時記憶回路と、トライステート
形式の出力駆動回路を備えている。
【0023】次に、図2、図3および図4を参照して、
本例のアドレス計算装置によるサイクルスチール・アド
レス計算によって命令の実行効率が改善されることを説
明する。図2にはサイクルスチール・アドレス計算を行
わない場合の命令の実行状態を示し、図3および図4に
はそれぞれサイクルスチール・アドレス計算を行った場
合の命令の実行状態を示してある。図3および図4に示
す例を比較すると、後述するように図3に示す例ではア
ドレス計算の一部のみが直前の命令の実行中に進行して
いるのに対して、図4に示す例では全てのアドレス計算
が直前の命令の実行中に終了しており、図4に示す例の
方が実行効率が高い。
【0024】まず、これらの各図における共通事項を説
明する。各図において第1欄の「実行ステップ」は左か
ら右に向けて実行の時間的順序を示している。図示の場
合には、1ステップはマイクロプロセッサ内で使用され
るクロック信号1周期に対応している。図示の例は、乗
算命令の実行に引き続いて、この結果をメモリに格納す
るための転送命令を実行した場合を想定しており、「実
行ステップ」欄の「ステップX」が乗算命令の最終ステ
ップであり、「ステップ1」が転送命令の第1ステップ
である。なお、本例においては乗算のオペランドに応じ
て必要とされるステップ数が変動するために最終ステッ
プを「X」として、この最終ステップの一つ前および二
つ前のステップをそれぞれ「ステップ(X−1)」、
「ステップ(X−2)」として相対的に表示してある。
【0025】次に、各図における第2、3、4欄におけ
る「内部バス18」、「内部バス19」、「内部データ
バス16」は、それぞれ図1における対応する部分にど
のようなデータが乗っているのかを示している。本例に
おける乗算命令は、乗数と被乗数の倍のビット幅の結果
が得られ、この結果は乗数と同一のビット幅を持つ上位
値と下位値に2分割して格納される。ステップ(X−
1)、ステップ(X)において内部バス18を介しての
「結果A」および「結果B」の転送がこれを示してい
る。この結果の転送は乗算命令の実行によるものである
から、ステップ(X−1)およびステップ(X)に特有
の動作である。これに対して、引き続く転送命令は「ベ
ース+インデックス+ディスプレースメント」と呼ばれ
る3つのアドレス計算要素を加算するアドレッシング・
モードによって主記憶装置にアクセスすることを想定し
ており、ベースおよびインデックス値をレジスタ装置7
から内部バス18、19を介して読み出すと共に、ディ
スプレースメント値を内部データバス16を介してアド
レスレジスタ3から読み出してアドレス計算を行うこと
が必要である。ここで、「OP−A」、「OP−B」が
ベースおよびインデックス値を示し、「OP−C」がデ
ィスプレースメント値を示している。
【0026】第5欄の「アドレス演算」は、アドレス演
算装置92におけるアドレス演算の実行を表しており、
「演算A」は3つのアドレス計算要素の加算の実行を、
「演算B」は直接アドレッシング・モードとして現れな
いセグメント・ベース値の加算の実行を示している。
「演算A」、「演算B」は必ずこの順序で行わねばなら
ず、「演算B」の実行後、次のステップ以降で主記憶装
置に対するアクセスが可能となる。
【0027】第6欄の「命令デコード状態」は命令デコ
ードの進行を示しており、内部バス監視装置95でデコ
ード済みの命令をどの命令まで監視できるのかを表す。
「命令A」は先行する乗算命令を示し、「命令B」は引
き続いて実行される転送命令を示す。
【0028】図2には、サイクルスチール・アドレス計
算を行なわない場合あるいは行えない場合を示す。例え
ば、製造試験を目的にサイクルスチール・アドレス計算
を禁止する機能を追加しておけば、必要に応じて本図に
示す動作状態を選択することができる。また、サイクル
スチール・アドレス計算機能を許可している通常の状態
においても、第6欄に示すように転送命令を実行するの
と同一のタイミングでやっと転送命令のデコードが完了
するような場合には、内部バス監視装置95が次に行う
アドレス計算を特定できないので本図に示す状態が発生
する。上述したように、ステップXまでが乗算命令の実
行であり、ステップ1からが転送命令の実行である。2
つの命令の内部バス動作は重ならず、図において内部バ
スが空いている時期を網掛けして示してある。転送命令
の第1ステップであるステップ1においてアドレスの計
算要素が集められ、ステップ2で演算Aが実行され、ス
テップ3で演算Bが実行される。従って、主記憶装置に
アクセスできる時期は、転送命令の第4ステップ以降で
ある。
【0029】図3に示す実行状態は、その第6欄に表示
されているように、乗算命令の実行中において、その最
終ステップの1つ前のステップの時点において次の転送
命令のアドレス計算の方法を内部バス監視装置95が知
りえた場合の動作である。乗算命令は「結果A」および
「結果B」の格納のために内部バス18のみを必要と
し、内部バス19および内部データバス16は使用しな
い。そこで、これを検出した内部バス監視装置95は、
アドレス演算制御装置94にこのことを通報し、内部バ
ス19を使用してレジスタ装置7から「OP−A」、
「OP−B」を読み出させると共に、内部データバス1
6を使用して「OP−C」を読み出させる。
【0030】ただし「演算A」の実行は「OP−B」の
到着後となるので、実際に主記憶装置にアクセスできる
時期は転送命令の第3ステップである「ステップ3」以
降である。
【0031】図4に示す実行状態は、その第6欄に表示
されているように、乗算命令の実行中において、ステッ
プ(X−2)以前に次の転送命令のアドレス計算の方法
を内部バス監視装置95が知りえた場合の動作である。
乗算命令のように実行ステップの数の比較的多い命令に
おいては、このような場合が最も起こり得る場合であ
る。内部バス監視装置95は「結果A」、「結果B」の
格納以前に次の転送命令のアドレス計算要素を知ること
ができる。この場合、乗算実行中の全ての内部バスが空
いているステップ(X−2)の時期を利用して全てのア
ドレス計算要素をアドレス演算装置92に転送してアド
レス計算を実施し終えることができる。転送命令を実行
する時点では、「演算B」までが終了しており、即座に
メモリアクセスを開始できる状況にある。ただし、本例
においては、このような場合でも他の制御に支障が発生
しないように、1ステップ後のステップ2においてメモ
リアクセスを開始している。
【0032】上述したように、図2に示す動作に較べ
て、図3および図4に示す動作を実行すれば、それぞれ
1ステップおよび2ステップ分だけ実行時間を短縮する
ことができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集積回路
マイクロプロセッサにおいては、主記憶装置に対するア
ドレス計算のみを専用に行う独立したアドレス計算装置
を備え、このアドレス計算装置が、その他の内部回路部
分が使用している内部バス装置をサイクルスチール動作
を行って時分割的に共用できるようにしてある。従っ
て、本発明によれば、内部バスの配線量などを増加させ
ることなく集積回路マイクロプロセッサの動作効率を改
善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である集積回路マイクロプロ
セッサの概略構成図である。
【図2】乗算命令および転送命令の実行状態を示す説明
図である。
【図3】図2に示す命令の実行を、図1に示す実施例に
よるサイクルスチール・アドレス計算によって行った場
合の動作例を示す説明図である。
【図4】図2に示す命令の実行を、図1に示す実施例に
よるサイクルスチール・アドレス計算によって行った場
合の別の動作例を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・集積回路マイクロプロセッサ 2・・・データバスインタフェース装置 3・・・アドレスレジスタ 4・・・データレジスタ 5・・・命令デコード装置 6・・・転送制御装置 7・・・レジスタ装置 8・・・演算装置 9・・・アドレス計算装置 11・・・外部データバス 12・・・外部アドレスバス 15・・・内部命令データバス 16・・・内部データバス 18、19・・・内部バス 18A、19A・・・内部バス延長部 21・・・内部アドレスバス 92・・・アドレス演算装置 93・・・バス結合器 94・・・アドレス演算制御装置 95・・・内部バス監視装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 集積回路マイクロプロセッサ内部でのデ
    ータ転送を行うための少なくとも一つの内部バス装置
    と、主記憶装置からフェッチされた機械語命令のうちの
    前記主記憶装置のアドレス計算に必要な情報を記憶する
    アドレスレジスタと、前記主記憶装置のアドレス計算に
    必要なその他の情報を記憶するレジスタ装置と、前記ア
    ドレスレジスタおよび前記レジスタ装置に記憶される情
    報に基づき前記主記憶装置に対するアドレス計算を行う
    アドレス演算装置と、このアドレス演算装置と前記内部
    バス装置の間を結合および切断可能なバス結合器と、前
    記内部バス装置の使用状況を監視する内部バス監視装置
    と、この内部バス監視装置の監視結果に基づいて前記内
    部バス装置の未使用期間を検出し、当該内部バス装置が
    未使用状態にあるときには、前記バス結合器を結合状態
    に設定して前記アドレス演算装置に対してアドレス演算
    を指示するアドレス演算制御装置とを有することを特徴
    とする集積回路マイクロプロセッサのアドレス計算装
    置。
JP17424591A 1991-07-16 1991-07-16 集積回路マイクロプロセツサのアドレス計算装置 Pending JPH0520063A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17424591A JPH0520063A (ja) 1991-07-16 1991-07-16 集積回路マイクロプロセツサのアドレス計算装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17424591A JPH0520063A (ja) 1991-07-16 1991-07-16 集積回路マイクロプロセツサのアドレス計算装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0520063A true JPH0520063A (ja) 1993-01-29

Family

ID=15975259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17424591A Pending JPH0520063A (ja) 1991-07-16 1991-07-16 集積回路マイクロプロセツサのアドレス計算装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0520063A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2539199B2 (ja) デジタルプロセッサ制御装置
US4181934A (en) Microprocessor architecture with integrated interrupts and cycle steals prioritized channel
US4228498A (en) Multibus processor for increasing execution speed using a pipeline effect
JPH0762823B2 (ja) デ−タ処理装置
JPS6311697B2 (ja)
JPH031699B2 (ja)
JP3237858B2 (ja) 演算装置
JPH05100948A (ja) 2乗演算を実行する速度改良型データ処理システム及びその方法
JPH03286332A (ja) デジタルデータ処理装置
US4631672A (en) Arithmetic control apparatus for a pipeline processing system
EP0497485A2 (en) Computer for implementing two-operand instructions
JPS59114677A (ja) ベクトル処理装置
JP2918019B2 (ja) シングルチップマイクロプロセッサのテスト回路
JPH0520063A (ja) 集積回路マイクロプロセツサのアドレス計算装置
JP2002229970A (ja) Simd積和演算方法、積和演算回路、および、半導体集積回路装置
US5784634A (en) Pipelined CPU with instruction fetch, execution and write back stages
JP2812610B2 (ja) パイプライン制御方式
JP2824484B2 (ja) パイプライン処理計算機
JPS6015969B2 (ja) マイクロ命令アドレス生成方式
JP2912067B2 (ja) 調速処理装置及びデバッグ装置
JP2583614B2 (ja) ベクトル演算装置
JPH0588893A (ja) 並列演算処理装置
JP2928566B2 (ja) オペランド読み出し装置
JP3088956B2 (ja) 演算装置
JPS62288939A (ja) 情報処理装置