JPH05200113A - 浸透ポンプ - Google Patents

浸透ポンプ

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JPH05200113A
JPH05200113A JP3334996A JP33499691A JPH05200113A JP H05200113 A JPH05200113 A JP H05200113A JP 3334996 A JP3334996 A JP 3334996A JP 33499691 A JP33499691 A JP 33499691A JP H05200113 A JPH05200113 A JP H05200113A
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osmotic
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osmotic pump
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】供給室、浸透塩室、供給室と浸透塩室との間の
不透過性可動圧力応答装置、浸透塩室と浸透流体源の間
の半透膜および浸透ポンプが使用されるとき不作動にな
る流体障壁を有する浸透ポンプを提供する。 【構成】浸透ポンプはハウジング２を有し、その中にピ
ストン６または可撓性膜のような不透過性可動圧力応答
装置により浸透塩室７から分離された供給室５が設けら
れている。浸透塩室７は浸透流体源、たとえば浸透流体
室１２から、必要に応じてピストン９に取付けられた半
透過膜９６によつて分離されている。流体障壁は浸透塩
室７をポンプの貯蔵用流体源から隔離し、かつポンプが
使用されるとき不活性化される。流体障壁は破壊によつ
て不活性化しうる箔シート１０またはピストンおよび流
体バイパス装置２１とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】本発明は流体を長い時間供給しうる浸透ポ
ンプに関する。それらの作動状態、調剤要求、二次的効
果、または毒性のため、ある種の治療薬は長時間連続す
る非経口的投与を必要とする。遺憾ながら、連続した非
経口的投与は静脈点滴装置によつてのみ達成された。し
かしながら、静脈点滴装置はかさ高くかつ壊れ易く、患
者の動かないこと（またしばしば入院を）必要とした。
新しい非経口的投与薬剤の開発、とくにペプチドまたは
ペプチド誘導体、ならびに被投薬者の行動を厳しく制限
することのない非経口的投与手段を提供する要望は、薬
剤を移動を可能にする非経口的に投与する多くの装置の
開発をもたらした。これらの装置にはマイクロカプセ
ル、リポソーム、はり薬および機械的ポンプがある。機
械的ポンプは長い時間に亘つて非経口的投与を実施する
のにとくに好ましい手段である。電池式モータ、膨らま
せた気球および揮発性液体の蒸気圧は非経口的供給ポン
プを駆動するための原動力を得るのに使用されてきた。
ポンプ本体から液体を排出するこれらの方法に使用する
ポンプは、一つ以上の欠点に悩まされてきた。これらの
欠点の主要なものは、複雑さ、（一回だけ使用する使捨
て装置を実現できなくする）高価格、少量の（ml程度）
供給が可能でないことである。
【０００２】移動を可能にする注入装置は浸透ポンプに
よつて作動され、ポンプは上記の多くの欠点を解決し、
とくに一回で使捨てすることができるようになつた。浸
透的に駆動される注入ポンプはRoseおよびNelsonの1955
発行のJ.Exp. Biol 誌33:415〜420 （オーストラリア）
に最初に記載された。典型的Rose−Nelson浸透ポンプは
水を収容する室、塩を収容する室および供給される薬剤
を収容する室を備えている。水室は塩室から水に対して
は透過性であるが塩に対しては透過性でない丈夫な膜す
なわち半透過性膜によつて分離されている。塩室は薬剤
を収容する室から不透過性可動ピストン、通常、不透過
性弾性膜によつて分離されている。作用において、水は
半透膜を通つて塩室に流れ込み、塩室の容積を増大して
塩室と薬剤を収容する室との間の弾性膜に圧力を加え
る。そこで薬剤を収容する室の容積は減少し、薬剤はポ
ンプから排出されることになる。
【０００３】Rose−Nelson浸透ポンプによつて作動され
る注入装置には多くの型式がある。室、塩室と薬剤室と
の間の可動不透過性隔壁の数および配置、注入手段およ
び装置の作動装置における改善および変化は、すべて公
知である。たとえば、米国特許第 3,760,984号および同
3,845,777号には、浸透流体室を有しないがポンプ外側
から水を吸込む装置が記載されている。米国特許第 3,6
04,417号に記載された装置は可動ピストンが塩および薬
剤室を分離し、薬剤をポンプから排出するように作用す
る。米国特許第 4,552,561号には、供給される薬剤がポ
ンプに加えられポンプはヒドロゲルの添加によつて別に
駆動される注入装置が記載されている。米国特許第 4,8
38,862号および同 4,898,582号には浸透駆動流体および
薬剤が使用前にポンプに注入され、ポンプは使用時に別
に手動操作によつて駆動される浸透ポンプが記載されて
いる。本発明は供給室、浸透塩室、供給室と浸透塩室と
の間の不透過性可動圧力応答装置、浸透塩室と浸透流体
源の間の半透膜および浸透ポンプが使用されるとき不作
動になる流体障壁を有する浸透ポンプを提供する。
【０００４】本発明によるポンプは供給室内に予め注入
された処理される薬剤、またはそこから使用直前に供給
室に導入される貯蔵室に予め注入された処理される薬剤
を供給される。そのような貯蔵室はポンプに着脱可能と
するか、または供給室と浸透塩室の間とのポンプ内に設
けることができる。ある場合、処理される薬剤は全体と
して安定でなく使用直前に混合することが必要である。
第１成分は乾燥した、粉末状または凍結乾燥の安定型式
とすることができ、また第２成分は注射溶剤とすること
ができる。そのような場合、第１および第２成分の一
方、好ましくは第１成分は供給室に予め注入され、他の
成分は貯蔵室（上記のようにポンプから着脱可能または
ポンプ内にある）に予め注入され、そこから供給室に導
入され使用直前に中の成分と混合される。そうでなけれ
ば、二つの成分は二つの別の貯蔵室（両方ともポンプか
ら着脱可能である）に予め注入され、そこからそれらは
一緒に使用直前に供給室に導入される。
【０００５】本発明によるポンプの各部分の配置は、供
給される薬剤またはその成分が使用のため着脱可能な貯
蔵室から（または二つのそのような着脱可能な貯蔵室か
ら）使用直前供給室に導入されるとき、供給室の圧力増
大は流体障壁を不作動にするようなものである。そのよ
うなポンプは注入作動式として記載されている。しかし
ながら、供給される薬剤が完全に供給室内に貯蔵される
か、または一部は供給室に一部はポンプ内の貯蔵室に貯
蔵されるとき、流体障壁の不作動はプランジヤの運動か
ら生ずる圧力増大によつて実施される。プランジヤは手
動制御によつて動かされるかまたは予め偏倚されロツク
装置によつて保持され、その釈放により予め与えられた
偏倚によつて移動することができる。そのようなポンプ
はプランジヤ作動式として記載されている。流体障壁は
箔シートとくにアルミニウム箔のような破壊可能な部材
とすることができる。そのような流体障壁はポンプが使
用されるときそれを破壊することによつて実施される。
箔シートはポンプを横切つて延長し、浸透流体が半透過
性膜に接触することを防止する。そうでなければ、流体
障壁は浸透ポンプが使用されるとき、浸透流体源と半透
膜との間が流体的に連通しうる位置まで、移動しうるピ
ストンとすることができる。流体的連通はたとえばピス
トンの運動によつて露出する側路とすることができる。
【０００６】半透膜は可動であるのが好ましい。とく
に、それはピストンのような可動支持装置の上に取付け
られる。それはたとえば環状ピストンの中央孔を横切つ
て延長している。流体障壁が上記のような可動ピストン
である実施例において、半透膜は同じピストン上に取付
けられ、それは不透過性面を有し、環状スカートがその
面から垂下しスカートの孔はそれを横切つて半透膜が延
在している。そのような場合、ピストンの運動は不透過
性面が浸透流体を半透膜からしや断する位置から流体の
側路がピストンによつて露出されスカートの半透膜と整
合する位置までである。不透性可動圧力応答装置はピス
トンまたは可撓性幕とすることができる。浸透流体源
は、たとえば動物または人間の体液であるポンプの外部
とすることができるが、浸透流体室のポンプ内に収容さ
れるのが好ましい。そのような浸透流体室はポンプが使
用されるまで流体障壁によつて一端で閉鎖され、流体障
壁が不作動になるのに続いて半透膜と連通する。浸透流
体室は可撓性膜またはピストンのような可動圧力応答装
置によつて一端で閉鎖されるのが好ましい。プランジヤ
の運動によつて作動される実施例において、プランジヤ
は浸透流体室の端部ふたとして作用するピストンに連結
されるのが好ましい。
【０００７】本発明による浸透ポンプは一回の操作によ
つて作動される。注入作動ポンプに対して、この操作は
処理される薬剤によるまたは薬剤の一つの成分による排
出室への注入である。プランジヤ作動ポンプに対して、
この操作はプランジヤを押すことまたはロツク装置の釈
放であり、それにより予め偏倚されたプランジヤを移動
することができるようにする。すべての使用者操作の予
備的設置過程は一回の操作段階で破壊され、いちじるし
く簡単化し使用者が順序を間違えて実施することをなく
し、処理される材料への汚染物質を導入する（たとえば
最初の注入なしにポンプを作動すること）または不安定
薬剤の不活性化をもたらす遅れを導入する工程を省略す
る。好ましくは、プランジヤ作動ポンプはプランジヤの
移動を制限するためプランジヤストツパを有する。スト
ツパは処理される薬剤が正確な輩出点たとえば注射針ま
たはノズル先端に供給されて遅れ（最大３０分）を回避
し、その一方十分な圧力が発生して確実に処理がなされ
る。可動圧力応答装置によつて閉鎖された浸透流体室を
有する本発明による浸透ポンプは、半透膜に流体を伝達
するため、ウイツク、スポンジ等を必要としない。圧力
応答端部ふた装置は浸透流体室からの浸透流体の流出に
応じて移動し、徐々に浸透流体室の容積を減少する。こ
のことは背圧または気泡の発生を防止し、ポンプをどの
ような位置で使用すれることもできるようにする。
【０００８】本発明の浸透ポンプの安価な実施態様によ
れば使捨てプラスチツク注射器から作ることができる。
必要なハウジングは生産費用または漏洩を増加する継目
または他の継手がない。以下、本発明を図面を参照して
説明する。図示の異なつた実施例において同じ部品は同
じ符号によつて指示されている。図１において本発明に
よる浸透ポンプはハウジング２を有し、その中に供給室
５、浸透塩室７、供給室５を浸透塩室７から分離する不
透過性供給ピストン６、浸透流体源として作用する浸透
流体室１２、浸透塩室７を浸透流体室１２から分離する
半透過性ピストン９および浸透塩室７を浸透流体室１２
からしや断する流体障壁１０を有する。ハウジング２は
供給室５と連通する装入／供給ノズル３を形成されてい
る。ノズル３は小径のカテーテルまたは注射器に容易に
接続しうる形状および大きさのものであり、ルアー−ロ
ツク接続装置に対応しうるのが好ましい。一つのノズル
３で供給室５に出し入れするのが好ましいが、装入用お
よび供給用の（図示しない）別の取付具を設けることも
できる。供給室５はまた気泡排出のため（図示しない）
弁付きポートを設けることができる。
【０００９】また図２および３に示された、半透過性ピ
ストン９は中央通路を備えた環状部分９２を有し、そこ
を横切って半透過性膜９６が延びている。半透過性膜は
ウイツク８に接触している。ストツパ１１はノズル３か
ら離れる方向の半透過性ピストン９の移動を制限するた
め設けられている。浸透流体室１２は端部ピストン１４
によって閉鎖されている。ストツパ１５はノズル３から
離れる方向の端部ピストン１４の移動を制限している。
ハウジング２は適当な耐熱性で、化学的に不活性の、安
定な、丈夫な材料たとえばポリ塩化ビニール、ポリカー
ボネート、中密度または高密度ポリエチレンまたは不銹
鋼から作られまたはモールドされる。ハウジング２は使
用者が薬品または浸透流体の状態を観察しうるため透明
である。とくに、ハウジング２は使い捨てプラスチツク
注射器のバレルから、バレルを熱で溶かして、ピストン
ストツパ１１および１５を形成するような、簡単かつ安
価な改造によつて製造することができる。ピストン６お
よび１４はポンプによつて使用される流体または他の物
質に対して不透過性でありかつピストンとハウジング２
との間をよくシールするいかなる材料から作ることもで
きる。使捨てプラスチツク注射器のプランジャは、もし
ハウジング２が上記のように使捨てプラスチツク注射器
から作られるならば、またはもしハウジングがプランジ
ヤが設けられる注射器の内径に等しい内径を有するなら
ば、ピストン６および１４として使用するのに適してい
る。
【００１０】半透過性ピストン９は中央通路９４を有す
ることを除いて、ピストン６および１４と同じである。
通路９４を横切つて延びる半透膜９６はセルローズエス
テルまたはエーテルたとえばセルローズアセテートまた
はセルローズブチレートの一つから作ることができる。
流体障壁１０は浸透流体に対して不透過性であり半透過
性ピストン９の運動によつて容易に破壊される材料たと
えばアルミニウム箔から作ることができる。浸透塩室７
に使用するのに適した浸透塩は塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、硫酸マグネシウムおよび硫酸ナトリウムを含ん
でいる。浸透流体室１２に使用する好ましい浸透流体は
水であり、塩、溶剤および十分な浸透圧を発生しうる半
透膜の組合わせをも使用することができる。浸透塩およ
び流体およびその好ましい容積の選択における重要なパ
ラメータは、米国特許明細書第4,838,862 号および第4,
034,756 号に記載されている。ウイツク８は濾紙または
浸透流体を吸収しかつ輸送しうる多孔性材料から作るこ
とができる。ウイツク８は任意で、浸透流体を半透膜９
６に保持するためいくつかの実施例において使用され
る。下記に一層詳細に記載されるように、この実施例に
おいて、浸透室１２の容積が減少するとき、端部ピスト
ン１４はノズル３に向かつて移動し。浸透流体室１２に
気泡が発生するのを防止し、浸透流体が半透膜９６に接
触し続けるように作用し、ウイツク８の必要性を解消し
または減少する。この端部ピストン１４の運動は浸透流
体室１２に背圧が発生するのも防止する。
【００１１】作用において、供給される液体は圧力を加
えて（たとえばノズルに接続された使捨て注射器によつ
て）供給室５に導入され、供給ピストン６をして浸透室
７内の塩および半透過性ピストン９を流体障壁１０に向
かつて押圧させ、それを破壊させる。破壊は半透過性ピ
ストン９によるか、または（図示しない）要素によつて
実施され、その形状は半透膜９６の破壊を防止するよう
なものである。半透過性ピストン９の移動はストツパ１
１によつて停止され、ストツパ１１は流体障壁１０の破
壊によつて変化しない半透過性ピストン９が、好ましく
は１ないし２mmの最少変位ができるように配置されてい
る。端部ピストン１４の（ノズル３から離れる方向の）
移動は半透過性ピストン９によつて制御されかつ制限さ
れる。とくに安全な予防措置として、任意のピストンス
トツパ１５が流体障壁１０が破壊された後端部ピストン
１４の移動を拘束する。
【００１２】流体障壁１０の破壊は浸透流体が、浸透流
体室から、ウイツク８および半透膜９６を通り、浸透塩
室７に流れ込み、そこで浸透塩に接触する。それによつ
て発生した浸透力は供給ピストン６をノズル３に向かつ
て駆動し、供給室５の容積を減少し、供給室５内の液体
をノズル３を通して供給場所に押し出す。浸透流体室１
２内の浸透流体の容積が減少するとき、端部ピストン１
４はその最初の位置から変位して浸透流体室１２の容積
を減少し、浸透流体室１２内に真空が発生するのを防止
する。供給ピストン６は両側の室（５，７）の容積の変
化に敏感である。供給室５に液体が充満するとき、供給
ピストン６は流体障壁１０に対して半透過性ピストン９
を押すことによる供給室５の容積の増加に対応し、それ
により流体障壁１０を破壊する。その後、供給ピストン
６は（浸透流体の流入による）浸透室７の容積の増加に
対応して供給室５の容積を減少し、それにより内容物を
排出する。
【００１３】浸透ポンプは、天然、合成または再結合ペ
プチドまたはプロテイン薬品、鎮痛剤、もしくは毒液の
解毒剤または化学的もしくは生物学的毒を含む通常管理
された非経口薬品である、薬剤または薬剤の組合わせ供
給に適している。薬剤は適当な注射溶剤に溶解または混
合され、液状で供給室５に導入される。不安定な薬剤
は、たとえば凍結乾燥粉末のような安定な形で供給さ
れ、薬剤は供給室５への導入に先立つて適当な注射溶剤
と混合される。その注射溶剤との混合は薬剤および注射
溶剤を二室型注射器たとえばTURM注射器に供給すること
によって簡単化される。二室型注射器の一方の室は供給
される薬剤を保持し、他方の室は注射溶剤を保持する。
二室の内部は二室型注射器のプランジヤが押されるまで
互いに接触しないように分離されている。プランジヤを
押すと、室の内容物は混合する。得られた混合物は浸透
ポンプの供給室に押込まれ、それに充てんしかつ作動さ
せる。そうでなければ、浸透ポンプは安定な形で供給室
５に予め供給することができる。使用者は注射溶剤をた
とえばノズル３に対応する注射器によつて供給室に押込
み、それにより薬剤をその注射溶剤と同時に混合し浸透
ポンプを注入しかつ作動させる。
【００１４】上記浸透ポンプの種々の要素は、同様の機
能のしかし異なつた構造の他の要素と交換することがで
きる。たとえば、供給ピストン６は可撓性不透過性膜ま
たはダイヤフラムのような他の圧力応答機構と置換する
ことができる。塩および使用される流体に対して不透過
性で、かつ (a)供給室５容積の増加を直接または間接に
浸透塩室７への浸透流体の流れを開始する運動または圧
力に変換しうる、また(b)浸透塩室７容積の増加を供給
室５の容積の減少に変換しうる、いかなる他の流体も使
用することができる。端部ピストン１４はまた可撓性不
透過性膜またはダイヤフラムのような他の圧力応答機構
と交換することができる。浸透ポンプによつて使用され
る塩、流体および薬剤に対して不透過性の可撓膜は、こ
の技術に通じた人々に公知の広い範囲の材料たとえばラ
テツクスゴム、ポリイソプレン、ブチルゴム、亜硝酸ゴ
ムまたはスチレン／ブタジエンのコポリマから作ること
ができる。もし浸透ポンプが長期間貯蔵されるときは、
膜は装置の他の要素または内容物による劣化を防止する
ためアルミニウム箔の薄層によりカバーされる。
【００１５】流体障壁１０は破壊可能なダイヤフラムま
たは膜に限定されないが (a)供給室５容積の増加に先立
つて浸透塩室７への浸透流体が流れ込むのを阻止し、
(b)浸透流体が浸透塩室７へ流れることができるように
するこにより供給室５の容積の増加によつて直接または
間接に発生した圧力または運動に応答し、作動を開始す
るものとするどのような機構とすることもできる。図４
ないし６は別の流体障壁を示す。この実施例において、
半透過性ピストン９、ウイツク８、流体障壁１０および
ピストンストツパ１１は除去されている。ハウジング２
は流体通路２１を含むように改造され、半透過性ピスト
ン２３はピストンストツパ２２を備えたものとして示さ
れている。半透過性ピストン２３は垂下する環状スカー
ト２７を有する透過性面２６を有する。スカート２７は
孔３４を備えそこを横切つて半透過性膜３６が設けられ
ている。
【００１６】供給室５の容積の増加に先立つて、半透過
性ピストン２３は、浸透流体室１２から浸透塩室７への
流れを阻止するように、図示のように設置されている。
供給室５の容積の増加の際半透過性ピストン２３は変位
し、ストツパ２２に対して、浸透流体が浸透流体室１２
から流体通路２１および半透膜３６を通つて流れること
ができるようにし、それによりポンプを作動する位置に
停止する。図１ないし６を参照して記載した浸透ポンプ
は注入−作動式である。この特徴は図７を参照して説明
するように本質的なものでない。ここに示す実施例は図
１ないし３を参照して説明した実施例と同じであるが、
注射される薬剤は浸透室に予め注入、供給されている。
端部ピストン１４はプランジヤ１６に取付けられてい
る。使用に先立つて、注入された装置は薬剤の安定性お
よび活性を維持する温度で貯蔵されている。
【００１７】ポンプはプランジヤ１６に圧力を加えるこ
とによつて作動され、端部ピストン１４を流体障壁１０
に向かつて移動させ、それを破壊し、浸透流体が浸透流
体室１２から半透膜９６を通つて浸透塩室７に流れ込む
ことができるようになつている。前方ストツパ１１は半
透過性ピストン９の移動を拘束しかつ供給室５の内容物
の早期の排出を阻止する。浸透流体が浸透塩室７に流入
すると、その容積を増加し、供給ピストン６はノズル３
に向かつて変位し、供給室５の内容物を排出する。浸透
塩室７が拡張すると圧力が半透過性ピストン９に加えら
れるが、前方ストツパ１７に向かう移動はストツパ１１
により、または必要に応じて、半透過性ピストン９を捕
えて動かないようなする前方ストツパ１７におけるロツ
ク装置によつて拘束される。
【００１８】端部ピストン１４を、たとえば浸透流体室
１２内の浸透流体に圧力を加えることにより直接に流体
障壁を破壊することによつて不活性化することができ
る。破壊装置（図示せず）は流体障壁１０と半透過性ピ
ストン９の間に設置することができ、破壊装置の形状は
流体障壁１０の破壊を助けるため半透過性膜９６に損傷
を与えないようなものである。必要に応じて、流体障壁
１０は直接接触により破壊することができ、たとえばピ
ストン１４の（図示しない）突起は端部ピストン１４が
流体障壁１０に向かつて移動するとき、流体障壁１０に
穿孔することができる。この突起はポンプ作動中端部ピ
ストン１４の移動を阻止しないのが好ましい。後の実施
例において、（図示しない）ピストンストツパは半透過
性膜９６に対する損傷を防止するため端部ピストン１４
の移動を制限するように設けられている。プランジヤ１
６および端部ピストン１４がポンプ使用中ハウジング２
から引出されるのを防止するために、プランジヤ１６の
長さはハウジング２からの突出ぶ部分を最少にするよう
に選択される。そうでなければまたはそれに加えて、
（図示しない）安全装置をノズル３の反対側にハウジン
グ２の端部に取付けてプランジヤ１６の好ましくない運
動を阻止することができる。別の実施例において、半透
過性ピストン９とハウジング２の内壁に動かないように
固定された（図示しない）半透過性膜と交換して、スト
ツパ１１および１７の必要性をなくすることもできる。
【００１９】さらに別の実施例において、半透過性ピス
トン９、ウイツク８流体障壁１０およびピストンストツ
パ１１は、図４ないし６を参照して説明したように、流
体通路２１、ピストンストツパ２２および半透過性ピス
トン２３と置換することができるが、半透過性ピストン
２３は作動中ノズル３に向かつて変位することができる
ように変形するのが好ましい。本発明の浸透ポンプは図
８に示すような着脱可能な貯蔵室を備えている。図８の
左側は図１に示された浸透ポンプである。これはコネク
タ２５によつて貯蔵室ユニツト２８に連結されている。
貯蔵室ユニツト２８は貯蔵室２９、ピストンおよびプラ
ンジヤ装置３０およびストツパ３１および、必要に応じ
て隔壁３２を有する。使用中、浸透ポンプはコネクタ２
５によつて貯蔵室ユニツト２８に連結される。プランジ
ヤ３０は押され、隔壁３２を破壊し、貯蔵室２９の内容
物をコネクタ２５を通して浸透ポンプの供給室５に押出
し、それにより浸透ポンプに注入しかつ作動させる。ス
トツパ３１はピストンおよびプランジヤ装置３０が間違
った方向に移動する可能性を制限する。この実施例は管
理される薬剤を排出の直前に第２の薬剤と混合するとき
有用である。たとえば、図８に示す実施例は供給室５内
の乾燥または別の方法で安定化した薬剤および貯蔵室２
９内の第２の薬剤、たとえば溶剤または注射溶剤を供給
することができる。プランジヤ３０は押されて貯蔵室２
９の内容物を供給室５に押出し、それにより貯蔵室２９
の内容物を供給室５の内容物と混合し、浸透ポンプに注
入しかつ作動させる。貯蔵室ユニツト２８は使用前外さ
れる。貯蔵室ユニツト２８はプラスチツク注射器から作
られコネクタ２５は広く利用されるルアー型コネクタか
ら作ることができる。
【００２０】図９のａおよびｂは浸透ポンプのなお別の
実施例を示し、第１の薬剤が供給直前に第２の薬剤と混
合されるときとくに有用である。図９のａは作動前を示
し図９のｂは作動後を示す。ポンプはプランジヤを押す
ことにより作動される。図９のａおよびｂは本質的に図
７に示すポンプおよび二室注射器たとえばTURM注射器の
組合わせである。しかしながら、供給室５は室分離ピス
トン５３により分離されたそれぞれ第１および第２貯蔵
室５１および５２と置換されている。流体通路５４がハ
ウジング２に形成されている。図９ａに示された不作動
状態において、流体通路はノズル３とピストン５３の間
にあつて、室５１および５２の間は連通していない。第
１貯蔵室５１は供給される第１薬剤、たとえば注射溶剤
を収容し、一方第２貯蔵室５２は供給される第２薬剤、
たとえば乾燥され、粉末化されたまたは液状の薬剤を収
容し、第１および第２薬剤は供給される前に混合され一
緒に供給される。
【００２１】前記のようにポンプはプランジヤ１６の押
圧によつて作動され流体障壁１０を破壊し、浸透流体室
１２内の浸透流体、半透過性ピストン９、浸透塩室７内
の浸透塩、プランジヤ１６は、ピストン６、供給される
第１薬剤および室分離ピストン５３をすべてノズル３に
向かつて変位させる。この変位が続くと、室分離ピスト
ン５３は流体通路５４を通過し、供給される第１薬剤は
第１貯蔵室５１から流体通路５４を通つて第２貯蔵室５
２内に流れ込み、そこで供給される第２薬剤と混合す
る。プランジヤ１６の圧力は維持され、実質的に供給さ
れる第１薬剤のほとんど全部を第２貯蔵室５２に押出し
第１貯蔵室５１の容積をほとんどゼロに減少する。プラ
ンジヤ１６の圧力は半透過性ピストン９が図９のｂに示
すように係合するまで維持される。係合すると、ストツ
パ５５は半透過性ピストン９のどちらの方向へも移動し
ないようにする。この位置において、ポンプは作動され
る。供給される第１および第２薬剤はいずれも第２貯蔵
室内に収容され、室５２は供給室５として作用し、供給
ピストン６および室分離ピストン５３は一緒に供給ピス
トンとして作用する。浸透流体は半透過性ピストン９を
通つて浸透塩室７内に流れ、供給ピストン（６，５３）
をノズル３に向かつて押し、供給室内（５および５２）
の内容物を排出する。
【００２２】図１０のａおよびｂは浸透ポンプのまた別
の実施例を示す。この実施例は二室注射器たとえばTURM
から作られる。図１０のａは作動前のポンプを示し、図
１０のｂは作動後のポンプを示す。ポンプはTURM注射器
から作られたハウジング２、ノズル３、供給室５、可撓
性不透膜５８、内部に浸透塩が収容される浸透塩室７
（好ましくは丈夫な）半透膜５９、流体通路６２、分離
ピストン６３、浸透流体室１２、浸透流体貯蔵室１３、
端部ピストン１４、プランジヤ１６およびプランジヤ１
６のロツク装置１８を有する。作動前、浸透流体室１２
は空に好ましくは真空にされる。作動は、ロツク装置１
８を外して分離ピストン６３および端部ピストン１４を
ノズル３に向かつて引張ることができるようにすること
を含んでいる。分離ピストン６３が流体通路６２に達す
るとき、浸透流体は浸透流体貯蔵室１３から浸透流体室
１２内に流込んで半透膜５９と接触する。浸透流体が半
透過性膜５９を通つて浸透塩室７に流入すると供給室５
の容積は減少し、供給室５の内容物は排出される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による浸透ポンプの断面図である。
【図２】ポンプ要素である半透過性ピストンの図１のＡ
−Ａ線に沿う断面図である。
【図３】図２の半透過性ピストンの斜視図である。
【図４】本発明による別の浸透ポンプの部分断面図であ
る。
【図５】図４のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。
【図６】図４のポンプの要素である半透過性ピストンの
斜視図である。
【図７】本発明による別の浸透ポンプの断面図である。
【図８】本発明によるさらに別の浸透ポンプの断面図で
ある。
【図９】本発明によるなお別の浸透ポンプの断面図で、
（ａ）は不作動状態のポンプを（ｂ）は作動状態のポン
プをそれぞれ示す。
【図１０】本発明によるまた別の浸透ポンプの断面図
で、（ａ）は不作動状態のポンプを（ｂ）は作動状態の
ポンプをそれぞれ示す。
【符号の説明】
２ ハウジング ５ 供給室 ６ ピストン ７ 浸透塩室 ９ ピストン 10 箔シート 12 浸透流体室 16 プランジヤ 18 ロツク装置 21 流体通路装置 23 ピストン 36 半透膜 96 半透膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローラン・シエリフ・シエイク フランス国．92130・イツシイ・レ・ムー リノークス．アブニユ・ブールガン．30

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 供給室、浸透塩室、前記供給室と前記浸
    透塩室との間の不透過性可動圧力応答装置、前記浸透塩
    室と浸透流体源の間の半透膜、および前記浸透流体源を
    前記浸透塩室からしや断する流体障壁を有し、前記流体
    障壁は浸透ポンプが使用されるとき不活性化しうるもの
    である浸透ポンプ。
  2. 【請求項２】 箔のシートを有し、前記シートは浸透ポ
    ンプが使用されるとき破壊される請求項１に記載の浸透
    ポンプ。
  3. 【請求項３】 前記半透膜は環状ピストンの中央通路を
    横ぎって延びている請求項１または２に記載の浸透ポン
    プ。
  4. 【請求項４】 前記流体障壁は浸透ポンプが使用される
    とき、前記ピストンが前記浸透流体源を前記半透膜から
    しや断する位置から前記透透流体源と前記半透膜との間
    の連通を可能にする位置に移動しうる請求項１に記載の
    浸透ポンプ。
  5. 【請求項５】 ピストンが不透過性面を有し、環状スカ
    ートが前記面から垂下し前記スカートには孔が設けられ
    半透膜は前記孔を横切って延びている請求項４に記載の
    浸透ポンプ。
  6. 【請求項６】 前記ピストンの運動が前記半透膜をパイ
    パス通路に整合させる請求項５に記載の浸透ポンプ。
  7. 【請求項７】 前記不透過性可動圧力応答装置はピスト
    ンである請求項１ないし６のいずれか一項に記載の浸透
    ポンプ。
  8. 【請求項８】 前記不透過性可動圧力応答装置は可撓性
    膜である請求項１ないし６のいずれか一項に記載の浸透
    ポンプ。
  9. 【請求項９】 前記浸透流体源は浸透流体室内に収容さ
    れている請求項１ないし８のいずれか一項に記載の浸透
    ポンプ。
  10. 【請求項１０】 前記浸透流体室の端部ふたはピストン
    によって形成されている請求項９に記載の浸透ポンプ。
  11. 【請求項１１】 ポンプによつて供給される物質または
    その一部を貯蔵する貯蔵室をさらに備えている請求項１
    ないし１０のいずれか一項に記載の浸透ポンプ。
  12. 【請求項１２】 前記貯蔵室は着脱可能である請求項１
    １に記載の浸透ポンプ。
  13. 【請求項１３】 前記貯蔵室は前記浸透塩室と前記供給
    室との間に設けられ前記貯蔵室の内容物は浸透ポンプが
    使用されるとき前記供給室に導入される請求項１１に記
    載の浸透ポンプ。
  14. 【請求項１４】 ポンプによつて供給される物質または
    その一部を前記供給室に注入することによって作動され
    る請求項１ないし１３のいずれか一項に記載の浸透ポン
    プ。
  15. 【請求項１５】 プランジヤの運動によって作動される
    請求項１ないし１３のいずれか一項に記載の浸透ポン
    プ。
  16. 【請求項１６】 前記プランジヤは浸透流体室の端部ふ
    たを形成するピストンに連結されている請求項１０また
    は１５に記載の浸透ポンプ。
  17. 【請求項１７】 前記プランジヤの運動が手動的に制御
    される請求項１５または１６に記載の浸透ポンプ。
  18. 【請求項１８】 前記プランジヤのロツク装置をさらに
    有し前記プランジヤはロツク装置の釈放の際移動しうる
    ように偏椅されている請求項１５または１６に記載の浸
    透ポンプ。
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