JPH0519791B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0519791B2 JPH0519791B2 JP17318687A JP17318687A JPH0519791B2 JP H0519791 B2 JPH0519791 B2 JP H0519791B2 JP 17318687 A JP17318687 A JP 17318687A JP 17318687 A JP17318687 A JP 17318687A JP H0519791 B2 JPH0519791 B2 JP H0519791B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic tape
- hub
- friction sheet
- friction
- protuberance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 1
Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本発明は、テープカセツトのシエルと磁気テー
プの間に挿入されるフリクシヨンシートに関す
る。
プの間に挿入されるフリクシヨンシートに関す
る。
［従来の技術］
テープカセツトの一例として、デジタル録音方
式オーデイオテープとして使用される、いわゆる
DATカセツトを第４図に示す。
式オーデイオテープとして使用される、いわゆる
DATカセツトを第４図に示す。
同図に示されたように、上シエル１と下シエル
２とを上下に重ね合わせて箱形のケースが形成さ
れると共に、これらシエル１，２の間に磁気テー
プ５が巻装された一対のハブ６が回転自在に軸支
される。この場合、ハブ６に巻かれた磁気テープ
５とシエル１，２との間に薄いフリクシヨンシー
ト７が挿入される。
２とを上下に重ね合わせて箱形のケースが形成さ
れると共に、これらシエル１，２の間に磁気テー
プ５が巻装された一対のハブ６が回転自在に軸支
される。この場合、ハブ６に巻かれた磁気テープ
５とシエル１，２との間に薄いフリクシヨンシー
ト７が挿入される。
従来使用されているフリクシヨンシート７は、
第４図に於て上側のシート７のように、全く凹凸
の無い平担な薄いものか、または同図に於て下側
のシート７のように、磁気テープ５側に凸になる
隆起８が形成されたものであつた。後者の場合、
隆起８は、ハブ６が嵌め込まれる一対のハブ孔９
を挟んで平行に２本形成され、これが第５図で示
すように、磁気テープ５に２箇所で接する。
第４図に於て上側のシート７のように、全く凹凸
の無い平担な薄いものか、または同図に於て下側
のシート７のように、磁気テープ５側に凸になる
隆起８が形成されたものであつた。後者の場合、
隆起８は、ハブ６が嵌め込まれる一対のハブ孔９
を挟んで平行に２本形成され、これが第５図で示
すように、磁気テープ５に２箇所で接する。
前記フリクシヨンシート７は、磁気テープ５が
摩擦抵抗の高いシエル１，２に直接接触するのを
避け、回転抵抗を出来るだけ低減するために挿入
される。従つて、フリクシヨンシート７と磁気テ
ープ５との摩擦抵抗は出来るだけ小さいことが望
ましく、とりわけ磁気テープ５の摩擦により、ハ
ブ６が受けるトルク抵抗が出来るだけ小さいこと
が望まれる。
摩擦抵抗の高いシエル１，２に直接接触するのを
避け、回転抵抗を出来るだけ低減するために挿入
される。従つて、フリクシヨンシート７と磁気テ
ープ５との摩擦抵抗は出来るだけ小さいことが望
ましく、とりわけ磁気テープ５の摩擦により、ハ
ブ６が受けるトルク抵抗が出来るだけ小さいこと
が望まれる。
［発明が解決しようとする問題点］
これまでフリクシヨンシート７の物性面での摩
擦抵抗の検討は種々なされてきたが、その形状に
より、ハブ６の前記トルク抵抗がどのような影響
を受けるかについては、十分検討がされていな
い。例えば、前記従来のフリクシヨンシートで
は、磁気テープの巻径の違いにより、フリクシヨ
ンシートから受ける ハブ６が受けるトルク抵抗
に大きな違いがあることが指摘されている。
擦抵抗の検討は種々なされてきたが、その形状に
より、ハブ６の前記トルク抵抗がどのような影響
を受けるかについては、十分検討がされていな
い。例えば、前記従来のフリクシヨンシートで
は、磁気テープの巻径の違いにより、フリクシヨ
ンシートから受ける ハブ６が受けるトルク抵抗
に大きな違いがあることが指摘されている。
本件発明者らはこの点について検討を加えたと
ころ、フリクシヨンシートの表面に特殊な形状の
リブを形成することによつて、ハブが受けるトル
ク抵抗を総体的低減でき、かつその磁気テープの
巻径による変動も比較的小さなフリクシヨンシー
トが得られることに着目した。
ころ、フリクシヨンシートの表面に特殊な形状の
リブを形成することによつて、ハブが受けるトル
ク抵抗を総体的低減でき、かつその磁気テープの
巻径による変動も比較的小さなフリクシヨンシー
トが得られることに着目した。
この発明は、前記の着目に基づきなされたもの
で、前記従来のフリクシヨンシートの欠点を解決
することを目的とする。
で、前記従来のフリクシヨンシートの欠点を解決
することを目的とする。
［問題を解決するための手段］
本発明の構成を、第１図〜第３図で示した符号
を引用しながら説明すると、同発明によるフリク
シヨンシートは、フリクシヨンシート１７のハブ
孔１９の同心円に沿う前記隆起１８の頂部の幅
を、該ハブ孔１９の中心から離れるに従つて漸次
減少させたものである。
を引用しながら説明すると、同発明によるフリク
シヨンシートは、フリクシヨンシート１７のハブ
孔１９の同心円に沿う前記隆起１８の頂部の幅
を、該ハブ孔１９の中心から離れるに従つて漸次
減少させたものである。
［作用］
一般に摩擦力は荷重に比例し、接触面積に依存
しないため、前記隆起１８の形状を変えて、フリ
クシヨンシート１７と磁気テープ１５との接触面
積を変えても、それらの摩擦力自体は変わらな
い。しかし、フリクシヨンシート１７と磁気テー
プ１５との摩擦により、ハブ１６が受けるトルク
抵抗TRは、前記隆起１８の形状が変わることに
よつてによつて異なる。
しないため、前記隆起１８の形状を変えて、フリ
クシヨンシート１７と磁気テープ１５との接触面
積を変えても、それらの摩擦力自体は変わらな
い。しかし、フリクシヨンシート１７と磁気テー
プ１５との摩擦により、ハブ１６が受けるトルク
抵抗TRは、前記隆起１８の形状が変わることに
よつてによつて異なる。
この点について考察すると、前記トルク抵抗
TRは、次式で表される。
TRは、次式で表される。
TR＝μP∫r2
rf（ｒ）dr
r1
ここで、Ｐは磁気テープ１５とフリクシヨンシ
ート１７との単位面積当りの面圧であり、次式で
表される。
ート１７との単位面積当りの面圧であり、次式で
表される。
Ｐ＝ｍ／∫r2
ｆ（ｒ）dr
r1
従つて、前記トルクTRは、次式で表される。
TR＝μm∫r2
rf（ｒ）dr
r1／∫r2
ｆ（ｒ）dr
r1
但し、ｆ（ｒ）は半径ｒに於ける磁気テープ１
５のフリクシヨンシート１７との接触長さ、つま
り隆起１８の頂部の幅の和である。ｍは磁気テー
プ１５とハブ１６の重量、r1はハブ１６の外径、
r2は磁気テープ１５の巻径である。
５のフリクシヨンシート１７との接触長さ、つま
り隆起１８の頂部の幅の和である。ｍは磁気テー
プ１５とハブ１６の重量、r1はハブ１６の外径、
r2は磁気テープ１５の巻径である。
この式から隆起１８の形状を種々変えて、磁気
テープ１５がフリクシヨンシート１７から受ける
摩擦抵抗によるハブ１６のトルク抵抗をシユミレ
ーシヨンすると、ｆ（ｒ）がｒの値に従つて漸次
減少するよう隆起１８を形成した場合が、前記ト
ルク抵抗TRが比較的小さく、しかも磁気テープ
１５も巻径r2による変動が小さいことが分かる。
テープ１５がフリクシヨンシート１７から受ける
摩擦抵抗によるハブ１６のトルク抵抗をシユミレ
ーシヨンすると、ｆ（ｒ）がｒの値に従つて漸次
減少するよう隆起１８を形成した場合が、前記ト
ルク抵抗TRが比較的小さく、しかも磁気テープ
１５も巻径r2による変動が小さいことが分かる。
［実施例］
次に、第１図〜第３図を参照しながら、この発
明の実施例について具体的に説明する。
明の実施例について具体的に説明する。
上シエル（第１図〜第３図に於て図示せず）と
下シエル１２とを上下に重ね合わせて箱形のケー
スを形成し、これら上シエルと下シエル１２に
各々設けられたハブ受（図示せず）とハブ孔１４
に磁気テープ１５を巻装したハブ１６が回転自在
に軸支される。これらシエル１１，１２と磁気テ
ープ１５との間には、フリクシヨンシート１７が
挟まれ、ハブ１６の端部がそのハブ孔１９（第３
図参照）に嵌め込まれる。
下シエル１２とを上下に重ね合わせて箱形のケー
スを形成し、これら上シエルと下シエル１２に
各々設けられたハブ受（図示せず）とハブ孔１４
に磁気テープ１５を巻装したハブ１６が回転自在
に軸支される。これらシエル１１，１２と磁気テ
ープ１５との間には、フリクシヨンシート１７が
挟まれ、ハブ１６の端部がそのハブ孔１９（第３
図参照）に嵌め込まれる。
このフリクシヨンシート１７には磁気テープ１
５側に凸な隆起１８が形成されるが、第１図で示
した隆起１８は、前記ハブ孔１９の中心から放射
状に等角度間隔で３条形成されている。この隆起
１８の頂部の前記ハブ孔１９の同心円に沿う幅は
同ハブ孔１９の中心からの距離が離れるに従つて
狭くなつている。即ち、第１図と第２図で示すよ
うに、ハブ孔１９の中心からの径Ｒの同心円上で
の隆起１８の幅WRがこれより小さな径ｒの同心
円上での隆起１８の幅Wrより必ず小さい。
５側に凸な隆起１８が形成されるが、第１図で示
した隆起１８は、前記ハブ孔１９の中心から放射
状に等角度間隔で３条形成されている。この隆起
１８の頂部の前記ハブ孔１９の同心円に沿う幅は
同ハブ孔１９の中心からの距離が離れるに従つて
狭くなつている。即ち、第１図と第２図で示すよ
うに、ハブ孔１９の中心からの径Ｒの同心円上で
の隆起１８の幅WRがこれより小さな径ｒの同心
円上での隆起１８の幅Wrより必ず小さい。
第３図はフリクシヨンシート１７に形成された
隆起１８の各種形状を示す。同図ａは第１図と同
様に隆起１８をハブ孔１９から放射状に３条形成
しているが、そのハブ孔１９との同心円上での径
に対する幅の変化を前記第１図の場合と若干異な
らせている。また、同図ｂは隆起１８を４条形成
している。さらに、同図ｃでは、隆起１８を放射
状に形成せず、円周方向に漸次ずらして、いわゆ
る渦巻状に形成している。
隆起１８の各種形状を示す。同図ａは第１図と同
様に隆起１８をハブ孔１９から放射状に３条形成
しているが、そのハブ孔１９との同心円上での径
に対する幅の変化を前記第１図の場合と若干異な
らせている。また、同図ｂは隆起１８を４条形成
している。さらに、同図ｃでは、隆起１８を放射
状に形成せず、円周方向に漸次ずらして、いわゆ
る渦巻状に形成している。
［発明の効果］
以上説明した通り、本発明によれば、磁気テー
プ１５のトルク抵抗を従来に比べて低減できると
共に、磁気テープ１５の巻径によるトルク抵抗の
変動を小さくすることができる。これにより、磁
気テープ１５の円滑な走行が確保できる効果があ
る。
プ１５のトルク抵抗を従来に比べて低減できると
共に、磁気テープ１５の巻径によるトルク抵抗の
変動を小さくすることができる。これにより、磁
気テープ１５の円滑な走行が確保できる効果があ
る。
第１図は本発明の実施例を示すオテープカセツ
トの上シエルを除いた底面図、第２図ａ，ｂは
各々第１図のＡ−Ａ線、Ｂ−Ｂ線断面図、第３図
ａ〜ｃはフリクシヨンシートの平面形状の各例を
示す平面図、第４図は従来のフリクシヨンシート
を使用したテープカセツトの例を示す底面側から
見た分解斜視図、第５図は第４図のＣ−Ｃ線断面
図である。 １２…下シエル、１５…磁気テープ、１６…ハ
ブ、１７…フリクシヨンシート、１８…隆起、１
９…ハブ孔。
トの上シエルを除いた底面図、第２図ａ，ｂは
各々第１図のＡ−Ａ線、Ｂ−Ｂ線断面図、第３図
ａ〜ｃはフリクシヨンシートの平面形状の各例を
示す平面図、第４図は従来のフリクシヨンシート
を使用したテープカセツトの例を示す底面側から
見た分解斜視図、第５図は第４図のＣ−Ｃ線断面
図である。 １２…下シエル、１５…磁気テープ、１６…ハ
ブ、１７…フリクシヨンシート、１８…隆起、１
９…ハブ孔。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ シエル１２と、ハブ１６に巻装された磁気テ
ープ１５との間に挿入され、磁気テープ１５側に
凸となつた隆起１８を形成したフリクシヨンシー
ト１７において、フリクシヨンシート１７のハブ
孔１９の同心円上の前記隆起１８の頂部の幅を、
該ハブ孔１９の中心から離れるに従つて漸次減少
させたことを特徴とするテープカセツト用フリク
シヨンシート。 ２ 特許請求の範囲第１項に於て、隆起１８がハ
ブ孔の中心に対して放射状に形成されているフリ
クシヨンシート。 ３ 特許請求の範囲第１項に於て、隆起がハブ孔
の中心に対して渦巻形に形成されているフリクシ
ヨンシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17318687A JPS6417278A (en) | 1987-07-11 | 1987-07-11 | Friction sheet for tape cassette |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17318687A JPS6417278A (en) | 1987-07-11 | 1987-07-11 | Friction sheet for tape cassette |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6417278A JPS6417278A (en) | 1989-01-20 |
| JPH0519791B2 true JPH0519791B2 (ja) | 1993-03-17 |
Family
ID=15955684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17318687A Granted JPS6417278A (en) | 1987-07-11 | 1987-07-11 | Friction sheet for tape cassette |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6417278A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH071990U (ja) * | 1993-06-18 | 1995-01-13 | 山岡金属工業株式会社 | 折畳式ブランコの背もたれ取付部の保護カバー |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5314254B2 (ja) * | 2007-05-08 | 2013-10-16 | 株式会社オリンピア | 弾球遊技機の発射ハンドル |
| JP4789855B2 (ja) * | 2007-05-10 | 2011-10-12 | 株式会社オリンピア | 弾球遊技機の発射ハンドル |
| JP2008307271A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Olympia:Kk | 弾球遊技機の発射ハンドル |
-
1987
- 1987-07-11 JP JP17318687A patent/JPS6417278A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH071990U (ja) * | 1993-06-18 | 1995-01-13 | 山岡金属工業株式会社 | 折畳式ブランコの背もたれ取付部の保護カバー |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6417278A (en) | 1989-01-20 |
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