JPH05197324A - ホログラム記録用感光材料 - Google Patents

ホログラム記録用感光材料

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JPH05197324A
JPH05197324A JP3159092A JP3159092A JPH05197324A JP H05197324 A JPH05197324 A JP H05197324A JP 3159092 A JP3159092 A JP 3159092A JP 3159092 A JP3159092 A JP 3159092A JP H05197324 A JPH05197324 A JP H05197324A
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JP
Japan
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hologram recording
photosensitive material
compound
diffraction efficiency
photosensitive
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JP3159092A
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Kunihiro Ichimura
國宏 市村
Takeo Yamaguchi
岳男 山口
Madoka Yasuike
円 安池
Yasumasa Toba
泰正 鳥羽
Takashi Nishihara
隆 西原
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Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた感度を示すホログラム記録用感光材料を
提供することを目的とする。。 【構成】ポリメタクリル酸メチル(A)、重合可能なエ
チレン性不飽和結合を少なくとも1個以上有する化合物
(B)、3−ケトクマリン類(C)とジアリールヨード
ニウム塩(D)との組合せによりなるホログラム記録用
感光材料。 【効果】本発明により、従来のホログラム記録用感光材
料では達成できなかった10mJ/cm2 という高感度
で、化学的に安定であり、かつ高感度、高回折効率、高
透明性を有するホログラム記録用感光材料が提供され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた感度を示し、高
い回折効率と高い透明性を有するホログラム記録用感光
材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホログラム記録用材料として、漂
白処理銀塩および重クロム酸ゼラチン系の感光材料が一
般に使用されてきた。しかし、これらのホログラム記録
用感光材料は、いずれも感光板の製作、記録後の処理等
に煩雑な湿式処理を必要とする、あるいは耐環境特性、
例えば耐湿性、耐候性に劣るという問題点を有してい
た。
【0003】耐環境特性に優れ、かつ、高解像度、高回
折効率などのホログラム記録材料の有すべき特性を備え
た材料として、例えばポリ−N−ビニルカルバゾールと
環状シス−α−ジカルボニル化合物と増感剤からなるホ
ログラム記録材料(特開昭第60−45283号公
報)、ポリ−N−ビニルカルバゾールと1,4,4,
5,6,7,7−ヘキサクロロ−5−ノルボルネン−無
水−2,3−ジカルボン酸と色素からなるホログラム記
録材料(特開昭第60−227280号公報)、ポリ−
N−ビニルカルバゾールとフリルからなるホログラム記
録材料(特開昭第60−227281号公報)、ポリ−
N−ビニルカルバゾールと2,3−ノルボルナジオンと
チオフラビンからなるホログラム記録材料(特開昭第6
0−260080号公報)、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ールとチオフラビンTならびにヨードホルムからなるホ
ログラム記録材料(特開昭第62−123489号公
報)等が提案された。
【0004】これらのホログラム記録用感光材料は、ポ
リ−N−ビニルカルバゾールを主剤としたフォトポリマ
ー系であるため、化学的に安定でかつ高い解像度、耐湿
性、耐熱性、耐候性を有しているものの、ポリ−N−ビ
ニルカルバゾールは非常に結晶化して白化しやすく、透
明性の再現性が悪いという問題を有している。さらに、
感度特性において、なお一層の向上が望まれた。高感度
の光硬化できる材料として、光重合開始剤の構成成分と
して、3−ケトクマリン類とジアリールヨードニウム塩
との組合せを用いる光硬化樹脂組成物(特開昭第60−
88005号公報)が提案された。しかしこの光硬化樹
脂組成物は、ホログラム記録のための具体的な例示はさ
れていない。また、3−ケトクマリン類、ジアリールヨ
ードニウム塩と、α位にメチレン基を有する窒素化合物
の組合せを用いる光硬化樹脂組成物(特開昭63−18
0946号公報)が提案されたが、有機溶媒現像による
ホログラム記録用感光材料としての性能は満足できるも
のではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、化学的安定
性例えば耐環境特性に優れ、高解像度、高回折効率、高
透明性及び感度特性に優れたホログラム記録用感光材料
を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上の諸
点を考慮し、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、
本発明に至ったものである。すなわち、本発明の第一の
発明は、ポリメタクリル酸メチル(A)、重合可能なエ
チレン性不飽和結合を少なくとも1個以上有する化合物
(B)、3−ケトクマリン類(C)およびジアリールヨ
ードニウム塩(D)の組合せからなるホログラム記録用
感光材料であり、第二の発明は、ポリメタクリル酸メチ
ル(A)の重量平均分子量が8万以上である請求項1記
載のホログラム記録用感光材料である。
【0007】以下、詳細にわたって本発明を説明する。
本発明で用いるポリメタクリル酸メチル(A)は、ハロ
ゲン、アミノ基、シアノ基、チオシアン基により置換さ
れたものであってもよい。重量平均分子量が8万以上の
ポリメタクリル酸メチルでは、特に、大きな回折効率の
ホログラムを得ることができる。重量平均分子量が8万
より小さいものでは、現像時に溶出した低分子量ポリメ
タクリル酸メチルが、形成したホログラム上に析出して
回折効率が低下する。
【0008】本発明で用いる重合可能なエチレン性不飽
和結合を少なくとも1個以上有する化合物(B)として
は、1官能であるビニルモノマーの他にオリゴマーをふ
くむものであり、さらには高分子量化合物であってもよ
く、またこれらの混合物であってもよい。
【0009】次にこれらの化合物を例示する。アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、アクリル
アミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミ
ド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−
ビニルカルバゾール等の高沸点ビニルモノマー、さらに
は、脂肪族ポリヒドロキシ化合物、例えば、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、テトラエチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,10−デカンジオール、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、マンニトールなどのジあるいはポリ
(メタ)アクリルエステル類、芳香族ポリヒドロキシ化
合物、例えば、ヒドロキノン、レゾルシン、カテコー
ル、ピロガロール等のジあるいはポリ(メタ)アクリル
エステル、イソシアヌル酸のエチレンオキシド変性(メ
タ)アクリレート、さらには、側鎖にヒドロキシ基やハ
ロゲン化メチル基の如き反応活性を有する官能基を持つ
重合体とアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などの
不飽和カルボン酸との高分子反応によって得られるポリ
マーも好適に使用しうる。このような高分子化合物とし
ては、ポリビニルアルコール、ビニルアルコールと酢酸
ビニルとの共重合体、ポリエピクロルヒドリン、フェノ
キシ樹脂、ポリクロロメチルスチレン、2−ヒドロキシ
(メタ)アクリレートと種々アクリレートモノマーとの
共重合体、フェノール樹脂などが挙げられる。さらに
は、(メタ)アクリル化されたエポキシ樹脂、ポリエス
テルアクリレートオリゴマー、(メタ)アクリル化ウレ
タンオリゴマー、アクロレイン化ポリビニルアルコール
等をあげることができる。本発明で用いられる3−ケト
クマリン類(C)としては、
【0010】一般式(I)
【化1】
【0011】(式中、R1 、R2 は、水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキコシ基またはジアルキルアミノ基、アリ
ール基あるいは縮合されたベンゼン環を示し、R3 は水
素原子あるいはシアノ基を示し、R4 は低級アルキル基
またはアリール基を示す)で表わされる3−ケトクマリ
ン類または、
【0012】一般式(II)
【化2】
【0013】(式中、R5 、R6 、R7 、R8 は、水素
原子、ハロゲン原子、アルキコシ基またはジアルキルア
ミノ基、アリール基あるいは縮合させたベンゼン環を示
し、R9 、R10は水素原子あるいはシアノ基を示す)で
表わされる3位にカルボニル置換されたビスケトクマリ
ン類から選ばれた少なくとも1種の化合物である。クマ
リンのベンゼン核にアルコキシ基またはジアルキルアミ
ノ基が置換されていることが望ましい。具体的には、一
般式(I)で表わされる化合物の例としては、3−チエ
ノイルクマリン、3−(4−メトキシベンゾイル)クマ
リン、3−ベンゾイルクマリン、3−(4−シアノベン
ゾイル)クマリン、3−チエノイル−7−メトキシクマ
リン、7−メトキシ−3−(4−メトキシベンゾイル)
クマリン、3−ベンゾイル−7−メトキシクマリン、3
−(4−シアノベンゾイル)−7−メトキシクマリン、
5,7−ジメトキシ−3−チエノイルクマリン、5,7
−ジメトキシ−3−(4−メトキシベンゾイル)クマリ
ン、3−ベンゾイル−5,7−ジメトキシクマリン、3
−(4−シアノベンゾイル)−5,7−ジメトキシクマ
リン、7−ジエチルアミノ−3−チエノイルクマリン、
7−ジエチルアミノ−3−(4−メトキシベンゾイル)
クマリン、3−ベンゾイル−7−ジエチルアミノクマリ
ン、7−ジエチルアミノ−3−(4−シアノベンゾイ
ル)クマリン、7−ジエチルアミノ−3−(4−ジメチ
ルアミノベンゾイル)クマリン、3−(2−ベンゾフロ
イル)−7−ジエチルアミノクマリン、3−シンナモイ
ル−7−ジエチルアミノクマリン、4−シアノ−3−シ
ンナモイル−7−ジエチルアミノクマリン、3−(p−
ジエチルアミノシンナモイル)−7−ジエチルアミノク
マリン、3−アセチル−7−ジエチルアミノクマリン,
3−カルボキシ−7−ジエチルアミノクマリン、3−
(4−カルボキシベンゾイル)−7−ジエチルアミノク
マリンが挙げられる。また、さらに、クマリンベンゼン
環に芳香環が縮合されていてもよい。次に、一般式(I
I)で表わされる化合物としては、3,3’−カルボニ
ルビスクマリン、3,3’−カルボニルビス(7−メト
キシクマリン)、5,7−ジメトキシ−3,3’−カル
ボニルビスクマリン、5,7,7’−トリメトキシ−
3,3’−カルボニルビスクマリン、3,3’−カルボ
ニルビス(5,7−ジメトキシクマリン)、3,3’−
カルボニルビス(5,7−ジエトキシクマリン)、7−
ジエチルアミノ−3,3’−カルボニルビスクマリン、
7−ジエチルアミノ−5’,7’−ジメトキシ−3,
3’−カルボニルビスクマリン、3,3’−カルボニル
ビス(7−ジエチルアミノクマリン)、3,3’−カル
ボニルビス(ジュロリジノクマリン)、3,3’−カル
ボニルビス(4−シアノ−7−ジエチルアミノクマリ
ン)等をあげることができる。
【0014】次に、本発明のジアリールヨードニウム塩
(D)は、一般式(III)
【化3】
【0015】(式中、R11、R12は水素原子、低級アル
キル基、メトキシ基、シアノ基またはニトロ基,X-
ハロゲンイオン、BF4 - PF6 - As
6 - 、SbF6 - 、ClO4 - を示す)
【0016】のジアリールヨードニウム塩である。本発
明で用いられる一般式(III)で表わされる化合物と
しては、「マクロモレキュールス(Macromole
cules)」、第10巻、第1307ページ(197
7年)に記載の化合物、例えば、ジフェニルヨードニウ
ム、ジトリルヨードニウム、フェニル(p−アニシル)
ヨードニウム、ビス(m−ニトロフェニル)ヨードニウ
ム、ビス(p−t−ブチルフェニル)ヨードニウム、ビ
ス(p−シアノフェニル)ヨードニウム等のクロリド、
ブロミド、四フッ化ホウ素塩、六フッ化ホウ素塩、六フ
ッ化リン塩、六フッ化ヒ素塩、六フッ化アンチモン塩、
過塩素酸塩等が例示される。
【0017】本発明のホログラム記録用感光材料は、ポ
リメタクリル酸メチル(A)、重合可能なエチレン性不
飽和結合を少なくとも1個有する化合物(B)、および
3−ケトクマリン類(C)とジアリールヨードニウム塩
(D)からなる光重合開始剤を、任意の濃度で適当な溶
媒中に溶解させ、得られた溶液をガラス板等の基板上に
皮膜状に塗布して得ることができる。上記各成分の配合
比に特定の制限はないが、照射用レーザ光の透過率が1
%以上となるように3−ケトクマリン類(C)の濃度を
調製することが好ましい。さらに必要に応じて、各種添
加剤、例えば可塑剤、酸化防止剤、熱重合禁止剤等を添
加してもよい。
【0018】ポリメタクリル酸メチル(A)の全感光材
料中に占める量は、高回折効率を有するホログラム記録
を行なうためには、10〜90重量%、好ましくは、3
0〜70重量%である。重合可能なエチレン性不飽和結
合を少なくとも1個以上有する化合物(B)の使用量
は、支持体であるポリメタクリル酸メチル(A)100
重量部に対し10〜200重量部、好ましくは40〜1
50重量部である。上記範囲を逸脱すると高い回折効率
の維持および感度特性の向上が困難となるので好ましく
ない。
【0019】本発明で使用する光重合開始剤のうち、一
般式(I)あるいは一般式(II)の3−ケトクマリン
類(C)は、ポリメタクリル酸メチル(A)100重量
部に対し、0.1〜30重量部、好ましくは、0.5〜
15重量部の範囲で使用される。使用量は、感光層膜厚
と、該膜厚の光学密度によって制限を受ける。即ち、光
学密度が2を越さない範囲で使用することが好ましい。
またジアリールヨードニウム塩(D)は、ポリメタクリ
ル酸メチル(A)100重量部に対し、0.1〜20重
量部、好ましくは1〜15重量部の範囲で使用される。
【0020】
【作用】本発明のホログラム記録用感光材料は、ポリメ
タクリル酸メチル(A)、重合可能なエチレン性不飽和
結合を少なくとも1個有する化合物(B)、3−ケトク
マリン類(C)とジアリールヨードニウム塩(D)との
組合せからなる。ホログラム記録において、該光重合性
の感光材料にレーザ光を照射すると、該レーザ照射部位
中光干渉作用の強い部位においては、重合可能なエチレ
ン性不飽和結合を少なくとも1個以上有する化合物
(B)の重合反応が生じ支持体としてのポリメタクリル
酸メチル(A)と共に網目構造を形成し、現像処理用有
機溶媒に対し不溶となる。レーザ照射部位中光干渉作用
の弱い部位においては、重合可能なエチレン性不飽和結
合を少なくとも1個有する化合物(B)の重合反応を生
じないか、あるいは、重合度が低いため、該現像処理用
有機溶媒によって、該重合可能なエチレン性不飽和結合
を少なくとも1個有する化合物(B)が溶解し、感光膜
中から除去される。これにより両部位において密度差を
生じ、その結果屈折率差を生じホログラム記録がおこな
われるものと推量される。実際には、まず、膨潤溶媒に
撮影済みの感光板を浸漬しポリマーを膨潤させ、モノマ
ーなどの低分子量化合物を除去し、次に、収縮溶媒に浸
漬して撮影時の大きさに収縮させる手順をとる。
【0021】
【実施例】以下実施例に基づき、本発明をより詳細に説
明する。以下の各例において、部は特に断わりのない限
り重量部を表わす。 実施例1 ポリメタクリル酸メチル (アルドリッチ社製、重量平均分子量71万) 100部 イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート (商品名アロニックスM−315、東亜合成化学工業(株)) 70部 化合物(a) 2.5部 (3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン) ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート 5部 ジオキサン 900部 上記からなる感光液を100×125×3mmのガラス
板上に、感光液乾燥後の膜厚が6μmとなるように3ミ
ルアプリケーターを用いて塗布し、ホログラム記録用感
光板を作成した。この感光板に、図1に示すホログラム
作成用光学系でアルゴンレーザ488nmの光を用いて
ホログラム記録を実施した後、キシレンに1分間浸漬し
感光層を現像および膨潤処理し、ヘプタンに20秒間浸
漬し収縮処理させ、リップマン型ホログラムを作製し
た。回折効率は、日本分光工業(株)製ART25C型
分光光度計で測定した。該装置は、幅3mmのスリット
を有したフォトマルチメータを、試料を中心にした半径
20cmの円周上に設置できる。幅0.3mmの単色光
を試料に45度の角度で入射し、試料からの回折光を検
出した。正反射光以外で最も大きな値と、試料を置かず
直接入射光を受光したときの値との比を回折効率とし
た。露光量10mJ/cm2 で回折効率70%のホログ
ラムが作製された。このホログラムを25℃、60%R
Hの環境下に180日間放置しても回折効率の低下は認
められなかった。
【0022】化合物(a)
【化4】
【0023】実施例2〜8 実施例1における3,3’−カルボニルビス(7−ジエ
チルアミノクマリン)を表1に示した化合物(b)〜
(h)のケトクマリン類に変えて実施例1と同様の操作
を行なったときの回折効率を表1に示した。尚、実施例
7、8では、ヘリウムカドミウムレーザ441nm光を
用いた。
【0024】化合物(b)
【化5】
【0025】化合物(c)
【化6】
【0026】化合物(d)
【化7】
【0027】化合物(e)
【化8】
【0028】化合物(f)
【化9】
【0029】化合物(g)
【化10】
【0030】化合物(h)
【化11】
【0031】実施例9 実施例1におけるメタクリル酸メチルを、重量平均分子
量が7万であるメタクリル酸メチルに変え、他は実施例
1と同様の方法で操作したときの回折効率は、50%で
あった。25℃、60%RHの環境下に180日放置し
ても回折効率の低下は、認められなかった。
【0032】比較例1 実施例1におけるメタクリル酸メチルをポリ−N−ビニ
ルカルバゾール、また現像および膨潤溶媒をトルエンと
キシレンの容量比で1対1の混合溶媒に変えた以外は実
施例1と同様に操作して、ホログラム記録を行なった。
露光量10mJ/cm2 でホログラム記録は可能であっ
たが、その回折効率は10%であった。
【0033】比較例2 実施例1におけるポリメタクリル酸メチルをポリスチレ
ンに、また現像および膨潤溶媒をクロロホルムまたは、
キシレンまたは、エタノールに変えた以外は実施例1と
同様に操作したが、膜は白化し、ホログラム記録できな
かった。
【0034】比較例3 実施例1におけるポリメタクリル酸メチルをポリビニル
ピロリドンに、また現像および膨潤溶媒を酢酸エチルに
変えた以外は実施例1と同様に操作して、ホログラム記
録を行なった。露光量10mJ/cm2 でホログラム記
録は可能であったが、その回折効率は20%であった。
また、ポリビニルピロリドンの耐湿性不良のため、25
℃、60%RHの環境下に1日保存後、ホログラム記録
は完全に消失した。
【0035】比較例4 実施例1において、ポリメタクリル酸メチルを除いた組
成物を用いた以外は実施例1と同様に操作してホログラ
ム記録を行なったが、ホログラム記録は全くできなかっ
た。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明に依り、従来のホログラム記録用
感光材料では達成できなかった10mJ/cm2 という
高感度で、化学的に安定であり、かつ高解像度、高回折
効率、高透明性を有するホログラム記録用感光材料が提
供される。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】
【0040】図1は、ホログラム作成用二光束露光装置
のブロック図を示す。
【0041】
【符号の説明】
1:アルゴンレーザー発信装置 2:ミラー 3:レンズ 4:スペイシャルフィルタ 5:ガラス板 6:感光膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/028 7/033 (72)発明者 安池 円 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 鳥羽 泰正 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 西原 隆 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリメタクリル酸メチル(A)、重合可
    能なエチレン性不飽和結合を少なくとも1個以上有する
    化合物(B)、3−ケトクマリン類(C)およびジアリ
    ールヨードニウム塩(D)の組合せからなるホログラム
    記録用感光材料。
  2. 【請求項2】 ポリメタクリル酸メチル(A)の重量平
    均分子量が8万以上であることを特徴とする請求項1記
    載のホログラム記録用感光材料。
JP3159092A 1992-01-22 1992-01-22 ホログラム記録用感光材料 Pending JPH05197324A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6166834A (en) * 1996-03-15 2000-12-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Display apparatus and method for forming hologram suitable for the display apparatus
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