JPH0519685Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は事務所、ホテル等の室内天井内に設置
し、室内の特に必要とする箇処にのみ効果的に冷
暖風を分布行なわしめると共に、メンテナンス等
の諸作業をきわめて簡単容易にすることができ得
る天井設置用冷暖房機に関するものである。

通常、室内天井部に設置されている冷暖房機は
第１図示の如く器体１の下方に両側、或は一方、
または中央部に吹出口Ａ、吸込口Ｂを夫々開口形
成設けてなる下面パネル２が装着されているが此
れらの下面パネル２の殆んどが器体１下面面積と
略同一径寸に形成されているがために設置時にお
いて天井占有面が頗ぶる大となり此れが異常なる
圧迫感を齎たらしめるは勿論、長方形の場合送風
状態が不均衡にてバラツキを生ぜしめることとな
る。

殊に、近時、室内を多用化とする傾向が流行し
パーテイシヨンによる室内設計が急増している
が、該パーテイシヨンにより送風方向が制限され
良好なる冷暖分布が求め得られないと謂う欠点が
あつた。

本考案は斯かる欠点に着眼し、室内全体は勿論
のこと、特に必要とする箇処により効率的な冷暖
風の分布を求め得ようとするものであつて、 以下、その具体例構造を例図するカセツト形フ
アンコイルユニツトに付いて説明すると、器体１
内部を仕切板３にて上部に送風通路５を下部に吸
込通路４の両送風機をコ型状に形成し吸込通路４
を下面パネル２の一方に開口せる吸込口６に連設
し、該吸込通路４内にフイルター８、送風機７等
の送風機構を支持枠を介して脱着自在に配置する
と共に該送風機７の送風口７′の前方に熱交換器
コイル９を設置する。また前記送風機７は送風方
向に対して逆方向に配置されている。下面パネル
２には数箇の球状形可変吹出口１０……を各吹出
方向変更自在に配設してなるが、該球状形以外に
スリツト状に形成した吹出口を吹出変更調整自在
に取着することもでき得る。

また此れらの可動吹出口１０……は電動的、機
械的としリモートコントロールにて或は手動にて
所望方向に吹出口を任意に変更調整自在に設置さ
れている。

なお、室内等の状況によつては設置数、口径の
変更は自在であるは勿論、前記器体１の下面のみ
に限定されるものでなく、前面、側面等如何なる
器面、空調機にも設置可能である。

更に下面パネル２は一方に隙間１１と支軸Ｘを
設けパネル全体を器体１下方の送風通路５開口部
５′に開閉自在、或は前記可変吹出口１０……の
任意数設置のものと変換自在に設置されている。

斯かる構造において室内空気は器体１下方の吸
込口６より吸入し、吸込通路４、熱交換器コイル
９を径て送風通路５に送流し、各可変吹出口１０
……より送風が行なわれるが、該送風時に吹出方
向を変更調整することによつて室内所望の目的方
向に冷暖風を集中的に確実に送風し、効果的な冷
暖房を求めることができ得るのである。

因みに特に冷暖房の必要とする箇処、即ちパー
テイシヨンの設置近辺、角隅、人の集合場所等
に、或は冷気を最も必要とする食料品、薬品等の
配置箇処に確実に冷気を供給することができ得
る。

以上の如く、本考案に係る天井設置用冷暖房機
は器体１の内部を仕切板３にて上部に送風通路５
を、下部に吸込通路４の両通風路をコ型状に形成
設け、該吸込通路４を下面パネル２の一方に開口
せる吸込口６に連通し、該吸込通路４内に送風機
７を送風方向に対して逆方向に設置すると共に送
風口７′の前方に熱交換器コイル９を配置し、且
つ前記送風機７を着脱自在に構成してなるもので
あるから、下面パネル２を単に開口するのみにて
該開口部より送風機構全体を容易に器外に脱出す
ることができ、以て送風機７の点検修理は勿論の
こと、従来全く至難と謂われていた熱交換器コイ
ル９表面に付着せる塵埃の排除等のメンテナンス
作業を著るしく簡単確実に行なわしめることがで
き得るのである。

更に本考案においては下面パネル２に数箇の可
変吹出口１０……を夫々吹出し方向変更自在に設
けてなるものであるから室内の必要箇処にのみ効
果的な集中冷暖風の送風が得られ、不必要箇処に
は非送風も可能となり、故にきわめて経済的な送
風分布が求め得られると共に、パネル面積も従来
の1/2以下にて形成されて軽量であり、設置時に
おける天井面意匠感も頗ぶる良好にて振動音も皆
無である等種々の効果を併せ有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の天井設置用冷暖房機の側面と下
面図、第２図は本考案の天井設置用冷暖房機の内
部機構を示す断面図、第３図は同上、下面図であ
る。 符号の説明、１……器体、２……下面パネル、
７……送風機、９……熱交換器コイル、１０……
可変吹出口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 器体１の内部を仕切板３にて上部に送風通路
   ５を、下部に吸込通路４の両通風路をコ型状に
   形成設け、該吸込通路４を下面パネル２の一方
   に開口せる吸込口６に連通し、該吸込通路４内
   に送風機７を送風方向に対して逆方向に設置す
   ると共に送風口７′の前方に熱交換機コイル９
   を配置してなるカセツト形フアンコイルユニツ
   トにおいて、前記下面パネル２に数箇の可変吹
   出口１０……を吹出方向変更自在に配設せしめ
   たことを特徴とする天井設置用冷暖房機。 前記下面パネル２を器体１下方の送風通路
   ５、開口部５′に取外し、或は開閉自在に嵌着
   し、且つ送風機７を該下面パネル２の開口部よ
   り着脱可能自在としたことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第項記載の天井設置用冷暖
   房機。 前記下面パネル２に配設せる可変吹出口１０
   を吹出方向変更自在の球状形吹出装置を用いて
   なる実用新案登録請求の範囲第項記載の天井
   設置用冷暖房機。 前記下面パネル２に配設せる可変吹出口１０
   を吹出方向変更自在の細溝型スリツト状の吹出
   口に形成した実用新案登録請求の範囲第項記
   載の天井設置用冷暖房機。