JPH0519578A - トナー濃度センサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー濃度センサにおいて、発光素子の光量
をバラツキなく常に適切に自動調整できるようにする。 【構成】 トナー濃度センサが適用される複写機などの
転写ベルト上に基準トナー濃度を持つ調整領域を設ける
とともに、トナー濃度センサ本体の外部に、受光素子が
所定出力になる発光素子の光量を演算する演算手段と、
発光素子の光量をその演算手段により算出された値に調
整する調整手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複写機などの画像形
成装置に適用される転写べルト上のトナー像のトナー濃
度を測定するトナー濃度センサに関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機などの画像形成装置の転写ベルト
上のトナー像のトナー濃度は、一般に、例えば赤外発光
ダイオードと赤外受光素子などから構成されるセンサに
より測定されている。このようなトナー濃度センサのセ
ンサ基板内にはボリュームなどを設け、このボリューム
を調整することによりサンセのゲインを可変して、赤外
発光ダイオードの出力を調整している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような調整は従来サービスマンが行っており、サービス
マンの調整バラツキなどにより最適のポイントに調整し
難いとともに、サービスマンの行う作業が増加するなど
の問題があった。

【０００４】さらに、このようなセンサに用いられてい
るオプトデバイスは、経時変化により劣化し易く、温度
変化の影響を受け易いため、セービスマンの作業時のみ
では精度の高い測定を行うことが難しいという問題があ
った。

【０００５】そこでこの発明の目的は、発光素子の光量
をバラツキなく常に適切に自動調整することのできるト
ナー濃度センサを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明では、画像形成
装置の転写ベルト上のトナー像に発光素子より光を発光
し反射させ、その反射光を受光素子が受光して、前記ト
ナー像のトナー濃度を測定するトナー濃度センサにおい
て、前記転写ベルト上に基準トナー濃度を持つ調整領域
を設けるとともに、前記受光素子の出力が所定値になる
前記発光素子から発光される光量の値を演算する演算手
段と、前記発光素子から発光される光量を前記演算手段
が算出した値に調整する調整手段と、を前記トナー濃度
センサ本体の外部に設けたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】この発明に係るトナー濃度センサでは、前記ト
ナー濃度センサが適用される複写機などの転写ベルト上
に基準トナー濃度を持つ調整領域を設けるとともに、前
記トナー濃度センサ本体の外部に、受光素子が所定出力
になる発光素子の光量を演算する演算手段と、発光素子
の光量をその演算手段により算出された値に調整する調
整手段とを設けたので、前記調整領域を用いて受光素子
が所定出力になるよう発光素子の光量の値を演算し、そ
の値に調整することにより最適条件に自動調整でき、精
度の高いトナー濃度の測定ができる。

【０００８】

【実施例】図１は、この発明の実施例であるトナー濃度
センサの概略図であり、複写機に適用された状態を示し
ている。

【０００９】図示せぬ複写機本体のほぼ中央にベルト状
の感光体２が配設され、前記感光体２に一部当接して転
写ベルト３が設けられている。転写ベルト３は感光体２
に載ったトナーを一時的に蓄え、用紙に転写するための
ものである。感光体２は矢印ｄ方向へ、転写ベルト３は
矢印ｃ方向へ、それぞれ回転する。転写ベルト３上には
基準パッチ（本実施例の調整領域）５が取り付けられて
いる。また転写ベルト３に対向してトナー濃度センサ１
が配設され、後述の赤外発光ダイオードから光は矢印ａ
方向に発光され、転写ベルト３上のトナー像４で矢印ｂ
のように反射して後述の赤外受光素子により受光され
る。

【００１０】図２は、同トナー濃度センサのブロック図
である。トナー濃度センサ１はその本体内に赤外発光ダ
イオード１５、赤外受光素子１６が配設され、赤外発光
ダイオード１５にはアンプ１４が接続されている。図で
は、赤外発光ダイオード１５と赤外受光素子１６に対向
する転写ベルト上の位置にはトナー像４が位置している
状態である。本体の外部にはコントロール基板１０が設
けられ、コントロール基板１０にはＣＰＵ１３、Ｄ／Ａ
コンバータ１１、Ａ／Ｄコンバータ１２などが配設さ
れ、本体のアンプ１４にはＤ／Ａコンバータ１１、赤外
受光素子１６にはＡ／Ｄコンバータ１２がそれぞれ接続
されている。

【００１１】まず、基準パッチ５がトナー濃度センサ１
の真下に来る位置で転写ベルト３を止め、基準パッチ５
に発光し赤外受光素子の出力が所定値になるような赤外
発光ダイオードの光量をＣＰＵ１３が演算し、算出され
た光量をデジタル信号で出力する。このデジタル信号は
Ｄ／Ａコンバータ１１によりアナログ信号に変換し、本
体のアンプ１４に入力され赤外発光ダイオード１５の光
量を調整する。次に転写ベルトをトナー像４の位置まで
移動する。このときＤ／Ａコンバータに入力するデジタ
ル信号を先の調整した値に固定しておき、トナー像４の
反射光を赤外受光素子により受光し、Ａ／Ｄコンバータ
１２で変換し、ＣＰＵ１３にてその濃度を判断する。

【００１２】図３は、同トナー濃度センサの赤外発光ダ
イオードの光量調整のフローチャートである。

【００１３】ｎ１で基準パッチに発光し、赤外受光素子
の出力が所定値になるような赤外発光ダイオードの光量
を演算する（ｎ２）。算出されたデジタル値をアナログ
値に変換して（ｎ３）アンプに出力し光量を調整する
（ｎ４）。その後トナー像のトナー濃度を測定する（ｎ
５）。

【００１４】以上の構成にて、ｎ２が演算手段、ｎ３、
ｎ４が調整手段に該当する。

【００１５】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複写
機等の画像形成装置の転写ベルト上のトナー像のトナー
濃度を測定するトナー濃度センサにおいて、転写ベルト
上に基準トナー濃度を持つ調整領域を設け、前記トナー
濃度センサ本体の外部に、受光素子が所定出力になる発
光素子の光量を演算する演算手段と、発光素子の光量を
その演算手段により算出された値に調整する調整手段と
を設けたので、前記調整領域を用いて受光素子が所定出
力になるよう発光素子の光量の値を演算し、その値に調
整することにより最適条件に自動調整できる。従って、
調整バラツキのない、精度の高いトナー濃度の測定がで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例であるトナー濃度センサの概
略図である。

【図２】同トナー濃度センサのブロック図である。

【図３】同トナー濃度センサの赤外発光ダイオードの光
量調整のフローチャートである。

【符号の説明】

１−トナー濃度センサ ２−感光体 ３−転写ベルト ４−トナー像 ５−基準パッチ（調整領域） １５−赤外発光ダイオード（発光素子） １６−赤外受光素子（受光素子）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 画像形成装置の転写ベルト上のトナー像
   に発光素子より光を発光し反射させ、その反射光を受光
   素子が受光して、前記トナー像のトナー濃度を測定する
   トナー濃度センサにおいて、 前記転写ベルト上に基準トナー濃度を持つ調整領域を設
   けるとともに、 前記受光素子の出力が所定値になる前記発光素子から発
   光される光量の値を演算する演算手段と、前記発光素子
   から発光される光量を前記演算手段が算出した値に調整
   する調整手段と、 を前記トナー濃度センサ本体の外部に設けたことを特徴
   とするトナー濃度センサ。