JPH05195346A - 精紡機における篠交換機 - Google Patents

精紡機における篠交換機

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JPH05195346A
JPH05195346A JP3410692A JP3410692A JPH05195346A JP H05195346 A JPH05195346 A JP H05195346A JP 3410692 A JP3410692 A JP 3410692A JP 3410692 A JP3410692 A JP 3410692A JP H05195346 A JPH05195346 A JP H05195346A
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JP
Japan
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shino
spare
bobbin
peg
maki
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Application number
JP3410692A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Saruwatari
義徳 猿渡
Kenji Sasaki
賢次 佐々木
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精紡クリールの前後2列の本篠巻を前後対単
位で予備レールの予備篠巻と複数対同時に交換する。 【構成】 篠交換機20の本体21に本篠巻用ペッグ3
5Aと予備篠巻用ペッグ35Bの組を3組並設し、各ペ
ッグ35Aの前、後ペッグは昇降体31A,31Bに三
次元傾動可能な平行リンク機構40,63で支持してあ
る。平行リンク機構40,63は夫々カム機構、傾動用
シリンダ等から成るリンク移動制御機構60,69によ
って移動が制御され、この移動と、昇降体31A,31
Bの昇降により精紡クリール2の前後対の小玉ボビンS
Bと予備レール11の左右対の満ボビンFBとを配列変
更を伴って複数対同時に篠継し、交換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は精紡機の前後二列のク
リールのボビンハンガに吊下されている本篠巻が小玉ボ
ビンとなったとき、この小玉ボビンを前後2個(前後
対)単位でしかも複数対同時にクリールに設けた予備レ
ールの満ボビン(予備篠巻)と交換する篠交換機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】精紡機のクリールの本篠巻が小玉又は空
ボビンとなると、これを篠巻満ボビンと交換せねばなら
ない。篠巻満ボビンは重量も3kg近くあって、これを作
業者の手によって高所のクリールへ吊下することは重労
働であった。そこでこのような篠交換作業の自動化のた
めに、 前列の本篠巻が小玉ボビンとなった時に、複数個(例
えば6個)の前列小玉ボビンと、予備レールの複数個の
満ボビンとを篠継と共に篠交換し、次の篠交換までに、
この交換した前列の満ボビンと紡出中の後列の中玉ボビ
ンを篠入換機によって入換るようにしたもの(特開昭6
2−53425号)、 クリールの前後一対の小玉ボビン(以下、前後対の小
玉ボビンと記す)と予備レールの2個の満ボビンを機台
長手方向に沿って一列おきに交換するために、篠交換機
本体に夫々一対のペッグを備えた空篠巻移載装置と満篠
巻移載装置とを並設して4つのペッグ間の長手方向ピッ
チをクリールのボビンピッチと一致させ、篠交換機本体
内に、空及び満篠巻移載装置が機台長手方向にクリール
のボビン4個分と対応した作業スペースを必要とするも
の(特開昭61−119728号)、あるいはこれを篠
継と組合せたもの(特開平2−127368号)などが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術によ
れば、同時に2個以上の複数個の篠交換が行ない得るた
め、精紡機1台当りの篠交換に要する時間はに比べて
はるかに短くできる利点があるが、実施にあたっては前
述のように篠入換機を装備した精紡機に限られるという
実用上の問題点がある。また、によれば前記で必要
な篠入換機が不要となる利点はあるものの、2個ずつを
順に交換するので精紡機1台に対する篠交換時間は前記
より長くなり実用上好ましくない。また、前後対の小
玉ボビン交換のために、空及び満篠巻移載装置が機台長
手方向にクリールのボビン4個と対応する作業スペース
を必要とするので、前記篠交換時間短縮のために、前記
空及び満篠巻移載装置を複数セット篠交換機本体に搭載
して、複数対の前後対小玉ボビンを同時に交換しようと
しても、前記作業スペースが重なり合い、複数対の満、
小玉ボビンと、これと対応する各移載装置との位置関係
を保つことができず、結局の方法では同時に前後対2
錘のみを扱うことしかできない。
【0004】これらの問題を解決するため、本出願人は
精紡クリールの本篠巻を前後対単位で、しかも複数対ず
つ同時交換し得る方法を既に提案している(特願平2−
300506号)。その方法は、一列の予備レールから
左右対の予備篠巻を篠交換機上へ取降し、これを機台長
手を直交する方向の前後対に並べ換え、交換すべきクリ
ールの本篠巻を前後対のまま対応する前後対の予備篠巻
の隣へ取出し、前後対の予備篠巻をクリールへ供給し、
前後対の本篠巻を左右対として予備レールへ吊下する、
という手順で本篠巻、予備篠巻を2個単位で扱うことに
よって篠交換に要するスペースを機台長手方向にクリー
ルの篠巻ボビン2個と対応するものにできるというもの
であるが、本発明はこの方法を実施するにより好適な篠
交換機を提供しようとするものであって、篠交換機の適
用される精紡クリールの予備レールの高さを低くし得て
安定した篠換動作を実現すると共に篠換に要する時間短
縮を図ることのできる篠交換機を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は夫々前後一対の
ペッグから成る予備篠巻用、本篠巻用ペッグの組を複数
組備え、これらのペッグによって1列の予備レールから
左右対単位で複数対篠交換機上へ取降した予備篠巻を夫
々前後対とし、次いでその隣へクリールから前後対の本
篠巻を取出し、前後対の予備篠巻をクリールの本篠巻を
外した位置へ供給し、前後対の本篠巻を左右対として予
備レールの予備篠巻を外した位置に取出す篠交換機であ
って、篠交換機本体に予備篠巻用、本篠巻用ペッグと対
応して夫々昇降体を設け、予備篠巻用、本篠巻用ペッグ
を対応する昇降体に三次元傾動自在な平行リンク機構を
介して支持し、平行リンク機構の三次元移動を制御する
リンク移動制御機構を設け、昇降体の昇降と平行リンク
機構によって、少なくとも前後対の予備篠巻のクリール
への供給と、前後対本篠巻の取出とを行なうように構成
したことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構造によれば複数の予備篠巻用ペッグによ
って予備レールの予備篠巻が左右対単位で複数対篠交換
機上へ取降され夫々前後対に配列変更され、次に複数の
本篠巻用ペッグでクリールから本篠巻が前後対単位で前
後対の予備篠巻の隣へ取出され、前後対の予備篠巻をク
リールの空ボビンハンガに吊下し、取出された前後対の
本篠巻を左右対として予備レールへ吊下する。この動作
のうち、少なくとも前後対に配列変更された予備篠巻の
クリールへの供給と、クリールからの前後対の本篠巻の
取出しは、昇降体の昇降と本篠巻用、予備篠巻用ペッグ
を昇降体に支持する平行リンク機構の三次元傾動によっ
て行なわれる。
【0007】
【実施例】この実施例では、精紡機1の機台長手方向を
左右方向、また、機巾方向を前後方向と記すことにす
る。図1において、精紡機1のクリール2には左右方向
に所定間隔でクリールピラー3が立設され、このクリー
ルピラー3間に支持ブラケット4bを介して左右方向に
延設した前後2本の支持レール5,6が取着してある。
各支持レール5,6には夫々精紡機1の錘数の1/4の
ボビンハンガ7が左右方向にトランペット14のピッチ
A1の2倍の左右ピッチA2で支承されている(図2
4,25)。各ボビンハンガ7の前後中間位置に図25
に示すように開口部8を備えたC字状のロービングガイ
ド9が前記左右ピッチA2で配置されている。ロービン
グガイド9の両端部は中心方向へ湾曲した係止部9aに
形成されている。ロービングガイド9は支持ブラケット
4bの間にばねを介して吊下してあり、満ボビンFBの
進入時には満ボビンFBによっておしのけられて側方へ
逃げ、満ボビンFBの通過後、元へ復帰するようになっ
ている。図24に示すようにボビンハンガ7に吊下され
る前、後列の本篠巻10F,10Bは左右方向に満ボビ
ンFBと中玉ボビンMBを交互に吊下して紡出を開始
し、各ボビンの前後2個(以下、前後対P1)は同一巻
径にしてある。
【0008】クリールピラー3上端の支持ブラケット4
a先端には下方に開口したほぼ矩形断面形状の予備レー
ル11が左右方向に沿って延設してあり、クリール2の
手前上方に位置している。この予備レール11には、前
記クリール2の前列のボビンハンガ7と同数のボビンハ
ンガ12を前記左右ピッチA2で左右方向に一列で支承
したボビンキャリッジ13が走行可能に吊下してある。
ボビンキャリッジ13の各ボビンハンガ12には篠交換
に先立ち満ボビン(予備篠巻)FBが吊下され、各満ボ
ビンFBがクリール2で紡出中の本篠巻に対して左右ピ
ッチA2の半ピッチだけ左右方向にずれた位置となるよ
うにボビンキャリッジ13が停止している。
【0009】次に篠交換機20について説明する。この
実施例では篠交換は篠継動作を伴っている。図1におい
て篠交換機20は本体21下部の車輪22と精紡機1の
ガイドレール1aに案内されるガイドローラ23を備
え、周知のように図示しない走行モータで回動されるス
クロールカムとガイドレール1aの側方へ突設したガイ
ドピンとの係合により精紡機1に沿って走行し、かつ、
所定の篠換作業位置に停止するようにしてある。
【0010】本体21には前後対P1の小玉ボビンSB
とこれと交換される予備レール11の左右2個(左右対
P2、図24)の満ボビンFBとを夫々複数対(3対)
同時に交換するための複数組(3組)の本篠巻移載装置
30Aと予備篠巻移載装置30B、3対6個の満ボビン
FBから篠端を空気吸引により吸引口出しする篠端引出
し装置70と、満ボビンFBの篠端を紡出中の小玉ボビ
ンSBに追継させる6個の篠継ヘッド100と、満ボビ
ンFBの篠をロービングガイド9に掛ける篠掛け装置1
30とを備えている。
【0011】まず本篠巻移載装置30Aと予備篠巻移載
装置30Bについて説明する。図3,5に示すように、
本体21の上下中間部に本体21の後面から精紡機へ向
けて複数のブラケット25a,25bが突設され、各ブ
ラケット25a,25bの先端と本体底板21aとの間
に上下方向のガイドロッド26が隣り合う左右間隔を長
短にして12本立設されている。ガイドロッド26は本
体21の左右方向一側(図3の下側)から2本ずつが1
組となって本篠巻、予備篠巻移載装置30A,30Bと
夫々対応している。各組となったガイドロッド26には
各移載装置30A,30Bの各昇降体31A,31Bが
昇降自在に案内されている。昇降体31A,31Bを含
め、本篠巻、予備篠巻移載装置30A,30Bは左右対
称となっている点が異なるのみであるので、以下予備篠
巻移載装置30Bについて説明し、本篠巻移載装置30
Aの同一部分(左右対称部分も含む)には同一番号を付
して説明を省略する。
【0012】予備篠巻移載装置30Bにおいて、昇降体
31Bは図5に示すように上板31a、下板31b、後
方のラック板32、前部のガイド部33が矩形に一体形
成してあり、下板31bから前方には更に支持部31c
が突設されている。図4に示すように、ガイド部33は
左右両側にボス34が設けられ、このボス34のガイド
孔34aが前記ガイドロッド26に上下摺動自在に嵌装
されている。ラック板32は後面にラック32aが刻設
されている。
【0013】予備篠巻移載装置30Bは前ペッグ35
a、後ペッグ35bから成る予備篠巻用ペッグ35Bを
備えている。図10に示すように後ペッグ35bはペッ
グ支持体36上に回転自在に支持され、正逆転モータ3
7とギヤ列38によって積極的に正逆回転される。ペッ
グ支持体36には左右と後部中間に夫々リンクアーム4
1a〜41cの上端が夫々球面軸受42を介して三次元
傾動自在に連結してある。図7,8に示すように各リン
クアーム41a〜41cの下端は夫々昇降体31Bの上
板31aに球面軸受43を介して三次元傾動自在に連結
してある。リンクアーム41a〜41cのうち、左右の
2つ41a,41cの下端は更に下方へ伸び、リンク移
動制御機構60の1部を成すカム装置50と連繋してあ
る。これらの3本のリンクアーム41a〜41c及びこ
れと球面軸受42,43で連結してあるペッグ支持体3
6と昇降体31Bの上板31aによって、三次元傾動可
能な平行リンク機構40が構成される。
【0014】左右2本のリンクアーム41a,41cの
うちの1つ41cには上板31a上面上方へ突設した支
持ブラケット45に一端を球面軸受46によって三次元
傾動自在に連結した傾動用シリンダ47のピストンロッ
ド47a先端が球面軸受48によって三次元傾動自在に
軸支してある。この傾動用シリンダ47はカム装置50
と共に平行リンク機構40の三次元傾動、即ち後ペッグ
35bの三次元移動を制御するリンク移動制御機構60
を構成する。
【0015】カム装置50において、昇降体31Bのラ
ック板32とガイド部33間に図4に示すように8角形
のベース板51が一体に設けてある。図9に示すように
ベース板51には左右のリンクアーム41a,41cと
対向して、上面に前方が大径部52aとしてある長円形
の揺動カム板52が、大径部52a外周を1/2以上取
り囲む扇状支持体53によって上下にはさまれて太径部
中心まわりに水平揺動自在に支持してある。各揺動カム
板52には小判状のカム溝52bが穿けられ、このカム
溝52bに摺動コマ54が案内自在に嵌装してあり、こ
の摺動コマ54に、対応する左右のリンクアーム41
a,41cの前記上板31aとの支持部より下方に伸び
た部分が軸方向摺動自在に嵌装された球面軸受55を介
して連結してある。
【0016】揺動カム板52の大径部52aから、扇状
支持体53に設けた透孔53aを通って前方へ突出して
いるレバー52cはL字レバー56にピン連結されL字
レバー56の先端にはベース板51上面に一端を枢着し
たカム揺動用シリンダ58が連結してある。このカム揺
動用シリンダ58のストロークは、前進端と後退端が夫
々前記揺動カム板52がボビン配列変更位置(図9の仮
想線位置×1)とボビン供給取出位置(図9の実線位置
×2)とに対応するように設定してある。ベース板51
上面には更にボビン配列変更位置×1に揺動カム板52
がある時に、摺動コマ54の後端面と当接して摺動コマ
54の後退位置を規制するストッパ59が各揺動カム板
52と対応して固着してある。ベース板51の、各揺動
カム板52の揺動軌跡と対応する部分は、揺動カム板5
2から下方へ突出した左右のリンクアーム41a,41
cの下端部と干渉しないように切欠孔51aが設けてあ
る。そしてこの機構により揺動カム板52がボビン供給
取出位置×2にある時に傾動用シリンダ47のピストン
ロッド47aを出没させると、後ペッグ35bは垂直状
態のまま図12に示すように斜行し、摺動コマ54がカ
ム溝52bの前端と当接した状態では、後ペッグ35b
は後述の原位置(予備レール直下位置)の前ペッグ35
aに対して上下方向にずれて前後方向に並ぶ原位置(図
5,11,12のS1)に位置し、カム溝52bの後端
と当接した位置では後ペッグ35bは交換すべきクリー
ル2の前後対P1の小玉ボビンSBの前列ボビンの直下
位置S3(図11,12)に位置し、また、揺動カム板
54がボビン配列変更位置×1にある時に傾動用シリン
ダ47のピストンロッド47aを出没させると後ペッグ
35bは、前記原位置S1と摺動コマ54がストッパ5
9に当接した時に原位置S4の前ペッグ35aと左右に
クリール2のボビンハンガ7の左右ピッチA2で同一高
さに並ぶ変位位置S2との間で斜行移動するようになっ
ている。
【0017】次に前ペッグ35aも後ペッグ35bと同
様に正逆転モータ37により回動可能にペッグ支持体6
1上に設けられ、ペッグ支持体61は図10に示すよう
に三本のリンクアーム62a〜62c上端に夫々球面軸
受42で連結され、リンクアーム62a〜62cの下端
は図13に示すように昇降体31Bの支持板31cに球
面軸受43を介して連結してあり、全体として三次元傾
動自在な平行リンク機構63を構成している。
【0018】中央のリンクアーム62bには後ペッグ3
5bの場合同様にガイド部33に球面軸受43を介して
支持した傾動用シリンダ64のピストンロッド64aが
球面連結してある。昇降体31Bの支持板31cにはカ
ム板65がその上部に設けられ、このカム板65にはリ
ンクアーム62a〜62cのうちの中央のものと左右の
一方のものと対応して2条のカム溝65aが形成してあ
り、対応するリンクアーム62a,62bの中間部分に
軸方向摺動自在に嵌装した球面軸受66を内装する摺動
コマ67がこのカム溝65aに沿って案内されるように
嵌装されてカム装置68が構成され、傾動用シリンダ6
4と共に前ペッグ35aの三次元移動を制御する平行リ
ンク機構63のリンク移動制御機構69を構成してい
る。カム装置68のカム溝65aの形状は傾動用シリン
ダ64のピストンロッド64aの出没によって、前ペッ
グ35aが垂直状態を保ったまま軌跡L2(図15)に
沿って移動し、前記摺動コマ67がカム溝65aの後端
と当接した時に前ペッグ35aが予備レール11の満ボ
ビンFB直下の原位置S4にあり、摺動コマ67がカム
溝65aの前端と当接した時にクリール2の交換すべき
後列ボビンの直下位置S5となるようにしてあり、しか
もその移動経路途中において、前ペッグ35aが篠交換
時にロービングガイド9間を通過する時には斜行から前
後方向へと進行方向を変え、後列に満ボビンFBを供給
する時に、満ボビンFBがロービングガイド9の丁度中
央を通過するようにしてある。尚、本篠巻移載装置30
Aの本篠巻用ペッグ35Aも1対の前、後ペッグ35
a,35bで構成される。
【0019】本篠巻移載装置30A、予備篠巻移載装置
30Bの本篠巻用ペッグ35A、予備篠巻用ペッグ35
Bの各前、後ペッグ35a,35bは、夫々原位置S
1,S4にある状態で隣り合う間隔がクリール2のボビ
ンハンガ7の左右ピッチA2と一致させてある。6つの
昇降体31A,31Bは本篠巻用の3つの昇降体31A
と予備篠巻用の3つの昇降体31Bの組に分けられ、各
組に対応して本体21に回動自在に支持した2本の昇降
用駆動軸231A,231B(図3,5)に夫々昇降体
31A,31Bと対向してキー連結した3つずつのピニ
オン232A,232Bが各昇降体31A,31Bの対
応するラック32aと噛み合わされている。2本の昇降
用駆動軸231A,231Bは夫々本篠巻用ペッグ35
Aと予備篠巻用ペッグ35Bの昇降用モータ233A,
233Bとチェン234を介して回転駆動され、3組の
本篠巻用ペッグ35Aと3組の予備篠巻用ペッグ35B
が夫々同時に昇降するようにしてある。
【0020】次に篠端引出し装置70について説明す
る。図16,17において、篠交換機20の本体21の
両側に本体21下面21bから上部に向けてプレート7
1が取付けてある。プレート71の夫々の外側には斜め
方向のガイドロッド73が延設してある。左右のガイド
ロッド73にはスライドブロック74が摺動自在に案内
してある。各スライドブロック74には本体21に取付
けたモータ75で回転されるスプロケット76と、本体
21上部に回動自在に支持したスプロケット77間に巻
回したチェン78が夫々連結されている。左右のスライ
ドブロック74の先端には一端を吸引源に接続したパイ
プ79が回動自在に支持してある。パイプ79の一端
(図17左端)にはレバー80の一端が一体に連結して
ある。このパイプ79には口出しノズル89が2個ずつ
3組固着、連通してある。各組における口出しノズル8
9の左右ピッチは精紡機1のトランペット14の左右ピ
ッチA1と一致され、各組間の左右ピッチは前記左右ピ
ッチA1の4倍に設定してある。本体21の左側板に一
体固着した板カム85にはカム溝72が形成され、この
カム溝72には前記レバー80先端に設けたカムフォロ
ア86が嵌入してある。このカム溝72はスライドブロ
ック74が上昇するにつれて口出しノズル89を後述の
篠継ヘッド100と干渉しない軌跡で上昇させるように
形成してある。従ってスライドブロック74の昇降によ
り、口出しノズル89は待機位置S7と口出し位置S8
との間で昇降移動する。
【0021】次に篠継ヘッド100とその作動機構につ
いて図2,18,19を参照して説明する。本体21の
左右にわたるシャフト110が本体21の前部に取付け
たブラケット111に回動自在に支持してある。このシ
ャフト110には、図2において左右両端に夫々アーム
112が一体楔着してある。各アーム112の先端には
篠継ヘッド100の支持バー101の両端に設けた軸部
101aが夫々回動自在に支持してある。軸部101a
はアーム112より突出し、レバー113を介してヘッ
ド揺動シリンダ114のピストンロッド115に連結し
てあり、篠継ヘッド100を垂下状態からほぼ水平状態
の間で揺動するようにしてある。前記シャフト110の
一端はレバー116の一端と楔着され、レバー116他
端はモータ117の回転を前後動とするクランク装置1
18のリンクレバー118aに連結してある。このクラ
ンク装置118の作用でアーム112を篠交換機20内
の待機位置から、水平状態とした篠継ヘッド100がト
ランペット14上方の篠継位置S9となる前進端位置ま
で揺動させる。
【0022】篠継ヘッド100は特開昭62−5342
5号に開示のものと同一である。前記支持バー101
に、第2図に示すように吸引ノズル89と対応してヘッ
ド本体102aが固着され、各ヘッド本体102aには
夫々支軸102を支点として揺動する篠把持レバー10
3を備えており、図示しないシリンダの作用で左右往復
動するレバー作動バー104と一体の作動部材105が
篠把持レバー103を揺動させ、篠把持レバー103の
先端がストッパブロック106と当接して満ボビンFB
の篠R2を把持する位置と、ストッパブロック107と
当接して小玉ボビンSBの篠R1を把持する位置と、両
方のストッパブロック106,107に当接しない中立
位置の3つの位置に切換えられるようになっている。
【0023】次に篠掛け装置130について図20〜2
3を参照して説明する。図21に示すように本体21の
左右に2本のガイドロッド131が立設してある。2本
のガイドロッド131には昇降ブロック132が昇降自
在に嵌装してある。左右の昇降ブロック132は連結部
材142で連結してある。
【0024】左右の昇降ブロック132間には、左右方
向の揺動軸133が回動自在に支持してある。揺動軸1
33には3本の篠掛けバー134の下端が楔着してあ
り、揺動軸133の一端にはレバー143の一端が一体
連結され、レバー143の他端にはカムフォロア143
aが軸支してある。このカムフォロア143aは本体2
1の下面21bとブラケット55a間に立設された板カ
ム144のカム面144aに案内されるようにしてあ
る。そして前記連結部材142には上部のブラケット5
5bに回動自在に支持したスプロケット138と本体2
1の底板21aに取付けた昇降モータ139のスプロケ
ット140間に巻回したチェン141が連結してある。
そして、前記カム面144aは、昇降ブロック132の
昇降により篠掛けバー134先端の篠ガイド部材145
が図26(c)の待機状態から図26(d)のように前列ク
リールの下方へ揺動、前進し、その後図27(b)のよう
にロービングガイド9の上方の篠掛け位置へ上昇した
後、図27(c)のように待機状態へ戻る軌跡をとるよう
に形成してある。
【0025】各篠掛けバー134の先端部には図22,
23のように一対の篠ガイド部材145が設けてある。
即ち篠掛けバー134先端部上面に固定したブラケット
146に互いに反対方向を向けて2個のエアーシリンダ
147を並設し、夫々のエアーシリンダ147のピスト
ンロッド148の先端部にガイド凹み145aを形成し
た鉤状の篠ガイド部材145が螺着してある。篠ガイド
部材145の下面は凹状に形成されていて、その凹部を
篠掛けバー134の上面に固着した角状のガイドバー1
49上に載置し、篠ガイド部材145は図22における
実線と仮想線で図示した位置にガイドバー149に案内
されて往復摺動する。本実施例のエアーシリンダ147
は図示は省略したがシリンダ本体内にばねを内蔵した周
知の単動シリンダで常時はばねで付勢されてピストンロ
ッドが突出していて(実線で示した状態)篠ガイド部材
145の左右の間隔Bは前記満ボビンの間隔A2と等し
い間隔で左右のガイド凹み145aは篠掛けする2個の
C字状ロービングガイド9の開口部8とほぼ対向してい
る。
【0026】以上の構成による作用を説明する。クリー
ル2の前後列に左右方向に1列おきに満、中玉ボビンF
B,MBと仕掛けて紡出を始める。中玉ボビンMBが小
玉ボビンSBとなると篠交換機20が精紡機1の前面に
沿って左方(図26で矢印Y方向)へ進入し、交換すべ
き3つの前後対P1の小玉ボビンSBの各列に対し、篠
交換機20の各組となっている本篠巻用ペッグ35Aと
予備篠巻用ペッグ35Bとが前後対小玉ボビンSBの前
方で左右に等ピッチ(1/2・A2)となる篠換位置で
停止し、各ペッグ35A,35Bの各前ペッグ35aは
予備レール11の3つの隣り合う左右対P2(6個)の
満ボビンFBの直下に位置する(図26(a))。この
時、篠継ヘッド100、及び口出しノズル89は篠継ぎ
される小玉ボビンSBの篠R1を案内するトランペット
14と対向しており、篠ガイド部材145は小玉ボビン
SBの篠R1を案内しているC字状ロービングガイド9
と対向している。また、この時に予備篠巻移載装置30
Bの揺動カム板52をカム揺動用シリンダ58の作用で
ボビン配列変更位置×1にしておく。この状態で昇降用
モータ233Bを回転させてピニオン232Bを介して
予備篠巻移載装置30Bの3つの昇降体31Bを一斉に
図26(a)の待機位置から上昇させる。予備レール1
1の満ボビンFBを予備篠巻用ペッグ35Bが載置する
上昇端位置へ到るまでに傾動用シリンダ47のピストン
ロッド47aを図5に示す突出状態から引込むと、リン
クレバー41a,41bの下端が摺動コマ54を介して
三次元的に傾きつつカム溝52bに沿って案内されてス
トッパ59に当接し、その結果後ペッグ35bを垂直状
態を保ったまま原位置S1から斜行移動しつつ下降して
変位位置S2に移動させる。こうして上昇された予備篠
巻用ペッグ35Bの前後ペッグ35a,35bにクリー
ル2の交換すべき3つの前後対P1の小玉ボビンSBと
対応する予備レール11の3つの左右対P2の満ボビン
FBを載置する。上昇した3つのペッグ35Bは満ボビ
ン取降位置S10まで下降され停止する。
【0027】続いて口出しノズル昇降用のモータ75が
チェン78を周回し、スライドブロック74が斜め前方
上方へ上昇することによりカムフォロア86がカム溝7
2に案内され、口出しノズル89は待機位置S7から口
出し位置S8まで上昇され、口出し位置S8で6つの満
ボビンFB外周に近接して停止する。口出し位置S8で
図示しない吸引源が作動して口出しノズル89が吸引を
始めると共に、満ボビンFBを載置した各前、後ペッグ
35a,35bを2つの正逆転モータ37により篠巻戻
し方向へゆっくり回転させて、口出しノズル89が篠端
を吸引口出しする。吸引を続けながら前記と逆の動作で
口出しノズル89を口出し位置S8から篠継ヘッド10
0下方の待機位置S7へ下降させる。この時、満ボビン
FBは正逆転モータ37によって篠切断が生じないよう
に巻戻し方向に回転される。口出しされた満ボビンFB
の篠端は篠ガイド部材145の前方を通って篠継ヘッド
100の篠把持レバー103とストッパブロック106
との間に把持される(図26(b))。
【0028】次いで篠継ヘッド100をヘッド揺動シリ
ンダ114の動作で垂下状態からほぼ水平状態へ揺動さ
せ、口出しノズル89と篠継ヘッド100間で篠R2を
口出しノズル89内のコーム(図示なし)の作用により
篠端を筆先状にして切断する(図26(c))。
【0029】次に篠掛け装置130の昇降モータ139
の動作で篠ガイド部材145を僅かに上昇させると、カ
ム面144aにカムフォロア143aが案内されて篠ガ
イド部材145が前進し、篠継ヘッド100と満ボビン
FBの間の2本の篠R2の間に入り込み、各2本の篠R
2は篠ガイド部材145の斜面で左右にさばかれ、その
中間部が夫々ガイド凹み145a内に位置される。
【0030】篠ガイド部材145を前列の小玉ボビンS
Bの直下へ移動させると同時に満ボビンFBを巻戻し方
向へ回転させつつ篠継ヘッド100のモータ117を作
動してアーム112を前進端位置まで揺動させ、篠継ヘ
ッド100をトランペット14上方の篠継位置S9に位
置させる。こうして篠継ヘッド100が把持してその溝
底部102bに保持されている満ボビンFBの篠R2に
小玉ボビンSBの篠R1を重ね合せ、篠把持レバー10
3を中立位置にする。すると満ボビンFBの篠R2は把
持を解放されて小玉ボビンSBの篠R1と共にトランペ
ット14からドラフトローラ15へ連れ込まれて追継ぎ
が行なわれる(図26(d))。
【0031】次に傾動シリンダ47のピストンロッド4
7aを突出することにより、リンクアーム41a,41
cをその下端に球面軸受55を介して接続した摺動コマ
54がカム溝52bの前進端に当接するまで移動させ
て、予備篠巻用ペッグ31Bの後ペッグ35bを垂直状
態を保ったまま三次元移動させ原位置S1へ戻して満ボ
ビンFBを前後対P1とする。この配列変更動作と干渉
しないように3つの本篠巻移載装置30Aの本篠巻用ペ
ッグ35Aを移動させる。この移動に先立ち、本篠巻用
ペッグ35Aの後ペッグ35bのカム機構50におい
て、各揺動カム板52をボビン供給取出位置×2に切換
えておく。そして本篠巻用ペッグ35Aの各傾動シリン
ダ47を作用させると本篠巻用ペッグ35Aの後ペッグ
35bを支持するリンクアーム41a,41cの傾動で
摺動コマ54がカム溝52bに沿って前端からカム溝5
2bの後端に当接するまで後退し、これによって本篠巻
用ペッグ35Aの各後ペッグ35bが原位置S1からク
リール2の前列小玉ボビンSBの直下位置S3まで三次
元斜行する。この斜行と同時に、本篠巻用ペッグ35A
の前ペッグ35aもその傾動用シリンダ64の作用で平
行リンク機構63がカム機構68によって三次元傾動
し、前ペッグ35aは垂直状態を保ったままその原位置
S4から後列の小玉ボビンSBの直下位置S5まで移動
する。本篠巻用ボビン35A(予備篠巻用ボビン35B
も同じであるが)の前、後ペッグ35a,35bは小玉
ボビンSBの直下位置S3,S5においては同一高さ位
置となる(図26(e))。
【0032】次いで篠把持レバー103が小玉ボビンS
Bの篠R1をストッパブロック107との間で把持し、
小玉ボビンSBの篠R1がドラフトローラ15へ送り込
まれることで小玉ボビンSBの篠R1が切断される。小
玉ボビンSB直下の本篠巻用ペッグ35Aを昇降して前
後対P1の小玉ボビンSBをクリール2のボビンハンガ
7から外し、前、後ペッグ35a,35b上に小玉ボビ
ンSBを載せた状態で小玉ボビンSBをペッグ回転によ
り篠巻取方向へ回転させて、切断した小玉ボビンSBの
篠R1を巻取る(図26(f))。小玉ボビンSBを載
せた本篠巻用ペッグ35Aを後退させて、対応した前後
対P1の満ボビンFBの隣へ前後対P1のまま取り出す
(図27(a))。
【0033】篠ガイド部材145を上昇させて、ロービ
ングガイド9の上方僅か前方へ移動させ、篠ガイド部材
145の下流の篠R2をロービングガイド9の開口部8
からC字状のロービングガイド9内へ導く。次いで2個
のエアーシリンダ147の作用で篠ガイド部材145を
互いに接近移動させた後、篠ガイド部材145を後退さ
せ、篠R2をロービングガイド9の係止部9aの内側に
引掛ける(図27(b),図25 2点鎖線)。次いで篠
ガイド部材145を待機位置へ戻した後、篠継ヘッド1
00を篠継位置S9から後退させて待機位置に戻して垂
直にし、満ボビンFBを載せた3つの予備篠巻用ペッグ
35Bを待機位置まで下降させる(図27(c))。
【0034】満ボビンFBを前後対P1に並べ直した後
(図26(e))からこの時までにカム揺動用シリンダ
58を作動させて各予備篠巻用ペッグ35Bの揺動カム
板52をボビン供給取出位置×2としておく。この状態
で各予備篠巻用ペッグ35Bの傾動用シリンダ47,6
4のピストンロッド47a,64aを突出させて平行リ
ンク機構63,40をカム溝52b,65aによって三
次元傾動させて前ペッグ35aを原位置S4からクリー
ル2の後列ボビンの直下位置S5まで、後ペッグ35b
を原位置S1からクリール2の前列ボビンの直下位置S
3まで満ボビンFBを載せたまま夫々斜行移動させる。
この時、前ペッグ35aは図15に示すように軌跡L2
に沿って移動し、前ペッグ35a上の満ボビンFBはロ
ービングガイド9の丁度中央を通過するので、その外周
とロービングガイド9との間のこすれを最小にでき、満
ボビンFB外周の粗糸の毛羽立ちが少ない(図27
(d))。
【0035】次に予備篠巻用ペッグ35Bを昇降させ
て、小玉ボビンSBを取外したクリール2の前後対のボ
ビンハンガ7に満ボビンFBを吊下する。これと同時並
行して、前後対P1の小玉ボビンSBの後側のものを本
篠巻用ペッグ35Aの平行リンク機構60とカム機構5
0とによって左右対P2に並べ換え、左右対P2の小玉
ボビンSBを昇降し、満ボビンFBを外した後の予備レ
ール11のボビンハンガ12に吊下する(図27
(e))。そして最後に本篠巻用ペッグ35A、予備篠
巻用ペッグ35Bを夫々待機位置へ戻す(図27
(f))。こうして1回の篠交換が終了し、以下次の篠
交換位置迄クリール2のボビンハンガ7の6ピッチ分移
動して上記動作を繰り返す。
【0036】この発明では、同時に複数対の前後対ボビ
ンを交換できるにもかかわらず、その1回の交換動作中
に篠交換機全体が移動しない。またこの実施例のように
交換すべき前後対の本篠巻に対してその前方左右両側に
本篠巻用ペッグ35Aと予備篠巻用ペッグ35Bが位置
するようにして篠交換を行なうことにより、ペッグ35
A,35Bは互いにその左右中央へ向けて移動するので
あるから、その上に載せられている予備篠巻、本篠巻が
前回の篠交換で予備レールに吊下してある本篠巻と上下
に干渉しないため、昇降体の昇降量が小さくなり、クリ
ールの予備レール高さが低くなり、安定した篠交換が行
なえる。
【0037】次に図28,29で他の例を示す。ここで
は本篠巻用ペッグ535A、予備篠巻用ペッグ535B
は夫々対応したベース501上に設けられている。各ベ
ース501はペッグ535A,535Bと対応した昇降
体531A,531B上に三次元傾動する前述の如き平
行リンク機構540で支持してあり、各平行リンク機構
540の移動制御を行なうカム機構550が設けてあ
る。ベース501上には前述の実施例と同じ篠交換位置
で予備レール11の満ボビンFB直下位置に前ペッグ3
5aが位置するように設けられ、前ペッグ35aの後方
に旋回アーム502が所定角度水平揺動するように支持
してある。旋回アーム502の後端には後ペッグ35b
が前ペッグ35aに対して前後にクリール2のボビンハ
ンガ7の前後ピッチA3で並ぶ原位置と左右にクリール
2のボビンハンガ7の左右ピッチA2で並ぶ変位位置と
に移動するようにしてある。この例では予備篠巻、本篠
巻の前後対P1と左右対P2間の配列変更は旋回アーム
502で行なっている。
【0038】
【発明の効果】以上のようにこの発明の篠交換機では、
夫々前後一対のペッグから成る予備篠巻用、本篠巻用ペ
ッグの組を複数組備え、これらのペッグによって1列の
予備レールから左右対単位で複数対篠交換機上へ取降し
た予備篠巻を夫々前後対とし、次いでその隣へクリール
から前後対の本篠巻を取出し、前後対の予備篠巻をクリ
ールの本篠巻を外した位置へ供給し、前後対の本篠巻を
左右対として予備レールの予備篠巻を外した位置に戻す
ものであるから、複数対の前後対本篠巻を同時に交換で
き、篠換時間の短縮ができる。また、このような効果を
有するものであっても、篠交換機本体に予備篠巻用、本
篠巻用ペッグと対応して夫々昇降体を設け、予備篠巻
用、本篠巻用ペッグを対応する昇降体に三次元傾動自在
な平行リンク機構を介して支持し、平行リング機構の三
次元移動を制御するリンク移動制御機構を設け、昇降体
の昇降と平行リンク機構によって、少なくとも前後対の
予備篠巻のクリールへの供給と、前後対本篠巻の取出と
を行なうように構成したので、交換すべきクリールの前
後対の本篠巻に対して、その前方左右両側に予備篠巻用
ペッグと本篠巻用ペッグが並ぶような篠交換位置に篠交
換機を停止させて篠交換を行なうようにした場合には、
前記前後対の予備篠巻をクリールへ供給する時とクリー
ルから本篠巻を取出す時に、予備篠巻用ペッグと本篠巻
用ペッグを、夫々篠交換機上で各前後ペッグが対応する
篠巻を載せて前後に並んだ位置とクリールの本篠巻位置
の間で動くことになり、篠交換動作中の篠が前回の篠交
換で予備レールに吊下してある本篠巻と上下に干渉する
ことがなく、精紡クリールの予備レール高さを低くでき
るため、昇降体の昇降量が小さくなってクリールの前後
対本篠巻を同時に複数対安定して交換することができ
る。また、ペッグが三次元傾動可能な平行リンク機構で
支持してあるため、ペッグの移動経路を篠交換機上の前
後に並んだ位置にクリールの本篠巻位置の間で移動させ
る時にロービングガイドの丁度中間を通過するように設
定することがリンク移動制御機構によって極めて容易で
あり、従って予備篠巻をクリール後列のボビンハンガに
供給する時の予備篠巻外周とロービングガイドのこすれ
も最小とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】篠交換機の側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図5のIII−III断面図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】予備篠巻移載装置の側面図である。
【図6】図5の上部平面図である。
【図7】後ペッグのリンク移動制御機構を示す図であ
る。
【図8】図7の正面図である。
【図9】図7のIX−IX断面図である。
【図10】後(前)ペッグと平行リンク機構の接続を示
す平面図である。
【図11】後ペッグの移動説明図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】前ペッグのリンク移動制御機構を示す図であ
る。
【図14】前ペッグの移動説明図である。
【図15】図14の正面図である。
【図16】篠端引出し装置の側面図である。
【図17】図16の正面図である。
【図18】篠継ヘッドの前後動装置を示す側面図であ
る。
【図19】篠継ヘッドの拡大図である。
【図20】篠掛け装置の側面図である。
【図21】図20の正面図である。
【図22】篠ガイド部材の正面図である。
【図23】図22の側面図である。
【図24】ボビンの前後対、左右対の説明図である。
【図25】ロービングガイドと篠巻との関係図である。
【図26】動作説明図である。
【図27】動作説明図である。
【図28】他の実施例を示す側面図である。
【図29】図28の上部平面図である。
【符号の説明】
1 精紡機、 2 クリール、 11 予備レール、
20 篠交換機、21 本体、 31A,31B 昇降
体、 35A 本篠巻用ペッグ、35B 予備篠巻用ペ
ッグ、 35a 前ペッグ、 35b 後ペッグ、4
0,63 平行リンク機構、 60,69 リンク移動
制御機構、P1 前後対、 P2 左右対、 SB 小
玉ボビン(本篠巻)、FB 満ボビン(予備篠巻)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々前後一対のペッグから成る予備篠巻
    用、本篠巻用ペッグの組を複数組備え、これらのペッグ
    によって1列の予備レールから左右対単位で複数対篠交
    換機上へ取降した予備篠巻を夫々前後対とし、次いでそ
    の隣へクリールから前後対の本篠巻を取出し、前後対の
    予備篠巻をクリールの本篠巻を外した位置へ供給し、前
    後対の本篠巻を左右対として予備レールの予備篠巻を外
    した位置に取出す篠交換機であって、篠交換機本体に予
    備篠巻用、本篠巻用ペッグと対応して夫々昇降体を設
    け、予備篠巻用、本篠巻用ペッグを対応する昇降体に三
    次元傾動自在な平行リンク機構を介して支持し、平行リ
    ンク機構の三次元移動を制御するリンク移動制御機構を
    設け、昇降体の昇降と平行リンク機構によって、少なく
    とも前後対の予備篠巻のクリールへの供給と、前後対本
    篠巻の取出とを行なうように構成したことを特徴とする
    篠交換機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5586428A (en) * 1993-07-26 1996-12-24 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Roving bobbin changing method and apparatus for spinning machine
CN102560765A (zh) * 2009-11-04 2012-07-11 铜陵市松宝机械有限公司 用于拔纱的三维机器人

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5586428A (en) * 1993-07-26 1996-12-24 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Roving bobbin changing method and apparatus for spinning machine
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