JPH05195284A - 銅合金めっき液 - Google Patents

銅合金めっき液

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JPH05195284A
JPH05195284A JP1087492A JP1087492A JPH05195284A JP H05195284 A JPH05195284 A JP H05195284A JP 1087492 A JP1087492 A JP 1087492A JP 1087492 A JP1087492 A JP 1087492A JP H05195284 A JPH05195284 A JP H05195284A
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JP
Japan
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copper alloy
copper
alloy plating
film
plating film
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Application number
JP1087492A
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English (en)
Inventor
Hiroki Satake
寛紀 佐竹
Hiroshi Takahashi
博 高橋
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Hitachi Kyowa Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Kyowa Kogyo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アルミニウム等の素材金属の表面に銀めっき膜
を形成する際に、耐食中間層として耐食性の優れた銅め
っき膜を形成できる銅合金めっき液の提供。 【構成】シアン化銅、シアン化カリウム、水酸化カリウ
ムおよびロッセル塩を主成分とする銅めっき液と、F
e、Al、Ti、Cr、Mo、Zrの少なくとも1種を
0.1〜0.0001mol/l含む銅合金めっき液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食性めっき皮膜が得
られる銅合金めっき液に関する。
【0002】
【従来の技術】受変電機器、遮断器等の重電機器に用い
られるアルミニウム等の素材表面に、導電性を目的とし
て銀めっき等の貴金属めっきを行う場合、耐食性を向上
するため素材金属と貴金属めっきとの間に耐食中間層と
して銅めっきが行なわれている。
【0003】しかし、こうした銅めっき膜を形成して耐
食性を向上するためには、該銅めっき膜をかなり厚くし
ないと十分な耐食効果が得られなかった。
【0004】また、防食のためにCu−Ni,Cu−S
n,Cu−Znの銅合金めっきが知られている〔表面技
術:第41巻,第12号,1270〜1272頁(19
90)〕が、耐食がいま一つ不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記耐食中間層である
銅めっき膜の耐食性が十分得られない理由は、銅めっき
皮膜にピンホールが存在するためである。このピンホー
ルを通して大気中のClイオンやSO4イオン等を含む
電解質が素材表面まで浸透し、素材金属である卑なアル
ミニウムと貴な銅めっき皮膜との間に電位差を生じ、腐
食電流が流れて卑な金属であるアルミニウムが腐食する
からである。
【0006】本発明の目的は、こうしたアルミニウム等
の素材金属の表面に銀めっき膜等を形成する際に、耐食
中間層として耐食性の優れた銅合金めっき膜を形成する
ことができる銅合金めっき液を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すること
ができる本発明の要旨は次のとおりである。
【0008】Fe、Al、Ti、Cr、Mo、Zrの少
なくとも1種を含む銅合金めっき液にある。
【0009】前記銅めっき液としては、通常の銅めっき
に用いられている、例えば、シアン化銅、シアン化カリ
ウム、水酸化カリウム、ロッセル塩等を主成分とする銅
めっき液が用いられる。
【0010】銅めっき液に対し、前記金属を0.1〜0.
0001mol/l添加した銅合金めっき液を用いてア
ルミニウム等の金属素材の表面にめっきすることによ
り、該素材の前記腐食を抑制することができる。
【0011】前記金属は、イオン化が可能な塩化物、酸
化物、水酸化物等で配合する。こうしたものとしては、
Fe(OH)2,Fe23,FeSO3,K3Fe(CN)6
4Fe(CN)6,Al(OH)3,AlCl3,Al2(SO
4)3,TiCl3,TiO2,H2TiO3,Ba2Ti
4,CrSO4,CrO3,K2CrO4,MoO3,Mo
Cl,H2MoO4,(NH4)2MoO4,ZrCl4,Zr
Br4,ZrI4,Zr(OH)4,ZrOCl2等がある。
【0012】
【作用】本発明の銅合金めっき液により得られる銅めっ
き皮膜は、添加されたFe、Al、Ti、Cr、Mo、
Zrの金属塩により分散合金化され、めっき皮膜のピン
ホールを介して供給される酸素により分散合金化した前
記金属は、極めて安定で緻密な酸化膜となり不動態化す
る。
【0013】この不動態化された銅合金分散めっき皮膜
が、素材金属との電位差による腐食電流を抑制するため
に優れた高耐食性を示すものと考える。
【0014】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0015】5052,6061,6063(AA規
格:アメリカアルミニウム協会)のアルミニウムに対し
て導電性を目的とする銀めっきを施す前に耐食中間層と
して、銅めっきを行った。下記の組成の銅めっき液に金
属塩としてフェロシアン化カリウム〔K4Fe(CN)6
の添加量を変えた銅合金めっき液を用いて電気めっきし
た。該銅合金めっきを施した試験片を大気暴露試験を行
って耐食性を比較した。
【0016】
【表1】
【0017】該銅めっき皮膜中に分散し銅合金化した鉄
は、めっき皮膜のピンホールを介して供給される酸素と
反応し、極めて安定で緻密な酸化膜を形成し、不動態化
される。この不動態化膜は、アルミニウムと銅めっきの
電位差により発生する腐食電流を抑制して高耐食性皮膜
となる。なお、高耐食性皮膜が得られる前記フェロシア
ン化カリウムの添加量としては0.1〜0.0001mo
l/lの範囲が望ましい。
【0018】なお、従来の銅めっき膜では膜厚20〜4
0μmのめっき膜でも十分な耐食効果が得られなかった
が、本発明の銅合金めっき膜では膜厚10〜20μmで
耐食効果が十分優れたものを得ることができる。
【0019】また、従来の銅めっき膜では膜厚20〜4
0μmのものを形成するためには、60〜120分のめ
っき時間を要していたが、本発明の銅合金めっき膜では
30〜60分で膜厚10〜20μmのものが得られるの
で、生産性の面でも優れている。
【0020】なお、前記銅合金めっき上に施す銀めっき
は、被めっき物を銀めっき液中に浸漬する浸漬電解めっ
き法、あるいは、被めっき物表面を陽極(銀板を布で覆
い、銀めっき液を含ませたもの)で摺動する局部電解め
っき法等公知の方法で行うことにより形成することがで
きる。該銀めっきは、例えば、シアン化銀(65g/
l),シアン化カリウム(125g/l),炭酸カリウ
ム(15g/l)のアルカリ性銀めっき液を用いて銀め
っきをすることができる。〔あるいは硫酸銅(220g
/l),硫酸(50g/l),塩酸(0.05g/l)
の酸性銅めっき液を用いて銅めっきすることができ
る。〕
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、高耐食性の銅合金めっ
き皮膜が得られる。また、耐食性の向上により、めっき
膜の薄膜化が可能となり、めっき時間を短縮できるので
生産性の向上を図ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Fe、Al、Ti、Cr、Mo、Zrの少
    なくとも1種を含むことを特徴とする銅合金めっき液。
  2. 【請求項2】シアン化銅、シアン化カリウム、水酸化カ
    リウムおよびロッセル塩を主成分とする銅めっき液と、
    Fe、Al、Ti、Cr、Ni、Mo、Zrの少なくと
    も1種の0.1〜0.0001mol/lを含むことを特
    徴とする銅合金めっき液。
  3. 【請求項3】前記Fe、Al、Ti、Cr、Mo、Zr
    が、該金属のイオン化が可能な塩化物、酸化物、水酸化
    物として配合されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の銅合金めっき液。
JP1087492A 1992-01-24 1992-01-24 銅合金めっき液 Pending JPH05195284A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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