JPH05194900A - インクジェット記録用インク組成物 - Google Patents
インクジェット記録用インク組成物Info
- Publication number
- JPH05194900A JPH05194900A JP2621292A JP2621292A JPH05194900A JP H05194900 A JPH05194900 A JP H05194900A JP 2621292 A JP2621292 A JP 2621292A JP 2621292 A JP2621292 A JP 2621292A JP H05194900 A JPH05194900 A JP H05194900A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- compound
- solvent
- yellow
- ink composition
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、オーバーヘッドプロジェクター
(OHP)やスライドプロジェクターで投影する時、投
影された画像が十分に彩度の高い画像となるような記録
物を形成することができ、また、溶融時の粘度が低く、
かつ熱安定性に優れるインクジェット記録用インク組成
物の提供を目的とする。 【構成】 下記一般式(I)の化合物を含有することを
特徴とする常温で固体のインクジェット記録用インク組
成物。 【化1】 R1:C8〜C30の直鎖または分岐アルキルまたはアルケ
ニル基 R2:水素またはC1〜C2のアルキルまたはアルケニル
基 x :1または2 y :2−x
(OHP)やスライドプロジェクターで投影する時、投
影された画像が十分に彩度の高い画像となるような記録
物を形成することができ、また、溶融時の粘度が低く、
かつ熱安定性に優れるインクジェット記録用インク組成
物の提供を目的とする。 【構成】 下記一般式(I)の化合物を含有することを
特徴とする常温で固体のインクジェット記録用インク組
成物。 【化1】 R1:C8〜C30の直鎖または分岐アルキルまたはアルケ
ニル基 R2:水素またはC1〜C2のアルキルまたはアルケニル
基 x :1または2 y :2−x
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ター、特に常温で固体のインクを加熱し溶融した状態で
吐出するインクジェットプリンターに用いるインク組成
物に関する。
ター、特に常温で固体のインクを加熱し溶融した状態で
吐出するインクジェットプリンターに用いるインク組成
物に関する。
【0002】
【従来技術】液体状のインクをノズルから吐出させて画
像の記録を行うインクジェット記録方法は、普通紙への
印字が可能なこと、カラー化への対応が容易なこと、印
字速度が早いこと等の利点から近年では色々な吐出原理
に基づくプリンターが市販されている。従来より用いら
れているインクジェット方式の具体的な方式は、例えば
テレビジョン学会誌37(7) 54 0(1983)等に
記載されている。従来、インクジェット記録には水をベ
ースとする水性インクや有機溶媒をベースとする油性イ
ンクが用いられてきた。これらの常温で液体のインクを
用いるプリンターにおいては、インクを加熱する装置を
必要とせず装置構成が簡素となるという利点がある。し
かしながら、液体インクは、コピー用紙など通常用いら
れる紙に印字を行うと、十分な画像濃度が得られなかっ
たり、カラー彩度が低下してしまったり、画像がにじん
でしまうという欠点がある。これらの欠点をカバーする
ため、事実上、インクジェット記録用のための特別の加
工紙に記録が行われている。更に、液体インクには、乾
燥に時間を要したり、印字を休止している期間にベース
である水、あるいは有機溶媒が蒸発してしまい目詰まり
を生じやすいという欠点もある。これらの液体インクの
欠点を無くす方法として、USP.3,653,932
号、USP.4,390,369号、特開昭55−54
368号、特開昭61−83268号、特開昭62−4
8774号等に常温で固体のインクを、液体状態にまで
加熱して吐出するインクジェット記録方法及びそれに用
いるインクが提案されている。常温で固体のインクを用
いることにより、普通紙のほかにプラスチックフィル
ム、織布、金属面等の部材上に単色またはカラーの鮮明
な画像を得ることができる。しかしながら、従来の固形
インクでは、プラスチックフィルムに印字した画像を、
オーバーヘッドプロジェクター(OHP)やスライドプ
ロジェクターで投影する時、モノクロの画像では問題は
無いが、カラー画像の場合色調が全く再現されないか、
色調が現われたとしても採度が著しく低下するという問
題があった。色再現が悪い原因のひとつは、従来の固体
インクがその成分として結晶を生じ易い化合物を含んで
いることによるものである。とくに従来の固形インクで
は、インクの主成分であるビヒクルとなる化合物が結晶
を形成し易かった。特開平1−104676号において
は、脂肪酸、二塩基脂肪酸、アルキレンジアミンまたは
シクロアルキレンジアミンまたはアリーレンジアミンを
加水分解して得られるテトラアミド化合物を含むインク
ジェット用固体インク組成物が開示されている。また、
特開平2−69282号においては、テトラアミド化合
物を含むインクジェット用固体インク組成物が高い透明
性を与え上記の問題を解決するために有効であることが
記述されている。しかしながら、開示されているテトラ
アミド化合物は溶融時において、比較的高い粘性を示す
ため、インクをノズルから飛翔させるために従来の水性
インクを用いた場合に比較して大きなエネルギーを必要
とする。このため、この化合物を用いたインクを使用す
るためには、ヘッドを駆動する電圧を高くしたり、特殊
な構造のヘッドとしたり、ヘッドを高温に加熱して粘性
を下げたりするというプリンター設計上好ましくない対
策を実施する必要があった。また、開示されているテト
ラアミド化合物を用いても必ずしも十分に高い透明性を
有するインク組成物は得られなかった。特開平2−29
471号、特開昭55−54368号などには、種々の
アミド化合物がインクジェット記録用固体インクとして
使用できることが開示されている。しかしながら、これ
らに開示されているアミド化合物を用いても透明性に劣
るインクしか得られない。
像の記録を行うインクジェット記録方法は、普通紙への
印字が可能なこと、カラー化への対応が容易なこと、印
字速度が早いこと等の利点から近年では色々な吐出原理
に基づくプリンターが市販されている。従来より用いら
れているインクジェット方式の具体的な方式は、例えば
テレビジョン学会誌37(7) 54 0(1983)等に
記載されている。従来、インクジェット記録には水をベ
ースとする水性インクや有機溶媒をベースとする油性イ
ンクが用いられてきた。これらの常温で液体のインクを
用いるプリンターにおいては、インクを加熱する装置を
必要とせず装置構成が簡素となるという利点がある。し
かしながら、液体インクは、コピー用紙など通常用いら
れる紙に印字を行うと、十分な画像濃度が得られなかっ
たり、カラー彩度が低下してしまったり、画像がにじん
でしまうという欠点がある。これらの欠点をカバーする
ため、事実上、インクジェット記録用のための特別の加
工紙に記録が行われている。更に、液体インクには、乾
燥に時間を要したり、印字を休止している期間にベース
である水、あるいは有機溶媒が蒸発してしまい目詰まり
を生じやすいという欠点もある。これらの液体インクの
欠点を無くす方法として、USP.3,653,932
号、USP.4,390,369号、特開昭55−54
368号、特開昭61−83268号、特開昭62−4
8774号等に常温で固体のインクを、液体状態にまで
加熱して吐出するインクジェット記録方法及びそれに用
いるインクが提案されている。常温で固体のインクを用
いることにより、普通紙のほかにプラスチックフィル
ム、織布、金属面等の部材上に単色またはカラーの鮮明
な画像を得ることができる。しかしながら、従来の固形
インクでは、プラスチックフィルムに印字した画像を、
オーバーヘッドプロジェクター(OHP)やスライドプ
ロジェクターで投影する時、モノクロの画像では問題は
無いが、カラー画像の場合色調が全く再現されないか、
色調が現われたとしても採度が著しく低下するという問
題があった。色再現が悪い原因のひとつは、従来の固体
インクがその成分として結晶を生じ易い化合物を含んで
いることによるものである。とくに従来の固形インクで
は、インクの主成分であるビヒクルとなる化合物が結晶
を形成し易かった。特開平1−104676号において
は、脂肪酸、二塩基脂肪酸、アルキレンジアミンまたは
シクロアルキレンジアミンまたはアリーレンジアミンを
加水分解して得られるテトラアミド化合物を含むインク
ジェット用固体インク組成物が開示されている。また、
特開平2−69282号においては、テトラアミド化合
物を含むインクジェット用固体インク組成物が高い透明
性を与え上記の問題を解決するために有効であることが
記述されている。しかしながら、開示されているテトラ
アミド化合物は溶融時において、比較的高い粘性を示す
ため、インクをノズルから飛翔させるために従来の水性
インクを用いた場合に比較して大きなエネルギーを必要
とする。このため、この化合物を用いたインクを使用す
るためには、ヘッドを駆動する電圧を高くしたり、特殊
な構造のヘッドとしたり、ヘッドを高温に加熱して粘性
を下げたりするというプリンター設計上好ましくない対
策を実施する必要があった。また、開示されているテト
ラアミド化合物を用いても必ずしも十分に高い透明性を
有するインク組成物は得られなかった。特開平2−29
471号、特開昭55−54368号などには、種々の
アミド化合物がインクジェット記録用固体インクとして
使用できることが開示されている。しかしながら、これ
らに開示されているアミド化合物を用いても透明性に劣
るインクしか得られない。
【0003】
【目的】本発明は、上記のような従来より用いられてき
たインクジェット記録用固形インクの欠点を解消するこ
とのできる、新しいインク組成物を提供することを目的
とするものである。すなわち、オーバーヘッドプロジェ
クター(OHP)やスライドプロジェクターで投影する
時、投影された画像が十分に彩度の高い画像となるよう
な記録物を供給することが本発明の目的である。本発明
の他の目的は、溶融時の粘度が低い、熱安定性に優れ
る、濃度の高い画像が得られる、経時安定性に優れる、
目詰まりを生じないなど、インクジェット記録用に適す
るために要求される他の特性にも優れるインク組成物を
提供することを目的とするものである。
たインクジェット記録用固形インクの欠点を解消するこ
とのできる、新しいインク組成物を提供することを目的
とするものである。すなわち、オーバーヘッドプロジェ
クター(OHP)やスライドプロジェクターで投影する
時、投影された画像が十分に彩度の高い画像となるよう
な記録物を供給することが本発明の目的である。本発明
の他の目的は、溶融時の粘度が低い、熱安定性に優れ
る、濃度の高い画像が得られる、経時安定性に優れる、
目詰まりを生じないなど、インクジェット記録用に適す
るために要求される他の特性にも優れるインク組成物を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【構成】本発明者らは、前記式(I)の化合物を、ビヒ
クルとして用いることにより、上記の従来技術の課題が
解決されることを発明し、本発明を完成したものであ
る。 前記式(I)の化合物をビヒクルとして用いるこ
とにより、特に、透明度が高くOHPシートへの印字に
適するインク組成物を得ることができる。また、これら
の化合物は、染料の溶解性が高いためにインク中の染料
濃度を高くすることができ、高い画像濃度の画像が得ら
れるし、プリンター・ヘッドのノズルの目詰まりを生じ
にくい。また、溶融時の粘度も比較的低く、プリンター
・ヘッドからインク滴を飛翔させるのに必要なエネルギ
ーは、従来の水性インクの場合とほぼ同等である。その
他、本発明によるインクは、安全性が高いこと、融点が
適当であることなど、インクジェット用インクとして必
要な特性をほぼ満足させるものである。
クルとして用いることにより、上記の従来技術の課題が
解決されることを発明し、本発明を完成したものであ
る。 前記式(I)の化合物をビヒクルとして用いるこ
とにより、特に、透明度が高くOHPシートへの印字に
適するインク組成物を得ることができる。また、これら
の化合物は、染料の溶解性が高いためにインク中の染料
濃度を高くすることができ、高い画像濃度の画像が得ら
れるし、プリンター・ヘッドのノズルの目詰まりを生じ
にくい。また、溶融時の粘度も比較的低く、プリンター
・ヘッドからインク滴を飛翔させるのに必要なエネルギ
ーは、従来の水性インクの場合とほぼ同等である。その
他、本発明によるインクは、安全性が高いこと、融点が
適当であることなど、インクジェット用インクとして必
要な特性をほぼ満足させるものである。
【0005】前記式(I)の化合物としては、以下のよ
うなものが例示される。
うなものが例示される。
【0006】前記式(I)において、R1は必ずしも直
鎖である必要はなく、分岐をしていてもよい。特に前記
式(I)の化合物の中でも、R1の炭素数が17のアル
キル基の場合には、透明性の高い画像が得られる。この
場合前記式(I)の化合物は単独の化合物を用いる必要
は無い。これらの化合物から、所望の溶融温度、耐摩擦
性、過冷却性、染料溶解性、粘性を得るために、単独ま
たは2種以上の化合物を適宜選択してインクに用いるこ
とができる。 この際に、少なくとも1種以上は、式
(I)の化合物において、R1の炭素数が17のアルキ
ル基であるものであることが好ましい。また、前記式
(I)の化合物が、インク全体の60wt%より少ない
と、透明性の改善効果は少なく、混合系で用いるとして
も前記式(I)の化合物の総量がインク全体の60wt
%以上となるように処方すると好ましい透明性が得られ
る。
鎖である必要はなく、分岐をしていてもよい。特に前記
式(I)の化合物の中でも、R1の炭素数が17のアル
キル基の場合には、透明性の高い画像が得られる。この
場合前記式(I)の化合物は単独の化合物を用いる必要
は無い。これらの化合物から、所望の溶融温度、耐摩擦
性、過冷却性、染料溶解性、粘性を得るために、単独ま
たは2種以上の化合物を適宜選択してインクに用いるこ
とができる。 この際に、少なくとも1種以上は、式
(I)の化合物において、R1の炭素数が17のアルキ
ル基であるものであることが好ましい。また、前記式
(I)の化合物が、インク全体の60wt%より少ない
と、透明性の改善効果は少なく、混合系で用いるとして
も前記式(I)の化合物の総量がインク全体の60wt
%以上となるように処方すると好ましい透明性が得られ
る。
【0007】本発明において、前記式(I)の化合物を
ビヒクル材料として使用すると、高い透明性の画像を与
える理由は必ずしも明らかではないが、前記式(I)の
化合物は、他のアミド化合物やその他の分子構造の化合
物をビヒクルとして使用する場合に比較して、溶融状態
から冷却されて固化する際に、分子が配列しにくく、大
きな結晶を生成しないためであると考えられる。
ビヒクル材料として使用すると、高い透明性の画像を与
える理由は必ずしも明らかではないが、前記式(I)の
化合物は、他のアミド化合物やその他の分子構造の化合
物をビヒクルとして使用する場合に比較して、溶融状態
から冷却されて固化する際に、分子が配列しにくく、大
きな結晶を生成しないためであると考えられる。
【0008】本発明のインク組成物には上記のビヒクル
材料の他に色材が用いられる。着色剤としては染料又は
顔料が用いられるが、目詰まりを生じにくいこと、透明
性に優れていることから染料を用いることが好ましい。
染料の代表例として、 《黒染料》ニグロシン、C.I.ソルベントブラック
3、C.I.ソルベントブラック5、C.I.ソルベン
トブラック7、C.I.ソルベントブラック22、C.
I.ソルベントブラック23、Vali Fast Black 380
4(オリエント化学社)、Vali Fast Black 1802
(オリエント化学社)、Olient Oil Black BW(オリエ
ント化学社) 《イエロー染料》C.I.ソルベントイエロー2、C.
I.ソルベントイエロー6、C.I.ソルベントイエロ
ー14、C.I.ソルベントイエロー15、C.I.ソ
ルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエロー2
1、C.I.ソルベントイエロー61、C.I.ソルベ
ントイエロー80、Soldan Yellow GRN(中外)、Aizen
Spilon Yellow GRH Special(保土ケ谷化学) 《マゼンタ染料》C.I.ソルベントレッド3、C.
I.ソルベントレッド8、C.I.ソルベントレッド2
4、C.I.ソルベントレッド25、C.I.ソルベン
トレッド49、C.I.ソルベントレッド81、C.
I.ソルベントレッド82、C.I.ソルベントレッド
83、C.I.ソルベントレッド84、C.I.ソルベ
ントレッド109、C.I.ソルベントレッド121、
Olient Oil Scarlet 308(オリエント化学社)、Aizen
Spilon Red GEH(保土ケ谷化学)、Olient Oil Pink OP
(オリエント化学社)、 《シアン染料》C.I.ソルベントブルー11、C.
I.ソルベントブルー12、C.I.ソルベントブルー
25、C.I.ソルベントブルー35、C.I.ソルベ
ントブルー36、C.I.ソルベントブルー55、C.
I.ソルベントブルー73、Aizen Spilon Blue GNH
(保土ケ谷化学)、Diaresin Blue C(三菱化成)、Dia
resinBlue J(三菱化成)、Diaresin Blue H(三菱化
成)、等が挙げられる。本発明に用いることのできる顔
料としては、有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニ
ン系、アンスラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジ
ン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリノン系、ペリ
レン系、イソインドレノン系、アニリン・ブラック、ア
ゾメチンアゾ系、レーキ顔料、カーボン・ブラック等、
より具体的には、ベンジジンイエロー、ハンザイエロー
G、ハンザイエロー10G、ベンジジンオレンジ2G、
ウオッチングレッド、ピグメントスカーレット3B、ブ
リリアントカーミン6B、ローダミンBレーキ、アリザ
リンレーキ、アリザリンレーキローズ、パーマネントレ
ッドAG、フタロシアニンブルー、メチルバイオレット
レーキなどが挙げられる。無機顔料としては、酸化鉄、
酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉛、クロム酸鉛、酸化ジル
コニウム、モリブデン酸鉛、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、オーレオリン、二酸化珪素、バリウムイエロー、
紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉など
が挙げられる。これらの顔料の中で有機顔料の方がその
比重が小さく溶解放置時の沈降が生じにくい点で好まし
い。
材料の他に色材が用いられる。着色剤としては染料又は
顔料が用いられるが、目詰まりを生じにくいこと、透明
性に優れていることから染料を用いることが好ましい。
染料の代表例として、 《黒染料》ニグロシン、C.I.ソルベントブラック
3、C.I.ソルベントブラック5、C.I.ソルベン
トブラック7、C.I.ソルベントブラック22、C.
I.ソルベントブラック23、Vali Fast Black 380
4(オリエント化学社)、Vali Fast Black 1802
(オリエント化学社)、Olient Oil Black BW(オリエ
ント化学社) 《イエロー染料》C.I.ソルベントイエロー2、C.
I.ソルベントイエロー6、C.I.ソルベントイエロ
ー14、C.I.ソルベントイエロー15、C.I.ソ
ルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエロー2
1、C.I.ソルベントイエロー61、C.I.ソルベ
ントイエロー80、Soldan Yellow GRN(中外)、Aizen
Spilon Yellow GRH Special(保土ケ谷化学) 《マゼンタ染料》C.I.ソルベントレッド3、C.
I.ソルベントレッド8、C.I.ソルベントレッド2
4、C.I.ソルベントレッド25、C.I.ソルベン
トレッド49、C.I.ソルベントレッド81、C.
I.ソルベントレッド82、C.I.ソルベントレッド
83、C.I.ソルベントレッド84、C.I.ソルベ
ントレッド109、C.I.ソルベントレッド121、
Olient Oil Scarlet 308(オリエント化学社)、Aizen
Spilon Red GEH(保土ケ谷化学)、Olient Oil Pink OP
(オリエント化学社)、 《シアン染料》C.I.ソルベントブルー11、C.
I.ソルベントブルー12、C.I.ソルベントブルー
25、C.I.ソルベントブルー35、C.I.ソルベ
ントブルー36、C.I.ソルベントブルー55、C.
I.ソルベントブルー73、Aizen Spilon Blue GNH
(保土ケ谷化学)、Diaresin Blue C(三菱化成)、Dia
resinBlue J(三菱化成)、Diaresin Blue H(三菱化
成)、等が挙げられる。本発明に用いることのできる顔
料としては、有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニ
ン系、アンスラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジ
ン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリノン系、ペリ
レン系、イソインドレノン系、アニリン・ブラック、ア
ゾメチンアゾ系、レーキ顔料、カーボン・ブラック等、
より具体的には、ベンジジンイエロー、ハンザイエロー
G、ハンザイエロー10G、ベンジジンオレンジ2G、
ウオッチングレッド、ピグメントスカーレット3B、ブ
リリアントカーミン6B、ローダミンBレーキ、アリザ
リンレーキ、アリザリンレーキローズ、パーマネントレ
ッドAG、フタロシアニンブルー、メチルバイオレット
レーキなどが挙げられる。無機顔料としては、酸化鉄、
酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉛、クロム酸鉛、酸化ジル
コニウム、モリブデン酸鉛、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、オーレオリン、二酸化珪素、バリウムイエロー、
紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉など
が挙げられる。これらの顔料の中で有機顔料の方がその
比重が小さく溶解放置時の沈降が生じにくい点で好まし
い。
【0009】本発明の固形インクのビヒクル成分として
は前記の式(I)の化合物を用いるが、本発明の目的を
損なわない範囲で、それぞれの目的に応じて、従来から
用いられている熱溶融性の化合物を添加することができ
る。例えば、密ロウ、カルナウバ・ワックス、ライス・
ワックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラ・ワ
ックス、ラノリン、モンタン・ワックス、オゾケライ
ト、セレシン、パラフィン・ワックス、マイクロクリス
タリン・ワックス、ペトロラクタムなどの天然ワック
ス、ポリエチレン・ワックスおよびその誘導体、塩素化
炭化水素、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、チ
グリン酸、2−アセトナフトンベヘン酸、12−ヒドロ
キシステアリン酸、ジヒドロキシステアリン酸、等の有
機酸、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノ
ール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノー
ル、ヘキサコサノール、オクタコサノール、9−ドデセ
ン−1−オール、ミリシルアルコール、9−テトラセン
−1−オール、9−ヘキサデセン−1−オール、9−エ
イコセン−1−オール、13−ドコセン−1−オール、
ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオール、ノ
ナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセリン、
テレアフタリルアルコール、ヘキサンジオール、デカン
ジオール、ドデカンジオール、テトラデカンジオール、
ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テトラコサ
ンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリン、エ
イコサンジオール、オクタンジオール、フェニルプロピ
レングリコール等のアルコール類、ベンゾイルアセト
ン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコサノ
ン、ヘプタコサン、ヘプタトリアコンタノン、ヘントリ
アコンタノン、ステアロン、ラウロン、ジアニソール等
のケトン類、上記の酸類とグリセリン、ジエチレングリ
コール、エチレングリコール等のアルコール類とのエス
テル類、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミド、ステア
リン酸アミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、テトラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、ミ
リスチン酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミ
ド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルステ
アリル酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド、N
−オレイルオレイン酸アミド、N−ステアリルステアリ
ン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N,N
´−エチレンビスラウリン酸アミド、N,N´−エチレ
ンビスステアリン酸アミド、N,N´−エチレンビスオ
レイン酸アミド、N,N´−メチレンビスステアリン酸
アミド、N,N´−エチレンビスベヘン酸アミド、N,
N´−キシリレンビスステアリン酸アミド、N,N´−
ブチレンビスステアリン酸アミド、N,N´−ジオレイ
ルアジピン酸アミド、N,N´−ジステアリルアジピン
酸アミド、N,N´−ジオレイルセバシン酸アミド、
N,N´−ジステアリルセバシン酸アミド、N,N´−
ジステアリルテレフタル酸アミド、N,N´−ジステア
リルイソフタル酸アミド、フェナセチン、トルアミド、
アセトアミド等のアミド類、p−トルエンスルホンアミ
ド、N−エチル−p−トルエンスルホンアミド、エチル
ベンゼンスルホンアミド、ブチルベンゼンスルホンアミ
ド等のスルホンアミド化合物、等の合成の熱溶融性化合
物を添加することができる。ただし、これらの熱溶融性
化合物のインクへの添加量は、印字画像の透明性を損ね
ない範囲にとどめておかなければならない。
は前記の式(I)の化合物を用いるが、本発明の目的を
損なわない範囲で、それぞれの目的に応じて、従来から
用いられている熱溶融性の化合物を添加することができ
る。例えば、密ロウ、カルナウバ・ワックス、ライス・
ワックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラ・ワ
ックス、ラノリン、モンタン・ワックス、オゾケライ
ト、セレシン、パラフィン・ワックス、マイクロクリス
タリン・ワックス、ペトロラクタムなどの天然ワック
ス、ポリエチレン・ワックスおよびその誘導体、塩素化
炭化水素、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、チ
グリン酸、2−アセトナフトンベヘン酸、12−ヒドロ
キシステアリン酸、ジヒドロキシステアリン酸、等の有
機酸、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノ
ール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノー
ル、ヘキサコサノール、オクタコサノール、9−ドデセ
ン−1−オール、ミリシルアルコール、9−テトラセン
−1−オール、9−ヘキサデセン−1−オール、9−エ
イコセン−1−オール、13−ドコセン−1−オール、
ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオール、ノ
ナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセリン、
テレアフタリルアルコール、ヘキサンジオール、デカン
ジオール、ドデカンジオール、テトラデカンジオール、
ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テトラコサ
ンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリン、エ
イコサンジオール、オクタンジオール、フェニルプロピ
レングリコール等のアルコール類、ベンゾイルアセト
ン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコサノ
ン、ヘプタコサン、ヘプタトリアコンタノン、ヘントリ
アコンタノン、ステアロン、ラウロン、ジアニソール等
のケトン類、上記の酸類とグリセリン、ジエチレングリ
コール、エチレングリコール等のアルコール類とのエス
テル類、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミド、ステア
リン酸アミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、テトラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、ミ
リスチン酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミ
ド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルステ
アリル酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド、N
−オレイルオレイン酸アミド、N−ステアリルステアリ
ン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N,N
´−エチレンビスラウリン酸アミド、N,N´−エチレ
ンビスステアリン酸アミド、N,N´−エチレンビスオ
レイン酸アミド、N,N´−メチレンビスステアリン酸
アミド、N,N´−エチレンビスベヘン酸アミド、N,
N´−キシリレンビスステアリン酸アミド、N,N´−
ブチレンビスステアリン酸アミド、N,N´−ジオレイ
ルアジピン酸アミド、N,N´−ジステアリルアジピン
酸アミド、N,N´−ジオレイルセバシン酸アミド、
N,N´−ジステアリルセバシン酸アミド、N,N´−
ジステアリルテレフタル酸アミド、N,N´−ジステア
リルイソフタル酸アミド、フェナセチン、トルアミド、
アセトアミド等のアミド類、p−トルエンスルホンアミ
ド、N−エチル−p−トルエンスルホンアミド、エチル
ベンゼンスルホンアミド、ブチルベンゼンスルホンアミ
ド等のスルホンアミド化合物、等の合成の熱溶融性化合
物を添加することができる。ただし、これらの熱溶融性
化合物のインクへの添加量は、印字画像の透明性を損ね
ない範囲にとどめておかなければならない。
【0010】また、本発明のインク組成物には、酸化防
止剤として例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、3
−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,6−ジ−
t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸
プロピルエステル等のモノフェノール系化合物、2,
2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2′−メチレン−ビス−(4−エチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス
−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4′−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)等のビスフェノール系化合物、11,
1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
t−ブチルフェノール)ブタン、テトラキス−〔メチレ
ン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕メタン、ビス〔3,
3′−ビス−(4′−ヒドロキシ−3′−ブチルフェニ
ル)−酪酸〕グリコールエステル、DL−α−トコフェ
ロール等の分子量の大きなフェノール系化合物、ジラウ
リルチオプロピオネート、ジミリスチリルチオジプロピ
オネート等の硫黄系化合物、トリフェニルホスファイ
ト、ジフェニルイソデシルホスファイト、4,4′−ブ
チリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル
−ジ−トリデシル)ホスファイト、トリス(ノニルフェ
ニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホス
ファイト等のリン系化合物を添加することができる。
止剤として例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、3
−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,6−ジ−
t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸
プロピルエステル等のモノフェノール系化合物、2,
2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2′−メチレン−ビス−(4−エチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス
−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4′−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)等のビスフェノール系化合物、11,
1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
t−ブチルフェノール)ブタン、テトラキス−〔メチレ
ン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕メタン、ビス〔3,
3′−ビス−(4′−ヒドロキシ−3′−ブチルフェニ
ル)−酪酸〕グリコールエステル、DL−α−トコフェ
ロール等の分子量の大きなフェノール系化合物、ジラウ
リルチオプロピオネート、ジミリスチリルチオジプロピ
オネート等の硫黄系化合物、トリフェニルホスファイ
ト、ジフェニルイソデシルホスファイト、4,4′−ブ
チリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル
−ジ−トリデシル)ホスファイト、トリス(ノニルフェ
ニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホス
ファイト等のリン系化合物を添加することができる。
【0011】本発明のインク組成物にはこれらの成分の
他に、必要に応じて界面活性剤、紫外線吸収剤、熱安定
化剤、防腐剤、等の添加物を加えることができる。
他に、必要に応じて界面活性剤、紫外線吸収剤、熱安定
化剤、防腐剤、等の添加物を加えることができる。
【0012】
実施例1 C.I.ソルベントイエロー80 1.5wt% Aizen Spilon Yellow GRH Special(保土ヶ谷化学) 0.5wt% 化合物(4) 60.1wt% 化合物(1) 22.5wt% 化合物(2) 15.0wt% 2-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.38wt% 3-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.02wt% 上記処方の混合物を120℃にて溶解撹拌し、熱時濾過
を行いホットメルト・インク組成物を得た。インク粘度
7.8cp(120℃)。公知の圧電素子を用いたオン
ディマンド型のインクジェット・プリンターのヘッドを
120℃になるように加熱し、上記のインクをヘッドに
充填して厚み100μmのポリエステル・フィルム上に
フィルム温度が約45℃になるように加熱しながら、画
像の印字を行った。得られた画像の反射型オーバーヘッ
ド・プロジェクター(リコー312R)を用いて、約2
mの距離で投影したところ、明るい黄色の投影画像が得
られた。また、この黄色のインクをギャップの厚みが約
50μmになるよう調整された硝子セルに充填し、用い
た染料の吸収のない700nmの波長の光で透過率を測
定したところ86%の透過率が得られた。
を行いホットメルト・インク組成物を得た。インク粘度
7.8cp(120℃)。公知の圧電素子を用いたオン
ディマンド型のインクジェット・プリンターのヘッドを
120℃になるように加熱し、上記のインクをヘッドに
充填して厚み100μmのポリエステル・フィルム上に
フィルム温度が約45℃になるように加熱しながら、画
像の印字を行った。得られた画像の反射型オーバーヘッ
ド・プロジェクター(リコー312R)を用いて、約2
mの距離で投影したところ、明るい黄色の投影画像が得
られた。また、この黄色のインクをギャップの厚みが約
50μmになるよう調整された硝子セルに充填し、用い
た染料の吸収のない700nmの波長の光で透過率を測
定したところ86%の透過率が得られた。
【0013】実施例2 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(1) 98.5wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像はやや濁
りがあったが黄色が再現され、透過率の測定結果は52
%であった。
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(1) 98.5wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像はやや濁
りがあったが黄色が再現され、透過率の測定結果は52
%であった。
【0014】実施例3 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(4) 98.5wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像は黄色が
再現され、透過率は76%であった。
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(4) 98.5wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像は黄色が
再現され、透過率は76%であった。
【0015】実施例4 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(9) 68.5wt% 化合物(13) 30.0wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像は黄色が
再現され、透過率は74%であった。
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(9) 68.5wt% 化合物(13) 30.0wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像は黄色が
再現され、透過率は74%であった。
【0016】実施例5 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントレッド49 2.0wt% 化合物(18) 65.0wt% ラノリン・ワックス 29.0wt% エチレン無水マレイン酸系オリゴマー 4.0wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像は赤色が
再現され、透過率は63%であった。
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントレッド49 2.0wt% 化合物(18) 65.0wt% ラノリン・ワックス 29.0wt% エチレン無水マレイン酸系オリゴマー 4.0wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像は赤色が
再現され、透過率は63%であった。
【0017】実施例6,7 黄色の染料に替えて、染料をそれぞれ、C.I.ソルベ
ントレッド49、C.I.ソルベントブルー73とした
以外は実施例1のインク処方と同様の処方としたインク
を実施例1と同様に用意し、実施例1と同様に印字、投
影、透過率の試験を実施した。それぞれのインクによる
画像は、マゼンタ、シアンに着色した画像が得られ、そ
れぞれのインクのセルでの透過率の試験結果は、83
%、79%であった。
ントレッド49、C.I.ソルベントブルー73とした
以外は実施例1のインク処方と同様の処方としたインク
を実施例1と同様に用意し、実施例1と同様に印字、投
影、透過率の試験を実施した。それぞれのインクによる
画像は、マゼンタ、シアンに着色した画像が得られ、そ
れぞれのインクのセルでの透過率の試験結果は、83
%、79%であった。
【0018】比較例1 実施例1の処方において、ビヒクルとして従来公知のア
ミド化合物を用い、次の処方のインク組成物を、実施例
1と同様な方法で用意した。また印字、透過率の試験も
実施例1と同様に行った。 C.I.ソルベントイエロー80 1.5wt% Aizen Spilon Yellow GRH Special(保土ヶ谷化学) 0.5wt% パルミチン酸アミド 57.9wt% ステアリン酸アミド 40.0wt% 2-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.095wt% 3-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.005wt% このインクを用いた画像は投影しても黄色の色調は再現
されず、投影画像は黒色となった。また、700nmに
おける透過率は24%であった。
ミド化合物を用い、次の処方のインク組成物を、実施例
1と同様な方法で用意した。また印字、透過率の試験も
実施例1と同様に行った。 C.I.ソルベントイエロー80 1.5wt% Aizen Spilon Yellow GRH Special(保土ヶ谷化学) 0.5wt% パルミチン酸アミド 57.9wt% ステアリン酸アミド 40.0wt% 2-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.095wt% 3-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.005wt% このインクを用いた画像は投影しても黄色の色調は再現
されず、投影画像は黒色となった。また、700nmに
おける透過率は24%であった。
【0019】比較例2 実施例1の処方において、ビヒクルとして従来公知のア
ミド化合物を用い、次の処方のインク組成物を、実施例
1と同様な方法で作製した。 C.I.ソルベントイエロー80 1.5wt% Aizen Spilon Yellow GRH Special(保土ヶ谷化学) 0.5wt% ステアリン酸モノステアリルアミド 57.0wt% ユニレッズX37−525−235 (テトラアミド化合物:ユニオンキャンプ社) 31.0wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 10.0wt% このインクを用い実施例1と同様に印字を行なおうとし
たが、ヘッド温度を150℃としてもインクの粘度が高
過ぎて正常な印字を行なうことができなった。また、こ
の黄色のインクを実施例1と同様に硝子セルに充填し、
700nmの波長の光で透過率を測定したところ42%
の透過率が得られた。
ミド化合物を用い、次の処方のインク組成物を、実施例
1と同様な方法で作製した。 C.I.ソルベントイエロー80 1.5wt% Aizen Spilon Yellow GRH Special(保土ヶ谷化学) 0.5wt% ステアリン酸モノステアリルアミド 57.0wt% ユニレッズX37−525−235 (テトラアミド化合物:ユニオンキャンプ社) 31.0wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 10.0wt% このインクを用い実施例1と同様に印字を行なおうとし
たが、ヘッド温度を150℃としてもインクの粘度が高
過ぎて正常な印字を行なうことができなった。また、こ
の黄色のインクを実施例1と同様に硝子セルに充填し、
700nmの波長の光で透過率を測定したところ42%
の透過率が得られた。
【0020】実施例8 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。このインクを用いて実施例1と
同様に印字、試験を行った。 C.I.ソルベントブルー73 1.5wt% Orient Oil Blue #603(オリエント) 1.5wt% 化合物(4) 30.5wt% 化合物(10) 20.2wt% 化合物(5) 13.1wt% グリセリンモノステアレート 16.0wt% ラノリン・ワックス 12.0wt% カルナウバ・ワックス 5.0wt% 2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール 0.2wt% 得られた画像を実施例1と同様にオーバーヘッド・プロ
ジェクターで投影したところ青色の画像が再現された。
また、700nmの透過率は79%であった。
用インク組成物を得た。このインクを用いて実施例1と
同様に印字、試験を行った。 C.I.ソルベントブルー73 1.5wt% Orient Oil Blue #603(オリエント) 1.5wt% 化合物(4) 30.5wt% 化合物(10) 20.2wt% 化合物(5) 13.1wt% グリセリンモノステアレート 16.0wt% ラノリン・ワックス 12.0wt% カルナウバ・ワックス 5.0wt% 2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール 0.2wt% 得られた画像を実施例1と同様にオーバーヘッド・プロ
ジェクターで投影したところ青色の画像が再現された。
また、700nmの透過率は79%であった。
【0021】実施例9 実施例8で用いたのと同じ材料を使用して、化合物
(4)、(5)及び(10)のアミド化合物の比率を下
げ(40wt%)、グリセリンモノステアレートとカル
ナウバ・ワックスの比率を上げた下記処方の混合物を実
施例8と同様に撹拌、濾過し試験用インク組成物を得
た。このインクを用いて実施例8と同様に印字、試験を
行った。 C.I.ソルベントブルー73 1.5wt% Orient Oil Blue #603(オリエント) 1.5wt% 化合物(4) 19.2wt% 化合物(10) 12.7wt% 化合物(5) 8.3wt% グリセリンモノステアレート 27.5wt% ラノリン・ワックス 20.6wt% カルナウバ・ワックス 8.5wt% 2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール 0.2wt% このインクを用いOHPシートに印字した画像を投影し
て観察したところ、濁りはあるものの青色の色調が観察
された。また、700nmにおける透過率は56%であ
った。
(4)、(5)及び(10)のアミド化合物の比率を下
げ(40wt%)、グリセリンモノステアレートとカル
ナウバ・ワックスの比率を上げた下記処方の混合物を実
施例8と同様に撹拌、濾過し試験用インク組成物を得
た。このインクを用いて実施例8と同様に印字、試験を
行った。 C.I.ソルベントブルー73 1.5wt% Orient Oil Blue #603(オリエント) 1.5wt% 化合物(4) 19.2wt% 化合物(10) 12.7wt% 化合物(5) 8.3wt% グリセリンモノステアレート 27.5wt% ラノリン・ワックス 20.6wt% カルナウバ・ワックス 8.5wt% 2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール 0.2wt% このインクを用いOHPシートに印字した画像を投影し
て観察したところ、濁りはあるものの青色の色調が観察
された。また、700nmにおける透過率は56%であ
った。
【0022】実施例10 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。このインクを用いて実施例1と
同様に印字、試験を行った。 C.I.ソルベントイエロー61 1.5wt% C.I.ディスパース・イエロー238 1.0wt% 化合物(3) 30.5wt% 化合物(13) 30.2wt% 化合物(5) 16.8wt% ラノリン・ワックス 13.0wt% カルナウバ・ワックス 5.5wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 5.0wt% 2,2´-メチレン-ビス-(4-メチル-6-t-ブチルフェノール) 0.2wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、透過率
の試験を行った。このインクを用いた画像はOHPで投
影すると明るい黄色の色調が再現された。また、700
nmにおける透過率は82%であった。
用インク組成物を得た。このインクを用いて実施例1と
同様に印字、試験を行った。 C.I.ソルベントイエロー61 1.5wt% C.I.ディスパース・イエロー238 1.0wt% 化合物(3) 30.5wt% 化合物(13) 30.2wt% 化合物(5) 16.8wt% ラノリン・ワックス 13.0wt% カルナウバ・ワックス 5.5wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 5.0wt% 2,2´-メチレン-ビス-(4-メチル-6-t-ブチルフェノール) 0.2wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、透過率
の試験を行った。このインクを用いた画像はOHPで投
影すると明るい黄色の色調が再現された。また、700
nmにおける透過率は82%であった。
【0023】実施例11 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。このインクを用いて実施例1と
同様に印字、試験を行った。 C.I.ソルベントイエロー61 1.5wt% C.I.ディスパース・イエロー238 1.0wt% 化合物(15) 28.0wt% 化合物(9) 25.2wt% 化合物(4) 23.1wt% ラノリン・ワックス 13.0wt% エチレン−酢ビ系オリゴマー 2.5wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 5.0wt% 2,2´-メチレン-ビス-(4-メチル-6-t-ブチルフェノール) 0.2wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、透過率
の試験を行った。このインクを用いた画像はOHPで投
影すると明るい黄色の色調が再現された。また、700
nmにおける透過率は84%であった。
用インク組成物を得た。このインクを用いて実施例1と
同様に印字、試験を行った。 C.I.ソルベントイエロー61 1.5wt% C.I.ディスパース・イエロー238 1.0wt% 化合物(15) 28.0wt% 化合物(9) 25.2wt% 化合物(4) 23.1wt% ラノリン・ワックス 13.0wt% エチレン−酢ビ系オリゴマー 2.5wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 5.0wt% 2,2´-メチレン-ビス-(4-メチル-6-t-ブチルフェノール) 0.2wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、透過率
の試験を行った。このインクを用いた画像はOHPで投
影すると明るい黄色の色調が再現された。また、700
nmにおける透過率は84%であった。
【0024】
【効果】本発明のインクジェット・インク組成物は化合
物をビヒクルの主成分として含有しているので、透明性
が高く、オーバーヘッド・プロジェクターやスライド・
プロジェクターで投影した時に明るい色調の映像が写し
だされる印字画像が得られ、溶融時の粘度が低く、熱安
定性および経時安定性に優れている。
物をビヒクルの主成分として含有しているので、透明性
が高く、オーバーヘッド・プロジェクターやスライド・
プロジェクターで投影した時に明るい色調の映像が写し
だされる印字画像が得られ、溶融時の粘度が低く、熱安
定性および経時安定性に優れている。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記一般式(I)の化合物を含有するこ
とを特徴とする常温で固体のインクジェット記録用イン
ク組成物。 【化1】 R1:C8〜C30の直鎖または分岐アルキル基 R2:水素またはC1〜C2のアルキル基 x :1または2 y :2−x - 【請求項2】 前記式(I)で示される化合物を少なく
とも2種類以上含有することを特徴とする請求項1記載
のインクジェット記録用インク組成物。 - 【請求項3】 前記式(I)で示される化合物として、
式(I)におけるR1が炭素数17のアルキル基である
化合物を少なくとも1種類以上を含有していることを特
徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録用
インク組成物。 - 【請求項4】 前記式(I)で示される化合物がインク
全体の60wt%以上含有されていることを特徴とする
請求項1,2または3記載のインクジェット記録用イン
ク組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2621292A JP3043882B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | インクジェット記録用インク組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2621292A JP3043882B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | インクジェット記録用インク組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05194900A true JPH05194900A (ja) | 1993-08-03 |
JP3043882B2 JP3043882B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=12187129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2621292A Expired - Lifetime JP3043882B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | インクジェット記録用インク組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043882B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP2621292A patent/JP3043882B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3043882B2 (ja) | 2000-05-22 |
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