JPH09255905A - 熱溶融性インク - Google Patents

熱溶融性インク

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JPH09255905A
JPH09255905A JP7221096A JP7221096A JPH09255905A JP H09255905 A JPH09255905 A JP H09255905A JP 7221096 A JP7221096 A JP 7221096A JP 7221096 A JP7221096 A JP 7221096A JP H09255905 A JPH09255905 A JP H09255905A
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JP
Japan
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ink
wax
hot
waxes
melt
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JP7221096A
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English (en)
Inventor
Hidemasa Sawada
秀昌 澤田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/34Hot-melt inks

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Wood Science & Technology (AREA)
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  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温において固体であり、50℃から150
℃の温度に融点を持つワックス類と、アミド樹脂とを含
み、ワックス類をビスアミド類および無水マレイン酸変
性ワックス類を含む物にしてホットメルトインクジェッ
ト用熱溶融インクを作成する。こうして作成されたイン
クは透明性が増し、印刷用紙及びOHP用紙に対する印
字特性も向上する。 【解決手段】 熱溶融性インクは、図1に示すような手
順で製造することが出来る。脂肪酸アマイドS(2)、
ビスアマイド(4)、POWAX(6)、サンマイド5
50(8)を、70℃〜250℃、好ましくは100℃
〜200℃程度の温度で加熱溶解し、Neopen Y
ellow 075(10)を混合する。これをディゾ
ルバー(12)により200〜10000RPM、好ま
しくは500〜5000RPMで攪拌混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に用いられる熱溶融性インクに関する。更に詳し
くは室温より高温の状態の下でインクを加熱溶融して記
録するための熱溶融性インクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録方式として
は、例えば、静電誘引力を利用してインクを吐出させ
る、いわゆる電界制御方式;ピエゾ素子の振動圧力を利
用してインクを吐出させる、いわゆるドロップオンデマ
ンド方式(圧力パルス方式);高熱によって気泡を形
成、成長させることによって生じる圧力を利用してイン
クを吐出させる、いわゆるサーマルインクジェット方式
等の各種方式が提案されており、これらは極めて高精細
の画面を得ることができる。
【0003】これらのインクジェット記録方式には主溶
媒として水を用いる水性インクと、主溶媒として有機溶
媒を用いる油性インクが一般に用いられている。水性イ
ンクを用いた印刷画像は、全般に、耐水性に劣っている
のに対して、油性インクは、優れた耐水性を有する印刷
画像を提供することが可能である。
【0004】しかしながら、これらの水性及び油性イン
クは、室温では液体のため、記録紙に印刷するとニジミ
が発生しやすく、かつ、十分な印刷濃度が得られず、さ
らに、液体であるがゆえにインクからの析出物の発生が
起こりやすく、インクジェット記録方式の信頼性を大き
く低下させる原因となる欠点を有していた。
【0005】これら従来の溶液型のインクの欠点を改良
することを目的として、常温で固体のインクを使用し
た、いわゆるホットメルト型インクジェット記録用油性
インクが提案されている。具体的には、米国特許第36
53932号明細書においては、セバシン酸ジアルキル
エステルを含有するインク、米国特許第4390369
号明細書及び特開昭58-108271号公報において
は、天然ワックスを含有するインク、特開昭59-22
973号公報においては、ステアリン酸を含有するイン
ク、特開昭61-83268号公報においては、炭素原
子数20〜24の酸またはアルコールを含み、さらに
は、これらと融点が相対的に高いケトンを含有するイン
ク、特開昭62-48774号公報においては、高い水
酸基価を有する熱硬化性樹脂と、150℃より融点を有
する固体有機溶媒と、少量の染料物質とをふくむイン
ク、特開昭62-112627号公報においては、色材
と、室温で固体であり、室温より高温に加熱すると液化
する第1の溶媒と、該第1の溶媒を溶解する室温で液体
でかつ揮発性の高い第2の溶媒とからなるインク、特開
昭62-295973号公報においては、極性基を有す
る合成ワックスと該ワックスに可溶な染料を含有するイ
ンク、等が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の熱溶融性インクはインクとしての基本性能(具体的に
はインクの透明性、色の鮮明性等)と良好な印字品質を
充分に満足するものはなく、特にOHP(オーバーヘッ
ドプロジェクタ)用にも使用可能な透明性及び接着性を
有する物は存在しなかった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インクとしての基本性能と良好
な印字品質を満足し、また、OHP用のインクとしても
使用可能な透明性及び接着性を備えたインクであり、ホ
ットメルト型インクジェット記録に最適で鮮明な色を呈
する熱溶融性インクを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の熱溶融性インクは、常温において固
体であり、50℃〜150℃の温度に融点を持つワック
スと、アミド樹脂と、色材とを有し、このワックス類を
ビスアミド類より選び、これらを少なくとも1種以上含
んでいる。
【0009】請求項1記載の熱溶融性インクにおいて
は、ワックス類はインクの主材となり、熱特性及び粘度
等インクの特性を決定するものである。アミド樹脂類は
印刷用紙への接着性の付与、あるいはインクの粘度制
御、あるいはワックスの結晶性の妨げ、更にインクの透
明性の付与、といった働きをする。色材はインク組成に
色を付与するものである。これらの組成のうちワックス
類をビスアミド類を含む物にすると、インク自体の鮮明
さ、接着性が増し、OHP用紙に対する印字品質が向上
する。これを用いて実際に印字を行ったとき、印刷用紙
は当然のことながらOHP用紙にも良好で鮮明な画像を
形成することが出来、ホットメルトインクジェットイン
クに使用できる高性能な熱溶融性インクを提供できる。
【0010】また、請求項2記載の熱溶融性インクは、
常温において固体であり、50℃〜150℃の温度に融
点を持つワックスと、アミド樹脂と、色材とを有し、ワ
ックス類を無水マレイン酸変性ワックス類より選び、こ
れらを少なくとも1種以上含んでいる。
【0011】請求項2記載の熱溶融性インクにおいて
は、ワックス類はインクの主材となり、熱特性及び粘度
等インクの特性を決定するものである。アミド樹脂類は
印刷用紙への接着性の付与、あるいはインクの粘度制
御、あるいはワックスの結晶性の妨げ、更にインクの透
明性の付与、といった働きをする。色材はインク組成に
色を付与するものである。これらの組成のうちワックス
類を無水マレイン酸変性ワックス類を含む物にすると、
インク自体のOHP用紙に対する濡れ性が増し、OHP
用紙に対する印字品質が向上する。これを用いて実際に
印字を行ったとき、印刷用紙は当然のことながらOHP
用紙にも良好で鮮明な画像を形成することが出来、ホッ
トメルトインクジェットインクに使用できる高性能な熱
溶融性インクを提供できる。
【0012】また、請求項3記載の熱溶融性インクにお
いては、請求項1に記載のワックス類にさらに無水マレ
イン酸変性ワックス類より選ばれたワックス類を少なく
とも1種以上含む。
【0013】請求項3記載の熱溶融性インクにおいて
は、ワックス類はインクの主材となり、熱特性及び粘度
等インクの特性を決定するものである。アミド樹脂類は
印刷用紙への接着性の付与、あるいはインクの粘度制
御、あるいはワックスの結晶性の妨げ、更にインクの透
明性の付与、といった働きをする。色材はインク組成に
色を付与するものである。これらの組成のうちワックス
類をビスアミド類と無水マレイン酸変性ワックス類を含
む物にすると、請求項1、2記載のインクよりもインク
自体の透明性が増し、OHP用紙に対する印字品質が向
上する。これを用いて実際に印字を行ったとき、印刷用
紙は当然のことながらOHP用紙にも良好で鮮明な画像
を形成することが出来、ホットメルトインクジェットイ
ンクに使用できる高性能で透明な熱溶融性インクを提供
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】本発明を実施した熱溶融性インクは、融点
50〜150℃のワックス類を20〜80重量%、及び
重量平均分子量が500以上の樹脂5〜60重量%、及
び着色剤として染料及び顔料を0.1〜10重量%、好
ましくは0.5〜8重量%、更に好ましくは0.5〜5
重量%を成分として含有することにより成る。
【0016】本実施形態のインクに用いられる融点50
〜150℃のワックスは熱に対して安定なものを用い
る。例えば、石油ワックス、望ましくはパラフィンワッ
クスまたはマイクロクリスタリンワックスや、植物系ワ
ックス、望ましくはキャンデリラワックス、カルナウバ
ワックス、ライスワックス、またはホホバ固体ロウや、
動物系ワックス、望ましくはミツロウ、ラノリンまたは
鯨ロウや、鉱物系ワックス、望ましくはモンタンワック
スや、合成炭化水素、望ましくはフィッシャートロプシ
ュワックスまたはポリエチレンワックスや、水素化ワッ
クス、望ましくは硬化ヒマシ油または硬化ヒマシ油誘導
体や、変性ワックス、望ましくはモンタンワックス誘導
体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリン
ワックス誘導体またはポリエチレンワックス誘導体や、
高級脂肪酸、望ましくはベヘン酸、ステアリン酸、パル
ミチン酸、ミリスチン酸、またはラウリン酸や、高級ア
ルコール、望ましくはステアリルアルコール、またはベ
ヘニルアルコールや、ヒドロキシステアリン酸、望まし
くは12−ヒドロキシステアリン酸または12−ヒドロ
キシステアリン酸誘導体や、ケトン、望ましくはステア
ロンまたはラウロンや、アミン、望ましくはドデシルア
ミン、テトラデシルアミンまたはオクタデシルアミン
や、エステル、望ましくはステアリン酸メチル、ステア
リン酸オクタデシル、グリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、またはポ
リオキシエチレン脂肪酸エステルや、重合ワックス、望
ましくはα−オレフィン無水マレイン酸共重合体ワック
ス等の従来公知のワックスのいずれかを特に限定するこ
となく用いることができる。
【0017】なお、本発明の特徴である透明性を付与す
るためにはワックスとしてアミドワックス類、更に詳し
くはビスアマイド類、及び無水マレイン酸変性ワックス
類と共にアミド樹脂を同時に混入することを必要とす
る。これらのワックス及びアミド樹脂以外に上記のワッ
クス類を1種もしくは2種以上混合して用いることがで
き、上記インク中に20〜80重量%の範囲で含有され
ることが望ましい。すなわちワックスの含有量が20%
未満であると、他の添加剤の特性が全面に出てくるため
インクの融点が高くなったり定まらなくなったりして、
インクジェットの吐出温度においてインクがシャープに
溶けなくなる。但し、他の添加剤を適当に選出して、そ
れらの融点とワックスの融点がほぼ等しくなるように揃
えて使用した場合はその限りでない。また含有量が80
重量%を越えるとインクとして充分な溶融粘度が出ず、
印刷用紙につきがたくなる。
【0018】本実施形態のインクに用いられるアミド樹
脂は印刷用紙への接着性の付与、あるいはインクの粘度
制御、あるいはワックスの結晶性の妨げ、更にインクの
透明性の付与、顔料の立体障害、としての働きをする。
【0019】また、前記アミド樹脂の分子量について
は、示差屈折計を検出器としたゲル浸透クロマトグラフ
ィ−、もしくは熱伝導度計を検出器とした昇温ガスクロ
マトグラフィ−により分子量分別を行い、その結果から
得られる重量平均分子量MWが、望ましくは500以上
500000以下であって、さらに望ましくは600以
上400000以下であって、最も望ましくは700以
上300000以下である。
【0020】なお、本発明の特徴である透明性を付与す
るためにはアミド樹脂類以外に、ワックスとしてアミド
ワックス類、更に詳しくはビスアマイド類、及び無水マ
レイン酸変性ワックス類を同時に混入することを必要と
する。生成されるインクの溶融粘度を考慮すると、上記
インク中にアミド樹脂が5〜60重量%の範囲で含有さ
れることが望ましい。すなわち含有量が5重量%に満た
ないと、インクとして充分な溶融粘度が出なかったり、
透明性が得られなかったりする。また含有量が60重量
%を越えると溶融粘度が高くなり、インクジェット記録
に用いられるプリンターヘッドの作動温度では良好なイ
ンクの吐出が難しくなってしまう。
【0021】本実施形態のインクで使用する色材として
は、従来から油性インク組成物に用いられている染料及
び顔料であればどれでも使用可能である。顔料において
は、有機無機を問わず印刷の技術分野で一般に用いられ
るものを用いることができる。具体的には、例えばカー
ボンブラック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、
クロムイエロー、カドミウムイエロー、チタンイエロ
ー、酸化クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリー
ン、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、コバル
トブルー、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナク
リドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ジオキサジン
系顔料、スレン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔
料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯
体顔料、等の従来公知の顔料を特に限定することなく用
いることができる。
【0022】染料においては、アゾ染料、金属錯塩染
料、ナフール染料、アントラキノン染料、インジゴ染
料、カーボニウム染料、キノイミン染料、キサンテン染
料、シアニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロ
ソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、ナフタ
ルイミド染料、ペノリン染料、フタロシアニン染料、等
の油溶性染料が好ましく、これらの染料、及び顔料は組
み合わせて使用することも可能である。これらは上記イ
ンク中に0.1〜10重量%、プリンターの発色性も考
慮すると好ましくは0.5〜8重量%、また、プリンタ
ーの動作時の熱変化でインクから染料の析出、あるいは
顔料の凝集を起こさない保証として、更に好ましくは
0.7〜5重量%である。
【0023】
【実施例】
〈実施例1〉実施例1におけるビヒクルとしての常温固
体ワックスは、ステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイド
S、花王(株)社製)、メチレンビスステアリン酸アマ
イド(ビスアマイド、日本化成工業(株)社製)、α−
オレフィン無水マレイン酸共重合体(POWAX、日本
石油(株)社製)、アミド樹脂としては(サンマイド5
50、三和化学工業(株)社製)、染料は油溶性染料
C.I.Soluvent black 3(Oil
Black HBB、オリエント社製)である。 インク処方 脂肪酸アマイドS 48重量% ビスアマイド 15重量% POWAX 15重量% サンマイド550 20重量% Neopen Yellow 075 2重量% 上記熱溶融性インクは、図1に示すような手順で製造す
ることが出来る。
【0024】脂肪酸アマイドS(2)、ビスアマイド
(4)、POWAX(6)、サンマイド550(8)
を、70℃〜250℃、好ましくは100℃〜200℃
程度の温度で加熱溶解し、Neopen Yellow
075(10)を混合する。これをディゾルバー(1
2)により200〜10000RPM、好ましくは50
0〜5000RPMで攪拌混合する。調製された該イン
ク組成物(14)を東洋濾紙社製加熱濾過装置ににより
2μmのメッシュフィルター(16)を使用して濾過を
行い、最終的な熱溶融性インク(18)を得る。
【0025】調整された該組成物(18)を110℃に
熱したホットプレート上で溶融させ、OHP用紙(PP
−2500、住友3M社製)上に線巻ロッド(巻線径
0.9mm)によりコートしたところ、色彩が鮮明で透
明のインク膜が得られた。HAZE度計(スガ試験機
(株)社製)により測定すると21.7%であった。
【0026】上記のインクをインクジェットプリンター
に搭載し、印刷を行うとプリンターヘッドの目づまりが
なく、記録紙上で鮮明な印字が得られ、更にOHPにも
良好に印字でき、鮮明な透過用画像が得られた。
【0027】〈実施例2〉実施例2におけるビヒクルと
しての常温固体ワックスは、ステアリルエルカ酸アマイ
ド(ニッカアマイドSE、日本化成(株)社製)、エチ
レンビスオレイン酸アマイド(スリパックスO、日本化
成工業(株)社製)、α−オレフィン無水マレイン酸共
重合体(POWAX、日本石油(株)社製)、アミド樹
脂としては(バーサミド335、ヘンケル白水(株)社
製)、染料は油溶性染料C.I.Solivent B
lue 70(Neopen Blue 808、BA
SF社製)である。
【0028】 インク処方 ニッカアマイドSE 49重量% スリパックスO 10重量% POWAX 15重量% バーサミド335 24重量% Neopen Blue 808 2重量% 上記熱溶融性インクは、実施例1と同様な手順で製造す
ることが出来る。前記ニッカアマイドSE、スリパック
スO、POWAX、バーサミド335を、70℃〜25
0℃、好ましくは100℃〜200℃程度の温度で加熱
溶解し、Neopen Blue 808を混合する。
これを前述ディゾルバーにより200〜10000RP
M、好ましくは500〜5000RPMで攪拌混合す
る。調整された該インク組成物を東洋濾紙社製加熱濾過
装置ににより2μmのメッシュフィルターを使用して濾
過を行い、最終的な熱溶融性インクを得る。
【0029】調整された該組成物を110℃に熱したホ
ットプレート上で溶融させ、OHP用紙(PP−250
0、住友3M社製)上に線巻ロッド(巻線径0.9m
m)によりコートしたところ、色彩が鮮明で透明のイン
ク膜が得られた。HAZE度計(スガ試験機(株)社
製)により測定すると17.7%であった。
【0030】上記のインクをインクジェットプリンター
に搭載し、印刷を行うとプリンターヘッドの目づまりが
なく、記録紙上で鮮明な印字が得られ、更にOHPにも
良好に印字でき、鮮明な透過用画像が得られた。
【0031】〈比較例1〉比較例1におけるインク組成
は以下のようなものである インク処方 脂肪酸アマイドS 53重量% ビスアマイド 25重量% サンマイド550 20重量% Neopen Yellow 075 2重量% 上記比較例1のホットメルトインクは以下のような方法
で調整することができる。
【0032】脂肪酸アマイドS、ビスアマイド、サンマ
イド550を70℃〜250℃、好ましくは100℃〜
200℃程度の温度で加熱溶解し、Neopen Ye
llow 075を混合する。これを前述ディゾルバー
により200〜10000RPM、好ましくは500〜
5000RPMで攪拌混合する。調整された該インク組
成物を前述東洋濾紙社製加熱濾過装置ににより2μmの
メッシュフィルターを使用して濾過を行い、最終的な熱
溶融性インクを得る。
【0033】調整された該組成物を110℃に熱したホ
ットプレート上で溶融させ、OHP用紙(PP−250
0、住友3M社製)上に線巻ロッド(巻線径0.9m
m)によりコートしたところ、充分な透明性を持つとは
いえないインク膜が得られた。これをHAZE度計(ス
ガ試験機(株)社製)により測定すると30.6%であ
った。
【0034】上記のインクをインクジェットプリンター
に搭載し、印刷を行うとプリンターヘッドの目づまりが
なく、記録紙上では鮮明な印字が得られたが、OHPに
印字すると、透過性はあまりない印字物が得られた。
【0035】〈比較例2〉比較例2におけるインク組成
は以下のようなものである インク処方 脂肪酸アマイドS 53重量% ニッカアマイドSE 21重量% バーサミド335 24重量% Neopen Blue 808 2重量% 上記比較例2のホットメルトインクは以下のような方法
で調整することができる。
【0036】脂肪酸アマイドS、ニッカアマイドSE、
バーサミド335を70℃〜250℃、好ましくは10
0℃〜200℃程度の温度で加熱溶解し、Neopen
Blue 808を混合する。これを前述ディゾルバ
ーにより200〜10000RPM、好ましくは500
〜5000RPMで攪拌混合する。調整された該インク
組成物を前述東洋濾紙社製加熱濾過装置ににより2μm
のメッシュフィルターを使用して濾過を行い、最終的な
熱溶融性インクを得る。
【0037】調整された該組成物を110℃に熱したホ
ットプレート上で溶融させ、OHP用紙(PP−250
0、住友3M社製)上に線巻ロッド(巻線径0.9m
m)によりコートしたところ、透明性のないインク膜が
得られた。HAZE度計(スガ試験機(株)社製)によ
り測定すると54.6%であった。
【0038】上記のインクをインクジェットプリンター
に搭載し、印刷を行うとプリンターヘッドの目づまりが
なく、記録紙上では鮮明な印字が得られたが、OHPに
印字すると、透過性はほとんどない印字物が得られた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1記載の熱溶融性インクは、常温において固体で
あり、50℃〜150℃の温度に融点を持つワックス
と、アミド樹脂と、色材とを有し、このワックス類をビ
スアミド類より選び、これらを少なくとも1種以上含ん
でいるので、インク自体の鮮明さ、接着性が増し、OH
P用紙に対する印字品質が向上する。これを用いて実際
に印字を行ったとき、印刷用紙は当然のことながらOH
P用紙にも良好で鮮明な画像を形成することが出来ると
いう効果がある。
【0040】また、請求項2記載の熱溶融性インクは、
常温において固体であり、50℃〜150℃の温度に融
点を持つワックスと、アミド樹脂と、色材とを有し、ワ
ックス類を無水マレイン酸変性ワックス類より選び、こ
れらを少なくとも1種以上含んでいるので、インク自体
のOHP用紙に対する濡れ性が増し、OHP用紙に対す
る印字品質が向上する。これを用いて実際に印字を行っ
たとき、印刷用紙は当然のことながらOHP用紙にも良
好で鮮明な画像を形成することが出来るという効果があ
る。
【0041】また、請求項3記載の熱溶融性インクにお
いては、請求項1に記載のワックス類にさらに無水マレ
イン酸変性ワックス類より選ばれたワックス類を少なく
とも1種以上含んでいるので請求項1、2記載の熱溶融
性インクの利点に加え、更にインク自体の透明性が増
し、OHP用紙に対する印字品質が向上する。これを用
いて実際に印字を行ったとき、印刷用紙は当然のことな
がらOHP用紙にも良好で鮮明で透明な画像を形成する
ことが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるインク製造方法を示す
図である。
【符号の説明】
2 脂肪酸アマイドS 4 ビスアマイド 6 POWAX 8 サンマイド550 10 Neopen Yellow 075

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温において固体であり、50℃〜15
    0℃の温度に融点を持つワックスと、アミド樹脂と、色
    材とを含み、ホットメルトインクジェット記録装置に用
    いられる熱溶融性インクにおいて、ワックス類をビスア
    ミド類より選び、これらを少なくとも1種以上含むこと
    を特徴とする熱溶融性インク。
  2. 【請求項2】 常温において固体であり、50℃〜15
    0℃の温度に融点を持つワックスと、アミド樹脂と、色
    材とを含み、ホットメルトインクジェット記録装置に用
    いられる熱溶融性インクにおいて、ワックス類を無水マ
    レイン酸変性ワックス類より選び、これらを少なくとも
    1種以上含むことを特徴とする熱溶融性インク。
  3. 【請求項3】 前記ワックス類は無水マレイン酸変性ワ
    ックス類より選ばれ、これらを少なくとも1種以上含む
    ことを特徴とする請求項1記載の熱溶融性インク。
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