JPH05194898A - インクジェット記録用インク組成物 - Google Patents
インクジェット記録用インク組成物Info
- Publication number
- JPH05194898A JPH05194898A JP2621092A JP2621092A JPH05194898A JP H05194898 A JPH05194898 A JP H05194898A JP 2621092 A JP2621092 A JP 2621092A JP 2621092 A JP2621092 A JP 2621092A JP H05194898 A JPH05194898 A JP H05194898A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- compound
- solvent
- yellow
- ink composition
- Prior art date
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- Pending
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- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、溶融時の粘度が低く、熱安定性お
よび経時安定性に優れ、かつオーバーヘッドプロジェク
ター(OHP)やスライドプロジェクターで投影する
時、投影された画像が十分に彩度の高い画像となるよう
な記録物を供給することのできるインクジェット記録用
インク組成物の提供を目的とする。 【構成】 下記一般式(I)の化合物を含有することを
特徴とする常温で固体のインクジェット記録用インク組
成物。 【化1】 (R1:C8〜C38の直鎖または分岐を有するアルキル
基、フェノキシエタノール基 R2:水素またはC8〜C38の直鎖または分岐を有するア
ルキル基、フェノキシエタノール基)
よび経時安定性に優れ、かつオーバーヘッドプロジェク
ター(OHP)やスライドプロジェクターで投影する
時、投影された画像が十分に彩度の高い画像となるよう
な記録物を供給することのできるインクジェット記録用
インク組成物の提供を目的とする。 【構成】 下記一般式(I)の化合物を含有することを
特徴とする常温で固体のインクジェット記録用インク組
成物。 【化1】 (R1:C8〜C38の直鎖または分岐を有するアルキル
基、フェノキシエタノール基 R2:水素またはC8〜C38の直鎖または分岐を有するア
ルキル基、フェノキシエタノール基)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ター、特に常温で固体のインクを加熱し溶融した状態で
吐出するインクジェットプリンターに用いるインク組成
物に関する。
ター、特に常温で固体のインクを加熱し溶融した状態で
吐出するインクジェットプリンターに用いるインク組成
物に関する。
【0002】
【従来技術】液体状のインクをノズルから吐出させて画
像の記録を行うインクジェット記録方法は、普通紙への
印字が可能なこと、カラー化への対応が容易なこと、印
字速度が早いこと等の利点から近年では色々な吐出原理
に基づくプリンターが市販されている。従来より用いら
れているインクジェット方式の具体的な方式は、例えば
テレビジョン学会誌37(7) 54 0(1983)等に
記載されている。従来、インクジェット記録には水をベ
ースとする水性インクや有機溶媒をベースとする油性イ
ンクが用いられてきた。これらの常温で液体のインクを
用いるプリンターにおいては、インクを加熱する装置を
必要とせず装置構成が簡素となるという利点がある。し
かしながら、液体インクは、コピー用紙など通常用いら
れる紙に印字を行うと、十分な画像濃度が得られなかっ
たり、カラー彩度が低下してしまったり、画像がにじん
でしまうという欠点がある。これらの欠点をカバーする
ため、事実上、インクジェット記録用のための特別の加
工紙に記録が行われている。更に、液体インクには、乾
燥に時間を要したり、印字を休止している期間にベース
である水、あるいは有機溶媒が蒸発してしまい目詰まり
を生じやすいという欠点もある。
像の記録を行うインクジェット記録方法は、普通紙への
印字が可能なこと、カラー化への対応が容易なこと、印
字速度が早いこと等の利点から近年では色々な吐出原理
に基づくプリンターが市販されている。従来より用いら
れているインクジェット方式の具体的な方式は、例えば
テレビジョン学会誌37(7) 54 0(1983)等に
記載されている。従来、インクジェット記録には水をベ
ースとする水性インクや有機溶媒をベースとする油性イ
ンクが用いられてきた。これらの常温で液体のインクを
用いるプリンターにおいては、インクを加熱する装置を
必要とせず装置構成が簡素となるという利点がある。し
かしながら、液体インクは、コピー用紙など通常用いら
れる紙に印字を行うと、十分な画像濃度が得られなかっ
たり、カラー彩度が低下してしまったり、画像がにじん
でしまうという欠点がある。これらの欠点をカバーする
ため、事実上、インクジェット記録用のための特別の加
工紙に記録が行われている。更に、液体インクには、乾
燥に時間を要したり、印字を休止している期間にベース
である水、あるいは有機溶媒が蒸発してしまい目詰まり
を生じやすいという欠点もある。
【0003】これらの液体インクの欠点を無くす方法と
して、USP.3,653,932号、USP.4,3
90,369号、特開昭55−54368号、特開昭6
1−83268号、特開昭62−48774号等に常温
で固体のインクを、液体状態にまで加熱して吐出するイ
ンクジェット記録方法及びそれに用いるインクが提案さ
れている。常温で固体のインクを用いることにより、普
通紙のほかにプラスチックフィルム、織布、金属面等の
部材上に単色またはカラーの鮮明な画像を得ることがで
きる。しかしながら、従来の固形インクでは、プラスチ
ックフィルムに印字した画像を、オーバーヘッドプロジ
ェクター(OHP)やスライドプロジェクターで投影す
る時、モノクロの画像では問題が無いが、カラー画像の
場合色調が全く再現されないか、色調が現われたとして
も彩度が著しく低下するという問題があった。色再現が
悪い原因のひとつは、従来の固体インクがその成分とし
て結晶を生じ易い化合物を含んでいることによるもので
ある。とくに従来の固形インクでは、インクの主成分で
あるビヒクルとなる化合物が結晶を形成し易かった。
して、USP.3,653,932号、USP.4,3
90,369号、特開昭55−54368号、特開昭6
1−83268号、特開昭62−48774号等に常温
で固体のインクを、液体状態にまで加熱して吐出するイ
ンクジェット記録方法及びそれに用いるインクが提案さ
れている。常温で固体のインクを用いることにより、普
通紙のほかにプラスチックフィルム、織布、金属面等の
部材上に単色またはカラーの鮮明な画像を得ることがで
きる。しかしながら、従来の固形インクでは、プラスチ
ックフィルムに印字した画像を、オーバーヘッドプロジ
ェクター(OHP)やスライドプロジェクターで投影す
る時、モノクロの画像では問題が無いが、カラー画像の
場合色調が全く再現されないか、色調が現われたとして
も彩度が著しく低下するという問題があった。色再現が
悪い原因のひとつは、従来の固体インクがその成分とし
て結晶を生じ易い化合物を含んでいることによるもので
ある。とくに従来の固形インクでは、インクの主成分で
あるビヒクルとなる化合物が結晶を形成し易かった。
【0004】特開平1−104676号においては、脂
肪酸、二塩基脂肪酸、アルキレンジアミンまたはシクロ
アルキレンジアミンまたはアリーレンジアミンを加水分
解して得られるテトラアミド化合物を含むインクジェッ
ト用固体インク組成物が開示されている。また、特開平
2−69282号においては、テトラアミド化合物を含
むインクジェット用固体インク組成物が高い透明性を与
え上記の問題を解決するために有効であることが記述さ
れている。しかしながら、開示されているテトラアミド
化合物は溶融時において、比較的高い粘性を示すため、
インクをノズルから飛翔させるために従来の水性インク
を用いた場合に比較して大きなエネルギーを必要とす
る。このため、この化合物を用いたインクを使用するた
めには、ヘッドを駆動する電圧を高くしたり、特殊な構
造のヘッドとしたり、ヘッドを高温に加熱して粘性を下
げたりするというプリンター設計上好ましくない対策を
実施する必要があった。また、開示されているテトラア
ミド化合物を用いても必ずしも十分に高い透明性を有す
るインク組成物は得られなかった。特開平2−2947
1号、特開昭55−54368号などには、種々のアミ
ド化合物がインクジェット記録用固体インクとして使用
できることが開示されている。しかしながら、これらに
開示されているアミド化合物を用いても透明性に劣るイ
ンクしか得られない。
肪酸、二塩基脂肪酸、アルキレンジアミンまたはシクロ
アルキレンジアミンまたはアリーレンジアミンを加水分
解して得られるテトラアミド化合物を含むインクジェッ
ト用固体インク組成物が開示されている。また、特開平
2−69282号においては、テトラアミド化合物を含
むインクジェット用固体インク組成物が高い透明性を与
え上記の問題を解決するために有効であることが記述さ
れている。しかしながら、開示されているテトラアミド
化合物は溶融時において、比較的高い粘性を示すため、
インクをノズルから飛翔させるために従来の水性インク
を用いた場合に比較して大きなエネルギーを必要とす
る。このため、この化合物を用いたインクを使用するた
めには、ヘッドを駆動する電圧を高くしたり、特殊な構
造のヘッドとしたり、ヘッドを高温に加熱して粘性を下
げたりするというプリンター設計上好ましくない対策を
実施する必要があった。また、開示されているテトラア
ミド化合物を用いても必ずしも十分に高い透明性を有す
るインク組成物は得られなかった。特開平2−2947
1号、特開昭55−54368号などには、種々のアミ
ド化合物がインクジェット記録用固体インクとして使用
できることが開示されている。しかしながら、これらに
開示されているアミド化合物を用いても透明性に劣るイ
ンクしか得られない。
【0005】
【目的】本発明は、上記のような従来より用いられてき
たインクジェット記録用固形インクの欠点を解消するこ
とのできる、新しいインク組成物を提供することを目的
とするものである。すなわち、オーバーヘッドプロジェ
クター(OHP)やスライドプロジェクターで投影する
時、投影された画像が十分に彩度の高い画像となるよう
な記録物を供給することが本発明の目的である。本発明
の他の目的は、溶融時の粘度が低い、熱安定性に優れ
る、経時安定性に優れるなどインクジェット記録用に適
するために要求される他の特性にも優れるインク組成物
を提供することを目的とするものである。
たインクジェット記録用固形インクの欠点を解消するこ
とのできる、新しいインク組成物を提供することを目的
とするものである。すなわち、オーバーヘッドプロジェ
クター(OHP)やスライドプロジェクターで投影する
時、投影された画像が十分に彩度の高い画像となるよう
な記録物を供給することが本発明の目的である。本発明
の他の目的は、溶融時の粘度が低い、熱安定性に優れ
る、経時安定性に優れるなどインクジェット記録用に適
するために要求される他の特性にも優れるインク組成物
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【構成】本発明者らは、前記式(I)の化合物を、ビヒ
クルとして用いることにより上記の従来技術の課題が解
決されることを発見することにより完成したものであ
る。
クルとして用いることにより上記の従来技術の課題が解
決されることを発見することにより完成したものであ
る。
【0007】前記式(I)の化合物をビヒクルとして用
いることにより、特に、透明度が高くOHPシートへの
印字に適するインク組成物を得ることができる。また、
溶融時の粘度も比較的低く、プリンター・ヘッドからイ
ンク滴を飛翔させるのに必要なエネルギーは、従来の水
性インクの場合とほぼ同等である。その他、本発明によ
るインクは、安全性が高いこと、融点が適当であること
など、インクジェット用インクとして必要な特性をほぼ
満足させるものである。
いることにより、特に、透明度が高くOHPシートへの
印字に適するインク組成物を得ることができる。また、
溶融時の粘度も比較的低く、プリンター・ヘッドからイ
ンク滴を飛翔させるのに必要なエネルギーは、従来の水
性インクの場合とほぼ同等である。その他、本発明によ
るインクは、安全性が高いこと、融点が適当であること
など、インクジェット用インクとして必要な特性をほぼ
満足させるものである。
【0008】前記式(I)の化合物としては、以下のよ
うなものが例示される。
うなものが例示される。
【0009】特に前記式(I)の化合物の中でも、R2
が、C8〜C38の直鎖または分岐を有するアルキル基、
フェノキシエタノール基の場合、すなわち、分子構造に
2つの長鎖アルキル基又はフェノキシエタノール基を含
む場合には、特に透明性の高い画像が得られる。
が、C8〜C38の直鎖または分岐を有するアルキル基、
フェノキシエタノール基の場合、すなわち、分子構造に
2つの長鎖アルキル基又はフェノキシエタノール基を含
む場合には、特に透明性の高い画像が得られる。
【0010】本発明において、前記式(I)の化合物を
インクのビヒクルとして単独の化合物で用いる必要はな
く、使用者側から要求される特性、プリンター設計上所
望される特性などの要求に応じて、適当な溶融温度、耐
摩擦性、過冷却性、染料溶解性、粘性などを得るため
に、単独または2種以上の化合物を適宜選択してインク
に用いることができる。
インクのビヒクルとして単独の化合物で用いる必要はな
く、使用者側から要求される特性、プリンター設計上所
望される特性などの要求に応じて、適当な溶融温度、耐
摩擦性、過冷却性、染料溶解性、粘性などを得るため
に、単独または2種以上の化合物を適宜選択してインク
に用いることができる。
【0011】また、前記式(I)の化合物の総量は、イ
ンク全体の60wt%以上含有させることが好ましい。
前記式(I)の化合物が、インク全体の60wt%より
少ないと、透明性の改善効果は少なく、混合系で用いる
としても前記一般式の化合物の総量がインク全体の60
wt%以上となるように処方すると好ましい透明性が得
られる。
ンク全体の60wt%以上含有させることが好ましい。
前記式(I)の化合物が、インク全体の60wt%より
少ないと、透明性の改善効果は少なく、混合系で用いる
としても前記一般式の化合物の総量がインク全体の60
wt%以上となるように処方すると好ましい透明性が得
られる。
【0012】本発明のインク組成物には、上記のビヒク
ル材料の他に色材が用いられる。着色剤としては染料又
は顔料が用いられるが、目詰まりを生じにくいこと、透
明性に優れることから染料を用いることが好ましい。染
料の代表例として、 《黒染料》ニグロシン、C.I.ソルベントブラック
3、C.I.ソルベントブラック5、C.I.ソルベン
トブラック7、C.I.ソルベントブラック22、C.
I.ソルベントブラック23、Vali Fast B
lack 3804(オリエント化学社)、Vali
Fast Black 1802(オリエント化学
社)、Olient Oil Black BW(オリ
エント化学社) 《イエロー染料》C.I.ソルベントイエロー2、C.
I.ソルベントイエロー6、C.I.ソルベントイエロ
ー14、C.I.ソルベントイエロー15、C.I.ソ
ルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエロー2
1、C.I.ソルベントイエロー61、C.I.ソルベ
ントイエロー80、Soldan Yellow GR
N(中外)、Aizen Spilon Yellow
GRH Special(保土ケ谷化学) 《マゼンタ染料》C.I.ソルベントレッド3、C.
I.ソルベントレッド8、C.I.ソルベントレッド2
4、C.I.ソルベントレッド25、C.I.ソルベン
トレッド49、C.I.ソルベントレッド81、C.
I.ソルベントレッド82、C.I.ソルベントレッド
83、C.I.ソルベントレッド84、C.I.ソルベ
ントレッド109、C.I.ソルベントレッド121、
Olient Oil Scarlet 308(オリ
エント化学社)、Aizen Spilon RedG
EH(保土ケ谷化学)、Olient Oil Pin
k OP(オリエント化学社)、 《シアン染料》C.I.ソルベントブルー11、C.
I.ソルベントブルー12、C.I.ソルベントブルー
25、C.I.ソルベントブルー35、C.I.ソルベ
ントブルー36、C.I.ソルベントブルー55、C.
I.ソルベントブルー73、Aizen Spilon
Blue GNH(保土ケ谷化学)、Diaresi
nBlue C(三菱化成)、Diaresin Bl
ue J(三菱化成)、Diaresin Blue
H(三菱化成)、等が挙げられる。本発明に用いること
のできる顔料としては有機顔料としては、アゾ系、フタ
ロシアニン系、アンスラキノン系、キナクリドン系、ジ
オキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリノン
系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリン・ブラ
ック、アゾメチンアゾ系、レーキ顔料、カーボン・ブラ
ック等、より具体的には、ベンジジンイエロー、ハンザ
イエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンオレン
ジ2G、ウオッチングレッド、ピグメントスカーレット
3B、ブリリアントカーミン6B、ローダミンBレー
キ、アリザリンレーキ、アリザリンレーキローズ、パー
マネントレッドAG、フタロシアニンブルー、メチルバ
イオレットレーキなどが挙げられる。無機顔料として
は、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉛、クロム酸
鉛、酸化ジルコニウム、モリブデン酸鉛、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、オーレオリン、二酸化珪素、バリウ
ムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロ
ー、金属粉などが挙げられる。これらの顔料の中で有機
顔料の方がその比重が小さく溶解放置時の沈降が生じに
くい点で好ましい。
ル材料の他に色材が用いられる。着色剤としては染料又
は顔料が用いられるが、目詰まりを生じにくいこと、透
明性に優れることから染料を用いることが好ましい。染
料の代表例として、 《黒染料》ニグロシン、C.I.ソルベントブラック
3、C.I.ソルベントブラック5、C.I.ソルベン
トブラック7、C.I.ソルベントブラック22、C.
I.ソルベントブラック23、Vali Fast B
lack 3804(オリエント化学社)、Vali
Fast Black 1802(オリエント化学
社)、Olient Oil Black BW(オリ
エント化学社) 《イエロー染料》C.I.ソルベントイエロー2、C.
I.ソルベントイエロー6、C.I.ソルベントイエロ
ー14、C.I.ソルベントイエロー15、C.I.ソ
ルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエロー2
1、C.I.ソルベントイエロー61、C.I.ソルベ
ントイエロー80、Soldan Yellow GR
N(中外)、Aizen Spilon Yellow
GRH Special(保土ケ谷化学) 《マゼンタ染料》C.I.ソルベントレッド3、C.
I.ソルベントレッド8、C.I.ソルベントレッド2
4、C.I.ソルベントレッド25、C.I.ソルベン
トレッド49、C.I.ソルベントレッド81、C.
I.ソルベントレッド82、C.I.ソルベントレッド
83、C.I.ソルベントレッド84、C.I.ソルベ
ントレッド109、C.I.ソルベントレッド121、
Olient Oil Scarlet 308(オリ
エント化学社)、Aizen Spilon RedG
EH(保土ケ谷化学)、Olient Oil Pin
k OP(オリエント化学社)、 《シアン染料》C.I.ソルベントブルー11、C.
I.ソルベントブルー12、C.I.ソルベントブルー
25、C.I.ソルベントブルー35、C.I.ソルベ
ントブルー36、C.I.ソルベントブルー55、C.
I.ソルベントブルー73、Aizen Spilon
Blue GNH(保土ケ谷化学)、Diaresi
nBlue C(三菱化成)、Diaresin Bl
ue J(三菱化成)、Diaresin Blue
H(三菱化成)、等が挙げられる。本発明に用いること
のできる顔料としては有機顔料としては、アゾ系、フタ
ロシアニン系、アンスラキノン系、キナクリドン系、ジ
オキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリノン
系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリン・ブラ
ック、アゾメチンアゾ系、レーキ顔料、カーボン・ブラ
ック等、より具体的には、ベンジジンイエロー、ハンザ
イエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンオレン
ジ2G、ウオッチングレッド、ピグメントスカーレット
3B、ブリリアントカーミン6B、ローダミンBレー
キ、アリザリンレーキ、アリザリンレーキローズ、パー
マネントレッドAG、フタロシアニンブルー、メチルバ
イオレットレーキなどが挙げられる。無機顔料として
は、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉛、クロム酸
鉛、酸化ジルコニウム、モリブデン酸鉛、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、オーレオリン、二酸化珪素、バリウ
ムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロ
ー、金属粉などが挙げられる。これらの顔料の中で有機
顔料の方がその比重が小さく溶解放置時の沈降が生じに
くい点で好ましい。
【0013】本発明の固形インクのビヒクル成分として
は、前記の化合物を用いるが、本発明の目的を損なわな
い範囲で、それぞれの目的に応じて、従来から用いられ
ている透明な熱溶融性の化合物を添加することができ
る。例えば、密ロウ、カルナウバ・ワックス、ライス・
ワックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラ・ワ
ックス、ラノリン、モンタン・ワックス、オゾケライ
ト、セレシン、パラフィン・ワックス、マイクロクリス
タリン・ワックス、ペトロラクタムなどの天然ワック
ス、ポリエチレン・ワックスおよびその誘導体、塩素化
炭化水素、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、チ
グリン酸、2−アセトナフトンベヘン酸、12−ヒドロ
キシステアリン酸、ジヒドロキシステアリン酸、等の有
機酸、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノ
ール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノー
ル、ヘキサコサノール、オクタコサノール、9−ドデセ
ン−1−オール、ミリシルアルコール、9−テトラセン
−1−オール、9−ヘキサデセン−1−オール、9−エ
イコセン−1−オール、13−ドコセン−1−オール、
ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオール、ノ
ナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセリン、
テレアフタリルアルコール、ヘキサンジオール、デカン
ジオール、ドデカンジオール、テトラデカンジオール、
ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テトラコサ
ンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリン、エ
イコサンジオール、オクタンジオール、フェニルプロピ
レングリコール等のアルコール類、ベンゾイルアセト
ン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコサノ
ン、ヘプタコサノン、ヘプタトリアコンタノン、ヘント
リアコンタノン、ステアロン、ラウロン、ジアニソール
等のケトン類、上記の酸類とグリセリン、ジエチレング
リコール、エチレングリコール等のアルコール類とのエ
ステル類、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミド、ステ
アリン酸アミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸ア
ミド、テトラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、
ミリスチン酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸ア
ミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルス
テアリン酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド、
N−オレイルオレイン酸アミド、N−ステアリルステア
リン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N,
N′−エチレンビスラウリン酸アミド、N,N′−エチ
レンビスステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビス
オレイン酸アミド、N,N′−メチレンビスステアリン
酸アミド、N,N′−エチレンビスベヘン酸アミド、
N,N′−キシリレンビスステアリン酸アミド、N,
N′−ブチレンビスステアリン酸アミド、N,N′−ジ
オレイルアジピン酸アミド、N,N′−ジステアリルア
ジピン酸アミド、N,N′−ジオレイルセバシン酸アミ
ド、N,N′−ジステアリルセバシン酸アミド、N,
N′−ジステアリルテレフタル酸アミド、N,N′−ジ
ステアリルイソフタル酸アミド、フェナセチン、トルア
ミド、アセトアミド等のアミド類、p−トルエンスルホ
ンアミド、N−エチル−p−トルエンスルホンアミド、
エチルベンゼンスルホンアミド、ブチルベンゼンスルホ
ンアミド等のスルホンアミド化合物、等の合成の熱溶融
性化合物を添加することができる。ただしこれらの熱溶
融性化合物のインクへの添加量は、印字画像の透明性を
損ねない範囲にとどめておかなければならない。
は、前記の化合物を用いるが、本発明の目的を損なわな
い範囲で、それぞれの目的に応じて、従来から用いられ
ている透明な熱溶融性の化合物を添加することができ
る。例えば、密ロウ、カルナウバ・ワックス、ライス・
ワックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラ・ワ
ックス、ラノリン、モンタン・ワックス、オゾケライ
ト、セレシン、パラフィン・ワックス、マイクロクリス
タリン・ワックス、ペトロラクタムなどの天然ワック
ス、ポリエチレン・ワックスおよびその誘導体、塩素化
炭化水素、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、チ
グリン酸、2−アセトナフトンベヘン酸、12−ヒドロ
キシステアリン酸、ジヒドロキシステアリン酸、等の有
機酸、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノ
ール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノー
ル、ヘキサコサノール、オクタコサノール、9−ドデセ
ン−1−オール、ミリシルアルコール、9−テトラセン
−1−オール、9−ヘキサデセン−1−オール、9−エ
イコセン−1−オール、13−ドコセン−1−オール、
ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオール、ノ
ナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセリン、
テレアフタリルアルコール、ヘキサンジオール、デカン
ジオール、ドデカンジオール、テトラデカンジオール、
ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テトラコサ
ンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリン、エ
イコサンジオール、オクタンジオール、フェニルプロピ
レングリコール等のアルコール類、ベンゾイルアセト
ン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコサノ
ン、ヘプタコサノン、ヘプタトリアコンタノン、ヘント
リアコンタノン、ステアロン、ラウロン、ジアニソール
等のケトン類、上記の酸類とグリセリン、ジエチレング
リコール、エチレングリコール等のアルコール類とのエ
ステル類、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミド、ステ
アリン酸アミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸ア
ミド、テトラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、
ミリスチン酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸ア
ミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルス
テアリン酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド、
N−オレイルオレイン酸アミド、N−ステアリルステア
リン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N,
N′−エチレンビスラウリン酸アミド、N,N′−エチ
レンビスステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビス
オレイン酸アミド、N,N′−メチレンビスステアリン
酸アミド、N,N′−エチレンビスベヘン酸アミド、
N,N′−キシリレンビスステアリン酸アミド、N,
N′−ブチレンビスステアリン酸アミド、N,N′−ジ
オレイルアジピン酸アミド、N,N′−ジステアリルア
ジピン酸アミド、N,N′−ジオレイルセバシン酸アミ
ド、N,N′−ジステアリルセバシン酸アミド、N,
N′−ジステアリルテレフタル酸アミド、N,N′−ジ
ステアリルイソフタル酸アミド、フェナセチン、トルア
ミド、アセトアミド等のアミド類、p−トルエンスルホ
ンアミド、N−エチル−p−トルエンスルホンアミド、
エチルベンゼンスルホンアミド、ブチルベンゼンスルホ
ンアミド等のスルホンアミド化合物、等の合成の熱溶融
性化合物を添加することができる。ただしこれらの熱溶
融性化合物のインクへの添加量は、印字画像の透明性を
損ねない範囲にとどめておかなければならない。
【0014】また、本発明のインク組成物には、酸化防
止剤として例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、3
−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,6−ジ−
t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸
プロピルエステル等のモノフェノール系化合物、2,
2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2′−メチレン−ビス−(4−エチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス
−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4′−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)等のビスフェノール系化合物、11,
1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
t−ブチルフェニル)ブタン、テトラキス−〔メチレン
−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕メタン、ビス〔3,3′
−ビス−(4′−ヒドロキシ−3′−ブチルフェニル)
−酪酸〕グリコールエステル、DL−α−トコフェロー
ル等の分子量の大きなフェノール系化合物、ジラウリル
チオプロピオネート、ジミリスチリルチオジプロピオネ
ート等の硫黄系化合物、トリフェニルホスファイト、ジ
フェニルイソデシルホスファイト、4,4′−ブチリデ
ン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−
トリデシル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)
ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイ
ト等のリン系化合物を添加することができる。
止剤として例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、3
−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,6−ジ−
t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸
プロピルエステル等のモノフェノール系化合物、2,
2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2′−メチレン−ビス−(4−エチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス
−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4′−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)等のビスフェノール系化合物、11,
1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
t−ブチルフェニル)ブタン、テトラキス−〔メチレン
−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕メタン、ビス〔3,3′
−ビス−(4′−ヒドロキシ−3′−ブチルフェニル)
−酪酸〕グリコールエステル、DL−α−トコフェロー
ル等の分子量の大きなフェノール系化合物、ジラウリル
チオプロピオネート、ジミリスチリルチオジプロピオネ
ート等の硫黄系化合物、トリフェニルホスファイト、ジ
フェニルイソデシルホスファイト、4,4′−ブチリデ
ン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−
トリデシル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)
ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイ
ト等のリン系化合物を添加することができる。
【0015】本発明のインク組成物にはこれらの成分の
他に、必要に応じて界面活性剤、紫外線吸収剤、熱安定
化剤、防腐剤、等の添加物を加えることができる。
他に、必要に応じて界面活性剤、紫外線吸収剤、熱安定
化剤、防腐剤、等の添加物を加えることができる。
【0016】
実施例1 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(4) 55.2wt% 化合物(2) 33.1wt% 化合物(7) 10.0wt% 2-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.19wt% 3-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.01wt% 上記処方の混合物を110℃にて溶解撹拌し、熱時濾過
を行いホットメルト・インク組成物を得た。公知の圧電
素子を用いたオンディマンド型のインクジェット・プリ
ンターのヘッドを110℃になるように加熱し、上記の
インクをヘッドに充填して厚み100μmのポリエステ
ル・フィルム上にフィルム温度が約45℃になるように
加熱しながら、画像の印字を行った。得られた画像を反
射型オーバーヘッド・プロジェクター(リコー312
R)を用いて、約2mの距離で投影したところ、明るい
黄色の投影画像が得られた。また、この黄色のインクを
ギャップの厚みが約50μmになるよう調整された硝子
セルに充填し、用いた染料の吸収のない700nmの波
長の光で透過率を測定したところ84%の透過率が得ら
れた。
を行いホットメルト・インク組成物を得た。公知の圧電
素子を用いたオンディマンド型のインクジェット・プリ
ンターのヘッドを110℃になるように加熱し、上記の
インクをヘッドに充填して厚み100μmのポリエステ
ル・フィルム上にフィルム温度が約45℃になるように
加熱しながら、画像の印字を行った。得られた画像を反
射型オーバーヘッド・プロジェクター(リコー312
R)を用いて、約2mの距離で投影したところ、明るい
黄色の投影画像が得られた。また、この黄色のインクを
ギャップの厚みが約50μmになるよう調整された硝子
セルに充填し、用いた染料の吸収のない700nmの波
長の光で透過率を測定したところ84%の透過率が得ら
れた。
【0017】実施例2 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(1) 98.5wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像は黄色が
再現され、透過率は67%であった。
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(1) 98.5wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像は黄色が
再現され、透過率は67%であった。
【0018】実施例3 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(4) 98.5wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像は明るい
黄色が再現され、透過率は75%であった。
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% 化合物(4) 98.5wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、投影、
透過率の試験を行ったところ、投影された画像は明るい
黄色が再現され、透過率は75%であった。
【0019】実施例4,5 黄色の染料に替えて、染料をそれぞれ、C.I.ソルベ
ントレッド25、C.I.ソルベントブルー55とした
以外は実施例1のインク処方と同様の処方としたインク
を実施例1と同様に用意し、実施例1と同様に印字、投
影、透過率の試験を実施した。それぞれのインクによる
画像は、マゼンタ、シアンに着色した画像が得られ、そ
れぞれのインクのセルでの透過率の試験結果は、83
%、80%であった。
ントレッド25、C.I.ソルベントブルー55とした
以外は実施例1のインク処方と同様の処方としたインク
を実施例1と同様に用意し、実施例1と同様に印字、投
影、透過率の試験を実施した。それぞれのインクによる
画像は、マゼンタ、シアンに着色した画像が得られ、そ
れぞれのインクのセルでの透過率の試験結果は、83
%、80%であった。
【0020】比較例1 実施例1の処方において、ビヒクルとして従来公知のア
ミド化合物を用い、次の処方のインク組成物を、実施例
1と同様な方法で用意した。また、印字、透過率の試験
も実施例1と同様に行った。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% パルミチン酸アミド 58.3wt% ステアリン酸アミド 40.0wt% 2-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.19wt% 3-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.01wt% このインクを用いた画像は投影しても黄色の色調は再現
されず、投影画像は黒色となった。また、700nmに
おける透過率は24%であった。
ミド化合物を用い、次の処方のインク組成物を、実施例
1と同様な方法で用意した。また、印字、透過率の試験
も実施例1と同様に行った。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% パルミチン酸アミド 58.3wt% ステアリン酸アミド 40.0wt% 2-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.19wt% 3-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.01wt% このインクを用いた画像は投影しても黄色の色調は再現
されず、投影画像は黒色となった。また、700nmに
おける透過率は24%であった。
【0021】比較例2 実施例1の処方において、ビヒクルとして従来公知のア
ミド化合物を用い、次の処方のインク組成物を実施例1
と同様な方法で作製した。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% ステアリン酸モノステアリルアミド 57.0wt% ユニレッズX37-525-235 (テトラアミド化合物:ユニオンキャンプ社) 31.3wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 10.0wt% 2-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.19wt% 3-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.01wt% このインクを用い実施例1と同様に印字を行なおうとし
たが、ヘッド温度を150℃としてもインクの粘度が高
過ぎて正常な印字を行なうことができなかった。また、
この黄色のインクを実施例1と同様に硝子セルに充填
し、700nmの波長の光で透過率を測定したところ4
1%の透過率が得られた。
ミド化合物を用い、次の処方のインク組成物を実施例1
と同様な方法で作製した。 C.I.ソルベントイエロー2 1.0wt% C.I.ソルベントイエロー56 0.5wt% ステアリン酸モノステアリルアミド 57.0wt% ユニレッズX37-525-235 (テトラアミド化合物:ユニオンキャンプ社) 31.3wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 10.0wt% 2-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.19wt% 3-t-ブチル-4-メトキシフェノール 0.01wt% このインクを用い実施例1と同様に印字を行なおうとし
たが、ヘッド温度を150℃としてもインクの粘度が高
過ぎて正常な印字を行なうことができなかった。また、
この黄色のインクを実施例1と同様に硝子セルに充填
し、700nmの波長の光で透過率を測定したところ4
1%の透過率が得られた。
【0022】実施例6 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントブルー73 1.0wt% Orient Oil Blue #603(オリエント社) 1.0wt% 化合物(2) 55.5wt% 化合物(1) 22.2wt% 化合物(5) 15.1wt% カルナウバ・ワックス 5.0wt% 2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール 0.2wt% 得られたインクを用いて、実施例1と同様に印字、透過
率の試験を行った。得られた画像を実施例1と同様にオ
ーバーヘッド・プロジェクターで投影したところ青色の
画像が再現された。また、700nmの透過率は74%
であった。
用インク組成物を得た。 C.I.ソルベントブルー73 1.0wt% Orient Oil Blue #603(オリエント社) 1.0wt% 化合物(2) 55.5wt% 化合物(1) 22.2wt% 化合物(5) 15.1wt% カルナウバ・ワックス 5.0wt% 2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール 0.2wt% 得られたインクを用いて、実施例1と同様に印字、透過
率の試験を行った。得られた画像を実施例1と同様にオ
ーバーヘッド・プロジェクターで投影したところ青色の
画像が再現された。また、700nmの透過率は74%
であった。
【0023】比較例3 下記の処方を実施例4と同様に撹拌、濾過し試験用イン
ク組成物を得た。 C.I.ソルベントブルー73 1.0wt% Orient Oil Blue #603(オリエント社) 1.0wt% カンデリラ・ワックス 50.0wt% カルナウバ・ワックス 48.0wt% 得られたインクを用いて実施例4と同様に印字を行おう
としたが、インクの噴射状態が悪く画像に従った印字は
できなかった。これはインクの粘度が高過ぎたためと推
定される。また、このインクを実施例1と同様に硝子セ
ルに充填し透過率を測定したところ18%であった。
ク組成物を得た。 C.I.ソルベントブルー73 1.0wt% Orient Oil Blue #603(オリエント社) 1.0wt% カンデリラ・ワックス 50.0wt% カルナウバ・ワックス 48.0wt% 得られたインクを用いて実施例4と同様に印字を行おう
としたが、インクの噴射状態が悪く画像に従った印字は
できなかった。これはインクの粘度が高過ぎたためと推
定される。また、このインクを実施例1と同様に硝子セ
ルに充填し透過率を測定したところ18%であった。
【0024】比較例4 比較例3の処方において、カンデリラ・ワックス、カル
ナウバ・ワックスに替えて、従来より公知のビヒクル材
料であるp−エチルベンゼンスルホンアミドを用いたイ
ンクを実施例4と同様に作製し、印字、透過率の試験を
行った。ただし、ヘッドの温度は130℃として印字を
行った。OHPシート上を投影した画像は黒色で全く色
調は再現されなかった。また、700nmにおける透過
率は5%であった。
ナウバ・ワックスに替えて、従来より公知のビヒクル材
料であるp−エチルベンゼンスルホンアミドを用いたイ
ンクを実施例4と同様に作製し、印字、透過率の試験を
行った。ただし、ヘッドの温度は130℃として印字を
行った。OHPシート上を投影した画像は黒色で全く色
調は再現されなかった。また、700nmにおける透過
率は5%であった。
【0025】実施例7 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。このインクを用いて実施例1と
同様に印字、試験を行った。 C.I.ソルベントイエロー61 1.0wt% C.I.ディスパース・イエロー238 1.0wt% 化合物(5) 25.3wt% 化合物(10) 24.8wt% 化合物(4) 24.5wt% 化合物(7) 17.7wt% パラフィンワックス(HNP−10) 13.0wt% エチレン−無水マレイン酸共重合物(オリゴマー) 3.5wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 2.0wt% 2,2′-メチレン-ビス-(4-メチル -6-t-ブチルフェノール) 0.2wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、透過率
の試験を行った。このインクを用いた画像はOHPで投
影すると明るい黄色の色調が再現された。また、700
nmにおける透過率は81%であった。
用インク組成物を得た。このインクを用いて実施例1と
同様に印字、試験を行った。 C.I.ソルベントイエロー61 1.0wt% C.I.ディスパース・イエロー238 1.0wt% 化合物(5) 25.3wt% 化合物(10) 24.8wt% 化合物(4) 24.5wt% 化合物(7) 17.7wt% パラフィンワックス(HNP−10) 13.0wt% エチレン−無水マレイン酸共重合物(オリゴマー) 3.5wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 2.0wt% 2,2′-メチレン-ビス-(4-メチル -6-t-ブチルフェノール) 0.2wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、透過率
の試験を行った。このインクを用いた画像はOHPで投
影すると明るい黄色の色調が再現された。また、700
nmにおける透過率は81%であった。
【0026】実施例8 下記処方の混合物を実施例1と同様に撹拌、濾過し試験
用インク組成物を得た。このインクを用いて実施例1と
同様に印字、試験を行った。 C.I.ソルベントイエロー21 1.0wt% C.I.ディスパース・イエロー238 0.5wt% 化合物(6) 35.3wt% 化合物(9) 32.4wt% 化合物(1) 15.68wt% グリセリンモノステアリルエステル 10.0wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 5.0wt% 2,2′-メチレン-ビス-(4-メチル -6-t-ブチルフェノール) 0.2wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、透過率
の試験を行った。このインクを用いた画像はOHPで投
影すると明るい黄色の色調が再現された。また、700
nmにおける透過率は76%であった。
用インク組成物を得た。このインクを用いて実施例1と
同様に印字、試験を行った。 C.I.ソルベントイエロー21 1.0wt% C.I.ディスパース・イエロー238 0.5wt% 化合物(6) 35.3wt% 化合物(9) 32.4wt% 化合物(1) 15.68wt% グリセリンモノステアリルエステル 10.0wt% アビエチン酸ペンタエリスリトールエステル 5.0wt% 2,2′-メチレン-ビス-(4-メチル -6-t-ブチルフェノール) 0.2wt% 得られたインクを用いて実施例1と同様に印字、透過率
の試験を行った。このインクを用いた画像はOHPで投
影すると明るい黄色の色調が再現された。また、700
nmにおける透過率は76%であった。
【0027】実施例9 実施例8の処方において、化合物(9)に替えてその分
を蜜ろうにした処方のインク組成物を実施例8と同様に
作製し、本件請求範囲の一般式(I)の化合物のインク
中の含有量が51wt%となるインク組成物を得た。こ
のインクの透過率を実施例8と同様に測定したところ7
00nmにおける透過率は49%であった。
を蜜ろうにした処方のインク組成物を実施例8と同様に
作製し、本件請求範囲の一般式(I)の化合物のインク
中の含有量が51wt%となるインク組成物を得た。こ
のインクの透過率を実施例8と同様に測定したところ7
00nmにおける透過率は49%であった。
【0028】
【効果】本発明のインクジェット・インク組成物は、前
式(I)の化合物をビヒクルの主成分として含有してい
るので、透明性が高く、オーバーヘッド・プロジェクタ
ーやスライド・プロジェクターで投影した時に明るい色
調の映像が写しだされる印字画像が得られ、また、溶融
時の粘度が低く、熱安定性および経時安定性に優れてい
る。
式(I)の化合物をビヒクルの主成分として含有してい
るので、透明性が高く、オーバーヘッド・プロジェクタ
ーやスライド・プロジェクターで投影した時に明るい色
調の映像が写しだされる印字画像が得られ、また、溶融
時の粘度が低く、熱安定性および経時安定性に優れてい
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記一般式(I)の化合物を含有するこ
とを特徴とする常温で固体のインクジェット記録用イン
ク組成物。 【化1】 (R1:C8〜C38の直鎖または分岐を有するアルキル
基、フェノキシエタノール基 R2:水素またはC8〜C38の直鎖または分岐を有するア
ルキル基、フェノキシエタノール基) - 【請求項2】 前記式(I)で示される化合物を少なく
とも2種類以上含有することを特徴とする請求項1記載
のインクジェット記録用インク組成物。 - 【請求項3】 前記式(I)で示される化合物として、
式(I)においてR2がC8〜C38の直鎖または分岐を有
するアルキル基である化合物を少なくとも1種類以上を
含有していることを特徴とする請求項1または2記載の
インクジェット記録用インク組成物。 - 【請求項4】 前記式(I)で示される化合物がインク
全体の60wt%以上含有されていることを特徴とする
請求項1,2または3記載のインクジェット記録用イン
ク組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2621092A JPH05194898A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | インクジェット記録用インク組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2621092A JPH05194898A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | インクジェット記録用インク組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05194898A true JPH05194898A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=12187082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2621092A Pending JPH05194898A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | インクジェット記録用インク組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05194898A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1030073A (ja) * | 1996-07-15 | 1998-02-03 | Dainippon Toryo Co Ltd | ジェット印刷用インク組成物 |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP2621092A patent/JPH05194898A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1030073A (ja) * | 1996-07-15 | 1998-02-03 | Dainippon Toryo Co Ltd | ジェット印刷用インク組成物 |
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