JPH05194800A - 2成分系のポリオレフィンブレンド - Google Patents

2成分系のポリオレフィンブレンド

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JPH05194800A
JPH05194800A JP16254592A JP16254592A JPH05194800A JP H05194800 A JPH05194800 A JP H05194800A JP 16254592 A JP16254592 A JP 16254592A JP 16254592 A JP16254592 A JP 16254592A JP H05194800 A JPH05194800 A JP H05194800A
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amorphous
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copolymer
ethylene
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JP16254592A
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Dennis George Peiffer
ジョージ ペイファー デニス
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Exxon Research and Engineering Co
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    • C08L23/0815Copolymers of ethene with aliphatic 1-olefins

Abstract

(57)【要約】 【構成】 非昌質ポリマー100g当たり約4meq. 〜約500m
eq. の塩基性窒素を有する非晶質塩基性窒素含有ポリマ
ーとブレンドした約0.1 モル%〜約10モル%のカルボキ
シレート基を有する半結晶質エチレン−メタクリレート
コポリマーを含有することを特徴とするポリマー組成
物。 【効果】 優れた靱性を有し、有用なポリマー製品への
射出成形に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形に好適な2成分
ポリマーブレンドに関する。特に詳しくは、本発明は塩
基性窒素含有ポリマーとエチレン−メタクリレートコポ
リマーのポリマー複合体(complex) に関する。
【0002】
【従来技術】最近、炭化水素主鎖及びイオン含有単位を
有するコポリマーの部類にかなり興味が持たれている。
一般に、炭化水素成分は主な構成成分である、すなわち
アイオノマー成分は10モル%より少ない。ポリマー構造
へのアイオノマー単位の組み込みは、これらのイオン性
部分のミクロ相分離領域への会合のため、ポリマーの物
理的性質に実質的な影響を与えることが広く認められて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アイ
オノマー単位を含むポリマーのブレンドを製造すること
である。本発明のもう一つの目的は、非機能性(nonfun
ctional)、非会合性(nonassociating)のブレンドと比較
したとき、優れた靱性のポリマーブレンドを製造するこ
とである。本発明のまたもう一つの目的は、有用なポリ
マー製品への射出成形に好適な2成分ポリマーブレンド
を製造することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は高性能
ポリマー製品へ射出成形可能な、ポリオレフィンをベー
スとしたポリマーブレンドの新規な系を提供する。これ
らのポリマー組成物は、スチレン-4- ビニルピリジンコ
ポリマー(PSVP)のような塩基性窒素官能基を含む
非晶質コポリマーと半結晶質エチレン−メタクリレート
コポリマーのブレンドを含有する。好ましくは、これら
のポリマー材料は、インターポリマー複合体を形成可能
な相互作用をする基の少量(10.0モル%) を含むであ
ろう。また、エチレン−メタクリレートコポリマーのカ
ルボン酸基を中和することは特に好ましい。本発明のこ
れらの特徴及び他の特徴は、図と共に実施例の記載で明
白になるであろう。
【0005】本発明のポリマー組成物は、エチレン−メ
タクリレートコポリマーと、エチレン−メタクリレート
コポリマーのカルボキシレート基とインターポリマー複
合体を形成可能な塩基性窒素部分を含むコポリマーとの
ブレンドを含んでいる。このポリマー組成物に、所望に
より非極性プロセス油、充填剤、好ましい可塑剤及び/
又は熱可塑性樹脂を加えることができる。一般に、半結
晶質エチレン−メタクリレートコポリマーは、約0.1 〜
約10モル%カルボキシレート側基、より好ましくは0.5
〜9 モル%、及び最も好ましくは約1.0 モル%〜5 モル
%カルボキシレート側基を有するであろう。一般に、本
発明のカルボキシレート含有エチレン−メタクリレート
ポリマーは、数平均分子量が、1,000 〜10,000,000、好
ましくは5,000 〜500,000 、最も好ましくは10,000〜20
0,000 で変化してもよい。これらのポリマーは、当技術
分野に公知の方法により製造することができる; 例え
ば、米国特許第3,322,734 号を参照のこと。この特許の
内容は本明細書中に含まれるものとする。代表的な例と
して、本発明に利用したエチレン−メタクリレートコポ
リマーのカルボキシレート基は、元素周期律表のIA、II
A 、IB、IIB 族の元素、鉛、スズ、アンチモン、アルミ
ニウム、アンモニウム及びアルキルアンモニウムイオン
及びそれらの混合物からなる群より選ばれる塩基性物質
で中和する。参照した元素周期律表は、ラング著 "Hand
book of Chemistry"、第11版、McGraw-Hill,Inc.(1973
年) のカバーの内側に見出されるものである。
【0006】カルボキシレートポリマーの酸型の中和
は、当技術分野に周知の方法により行うことができる。
例えば脂肪族アルコールと非反応性炭化水素溶媒の混合
物に溶解したカルボキシレートポリマーの酸型に対する
塩基性塩の溶液の添加による中和である。塩基性塩をキ
シレン及び脂肪族アルコールからなる2成分の溶媒系に
溶解する。塩基性塩のアニオンは炭素数約1〜約4のカ
ルボン酸、水酸化物又はアルコキシド及びそれらの混合
物から選ばれる。塩基性塩のカチオンは元素周期律表の
第IA、IIA 、IB及びIIB 族の元素、鉛、スズ、アンチモ
ン、アルミニウム、アンモニウム及びアルキルアンモニ
ウムイオン及びそれらの混合物からなる群より選ばれ
る。好ましい中和剤は酢酸金属、より好ましくは酢酸亜
鉛又は酸化亜鉛である。十分な塩基性塩をエチレン−メ
タクリレートコポリマーの酸型に加え、中和を行う。酸
根の少なくとも10%の中和が好ましく、より好ましくは
約50%、最も好ましくは100 %である。
【0007】塩基性窒素含有コポリマーは、ポリマー10
0 グラム当たり約4meq.〜約500meq. の塩基性窒素を有
するコポリマーから選ばれる。塩基性窒素含有成分は、
第一、第二、第三アミン及び含窒素複素環式化合物から
なる群から慣例的に選んでもよい。これらの範疇に含ま
れるものはピリジン、アニリン、ピロール、アミド及び
他の塩基性窒素含有化合物である。具体的なポリマーは
スチレン-4- ビニルピリジン、t-ブチルスチレン-4- ビ
ニルピリジン、エチレン-4- ビニルピリジンコポリマ
ー、プロピレン-4- ビニルピリジンコポリマー、アクリ
ロニトリル-4- ビニルピリジン、メタクリル酸メチル-4
- ビニルピリジンコポリマー、エチレンオキシド/4- ビ
ニルピリジンのブロックコポリマー、アクリル酸-4- ビ
ニルピリジンコポリマー、エチレン- プロピレン-4- ビ
ニルピリジンターポリマー、イソプレン-4- ビニルピリ
ジン、4-ビニルピリジンエラストマー、コポリマー等で
ある。本発明の好ましい塩基含有ポリマーは、スチレン
-4- ビニルピリジン、及びグラフトした4-ビニルピリジ
ンとのエチレン- プロピレンターポリマーである。前者
のポリマーは好ましい種である。これらの物質は、慣用
の溶液、懸濁及び乳化共重合法により製造される。スチ
レン/ビニルピリジンのコポリマーは、新たに蒸留した
スチレン及びN-ビニルピリジンモノマーの乳化共重合に
より一般に形成される。この共重合法は一般に当業者に
公知である。前記したように、溶液又は懸濁法でこれら
の塩基含有ポリマー材料を製造してもよい。
【0008】2成分のブレンドは、エチレン−メタクリ
レートコポリマーの溶液と塩基性窒素含有ポリマーの溶
液を合わせることにより製造する。エチレン−メタクリ
レートコポリマー用の一般的な溶媒は、メタノール−キ
シレン混合物のような脂肪族アルコール−芳香族炭化水
素混合物を含んでいる。塩基性窒素含有ポリマー用の典
型的な溶媒としてはベンゼン、トルエン及びキシレンの
ような芳香族炭化水素があげられる。それぞれの溶液に
おけるエチレン−メタクリレートコポリマー及び塩基性
窒素含有ポリマーの濃度は約0.001 〜約50.0g/dl、より
好ましくは約0.01〜約45.0g/dl、及び最も好ましくは約
0.01〜約35.0g/dlである。二つの溶液の混合により、二
つの違ったコポリマー間に相互作用が生じ、インターポ
リマー複合体が形成する。溶液の混合の後、溶媒を取り
除き、2成分のブレンドを提供することができる。所望
により可塑剤の溶液を加え、その後溶媒を取り除くこと
ができる。所望によりこれらのブレンドを溶融加工法、
即ち無溶媒の条件下で形成できる。これらの方法は当業
者に周知である。とにかく、インターポリマー複合体に
おける塩基性窒素含有コポリマーに対するエチレン−メ
タクリレートコポリマーのモル比は約0.1 〜約20、より
好ましくは約0.5 〜約10、及び最も好ましくは約1〜約
5である。
【0009】驚くべきことに、塩基性窒素含有コポリマ
ーとエチレン−メタクリレートコポリマーとの相互作用
の強さを決定する非常に重要な因子は、対イオンの性質
であることが見出された。概して、このような対イオン
には3つの主要なクラスがある。それほど好ましくはな
いが、第一のクラスは第IA族及び第IIA 族の金属であ
り、それらはLi、Na、K 等、Be、Mg、Ca等を含む。これ
らの種は、下記のより好ましい種のように窒素含有基と
強く相互作用しないことが見出された。後者の金属は、
通例遷移元素の一員として定義されている(シエンコ
(J.M.Sienko)及びプレーン(R.A.Plane) 著 "Chemical P
rinciples and Properties" 、McGraw-HillBook Co.、1
974年、19ページ参照) 。これらの金属カチオンは、亜
鉛により最もよく例示され、ピリジン及び同様のアミン
と強く相互作用する。結果として、亜鉛で中和したエチ
レン−メタクリレートコポリマーは、マグネシウム又は
ナトリウムで中和した系の相互作用に比べて、さらに強
くスチレン/ビニルピリジンコポリマーと相互作用す
る。遷移元素は好ましく、亜鉛、銅、鉄、ニッケル及び
コバルトは特に好ましいということがこの理由である。
アンチモン及び鉛も好適なカチオンである。前記した通
り、本発明のブレンドにおいて中和したエチレン−メタ
クリレートコポリマーを使用することは好ましい。それ
でもなおエチレン−メタクリレートコポリマーの遊離酸
は使用されてもよく、それはまた塩基性窒素含有ポリマ
ーと相互作用するであろう。この後者の場合、相互作用
は典型的な酸−塩基相互作用であるが、一方中和したコ
ポリマーとは真の配位化合物を作る。それは、窒素元素
の電子対の供与による。
【0010】好ましくは、本発明のブレンドは可塑剤を
含んでいる。これは溶液又は少量のインターポリマー複
合体のどちらかに加えることができる。可塑剤は炭素原
子数約5〜約30、より好ましくは炭素原子数約8〜約
22のカルボン酸、又は該カルボン酸の塩基性塩(塩基
性塩の金属イオンがアルミニウム、鉄、アンチモン、鉛
又は上述の元素周期律表の第IA、IIA 、IB又はIIB 族の
金属イオン及びこれらの混合物からなる群より選ばれ
る)からなる群より選ばれる好ましい可塑剤である。好
ましい可塑剤は、ポリマー複合体100 重量部当たり約0.
1 〜約60重量部、より好ましくは約5〜約40重量部及び
最も好ましくは約7〜25重量部で、中和したポリマー複
合体に組み込まれる。溶液から単離した後に、得られる
可塑化ポリマーブレンドは、200 ℃及び剪断速度0.73se
c.-1において、約5 ×104 ポアズ〜約1 ×106 ポアズ、
より好ましくは約5 ×104 〜約8 ×105 ポアズ、及び最
も好ましくは約8 ×104 〜約8 ×105 ポアズの粘度を有
している。可塑化ポリマーブレンドは、当技術分野に周
知の技術により充填剤及び無極性主鎖プロセスオイル(n
on-polar backbone process oil)でさらに好ましくブレ
ンドされる。例えば、ブレンド組成物は二つのロールミ
ルで配合できる。これら組成物の製造に好適な当技術分
野に公知の他の方法としては、ポリマー混合システム用
にプラスチック及びエラストマー工業に使用される方法
があげられる。本発明の優れたポリマーブレンド組成物
は、バンバリーと呼ばれる高剪断バッチ強力混合機の使
用により得ることができる。あるいは、時間及び労務の
節約による経済的利益は、ファレル連続混合機(Farrel
Continuous Mixer) 、二軸スクリュー押出機又はタンデ
ム押出技術の使用により得られ、それらは連続混合型の
装置である。バンバリー混合装置は好ましいバッチ型混
合機であり、二軸スクリュー押出機は好ましい連続混合
機である。
【0011】本発明に使用した充填剤は、タルク、重質
炭酸カルシウム、水沈降炭酸カルシウム、又は離層(del
aminated) 、焼成又は水和クレー及びそれらの混合物か
ら選択される。これらの充填剤はポリマー複合体100 重
量部につき約25〜約300 重量部、より好ましくは約25〜
約250 重量部、及び最も好ましくは約25〜約200 重量部
でブレンド組成物に組み込まれる。一般に、これら充填
剤は約0.03〜約20ミクロン、より好ましくは約0.3 〜約
10ミクロン、及び最も好ましくは約0.5 〜約10ミクロン
の粒子サイズを有する。100 グラムの充填剤に吸着した
オイルのグラム数を測定した吸油量は約10〜約100 、よ
り好ましくは約10〜約85、及び最も好ましくは約10〜約
75である。本発明に使用した代表的な充填剤を表−Iに
示した。
【0012】
【表1】 表−I オイルの吸油 平均粒子 グラム数/100 サイズ 充填剤 グラムの充てん剤 比重 ミクロン pH ─────── ───────── ──── ────── ──── 重質炭酸カル 15 2.71 9.3 シウム 沈降炭酸カル 35 2.65 .03-.04 9.3 シウム 離層クレー 30 2.61 4.5 6.5-7.5 水和クレー 2.6 2 4/0 焼成クレー 50-55 2.63 1 5.0-6.0 ケイ酸マグネ 60-70 2.75 2 9.0-7.5 シウムタルク
【0013】本発明に使用したオイルは、分子型クレー
ゲル分析(molecular type clay gelanalysis)で測定す
ると、約2重量%より少ない極性型化合物を有する無極
性プロセスオイルである。これらオイルは、ASTM-D-222
6-70で定義されたようなパラフィン系ASTM型104B、芳香
族炭化水素系ASTM型102 又はナフテン系ASTM型104Aより
選ばれ、そのオイルは低くとも350 °F のクリーブラン
ド開放式による引火点、40°F より低い流動点、100 °
F において約70〜約3000ssu の粘度及び約300〜約100
0、より好ましくは約300 〜750 の数平均分子量を有す
る。好ましいプロセスオイルはパラフィン系である。表
−IIに本発明の範囲に含まれる代表的なオイルを示し
た。オイルはポリマー複合体100 重量部当たり約20〜約
200 重量部、より好ましくは約20〜約175 重量部、及び
最も好ましくは約25〜約150 重量部の濃度レベルでポリ
マー複合体に組み込んでいる。
【0014】
【表2】 表−II 粘度 数平均 パーセント パーセント パーセント オイルの種類 ssu 分子量 極性基 芳香族基 飽和基 ──────────────────────────────────── パラフィン系 155 400 0.3 12.7 87.0 パラフィン系 750 570 0.7 17.0 82.3 パラフィン系 2907 720 1.5 22.0 76.5 芳香族炭化水 120 --- 1.3 70.3 28.4 素系 ナフテン系 505 --- 0.9 20.8 78.3
【0015】形成したエラストマー製品の物理的性質、
外観、化学的性質を改善するため、又はブレンド組成物
の加工性を改質するために、様々な他の添加剤をブレン
ド組成物に組み込むことができる。結晶性ポリオレフィ
ン系熱可塑性樹脂を、エラストマー製品の剛性と同様、
ブレンド組成物の流動学的性質の改質のための手段とし
て少ない比率でコポリマー複合体に組み込むことができ
る。一般的に結晶性ポリオレフィン系熱可塑性樹脂は、
ポリマー複合体100 重量部当たり約0.1 〜約100 重量
部、より好ましくは約0.1 〜約75、及び最も好ましくは
約0 〜50の濃度レベルでポリマー複合体に添加される。
結晶性ポリオレフィンは、少なくとも2,000 の分子量、
好ましくは少なくとも10,000、及び最も好ましくは少な
くとも20,000を有するアルファ−オレフィンのポリマー
として特徴づけられている。この物質は実質的にオレフ
ィンを含むが、他のモノマーを組み込んでもよい;例え
ば、酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アルリル酸ナトリウム、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸、メタクリル
酸ナトリウム等。好ましいポリオレフィンは炭素数2〜
4のアルファ−オレフィンのポリマーからなる群より選
ばれる。最も好ましくは、ポリオレフィンがポリエチレ
ン、ポリブテン、ポリプロピレン及びエチレン−プロピ
レンコポリマーからなる群より選ばれる。高密度及び低
密度ポリエチレンは両方とも、本発明の範囲内にある。
例えば0.90〜0.97gms/ccの密度を有するポリエチレンが
一般的にあげられる。中密度及び高密度を有するポリプ
ロピレンポリマーは、本発明に使用されるポリプロピレ
ン材料の好ましい例である。これらの材料は0.88〜0.92
5gms/cc の密度を有するであろう。適切な結晶度がポリ
エチレン又はポリプロピレンの組合せにおいて得られる
ならば、それらはコポリマーとしても加えることができ
る。従って、ポリエチレン又はポリプロピレンが結晶形
で存在するブロックコポリマーは効果的である。
【0016】
【実施例】以下の実施例は、エチレン−メタクリレート
コポリマー及びスチレン-4- ビニルピリジンコポリマー
からなるインターポリマー複合体の機能を説明するもの
である。実施例 本研究に使用したポリマー材料は、エチレン−メタクリ
レートコポリマー(EMA)の塩、特にナトリウム塩及
び亜鉛塩であった。これらコポリマーの元素分析を、イ
オン含有量即ちカルボキシレート量を決定するために用
いた。得られたカルボキシレート量は、ナトリウム塩(N
a-EMA)及び亜鉛塩(Zn-EMA)のそれぞれ4.56モル%及び2.
9 モル%であった。スチレン-4- ビニルピリジンコポリ
マー(SVP)は、開始剤として過硫酸カリウム、界面
活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム及び連鎖移動剤と
してドデシルチオールを使用し、スチレン及び4-ビニル
ピリジンの乳化共重合により製造した。コポリマーの固
有粘度は、キシレン中、25℃において1.85dl/gであり、
それは約626,000g mol-1の粘度平均分子量に対応してい
る。使用したこのコポリマーのビニルピリジン含有量は
窒素分析に基づくと8.2 モル%(1.10 重量%の窒素)で
あった。EMA樹脂とSVPのブレンドは、それぞれの
構成成分を温かい(75℃) キシレン/メタノール(95/
5) 溶液に溶解することにより製造した(10.0g/dl)。溶
解は1時間以内に行った。ブレンドの広い組成範囲を測
定するために好適な溶液量を混合した。混合物を溶媒混
合物の蒸発により単離し、粉末を120 ℃の減圧オーブン
中でくまなく乾燥させた。粉末を以下の条件を用いて約
2"×2"×0.002"のパッドに圧縮成形することにより最終
的な形状に成形した: 350°Fで2分間予熱し、ひき続
き29トンで3分間プレスサイクルし(350 °F)、最終
的には再び29トンの圧力下、室温で4分間冷却した。
【0017】示差熱測定結果 本研究用に製造した全てのブレンドについて示差走査熱
量測定を行った。本データの検討から、結晶度及び融点
が全部の組成範囲に関して不変であることを確認した。
少ない変化は対イオンの構造により見出された。機械的特性1 これらブレンドの機械的特性を図1〜3に示す。ブレン
ドの両タイプについての弾性率−組成物の関係は、Zn
塩アイオノマーがわずかに高いこと以外は同様であっ
た。一般にガラス質の構成成分の量が減少すると、両ブ
レンドに単調減少が観察された。約80/20組成の
時、スロープに急な変化を記録した。この点では、明ら
かに、ガラス質の構成成分は、弾性率について予想より
低い効果を示した。
【0018】機械的特性2 代表的な引張り強さ及び破断点伸びのデータを図2及び
3に示した。Zn塩を含むブレンドは、会合していない
Na−塩系に比較して、全体の組成範囲にわたり引張り
強さを実質的に高めたことを示した。Zn塩とビニルピ
リジン系は明確な相互作用を起こすが、一方ナトリウム
塩を含む系においてはそのような相互作用は非常に弱い
か全くないということで、この性質は説明された。従っ
て、“界面”即ち二つの構成成分のインタースフェルリ
ティック(interspherulitic)の部分が、後者のブレンド
では弱いことを観察したことは驚くべきことではない。
これは引張り強さを実質的に減少させることを確実に表
している。実際、データはガラス構成成分(Na塩)の
少ない添加が引張り強さを著しく低下させることを明確
に示した。しかしながら、それはブレンドしていないガ
ラス性コポリマーに匹敵する値に素早く回復する。強さ
は、ブレンドの全体構造に明らかに浸透するガラス性マ
トリックスによりコントロールされる。再びこの性質は
ポリスチレンをベースとしたアイオノマーと未改質ポリ
スチレンをブレンドしたものに匹敵している。ビニルピ
リジン部分とカルボン酸亜鉛基の好ましい相互作用のさ
らなる証拠は、破断点伸びから見ることができた(図
3)。実質的に改善された値は、金属の対イオンが塩基
含有コポリマーと相互作用又は会合した時に観察され
た。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のブレンドにおいて、ナトリウム及び
亜鉛により中和したエチレン−メタクリレート含有量の
関数としてのヤング率を図示している。PSVPはブレ
ンドのもう一つの構成成分である。
【図2】 本発明のブレンドのナトリウム及び亜鉛によ
り中和したエチレン−メタクリレート含有量に対してプ
ロットした引張り強さを図示している。PSVPはブレ
ンドのもう一つの構成成分である。
【図3】 本発明のブレンドのナトリウム及び亜鉛によ
り中和したエチレン−メタクリレート含有量に対してプ
ロットした破断点伸びを図示している。PSVPはブレ
ンドのもう一つの構成成分である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 LSZ 7167−4J

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質ポリマー100g当たり約4meq. 〜約
    500meq. の塩基性窒素を有する非晶質塩基性窒素含有ポ
    リマーとブレンドした約0.1 モル%〜約10モル%のカル
    ボキシレート基を有する半結晶質エチレン−メタクリレ
    ートコポリマーを含有することを特徴とするポリマー組
    成物。
  2. 【請求項2】 非晶質ポリマーに対する半結晶質ポリマ
    ーのモル比が約0.1/1〜約20/1である、請求項1に
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 該カルボキシレート基が、アンモニウ
    ム、アンチモン、アルミニウム、鉛及び元素周期律表の
    第IA、IIA 、IB及びIIB 族からなる群より選ばれる対イ
    オン及びそれらの混合物で中和されている、請求項2に
    記載のポリマー組成物。
  4. 【請求項4】 非晶質ポリマーがスチレン-4- ビニルピ
    リジンポリマーである、請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 カルボキシレート基が亜鉛で中和されて
    いる、請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 炭素原子数約5〜約30のカルボン酸、
    又はその塩基性塩からなる群から選ばれる好ましい可塑
    剤を半結晶質及び非晶質のポリマーの100 重量部を基準
    として約0.1 〜約60重量部の量で含んでおり、ここで該
    塩基性塩の金属イオンがアルミニウム、鉄、アンチモ
    ン、鉛又は上述の元素周期律表の第IA、IIA 、IB又はII
    B からなる群より選ばれる金属イオン及びそれらの混合
    物からなる群より選ばれる、請求項4に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 (a) 金属で中和したカルボン酸基を0.1
    〜10モル%有している半結晶質エチレン−メタクリレー
    トコポリマーと(b) 非晶質コポリマー100g当たり約4me
    q. 〜約500meq. の塩基性窒素を有する非晶質スチレン
    −ビニルピリジンコポリマーのブレンドであり、非晶質
    コポリマーに対する半結晶質コポリマーのモル比が約0.
    1 /1〜約20/1 であることを特徴とするインターポリ
    マー複合体。
  8. 【請求項8】 中和したカルボン酸基の金属が亜鉛であ
    る、請求項7に記載のインターポリマー複合体。
JP16254592A 1991-06-21 1992-06-22 2成分系のポリオレフィンブレンド Pending JPH05194800A (ja)

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FR1493043A (fr) * 1966-07-13 1967-08-25 Nouveaux copolymères oléfiniques
DE3337940A1 (de) * 1983-10-19 1985-05-09 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Polymerlegierungen mit matter oberflaeche
US4480063A (en) * 1983-11-02 1984-10-30 Exxon Research & Engineering Co. Polymer compositions based on sulfonated ionomers and amine containing polymers

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EP0519645A3 (en) 1993-02-17
CA2062700A1 (en) 1992-12-22
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