JPH05194418A - 2−アミノピリミジン誘導体及びその用途 - Google Patents

2−アミノピリミジン誘導体及びその用途

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JPH05194418A
JPH05194418A JP1030092A JP1030092A JPH05194418A JP H05194418 A JPH05194418 A JP H05194418A JP 1030092 A JP1030092 A JP 1030092A JP 1030092 A JP1030092 A JP 1030092A JP H05194418 A JPH05194418 A JP H05194418A
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JP
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aminopyrimidine
methyl
biphen
tetrazol
cdcl
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Application number
JP1030092A
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English (en)
Inventor
Hideki Ogawara
秀樹 大河原
Kazuo Kubo
和生 久保
Takashi Yokoyama
隆 横山
Takeshi Nishitoba
剛 西鳥羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】強力なアンギオテンシンII拮抗作用及び血圧降
下作用を有し、降圧薬、うっ血性心不全治療薬等の循環
器疾患治療剤として有用な2−アミノピリミジン誘導体
を提供する。 【構成】下記式 (式中R1 は水素、炭素数1〜8の低級アルキル、炭素
数2〜6のアルケニル、炭素数3〜6のアルキニル又は
炭素数3〜8のシクロアルキルであり、R2 −COOH、または−COOR4 であり、ここで、R3
はトリチル、テトラヒドロピラニル、またはメトキシメ
チルであり、R4 はC1 〜C4 のアルキルである。)で
示される2−アミノピリミジン誘導体及びその医薬的に
許容される塩、並びに該化合物を活性成分とした、高血
圧及びうっ血性心不全を治療するための医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規2−アミノピリミジ
ン誘導体及びその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】レニン−アンギオテンシン系(RAS)
はアルドステロン系と共に全身血圧の調節を行ってお
り、アンギオテンシン変換酵素(ACE)によってアン
ギオテンシンIが分解して生じるアンギオテンシンII
が細胞膜上のレセプターに結合することにより強力な昇
圧作用,体液保持作用を示す。従ってRASを何らかの
形で制御することができれば高血圧症、うっ血性心不全
等の循環器系疾患治療薬としての効果が期待できる。
【0003】1つの方法としてアンギオテンシンII受
容体を阻害することが考えられる。このような目的でサ
ララシン等のアンギオテンシンII類似体が合成され強
力なアンギオテンシンII受容体拮抗作用を示すことが
報告されている。しかしながら、部分的アゴニスト作用
と経口吸収の悪さ及び作用時間が短い等の理由によりそ
の臨床作用には問題が多い[M.アントナチオ(Antona
ccio) Clin. Exp. Hypertens. A4 27〜46頁 1982年;
M.A.オンデッチ(Ondetti )、D.W.カッシュマ
ン(Cushman ),Annual Reports in Medicinal Chemis
try 13 82〜91頁 1978年]。
【0004】最近このような欠点を克服するために非ペ
プチド性アンギオテンシン拮抗薬が合成されている[US
4207324, EP 0420237A, EP 0415886A, EP 0403159A, E
P 0412848A, EP 0429257A, EP 0445811A, EP 0426021A
等;及びA.L.ジョンソン(Johnson ) et al. Drug
News Persp 3 337〜351 1990年]。
【0005】これら化合物の多くはその構造的特徴とし
てイミダゾール等のN−ヘテロ環とビフェニル基等の芳
香環を1つのメチレン鎖で結合させたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、強力なア
ンギオテンシンII拮抗作用を有する新規な2−アミノ
ピリミジン誘導体の合成に成功し、本発明の完成に至っ
た。
【0007】すなわち本発明は、強力なアンギオテンシ
ンII拮抗作用及び血圧降下作用を有し、降圧薬、うっ
血性心不全治療薬等の循環器疾患治療剤として有用な一
般式I
【0008】
【化4】
【0009】(式中R1 は水素、炭素数1〜8の低級ア
ルキル、炭素数2〜6のアルケニル、炭素数3〜6のア
ルキニル又は炭素数3〜8のシクロアルキルであり、R
2
【0010】
【化5】
【0011】
【化6】
【0012】−COOH,または−COOR4 であり、
ここで、R3 はトリチル,テトラヒドロピラニル,また
はメトキシメチルであり、R4 はC1 〜C4 のアルキル
である。)で示される2−アミノピリミジン誘導体及び
その医薬的に許容される塩、並びに上述の疾病または症
状に使用するための請求項1記載の化合物及びそれらの
医薬的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組
成物に関する。
【0013】このように、一般式Iで示される化合物は
N−ヘテロ環とビフェニル基等の芳香環を1つのメチレ
ン鎖と更にもう1つの窒素原子を介して連結させた化合
物であり、このような構造の化合物でアンギオテンシン
II 阻害活性を有するものはこれまで知られていない。
【0014】炭素数1〜8のアルキルであるR1 の例と
しては、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
イソプロピル、イソブチル、イソアミル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、3−メチルブチル及び1
−メチルプロピルがある。アルケニルであるR1 の例と
しては、例えば、ビニル、アリル、クロチル、ホモアリ
ル、ペンテニル及びヘキセニルがある。シクロアルキル
であるR1 の例としては、例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルに加え
て、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル、シ
クロヘキシルメチル及び2−シクロプロピルエチル等シ
クロアルキルアルキルも含むものとする。アルキニルで
あるR1 の例としては、例えば、2−プロピン、2−ブ
チン、3−ブチン、ペンチン及びヘキシンがある。
【0015】R2 の例としては、カルボン酸又はカルボ
ン酸エステル、例えば、メチルエステル、エチルエステ
ル及びt−ブチルエステル並びにテトラゾール及び例え
ばトリチル基、テトラヒドロピラニル基またはメトキシ
メチル基で保護されたテトラゾールがある。
【0016】医薬的に許容される塩としては、例えば、
酸性化合物に対して生理的に認容性の陽イオンを生じ
る、塩基性のアルカリ金属(例えばナトリウム及びカリ
ウム)、アルカリ土類金属(例えばマグネシウム及びカ
ルシウム)、アルミニウム及びアンモニウムとの塩、並
びに適当な有機塩基、例えば、エタノールアミン、メチ
ルアミン、ジエチルアミン及びトリエチルアミンとの塩
がある。更に、該塩として、アミンに対して生理的に認
容性の陰イオンを生じる酸、例えば、塩酸、硫酸、種々
の有機酸等との塩がある。
【0017】本発明の化合物の代表例として、以下のも
のを挙げることができる。
【0018】(1) 2−[N−メチル−N−{2′−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン、(2) 2−[N−エ
チル−N−{2′−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリミジン、
(3) 2−[N−プロピル−N−{2′−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]
アミノピリミジン、(4) 2−[N−ブチル−N−
{2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェン−
4−イル}メチル]アミノピリミジン、(5) 2−
[N−アミル−N−{2′−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリミジ
ン、(6) 2−[N−ヘキシル−N−{2′−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチ
ル]アミノピリミジン、(7) 2−[N−アリル−N
−{2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェン
−4−イル}メチル]アミノピリミジン、(8) 2−
[N−クロチル−N−{2′−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリミ
ジン、(9) 2−[N−イソプロピル−N−{2′−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン、(10) 2−[N−イ
ソブチル−N−{2′−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリミジン、
(11) 2−[N−イソアミル−N−{2′−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチ
ル]アミノピリミジン、(12) 2−[N−シクロプロ
ピル−N−{2′−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリミジン、(1
3) 2−[N−シクロプロピルメチル−N−{2′−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン、(14) 2−[N−シ
クロブチル−N−{2′−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリミジ
ン、(15) 2−[N−シクロヘキシル−N−{2′−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン、(16) 2−[N−シ
クロヘキシルメチル−N−{2′−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピ
リミジン、(17) 2−[N−プロパギル−N−{2′
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン、(18) 2−[N−ブ
チル−N−(2′−カルボキシビフェン−4−イル)メ
チル]アミノピリミジン。
【0019】これらの化合物の置換基Rの構造を示せ
ば、下記の通りである。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】本発明の一般式(I)で示される化合物
は、例えば以下の方法によって製造することができる。
【0023】反応(a)
【0024】
【化7】
【0025】(式中R1 は前述のR1 と同意義、Xはハ
ロゲン望ましくはブロム,ヨード、R5
【0026】
【化8】
【0027】または−COOR4 であり、R3 とR4
前述と同意義である。)反応(b)
【0028】
【化9】
【0029】(式中R1 ,R5 及びXは前述と同意義、
Yは、例えば、ブロム,ヨード,トシル基,メシル基で
ある。)反応(c)
【0030】
【化10】
【0031】(式中R1 及びR3 は前述と同意義であ
る。)反応(d)
【0032】
【化11】
【0033】(式中R1 及びR4 は前述と同意義であ
る。) 反応(a)はN−アルキルピリミジン(II)をアルキル
化剤(III )と反応させるものである。すなわち化合物
(II)と(III )を適当な塩基、例えばMH(Mはリチ
ウム,ナトリウム又はカリウム)とジメチルホルムアミ
ドなどの溶媒中、3〜20時間、0〜100℃で反応さ
せることにより化合物(Ia)へ変換することができ
る。
【0034】また、反応(b)に示す様に、2−アミノ
ピリミジン(IV)より化合物(V)を経て、化合物(I
a)へ変換することもできる。すなわち化合物(IV)と
化合物(III )を適当な塩基、例えばMH(Mはリチウ
ム、ナトリウム又はカリウム)を用い、ジメチルホルム
アミドなどの溶媒中、3〜20時間、0〜100℃で反
応させることにより化合物(V)とした後、前述のR1
Yと適当な塩基、例えばMH(Mはリチウム、ナトリウ
ム又はカリウム)の存在下、ジメチルホルムアミドなど
の溶媒中、5〜20時間、0〜100℃で反応させるこ
とにより化合物(Ia)を得るものである。
【0035】反応(c)は適当に保護されたテトラゾー
ル誘導体(Ib)を脱保護し、化合物(Ic)を得るも
のである。本反応は保護基の種類により条件が異なる
が、例えば化合物(Ib)においてR3 がトリチルであ
る場合、酢酸と水との混合溶媒中、必要に応じて塩化メ
チレン、ジオキサンなどの溶媒を添加し、5〜70℃で
1〜20時間反応させることにより脱保護を行うことが
できる。
【0036】反応(d)はカルボン酸エステル(Id)
を加水分解し、カルボン酸誘導体(Ie)を得るもので
ある。エステルとしてはメチルエステル、エチルエステ
ル、t−ブチルエステルなどが挙げられるが、例えばt
−ブチルエステルの場合は、化合物(Id)をトリフル
オロ酢酸中0.1〜3時間、0〜30℃で反応させるこ
とにより化合物(Ie)へ変換することができる。
【0037】かくして反応(a)から反応(d)によっ
て得られる式(I)で示される化合物は、常法に従い生
理学的に許容しうる酸または塩基との塩、例えば塩酸
塩、硫酸塩、種々の有機酸との塩、アルカリ金属(例え
ばナトリウム又はカリウム)との塩、アルカリ土類金属
との塩、アルミニウム及びアンモニウム塩、並びに適当
な有機塩基、例えばエタノールアミン、メチルアミン、
ジエチルアミン又はトリエチルアミンとの塩に導くこと
ができる。
【0038】これら化合物の中、原料化合物(II)は公
知の方法(J. Am. Chem. Soc. 93,2897 (1971); Org, S
ynth. 35 58 (1955))に準じて以下の経路により合成
することができる。
【0039】
【化12】
【0040】(式中R1 及びYは前述と同意義であ
る。) また、原料化合物(III )は公知であるか、又は公知の
方法(特開昭62−23868、特開平1−11787
6、EP253310及びEP0323841号公報記
載の方法)に準じて調製できる。
【0041】本発明化合物の急性毒性は実質上無視でき
る。
【0042】本発明の医薬組成物に含まれる医薬助剤と
は、当該技術分野に於いて常用されているものであり、
例えば以下に示すような物質が挙げられる。
【0043】例えば、賦形剤としてはラクトース,デン
プン;結合剤としては微結晶セルロース;滑沢剤として
はステアリン酸マグネシウム;保存剤としてはベンジル
アルコール、さらに等張化剤としてはイノシットを用い
ることができる。
【0044】また、本発明化合物は、通常、成人一人当
り1〜500mg/回、好ましくは2〜200mg/回、一
日に1〜4回の割合で投与される。
【0045】また、本発明組成物は、カプセル、錠剤、
及び注射剤等の通常医薬物がとり得る如何なる形態でも
製剤化することができる。
【0046】試験1 ラット血管平滑筋細胞を用いたア
ンギオテンシンII受容体結合実験 (1)試験法 ラット胸部大動脈よりエクスプラント(Explant) 法で平
滑筋細胞を調製し、10%ウシ胎児血清含有のダルベッ
コ変法イーグル培地で培養した。結合実験には継代5−
12代目の細胞を用いた。受容体結合実験は、マルチウ
エルプレートで培養してコンフルエントになった平滑筋
細胞に0.25%ウシ血清アルブミンと100mM塩化ナト
リウムを含有した50mMトリス塩酸緩衝液(pH 7.
2)を加え、2×10-10 M放射性標識アンギオテンシ
ンIIおよび種々の濃度の試験化合物存在下で行った。
4℃で2時間インキュベートした後、リン酸緩衝液で洗
浄しウエルの放射活性を測定した。結果は1μMの非標
識アンギオテンシンIIで置換される特異的結合量で示
し、試験化合物の結合阻害活性は特異的結合を50%置
換する濃度(IC50)で表示した。
【0047】(2)結 果 例えば、このアンギオテンシンII受容体結合試験にお
いて次のIC50値(mol/l)が決定された。
【0048】(3) 2−[N−プロピル−N−{2′
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン:2.0×10-8; (4) 2−[N−ブチル−N−{2′−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]ア
ミノピリミジン:1.0×10-8; (5) 2−[N−アミル−N−{2′−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]ア
ミノピリミジン:2.5×10-7; (6) 2−[N−ヘキシル−N−{2′−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]
アミノピリミジン:3.0×10-7; (7) 2−[N−アリル−N−{2′−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]ア
ミノピリミジン:6.0×10-7; (8) 2−[N−クロチル−N−{2′−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]
アミノピリミジン:7.0×10-8; (10) 2−[N−イソブチル−N−{2′−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチ
ル]アミノピリミジン:6.0×10-7; (11) 2−[N−イソアミル−N−{2′−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチ
ル]アミノピリミジン:8.0×10-8; (14) 2−[N−シクロブチル−N−{2′−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチ
ル]アミノピリミジン:9.0×10-7; (15) 2−[N−シクロヘキシル−N−{2′−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メ
チル]アミノピリミジン:6.0×10-7
【0049】試験2 ウサギ血管平滑筋におけるアンギ
オテンシンII誘発収縮に対する作用 (1)試験法 摘出したウサギの大動脈標本を用いる方法によって、本
発明化合物の作用を試験した。
【0050】麻酔後放血致死させた体重2.5〜3.0
kgのニユージーランドホワイト種雄性ウサギより速やか
に胸部大動脈を摘出し、幅2〜3mm、長さ15〜20mm
の螺旋状標本を作製した。標本は95%O2 −5%CO
2 の混合ガスを通気した37℃のクレブス−ヘンセライ
ト(Krebs-henseleit )液を満たしたオルガンバス中に
懸垂した。
【0051】静止張力1gを負荷して、標本の張力が安
定した後、30mM KClを含む等張の栄養液に交換
し標本を収縮させた。この操作を安定した収縮が得られ
るまで繰り返した後、アンギオテンシンII 10-7
で収縮させた。続いて、標本を洗浄し60分後に、試験
化合物を15分間処理し、アンギオテンシンIIを累積
的にオルガンバス内に添加することにより標本を収縮さ
せた。アンギオテンシンII 10-7Mによる収縮を1
00%とし、試験化合物処理後のアンギオテンシンII
またはノルアドレナリンの累積投与による用量作用曲線
を求めた。
【0052】(2)結 果 化合物(3)、(4)は3×10-8M以上でアンギオテ
ンシンIIの用量作用曲線を右方に移動させた。この結
果を図1に示す。
【0053】製剤例 本発明の化合物は、例えば高血圧及びうっ血性心不全の
治療並びに予防的使用の目的で、通常の医薬組成物の形
で投与することができる。以下に活性成分として、2−
[N−プロピル−N−(2′−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェン−4−イル)メチル]−アミノピリ
ミジン又はその医薬的に許容される塩を用いた場合の代
表例を示す。
【0054】 上記成分を注射用蒸留水に溶かし全量2mlとしアンプル
に封入する。
【0055】
【実施例】
実施例1−1 N−アミル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジン(286mg)の乾燥DMF(8m
l)溶液に60%油分散液のNaH(75mg)を添加し
た。反応混合物をAr雰囲気下室温で2時間撹拌した。
この混合物にn−アミルブロミド(455mg)の乾燥D
MF(2ml)溶液を加えた。反応混合物をAr雰囲気下
室温で6時間撹拌し、水を加え、酢酸エチルと水とに分
配した。有機層を水、食塩水で洗浄した後無水Na2
4 で乾燥し、濾過、濃縮した。残留油状物質をヘキサ
ン/酢酸エチル(10/1)で溶離するシリカゲルによ
るフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。表
題の化合物を158mg、収率48%で得た。
【0056】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.90(t, J=
6.6Hz, 3H) , 1.2〜1.9(m, 6H),3.40(m, 2H) ,5.25
(br, 1H),6.49(t, J=4.8Hz, 1H),8.26(d, J=4.8Hz, 2
H) 実施例1−2 2−[N−アミル−N−{2′−((N−トリフェニル
メチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン N−アミル−2−アミノピリミジン(210mg)の乾燥
DMF(4ml)溶液に、60%油分散液のNaH(47
mg)を添加した。反応混合物をAr雰囲気下、室温で2
時間撹拌した。この混合物に、N−トリフェニルメチル
−5−[2−(4′−ブロモメチルビフェニル)]テト
ラゾール(553mg)の乾燥DMF(2ml)溶液を加え
た。反応混合物をAr雰囲気下室温で16時間撹拌した
後、水を加え、酢酸エチルと水とに分配した。有機層を
水、食塩水で洗浄した後、無水Na2 SO4 で乾燥し、
濾過、濃縮した。残留油状物質をヘキサン/酢酸エチル
(5/1)で溶離する薄層シリカゲルクロマトグラフィ
ーで精製した。表題の化合物419mg(収率66%)を
得た。
【0057】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.86(t, J=
6.3Hz, 3H) , 1.1〜1.8(m, 6H),3.45(dd, J=6.8Hz, 2
H) ,4.81(s, 2H) ,6.45(t, J=4.8Hz, 1H), 6.8〜8.1
(m, 23H) ,8.28(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 641(M+ ) 実施例1−3 2−[N−アミル−N−{2′−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリ
ミジン 実施例1−2で得た保護されたテトラゾール(419m
g)に、酢酸5mlと水1mlを加え50℃で5時間撹拌し
た。反応混合物を濃縮し、残留物をCHCl3 /CH3
OH(100/1)で溶離するシリカゲルによるフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで精製した。収率91
%。
【0058】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.89(t, J=
6.6Hz, 3H) , 1.1〜1.9(m, 6H),3.59(dd, J=6.6, 7.8
Hz, 2H),4.78(s, 2H) ,6.48(t, J=4.8Hz, 1H), 7.0
〜7.9(m,7H),8.08(m, 1H) ,8.21(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 400(M+ +1) 実施例2−1 N−メチル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジンとメチルヨーダイドを使用し、実
施例1−1と同様の手順で調製した。ヘキサン/酢酸エ
チル(10/1)で溶離するシリカゲルによるフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーで精製した。収率15%。
【0059】 1H−NMR(CDCl3 ):δ3.00(d, J=5.
2Hz, 3H),5.10(br, 1H),6.52(t, J=4.8Hz, 1H),8.
29(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例2−2 2−[N−メチル−N−{2′−((N−トリフェニル
メチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン 実施例2−1の生成物を、前記の一般的な方法に従い、
N−トリフェニルメチル−5−[2−(4′−ブロモメ
チルビフェニル)]テトラゾールにより、アルキル化し
た。生成物は、ヘキサン/酢酸エチル(5/1)で溶離
する薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製した。収
率43%。
【0060】H−NMR(CDCl3 ):δ2.99(s, 3
H) ,4.81(s, 2H) ,6.50(t, J=4.8Hz, 1H), 6.7〜8.2
(m, 23H) ,8.33(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 585(M+ ) 実施例2−3 2−[N−メチル−N−{2′−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリ
ミジン 実施例2−2で得られた生成物を実施例1−3と同様に
処理した後、CHCl3 /CH3 OH(100/1)で
溶離するシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーで精製した。収率93%。
【0061】 1H−NMR(CDCl3 ):δ3.12(s, 3H)
,4.85(s, 2H) ,6.52(t, J=4.8Hz, 1H), 7.0〜7.8
(m, 7H),8.05(m, 1H) ,8.23(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 344(M+ +1) 実施例3−1 N−エチル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジンとエチルブロミドを使用し、実施
例1−1と同様の手順で調製した。ヘキサン/酢酸エチ
ル(10/1)で溶離するシリカゲルによるフラッシュ
カラムクロマトグラフィーで精製した。収率35%。
【0062】 1H−NMR(CDCl3 ):δ1.24(t, J=6.
6Hz, 3H),3.44(m, 2H) ,5.10(br, 1H),6.50(t, J=4.
8Hz, 1H),8.27(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例3−2 2−[N−エチル−N−{2′−((N−トリフェニル
メチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン 実施例3−1の生成物を、前記の一般的な方法に従い、
N−トリフェニルメチル−5−[2−(4′−ブロモメ
チルビフェニル)]テトラゾールにより、アルキル化し
た。生成物は、ヘキサン/酢酸エチル(5/1)で溶離
する薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製した。収
率58%。
【0063】H−NMR(CDCl3 ):δ1.10(t, J=
6.7Hz, 3H),3.49(q, J=6.7Hz, 2H),4.79(s, 2H) ,6.
47(t, J=4.8Hz, 1H), 6.8〜8.1(m, 23H) ,8.30(d, J=
4.8Hz,2H) 質量スペクトル:m/e 599(M+ ) 実施例3−3 2−[N−エチル−N−{2′−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリ
ミジン 実施例3−2で得られた生成物を実施例1−3と同様に
処理した後、CHCl3 /CH3 OH(100/1)で
溶離するシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーで精製した。収率95%。
【0064】 1H−NMR(CDCl3 ):δ1.22(t, J=6.
7Hz, 3H),3.71(q, J=6.7Hz, 2H),4.88(s, 2H) ,6.51
(t, J=4.8Hz, 1H), 7.1〜7.8(m, 7H),8.20(m, 1H) ,
8.29(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 357(M+ ) 実施例4−1 N−プロピル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジン(283mg)の乾燥DMF(8m
l)溶液に60%油分散液のNaH(108mg)を添加
した。反応混合物をAr雰囲気下室温で2時間撹拌し
た。この混合物に、n−プロピルブロミド(380mg)
の乾燥DMF(2ml)溶液を加えた。反応混合物をAr
雰囲気下室温で6時間撹拌し、水を加え、酢酸エチルと
水とに分配した。有機層を水、食塩水で洗浄した後無水
Na2 SO4 で乾燥し、濾過、濃縮した。残留油状物質
をヘキサン/酢酸エチル(10/1)で溶離するシリカ
ゲルによるフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製
した。表題の化合物を149mg、収率37%で得た。
【0065】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.98(t, J=7.
0Hz, 3H),1.64(m, 2H) ,3.34(m, 2H) ,5.22(br, 1
H),6.50(t, J=4.8Hz, 1H),8.26(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例4−2 2−[N−プロピル−N−{2′−((N−トリフェニ
ルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン N−プロピル−2−アミノピリミジン(81mg)の乾燥
DMF(4ml)溶液に、60%油分散液のNaH(18
mg)を添加した。反応混合物をAr雰囲気下、室温で2
時間撹拌した。この混合物に、N−トリフェニルメチル
−5−[2−(4′−ブロモメチルビフェニル)]テト
ラゾール(274mg)の乾燥DMF(2ml)溶液を加え
た。反応混合物をAr雰囲気下室温で16時間撹拌した
後、水を加え、酢酸エチルと水とに分配した。有機層を
抽出し、水、食塩水で洗浄した後、無水Na2 SO4
乾燥し、濾過、濃縮した。残留油状物質をヘキサン/酢
酸エチル(5/1)で溶離する薄層シリカゲルクロマト
グラフィーで精製した。表題の化合物209mg(収率6
9%)を得た。
【0066】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.85(t, J=
6.3Hz, 3H) , 1.3〜1.8(m, 2H),3.41(dd, J=6.6, 7.7
Hz, 2H),4.81(s, 2H) ,6.46(t, J=4.8Hz, 1H), 6.8
〜8.1(m,23H) ,8.29(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 613(M+ ) 実施例4−3 2−[N−プロピル−N−{2′−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]−アミノ
ピリミジン 実施例4−2で得た保護されたテトラゾール(180m
g)に、酢酸5mlと水1mlを加え50℃で5時間撹拌し
た。反応混合物を濃縮し、残留物をCHCl3 /CH3
OH(100/1)で溶離するシリカゲルによるフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで精製した。収率92
%。
【0067】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.90(t, J=
6.6Hz, 3H) , 1.65(m, 1H),3.56(dd,6.7, 7.7Hz, 2H)
,4.78(s, 2H) ,6.49(t, J=4.8Hz, 1H), 6.9〜7.8
(m, 7H),8.06(m, 1H) ,8.21(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 372(M+ +1) 実施例4−4 2−[N−プロピル−N−{2′−(テトラゾール−5
−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリミジ
ン アンモニウム塩 実施例4−3で得られた生成物を20%アンモニア水に
溶解した後、溶媒を留去し真空乾燥した。酢酸エチルか
ら結晶化して表題の化合物を得た。収率70%。
【0068】微量分析、実測値:C 65.22%;H 6.21
%;N 28.22%;C21248 計算値:C 64.93%;H 6.23 %;N 28.84% 融 点 90〜94℃ 実施例4−5 2−[N−プロピル−N−{2′−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピ
リミジン 塩酸塩 実施例4−3で得られた生成物を塩酸−メタノール(メ
タノール80%以上)に溶解した後、溶媒を留去し真空
乾燥した。エーテルから結晶化して表題の化合物を得
た。収率86%。融点79〜83℃。
【0069】実施例5−1 N−ブチル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジン(386mg)の乾燥DMF(8m
l)溶液に60%油分散液のNaH(151mg)を添加
した。反応混合物をAr雰囲気下室温で2時間撹拌し
た。この混合物にn−ブチルブロミド(781mg)の乾
燥DMF(2ml)溶液を加えた。反応混合物をAr雰囲
気下室温で6時間撹拌し、水を加え、酢酸エチルと水と
に分配した。有機層を水、食塩水で洗浄した後無水Na
2 SO4 で乾燥し、濾過、濃縮した。残留油状物質をヘ
キサン/酢酸エチル(10/1)で溶離するシリカゲル
によるフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し
た。表題の化合物を158mg、収率47%で得た。
【0070】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.95(t, J=7.
0Hz, 3H), 1.1〜1.9(m, 4H),3.41(q, J=5.7Hz, 2H),
5.22(br, 1H),6.49(t, J=4.8Hz, 1H),8.26(d, J=4.8H
z, 2H)実施例5−2 2−[N−ブチル−N−{2′−((N−トリフェニル
メチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン N−ブチル−2−アミノピリミジン(91mg)の乾燥D
MF(4ml)溶液に、60%油分散液のNaH(22m
g)を添加した。反応混合物をAr雰囲気下、室温で2
時間撹拌した。この混合物に、N−トリフェニルメチル
−5−[2−(4′−ブロモメチルビフェニル)]テト
ラゾール(257mg)の乾燥DMF(2ml)溶液を加え
た。反応混合物をAr雰囲気下室温で16時間撹拌した
後、水を加え、酢酸エチルと水とに分配した。有機層を
水、食塩水で洗浄した後、無水Na2 SO4 で乾燥し、
濾過、濃縮した。残留油状物質をヘキサン/酢酸エチル
(5/1)で溶離する薄層シリカゲルクロマトグラフィ
ーで精製した。表題の化合物185mg(64%)を得
た。
【0071】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.89(t, J=
6.3Hz, 3H) , 1.0〜1.8(m, 4H),3.47(dd, J=6.6, 7.7
Hz, 2H),4.81(s, 2H) ,6.45(t, J=4.8Hz, 1H), 6.8
〜8.1(m,23H) ,8.29(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 628(M+ +1) 実施例5−3 2−[N−ブチル−N−{2′−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリ
ミジン 実施例5−2で得た保護されたテトラゾール(160m
g)に、酢酸5mlと水1mlを加え50℃で5時間撹拌し
た。反応混合物を濃縮し、残留物をCHCl3 /CH3
OH(100/1)で溶離するシリカゲルによるフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで精製した。収率89
%。
【0072】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.93(t, J=
6.4Hz, 3H) , 1.1〜1.8(m, 4H),3.60(dd,6.7, 7.7Hz,
2H) ,4.78(s, 2H) ,6.48(t, J=4.8Hz, 1H), 6.8〜
7.8(m, 7H),8.11(m, 1H) ,8.21(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 386(M+ +1) 実施例5−4 2−[N−ブチル−N−{2′−(テトラゾール−5−
イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリミジン
アンモニウム塩 実施例5−3で得られた生成物を20%アンモニア水に
溶解した後、溶媒を留去し真空乾燥した。酢酸エチルか
ら結晶化して表題の化合物を得た。収率70%。
【0073】微量分析、実測値:C 65.39%;H 6.49
%;N 27.00%;C22268 計算値:C 65.65%;H 6.51 %;N 27.84% 融 点 78〜82℃ 実施例6−1 N−ヘキシル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジンとn−ヘキシルブロミドを使用
し、実施例1−1と同様の手順で調製した。ヘキサン/
酢酸エチル(10/1)で溶離するシリカゲルによるフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。収率4
7%。
【0074】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.95(t, J=7.
0Hz, 3H), 1.1〜1.9(m, 8H),3.41(q, J=5.7Hz, 2H),
5.22(br, 1H),6.49(t, J=4.8Hz, 1H),8.26(d, J=4.8H
z, 2H) 実施例6−2 2−[N−ヘキシル−N−{2′−((N−トリフェニ
ルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン 実施例6−1の生成物を、前記の一般的な方法に従い、
N−トリフェニルメチル−5−[2−(4′−ブロモメ
チルビフェニル)]テトラゾールにより、アルキル化し
た。生成物は、ヘキサン/酢酸エチル(5/1)で溶離
する薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製した。収
率60%。
【0075】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.86(t, J=6.
3Hz, 3H), 1.1〜1.7(m, 8H),3.44(dd, J=6.6, 7.7Hz,
2H),4.81(s, 2H) ,6.45(t, J=4.8Hz, 1H), 6.8〜8.
1(m,23H),8.28(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 655(M+ ) 実施例6−3 2−[N−ヘキシル−N−{2′−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピ
リミジン 実施例6−2で得られた生成物を実施例1−3と同様に
処理した後、CHCl3 /CH3 OH(100/1)で
溶離するシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーで精製した。収率90%。
【0076】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.88(t, J=6.
4Hz, 3H), 1.1〜1.9(m, 8H),3.64(dd, J=6.6, 7.6Hz,
2H),4.79(s, 2H) ,6.49(t, J=4.8Hz, 1H), 7.1〜7.
8(m, 7H),8.08(m, 1H) ,8.21(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 414(M+ +1) 実施例7−1 N−アリル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジン380mg(4.0mmol)と等モル
のNaHをDMF5ml中室温で2時間反応させた後、3
50μl(4.2mmol)のアリルブロミドを滴下し20
時間室温で反応させた。反応混合物は過剰のDMFをロ
ータリーエバポレーターで留去し、得られた残渣に水1
00mlを加えエーテル(50ml×2)で抽出した。抽出
液を濃縮して得られる250mgのオイルはシリカゲルプ
レートでエーテル:ヘキサン=6:1の混合溶媒を用い
て展開し分離精製を行ない、収量72mgのN−アリル−
2−アミノピリミジンを得た。
【0077】 1H−NMR(CDCl3 ):δ4.1(m, 2H),
5〜5.4(m, 2H), 5.8〜6.2(m, 2H),6.5(t, J=4.8Hz,
1H) ,8.3(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例7−2 2−[N−アリル−N−{2′−((N−トリフェニル
メチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン N−アリル−2−アミノピリミジン72mg(0.53mm
ol)と等モルのNaHをDMF 1ml中室温で90分反
応させた後、300mg(0.54mmol)のN−トリフェ
ニルメチル−5−[2−(4′−ブロモメチルビフェニ
ル)]テトラゾールを加え3時間室温で反応させた。反
応混合物は過剰のDMFをロータリーエバポレーターで
留去し得られた残渣に水50mlを加えエーテル:クロロ
ホルム=10:1の混合溶媒で抽出した。抽出液を濃縮
して得られる340mgのオイルはシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーによりエーテル:ヘキサン=1:1の混
合溶媒で分離精製し、収量160mgのオイルを得た。
【0078】 1H−NMR(CDCl3 ):δ4.1(d, J=5.3
Hz, 2H) ,4.8(s, 2H), 4.9〜5.3(m,2H), 5.6〜6.1
(m, 1H),6.5(t, J=4.8Hz, 1H) , 6.8〜8.0(m, 23H)
,8.35(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 611(M+ ) 実施例7−3 2−[N−アリル−N−{2′−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピリ
ミジン 2−[N−アリル−N−{2′−((N−トリフェニル
メチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン145mg(0.24mmo
l)を酢酸8ml、水1mlに溶かし50℃で20時間反応
させた。溶媒を留去した後シリカゲルプレートで分離精
製し、収量85mgのオイルを得た。
【0079】 1H−NMR(CDCl3 ):δ4.15(d, J=5.
1Hz, 2H),4.7(s, 2H), 4.9〜5.2(m,2H), 5.6〜6.1
(m, 1H),6.5(t, J=4.8Hz, 1H) , 7.0〜7.9(m, 8H),
8.2(d, J=4.8Hz, 2H) , 質量スペクトル:m/e 370(M+ +1) 実施例8−1 N−クロチル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジンとクロチルブロミドを使用し、実
施例1−1と同様の手順で調製した。ヘキサン/酢酸エ
チル(10/1)で溶離するシリカゲルによるフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーで精製した。収率31%。
【0080】 1H−NMR(CDCl3 ):δ1.67(m, 3H)
,3.99(m, 2H) ,5.32(br, 1H),5.63(m, 2H) ,6.51
(t, J=4.8Hz, 1H),8.27(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例8−2 2−[N−クロチル−N−{2′−((N−トリフェニ
ルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジン 実施例8−1の生成物を、前記の一般的な方法に従い、
N−トリフェニルメチル−5−[2−(4′−ブロモメ
チルビフェニル)]テトラゾールにより、アルキル化し
た。生成物は、ヘキサン/酢酸エチル(5/1)で溶離
する薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製した。収
率38%。
【0081】 1H−NMR(CDCl3 ):δ1.68(m, 3H)
,3.97(m, 2H) ,4.78(s, 2H) ,5.51(m, 2H) ,6.49
(t, J=4.8Hz, 1H), 6.8〜8.2(m, 23H) ,8.31(d, J=4.
8Hz, 2H)質量スペクトル:m/e 626(M+ +1) 実施例8−3 2−[N−クロチル−N−{2′−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノピ
リミジン 実施例8−2で得られた生成物を実施例1−3と同様に
処理した後、CHCl3 /CH3 OH(100/1)で
溶離するシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーで精製した。収率95%。
【0082】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.72(m, 3
H),4.20(m, 2H) ,4.82(s, 2H) ,5.56(m, 2H) ,6.52
(t, J=4.8Hz, 1H), 7.1〜7.8(m, 7H),8.20(m, 1H) ,
8.27(d,J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 384(M+ +1) 実施例9−1 N−イソプロピル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジンとイソプロピルブロミドを使用
し、実施例1−1と同様の手順で調製した。ヘキサン/
酢酸エチル(10/1)で溶離するシリカゲルによるフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。収率1
6%。
【0083】 1H−NMR(CDCl3 ):δ1.24(d, J=6.
3Hz, 6H),4.15(m, 1H) ,4.90(br, 1H),6.48(t, J=4.
8Hz, 1H),8.26(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例9−2 2−[N−イソプロピル−N−{2′−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミ
ノピリミジン 実施例9−1の生成物を、前記の一般的な方法に従い、
N−トリフェニルメチル−5−[2−(4′−ブロモメ
チルビフェニル)]テトラゾールにより、アルキル化し
た。ヘキサン/酢酸エチル(5/1)で溶離する薄層シ
リカゲルクロマトグラフィーから2−[N−イソプロピ
ル−N−{2′−((N−トリフェニルメチル)テトラ
ゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミ
ノピリミジンを含む粗生成物を得た。
【0084】ここで得られた粗生成物を実施例1−3と
同様に処理した後、CHCl3 /CH3 OH(100/
1)で溶離するシリカゲルによるフラッシュカラムクロ
マトグラフィーで精製した。収率89%。
【0085】 1H−NMR(CDCl3 ):δ1.20(d, J=6.
6Hz, 6H),4.70(s, 2H) ,5.20(m, 1H) ,6.52(t, J=4.
6Hz, 1H), 6.7〜7.8(m, 7H),8.15(m, 1H) ,8.25(d,
J=4.6Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 372(M+ +1) 実施例10−1 N−イソブチル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジンとイソブチルブロミドを使用し、
実施例1−1と同様の手順で調製した。ヘキサン/酢酸
エチル(10/1)で溶離するシリカゲルによるフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで精製した。収率12
%。
【0086】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.97(d, J=7.
0Hz, 6H),1.90(m, 1H) ,3.25(dd, J=5.7, 7.3Hz, 2
H),5.29(br, 1H),6.49(t, J=4.8Hz, 1H),8.25(d, J=
4.8Hz, 2H) 実施例10−2 2−[N−イソブチル−N−{2′−((N−トリフェ
ニルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−
イル}メチル]アミノピリミジン 実施例10−1の生成物を、前記の一般的な方法に従
い、N−トリフェニルメチル−5−[2−(4′−ブロ
モメチルビフェニル)]テトラゾールにより、アルキル
化した。生成物は、ヘキサン/酢酸エチル(5/1)で
溶離する薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製し
た。収率48%。
【0087】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.87(d, J=6.
6Hz, 6H),1.58(m, 1H) ,3.33(d, J=6.8Hz, 2H),4.85
(s, 2H) ,6.46(t, J=4.8Hz, 1H), 6.8〜8.1(m, 23H)
,8.27(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 627(M+ ) 実施例10−3 2−[N−イソブチル−N−{2′−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノ
ピリミジン 実施例10−2で得られた生成物を実施例1−3と同様
に処理した後、CHCl3 /CH3 OH(100/1)
で溶離するシリカゲルによるフラッシュカラムクロマト
グラフィーで精製した。収率36%。
【0088】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.93(d, J=6.
6Hz, 6H),2.17(m, 1H) ,3.47(d, J=7.5Hz, 2H),4.83
(s, 2H) ,6.49(t, J=4.8Hz, 1H), 7.0〜7.7(m, 7H),
8.10(m, 1H) ,8.22(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 386(M+ +1) 実施例11−1 N−イソアミル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジンとイソアミルブロミドを使用し、
実施例1−1と同様の手順で調製した。ヘキサン/酢酸
エチル(10/1)で溶離するシリカゲルによるフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで精製した。収率52
%。
【0089】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.95(d, J=5.
9Hz, 6H), 1.2〜2.0(m, 3H),3.42(m, 2H) ,5.10(br,
1H),6.49(t, J=4.8Hz, 1H),8.26(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例11−2 2−[N−イソアミル−N−{2′−((N−トリフェ
ニルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−
イル}メチル]アミノピリミジン 実施例11−1の生成物を、前記の一般的な方法に従
い、N−トリフェニルメチル−5−[2−(4′−ブロ
モメチルビフェニル)]テトラゾールにより、アルキル
化した。生成物は、ヘキサン/酢酸エチル(5/1)で
溶離する薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製し
た。収率78%。
【0090】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.88(d, J=5.
5Hz, 6H), 1.1〜1.7(m, 3H),3.50(m, 2H) ,4.79(s,
2H) ,6.45(t, J=4.8Hz, 1H), 6.7〜8.1(m, 23H) ,8.
28(d,J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 642(M+ +1) 実施例11−3 2−[N−イソアミル−N−{2′−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノ
ピリミジン 実施例11−2で得られた生成物を実施例1−3と同様
に処理した後、CHCl3 /CH3 OH(100/1)
で溶離するシリカゲルによるフラッシュカラムクロマト
グラフィーで精製した。収率85%。
【0091】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.93(d, J=5.
5Hz, 6H), 1.1〜1.8(m, 3H),3.65(m, 2H) ,4.81(s,
2H) ,6.49(t, J=4.8Hz, 1H), 7.0〜7.8(m, 7H),8.14
(m, 1H) ,8.24(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 400(M+ +1) 実施例12−1 N−シクロプロピル−2−アミノピリミジン 2−クロロピリミジン1.0gとシクロプロピルアミン
1.0mlをDMF20mlに溶解し、さらに炭酸カリウム
(K2 CO3 )2.0gとNaI 2.0gを加えた。
この混合液を70〜80℃で21時間、撹拌下反応させ
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を乾燥、濃縮した後シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:アセトン=9:1)にて精製を行い、主
生成物を116mg得た。
【0092】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.4〜1.0(m,
4H), 2.6〜2.9(m, 1H), 5.2〜5.5(br, 1H) ,6.57
(t, J=4.8Hz, 1H),8.33(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例12−2 2−[N−シクロプロピル−N−{2′−((N−トリ
フェニルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−
4−イル}メチル]アミノピリミジン N−シクロプロピル−2−アミノピリミジン131mgと
NaH(60%含量)47mgをDMF8ml中、室温で3
時間反応させた後、650mgのN−トリフェニルメチル
−5−[2−(4′−ブロモメチルビフェニル)]テト
ラゾールを加え、さらに室温で7.5時間反応させた。
反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾
燥、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:アセトン=9:1)で精製を行い、無色ガ
ム状固体445mgを得た。
【0093】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.55〜0.9(m,
4H), 2.6〜2.85(m, 1H) ,4.85(s,2H) ,6.55(t, J=
4.6Hz, 1H), 6.8〜7.5(m, 22H) , 7.8〜8.0(m, 1H),
8.35(d, J=4.6Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 611(M+ ) 実施例12−3 2−[N−シクロプロピル−N−{2′−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]ア
ミノピリミジン 2−[N−シクロプロピル−N−{2′−((N−トリ
フェニルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−
4−イル}メチル]アミノピリミジン415mgを酢酸7
ml、1,4−ジオキサン3ml、塩化メチレン4ml、水
1.5mlの混合溶媒に溶解し、50〜60℃で4.5時
間反応させた。溶媒を減圧下除去した後、得られる残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して無色ガ
ム状固体254mgを得た。
【0094】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.5〜1.0(m,
4H), 2.6〜2.9(m, 1H),4.83(s, 2H) ,6.56(t, J=4.
6Hz, 1H), 6.9〜8.4(m, 10H) 質量スペクトル:m/e 370(M+ +1) 実施例13−1 N−シクロプロピルメチル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジンとシクロプロピルメチルブロミド
を使用し、実施例1−1と同様の手順で調製した。ヘキ
サン/酢酸エチル(10/1)で溶離するシリカゲルに
よるフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。
収率37%。
【0095】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.1〜1.4(m,
5H),3.27(dd, J=6.6, 7.3Hz, 2H),5.10(br, 1H),6.
50(t, J=4.8Hz, 1H),8.27(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例13−2 2−[N−シクロプロピルメチル−N−{2′−((N
−トリフェニルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフ
ェン−4−イル}メチル]アミノピリミジン 実施例13−3の生成物を、前記の一般的な方法に従
い、N−トリフェニルメチル−5−[2−(4′−ブロ
モメチルビフェニル)]テトラゾールにより、アルキル
化した。生成物は、ヘキサン/酢酸エチル(5/1)で
溶離する薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製し
た。収率39%。
【0096】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.1〜1.4(m,
5H),3.39(d, J=6.7Hz, 2H),4.94(s, 2H) ,6.47(t,
J=4.8Hz, 1H), 6.8〜8.2(m, 23H) ,8.30(d, J=4.8Hz,
2H)質量スペクトル:m/e 625(M+ ) 実施例13−3 2−[N−シクロプロピルメチル−N−{2′−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチ
ル]アミノピリミジン 実施例13−2で得られた生成物を実施例1−3と同様
に処理した後、CHCl3 /CH3 OH(100/1)
で溶離するシリカゲルによるフラッシュカラムクロマト
グラフィーで精製した。収率91%。
【0097】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.1〜1.4(m,
5H),3.55(d, J=6.8Hz, 2H),4.91(s, 2H) ,6.51(t,
J=4.8Hz, 1H), 7.1〜8.0(m, 7H),8.10(m, 1H) ,8.23
(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 384(M+ +1) 実施例14−1 N−シクロブチル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジンとシクロブチルブロミドを使用
し、実施例1−1と同様の手順で調製した。ヘキサン/
酢酸エチル(10/1)で溶離するシリカゲルによるフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。収率1
2%。
【0098】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.5〜2.7(m,
6H),4.45(m, 1H) ,5.32(br, 1H),6.50(t, J=4.8Hz,
1H),8.26(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例14−2 2−[N−シクロブチル−N−{2′−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミ
ノピリミジン 実施例14−1の生成物を、前記の一般的な方法に従
い、N−トリフェニルメチル−5−[2−(4′−ブロ
モメチルビフェニル)]テトラゾールにより、アルキル
化した。ヘキサン/酢酸エチル(5/1)で溶離する薄
層シリカゲルクロマトグラフィーから2−[N−シクロ
ブチル−N−{2′−((N−トリフェニルメチル)テ
トラゾール−5−イル)−ビフェン−4−イル}メチ
ル]アミノピリミジンを含む粗生成物を得た。
【0099】ここで得られた粗生成物を実施例1−3と
同様に処理した後、CHCl3 /CH3 OH(100/
1)で溶離するシリカゲルによるフラッシュカラムクロ
マトグラフィーで精製した。収率38%。
【0100】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.4〜2.4(m,
6H),4.92(s, 2H) ,5.18(m, 1H) ,6.53(t, J=4.8Hz,
1H), 6.8〜8.1(m, 7H),8.24(m, 1H) ,8.28(d, J=4.
8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 384(M+ +1) 実施例15−1 N−シクロヘキシル−2−アミノピリミジン 表題化合物を実施例16−1の方法に従い、シクロヘキ
サノンより調製した。
【0101】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.9〜2.2(m,
10H) , 3.6〜4.1(m, 1H), 5.1〜5.5(br, 1H) ,6.47
(t, J=4.6Hz, 1H),8.25(d, J=4.6Hz, 2H) 実施例15−2 2−[N−シクロヘキシル−N−{2′−((N−トリ
フェニルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−
4−イル}メチル]アミノピリミジン 表題化合物を実施例12−2の方法に従い、N−シクロ
ヘキシル−2−アミノピリミジンより調製した。
【0102】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.8〜1.85
(m, 10H), 4.4〜4.7(m, 1H),4.72(s,2H) ,6.44(t, J
=4.8Hz, 1H), 6.8〜8.0(m, 23H) ,8.25(d, J=4.8Hz,
2H) 質量スペクトル:m/e 653(M+ ) 実施例15−3 2−[N−シクロヘキシル−N−{2′−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]ア
ミノピリミジン 表題化合物を実施例12−3の方法に従い、2−[N−
シクロヘキシル−N−{2′−((N−トリフェニルメ
チル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}
メチル]アミノピリミジンより調製した。
【0103】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.8〜1.9(m,
10H) , 4.6〜4.9(m, 1H),4.74(s,2H) ,6.51(t, J=
4.8Hz, 1H), 7.0〜7.7(m, 7H), 8.1〜8.3(m, 1H),8.
26(d,J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 411(M+ ) 実施例16−1 N−シクロヘキシルメチル−2−アミノピリミジン 2−アミノピリミジン1.0gとシクロヘキサンカルボ
キサルデヒド0.75mlをメタノール40mlに溶解し
た。この溶液に触媒量の酢酸と適当量の無水硫酸マグネ
シウムを加え1.5時間加熱還流を行った。冷却後、シ
アノ水素化ホウ素ナトリウム0.70gを加え、反応混
合液を室温で3時間撹拌した。減圧下、溶媒を除去し、
得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢
酸エチルで抽出した。抽出液は乾燥、濃縮後シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製を行い、白色固体
0.49gを得た。
【0104】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.8〜2.0(m,
11H) ,3.26(t, 2H) , 5.1〜5.5(br, 1H) ,6.49(t,
J=4.8Hz, 1H),8.25(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例16−2 2−[N−シクロヘキシルメチル−N−{2′−((N
−トリフェニルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフ
ェン−4−イル}メチル]アミノピリミジン 表題化合物を実施例12−2の方法に従い、N−シクロ
ヘキシルメチル−2−アミノピリミジンより調製した。
【0105】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.8〜1.9(m,
11H) ,3.35(d, J=7.5Hz, 2H),4.84(s, 2H) ,6.44
(t, J=4.6Hz, 1H), 6.8〜7.5(m, 22H) , 7.8〜8.0(m,
1H),8.27(d, J=4.6Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 668(M+ +1) 実施例16−3 2−[N−シクロヘキシルメチル−N−{2′−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチ
ル]アミノピリミジン 表題化合物を実施例12−3の方法に従い、2−[N−
シクロヘキシルメチル−N−{2′−((N−トリフェ
ニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イ
ル}メチル]アミノピリミジンより調製した。
【0106】 1H−NMR(CDCl3 ):δ 0.8〜2.0(m,
11H) ,3.48(d, J=5.7Hz, 2H),4.79(s, 2H) ,6.47
(t, J=4.6Hz, 1H), 6.9〜8.3(m, 10H) 質量スペクトル:m/e 426(M+ +1) 実施例17−1 N−{2′−((N−トリフェニルメチル)テトラゾー
ル−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル−2−アミ
ノピリミジン 2−アミノピリミジン95mg(1.0mmol)と等モルの
NaHをDMF1ml中室温で90分反応させた後、55
7mg(1.0mmol)のN−トリフェニルメチル−5−
[2−(4′−ブロモメチルビフェニル)]テトラゾー
ルを2mlのDMF溶液としたものを滴下し60分室温で
反応させた。反応混合物は100mlの水を加えエーテル
で抽出した。抽出液を乾燥後濃縮し560mgのオイルを
得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(エーテ
ル:ヘキサン=1:5)で分離精製を行ない収量100
mgの固体を得た。
【0107】 1H−NMR(CDCl3 ):δ4.55(d, J=6.
0Hz, 2H), 5.6〜5.9(br, 1H) ,6.5((t, J=4.8Hz, 1
H), 6.8〜7.6(m, 22H) ,7.95(m, 1H) ,8.25(d, J=4.
8Hz, 2H)質量スペクトル:m/e 571(M+ ) 実施例17−2 2−[N−プロパギル−N−{2′−((N−トリフェ
ニルメチル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−
イル}メチル]アミノピリミジン N−{2′−((N−トリフェニルメチル)テトラゾー
ル−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル−2−アミ
ノピリミジン100mg(0.175mmol)と等モルのN
aHをDMF0.5ml中室温で20分反応させた後、プ
ロパギルブロミド20μl(0.22mmol)を加え2時
間室温で反応させた。反応混合物に50mlの水を加え酢
酸エチルで抽出した。抽出液は乾燥後、濃縮し100mg
のオイルルを得た。シリカゲルプレート(エーテル:ヘ
キサン=9:4)で分離精製を行ない、収量24mgの目
的物を得た。
【0108】 1H−NMR(CDCl3 ):δ2.15(t, J=2.
4Hz, 1H),4.2(d, J=2.4Hz, 2H) ,4.9(s, 2H),6.6(t,
J=4.8Hz, 1H) , 6.8〜7.6(m, 22H) ,7.9(m, 1H),8.
4(d, J=4.8Hz, 2H) 実施例17−3 2−[N−プロパギル−N−{2′−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェン−4−イル}メチル]アミノ
ピリミジン N−プロパギル−N−{2′−((N−トリフェニルメ
チル)テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル}
メチル]アミノピリミジン120mg(0.32mmol)を
酢酸4ml、水1mlに溶かし50℃で20時間反応させ
た。溶媒を留去した後、シリカゲルプレートで分離精製
し収量30mgの目的物を得た。
【0109】 1H−NMR(CDCl3 ):δ2.2(t, J=2.4
Hz, 1H) ,4.5(d, J=2.4Hz, 2H) ,5.05(s, 2H) ,6.6
(t, J=4.8Hz, 1H) , 7.0〜7.7(m, 7H),8.2(m, 1H),
8.4(d, J=4.8Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 368(M+ +1) 実施例18−1 2−[N−ブチル−N−(2′−メトキシカルボニルビ
フェン−4−イル)メチル]アミノピリミジン 実施例5−1の生成物を、前記の一般的な方法に従い、
4−ブロモメチル−2′−メトキシカルボニルビフェニ
ルにより、アルキル化した。生成物は、ヘキサン/酢酸
エチル(5/1)で溶離する薄層シリカゲルクロマトグ
ラフィーで精製した。収率50%。
【0110】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.92(t, J=5.
9Hz, 3H), 1.1〜1.8(m, 4H),3.62(m, 5H) ,4.94(s,
2H) ,6.47(t, J=4.6Hz, 1H), 7.2〜8.0(m, 8H),8.32
(d, J=4.6Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 375(M+ ) 実施例18−2 2−[N−ブチル−N−(2′−カルボキシビフェン−
4−イル)メチル]アミノピリミジン 実施例18−1で得られた生成物を1規定水酸化ナトリ
ウム水溶液、ジオキサン、メタノールの混合溶液に溶か
し、室温で2日間撹拌した。次にこの溶液を1規定塩酸
水溶液で中和して溶媒を減圧下留去し得られた残留物を
CHCl3 /CH3 OH(100/1)で溶離する、シ
リカゲルによるフラッシュカラムクロマトグラフィーで
精製した。収率10%。
【0111】 1H−NMR(CDCl3 ):δ0.89(t, J=5.
7Hz, 3H), 1.0〜1.8(m, 4H),3.54(m, 2H) ,4.90(s,
2H) ,6.47(t, J=4.8Hz, 1H), 7.1〜8.2(m, 8H),8.32
(d, J=4.6Hz, 2H) 質量スペクトル:m/e 362(M+ +1)
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明化合物のウサギ血管平滑筋にお
げるアンギオテンシンII誘発収縮に対する作用を示す
ものである。
フロントページの続き (72)発明者 西鳥羽 剛 群馬県高崎市宮原町3 麒麟麦酒株式会社 医薬開発研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 (式中R1 は水素、炭素数1〜8の低級アルキル、炭素
    数2〜6のアルケニル、炭素数3〜6のアルキニル又は
    炭素数3〜8のシクロアルキルであり、R2 は 【化2】 【化3】 −COOH,または−COOR4 であり、ここで、R3
    はトリチル,テトラヒドロピラニル,またはメトキシメ
    チルであり、R4 はC1 〜C4 のアルキルである。)で
    示される2−アミノピリミジン誘導体及びその医薬的に
    許容される塩。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物又はその医薬的
    に許容される塩を活性成分として医薬助剤と共に含有す
    ることを特徴とする、高血圧及びうっ血性心不全を治療
    するための医薬組成物。
JP1030092A 1992-01-23 1992-01-23 2−アミノピリミジン誘導体及びその用途 Pending JPH05194418A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005520821A (ja) * 2002-03-15 2005-07-14 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 4−アミノピリミジン及び表面の抗菌処理のためのその使用
WO2023138695A1 (zh) * 2022-01-21 2023-07-27 山东新时代药业有限公司 一种组织蛋白酶k抑制剂与其制备方法及其应用

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