JPH05194227A - 薬 剤 - Google Patents

薬 剤

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JPH05194227A
JPH05194227A JP4265082A JP26508292A JPH05194227A JP H05194227 A JPH05194227 A JP H05194227A JP 4265082 A JP4265082 A JP 4265082A JP 26508292 A JP26508292 A JP 26508292A JP H05194227 A JPH05194227 A JP H05194227A
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codeine
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pain
acceptable salt
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JP4265082A
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Stewart T Leslie
スチユワート・トーマス・レスリー
Sandra Therese Antoi Malkowska
サンドラ・テレセ・アントワネツト・マルコウスカ
Allan John Miller
アラン・ジヨン・ミラー
Ronald B Miller
ロナルド・ブラウン・ミラー
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Euro Celtique SA
Original Assignee
Euro Celtique SA
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    • A61K31/02Halogenated hydrocarbons
    • A61K31/025Halogenated hydrocarbons carbocyclic
    • A61K31/03Halogenated hydrocarbons carbocyclic aromatic
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    • A61K31/33Heterocyclic compounds
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    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
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Abstract

(57)【要約】 【目的】慢性病態に伴なう痛みの治療に有効な薬剤を提
供する。 【構成】慢性病態に伴なう痛みの治療に、その比が1
5:1〜25:1でイブプロフェンまたはその医薬的に
容認可能な塩及びコデインまたはその医薬的に容認可能
な塩を併用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イブプロフェン及びコ
デインの併用と、慢性病態の痛みの治療におけるその使
用とに係わる。
【0002】
【従来の技術】イブプロフェンは良く知られた末梢に作
用する非ステロイド性抗炎症剤であって、更に鎮痛性を
も示す。
【0003】コデインは、鎮痛性を有する中枢に作用す
るオピオイドアゴニストである。
【0004】会陰切開及び抜歯の急性痛みモデルにおけ
るイブプロフェン−コデイン併用の有効性は調査されて
いる。例えば、歯科手術のあとの痛みの治療においてイ
ブプロフェン(400mg)及びリン酸コデイン(30
mgまたは60mg)を複数回併用投与すると、プラシ
ーボまたはコデイン単独よりも高い鎮痛効果を与えるこ
とが示されているが、イブプロフェンにおける同じ調査
では有意な差は認められていない〔Giles A
D,Pickvance N J,Clinical
Trial,1985,22,300−313〕。イブ
プロフェン単独と比較してイブプロフェン−コデイン併
用に有意な有益性はないことを示す他の調査も報告され
ている〔例えばCooper et al.,Phar
macotherapy,1982,2,162−16
7;Giles et al.,JOral Maxi
llofac.Surg.,1986,15,727−
732;Norman et al.,Clinica
l Therapeutics,1985,7,549
−554参照〕。
【0005】欧州特許出願公開第0388125号は、
急性痛みの治療に使用する、100〜600mgのイブ
プロフェン及び12〜40mgのコデインを含む医薬組
成物を記載している。このケースでは、歯科手術のあと
の痛みの治療において、イブプロフェン(400mg)
とコデイン(20mg)の併用の鎮痛効果はイブプロフ
ェンのみを一回投与するよりも高いと報告されている。
【0006】しかしながら、抜歯の痛みの治療において
イブプロフェン(300mg)及びリン酸コデイン(2
0mg)を含む2つの錠剤を一回投与しても、イブプロ
フェンのみを使用するよりも有利なことはないと報告さ
れている〔Walton GM,Rood JP,Br
itish Dental Journal,199
0,169(8),245−247〕。
【0007】欧州特許出願公開第0068838号は、
激しいものから中程度の痛みに対処する上での麻酔性鎮
痛薬とイブプロフェンまたはフルルビプロフェンとの別
個のまたは同時投与を開示している。
【0008】痛みの治療において30〜50重量部のイ
ブプロフェン及び1.5〜4重量部のコデインを含む組
成物を使用することは欧州特許出願公開第041317
1号に開示されている。
【0009】軽い〜激しい痛みを緩和するため及び筋骨
格障害における炎症を治療するための、非ステロイド性
抗炎症カルボン酸誘導体と一緒に麻酔性鎮痛薬を含む医
薬組成物が、欧州特許出願公開第0220805号に記
載されている。ここには相乗作用は示されていない。
【0010】本発明者らは、驚くべきことに、イブプロ
フェンとコデインの併用が慢性病態の痛みの治療に特に
有利であることを見い出した。
【0011】従って本発明は、慢性病態の痛みの治療用
の薬剤を製造するためのイブプロフェンまたはその医薬
的に容認可能な塩及びコデインまたはその医薬的に容認
可能な塩の使用であって、イブプロフェン対コデインの
比が15:1〜25:1の範囲にある使用を提供する。
【0012】好ましい実施態様においては、本発明の薬
剤中のイブプロフェン対コデインの比は20:1であ
る。
【0013】本発明の薬剤は、イブプロフェン及びコデ
インまたはこれらの医薬的に容認可能な塩を唯一の活性
成分として含むのが好ましい。
【0014】該薬剤は、(遊離酸の重量で表わすと)3
00〜2400mgのイブプロフェンまたはその医薬的
に容認可能な塩及び(無水遊離塩基で表わすと)14.
8〜281.2mgのコデインまたはその医薬的に容認
可能な塩を含む日投与量を与えるように投与するのが都
合が良い。有効量の薬剤は単位用量として投与するのが
好ましい。
【0015】好ましい実施態様においては、薬剤は、
(遊離酸の重量で表わすと)600mgのイブプロフェ
ンまたはその医薬的に容認可能な塩及び(無水遊離塩基
で表わすと)29.6mgのコデインまたはその医薬的
に容認可能な塩を含む用量で、都合良くは1日に2回投
与される。
【0016】好ましい単位用量製剤は、300mgのイ
ブプロフェン(または当量のその医薬的に容認可能な
塩)及び14.8mgのコデイン(または当量のその医
薬的に容認可能な塩)を含む。都合の良いのは、1〜4
の単位用量を12時間間隔で投与することである。
【0017】本発明の薬剤は、変形性関節症、リウマチ
様関節炎、強直性脊椎炎、血清反応陰性関節障害、滑液
嚢炎、肩の被膜炎、腱炎、腱滑膜炎、癌のような慢性病
態に伴なう痛みを治療するのに有効である。本発明の薬
剤は特に関節炎、とりわけ変形性関節症の痛みを治療す
るのに有効である。
【0018】適当な医薬的に容認可能な塩は当分野にお
いて慣用のものである。イブプロフェンの適当な医薬的
に容認可能な塩としてはナトリウム塩を挙げることがで
きる。コデインの適当な医薬的に容認可能な塩として
は、塩酸塩、酢酸塩、サリチル酸塩及び硫酸塩を挙げる
ことができるが、リン酸塩は特に好ましい。本発明の使
用に好ましい活性成分の併用はイブプロフェンとリン酸
コデインである。リン酸コデインは半水塩の形態が好ま
しいことが理解される。
【0019】本発明の薬剤は、通常の医薬技術を使用し
て活性成分を配合することにより調製することができ、
当分野において慣用の任意の都合の良い経路で投与する
ように都合良く適合させる。本発明の薬剤は経口投与に
適合させるのが好ましい。
【0020】イブプロフェンとコデインは同じ投与単位
で投与することができる。或いは、同時に投与される別
個の投与単位に調製することもできる。この場合、各成
分に異なる形態の投与単位を使用することもできる。
【0021】経口投与するためには、本発明の薬剤は適
当に、錠剤、カプセル、顆粒、回転楕円体、粉末または
液体製剤の形態をとることができる。
【0022】経口投与用の錠剤及びカプセルは、結合剤
(例えばプレゼラチン化トウモロコシ澱粉またはヒドロ
キプロピルメチルセルロース)、充填剤(例えばラクト
ース、微結晶セルロースまたはリン酸カルシウム)、潤
滑剤(例えばステアリン酸マグネシウム、タルクまたは
シリカ)、崩壊剤、湿潤剤、着色料及び香料といった医
薬的に容認可能な賦形剤を用いて通常の技術で調製する
ことができる。錠剤は、当分野において良く知られた方
法に従ってコーティングすることもできる。
【0023】好ましい実施態様においては本発明の薬剤
は、特に欧州特許出願公開第0220805号に記載の
タイプの2層錠剤として製剤化される。
【0024】本発明の薬剤におけるイブプロフェン及び
コデイン成分は、制御放出または通常放出形態で存在さ
せることができる。イブプロフェン成分は制御放出(c
ontrolled release)形態で存在させ
るのが好ましい。制御放出マトリックスに含める適当な
材料の例としては下記のものを挙げることができる。
【0025】(a)親水性または疎水性ポリマー、例え
ばゴム、セルロースエステル、セルロースエーテル、タ
ンパク質誘導材料、ナイロン、アクリル性樹脂、ポリ酢
酸、ポリ塩化ビニル、澱粉、ポリビニルピロリドン、酢
酸フタル酸セルロース。かかるポリマーのうちでは、セ
ルロースエーテル、特にアルキルセルロース(例えばエ
チルセルロース)、C1-6ヒドロキシアルキルセルロー
ス(例えばヒドロキシプロピルセルロース及び特にヒド
ロキシエチルセルロース)のような置換セルロースエー
テル、アクリル性樹脂(例えばメタクリル酸コポリマー
のようなメタクリレート)が好ましい。制御放出マトリ
ックスは都合良くは1%〜80%(重量)の親水性また
は疎水性ポリマーを含むことができる。
【0026】(b)消化可能な長鎖(C8−C50、特に
8−C40)置換または未置換炭化水素、例えば脂肪
酸、Cutina(商標)のような水素化植物油、脂肪
アルコール(例えばラウリル、ミリスチル、ステアリ
ル、セチルまたは好ましくはセトステアリルアルコー
ル)、脂肪酸のグリセリルエステル(例えばグリセリル
モノステアレート)、鉱油及びろう(例えば蜜ろう、グ
リコワックス(glycowax)、ヒマシろう(ca
stor wax)またはカルナウバろう)。融点が2
5℃〜90℃の炭化水素が好ましい。長鎖炭化水素材料
のうちでは脂肪(脂肪族)アルコールが好ましい。マト
リックスは、最高60%(重量)までの少なくとも1種
の消化可能な長鎖炭化水素を含む得る。
【0027】(c)ポリアルキレングリコール。マトリ
ックスは最高60%(重量)までの少なくとも1種のポ
リアルキレングリコールを含み得る。
【0028】適当なマトリックスは、1種以上のセルロ
ースエーテルまたはアクリル性樹脂、1種以上のC12
36、好ましくはC14−C22脂肪族アルコール及び/ま
たは1種以上の水素化植物油を含む。
【0029】特に適当なマトリックスは、1種以上のア
ルキルセルロース、1種以上のC12−C36(好ましくは
14−C22)脂肪族アルコール、及び必要によって1種
以上のポリアルキレングルコールを含む。
【0030】マトリックスは、0.5%〜60%、特に
1%〜50%(重量)のセルロースエーテルを含むのが
好ましい。
【0031】アクリル性樹脂は、メタクリル酸コポリマ
ーUSNFタイプA(Eudragit L,商標)、
タイプB(Eudragit S,商標)、タイプC
(Eudragit L 100−55,商標)、Eu
dragit NE 30D、Eudragit E、
Eudragit RL及びEudragit RSの
ようなメタクリレートが好ましい。マトリックスは、
0.5%〜60%、特に1%〜50%(重量)のアクリ
ル性樹脂を含むのが好ましい。
【0032】ポリアルキレングリコールの不在下では、
マトリックスは1%〜40%、特に2%〜36%(重
量)の脂肪族アルコールを含むのが好ましい。ポリアル
キレングリコールが経口投与形態に存在するならば、脂
肪族アルコール及びポリアルキレングリコールの合計量
はマトリックスの2%〜40%、特に2%〜36%(重
量)を構成するのが好ましい。
【0033】ポリアルキレングリコールは例えばポリプ
ロピレングリコールまたは好ましくはポリエチレングリ
コールとすることができる。少なくとも1種のポリアル
キレングリコールの数平均分子量は200〜1500
0、特に400〜12000であるのが好ましい。
【0034】イブプロフェンを含む制御放出マトリック
スは、湿粒法、ドライブレンド、乾粒法または共沈とい
った通常の医薬技術を使用し、活性成分を制御放出系中
に分散させることにより容易に調製することができる。
【0035】経口投与用の液体製剤は例えば溶液、シロ
ップまたは懸濁液の形態とすることもできるし、使用前
に水または他の適当なビヒクルと混ぜる乾燥製品として
与えることもできる。このような液体製剤は当分野にお
いて慣用の方法によって調製することができ、懸濁剤、
乳化剤、香料または着色料といった医薬的に容認可能な
添加剤を含むことができる。
【0036】別の態様において本発明は更に、イブプロ
フェンまたはその医薬的に容認可能な塩とコデインまた
はその医薬的に容認可能な塩とを、イブプロフェン対コ
デインの比が15:1〜25:1の範囲で含む薬剤を投
与することからなる、慢性痛みの治療方法をも提供す
る。
【0037】本発明は更に、300mgのイブプロフェ
ン及び14.8mgのコデインの等価量を含む、慢性痛
みの治療に使用するための単位用量製剤をも提供する。
【0038】
【実施例】本発明がより十分に理解されるように、説明
の目的で以下の実施例を与える。 実施例1 下記の組成を有する2層錠剤を調製した。
【0039】イブプロフェン層 mg/錠剤 イブプロフェン 300.0 微結晶セルロース 50.1 ラクトース(無水物) 50.1 ヒドロキシセチルセルロース 5.0 ヒドロキシプロピルメチルセルロース(5cps) 9.5 ポンソー4R アルミニウムレーキ(E 124) 4.3 精製水 N.D. セトステアリルアルコール 10.0 精製タルク 4.0リン酸コデイン層 リン酸コデイン 20.0 (無水塩基14.8mg当量) 微結晶セルロース 300.0 プレゼラチン化トウモロコシ澱粉 30.0 Povidone(K30) 14.0 精製水 N.D. 合計錠剤重量(mg) 797.0 イブプロフェン、微結晶セルロース、無水ラクトース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース及びポンソー4R アルミニウムレーキを
高速ミキサー内でドライブンレンドし、精製水を加え
た。次いで全体を顆粒化し、流動床乾燥機内で乾燥し、
1.6mm(12メッシュ)スクリーンでふるい分けし
た。ふるい分けの後、顆粒を再び乾燥し、1.25mm
(16メッシュ)スクリーンでふるい分けした。
【0040】溶融セトステアリルアリコールを顆粒に加
え、顆粒化した。コーティングされたイブプロフェン顆
粒を冷却し、精製タルクと混合した。
【0041】リン酸コデイン、微結晶セルロース(26
0mg)及びプレゼラチン化トウモロコシ澱粉を高速ミ
キサー内でドライブレンドした。Povidoneを水
に溶解し、溶液を更なる水と一緒にコデイン混合物に加
え、全体を顆粒化した。顆粒を流動床乾燥機内で乾燥
し、0.9mm(20メッシュ)スクリーンでふるい分
けし、再び乾燥し、微結晶セルロース(40mg)と混
合した。
【0042】イブプロフェン及びリン酸コデイン顆粒
を、18.6×7.5mmカプセル形パンチを備えた回
転錠剤製造機を使用して、制御放出イブプロフェン層及
び通常放出コデイン層を有する2層錠剤に圧縮した。
【0043】実施例2 イブプロフェン層 下記の組成を有するイブプロフェン層を湿粒法によって
調製した。
【0044】 mg/ 錠剤 イブプロフェン 200.0 微結晶セルロース 68.59 ナトリウム澱粉グリコレート 45.00 ヒドロキシプロピルメチルセルロース(3cps) 8.16 エリスロシンアルミニウムレーキ(E 127) 3.25 精製水 N.D. イブプロフェン、微細結晶セルロース、ナトリウム澱粉
グリコレート及びヒドロキシプロピルメチルセルロース
をドライブンレンドし、エリスロシンアルミニウムレー
キを加えた。水を加え、混合物を顆粒化した。
【0045】リン酸コデイン層 mg/錠剤 リン酸コデイン 12.50 微結晶セルロース 267.50 プレゼラチン化トウモロコシ澱粉 25.0 Povidone(K30) 10.0 精製水 N.D. リン酸コデイン顆粒を実施例1に記載したのと同様の方
法で調製した。
【0046】リン酸コデイン及びイブプロフェン顆粒を
圧縮して、通常放出イブプロフェン層及び通常放出コデ
イン層を有する2層錠剤を得た。得られた錠剤を、被膜
剤としてヒドロキシプロピルメチルセルロースを、可塑
剤としてプロピレングリコールを使用してコーティング
した。
【0047】臨床試験結果 変形性関節症をもつ69人の患者において、プラシーボ
制御4種交差の二重盲検定を実施した。実施例1に従う
制御放出イブプロフェン300mg/リン酸コデイン2
0mgを含む錠剤(IC);制御放出イブプロフェン3
00mgを含む錠剤(I);リン酸コデイン20mgを
含む錠剤(C);またはプラシーボ錠剤(P)の各々を
1週間交替で服用する治療を、患者にランダムに割り当
てた。
【0048】ランダムに割り当てた最初の1週間の治療
を終えた後、全ての患者が4種の治療をそれぞれ受ける
まで、患者を1週間毎に入れ替えた。49人の患者が4
種全ての治療期間を完了した。
【0049】患者には、日中の動作における痛みを毎日
記録してもらった(採点は0(痛みなし)から3(激し
い痛み)とした)。夜間の痛みの有無についても記録し
てもらった。
【0050】各比較対における両治療を完了した患者か
らのデータのみを使用して治療を比較した。分析した治
療対は、ICとI、ICとC、IとP、及びCとPであ
った。
【0051】結果 日中の痛み 調査対象の各脚部の5日目から7日目までの測定値分析
に基づく結果を下記に示す。表中の数字は、4種の治療
レジメにおける各患者の3日間の評価期間の痛みの程度
の採点中央値を表している。
【0052】
【表1】
【0053】3日間全ての治療から得られた結果を順位
つけし、加え(頻度に基づく順位から、なし、軽い、中
程度及び激しいと採点した)、各治療レジメにおける各
患者の統計量を表わす和を求めた。痛みに対する効果が
高まれば、この順位は下がることになる。効果に対する
検定として治療グループ間にWilcoxonの符号付
き順位検定(signed rank test)を適
用した。
【0054】次の結果が得られた。
【0055】併用(IC)とイブプロフェン(I)は、
水準5%で統計的に有意な差を示した(サンプル数n=
48)。イブプロフェンとコデインの併用は、痛みを制
御する上でイブプロフェン単独よりも優れていることが
判る。
【0056】併用(IC)とリン酸コデイン(C)は、
水準0.01%で統計的に著しく有意な差を示した(サ
ンプル数n=43)。イブプロフェンとコデインの併用
は、痛みを制御する上でコデイン単独よりも優れている
ことが判る。
【0057】イブプロフェン(I)治療グループは、プ
ラシーボ治療グループと統計的に有意な差を示さなかっ
た(サンプル数n=50で水準5%検定)。
【0058】リン酸コデイン(C)治療グループは、プ
ラシーボ治療グループと統計的に有意な差を示さなかっ
た(サンプル数n=45で水準5%検定)。
【0059】上記分析は、イブプロフェン及びコデイン
の併用(IC)が、痛みを制御することにおいて成分部
分(IまたはC)のいずれよりも優れていることを示し
ている。
【0060】夜間の痛み 調査対象の各脚部の5日目から7日目までの測定値分析
に基づく結果を下記に示す。
【0061】
【表2】
【0062】各患者について結果を加算し、Wilco
xonの符号付き検定(signed rank te
st)を使用して治療を比較した。次の結果が得られ
た。
【0063】併用(IC)とイブプロフェン(I)は、
水準1%で統計的に有意な差を示した(サンプル数n=
50)。イブプロフェンとコデインの併用は、痛みを制
御する上でイブプロフェン単独よりも優れていることが
判る。
【0064】併用(IC)とリン酸コデイン(C)は、
水準0.001%で統計的に著しく有意な差を示した
(サンプル数n=47)。イブプロフェンとコデインの
併用は、痛みを制御する上でコデイン単独よりも優れて
いることが判る。
【0065】イブプロフェン(I)治療グループは、プ
ラシーボ治療グループと統計的に有意な差を示さなかっ
た(サンプル数n=50で水準5%検定)。
【0066】リン酸コデイン(C)治療グループは、プ
ラシーボ治療グループと統計的に有意な差を示さなかっ
た(サンプル数n=47で水準5%検定)。
【0067】上記分析は、併用(IC)が、痛みを制御
することにおいて成分部分(IまたはC)のいずれより
も優れていることを示している。
【0068】データの調査から、併用に対する結果が他
の治療から期待されるよりもはるかに優れていることは
明らかであった。
【0069】この観察結果が有意であるか検定するため
の統計的方法は、2つの成分部分の推定添加効果に対す
る併用の有益性の大きさを評価することにより導出し
た。この差をゼロと比較することにより、増強作用(相
乗作用)の真の評価が行ない得る。
【0070】Wilcoxon(“Non−param
etrics,Statistical method
s based on Ranks”,E.L.Leh
mann,1975,Holden−Day In
c.)の方法に従って効果の大きさを検定し、添加作用
以上の増強作用の大きさが、有意水準5%で統計的に著
しく優れていることが示された。
【0071】
【表3】
【0072】薬剤の単純添加効果以上の驚くべき有益性
が、2種の薬剤の相乗作用によってもたらされ得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アラン・ジヨン・ミラー イギリス国、サリー、テムズ・デイトン、 ウエストン・グリーン、ウエストン・パー ク・1 (72)発明者 ロナルド・ブラウン・ミラー スイス国、バーゼル・4059、ブリユデルホ ルツアレー・191

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 慢性病態の痛みの治療用の薬剤を製造す
    るためのイブプロフェンまたはその医薬的に容認可能な
    塩及びコデインまたはその医薬的に容認可能な塩の使用
    であって、イブプロフェン対コデインの比が15:1〜
    25:1の範囲にある使用。
  2. 【請求項2】 前記イブプロフェン対コデインの比が2
    0:1である請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 前記薬剤が経口投与に適合されている請
    求項1または2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 変形性関節症の治療のための請求項1か
    ら3のいずれか一項に記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記薬剤を、(遊離酸の重量で表わす
    と)600mgのイブプロフェンまたはその医薬的に容
    認可能な塩及び(無水遊離塩基で表わすと)29.6m
    gのコデインまたはその医薬的に容認可能な塩を含む用
    量で投与する請求項1から4のいずれか一項に記載の使
    用。
  6. 【請求項6】 前記薬剤を1日2回投与する請求項5に
    記載の使用。
  7. 【請求項7】 前記薬剤の単位用量が、(遊離酸の重量
    で表わすと)300mgのイブプロフェンまたはその医
    薬的に容認可能な塩及び(無水遊離塩基で表わすと)1
    4.8mgのコデインまたはその医薬的に容認可能な塩
    を含む請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
  8. 【請求項8】 前記薬剤が2層錠剤の形態である請求項
    3から7のいずれか一項に記載の使用。
  9. 【請求項9】 前記イブプロフェン含有成分が制御放出
    形態で存在する請求項1から8のいずれか一項に記載の
    使用。
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