JPH05193952A - 酸化タンタル薄膜の製造方法 - Google Patents

酸化タンタル薄膜の製造方法

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JPH05193952A
JPH05193952A JP744892A JP744892A JPH05193952A JP H05193952 A JPH05193952 A JP H05193952A JP 744892 A JP744892 A JP 744892A JP 744892 A JP744892 A JP 744892A JP H05193952 A JPH05193952 A JP H05193952A
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JP
Japan
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tantalum oxide
thin film
oxide thin
raw material
vacuum chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP744892A
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English (en)
Inventor
Munehiro Shibuya
宗裕 澁谷
Masatoshi Kitagawa
雅俊 北川
Takeshi Kamata
健 鎌田
Takashi Hirao
孝 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電率が大きく、未処理の状態でもリーク電
流の小さい酸化タンタル薄膜の製造方法を提供する。 【構成】 アンプル3内のTa(OC2 5 5 を不活
性ガス4によってバブリングし、H2 ガス12(本実施
例では200sccm)と混合して、真空室1内に導入
する。これらの原料ガスは熱分解反応して、約500℃
に加熱されている基板5上に酸化タンタル薄膜が形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDRAM(ダイナミック
ランダムアクセスメモリー)やキャパシタ等の容量性絶
縁膜などとして有用な酸化タンタル薄膜の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、原料ガスを真空室内で加熱分解反
応させて基板上に薄膜を形成するCVD法(化学気相成
長法)は半導体や誘電体等の薄膜形成の有用な手段とし
て注目されており、容量性絶縁膜などとして有用な酸化
タンタル薄膜の形成方法においてもCVD装置を用いて
化学気相成長法により薄膜を製造することが試みられて
いる。この場合には通常加熱し得る真空室を有するいわ
ゆる熱CVD装置が用いられている。
【0003】以下、図面を参照しながら従来の酸化タン
タル薄膜の製造方法について説明する。図2は従来のC
VD法による酸化タンタル薄膜形成法に用いられている
酸化タンタル薄膜製造装置(CVD装置)の構成を示す
概略図である。
【0004】従来、CVD装置による酸化タンタル薄膜
の製造は、原料として液体のTa(OC2 5 5 等で
代表される液体有機タンタル化合物と酸素ガス等を用い
て形成されてきた。
【0005】図2において、真空室31は真空排気装置
32によって通常0.5〜10Torr程度の真空に排気さ
れる。アンプル36内のタンタル原料であるTa(OC
2 5 5 はヒータ37によって130℃に温度制御さ
れ、通常通常100〜1000sccmに流量制御され
たHe、Ar等の不活性ガス39で、アンプル36内の
Ta(OC2 5 5 をバブリングすることによってヒ
ータ40で150℃に加熱されたガス導入管41に導入
され、真空室31内にタンタル原料を導入し、流量制御
装置42で100〜1000sccmに流量制御された
酸素ガス43も同時に真空室31内に導入される。
【0006】真空室31内に導入されたこれらの原料ガ
スは熱分解反応して、ヒータ34によって約450℃に
加熱されている基板33上に酸化タンタル薄膜が堆積さ
れる。堆積された、酸化タンタル薄膜は、通常O2 また
はO3 中で450から800℃の温度で熱処理される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な方法では酸化タンタル薄膜の堆積中に基板として通常
用いられるポリシリコン表面が酸化されやすいため酸化
タンタル薄膜の堆積中に基板であるポリシリコンが酸化
され界面に存在するSiO2 層の膜厚が厚くなってしま
う。これは、真空室31内にO2 ガスが導入された直
後、このO2 ガスによってポリシリコンなどの基板が酸
化されること、堆積中の酸化タンタル薄膜中を酸素が拡
散してきてポリシリコンなどの基板が酸化されることな
どによるものと推定される。
【0008】そのためSiO2 層と酸化タンタル薄膜に
よる2層構造に於てSiO2 の割合が増加し誘電率が低
下し、さらに絶縁耐圧も低下する問題点があった。また
従来の方法で堆積された酸化タンタル薄膜は未処理の状
態ではリーク電流が大きいためオゾン中での熱処理等の
複雑な工程が必要になる。
【0009】本発明は誘電率が大きく、オゾン中での熱
処理などをせずに未処理の状態でもリーク電流の小さい
酸化タンタル薄膜を製造できる方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の酸化タンタル薄膜の製造方法は、真空室内に原
料ガスを導入し、熱分解反応させる化学気相成長法によ
る酸化タンタル薄膜の製造方法に於て、前記真空室内に
原料ガスとして少なくとも酸素を含んだタンタル原料と
水素とを導入し、熱分解反応させ、基盤上に酸化タンタ
ル薄膜を堆積させることを特徴とする。
【0011】また、前記方法においては、真空室内の原
料ガスを熱分解反応させる際に更に電界を印加し、前記
原料ガスをプラズマ分解することが好ましい。
【0012】
【作用】本発明による酸化タンタル薄膜の製造方法は、
真空室内に原料ガスを導入し、熱分解反応させる化学気
相成長法による酸化タンタル薄膜の製造方法に於て、前
記真空室内に原料ガスとして少なくとも酸素を含んだタ
ンタル原料と水素とを導入し、熱分解反応させ、基盤上
に酸化タンタル薄膜を堆積させるので、酸化タンタル薄
膜成膜中にポリシリコン等の基板の酸化が防止され、界
面にSiO2 がほとんど形成されない。そのため容量の
大きいキャパシタを形成し得る誘電率の高い酸化タンタ
ル薄膜を形成することができる。
【0013】また水素が存在することにより、タンタル
原料の分解によって生じた炭素などが膜内に混入しにく
くなり、リーク電流の小さい酸化タンタル薄膜を形成す
ることができる。
【0014】また、前記方法において、真空室内の原料
ガスを熱分解反応させる際に更に電界を印加し、前記原
料ガスをプラズマ分解する好ましい態様によれば、製膜
の際の基板温度などを低くすることができ、高熱に耐え
られないデバイスなどへの酸化タンタル薄膜の堆積が可
能となり、応用範囲を拡大することができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例で使用した酸化タンタ
ル薄膜形成装置の概略図である。1は真空室であり、真
空排気装置2によって真空に排気される。5は真空室内
に設置された基板であり本実施例ではポリシリコンを用
いた。基板5はヒータ6によって約500℃に加熱され
ている。基板5表面には自然酸化膜が堆積しているため
流量制御装置14によって流量制御されたH2 ガス(本
実施例では約100sccm)13を真空室1内に導入
し、圧力を約1Torr程度に調整し電極15、16の
間にプラズマを発生させ、ポリシリコン上の自然酸化膜
を除去する。
【0016】アンプル3内の酸素含有タンタル原料であ
るTa(OC2 5 5 は恒温槽7によって120℃に
温度制御され、流量制御装置8によって流量制御された
He、Ar等の不活性ガス4(本実施例ではArを用
い、流量は300sccm)によってバブリングされヒ
ータ9によって約150℃に加熱されたガス導入管10
を通り、Ta(OC2 5 5 と不活性ガスはガス導入
管10内で流量制御装置11によって流量制御されたH
2 ガス12(本実施例では200sccm)と混合され
る。真空室1内に導入されたこれらの原料ガスは熱分解
反応して、約500℃に加熱されている基板5上に酸化
タンタル薄膜が形成された。
【0017】また、図1の装置を用い、同様の方法で、
基板5の温度を300℃とし、高周波電源17により、
電極15、16の間に導入された原料ガスに電界を印加
しプラズマを発生(電力密度150mW/cm2 )させ
ることによって基板5上に同様に酸化タンタル薄膜が形
成された。従って、電界を印加してプラズマを発生させ
た場合には、基板温度を下げることができる。
【0018】図3は上述の実施例に記載した方法に従っ
てH2 を導入した場合と従来法として先に説明した方法
に従いH2 の代わりにO2 を導入した場合の酸化タンタ
ル薄膜のリーク電流を示したものである。
【0019】O2 を導入して形成した場合の酸化タンタ
ル薄膜のリーク電流は電界強度1MV/cmで1×10
-3A/cm2 程度の電流が流れている。しかしH2 を導
入して本発明方法により堆積した場合未処理の状態でリ
ーク電流は1×10-9A/cm2 と小さく、絶縁耐圧も
大きくなっていることが解る。また、上述の基板温度を
300℃にし、ガスをプラズマ分解した場合も同様の結
果が得られた。
【0020】尚、本発明方法においては真空室内の圧力
としては通常0.5〜10Torr程度の範囲が一般的
で、また不活性ガスとしては特に限定するものではない
が、通常ArやHeが用いられ、N2 も用いることがで
きる。またバブリングのための不活性ガスの代わりにH
2 ガスを用いてもよい。
【0021】また、これらの不活性ガスやH2 ガスの流
量については特に限定するものではないが50〜100
0sccm程度の範囲が好適である。また、基板温度は
通常200〜1000℃程度が好ましく、また、プラズ
マを発生させるための電力密度は50〜700mW/c
2 程度の範囲が好適である。
【0022】
【発明の効果】本発明方法によれば、誘電率が優れ、ま
た、未処理の状態でリーク電流が小さく、絶縁耐圧の大
きいた酸化タンタル薄膜を形成することができる。
【0023】また、本発明方法において、真空室内の原
料ガスを熱分解反応させる際に更に電界を印加し、前記
原料ガスをプラズマ分解する好ましい態様によれば、熱
分解の際の基板温度などを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における酸化タンタル薄膜形
成装置の概略図である。
【図2】従来例における酸化タンタル薄膜形成装置の概
略図である。
【図3】本発明および従来例によって形成した酸化タン
タル薄膜のリーク電流特性を示す図である。
【符号の説明】
1 真空室 2 真空排気装置 3 アンプル 4 不活性ガス 5 基板 6 ヒータ 7 高温槽 8 流量制御装置 9 ヒータ 10 ガス導入管 11 流量制御装置 12 水素ガス 13 水素ガス 14 流量制御装置 15 電極 16 電極 17 高周波電源 31 真空室 32 真空排気装置 33 基板 34 ヒータ 36 アンプル 37 ヒータ 38 流量制御装置 39 不活性ガス 40 ヒータ 41 ガス導入管 42 流量制御装置 43 酸素ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室内に原料ガスを導入し、熱分解反
    応させる化学気相成長法による酸化タンタル薄膜の製造
    方法に於て、前記真空室内に原料ガスとして少なくとも
    酸素を含んだタンタル原料と水素とを導入し、熱分解反
    応させ、基盤上に酸化タンタル薄膜を堆積させることを
    特徴とする酸化タンタル薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 真空室内の原料ガスを熱分解反応させる
    際に更に電界を印加し、前記原料ガスをプラズマ分解す
    る請求項1に記載の酸化タンタル薄膜の製造方法。
JP744892A 1992-01-20 1992-01-20 酸化タンタル薄膜の製造方法 Pending JPH05193952A (ja)

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