JPH05193634A - ラベルの剥離方法とその装置 - Google Patents

ラベルの剥離方法とその装置

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JPH05193634A
JPH05193634A JP1946792A JP1946792A JPH05193634A JP H05193634 A JPH05193634 A JP H05193634A JP 1946792 A JP1946792 A JP 1946792A JP 1946792 A JP1946792 A JP 1946792A JP H05193634 A JPH05193634 A JP H05193634A
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JP
Japan
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label
wedge
adhesive
comb
labels
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Application number
JP1946792A
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English (en)
Inventor
Kimio Hase
喜三男 長谷
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SANTETSUKU KK
Sunoco Inc R&M
Original Assignee
SANTETSUKU KK
Sunoco Inc R&M
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Publication date
Application filed by SANTETSUKU KK, Sunoco Inc R&M filed Critical SANTETSUKU KK
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Publication of JPH05193634A publication Critical patent/JPH05193634A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 多数枚重合貼着されてなる多重合ラベルLL
の接着部S側端部を支持する支持部1を設け、最上部の
ラベルLaのみをその非接着部H側を上方に吸引して最
上部ラベルLaとその下方のラベルLbとの間に空間2
を設けるための吸引手段4を備え、この空間部2から上
記両ラベルLa、Lbを互いに接着する前記接着部H間
を強制的に通過し更に前記支持部1に突入するまで移動
する櫛状の楔3を設けてなる。 【効果】 ラベル間の接着強度にばらつきがあっても各
ラベル間を確実に剥離することができると共に、各ラベ
ルの接着部端縁間に付着する接着剤を完全に離反させて
確実に最上部ラベルをその下方のラベルから剥離させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】図13および図14に示すよう
に、ラベルLの一端部の裏面側に部分的に接着剤が塗布
された接着部Sを有し、それ以外の部分は接着剤の塗布
されていない非接着部HとなっているラベルLが、その
製造工程で該接着部Sによって重合貼着して100枚乃
至1000枚のラベルの束に形成された多重合ラベルL
Lの状態の製品として出荷され、使用時にその最上部の
ラベルを剥離して、図14に示す品物Wに貼着して、例
えば該品物Wの使用方法を説明すると共に、品物Wの使
用時に、適宜該ラベルLをその非接着部Sを把持して剥
離しやすいようにしたラベルがある。
【0002】この発明は、このようなラベルをその重合
状態から一枚毎ラベルを自動的に剥離するようにした剥
離方法とその装置に関する。
【0003】
【従来の技術】上述のようにラベルが多数枚の束に重合
されたものから一枚毎剥離するためには、当然にその接
着部を強制的に離反させなければならない。
【0004】ところが、各ラベル間の接着部の接着強度
は均一であるとは限らず、むしろ種々ばらつきがあるの
が普通である。このため、従来ではこの種ラベルの剥離
の自動化は不可能とされ、手作業で一枚毎剥離すること
を余儀無くされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の難点
に注目して、各ラベル間に接着強度にばらつきがあって
も、これを自動的に一枚毎確実に剥離することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にあっては、実施例に示す参考符
号を付して示すと、ラベルLの裏面一端部に部分的に接
着部Sを有するラベルLが該接着部Sによって多数枚重
合貼着されてなる多重合ラベルLLから一枚毎ラベルL
を自動的に剥離するための方法であって、多数枚重合貼
着されてなる多重合ラベルLLの接着部S側端部が支持
部1によって支持された状態で、最上部のラベルLaの
みをその非接着部H側を上方に吸引して最上部ラベルL
aとその下方のラベルLbとの間に空間2を設け、この
状態で空間部2から両ラベルLa,Lbの前記接着部
S,S間まで櫛状の楔3を挿入すると共に、該楔の櫛状
部3を更に前記支持部1に突入させることによって最上
部ラベルLaをその下方のラベルLbから剥離するよう
にしてなるラベルの剥離方法に係るものである。
【0007】また請求項2にあっては、ラベルLの裏面
一端部に部分的に接着部Sを有するラベルLが該接着部
Sによって多数枚重合貼着されてなる多重合ラベルLL
から一枚毎ラベルLを自動的に剥離するための装置であ
って、多数枚重合貼着されてなる多重合ラベルLLの接
着部S側端部を支持する支持部1を設け、最上部のラベ
ルLaのみをその非接着部H側を上方に吸引して最上部
ラベルLaとその下方のラベルLbとの間に空間2を設
けるための吸引手段4を備え、この空間部2から上記両
ラベルLa、Lbを互いに接着する前記接着部H間を強
制的に通過し更に前記支持部1に突入するまで移動する
櫛状の楔3を設けてなるラベルの剥離装置に係るもので
ある。
【0008】また請求項3にあっては、前記櫛状の楔3
の後部に、該楔3に追従して移動するラベル押さえ手段
5を設けてなる請求項2記載のラベルの剥離装置に係
る。
【0009】また請求項4にあっては、前記支持部1側
に、ラベルの接着部H側端部が前記楔3の挿入時に浮き
上がるのを防止する浮き上がり防止手段6を設けてなる
請求項2または3記載のラベルの剥離装置に係るもので
ある。
【0010】また請求項5にあっては、前記櫛状の楔3
に、エアーを上方に向けて吹き出すエアー吹き出しノズ
ル7を設けてなる請求項2〜4のいずれか記載のラベル
の剥離装置に係るものである。
【0011】また請求項6にあっては、前記櫛状の楔3
はその表面が多数の線または点状の表面8に形成されて
なる請求項2〜5のいずれか記載のラベルの剥離装置に
係るものである。
【0012】また請求項7にあっては、前記櫛状の楔3
はその表面が接着剤非付着処理面9に施されてなる請求
項2〜6のいずれか記載のラベルの剥離装置に係るもの
である。
【0013】また請求項8にあっては、前記ラベル押さ
え手段5は、前記楔3の移動に追従して移動する際にそ
の追従途上でカム手段10によってラベルL上面に変位
して該ラベルを押圧するカム作動型押圧体11からなる
請求項1〜7のいずれか記載のラベルの剥離装置に係る
ものである。
【0014】また請求項9にあっては、前記ラベル押さ
え手段5は、前記楔3の移動に追従して移動する際にそ
の追従途上で空気圧シリンダ12によってラベルL上面
に変位して該ラベルを押圧する空気圧作動型押圧体13
からなる請求項2〜8のいずれか記載のラベルの剥離装
置係るものである。
【0015】また請求項10にあっては、前記ラベル吸
引手段5によってラベルLを吸引したのち、これを該吸
引手段4によって所要の場所に移送するその移送途上に
該ラベル吸引手段4に吸引されるラベルLに向かってエ
アーを吹きつけるためのエアー吹きつけ板14を設けて
なる請求項2〜9のいずれか記載のラベルの剥離装置に
係るものである。
【0016】
【作用】図1に示すように、多数のラベルLはそれぞれ
の前記接着部Sによって互いに接着され、多数枚の束の
多重合ラベルLLとしてガイドケース15に積み重ねら
れている。図2に示すように、吸引手段4によって最上
部ラベルLaの非接着部Hが吸着され、これによって最
上部ラベルLaとその下方のラベルLbとの間に空間部
2が形成され、この空間部2に向かって櫛状の楔3が図
2の位置から、図3に示すように、楔3は空間部2から
最上部ラベルLaとその下方のラベルLbとの間を通過
して、両ラベルLa,Lbを互いに接着する接着部S間
に向かって移動し、その接着部分を強制的に剥離する。
更に図4に示すように、ガイドケース15の後端上縁で
ある支持部1にこれに適宜設けた間隙に楔3の櫛部3a
が突入するようにして楔3が移動し、これによって最上
部ラベルLaをその下方のラベルLbから完全に剥離
し、該最上部ラベルLaは吸引手段4の吸着面4aにそ
の略全面が吸着される。
【0017】図1または図2に示すように、ラベル押さ
え手段Lは、適宜ばね16によって楔3に連結され、楔
3の移動に追従して移動するようになっており、楔3が
前記空間部2の中間位置まで移動したときに、図1〜図
6に示す実施例にあっては、カム手段10によって変位
するカム作動型押圧体11によって、また図7〜図11
に示す実施例にあっては、空気圧シリンダ12によって
変位する空気圧作動型押圧体13によって下方のラベル
Lbの非接着部Hを押圧して楔3による剥離作用の際に
下方のラベルLbが浮き上がるのを防止する。
【0018】また図2に示すように、支持部1には浮き
上がり防止手段6が設けられ、楔3が接着部S間まで移
動する際に、最上部ラベルLaとその下方のラベルLb
が楔3に付勢されて接着部S付近が浮き上がろうとする
のを該浮き上がり防止手段6が押圧することによってそ
の浮き上がりを防止すると共に、図4に示すように、楔
3が支持部1に突入して最上部ラベルLaを下方のラベ
ルLbから完全に剥離するときには、該楔3が浮き上が
り防止手段6を後退付勢して最上部ラベルLaの離反に
支障をきたさないようにしてある。
【0019】図12に示すように、櫛状の楔3には、エ
アーを上方に向けて吹き出すエアー吹き出しノズル7を
設けられ、楔3の移動時に該エアー吹き出しノズル7か
らエアーを最上部ラベルLaに吹きつけることによって
最上部ラベルLaを吸引手段4に吸着されやすくしてあ
る。吸引手段4によって最上部ラベルLaを吸着する際
に吸引手段4と最上部ラベルLaとの間が広く開いてい
るため、吸引手段4の吸着力だけでは充分に最上部ラベ
ルLaが吸引手段4に吸着されない虞れがあるのをこの
エアー吹き出しノズル7によって助勢しようとするもの
である。特に楔3が最終段階まで移動して最上部ラベル
Laをその下方のラベルLbから剥離するだけでは、該
最上部ラベルLaと吸引手段4の吸着面4aとの間が開
きすぎているため、最上部ラベルLaの接着部S側端部
が充分に上記吸着面4aに吸着されず該吸着面4aから
垂れ下がった状態になる虞れがあるが、これをエアー吹
き出しノズル7からのエアー圧でその接着部S端部を上
記吸着面4a側に付勢して最上部ラベルLaを完全に吸
着面4aに吸着させるようになっている。
【0020】また楔3を繰り返しラベルL間に移動させ
ることによってその接着部Sの接着剤が楔3に転写さ
れ、該楔3上の接着剤にラベルLが付着してラベルLの
剥離作用が充分に果たせない虞れがあるが、これを防止
するために、図12に示すように、楔3の表面が多数の
線または点状の表面8に形成されたり、図12に示すよ
うに楔3の表面が接着剤非付着処理面9に施されてお
り、これによってラベルLの接着部Sの接着剤が楔3の
表面にできるだけ付着しないようにしてある。
【0021】また前述のように、最上部ラベルLaの接
着部S側端部が充分に上記吸着面4aに吸着されず吸引
手段4の吸着面4aから垂れ下がった状態になる虞れが
あるのを、該吸引手段5によってラベルLを吸引したの
ち、これを該吸引手段4によって所要の場所に移送する
際に、図10または図11に示すように、その移送途上
でその下方側からエアー吹きつけ板14によって、エア
ーを吹きつけることによって垂れ下がったラベルLを吸
着面4aに完全に吸着させるようにしてもよい。
【0022】
【実施例】図1は、この発明の一実施例の斜視図を示す
もので、多数のラベルLはそれぞれの前記接着部Sによ
って互いに接着され、略1000枚の束の多重合ラベル
LLとしてガイドケース15に積み重ねられている。多
重合ラベルLLの低部は、図2に示すように、周知の昇
降手段16に支持され、最上部ラベルLaの剥離に合わ
せて多重合ラベルLLが上昇して最上部ラベルLaが常
に一定の高さ位置にあるようになっている。また図1ま
たは図6に示すようにガイドケース15の上端部にはラ
ベルLの非接着部H側端部が不測に浮き上がらないよう
に該側端部を軽く押圧する突起17が突設されており、
その反対側のガイドケース15の上端部またはこれに一
体的に突設された支持突起18はラベルLの移動を阻止
する支持部1を形成し、これに浮き上がり防止手段6が
設けられている。該浮き上がり防止手段6は、図2に示
すように、ガイドケース15の側壁に支点19を中心に
回動すると共に、板ばね20に付勢されて多重合ラベル
LLの最上部ラベルLaを押圧する略L状の押さえ片2
1からなる。
【0023】櫛状の楔3は、アーム22を介して移動台
23に取り付けられ、該移動台23を介して櫛状の楔3
はガイドレール32に沿って空気圧シリンダ25(図
2)によってラベルLb上を往復移動するようになって
いる。
【0024】櫛状の楔3に隣接してその後部にはラベル
押さえ手段5が設けられている。図1〜図6の実施例に
示されるラベル押さえ手段5はカム作動型押圧体11か
らなり、該押圧体11の本体26は移動台23の後端面
から後方に比較的に長く突設するガイドピン27に摺動
自在に支持されると共に、該本体26に押圧杆28と一
対のガイドローラ29,30が設けられ、一方のガイド
ローラ29は摺動方向に延びるカム31に沿って転動
し、他方のガイドローラ30はガイドレール32に沿っ
てストッパー33に当たるまで転動する。そしてカム作
動型押圧体11と移動台21とはばね34によって連結
され、該ばね34を介してカム作動型押圧体11は移動
台23に追従して摺動すると共に、カム作動型押圧体1
1をガイドピン27を中心に下方に付勢している。
【0025】図2において、多重合ラベルLLが積載さ
れたガイドケース15の直上には、ラベル吸引手段4が
矢印で示すように昇降自在に、且つ図示しないが上昇位
置から水平方向に所要位置に移動可能に設けられてい
る。このラベル吸引手段4の下面には吸着面4aを有
し、その側面側にはモーター35によって矢印で示すよ
うに吸着面4a側に回動するチャック具36が設けられ
ている。
【0026】以上の構成からなる装置の作動状態を説明
すると、図2に示すようにガイドケース15に積載され
た多重合ラベルLLに向かってラベル吸引手段4が下降
し、その吸着面4aに最上部ラベルLaの非接着部Hを
吸着し、且つチャック具36が実線位置から鎖線位置に
回動して該チャック具36によっても非接着部Hをチャ
ックし、ラベルの接着強度に影響されることなく該非接
着部Hを強力に保持するようにし、これによって、該最
上部ラベルLaとその下方のラベルLbとの間に空間部
2を形成する。
【0027】次に図2に示す櫛状の楔3は空気圧シリン
ダ25の作動によってラベル押さえ手段5と共に、上記
空間部2に向かって移動し、図3に示すように楔3が空
間部2の中程に達したときに、ラベル押さえ手段5の本
体26はそのガイドローラ29がカム31の谷部31a
(図1)に位置して該本体26、従って該本体26に突
設された押圧杆28は、ばね34に付勢されて下方のラ
ベルLb面上に変位して該押圧杆28によって下方のラ
ベルLbの非接着部Hを押圧する。同時に本体26の他
方のガイドローラ30はガイドレール24に突設したス
トッパー33に当たって該本体26、即ち、ラベル押さ
え手段5はその位置で停止する。従って、その後は、図
4に示すように櫛状の楔3のみが空気圧シリンダ25に
駆動されて、且つばね34の付勢力に抗して該ばね34
を引延しながら移動し、最上部ラベルLaとその下方の
ラベルLbとを接着する互いの接着部S間に侵入して両
者の接着状態を強制的に剥離し、更に櫛状の楔3は支持
部1の間隙に突入して上下の両ラベルLa,Lbを完全
に離反させる。
【0028】この発明の特徴とする点の一つは、楔3の
先端部を櫛状に形成したことである。もし楔3の先端を
平坦に形成し、この平坦な楔3の先端部が支持部1に当
たることによって両ラベルの互いの接着部Sを剥離しよ
うとすれば、両ラベルの接着部S端縁に付着する接着剤
を該楔3の先端部で剪断することができず、両ラベルを
充分に剥離することができない虞れがある。これに対し
この発明によれば、楔3の先端部を櫛状に形成している
ため、該櫛状先端部が両ラベルの接着部S端縁を通過し
て支持部1内に突入することになり、両ラベルを互いに
完全に剥離することができると共に、両ラベル間の接着
強度にばらつきがあっても、これに影響されることなく
両者を離反させることができる。
【0029】そして楔3による剥離作業途上で、図2に
示すように最上部ラベルLaの接着部Sは、浮き上がり
防止手段6の押さえ片21に板ばね20の付勢力によっ
て押さえられているため、楔3の侵入によって最上部ラ
ベルLaとその下方のラベルLbとの接着部S側が浮き
上がろうとするのを有効に阻止することができる。この
浮き上がり現象は接着部Sの接着強度が強いほど生起し
やすいが、この実施例の構成を採用することによってそ
の虞れがない。しかも楔3が接着部Sを通過する際には
図4に示すように楔3の先端部によって浮き上がり防止
手段6の押さえ片21を板ばね20の付勢力に抗して後
退させるため(図4)、最上部ラベルLaの下方のラベ
ルLbからの剥離に支障をきたすことがない。
【0030】この一連の楔3による剥離作業によって剥
離された最上部ラベルLaはラベル吸引手段4の吸着面
4aに略完全に吸着され、しかるのち該吸引手段4によ
って最上部ラベルLaを、図14に示す品物Wの位置す
る場所に移送されることになる。この最上部ラベルLa
の剥離作業が完了する毎に、あるいは所要の剥離作業毎
に前記昇降手段16によって多重合ラベルLLが上昇さ
れ、その最上部ラベルLaが常に一定高さ位置にあるよ
うに制御されている。
【0031】図7〜図12は、この発明の他の実施例を
示すもので、前記実施例と同一構成部分については同一
符号を付してその説明を省略し、相違点のみを説明する
と、図7〜図10に示すように、ラベル押さえ手段5は
前述のカム作動型押圧体11に替えて空気圧作動型押圧
体13からなり、ガイドピン27に案内されて衝動する
本体26に空気圧シリンダ12を取り付けると共に、該
空気圧シリンダ12のロッド12aに押圧板38を取り
付けて、本体26は一対のガイドローラ29,30とこ
れらが転動するガイドレール31,32とに案内されて
変位することなく直動し、図11に示すようにガイドロ
ーラ30がストッパー33に当たった時点で、空気圧シ
リンダ12が作動して押圧板38が下降し、下方のラベ
ルLbを押圧するようになっている。この実施例によれ
ば、多重合ラベルLLの高さレベルが上下に若干変動が
あっても押圧板38によって充分に押圧力をかけること
ができる。またばね34は、前記実施例にあっては、楔
3の移動台23と本体26とを連結すると共に、本体2
6を変位させる役割を負担しているが、この実施例で
は、単に移動台23と本体26とを連結する役割のみを
負担することになる。
【0032】また本体26がストッパー33に規制され
てその位置で停止するのに対し、楔3はばね34の付勢
力に抗してばね34を引延しながら単独で移動する点、
およびその他の作動状態は前記実施例と同じである。
【0033】図11または図12に示すように、櫛状の
楔3には、その内部に圧縮エアーの導通路39が形成さ
れ、該導通路39に連通するエアー吹き出しノズル7を
楔3の表面に形成して、楔3の移動途上で該エアー吹き
出しノズル7からエアーを噴出させることによって、楔
3に順次剥離されていく最上部ラベルLaを上方の吸引
手段4側に付勢し、これによって最上部ラベルLaの吸
着面4aへの吸着性を良好にすることができる。特に、
楔3が最終段階まで移動して最上部ラベルLaをその下
方のラベルLbから剥離するだけでは、該最上部ラベル
Laと吸引手段4の吸着面4aとの間が開きすぎている
ため、最上部ラベルLaの接着部S側端部が充分に上記
吸着面4aに吸着されず該吸着面4aから垂れ下がった
状態になる虞れがあるが、これをエアー吹き出しノズル
7からのエアー圧でその接着部S端部を上記吸着面4a
側に付勢して最上部ラベルLaを完全に吸着面4aに吸
着させることができる。
【0034】また図12に示すように、櫛状の楔3の表
面を正面視において山が連なる連山状として、楔3の表
面を点または線状の表面8に形成することによって、楔
3を繰り返しラベルの接着部間を往復移動することによ
ってその接着面への接着割合を少なくすることができ
る。
【0035】また同じく図12に示すように、櫛状の楔
3の表面を、アドロン処理やテフロンコーテイング処理
などを施して接着剤非付着処理面9に形成することによ
っても、ラベルの接着剤の転写をできるだけ防止するこ
とができる。
【0036】更に、図10または図11に示すように、
ラベル吸引手段4によってラベルLを吸着したのち、こ
れを所要場所に移送する際に、その移送途上の下方側に
圧縮エアーを上方に向けて噴出するエアー吹きつけ板1
4を設け、該エアー吹きつけ板14から吹き出すエアー
によってラベル吸引手段4の吸着面4aに不完全に吸着
されているラベルLを吸着面4a側に付勢して該ラベル
Lを完全に吸着面4a付着させるようにしてもよい。
【0037】なお、図11において、40は櫛状の楔3
のストローク量を調整するための調整ストッパーであ
る。
【0038】
【発明の効果】この発明の請求項1によれば、多数枚重
合貼着されてなる多重合ラベルの接着部側端部が支持部
によって支持された状態で、最上部のラベルのみをその
非接着部側を上方に吸引して最上部ラベルとその下方の
ラベルとの間に空間を設け、この状態で空間部から両ラ
ベルの前記接着部間まで櫛状の楔を挿入するようにした
ため、ラベル間の接着強度にばらつきがあっても各ラベ
ル間を確実に剥離することができると共に、該楔の櫛状
部を更に前記支持部に突入させるようになっているた
め、各ラベルの接着部端縁間に付着する接着剤を完全に
離反させて確実に最上部ラベルをその下方のラベルから
剥離させることができる。
【0039】また請求項2によれば、上記の効果を当然
に発揮することができると共に、多重合ラベルを支持す
る支持部と、多重合ラベルのうち、最上部ラベルの非接
着部側を吸引して、その下方のラベルとの間に空間部を
設けるラベル吸引手段と、該空間部に挿入して最上部ラ
ベルとその下方のラベルとの接着部間を剥離する櫛状の
楔とを設けた簡単な構成からなるため、比較的に安価に
製作することができる。
【0040】また請求項3によれば、前記櫛状の楔の後
部に、該楔に追従して移動するラベル押さえ手段を設
け、最上部ラベルを楔によってその下方のラベルから剥
離する際に、該下方のラベルをラベル押さえ手段によっ
て押さえるようになっているため、両ラベル間の接着強
度の強弱如何によらず、確実に両ラベルを互いに剥離す
ることができる。
【0041】また請求項4によれば、前記支持部側に、
ラベルの接着側端部が前記楔の挿入時に浮き上がるのを
防止する浮き上がり防止手段を設けてなるため、ラベル
剥離時のラベルの移動を阻止して正確に剥離することが
できると共に、ラベル間の接着強度が大であると、前記
楔の接着部間に侵入時に上下のラベルが共に上動するの
を該ラベル押さえ手段によって確実に押さえることがで
き、この面からも各ラベル間の接着強度にばらつきがあ
っても確実に剥離することができる。
【0042】また請求項5によれば、前記櫛状の楔に、
エアーを上方に向けて吹き出すエアー吹き出しノズルを
設けてなるため、剥離された最上部ラベルを確実にラベ
ル吸引手段に吸着させて、これを所要場所に移送するこ
とができる。
【0043】また請求項6によれば、前記櫛状の楔はそ
の表面が多数の線または点状の表面に形成されてなるた
め、楔をラベルの接着部間に繰り返し挿入するも接着部
の接着剤が楔の表面に付着する度合いが少なく、それだ
け長期にわたって安定して使用することができる。
【0044】また請求項7によれば、前記櫛状の楔はそ
の表面が接着剤非付着処理面に施されてなるため、この
面からも前記接着剤が楔の表面に付着することが少な
く、この面からも長期にわたって安定して使用すること
ができる。
【0045】また請求項8によれば、前記ラベル押さえ
手段は、前記楔の移動に追従して移動する際にその追従
途上でカム手段によってラベル上面に変位して該ラベル
を押圧するカム作動型押圧体からなるため、ラベル押さ
え手段だけの駆動源を特に必要とせず、それだけ構造が
簡単である。
【0046】また請求項9によれば、前記ラベル押さえ
手段は、前記楔の移動に追従して移動する際にその追従
途上で空気圧シリンダによってラベル上面に変位して該
ラベルを押圧する空気圧作動型押圧体からなるため、多
重合ラベルのラベル上面のレベルが多少変わっても確実
のラベルを押圧することができ、それだけ確実に作動す
る。
【0047】また請求項10によれば、前記ラベル吸引
手段によってラベルを吸引したのち、これを該吸引手段
によって所要の場所に移送するその移送途上に該ラベル
吸引手段に吸引されるラベルに向かってエアーを吹きつ
けるためのエアー吹きつけ板を設けてなるため、ラベル
が吸引手段に不完全に吸着されていても、その移送途上
でラベルを吸引手段の吸着面に完全に吸着させることが
でき、それだけ正確にラベルを所要場所に移送させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の斜視図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同作動状態を示す正面図である。
【図4】同作動状態を示す正面図である。
【図5】同側面図である。
【図6】同平面図である。
【図7】同他の実施例を示す正面図である。
【図8】同作動状態を示す正面図である。
【図9】同作動状態を示す正面図である。
【図10】同側面図である。
【図11】同平面図である。
【図12】他の実施例の要部を示す斜視図である。
【図13】この発明において取り扱われるラベルの一例
を示す。
【図14】この発明において取り扱われるラベルの使用
例を示す。
【符号の説明】
L ラベル S 接着部 LL 多重合ラベル H 非接着部 La 最上部ラベル Lb 下方のラベル 1 支持部 2 空間部 3 櫛状の楔 3a 楔3の櫛状先端部 4 ラベル吸引手段 5 ラベル押さえ手段 6 浮き上がり防止手段 7 エアー吹き出しノズル 8 線または点状の表面 9 接着剤非付着処理面 10 カム手段 11 カム作動型押圧体 12 空気圧シリンダ 13 空気圧作動型押圧体 14 エアー吹きつけ板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラベルの裏面一端部に部分的に接着部を
    有するラベルが該接着部によって多数枚重合貼着されて
    なる多重合ラベルから一枚毎ラベルを自動的に剥離する
    ための方法であって、多数枚重合貼着されてなる多重合
    ラベルの接着部側端部が支持部によって支持された状態
    で、最上部のラベルのみをその非接着部側を上方に吸引
    して最上部ラベルとその下方のラベルとの間に空間を設
    け、この状態で空間部から両ラベルの前記接着部間まで
    櫛状の楔を挿入すると共に、該楔の櫛状部を更に前記支
    持部に突入させることによって最上部ラベルをその下方
    のラベルから剥離するようにしてなるラベルの剥離方
    法。
  2. 【請求項2】 ラベルの裏面一端部に部分的に接着部を
    有するラベルが該接着部によって多数枚重合貼着されて
    なる多重合ラベルから一枚毎ラベルを自動的に剥離する
    ための装置であって、多数枚重合貼着されてなる多重合
    ラベルの接着部側端部を支持する支持部を設け、最上部
    のラベルのみをその非接着部側を上方に吸引して最上部
    ラベルとその下方のラベルとの間に空間を設けるための
    吸引手段を備え、この空間部から上記両ラベルを互いに
    接着する前記接着部間を強制的に通過し更に前記支持部
    に突入するまで移動する櫛状の楔を設けてなるラベルの
    剥離装置。
  3. 【請求項3】 前記櫛状の楔の後部に、該楔に追従して
    移動するラベル押さえ手段を設けてなる請求項2記載の
    ラベルの剥離装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部側に、ラベルの接着側端部が
    前記楔の挿入時に浮き上がるのを防止する浮き上がり防
    止手段を設けてなる請求項2または3記載のラベルの剥
    離装置。
  5. 【請求項5】 前記櫛状の楔に、エアーを上方に向けて
    吹き出すエアー吹き出しノズルを設けてなる請求項2〜
    4のいずれか記載のラベルの剥離装置。
  6. 【請求項6】 前記櫛状の楔はその表面が多数の線また
    は点状の表面に形成されてなる請求項2〜5のいずれか
    記載のラベルの剥離装置。
  7. 【請求項7】 前記櫛状の楔はその表面が接着剤非付着
    処理面に施されてなる請求項2〜6のいずれか記載のラ
    ベルの剥離装置。
  8. 【請求項8】 前記ラベル押さえ手段は、前記楔の移動
    に追従して移動する際にその追従途上でカム手段によっ
    てラベル上面に変位して該ラベルを押圧するカム作動型
    押圧体からなる請求項1〜7のいずれか記載のラベルの
    剥離装置。
  9. 【請求項9】 前記ラベル押さえ手段は、前記楔の移動
    に追従して移動する際にその追従途上で空気圧シリンダ
    によってラベル上面に変位して該ラベルを押圧する空気
    圧作動型押圧体からなる請求項2〜8のいずれか記載の
    ラベルの剥離装置。
  10. 【請求項10】 前記ラベル吸引手段によってラベルを
    吸引したのち、これを該吸引手段によって所要の場所に
    移送するその移送途上に該ラベル吸引手段に吸引される
    ラベルに向かってエアーを吹きつけるためのエアー吹き
    つけ板を設けてなる請求項2〜9のいずれか記載のラベ
    ルの剥離装置。
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