JPH0519172Y2 - - Google Patents

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JPH0519172Y2
JPH0519172Y2 JP18695087U JP18695087U JPH0519172Y2 JP H0519172 Y2 JPH0519172 Y2 JP H0519172Y2 JP 18695087 U JP18695087 U JP 18695087U JP 18695087 U JP18695087 U JP 18695087U JP H0519172 Y2 JPH0519172 Y2 JP H0519172Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シリンダヘツドを鋳造する際に、バ
ルブ孔または副室の開口部に沿つて鋳ぐるまれる
鋳ぐるみ部材を、鋳型内にセツトするための型構
造に関する。
(従来の技術) エンジンのシリンダヘツドは、燃焼室内での燃
料の爆発に伴つて、燃焼ガスにより高温となり、
かつ爆発の大衝撃を絶えず受ける。そのため、耐
熱性および耐衝撃性に優れた構造とする必要があ
る。特に、吸気バルブ孔と排気バルブ孔との間、
および各バルブ孔と副室との間のブリツジ部が影
響を受けやすく、亀裂や変形等が生じやすいた
め、最も耐熱性および耐衝撃性を向上させる必要
がある。
そこで、従来、このブリツジ部の亀裂や変形を
防止するために、この箇所に耐熱性および耐衝撃
性の優れた金属を一体に鋳ぐるんだものが種々考
案されている(例えば、特開昭48−17431号公
報)。
そして、鋳造の際に、前記耐熱性および耐衝撃
性の優れた金属(以下鋳ぐるみ部材という)を鋳
型内にセツトする手段としては、前述した特開昭
48−17431号公報に記載されているように、鋳型
に取付けたボルトを用いて鋳ぐるみ部材を鋳型内
の所定の位置に支持するものや、鋳ぐるみ部材を
鋳型にくぎで固定するもの、鋳ぐるみ部材を接着
剤で鋳型に貼りつけて固定するもの等があつた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、鋳造の際に鋳ぐるみ部材を鋳型
内にセツトするための上述した従来の手段では、
つぎのような問題点があつた。
まず、ボルトを用いるものでは、鋳ぐるみ部材
にボルトが螺合する部位を設けなければならず、
その分熱容量が大きくなつて、注湯する鋳造用材
料との密着が悪くなるとともに、ボルトなどの部
品が必要で製造コストが高くなるという問題点が
あつた。
また、くぎを用いて鋳型に固定するものでは、
鋳型の破損および砂残り等で不良品の発生率が高
くなり、さらに1つの鋳ぐるみ部材に複数箇所で
くぎ止が必要であるため、生産性の低下および製
造コストが高くなるなどの問題点があつた。
鋳ぐるみ部材を接着剤で鋳型に固定するもので
は、接着後の乾燥させる時間が長くかかつたり、
砂との接着であるため、十分な接着力を確保する
ことが容易でなく剥れ等が生じる等の問題点があ
つた。
その上、くぎおよび接着剤を用いるものでは、
鋳ぐるみ部材のセツト位置を正確に合わせること
が容易でないという問題点もあつた。
本考案は以上の問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、鋳ぐるみ部材を容
易にかつ正確な位置にセツトすることのできる型
構造を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 以上の問題点を解決する手段を第1図および第
2図に基づいて説明する。
シリンダヘツドのバルブ孔または副室の開口部
に沿つて鋳ぐるむための鋳ぐるみ部材1に、下型
4に設けられている、鋳抜き用部材であるダボ6
に形成した、掛止部である段差部7に掛合可能
な、つば状の保持部材3を取付る。
そして、保持部材3を前記掛止部7に掛合さ
せ、ダボ6の上面にポート鋳抜き中子5を当接さ
せることにより、前記鋳ぐるみ部材1を鋳型内の
所定の位置に固定するものである。
(作用) このように、簡単な構成の保持部材3を鋳ぐる
み部材1に取付け、固定される側のダボ6は、前
記保持部材3を掛止可能な形状に形成するだけで
よいため、きわめて簡単な構造となり、さらに、
容易に鋳ぐるみ部材1を鋳型内にセツトすること
ができる。
また、掛止部を段差部7とし、これに保持部材
3を掛合させるようにしたため、精度良く鋳ぐる
み部材1の水平方向および上下方向の位置決めが
行なえることになる。
(実施例) つぎに、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
まず、第1図および第2図に示す第1の実施例
を説明する。なお、本実施例では、シリンダヘツ
ドのバルブ孔の開口部に沿つて環状の鋳ぐるみ部
材を鋳ぐるむものである。
環状の鋳ぐるみ部材1の上面に中心に孔2が穿
設されたつば状の保持部材3が溶接等により固定
されている。また、下型4には、ポートを形成す
るポート鋳抜き中子5を支持する中子受けのダボ
6が形成されており、このダボ6には、前記保持
部材3の孔2に嵌合可能な段差部7が形成されて
いる。そして、段差部7の高さは保持部材3の板
厚に設定されている。なお第1図中8はシリンダ
ヘツドを鋳造する上型を示す。
そして、鋳ぐるみ部材1に取付けられた保持部
材3は、中子受けのダボ6の段差部7に嵌合され
た後、ポート鋳抜き中子5が前記ダボ6の上端に
当接させられ、ダボ6とポート鋳抜き中子5とで
はさむようにして組み付けられる(第1図参照)。
このように、ダボ6に形成した段差部7につば
状の保持部材3を嵌合させることにより、水平方
向の位置決めが精度良く行なわれ、上下方向のず
れが確実に防止される。
つぎに第3図乃至第4図を用いて第2の実施例
を説明する。なお、第2の実施例は、第1の実施
例に対して、注湯時の鋳造材料の湯流れを向上さ
せることのできるものである。
第5図に示すように環状の鋳ぐるみ部材1aの
上面に固定されたつば状の保持部材3aは、その
つば部に切り欠き状の逃し部9が形成されている
ものである。
また、下型4aのダボ6aの周りには、第4図
に示すように、鋳ぐるみ部材1aを載置すること
ができるような鋳ぐるみ部材1aと同一の径の凸
部10が4箇所に形成されている。
そして、保持部材3aをダボ6aの段差部7a
に嵌合させて、鋳ぐるみ部材1aを下型4aの凸
部10に載置する(第3図に示す状態)ことによ
り、逃し部9および下型4aの凸部10間の間隙
11から、鋳造の際の鋳造用材料が流れ込むこと
となり、鋳造用材料と鋳ぐるみ部材との密着性が
向上することになる。
つづいて、第6図乃至第8図により第3の実施
例を説明する。なお、本実施例で、シリンダヘツ
ドの副室の開口部に鋳ぐるみ部材を鋳ぐるむもの
である。
環状の鋳ぐるみ部材1bの下面には棒状の保持
部材3bが溶接等により固定されている。
また、副室を鋳抜くための鋳抜き中子6bは、
下側を下型4bに形成されている巾木受12bに
さし込むことにより一体となるようにしたもので
ある。そして、鋳抜き中子6bは左右に2分割さ
れるようになつており、その分割面にはそれぞれ
対向する位置に凹溝7bが形成されている。そし
て、左右が合さつたときに、前記保持部材3bが
嵌合可能な貫通孔が構成される。なお、第6図中
8bは上型を示す。
そして、第8図に示すように、左右の鋳抜き中
子6bを離した状態で保持部材3bを間に入れ、
合わせることにより凹溝7bからなる貫通孔に嵌
合させた後、鋳抜き中子6bを下型4bの巾木受
け12bにさし込んで固定する。
このように固定することによつて、鋳ぐるみ部
材1bは水平方向および上下方向において精度良
く位置決めが行なわれる。
つぎに、第9図乃至第11図を用いて第4の実
施例を説明する。
本実施例では、鋳ぐるみ部材1cに取付けられ
る保持部材3cを前述した第2の実施例のもの
(第5図に示すもの)とほぼ同じ形状とし、鋳抜
き用部材6cを下型4cと別体の構成としたもの
である。
この鋳抜き用部材6cは、上部にフランジ形状
の頭部13を有し、この頭部13と保持部材3c
のつば部が嵌合する円柱状の胴部14との間に段
差部7cが形成される。また、下側は下型4cに
形成されている巾木受け12cにさし込まれる形
状となつている。
そして、第9図に示すように、下型4cに鋳ぐ
るみ部材1cを載せた後、鋳抜き用部材6cを保
持部材3cに嵌挿させて、下型4cの巾木受け1
2cにさし込むことにより、段差部7cで保持部
材3cを押さえ鋳ぐるみ部材1cが固定される。
第12図および第13図は、第5の実施例を示
すもので、鋳ぐるみ部材1dに取付けられている
保持部材3dが下面に設けられた構成となつてい
る。
そして、第4の実施例とほぼ同様の構造の別体
の鋳抜き用部材6dを下型4dの巾木受け12d
にさし込むことにより鋳ぐるみ部材1dが固定さ
れる。
なお、本実施例では、鋳抜き用部材6dの段差
部7dと下型4dとで保持部材3dを直接挟持す
るため、高い取付け強度が得られるものである。
以上説明した各実施例に用いられる鋳ぐるみ部
材1,1a,1b,1c,1dと保持部材3,3
a,3b,3c,3dとは、別体のものを溶接等
で固定したものを示したが、一体の構成としたも
のであつてもよい。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように本考案は、鋳ぐるみ
部材に、下型に設けられている鋳抜き用部材に形
成した掛止部に掛合可能な保持部材を取付け、該
保持部材を前記掛止部に掛合させるようにしたた
め、構造が簡単となり、容易に鋳ぐるみ部材を鋳
型内の正確な位置にセツトすることができる。
そのため、生産性および、鋳造された鋳物の寸
法精度の向上による品質の向上が図れることとな
る。
さらに、鋳ぐるみ部材のセツトが容易であるた
め、セツト治具や、特別な準備作業が必要なく、
鋳造ライン内での組付作業が行なえるという効果
も奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1の実施例の型構造を示
す縦断面図、第2図は、第1図の型構造に用いた
保持部材を示すもので、第2図aはその平面図、
第2図bは正面図、第3図は、本考案の第2の実
施例の型構造を示す縦断面図、第4図は、第3図
に示す下型の形状を示すもので、第4図aはその
平面図、第4図bは正面図、第5図は、第3図の
型構造に用いた保持部材を示すもので、第5図a
はその平面図、第5図bは正面図、第6図は、本
考案の第3の実施例の型構造を示す縦断面図、第
7図は、第6図に示した型構造の正面図、第8図
は、第7図に示した型構造の、一部断面を有する
分解斜視図、第9図は、本考案の第4の実施例の
型構造を示す縦断面図、第10図は、第9図の型
構造に用いた鋳抜き用部材の正面図、第11図
は、第9図の型構造に用いた保持部材を示すもの
で、第11図aはその平面図、第11図bは正面
図、第12図は、本考案の第5の実施例の型構造
を示す縦断面図、第13図は、第12図の型構造
に用いた保持部材を示すもので、第13図aその
平面図、第13図bは正面図を示す。 1,1a,1b,1c,1d……鋳ぐるみ部
材、3,3a,3b,3c,3d……保持部材、
4,4a,4b,4c,4d……下型、6,6
a,6b,6c,6d……鋳抜き用部材、7,7
a,7b,7c,7d……掛止部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンダヘツドのバルブ孔または副室の開口
    部に沿つて鋳ぐるむための鋳ぐるみ部材に、下
    型に設けられている鋳抜き用部材に形成した掛
    止部に掛合可能な保持部材を取付け、該保持部
    材を前記掛止部に掛合させることにより、前記
    鋳ぐるみ部材を鋳型内の所定の位置に固定する
    ことを特徴とするシリンダヘツド鋳ぐるみ部材
    用型構造。 (2) 鋳抜き用部材が下型のポート鋳抜き中子と該
    ポート鋳抜き中子を上面で支持するダボとから
    なり、該ダボの上部に掛止部としての段差部を
    形成し、つば状の保持部材を前記段差部に掛合
    させ、該保持部材をダボと前記ポート鋳抜き中
    子とで挟持して、鋳ぐるみ部材を鋳型内の所定
    の位置に固定してなる実用新案登録請求の範囲
    第1項記載のシリンダヘツド鋳ぐるみ部材用型
    構造。 (3) 鋳抜き用部材としての副室鋳抜き中子を左右
    2分割とし、その合わせ面にそれぞれ凹溝を形
    成して合わせたときに掛止部としての貫通孔を
    構成させ、該貫通孔に、棒状の保持部材を嵌合
    させて、鋳ぐるみ部材を鋳型内の所定の位置に
    固定してなる実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のシリンダヘツド鋳ぐるみ部材用型構造。 (4) 鋳抜き用部材を下型と別体とし、かつ段差部
    を形成し、該段差部でつば状の保持部材を下型
    側へ押さえることにより、鋳ぐるみ部材を鋳型
    内の所定の位置に固定してなる実用新案登録請
    求の範囲第1項記載のシリンダヘツド鋳ぐるみ
    部材用型構造。 (5) つば状の保持部材に逃し部を形成し、鋳造時
    に鋳造用材料の湯流れを良くしたことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第2項および第4
    項記載のシリンダヘツド鋳ぐるみ部材用型構
    造。
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JP2007061891A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Yanmar Co Ltd 鋳鉄の鋳造方法及びその方法を使用した内燃機関用シリンダヘッドの製造方法

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