JPH0519145Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は金型を成形機に取り付ける際の成形機
と金型位置決め装置に関するものである。

（従来技術） 成形機１と金型４の位置決め装置としては、従
来第４図に示すように成形機１の金型設置面に位
置決めピン８を配設し、金型の取り付け板６に前
記位置決めピン８と嵌脱可能な位置決め孔９を設
け位置決めし、更に、位置決めボルト１０により
金型を基台１１に取り付けるようにしていた。

（考案が解決しようとする課題） ところで上記従来技術においては、位置決めピ
ン８が成形機１に取り付けられている為、大きさ
の違う金型４を使用する時などは、成形機１に取
り付けていた位置決めピン８を取り外し、新たに
位置決めピン８を取り付けなければならず、異な
る大きさの金型の位置決め装置としては、フレキ
シビリテイーにかけていた。

また、成形時金型は非常に温度が高くなる為
（100℃〜200℃）、位置決めピンの熱膨張により、
位置決めピンと位置決め孔とがかんでしまい、金
型の取り外しが困難になるという問題点があつ
た。

（課題を解決するための手段） 本考案は上記課題を解決することを目的とし、
成形機の金型設置面に凸部を設け、金型に前記凸
部と嵌脱可能な凹部を設けるとともに、前記凹
部、凸部は金型の中心と合致する如く交差させて
設けたことを特徴とするものである。

（実施例） 第１図、第２図は本考案の第１実施例である。
１は成形機で、該成形機１に固定した取付補助板
２の底面にはテーパー状の十字に交差する凸部２
ａを形成してある。金型４上面に固定した上側取
付板５には、前記テーパー状の凸部２ａと合致す
る十字に交差したテーパー状の凹部５ａが形成さ
れている。そして、凸部２ａと凹部５ａは金型４
の中心と合致する如く形成されている。７は成形
機１と金型４を取り付けるボルトの孔である。

次に作用について説明する。金型４を基台１１
上に載置し、成形機１を下降させる。取付補助板
２の底面に形成したテーパー状の凸部２ａを金型
４のテーパー状の凹部５ａに嵌合する。この時、
金型４は凹部５ａに沿つて移動し、金型の位置決
めが完了する。

次に取り付けボルトにより成形機１と金型４を
締結する。

また、凸部２ａと凹部５ａの交差部が金型４の
中心と合致させているので、第２図に示すように
異なる大きさの金型４ａ，４ｂを使用する場合で
も取付補助板２を交換する必要はない。

第３図は本考案の第２実施例で凸部２a′、凹部
５a′は対角線状に交差しているが、作用は第１実
施例と全く同様である。

（効果） 本考案は成形機の金型設置面に凸部を設け、金
型に前記凸部と嵌脱可能な凹部を設けるととも
に、前記凹部、凸部は金型の中心と合致する如く
交差させて設けたことを特徴としたので、金型の
大きさに拘らず成形機に対して金型を位置決めで
き、更に、テーパー状の凸部と凹部にしたので正
確な位置決めができ、熱膨張にも影響されにくく
成形機と金型との嵌脱がスムーズに行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例斜視図、第２図は
第１図の取付補助板下面図、第３図は本考案の第
２実施例斜視図、第４図は従来装置の要部切断正
面図である。 １……成形機、２ａ……凸部、４……金型、５
ａ……凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 成形機の金型設置面に凸部を設け、金型に前記
   凸部と嵌脱可能な凹部を設けるとともに、前記凹
   部、凸部は金型の中心と合致する如く交差させて
   設けたことを特徴とする成形機と金型の位置決め
   装置。