JPH05190341A - 誘導電器タンクの座板構造 - Google Patents
誘導電器タンクの座板構造Info
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- JPH05190341A JPH05190341A JP341992A JP341992A JPH05190341A JP H05190341 A JPH05190341 A JP H05190341A JP 341992 A JP341992 A JP 341992A JP 341992 A JP341992 A JP 341992A JP H05190341 A JPH05190341 A JP H05190341A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】座板を多機能化することにより、座板の数が少
なく、不用な座板が排除されて無駄な専有スペ−スが小
さい誘導電器タンクの座板構造を得る。 【構成】誘導電器タンク1の外壁に対称に突設されたジ
ャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ
−式輸送車用ブラケット等の座板の内少なくとも2つ以
上を兼ねるよう形成された兼用座板11と、タンクの外
壁側にあらかじめ形成されて兼用座板をその使用目的に
応じた複数箇所のいずれかに位置決めする受け座15,
16,17とを備えてなるものとする。
なく、不用な座板が排除されて無駄な専有スペ−スが小
さい誘導電器タンクの座板構造を得る。 【構成】誘導電器タンク1の外壁に対称に突設されたジ
ャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ
−式輸送車用ブラケット等の座板の内少なくとも2つ以
上を兼ねるよう形成された兼用座板11と、タンクの外
壁側にあらかじめ形成されて兼用座板をその使用目的に
応じた複数箇所のいずれかに位置決めする受け座15,
16,17とを備えてなるものとする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大容量の変圧器,リ
アクトル等の誘導電器のタンク外壁に設けられ、誘導電
器の移動時や据え付け後に加わる荷重の受け座として使
用される座板の構造に関する。
アクトル等の誘導電器のタンク外壁に設けられ、誘導電
器の移動時や据え付け後に加わる荷重の受け座として使
用される座板の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の座板構造を示す誘導電器タ
ンクの正面図、図8は従来の座板構造を示す誘導電器タ
ンクの側面図である。図において、誘導電器の中身を収
納したタンク1は、その側板2が補強用縦梁3で補強さ
れており、補強用縦梁3の下端部には互いに対称に2対
の基礎ボルト座6が溶接され、また補強用縦梁の上部に
はガ−タ−式輸送車用ブラケット7および吊り耳8が互
いに対称にそれぞれ2対溶接され、さらに側板2にも2
対のジャッキ受座5がジャッキを挿入できる高さ位置に
溶接され、全体として16個の座板がタンク1の外壁面
に突設される。
ンクの正面図、図8は従来の座板構造を示す誘導電器タ
ンクの側面図である。図において、誘導電器の中身を収
納したタンク1は、その側板2が補強用縦梁3で補強さ
れており、補強用縦梁3の下端部には互いに対称に2対
の基礎ボルト座6が溶接され、また補強用縦梁の上部に
はガ−タ−式輸送車用ブラケット7および吊り耳8が互
いに対称にそれぞれ2対溶接され、さらに側板2にも2
対のジャッキ受座5がジャッキを挿入できる高さ位置に
溶接され、全体として16個の座板がタンク1の外壁面
に突設される。
【0003】このように構成された誘導電器における4
種類の座板の利用方法としては、例えば吊り耳8を利用
してクレ−ンで吊り上げて定位置に運ばれた誘導電器
は、ジャッキ用座板5を利用してジャッキにより所定の
高さ持ち上げられ、ガ−タ−式輸送車用ブラケット7を
利用してガ−タ−式輸送車用の横梁9に支持され、この
状態で陸上輸送された誘導電器は上記と逆の手順で据え
付け場所の基礎上に位置決めされ、しかる後基礎ボルト
座6を利用して基礎にボルト結合するなど、誘導電器の
移動,輸送作業や固定作業に互いに異なる目的,時点で
利用される。
種類の座板の利用方法としては、例えば吊り耳8を利用
してクレ−ンで吊り上げて定位置に運ばれた誘導電器
は、ジャッキ用座板5を利用してジャッキにより所定の
高さ持ち上げられ、ガ−タ−式輸送車用ブラケット7を
利用してガ−タ−式輸送車用の横梁9に支持され、この
状態で陸上輸送された誘導電器は上記と逆の手順で据え
付け場所の基礎上に位置決めされ、しかる後基礎ボルト
座6を利用して基礎にボルト結合するなど、誘導電器の
移動,輸送作業や固定作業に互いに異なる目的,時点で
利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ジャッ
キ用座板5,基礎ボルト座6,ガ−タ−式輸送車用ブラ
ケット7,および吊り耳8等の座板は、タンク1に加え
る荷重の作用点をそれぞれの作業目的に対して最適位置
に保持する必要があるため、その使用時期が互いに異な
るにも係わらずそれぞれ独立してタンク1の外壁面に2
対宛溶接され、かつ誘導電器の据え付け作業を終了した
時点では基礎ボルト座6以外の座板は不用になるにも係
わらず、撤去することなく配設状態が維持される。従っ
て、合計16個の座板を製作するためにその製作費およ
び取り付け費用が嵩むとともに、据え付け終了後も12
個の不用な座板が誘導電器のタンクの外壁面を専有する
ために、必要な他の部材の取り付けスペ−スが制約を受
けるという問題があり、その改善が求められている。
キ用座板5,基礎ボルト座6,ガ−タ−式輸送車用ブラ
ケット7,および吊り耳8等の座板は、タンク1に加え
る荷重の作用点をそれぞれの作業目的に対して最適位置
に保持する必要があるため、その使用時期が互いに異な
るにも係わらずそれぞれ独立してタンク1の外壁面に2
対宛溶接され、かつ誘導電器の据え付け作業を終了した
時点では基礎ボルト座6以外の座板は不用になるにも係
わらず、撤去することなく配設状態が維持される。従っ
て、合計16個の座板を製作するためにその製作費およ
び取り付け費用が嵩むとともに、据え付け終了後も12
個の不用な座板が誘導電器のタンクの外壁面を専有する
ために、必要な他の部材の取り付けスペ−スが制約を受
けるという問題があり、その改善が求められている。
【0005】この発明の目的は、座板を多機能化するこ
とにより、座板の数を低減でき、かつ不用な座板が排除
されて無駄な専有スペ−スが小さい誘導電器タンクの座
板構造を得ることにある。
とにより、座板の数を低減でき、かつ不用な座板が排除
されて無駄な専有スペ−スが小さい誘導電器タンクの座
板構造を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するする
ために、この発明によれば、誘導電器の本体を収納した
タンクが、その外壁に対称に突設されたジャッキ用座
板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ−式輸送車
用ブラケット等の座板を備えたものにおいて、前記ジャ
ッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ−
式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上を兼ねる
よう形成された兼用座板と、前記タンクの外壁側にあら
かじめ形成されて前記兼用座板を複数箇所に位置決めす
る受け座とを備えてなるものとする。
ために、この発明によれば、誘導電器の本体を収納した
タンクが、その外壁に対称に突設されたジャッキ用座
板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ−式輸送車
用ブラケット等の座板を備えたものにおいて、前記ジャ
ッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ−
式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上を兼ねる
よう形成された兼用座板と、前記タンクの外壁側にあら
かじめ形成されて前記兼用座板を複数箇所に位置決めす
る受け座とを備えてなるものとする。
【0007】また、受け座が、タンクの補強用縦梁の複
数箇所にそれぞれ複数個形成されたボルト孔からなり、
所望のボルト孔に兼用座板がボルト結合されることによ
り、ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいは
ガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上
を兼ねるよう形成されてなるものとする。
数箇所にそれぞれ複数個形成されたボルト孔からなり、
所望のボルト孔に兼用座板がボルト結合されることによ
り、ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいは
ガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上
を兼ねるよう形成されてなるものとする。
【0008】さらに、受け座が、兼用座板とダブテ−ル
結合して兼用座板を上下方向に案内するようタンクの外
壁側に形成されたダブテ−ル形受け座からなり、兼用座
板がダブテ−ル形受け座の複数箇所にロックされること
により、ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,ある
いはガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ
以上を兼ねるよう形成されてなるものとする。
結合して兼用座板を上下方向に案内するようタンクの外
壁側に形成されたダブテ−ル形受け座からなり、兼用座
板がダブテ−ル形受け座の複数箇所にロックされること
により、ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,ある
いはガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ
以上を兼ねるよう形成されてなるものとする。
【0009】
【作用】この発明の構成において、座板構造をジャッキ
用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ−式輸
送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上を兼ねた兼用
座板と、タンクの外壁側にあらかじめ形成されて兼用座
板を複数箇所に位置決めする受け座とで構成したことに
より、2対(4個)の兼用座板を吊り上げ,ジャッキア
ップ,ガ−タ−輸送,および据え付けに好適な力の作用
点に形成された受け座に移動して固定することにより、
全ての移動作業,輸送作業,および据え付け作業に対応
する機能が得られるので、座板の個数を従来の1/4に
低減できるとともに、据え付け後不用な座板が誘導電器
の外壁面に占めるスペ−スを排除し、必要な他の部材の
設置スペ−スを拡張することができる。
用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ−式輸
送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上を兼ねた兼用
座板と、タンクの外壁側にあらかじめ形成されて兼用座
板を複数箇所に位置決めする受け座とで構成したことに
より、2対(4個)の兼用座板を吊り上げ,ジャッキア
ップ,ガ−タ−輸送,および据え付けに好適な力の作用
点に形成された受け座に移動して固定することにより、
全ての移動作業,輸送作業,および据え付け作業に対応
する機能が得られるので、座板の個数を従来の1/4に
低減できるとともに、据え付け後不用な座板が誘導電器
の外壁面に占めるスペ−スを排除し、必要な他の部材の
設置スペ−スを拡張することができる。
【0010】また、受け座が、タンクの補強用縦梁の複
数箇所にそれぞれ複数個形成されたボルト孔からなり、
所望のボルト孔に兼用座板がボルト結合されることによ
り、ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいは
ガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上
を兼ねるよう構成すれば、好適な力の作用点に形成され
た複数のねじ孔または貫通孔からなる簡素な受け座に兼
用座板を固定するだけの簡単な操作で、4個の兼用座板
を吊り上げ,ジャッキアップ,ガ−タ−輸送,および据
え付け等の複数の使用目的に兼用できる機能が得られる
とともに、誘導電器の据え付け時に兼用座板を最も下方
の受け座に連結して固定することにより、基礎ボルト座
としての4個の兼用座板のみが残ることになり、不用な
座板が排除されたスペ−スを有効利用できる機能が得ら
れる。
数箇所にそれぞれ複数個形成されたボルト孔からなり、
所望のボルト孔に兼用座板がボルト結合されることによ
り、ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいは
ガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上
を兼ねるよう構成すれば、好適な力の作用点に形成され
た複数のねじ孔または貫通孔からなる簡素な受け座に兼
用座板を固定するだけの簡単な操作で、4個の兼用座板
を吊り上げ,ジャッキアップ,ガ−タ−輸送,および据
え付け等の複数の使用目的に兼用できる機能が得られる
とともに、誘導電器の据え付け時に兼用座板を最も下方
の受け座に連結して固定することにより、基礎ボルト座
としての4個の兼用座板のみが残ることになり、不用な
座板が排除されたスペ−スを有効利用できる機能が得ら
れる。
【0011】さらに、受け座が、兼用座板とダブテ−ル
結合して兼用座板を上下方向に案内するようタンクの外
壁側に形成されたダブテ−ル形受け座からなり、兼用座
板がダブテ−ル形受け座の複数箇所のいずれかにロック
することにより、ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り
耳,あるいはガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なく
とも2つ以上を兼ねるよう構成すれば、ダブテ−ル形受
け座に案内された兼用座板を力の作用点に好適な位置に
移動してロックするより簡単化した作業で、4個の兼用
座板を吊り上げ,ジャッキアップ,ガ−タ−輸送,およ
び据え付け等の複数の使用目的に兼用できる機能が得ら
れるとともに、誘導電器の据え付け時に兼用座板を最も
下方に移動してロックすることにより、基礎ボルト座と
しての4個の兼用座板のみが残ることになり、不用な座
板が排除されたスペ−スを他の部材の配設スペ−スとし
て有効利用する機能が得られる。
結合して兼用座板を上下方向に案内するようタンクの外
壁側に形成されたダブテ−ル形受け座からなり、兼用座
板がダブテ−ル形受け座の複数箇所のいずれかにロック
することにより、ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り
耳,あるいはガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なく
とも2つ以上を兼ねるよう構成すれば、ダブテ−ル形受
け座に案内された兼用座板を力の作用点に好適な位置に
移動してロックするより簡単化した作業で、4個の兼用
座板を吊り上げ,ジャッキアップ,ガ−タ−輸送,およ
び据え付け等の複数の使用目的に兼用できる機能が得ら
れるとともに、誘導電器の据え付け時に兼用座板を最も
下方に移動してロックすることにより、基礎ボルト座と
しての4個の兼用座板のみが残ることになり、不用な座
板が排除されたスペ−スを他の部材の配設スペ−スとし
て有効利用する機能が得られる。
【0012】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の実施例になる座板構造を示す誘導
電器タンクの正面図、図2は実施例にになる座板構造の
ジャッキアップ状態を示す誘導電器タンクの側面図、図
3はこの発明の実施例になる座板構造のガ−タ−吊り状
態を示す誘導電器タンクの側面図であり、以下従来技術
と同じ構成部分には同一参照符号を付すことにより、重
複した説明を省略する。図において、誘導電器のタンク
1はその側板2の周囲に溶接されてタンクを強化する補
強梁を備え、その補強用縦梁3の外壁面には高さ方向の
異なる位置にそれぞれ複数個の貫通孔またはねじ孔から
なるガ−タ−式輸送車用ブラケット受け座17,ジャッ
キ用座板の受け座15,および基礎ボルト座用受け座1
6が形成される。また、兼用座板11は各受け座に係合
するボルト孔を有する取り付け板11Aと、この取り付
け板にL字状に溶接された受圧板11Bと、両者に跨が
って溶接された強め板11Cとからなり、受圧板11B
に基礎ボルト孔を形成することにより基礎ボルト座とし
ての機能を兼ね、強め板に図3に示すワイヤ−溝11F
を形成することにより吊り耳としての機能を兼ねるよう
構成される。
る。図1はこの発明の実施例になる座板構造を示す誘導
電器タンクの正面図、図2は実施例にになる座板構造の
ジャッキアップ状態を示す誘導電器タンクの側面図、図
3はこの発明の実施例になる座板構造のガ−タ−吊り状
態を示す誘導電器タンクの側面図であり、以下従来技術
と同じ構成部分には同一参照符号を付すことにより、重
複した説明を省略する。図において、誘導電器のタンク
1はその側板2の周囲に溶接されてタンクを強化する補
強梁を備え、その補強用縦梁3の外壁面には高さ方向の
異なる位置にそれぞれ複数個の貫通孔またはねじ孔から
なるガ−タ−式輸送車用ブラケット受け座17,ジャッ
キ用座板の受け座15,および基礎ボルト座用受け座1
6が形成される。また、兼用座板11は各受け座に係合
するボルト孔を有する取り付け板11Aと、この取り付
け板にL字状に溶接された受圧板11Bと、両者に跨が
って溶接された強め板11Cとからなり、受圧板11B
に基礎ボルト孔を形成することにより基礎ボルト座とし
ての機能を兼ね、強め板に図3に示すワイヤ−溝11F
を形成することにより吊り耳としての機能を兼ねるよう
構成される。
【0013】このように構成された誘導電器タンクの座
板構造において、ジャッキアップ時には兼用座板11を
ジャッキ用座板の受け座15にボルト結合し、受圧板1
1Bの下にジャッキを挿入して2対の兼用座板を押し上
げることによりジャッキアップ機能が得られ、兼用座板
11をガ−タ−式輸送車用ブラケット受け座17側に移
し換えることによりガ−タ−式輸送車用ブラケットとし
ての機能が得られ、兼用座板を基礎ボルト座用受け座1
6側に移し換えて基礎にボルト結合することにより基礎
ボルト座としての機能が得られ、さらに兼用座板をガ−
タ−式輸送車用ブラケット受け座17にボルト結合した
状態でワイヤ−溝11Fを利用して吊り上げることによ
り吊り耳としての機能が得られるので、最大4種類の機
能を兼ねた誘導電器タンクの座板構造を4個の兼用座板
を用いて得ることができる。従って、座板の数を従来の
1/4に減らすことが可能となり、その製作費を大幅に
低減できるとともに、4個の兼用座板を基礎ボルト座と
して無駄なく活用でき、さらに据え付け後は不用な12
個の座板を排除できるので、得られたスペ−スを他に必
要な部材の配設スペ−スとして有効に利用できる利点が
得られる。
板構造において、ジャッキアップ時には兼用座板11を
ジャッキ用座板の受け座15にボルト結合し、受圧板1
1Bの下にジャッキを挿入して2対の兼用座板を押し上
げることによりジャッキアップ機能が得られ、兼用座板
11をガ−タ−式輸送車用ブラケット受け座17側に移
し換えることによりガ−タ−式輸送車用ブラケットとし
ての機能が得られ、兼用座板を基礎ボルト座用受け座1
6側に移し換えて基礎にボルト結合することにより基礎
ボルト座としての機能が得られ、さらに兼用座板をガ−
タ−式輸送車用ブラケット受け座17にボルト結合した
状態でワイヤ−溝11Fを利用して吊り上げることによ
り吊り耳としての機能が得られるので、最大4種類の機
能を兼ねた誘導電器タンクの座板構造を4個の兼用座板
を用いて得ることができる。従って、座板の数を従来の
1/4に減らすことが可能となり、その製作費を大幅に
低減できるとともに、4個の兼用座板を基礎ボルト座と
して無駄なく活用でき、さらに据え付け後は不用な12
個の座板を排除できるので、得られたスペ−スを他に必
要な部材の配設スペ−スとして有効に利用できる利点が
得られる。
【0014】図4はこの発明の異なる実施例になる座板
構造を示す誘導電器タンクの平面図、図5は異なる実施
例における兼用座板を示す斜視図、図6は異なる実施例
における兼用座板のロック位置を示す側面図であり、兼
用座板21がダブテ−ル(鳩の尾形の突起)22Dおよ
びワイヤ−溝22Fを有する縦板22と、基礎ボルト孔
23Hを有する受圧板23とが互いにT字状に溶接され
た構造を持ち、誘導電器タンク1の補強用縦梁3の外壁
面側にダブテ−ル22Dに係合するダブテ−ル溝を有す
るダブテ−ル形受け座28が設けられ、兼用座板21を
補強用縦梁に沿って上下方向に案内するよう構成された
点が前述の実施例と異なっている。
構造を示す誘導電器タンクの平面図、図5は異なる実施
例における兼用座板を示す斜視図、図6は異なる実施例
における兼用座板のロック位置を示す側面図であり、兼
用座板21がダブテ−ル(鳩の尾形の突起)22Dおよ
びワイヤ−溝22Fを有する縦板22と、基礎ボルト孔
23Hを有する受圧板23とが互いにT字状に溶接され
た構造を持ち、誘導電器タンク1の補強用縦梁3の外壁
面側にダブテ−ル22Dに係合するダブテ−ル溝を有す
るダブテ−ル形受け座28が設けられ、兼用座板21を
補強用縦梁に沿って上下方向に案内するよう構成された
点が前述の実施例と異なっている。
【0015】このように構成された誘導電器タンクの座
板構造においては、作業目的に応じてダブテ−ル形受け
座28に案内された兼用座板21を上下方向に移動さ
せ、図6に示す所定位置で例えば図示しないロックピン
をダブテ−ル形受け座側の孔に差し込むなどの方法で兼
用座板をロックすることにより、4個の兼用座板を誘導
電器の吊り上げ,ジャッキアップ,ガ−タ−輸送,ある
いは基礎固定に兼用することができるとともに、受け座
と兼用座板をダブテ−ル結合するよう構成したことによ
り、兼用座板のロック位置の変更操作を一段と容易化で
きる利点が得られる。なお、比較的小容量の誘導電器の
場合には、ダブテ−ル形受け座28をタンクの側板に直
接取り付け、ダブテ−ル形受け座21がタンクの補強用
縦梁を兼ねるよう形成してもよい。
板構造においては、作業目的に応じてダブテ−ル形受け
座28に案内された兼用座板21を上下方向に移動さ
せ、図6に示す所定位置で例えば図示しないロックピン
をダブテ−ル形受け座側の孔に差し込むなどの方法で兼
用座板をロックすることにより、4個の兼用座板を誘導
電器の吊り上げ,ジャッキアップ,ガ−タ−輸送,ある
いは基礎固定に兼用することができるとともに、受け座
と兼用座板をダブテ−ル結合するよう構成したことによ
り、兼用座板のロック位置の変更操作を一段と容易化で
きる利点が得られる。なお、比較的小容量の誘導電器の
場合には、ダブテ−ル形受け座28をタンクの側板に直
接取り付け、ダブテ−ル形受け座21がタンクの補強用
縦梁を兼ねるよう形成してもよい。
【0016】
【発明の効果】この発明は前述のように、座板構造をジ
ャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ
−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上を兼ね
た兼用座板と、タンクの外壁側にあらかじめ形成されて
兼用座板を複数箇所に位置決めする受け座とで構成し
た。その結果、2対(4個)の兼用座板を吊り上げ,ジ
ャッキアップ,ガ−タ−輸送,および据え付けに好適な
力の作用点に形成された受け座に移動して固定すること
により、全ての移動作業,輸送作業,および据え付け作
業に対応する機能が得られるので、従来技術で問題とな
った座板の個数を従来の1/4にまで低減でき、座板の
製作費を大幅に低減できるとともに、誘導電器の据え付
け後不用な座板が誘導電器の外壁面に占めるスペ−スを
排除し、必要な他の部材の設置スペ−スとして活用でき
る省スペ−ス化された座板構造を有する誘導電器を経済
的にも有利に提供することができる。
ャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ
−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上を兼ね
た兼用座板と、タンクの外壁側にあらかじめ形成されて
兼用座板を複数箇所に位置決めする受け座とで構成し
た。その結果、2対(4個)の兼用座板を吊り上げ,ジ
ャッキアップ,ガ−タ−輸送,および据え付けに好適な
力の作用点に形成された受け座に移動して固定すること
により、全ての移動作業,輸送作業,および据え付け作
業に対応する機能が得られるので、従来技術で問題とな
った座板の個数を従来の1/4にまで低減でき、座板の
製作費を大幅に低減できるとともに、誘導電器の据え付
け後不用な座板が誘導電器の外壁面に占めるスペ−スを
排除し、必要な他の部材の設置スペ−スとして活用でき
る省スペ−ス化された座板構造を有する誘導電器を経済
的にも有利に提供することができる。
【0017】また、受け座が、タンクの補強用縦梁の複
数箇所にそれぞれ複数個形成されたボルト孔からなり、
所望のボルト孔に兼用座板がボルト結合されることによ
り、ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいは
ガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上
を兼ねるよう構成すれば、好適な力の作用点に形成され
た複数のねじ孔または貫通孔からなる簡素で安価な受け
座に兼用座板を移動して固定するだけの簡単な操作で、
4個の兼用座板を吊り上げ,ジャッキアップ,ガ−タ−
輸送,および据え付け等の複数の使用目的に兼用できる
とともに、誘導電器の据え付け時に兼用座板を最も下方
の受け座に連結して固定することにより、基礎ボルト座
としての4個の兼用座板のみが残ることになり、不用な
座板が排除されたスペ−スを他の部材の配設スペ−スと
して有効利用できる座板構造を有する誘導電器を経済的
にも有利に提供することができる。
数箇所にそれぞれ複数個形成されたボルト孔からなり、
所望のボルト孔に兼用座板がボルト結合されることによ
り、ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいは
ガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上
を兼ねるよう構成すれば、好適な力の作用点に形成され
た複数のねじ孔または貫通孔からなる簡素で安価な受け
座に兼用座板を移動して固定するだけの簡単な操作で、
4個の兼用座板を吊り上げ,ジャッキアップ,ガ−タ−
輸送,および据え付け等の複数の使用目的に兼用できる
とともに、誘導電器の据え付け時に兼用座板を最も下方
の受け座に連結して固定することにより、基礎ボルト座
としての4個の兼用座板のみが残ることになり、不用な
座板が排除されたスペ−スを他の部材の配設スペ−スと
して有効利用できる座板構造を有する誘導電器を経済的
にも有利に提供することができる。
【0018】さらに、受け座が、兼用座板とダブテ−ル
結合して兼用座板を上下方向に案内するようタンクの外
壁側に形成されたダブテ−ル形受け座からなり、兼用座
板がダブテ−ル形受け座の複数箇所にロックされること
により、ジャッキ受座,基礎ボルト座,吊り耳,あるい
はガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以
上を兼ねるよう形成すれば、ダブテ−ル形受け座に案内
された兼用座板を力の作用点に好適な位置に移動してロ
ックする簡単な作業で、4個の兼用座板を吊り上げ,ジ
ャッキアップ,ガ−タ−輸送,および据え付け等の複数
の使用目的に兼用できるので、兼用座板の位置変更作業
をより一層簡単化でき、従って作業能率がより高い座板
構造を有する誘導電器を提供することができる。
結合して兼用座板を上下方向に案内するようタンクの外
壁側に形成されたダブテ−ル形受け座からなり、兼用座
板がダブテ−ル形受け座の複数箇所にロックされること
により、ジャッキ受座,基礎ボルト座,吊り耳,あるい
はガ−タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以
上を兼ねるよう形成すれば、ダブテ−ル形受け座に案内
された兼用座板を力の作用点に好適な位置に移動してロ
ックする簡単な作業で、4個の兼用座板を吊り上げ,ジ
ャッキアップ,ガ−タ−輸送,および据え付け等の複数
の使用目的に兼用できるので、兼用座板の位置変更作業
をより一層簡単化でき、従って作業能率がより高い座板
構造を有する誘導電器を提供することができる。
【図1】この発明の実施例になる座板構造を示す誘導電
器タンクの正面図
器タンクの正面図
【図2】実施例になる座板構造のジャッキアップ状態を
示す誘導電器タンクの側面図
示す誘導電器タンクの側面図
【図3】実施例にになる座板構造のガ−タ−吊り状態を
示す誘導電器タンクの側面図
示す誘導電器タンクの側面図
【図4】この発明の異なる実施例になる座板構造を示す
誘導電器タンクの平面図
誘導電器タンクの平面図
【図5】異なる実施例における兼用座板を示す斜視図
【図6】異なる実施例における兼用座板のロック位置を
示す側面図
示す側面図
【図7】従来の座板構造を示す誘導電器タンクの正面図
【図8】従来の座板構造を示す誘導電器タンクの側面図
1 誘導電器のタンク 2 側板 3 補強用縦梁 5 ジャッキ用座板 6 基礎ボルト座 7 ガ−タ−式輸送車用ブラケット 8 吊り耳 9 ガ−タ−式輸送車の横梁(ガ−タ−) 11 兼用座板 15 ジャッキ用座板の受け座 16 基礎ボルト座用受け座 17 ガ−タ−式輸送車用ブラケット受け座 21 兼用座板 28 ダブテ−ル形受け座
Claims (3)
- 【請求項1】誘導電器の本体を収納したタンクが、その
外壁に対称に突設されたジャッキ用座板,基礎ボルト
座,吊り耳,あるいはガ−タ−式輸送車用ブラケット等
の座板を備えたものにおいて、前記ジャッキ用座板,基
礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ−式輸送車用ブラ
ケットの内少なくとも2つ以上を兼ねるよう形成された
兼用座板と、前記タンクの外壁側にあらかじめ形成され
て前記兼用座板を複数箇所に位置決めする受け座とを備
えてなることを特徴とする誘導電器タンクの座板構造。 - 【請求項2】受け座が、タンクの補強用縦梁の複数箇所
にそれぞれ複数個形成されたボルト孔からなり、所望の
ボルト孔に兼用座板がボルト結合されることにより、ジ
ャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−タ
−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上を兼ね
るよう形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
誘導電器タンクの座板構造。 - 【請求項3】受け座が、兼用座板とダブテ−ル結合して
兼用座板を上下方向に案内するようタンクの外壁側に形
成されたダブテ−ル形受け座からなり、兼用座板がダブ
テ−ル形受け座の複数箇所にロックされることにより、
ジャッキ用座板,基礎ボルト座,吊り耳,あるいはガ−
タ−式輸送車用ブラケットの内少なくとも2つ以上を兼
ねるよう形成されてなることを特徴とする請求項1記載
の誘導電器タンクの座板構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP341992A JPH05190341A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 誘導電器タンクの座板構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP341992A JPH05190341A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 誘導電器タンクの座板構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05190341A true JPH05190341A (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11556862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP341992A Pending JPH05190341A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 誘導電器タンクの座板構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05190341A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009159673A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 電力変換装置 |
JP2010192805A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | 変圧器タンクおよび変圧器タンクの製造方法 |
CN107464671A (zh) * | 2017-09-28 | 2017-12-12 | 江苏容源电力设备有限公司 | 一种起吊方便的变压器油箱 |
-
1992
- 1992-01-13 JP JP341992A patent/JPH05190341A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009159673A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 電力変換装置 |
JP2010192805A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | 変圧器タンクおよび変圧器タンクの製造方法 |
CN107464671A (zh) * | 2017-09-28 | 2017-12-12 | 江苏容源电力设备有限公司 | 一种起吊方便的变压器油箱 |
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