JPH0518936B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0518936B2
JPH0518936B2 JP62029813A JP2981387A JPH0518936B2 JP H0518936 B2 JPH0518936 B2 JP H0518936B2 JP 62029813 A JP62029813 A JP 62029813A JP 2981387 A JP2981387 A JP 2981387A JP H0518936 B2 JPH0518936 B2 JP H0518936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
guide hole
fluid
hole
thread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62029813A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63152435A (ja
Inventor
Koji Tajiri
Katsuhiro Yugami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Publication of JPS63152435A publication Critical patent/JPS63152435A/ja
Publication of JPH0518936B2 publication Critical patent/JPH0518936B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は糸条に流体を噴射して糸条に交絡を付
与する糸条交絡処理装置に関する。 [従来技術] 従来、糸条に交絡を付与する方法もしくは装置
として糸導孔と、該糸導孔に開口する流体噴射孔
とからなり、糸導孔内を走行する糸条に流体噴射
孔から流体を噴射して、交絡を付与するようにし
た交絡処理装置が知られている。 例えば、特開昭57−95332号公報には交絡処理
装置の糸入側及び糸出側に、それぞれ3〜13mmの
間隔をおいて糸条案内管を設け糸条の横方向の振
動を拘束するようにした装置が示されている。 一方、近年になつて、紡糸、延伸、加工の各工
程を連続化して生産の合理化を図ろうとする場合
が多くなり、その際に、糸条に交絡処理を施そう
とすると、必然的に2000m/分以上といつた高速
度で走行する糸条に処理を施さなければならなく
なる。かかる高速度で走行している糸条に前述の
交絡処理装置で交絡を付与しようとすると、どう
しても3Kg/cm2以上の高圧の圧縮流体を糸条に噴
射してやらないと充分な処理効果をあげることが
できない。 ところが、前述の如き従来の流体交絡処理方法
において、3Kg/cm2以上の高圧の圧縮流体を噴射
させると、圧縮流体が糸導孔を通過してその両端
部から大気中に噴出する際に、急激に膨脹し、あ
らゆる方向に不規則に噴出、拡散する。その結
果、糸導孔の両端部において、走行糸条が圧縮流
体の強い乱流作用、特に、糸条走行方向に対して
直角方向の流体作用を受け、糸条を構成する単繊
維のうちのいくつかが、糸条から引き離されるた
めに、多数のループを誘発することになる。多数
のループを有する糸条は、製織時あるいは、パイ
ル糸としてタフトする時などの後加工工程で、ル
ープがガイド等にひつかかり、操業性を著しく低
下させるという大きな問題を有している。 又、前述の特開昭57−95332号公報の装置では
高速の糸条処理を行うためには糸を通すことが非
常に困難で、低速でかつ不連続の糸条処理しか可
能でないという大きな問題がある。かつ糸入側と
糸出側の糸条案内管と流体処理装置が別々なた
め、そのセンターが合わせにくく、高速で糸条処
理を行うと、この欠点が致命的な交絡低下をまね
く。 又、近年異色性繊維を混繊交絡または交絡処理
を別工程で行うことが、特にカーペツトにおいて
増加している。この場合前述の様な糸条処理装置
では流体の消費量が多く、コストアツプになり大
きな問題となつている。又前述した糸条案内管と
流体処理装置のセンターずれが致命的な混繊斑
(色柄の流れ)をひきおこし問題となつている。
更に従来の流体処理方法又は装置では糸条が糸導
孔の一方の壁面に吹き寄せられるなどして噴射孔
の位置する糸導孔の中心部で開繊が良好にいか
ず、このためその部分に交絡抜けが発生すること
が起こり易い問題を有している。 [発明の目的] 本発明の目的は、上述の如き従来の流体処理方
法および装置の問題点を解消し、高速走行時でも
流体処理装置への糸通しを簡素化し、糸導のセン
ターが確実に固定でき、走行糸条に高圧の圧縮流
体を噴射して処理する場合でも、均一な交絡処理
と糸条にループを発生させない操作性の良い交絡
処理装置を提供することにある。 又、低速での使用にあたつては、流体の消費量
の減少が可能になる交絡処理装置の提供にある。
このような目的は次ぎに示す構成とすることによ
つて達成することができる。 [発明の構成] すなわち、本発明は糸導孔に糸導に対して直交
する流体噴射孔を開口せしめ、該糸導孔を走行す
る糸条に流体噴射孔から圧縮流体を直交する方向
に噴射するようにした糸条の交絡付与装置におい
て、横断面形状が円形もしくは長円状の糸導孔を
設け、その両端部に糸導孔の横断面積より小さい
糸導案内孔を中心線方向に設けるとともに、糸導
孔の両端部に流体噴射孔断面積の1/3より大きい
総断面積を有する圧縮流体を外部に導出する放出
孔を糸導案内孔とほぼ平行に穿設したことを特徴
とする糸条の交絡処理装置である。 以下、本発明を図面に基いて説明する。第1図
は本発明の具体例を示す縦断面図である。 図において、1は本体で該本体1の中央部に糸
導孔2が穿設されると共に糸導孔2には圧縮流体
の噴射孔3が開口している。 本体1の両端部となる糸導孔2の両端部には糸
導孔2より断面積の小さい糸条案内孔4,5が中
心線方向に設けられ、それぞれ糸条の入口6、出
口7を形成している。又本体1の両端部には圧縮
流体を糸導孔2から導出する放出孔8,9が設け
られている。 流体噴射孔3の角度、開口位置、形状、開口数
などは、糸条の処理目的によつて適宜変更するこ
とができる。 一方、糸条案内孔4,5の断面積は糸条がその
中を自由に通過することができ、かつ糸条の横方
向の振動を拘束するために出来るだけ小さい方が
好ましい。この場合、案内孔の断面積は糸導孔2
の断面積の少なくとも1/3以下、望ましくは1/4〜
1/50程度とするのが好ましい。さらにループ発生
防止のうえからは断面積Dmm2が糸条のデニール
Deとの間に次式を満足する範囲内にあることが
好ましい。すなわち、糸のデニールに応じて出来
るだけ案内孔は細くする必要があり、下記の式は
その最適値を示す。このようにすることにより糸
条案内孔より噴射流体の流出が防げ、かつバルー
ンの抑制やループの発生をおさえることができ
る。 De×(1/2000)≦D≦De×(1/200) さらに最適にはDe/1500≦D≦De/500の範
囲にすることが望ましい。また糸条案内孔の長さ
は5mm以上とするのが望ましく、この長さが短す
ぎるとループ発生を抑止する効果が低下すると共
に、糸条の振動、バルーンもおさえることが難し
く、このようなバルーン、振動があると糸条が振
動により張力変化を起しインターレースのバラツ
キ、交絡抜けが生じ易くなる傾向が強くなる。さ
らに最適には糸条案内孔の長さは30mm〜150mm程
度あることが振動を規制し、インターレースのバ
ラツキをなくするために好ましい。 特に、糸導孔2の両端部に開口している流体放
出孔8,9の総断面積が少なくとも流体噴射孔3
の断面積(噴射孔が複数個ある場合はその総断面
積)より、大であることが流体処理効果を低下さ
せず、かつ糸導孔両端部の流体放出孔8,9から
の流体排出をスムーズに行わせ、糸条にループを
形成させないようにするうえで望ましく、又、糸
条の交絡度を均一にするうえで望ましい。 流体放出孔は糸条案内孔に対し水平が望ましい
が、これに限定されることなく適宜変更すること
ができる。 糸導孔2の横断面形状は円形、楕円形、多角形
等が用いられるが、より好ましくは楕円形もしく
は矩形の相対する1組の辺が半円状もしくは弧状
となつたもので(このような形状を総称して長円
状と略称する)、この場合放出孔8,9は糸導孔
の長径側の両端部に対称的に位置するように設け
るのが効果的である。このような具体例を第2〜
3図に示す。 第2〜3図は両端部に放出孔8,9を設けた場
合で第2図は正面図、第3図は第2図のA−
A′線矢視方向の側面図である。図において、a,
bはそれぞれ糸導孔の短軸、長軸、d1は噴射孔の
直径、d2は糸条案内孔の直径、d3は放出孔の直径
である。また2点鎖線10で示す如く、中央水平
面で分割可能な割型構造とし、糸掛時(糸通し
時)には解放して糸を中に入れ、運転時には別に
設けた圧着装置等(図示せず)で本体1を圧着し
て閉じ込めるようにすれば確実かつ容易に糸掛け
を行うことが可能となつて好ましい。 又長手方向に糸導孔2および糸条案内孔4に連
結する糸導入用のスリツトを設けてもよい。この
場合糸掛後にスリツトからの流体放出を防ぐため
に蓋を必要に応じて取付けられるようにしてもよ
い。尚、便宜上符号は第1図と同じものを用い
た。 糸条案内孔4,5は後述のように糸導孔2のセ
ンターに糸条を位置させ固定することによりイン
ターレースが入り易くなると共に、糸条の単糸が
バラケにくくなるためループになりにくく、更に
糸条と流体との排出が分離できるためループが発
生し難くなる。又細い糸条案内孔に、例えば5mm
以上望ましくは30mm以上拘束されることにより糸
条のバルーン(流体噴射による振動)が制御さ
れ、それによる張力変動がおさえられるため交絡
抜けが少なくなり均一なインターレースがかかる
等の効果を奏する。糸条案内孔は円管又はU溝管
を挿着することによつても形成されるが、この場
合円管を交換することによつて糸条銘柄、大きさ
に応じて最適な孔径とすることが可能となる。 [作 用] 次に本発明の作用を説明する。 第1図において、交絡処理を施すための糸条Y
は糸導孔2内を糸条入口6から糸条出口7へと矢
印方向へ走行している。高圧圧縮流体は流体噴射
孔3から走行糸条Yへと噴射される。噴射された
高圧流体は糸条Yに交絡を付与した後、糸導孔2
の両端部、即ち流体放出孔8,9から外部へ排出
される。この際、本発明の装置では糸条案内孔
4,5が糸導孔2に直結されているため該糸条案
内孔4,5によつて流体放出孔8,9から大気中
へ噴出される圧縮流体から糸条Yを保護すること
ができ、更には糸条案内孔4,5から排出される
流体を糸条走行方向と平行な方向に整流し、ルー
プ発生原因となる乱流作用、特に糸条走行方向に
対して直角方向の流体作用を軽減させることがで
きる。 その結果、流体処理による糸条のループ発生が
大幅に抑制される。 又、糸条案内孔4,5が、糸導孔2に直結され
ているため糸条の振動を糸導孔2内で固定するこ
とが可能となり、センターをくるいない中心に固
定できるために糸条Yの交絡処理を均一になさし
めることができる。 特に第2〜3図に示すような形状の場合は糸導
孔2と流体放出孔8,9のバランスがよく作動流
体の排出が効果的に行われると共に、糸条案内孔
4,5により糸条が固定され、このため第4〜5
図に示す如く糸条案内孔4,5が節となり、流体
噴射孔のある中心部で単糸が開繊して腹となり単
糸が混合、交錯してインターレースが均一にかか
る。 又糸条案内孔により、このバルーンがノズルの
両端に伝播するのを抑制できるため、バルーンの
変動による張力変化が生じなく、従つて交絡抜け
のない良好な製品が安定して得られる。 尚、高圧圧縮流体としては圧縮可能な気体が好
ましく、通常は空気が用いられる。 糸掛けは糸条案内孔が本体自体に形成されてい
るため本体への1回の糸通しで作業がすみ、特開
昭57−95332号公報の如く前側の案内管、インタ
ーレースノズル、後側の案内管と3度も糸通し作
業を行う必要がない。この糸掛作業は前記のよう
に半割構造、スリツト構造等にすれば更に容易に
行える。又案内孔とノズル本体とのセンターが中
心に固定されているため、ノズル壁面糸の抵抗が
少なく、バルーン開繊が一定にかつ確実に出来る
ため、均一なインターレースが可能となる。 [実施例] 以下、本発明について、実施例を挙げて説明す
る。 実施例1、比較例1 3000m/分の速度で延伸したナイロン6からな
る1300デニール、68フイラメントのマルチフイラ
メント糸を190℃の加熱ローラで予熱し、引き続
き加熱流体乱流噴射ノズルに導いて、25%のオー
バフイード状態に保つたマルチフイラメント糸に
4.5Kg/cm2の加熱スチームを噴射し、巻縮を行つ
た。この巻縮加工したマルチフイラメント糸を連
続して2400m/分で引き取り、引き続き第1図に
示した交絡処理装置に2.0%の伸張状態で通し、
これに6.0Kg/cm2の圧縮空気噴射して、交絡を付
与した後、高速ワインダーにより巻き取つた。得
られた糸条のデニールは、1600デニールであつ
た。 ここで交絡処理装置において、糸導孔2の直径
は6mm、流体噴射孔3の直径は4mm、糸条案内孔
4,5の長さは30mm、その内径は1.3mm、流体放
出孔8,9の直径は3mmで、糸導孔2の両端部に
合計4孔開口している。 流体噴射孔の断面積は12.6mm2、流体放出孔の総
面積は28.3mm2で流体放出孔の面積が2倍強と十分
大きい。 糸条におけるループ発生状況の評価は高速ワイ
ンダーで巻取中の糸条にストロボを照射し、長さ
が2cm以上でかつ高さが0.5cm以上のループの数
をカウントして、10000m当たりのループ数で表
すことにより行つた。 その結果は、ループの発生は極めて少なく、カ
ーペツトのパイル糸としてタフトする際の操業性
も良好であつた(実施例1)。 一方、比較のために、糸条案内孔と流体放出孔
を有しない、第6図のような従来の(糸導孔と流
体噴射孔を含んで構成される)装置で同様のテス
トを行つたところ、この場合はループ数は120
ケ/10000mでループの発生が多く、カーペツト
のパイル糸としてタフトする際に、ループがガイ
ド等にひつかかり操業性が著しく悪かつた。又交
絡抜けも多く、非常に不均一な糸であつた(比較
例1)。 実施例 2 2500m/minの延伸速度で延伸した2100de/
136filのナイロン−6マルチフイラメント糸を実
施例1と同じ加工条件で巻縮加工し、2000m/
minで引き取り、第2〜3図に示すような装置を
使用して交絡処理を行つた。得られた糸条のデニ
ールは2500de/136filだつた。このときの糸導孔
2は両端部の半円の直径4.1mm、流体噴射孔の直
径d1は5.2mm、糸条案内孔4,5の長さ50mm、そ
の内径d2は2.0mm、流体放出孔8,9の直径は3.0
mmで糸導孔の両端部に4孔開口しており、その両
側総面積は28.26mm2である。流体噴射孔の総面積
は21.33mm2である。この場合のループ発生数は5
ケ/10000mであり、その他については実施例1
と同様もしくは劣るところはなかつた。 実施例3、比較例2 3000m/分の速度で、延伸したナイロン6から
なる1300de/68filのマルチフイラメント糸で、
2種類の異染色性を有する糸を190℃の加熱ロー
ラで予熱し、引き続き熱流体乱流噴射ノズルに導
いて、25%のオーバフイード状態に保つたマルチ
フイラメント糸に6.0Kg/cm2の加熱スチームを噴
射し、巻縮加工を行い、3200de/136filの糸条を
連続して2400m/分で引き取り、引き続き第1図
に示した交絡処理装置で糸導孔の直径が8mm、流
体噴射孔の直径が6mm、糸条案内孔の直径が2.5
mm、流体噴射孔直径が4mmの装置に2%の伸張状
態で通し、これに5.0Kg/cm2の圧縮空気を噴射し
て混繊交絡を付与した後、高速ワインダーにより
巻き取つた。得られた糸条のデニールは3200de
であつた。 この得られた糸条でカーペツトとして評価した
ところ、ほど良いコントラスト、混繊性が得ら
れ、良好な風合のカーペツトが得られた。一方、
糸条案内孔のない第6図のような交絡付与装置で
得られた糸条は交絡のぬけが多く、カーペツトと
しても柄の流れが発生し、コントラスト、混繊性
の良くないカーペツトとなつた。 実施例4〜7、比較例3、4 第1図の交絡処理装置を使用して、速度600
m/分で、2000デニールのナイロン糸を交絡処理
を糸条案内孔有り、無しで実施したところ、糸条
案内孔を有する交絡処理装置(実施例4、5)は
糸条案内孔を有しない交絡処理装置(比較例3、
4)に比較して、インターレースのバラツキ
(CV値=σ/×100で比較)において、第1表
に示す如くきわだつて良好な結果が得られた。 又、第2〜3図に示す交絡処理装置を使用し同
様にテストを行つた結果も同時に示す(実施例
6、7)。 実施例8〜9、比較例5 速度2500m/分で2500デニールのナイロン糸に
交絡処理を、糸条案内孔を前後に有した装置(実
施例8、第1図)、(実施例9、第2図)、使用し
ない装置(比較例5)で比較したところ、第1表
の如く実施例8〜9は比較例5に比較して、I/
L度についても、I/L度のバラツキ度でも、良
好な結果が得られた。 実施例8〜10、比較例6 第1図の交絡処理装置を使用して速度2500m/
分で2500デニールのナイロン糸の交絡処理を行う
に当たり糸条案内孔の断面積を糸導孔面積の1/3
以上(比較例6)と、それ以下の装置(実施例実
施例8〜10)と比較を行つたところ、糸条案内孔
の断面積が糸導孔面積の1/3以下の装置(実施例
11)は、糸の振動の規制が十分に行われ、交絡処
理が十分に実施でき、インターレースのバラツキ
について良好な結果が得られた。特に実施例9は
糸条案内孔の断面積が2500de/1500〜2500/500
=1.67〜5.0mm2の範囲に入つているため、インタ
ーレースの抜けが少なく、均一なインターレース
となつていることが分かる。 実施例8〜9、11、比較例7 第1図は第2図の交絡処理装置において、速度
2500m/分で2500デニールのナイロン糸を交絡処
理を行うに当たつて、糸条案内孔の長さを比較と
たところ、糸条案内孔の長さが5mmの装置は長さ
が3mmの装置に比較して、インターレースのバラ
ツキが小さく良好な結果が得られた。 特に実施例8は糸条案内孔の長さが30mmと長い
ため更にインターレースの抜けが少なくなつた。
又実施例9に示すように長さが100mmと長いもの
は特に高速下でバルーンが良く規制でき、きわめ
て均一なインターレースが付与できることが分か
る。 実施例8、12、比較例8 第1図の交絡処理装置を使用して速度2500m/
分で2500デニールのナイロン糸の交絡処理を行う
に当たり、流体放出孔面積が流体噴射孔の面積の
1/3以上の装置(実施例8、12)と1/3以下の装置
(比較例8)を比較したところ、放出孔面積が流
体噴射孔の1/3以上の装置で、インターレース度
及びインターレースのバラツキにおいて良好な結
果が得られた。特に放出孔が噴射口の225%であ
る実施例8はこの点で優れていることが分かる。 尚、実施例3、10〜12において第2図に示す装
置を使用した場合も同様もしくは更に良好な結果
が得られた。
【表】
【表】 ここで、インターレース度の測定は次のように
して行つた。 糸条をチーズより解舒し、約120cmの長さ切り
取り、下端に10mg/deの荷重を掛け垂直に吊り
下げる。この糸条の上側よりフツクのついた50
mg/deの荷重を、糸条をフツクで約半分に割る
ようにして引掛けてこの荷重が止まるまで下に落
とし、止まつた下の位置に再び前記荷重付きのフ
ツクを引掛け、同様な作業を繰り返す。これより
100cmあたりフツクが止まつた回数Xnを計算す
る。 これを50回繰り返し、これより インターレース度X=Xo=50n=1 o /50 50回測定中の最大値〓maxと最小値〓minより R=〓max−〓min σ=√(〓o 2−〓2)(〓−1) 実施例 13 第2〜3図に示す装置を用いてナイロン6の巻
縮加工糸の繊度(デニール)を変えてコーミング
ル(インターレース)加工を行つた。糸速は2000
m/minで、コーミングルノズルに供給される圧
空圧力は5.5Kg/cm2であり、装置の主要寸法(mm
単位)は次の通りである。 糸導孔の短軸(a) 4.5 糸条の長軸(b) 12.0 噴射孔の直径(d1) 5.2 糸条案内孔の直径(d2) 2.0 放出孔の直径(d3) 4.0 糸入口側糸条案内孔の長さ 20.0 糸出口側糸条案内孔の長さ 100.0 糸導孔の長さ 30.0 噴射孔の断面積[A] 21.2 糸導孔の断面積[B] 49.8 放出孔(4ケ)の総断面図[C] 50.2 案内孔の断面積[D] 3.14 その結果を第2表に示す。
【表】 第2表から明らかなように、糸条案内孔の断面
積3.14に対して、De/1500≦D≦De/500を満足
するNo.13−4、5、6、7は糸の案内孔の通過性
も良好で、糸の太さに対して最適な径のため案内
孔を通つての噴射流体の流出も少なく、従つてル
ープの発生も少なく、バルーンも抑制され、イン
ターレースの抜け、バラツキも少なく良好なコー
ミングル糸が得られた。 更に、De/2000≦D≦De/200を満足するNo.
13−2、3、8、9で同様に良好な結果が得られ
た。 No.13−1は糸が案内孔径に対して太すぎ、抵抗
が強く走行が不安定となり、インターレースの抜
け、バラツキが大きく満足する結果は得られなか
つた。 また、No.13−10は糸がノズルに対して細すぎ、
生産量に対して流体を多く使い過ぎて不経済であ
るとともに、糸条案内孔が太すぎるため案内孔か
らの流体の流出も多く、ループが多発するととも
に、インターレースのバラツキも多くなり、所望
の糸が得られなかつた。 [発明の効果] 以上に説明の如く、本発明によれば高速で走行
する糸条に高圧の圧縮流体を噴射して交絡処理を
施す場合でも糸条にループが発生せず、製織、タ
フト等の後工程における操業性に優れ、品質の優
秀な製品を安定して得ることができるという顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の具体例を示す装置の縦断面
図、第2図と第3図は他の具体例を示す正面図お
よび側面図、第4図と第5図は作用説明図、第6
図は従来の装置の縦断面図である。 1……本体、2……糸導孔、3……流体噴射
孔、4,5……糸条案内孔、8,9……放出孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 糸導孔に糸導に対して直交する流体噴射孔を
    開口せしめ、該糸導孔を走行する糸条に流体噴射
    孔から圧縮流体を直交する方向に噴射するように
    した糸条の交絡付与装置において、横断面形状が
    円形もしくは長円状の糸導孔を設け、その両端部
    に糸導孔の横断面積より小さい糸導案内孔を中心
    線方向に設けるとともに、糸導孔の両端部に流体
    噴射孔断面積の1/3より大きい総断面積を有する
    圧縮流体を外部に導出する放出孔を糸導案内孔と
    ほぼ平行に穿設したことを特徴とする糸条の交絡
    処理装置。
JP2981387A 1986-08-04 1987-02-13 糸条の交絡処理方法および装置 Granted JPS63152435A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18201686 1986-08-04
JP61-182016 1986-08-04

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34409891A Division JPH0533235A (ja) 1991-12-03 1991-12-03 糸条の交絡処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63152435A JPS63152435A (ja) 1988-06-24
JPH0518936B2 true JPH0518936B2 (ja) 1993-03-15

Family

ID=16110860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2981387A Granted JPS63152435A (ja) 1986-08-04 1987-02-13 糸条の交絡処理方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63152435A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09143825A (ja) * 1995-11-21 1997-06-03 Toray Ind Inc 糸条の捲縮加工装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5921725A (ja) * 1982-07-21 1984-02-03 Toyoda Autom Loom Works Ltd 結束紡績用仮撚ノズル

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5921725A (ja) * 1982-07-21 1984-02-03 Toyoda Autom Loom Works Ltd 結束紡績用仮撚ノズル

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63152435A (ja) 1988-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3125793A (en) Interlaced yarn by multiple utilization of pressurized gas
US4069565A (en) Process and apparatus for producing textured multifilament yarn
HU186032B (en) Synthetic twistless yarns and method and apparatus for producing same
JP4192041B2 (ja) 炭素繊維前駆体繊維束の製造方法及び製造装置
JPH08510019A (ja) 混合糸を製造する方法及び装置並びに混合糸
US3969885A (en) Method for manufacturing a textured yarn
US4004406A (en) Spun type yarn and process for manufacturing the same
US4157604A (en) Method of high speed yarn texturing
DE2409053A1 (de) Gebauschte polyestertextilgarne
JPH0518936B2 (ja)
US3688358A (en) Process for producing bulky yarn from multifilament yarn
JPH0533235A (ja) 糸条の交絡処理装置
GB1499628A (en) Heather yarns
JPS6120654B2 (ja)
JPS6227168B2 (ja)
GB2118581A (en) Air nozzle for interlacing multifilament yarn
JPS6231093B2 (ja)
CZ103298A3 (cs) Způsob zvlákňování za mokra, dloužení a navíjení multifilamentové nitě a zařízení k provádění tohoto způsobu
JPH08109536A (ja) 糸条の交絡処理装置
JP2000110041A (ja) 絹の玉糸調スラブ糸及びその製造方法
JP3916368B2 (ja) 糸条の交絡付与装置及び交絡付与方法
JP2008019514A (ja) マルチフィラメント糸条用交絡装置およびそれを用いたマルチフィラメント糸条の製造方法
JP3992373B2 (ja) 交絡付与装置及びマルチフィラメント糸の製造方法
DE1910342A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Kraeuselgarnen
JP2001140137A (ja) 糸条衝突体を備えた流体噴射装置。

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term