JPS6227168B2 - - Google Patents
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- JPS6227168B2 JPS6227168B2 JP12477581A JP12477581A JPS6227168B2 JP S6227168 B2 JPS6227168 B2 JP S6227168B2 JP 12477581 A JP12477581 A JP 12477581A JP 12477581 A JP12477581 A JP 12477581A JP S6227168 B2 JPS6227168 B2 JP S6227168B2
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明はインターレースを付与せしめるエアー
スタツフアー装置に関する。更に詳しくは熱可塑
性合成繊維からなる糸条に座屈巻縮を付与せしめ
ると同時にインターレースを付与するエアースタ
ツフアー装置に関する。 近年1000ｍ／分以上の高速で加工糸を製造する
手段としてエアースタツフアー装置による加工方
法が注目されている。このような加工装置として
は主として熱可塑性合成繊維からなる糸条を加熱
圧縮流体とともに噴出せしめるジエツトノズル、
該糸条を堆積し、座屈巻縮付与せしめるスタツフ
イング区域、該堆積糸条を冷却するに糸条走行方
向と逆方向に冷却流体を噴出せしめる冷却部より
なり、これらが連結一体となつたものであり、か
かる装置から得られる加工糸は嵩高性に富むもの
である。 しかし、糸条の各単糸の開繊がよく、糸の集束
性に乏しく、後述する様に、巻取したパツケージ
からの高速解舒が難しい欠点がある。エアースタ
ツフアー装置による加工糸の集束性が乏しい理由
は、いわば本質的な問題である。即ち加熱圧縮流
体にて熱付与せしめる際ジエツトノズル内で糸条
が集束する場合は、各単糸に均一に熱を付与し難
く、この為、熱処理斑を起こし、更には座屈する
際に各単糸毎に細かな座屈巻縮を付与せしめるこ
とが難しく、この結果、染斑や巻縮の低下をきた
すから、ジエツトノズル内で充分糸条を開繊して
おく必要がある。この為開繊性をいかに向上させ
るかが重要な技術となつており、開繊性向上に関
する提案も数多くなされている。この為加工後の
糸条は極めて集束性に乏しいものとなつてしまう
のである。 一方、近年加工糸の製織機も高速化が著しく
1200ｍ／分位の解舒速度のものも出現している。 かかる高速解舒においては前述の加工糸パツケ
ージから糸条を解舒する際糸のもつれによる断糸
が急増する。この主要な原因は上層の糸条とその
下に巻取られている下層の糸条の単糸同志が巻縮
形態であるが故互いにからみあい易く、上層の糸
条を解舒する際下層の糸条も一緒に解舒する様に
なり結局パツケージの綾乱を誘起して、もつれて
断糸になるもので加工糸条の集束性が乏しいもの
程、製織時の解舒断糸が激増する。 かかる点の改善策として糸条にインターレース
を付与せしめる方法も公知の事実であるが、1000
ｍ／分以上特に2000ｍ／分以上の高速の加工時に
糸条にインターレースを付与することは至難の業
である。これは高速になる程単糸長さ当たりの交
絡数が低下する為である。又所要の圧空使用量も
多くなり、エネルギーロスも大きい。 本発明者はかかる点に鑑み、高速のエアースタ
ツフアー加工糸に効果的にインターレースを付与
せしめる方法について鋭意検討した結果、本発明
に到達した。 すなわち、本発明は加熱圧縮流体とともに熱可
塑性合成繊維糸条をジエツトノズルから噴出せし
めスタツフイング室で糸条を堆積し座屈巻縮を付
与するエアースタツフアー装置において、スタツ
フイング室の下流側に、順次第１糸通路、第１喉
部、第２糸通路、第２喉部、第３糸通路、第４糸
通路、第５糸通路および第３喉部を連設しかつ第
２糸通路、第３糸通路、第５糸通路に外部と連通
する小孔を設けるとともに第４糸通路に該第４糸
通路と直交する流体噴射孔を設けて流体処理ノズ
ルを形成してなる糸条取出室を連設したことを特
徴とするエアースタツフアー装置である。 以下、本発明を図面に基づいて説明する。第１
図は本発明の具体例を示す断面図である。図にお
いて、１は気体状の加熱圧縮流体を噴射するジエ
ツトノズルで中央部にテーバ状に広がる糸通路
２、糸通路２の囲りに形成した均圧室３、均圧室
３から下方に傾斜して糸通路２に開口する噴射孔
４および均圧室３に連通する供給孔５を有してい
る。６はジエツトノズル１に連結したスタツフイ
ング室で多数の板状からなる羽根が円環状に配さ
れて糸塊堆積部７′を形成するとともに各羽根７
間には小間隙のスリツト８が形成されている。 このスタツフイング室６に続いて本発明では次
のような構成からなる糸条取出室９を設けてい
る。すなわち、スタツフイング室の下流側に連結
して順次第１糸通路１０、第１喉部１１、第２糸
通路１２、第２喉部１３、第３糸通路１４、第４
糸通路１５、第５糸通路１６、第３喉部１７が連
設されてなる横断面が円形の糸条取出室９が設け
られている。そして第２糸通路１２、第３糸通路
１４、第５糸通路１６には周面に多数の小孔１８
が放射状に設けられ外部と連通し、又第４糸通路
１５にはその軸線と直交する流体噴射孔１９が設
けられてインターレース用の流体処理ノズル２０
を形成している。尚、流体噴射孔１９は第３図に
２点鎖線で示す如く対向位置に更に設けてもよ
い。 ここで、前述の糸通路、喉部の横断面積は、第
１糸通路１０＞スタツフイング室６の横断面積
第１喉部１１、第２糸通路１２＞第１喉部１１、
および第３糸通路１４≒第５糸通路１６＞第４糸
通路１５＞第２喉部１３≒第３喉部１７の各式を
満足するように形成するのが好ましい。 このような構成からなる装置に供給ローラ２１
および延伸セツトローラ２２を経て延伸セツト処
理されて供給された熱可塑性合成繊維からなる糸
条Ｙは先ずジエツトノズル１に導入され、噴射孔
４から噴射する加熱圧縮流体とともに熱付与され
ながら下方のスタツフイング室６に噴出され、多
数の羽根７に囲まれた堆積部７′に堆積し座屈巻
縮を付与される。 次にこの糸塊状態に保持されてスタツフイング
室６から次の糸条取出室９に移行し第１糸通路１
０から第１喉部１１に至るが、この境界部は前記
の如く糸塊堆積部７′の横断面積以下の断面に急
激に小さくなつた第１喉部１１が形成されてお
り、ここで糸条が糸塊から解舒され糸条として引
出される。 尚、第１糸通路１０の横断面積をスタツフイン
グ室６（糸塊堆積部７′）の横断面積より大きく
することが糸塊を乱すことなく安定かつ確実に移
行させるうえから好ましい。この引出された糸条
は引出速度（糸条速度）が低い区域、すなわち解
舒位置に近接した位置に設けられた第４糸通路１
５とこれに直交する流体噴射孔１９とから形成さ
れる流体処理ノズル２０に至り、噴射孔１９から
通路１５に対して直角方向に噴出する圧縮流体に
よつてインターレースを付与され、速度を急激に
増しつつ第３喉部１７から外部に引出され引取ロ
ーラ２３を経てワインダーで巻取られる。 ここで流体処理ノズル２０の前後には第２喉部
１３と第３喉部１７が設けられており、これによ
つてインターレースされる糸条の糸導が規制され
る。流体噴射孔１９から第４糸通路１５に噴出し
た圧縮流体は糸条にインターレースを付与した
後、第３および第５糸通路１４，１６に穿孔した
小孔より外部に排出される。 本発明の大きな特徴はスタツフイング室６に連
結してその下流側に流体処理ノズル２０を配した
糸条取出室９を設けているところにあり、このよ
うにすることによつて次のような効果を奏する。 すなわち糸条が高速の際はインターレースを付
与するのが難しいことは前述した通りであるが、
スタツフイング室６に堆積した糸塊から解舒され
た直後の糸条の速度は非常に遅く、糸塊から離れ
るに従つて糸条が緊張されついには高速になる
が、本発明は糸速の遅い、すなわち糸塊の解舒位
置に近接した部位でインターレースを付与するも
ので、このようにスタツフイング室６の下流側に
連結してインターレースを付与する流体処理ノズ
ル２０を配置して初めて効果があるものである。
又糸塊の解舒位置近傍の糸張力は低く、より一層
効果的にインターレースを付与せしめ得るもので
ある。 流体処理ノズル２０、特に噴射孔１９の位置が
スタツフイング室６より離れすぎると上述の通り
糸速も早く、張力も高くなる為インターレース付
与が難しい。 又糸塊の解舒位置を流体処理ノズル２０に近接
する為にはスタツフイング室６の下流側に該ノズ
ル２０を近接して配置することの他に解舒位置を
常に一定の位置で行なえることも重要であり、こ
の方策として第１喉部１１を設けその横断面積を
スタツフイング室６の糸塊堆積部７の横断面積よ
り小さくしている。尚、効果的にインターレース
を付与する為にはスタツフイング室の糸塊の解舒
位置から流体処理ノズル迄の距離は10cm以下、好
ましくは５cm以下が望ましい。 又、流体処理ノズルの噴射孔１９の径D1と流
体が噴出する糸通路１５の径D2の比（D1／D2）は
0.3から0.8位が好ましく、糸通路径D2は糸条のデ
ニールにもよるが600de以下の場合は２mmφから
６mmφ位がよく、デニールが小さくなればD2は
小さい方がより好ましい結果を得ている。 この場合、D2が小さすぎると（２mmφ以下）
各単糸の運動を制限する空間が小さくなりすぎ、
インターレース付与が不充分となる。又D2が大
きすぎると（６mmφ以上）糸通路軸上から糸が外
れる確率が高くなり、やはりインターレース付与
が不充分となる。 D1／D2については、小さすぎると（0.3以下）
相対的に糸通路軸上から糸が外れた場合にインタ
ーレース付与が不充分となり、又不均一になり易
い。更に大きすぎる場合には（0.8以上）流体の
使用量が大きくなることの他に、糸条の拡乱がさ
またげられるのでインターレース付与が不均一と
なり易い。 又、流体処理ノズル２０の前後に第４糸通路１
５より小さい横断面の第２喉部１３と第３喉部１
７を設けているため流体処理ノズル２０でインタ
ーレース付与される糸条の旋回バルーニングを規
制でき効果的にインターレース付与できるのであ
る。更に効果的には第１喉部１１と第２喉部１３
との間に糸導屈曲ガイド２４を複数個設け糸導を
規制すると糸の固定が安定しかつ糸条張力を安定
に保持できて好ましい。 又、第４糸通路１５（流体処理ノズル２０）を
挾んで第２喉部１３と第３喉部１７との間の糸通
路である第３糸通路１４および第５糸通路１６に
外部と連通する小孔１８を設けているため、イン
ターレースの付与に作用した圧縮流体が第４糸通
路１５の上下方向にバランスした状態で小孔１８
を経て外部に流出し、一層安定したインターレー
スが付与できるのである。尚、一部の圧縮流体は
第２喉部１３を経由して第２糸通路１２の小孔１
８から、又第３喉部１７を経て外部に排出される
が、圧縮流体として冷却流体を使用すれば、これ
によつて糸条はインターレースを付与されると同
時に冷却されることになる。 又、第３糸通路１４および第５糸通路１６の横
断面積をほぼ等しくしかつこれらを第４糸通路１
５の横断面積より大きくするのが、噴射流体の流
れ或いは排出をスムーズにしインターレースを安
定かつ斑なく付与する上で好ましく、逆の場合は
安定したインターレース付与が難しくなる。 尚、本発明に係る装置は他工程、例えば直接紡
糸延伸工程に引続いて連結或いは延伸工程に直結
して使用するのが好ましいが、独立的に配して使
用することができることは言うまでもない。又本
具体例は糸条を上方から下方に通過させるものに
ついて説明したが、逆方向或いは横方向等任意の
配置にできる。 実施例 延伸熱処理後150デニール48フイラメントのポ
リエステルフイラメントを第１図に示すエアース
タツフアー装置を使用し、温度240℃、圧力2.0
Kg／cm2Ｇの加熱圧空をジエツトノズル１で、圧力
1.5Kg／cm2Ｇの圧空を流体処理ノズル２０で噴出
し2000ｍ／minで加工処理した（実施例）。本発
明の如き噴射孔１９を有さず下方から上方に冷却
流体を吹出すようにした冷却筒を有する従来の装
置を使用し糸速2000ｍ／minで同一条件にて加工
処理した（比較例１）。更にこの従来の装置の引
取ローラとワインダー間に更にローラを設置し引
取ローラと付加ローラの間でオーバーフイードを
かけながら従来のインターレースを付与するノズ
ルにより圧空圧3.0Kg／cm2でインターレースを付
与した（比較例２）。これらの結果を第１表に示
す。
スタツフアー装置に関する。更に詳しくは熱可塑
性合成繊維からなる糸条に座屈巻縮を付与せしめ
ると同時にインターレースを付与するエアースタ
ツフアー装置に関する。 近年1000ｍ／分以上の高速で加工糸を製造する
手段としてエアースタツフアー装置による加工方
法が注目されている。このような加工装置として
は主として熱可塑性合成繊維からなる糸条を加熱
圧縮流体とともに噴出せしめるジエツトノズル、
該糸条を堆積し、座屈巻縮付与せしめるスタツフ
イング区域、該堆積糸条を冷却するに糸条走行方
向と逆方向に冷却流体を噴出せしめる冷却部より
なり、これらが連結一体となつたものであり、か
かる装置から得られる加工糸は嵩高性に富むもの
である。 しかし、糸条の各単糸の開繊がよく、糸の集束
性に乏しく、後述する様に、巻取したパツケージ
からの高速解舒が難しい欠点がある。エアースタ
ツフアー装置による加工糸の集束性が乏しい理由
は、いわば本質的な問題である。即ち加熱圧縮流
体にて熱付与せしめる際ジエツトノズル内で糸条
が集束する場合は、各単糸に均一に熱を付与し難
く、この為、熱処理斑を起こし、更には座屈する
際に各単糸毎に細かな座屈巻縮を付与せしめるこ
とが難しく、この結果、染斑や巻縮の低下をきた
すから、ジエツトノズル内で充分糸条を開繊して
おく必要がある。この為開繊性をいかに向上させ
るかが重要な技術となつており、開繊性向上に関
する提案も数多くなされている。この為加工後の
糸条は極めて集束性に乏しいものとなつてしまう
のである。 一方、近年加工糸の製織機も高速化が著しく
1200ｍ／分位の解舒速度のものも出現している。 かかる高速解舒においては前述の加工糸パツケ
ージから糸条を解舒する際糸のもつれによる断糸
が急増する。この主要な原因は上層の糸条とその
下に巻取られている下層の糸条の単糸同志が巻縮
形態であるが故互いにからみあい易く、上層の糸
条を解舒する際下層の糸条も一緒に解舒する様に
なり結局パツケージの綾乱を誘起して、もつれて
断糸になるもので加工糸条の集束性が乏しいもの
程、製織時の解舒断糸が激増する。 かかる点の改善策として糸条にインターレース
を付与せしめる方法も公知の事実であるが、1000
ｍ／分以上特に2000ｍ／分以上の高速の加工時に
糸条にインターレースを付与することは至難の業
である。これは高速になる程単糸長さ当たりの交
絡数が低下する為である。又所要の圧空使用量も
多くなり、エネルギーロスも大きい。 本発明者はかかる点に鑑み、高速のエアースタ
ツフアー加工糸に効果的にインターレースを付与
せしめる方法について鋭意検討した結果、本発明
に到達した。 すなわち、本発明は加熱圧縮流体とともに熱可
塑性合成繊維糸条をジエツトノズルから噴出せし
めスタツフイング室で糸条を堆積し座屈巻縮を付
与するエアースタツフアー装置において、スタツ
フイング室の下流側に、順次第１糸通路、第１喉
部、第２糸通路、第２喉部、第３糸通路、第４糸
通路、第５糸通路および第３喉部を連設しかつ第
２糸通路、第３糸通路、第５糸通路に外部と連通
する小孔を設けるとともに第４糸通路に該第４糸
通路と直交する流体噴射孔を設けて流体処理ノズ
ルを形成してなる糸条取出室を連設したことを特
徴とするエアースタツフアー装置である。 以下、本発明を図面に基づいて説明する。第１
図は本発明の具体例を示す断面図である。図にお
いて、１は気体状の加熱圧縮流体を噴射するジエ
ツトノズルで中央部にテーバ状に広がる糸通路
２、糸通路２の囲りに形成した均圧室３、均圧室
３から下方に傾斜して糸通路２に開口する噴射孔
４および均圧室３に連通する供給孔５を有してい
る。６はジエツトノズル１に連結したスタツフイ
ング室で多数の板状からなる羽根が円環状に配さ
れて糸塊堆積部７′を形成するとともに各羽根７
間には小間隙のスリツト８が形成されている。 このスタツフイング室６に続いて本発明では次
のような構成からなる糸条取出室９を設けてい
る。すなわち、スタツフイング室の下流側に連結
して順次第１糸通路１０、第１喉部１１、第２糸
通路１２、第２喉部１３、第３糸通路１４、第４
糸通路１５、第５糸通路１６、第３喉部１７が連
設されてなる横断面が円形の糸条取出室９が設け
られている。そして第２糸通路１２、第３糸通路
１４、第５糸通路１６には周面に多数の小孔１８
が放射状に設けられ外部と連通し、又第４糸通路
１５にはその軸線と直交する流体噴射孔１９が設
けられてインターレース用の流体処理ノズル２０
を形成している。尚、流体噴射孔１９は第３図に
２点鎖線で示す如く対向位置に更に設けてもよ
い。 ここで、前述の糸通路、喉部の横断面積は、第
１糸通路１０＞スタツフイング室６の横断面積
第１喉部１１、第２糸通路１２＞第１喉部１１、
および第３糸通路１４≒第５糸通路１６＞第４糸
通路１５＞第２喉部１３≒第３喉部１７の各式を
満足するように形成するのが好ましい。 このような構成からなる装置に供給ローラ２１
および延伸セツトローラ２２を経て延伸セツト処
理されて供給された熱可塑性合成繊維からなる糸
条Ｙは先ずジエツトノズル１に導入され、噴射孔
４から噴射する加熱圧縮流体とともに熱付与され
ながら下方のスタツフイング室６に噴出され、多
数の羽根７に囲まれた堆積部７′に堆積し座屈巻
縮を付与される。 次にこの糸塊状態に保持されてスタツフイング
室６から次の糸条取出室９に移行し第１糸通路１
０から第１喉部１１に至るが、この境界部は前記
の如く糸塊堆積部７′の横断面積以下の断面に急
激に小さくなつた第１喉部１１が形成されてお
り、ここで糸条が糸塊から解舒され糸条として引
出される。 尚、第１糸通路１０の横断面積をスタツフイン
グ室６（糸塊堆積部７′）の横断面積より大きく
することが糸塊を乱すことなく安定かつ確実に移
行させるうえから好ましい。この引出された糸条
は引出速度（糸条速度）が低い区域、すなわち解
舒位置に近接した位置に設けられた第４糸通路１
５とこれに直交する流体噴射孔１９とから形成さ
れる流体処理ノズル２０に至り、噴射孔１９から
通路１５に対して直角方向に噴出する圧縮流体に
よつてインターレースを付与され、速度を急激に
増しつつ第３喉部１７から外部に引出され引取ロ
ーラ２３を経てワインダーで巻取られる。 ここで流体処理ノズル２０の前後には第２喉部
１３と第３喉部１７が設けられており、これによ
つてインターレースされる糸条の糸導が規制され
る。流体噴射孔１９から第４糸通路１５に噴出し
た圧縮流体は糸条にインターレースを付与した
後、第３および第５糸通路１４，１６に穿孔した
小孔より外部に排出される。 本発明の大きな特徴はスタツフイング室６に連
結してその下流側に流体処理ノズル２０を配した
糸条取出室９を設けているところにあり、このよ
うにすることによつて次のような効果を奏する。 すなわち糸条が高速の際はインターレースを付
与するのが難しいことは前述した通りであるが、
スタツフイング室６に堆積した糸塊から解舒され
た直後の糸条の速度は非常に遅く、糸塊から離れ
るに従つて糸条が緊張されついには高速になる
が、本発明は糸速の遅い、すなわち糸塊の解舒位
置に近接した部位でインターレースを付与するも
ので、このようにスタツフイング室６の下流側に
連結してインターレースを付与する流体処理ノズ
ル２０を配置して初めて効果があるものである。
又糸塊の解舒位置近傍の糸張力は低く、より一層
効果的にインターレースを付与せしめ得るもので
ある。 流体処理ノズル２０、特に噴射孔１９の位置が
スタツフイング室６より離れすぎると上述の通り
糸速も早く、張力も高くなる為インターレース付
与が難しい。 又糸塊の解舒位置を流体処理ノズル２０に近接
する為にはスタツフイング室６の下流側に該ノズ
ル２０を近接して配置することの他に解舒位置を
常に一定の位置で行なえることも重要であり、こ
の方策として第１喉部１１を設けその横断面積を
スタツフイング室６の糸塊堆積部７の横断面積よ
り小さくしている。尚、効果的にインターレース
を付与する為にはスタツフイング室の糸塊の解舒
位置から流体処理ノズル迄の距離は10cm以下、好
ましくは５cm以下が望ましい。 又、流体処理ノズルの噴射孔１９の径D1と流
体が噴出する糸通路１５の径D2の比（D1／D2）は
0.3から0.8位が好ましく、糸通路径D2は糸条のデ
ニールにもよるが600de以下の場合は２mmφから
６mmφ位がよく、デニールが小さくなればD2は
小さい方がより好ましい結果を得ている。 この場合、D2が小さすぎると（２mmφ以下）
各単糸の運動を制限する空間が小さくなりすぎ、
インターレース付与が不充分となる。又D2が大
きすぎると（６mmφ以上）糸通路軸上から糸が外
れる確率が高くなり、やはりインターレース付与
が不充分となる。 D1／D2については、小さすぎると（0.3以下）
相対的に糸通路軸上から糸が外れた場合にインタ
ーレース付与が不充分となり、又不均一になり易
い。更に大きすぎる場合には（0.8以上）流体の
使用量が大きくなることの他に、糸条の拡乱がさ
またげられるのでインターレース付与が不均一と
なり易い。 又、流体処理ノズル２０の前後に第４糸通路１
５より小さい横断面の第２喉部１３と第３喉部１
７を設けているため流体処理ノズル２０でインタ
ーレース付与される糸条の旋回バルーニングを規
制でき効果的にインターレース付与できるのであ
る。更に効果的には第１喉部１１と第２喉部１３
との間に糸導屈曲ガイド２４を複数個設け糸導を
規制すると糸の固定が安定しかつ糸条張力を安定
に保持できて好ましい。 又、第４糸通路１５（流体処理ノズル２０）を
挾んで第２喉部１３と第３喉部１７との間の糸通
路である第３糸通路１４および第５糸通路１６に
外部と連通する小孔１８を設けているため、イン
ターレースの付与に作用した圧縮流体が第４糸通
路１５の上下方向にバランスした状態で小孔１８
を経て外部に流出し、一層安定したインターレー
スが付与できるのである。尚、一部の圧縮流体は
第２喉部１３を経由して第２糸通路１２の小孔１
８から、又第３喉部１７を経て外部に排出される
が、圧縮流体として冷却流体を使用すれば、これ
によつて糸条はインターレースを付与されると同
時に冷却されることになる。 又、第３糸通路１４および第５糸通路１６の横
断面積をほぼ等しくしかつこれらを第４糸通路１
５の横断面積より大きくするのが、噴射流体の流
れ或いは排出をスムーズにしインターレースを安
定かつ斑なく付与する上で好ましく、逆の場合は
安定したインターレース付与が難しくなる。 尚、本発明に係る装置は他工程、例えば直接紡
糸延伸工程に引続いて連結或いは延伸工程に直結
して使用するのが好ましいが、独立的に配して使
用することができることは言うまでもない。又本
具体例は糸条を上方から下方に通過させるものに
ついて説明したが、逆方向或いは横方向等任意の
配置にできる。 実施例 延伸熱処理後150デニール48フイラメントのポ
リエステルフイラメントを第１図に示すエアース
タツフアー装置を使用し、温度240℃、圧力2.0
Kg／cm2Ｇの加熱圧空をジエツトノズル１で、圧力
1.5Kg／cm2Ｇの圧空を流体処理ノズル２０で噴出
し2000ｍ／minで加工処理した（実施例）。本発
明の如き噴射孔１９を有さず下方から上方に冷却
流体を吹出すようにした冷却筒を有する従来の装
置を使用し糸速2000ｍ／minで同一条件にて加工
処理した（比較例１）。更にこの従来の装置の引
取ローラとワインダー間に更にローラを設置し引
取ローラと付加ローラの間でオーバーフイードを
かけながら従来のインターレースを付与するノズ
ルにより圧空圧3.0Kg／cm2でインターレースを付
与した（比較例２）。これらの結果を第１表に示
す。
【表】
ここで、インターレース値は目視による１ｍ当
りの交絡数を示し、解舒断糸は加工後の巻取パツ
ケージからの1000ｍ／min解舒時の４Kg当りの断
糸回数を示す。 尚、加工糸の巻縮性能は全水準同程度で織物に
した時の風合いには差がなくいずれも嵩高性に富
むものであつた。 以上に説明の如く、本発明によれば加工糸に低
圧圧空で充分インターレースを付与できるととも
に加工糸パツケージからの解舒性が極めて良好に
行なえその効果は非常に大きい。
りの交絡数を示し、解舒断糸は加工後の巻取パツ
ケージからの1000ｍ／min解舒時の４Kg当りの断
糸回数を示す。 尚、加工糸の巻縮性能は全水準同程度で織物に
した時の風合いには差がなくいずれも嵩高性に富
むものであつた。 以上に説明の如く、本発明によれば加工糸に低
圧圧空で充分インターレースを付与できるととも
に加工糸パツケージからの解舒性が極めて良好に
行なえその効果は非常に大きい。
第１図は本発明の実施例を示す断面図、第２図
と第３図は第１図のＡ―ＡおよびＢ―Ｂ断面の矢
視図である。 １…ジエツトノズル、６…スタツフイング室、
９…糸条取出室、１０…第１糸通路、１１…第１
喉部、１２…第２糸通路、１３…第２喉部、１４
…第３糸通路、１５…第４糸通路、１６…第５糸
通路、１７…第３喉部、１８…小孔、１９…流体
噴射孔、２０…流体処理ノズル。
と第３図は第１図のＡ―ＡおよびＢ―Ｂ断面の矢
視図である。 １…ジエツトノズル、６…スタツフイング室、
９…糸条取出室、１０…第１糸通路、１１…第１
喉部、１２…第２糸通路、１３…第２喉部、１４
…第３糸通路、１５…第４糸通路、１６…第５糸
通路、１７…第３喉部、１８…小孔、１９…流体
噴射孔、２０…流体処理ノズル。
Claims (1)
- １ 加熱圧縮流体とともに熱可塑性合成繊維糸条
をジエツトノズルから噴出せしめスタツフイング
室で糸条を堆積し座屈巻縮を付与するエアースタ
ツフアー装置において、スタツフイング室の下流
側に、順次第１糸通路、第１喉部、第２糸通路、
第２喉部、第３糸通路、第４糸通路、第５糸通路
および第３喉部を連設しかつ第２糸通路、第３糸
通路、第５糸通路に外部と連通する小孔を設ける
とともに第４糸通路に該第４糸通路と直交する流
体噴射孔を設けて流体処理ノズルを形成してなる
糸条取出室を連設したことを特徴とするエアース
タツフアー装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12477581A JPS5831130A (ja) | 1981-08-11 | 1981-08-11 | エア−スタツフア−装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12477581A JPS5831130A (ja) | 1981-08-11 | 1981-08-11 | エア−スタツフア−装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5831130A JPS5831130A (ja) | 1983-02-23 |
| JPS6227168B2 true JPS6227168B2 (ja) | 1987-06-12 |
Family
ID=14893801
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12477581A Granted JPS5831130A (ja) | 1981-08-11 | 1981-08-11 | エア−スタツフア−装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5831130A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0212945U (ja) * | 1988-07-08 | 1990-01-26 | ||
| JPH0393582U (ja) * | 1990-01-17 | 1991-09-24 | ||
| JPH0475075U (ja) * | 1990-11-13 | 1992-06-30 |
-
1981
- 1981-08-11 JP JP12477581A patent/JPS5831130A/ja active Granted
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0212945U (ja) * | 1988-07-08 | 1990-01-26 | ||
| JPH0393582U (ja) * | 1990-01-17 | 1991-09-24 | ||
| JPH0475075U (ja) * | 1990-11-13 | 1992-06-30 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5831130A (ja) | 1983-02-23 |
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