JPS6120654B2 - - Google Patents
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- JPS6120654B2 JPS6120654B2 JP53103886A JP10388678A JPS6120654B2 JP S6120654 B2 JPS6120654 B2 JP S6120654B2 JP 53103886 A JP53103886 A JP 53103886A JP 10388678 A JP10388678 A JP 10388678A JP S6120654 B2 JPS6120654 B2 JP S6120654B2
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- heater
- air injection
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明は、巻取後の繊度が200デニール以上の
太デニール仮撚加工糸を工業的に製造する方法に
関するものである。 従来、ポリエステル等の仮撚捲縮加工糸を用い
て織物を製造する場合、糊付け及び撚掛け等の方
法により製織時の断糸を減少させ製織性を向上さ
せて来たが、近年、無糊、無撚にて製織を可能と
する方法として、加工糸を空気噴射ノズルに通し
て該加工糸に交絡(インターレース)を付与する
方法が提案されている。(特公昭53−10191号) しかし、この空気噴射ノズルによる交絡処理は
製織時の単糸のもつれ及び毛玉の発生を防止する
効果により製織性を向上させるものであるため、
交絡処理工程での張力変動等により不均一な交絡
付与となつた場合、製織性を著しく悪化させる。 とりわけ、200デニール以上の太デニール仮撚
加工糸の場合、所望の繊度のまま仮撚加工すると
捲縮性が不十分となるので、仮撚加工機の最終デ
リベリローラとワインダとの間で仮撚加工糸を合
糸して交絡処理を施すことが検討されているが、
この方法はワインダのトラバースによる張力斑が
発生して交絡度の不均一が特に顕著となる。 本発明者らは、仮撚加工糸を合糸して太デニー
ルの糸条とする場合の交絡度の不均一を改良して
製織性を良好にすべく鋭意研究の結果、本発明に
到達したものである。 即ち、本発明は、フイードローラと第1デリベ
リローラとの間に第1ヒータ及び仮撚付与装置を
有し第1デリベリローラと第2デリベリローラと
の間に第2ヒータを有する仮撚加工機又は延伸仮
撚加工機にて擦過による起毛加工を施すことなく
仮撚加工糸を製造するに際し、第1デリベリロー
ラを出た複数本の糸条を合糸して、第1デリベリ
ローラと第2ヒータとの間に設けた空気噴射ノズ
ルに導入し交絡処理を施した後、第2ヒータを通
し、次いで第2デリベリローラを経てワインダに
て巻取ることを特徴とする太デニール仮燃加工糸
の製造法である。 以下、図面によつて本発明を更に詳細に説明す
る。 第1図は本発明の一実施態様を示す延伸仮撚加
工機の正面概略図、第2図は側面概略図である。
また第3図は本発明の他の実施態様を示す延伸仮
撚加工機の正面概略図である。 第1〜3図において、1a,1b……1fはそ
れぞれ供給糸パツケージ、23は糸条ガイド4は
フイードローラ、5a,5b,5cはエプロン、
6a,6c,6eは第1ヒータ、7a,7b……
7fはそれぞれ仮撚付与装置、8は第1デリベリ
ローラ、9a,9c,9eはエプロン、10a,
10eは空気噴射ノズル、11a,11c,11
eは第2ヒータ、12は第2デリベリローラ、1
3a,13c,13eはエプロン、14は糸条ガ
イド、15はワインダであり、第3図の16a,
16b,16c,16dは糸道変更ガイドであ
る。 第1,2図は2本の糸条を合糸する場合であ
り、供給糸パツケージ1a,1bから解舒された
糸条は、フイードローラ4にて一定速度で給糸さ
れ、第1ヒータ6a及び仮撚付与装置7a,7b
にて加撚−撚セツト−解撚され、第1デリベリロ
ーラ8にて引取られる。この際、フイードローラ
4と第1デリベリローラ8との周速比によつて仮
撚加工と同時に延伸が施される。第1デリベリロ
ーラ8を出た2本の糸条は1本に合糸されてデリ
ベリローラ8と第2ヒータ11aとの間に設けた
空気噴射ノズル10aにて交絡(インターレー
ス)が付与された後、第2ヒータ11aを通り、
ここで所望により熱処理が施され、次いでデリベ
リローラ12で引取り、ワインダ15にて巻取ら
れる。 第3図は3本の糸条を合糸する場合であつて供
給糸パツケージ1a,1b,1cから解舒された
糸条は第1デリベリローラ8を出た後3本が合糸
され空気噴射ノズル10aに導入され、供給糸パ
ツケージ1a,1e,1fからの糸条は第1デリ
ベリローラ8を出た後同様に合糸され空気噴射ノ
ズル10eに導入される。第3図の如きツインタ
イプの延伸仮撚加工機では、第1デリベリローラ
8の直下に糸道変更ガイド16a,16b,16
c,16dを設置し、供給糸パツケージ1c,1
dからの糸条を第1デリベリローラ8を出た後、
前記ガイドにより糸道を変更して隣接錘の条糸と
合糸するようにするのが好ましい。このようなガ
イドとしては、自由回転ローラガイドが好まし
い。 本発明で使用する空気噴射ノズル10a,10
eとしては、実開昭52−143444号の第1図及び第
2図に示されているような糸道孔の中心に向けて
ほぼ垂直に空気噴射孔が開口している糸条導入用
スリツト付の交絡付与ノズルが適当である。空気
噴射孔は数は通常1〜3が好ましい。 これまで一般に仮撚加工糸を2本以上合糸して
太デニール仮撚加工糸を製造する場合、別工程に
てワインダ直前にて合糸し巻取る方法が採用され
ている。しかし、太デニール仮燃加工糸をワイン
ダ直前にて空気噴射ノズルにて交絡を付与する場
合、巻取張力が高い為に交絡がかかり難く、多量
の空気が必要となり、更に巻取時の張力の変動が
交絡度を不均一にする欠点がある。また、このよ
うに、第2ヒータを使用して捲取をセツトした仮
撚加工糸を合糸する場合はセツト後に合糸し、交
絡を付与しても双方の糸が一部分離し、織物の目
面を悪化させる。 ところが、本発明の方法により、第1デリベリ
ローラ8を出た直後に合糸して空気噴射ノズル1
0a,10eに導入し交絡を付与したのちに第2
ヒータ11a,11eを通過させ第2デリベリロ
ーラ12に導くことにより、巻取張力が変動して
も交絡度に変化がなく前述の問題は一挙に解決さ
れる。この際、交絡付与時の張力により、糸条の
交絡度が変化するため、第1デリベリローラ8と
第2デリベリローラ12との速度比(オーバーフ
イード率)及び第2ヒータ11a,11eの温度
等を調整して最適張力を選定する必要がある。 即ち、張力が約5mg/de以下の低張力の場合空
気噴射ノズル内での糸の移動が大きくなり、交絡
度が低下し、又15mg/de以上の張力では交絡処理
効果が薄れ必要とする交絡度が得られ難くなる。
従つて、張力は5〜15mg/deの範囲が望ましい。 次に、上記低張力下での交絡付与に関しては空
気噴射レベルへの糸道が重要である。即ち、第2
図に空気噴射ノズル10aへの糸条導入角(θ
1)及びノズル通過後の糸条引出角度(θ2)を
示すが、前記θ1又はθ2が20゜より小さい場
合、ノズル内糸道孔での糸移動が大きく交絡度が
低下し、又50゜より角度が大きい場合、張力変動
が大きくなり交絡が不均一となる。従つてθ1、
θ2は20〜50゜、特に30〜40゜の範囲が良好な交
絡を得る範囲である。 なお、第1〜3図は延伸と仮撚とを同時に行う
所謂「インドロー」方式のツインタイプ延伸仮撚
加工機を使用する例について示したが、本発明は
延伸糸を仮撚加工する場合や延伸に引続いて仮撚
加工する場合にも適用可能であり、またツインタ
イプ以外の仮燃加工機を用いることも勿論可能で
ある。 以上の如き本発明により、通常の仮撚加工機又
は延伸仮撚加工機にて仮撚加工し合糸する場合、
ワインダ15は半数以下を使用し、半数以上は加
工糸が巻かれない状態に置かれている。 従つて、完巻時に残りのワインダに巻き換える
操作をくり返せば、仮撚加工を停止する必要がな
く、交絡処理部での張力変動もないので常に一定
の交絡度を有する仮撚加工糸が得られしかも玉揚
げ時の屑糸量を大幅に減少させることが出来る。 次に、本発明の実施例を詳述する。なお、本発
明において言う「交絡度」とは次の方法にて測定
した値である。即ち、交絡処理された仮撚加工糸
約1mの輪にし、上端を固定し、下端に0.2g/de
の荷重をつるし20cmの高さより落下させ、残つた
集束部の個数(1m当り)を数える10回測定の平
均値として得られる。 又、本発明において言う「全捲縮率」とは次の
方法にて測定した値である。捲縮糸をカセにとり
2mg/deの初荷量と0.2g/deの重荷重を加えて重
さ(l0)を測定し、その後重荷量のみ除き、沸騰
水中で20分間処理する。 次に初荷量も除いて自然乾燥した後、初荷量、
重荷量を加えて長さ(l1)を測定し、重荷量のみ
除き長さ(l2)を測定する。 全捲縮率(TC)=l1−l2/l0×100(%) 実施例 1 35℃O−クロロフエノール溶液での極限粘度が
0.64で酸化チタン0.5%含有するポリエチレンテ
レフタレートを溶融紡糸し225デニール/48フイ
ラメントとして3500m/分の速度で巻取つた糸条
(POY)を供給糸として第1図及び第2図に示す
方法にて仮撚加工−合糸−交絡処理−熱処理を行
つた。なお、仮撚加工条件は下記の通りとした。 仮撚加工条件 加工速度 400m/分 第1ヒータ温度 220℃ 加工時延伸倍率 1.48倍 仮撚付与装置 3軸外接フリクシヨン方式 第2ヒータ温度 160℃ 第2オーバーフイード率 7.0% 空気噴射ノズル圧空圧 20Kg/cm2 糸道角度 θ1=30゜ θ2=30゜ 得られた仮撚加工糸の交絡度は89ケ/mで均一
に付与されており、デニールは315デニール、全
捲縮率は21%であつた。 この仮撚加工糸を無撚、無糊にてウオータージ
エツトルーム織機の経糸に供給し、700m/分の
緯糸打込み速度で製織した結果、経糸原図による
停台は0.02回/10mと極めて良好であり、染色仕
上げ後の風合も良好であつた。 比較例 1 実施例1の方法において空気噴射ノズルを第2
デリベリローラとワインダ間に設置し、単糸のま
ま第2ヒータ及び第2デリベリローラを通過した
後、合糸し交絡付与を行つたところ、圧空圧2
Kg/cm2では交絡度40ケ/mと不充分であつた。更
に圧空圧を40Kg/cm2に上げると交絡度は62ケ/m
となつたが、不均一な付与となつた。この仮撚加
工糸を実施例1と同様な方法で製織テストを行つ
たが、経糸原因による停台は35回/10mと悪く、
ほとんど製織不可能であつた。 実施例 2 実施例1の方法にて第2オーバーフイード率を
変化させて空気噴射ノズルに供給する糸条の張力
を変化させて、実験をくり返した。 その結果を第1表に示す。
太デニール仮撚加工糸を工業的に製造する方法に
関するものである。 従来、ポリエステル等の仮撚捲縮加工糸を用い
て織物を製造する場合、糊付け及び撚掛け等の方
法により製織時の断糸を減少させ製織性を向上さ
せて来たが、近年、無糊、無撚にて製織を可能と
する方法として、加工糸を空気噴射ノズルに通し
て該加工糸に交絡(インターレース)を付与する
方法が提案されている。(特公昭53−10191号) しかし、この空気噴射ノズルによる交絡処理は
製織時の単糸のもつれ及び毛玉の発生を防止する
効果により製織性を向上させるものであるため、
交絡処理工程での張力変動等により不均一な交絡
付与となつた場合、製織性を著しく悪化させる。 とりわけ、200デニール以上の太デニール仮撚
加工糸の場合、所望の繊度のまま仮撚加工すると
捲縮性が不十分となるので、仮撚加工機の最終デ
リベリローラとワインダとの間で仮撚加工糸を合
糸して交絡処理を施すことが検討されているが、
この方法はワインダのトラバースによる張力斑が
発生して交絡度の不均一が特に顕著となる。 本発明者らは、仮撚加工糸を合糸して太デニー
ルの糸条とする場合の交絡度の不均一を改良して
製織性を良好にすべく鋭意研究の結果、本発明に
到達したものである。 即ち、本発明は、フイードローラと第1デリベ
リローラとの間に第1ヒータ及び仮撚付与装置を
有し第1デリベリローラと第2デリベリローラと
の間に第2ヒータを有する仮撚加工機又は延伸仮
撚加工機にて擦過による起毛加工を施すことなく
仮撚加工糸を製造するに際し、第1デリベリロー
ラを出た複数本の糸条を合糸して、第1デリベリ
ローラと第2ヒータとの間に設けた空気噴射ノズ
ルに導入し交絡処理を施した後、第2ヒータを通
し、次いで第2デリベリローラを経てワインダに
て巻取ることを特徴とする太デニール仮燃加工糸
の製造法である。 以下、図面によつて本発明を更に詳細に説明す
る。 第1図は本発明の一実施態様を示す延伸仮撚加
工機の正面概略図、第2図は側面概略図である。
また第3図は本発明の他の実施態様を示す延伸仮
撚加工機の正面概略図である。 第1〜3図において、1a,1b……1fはそ
れぞれ供給糸パツケージ、23は糸条ガイド4は
フイードローラ、5a,5b,5cはエプロン、
6a,6c,6eは第1ヒータ、7a,7b……
7fはそれぞれ仮撚付与装置、8は第1デリベリ
ローラ、9a,9c,9eはエプロン、10a,
10eは空気噴射ノズル、11a,11c,11
eは第2ヒータ、12は第2デリベリローラ、1
3a,13c,13eはエプロン、14は糸条ガ
イド、15はワインダであり、第3図の16a,
16b,16c,16dは糸道変更ガイドであ
る。 第1,2図は2本の糸条を合糸する場合であ
り、供給糸パツケージ1a,1bから解舒された
糸条は、フイードローラ4にて一定速度で給糸さ
れ、第1ヒータ6a及び仮撚付与装置7a,7b
にて加撚−撚セツト−解撚され、第1デリベリロ
ーラ8にて引取られる。この際、フイードローラ
4と第1デリベリローラ8との周速比によつて仮
撚加工と同時に延伸が施される。第1デリベリロ
ーラ8を出た2本の糸条は1本に合糸されてデリ
ベリローラ8と第2ヒータ11aとの間に設けた
空気噴射ノズル10aにて交絡(インターレー
ス)が付与された後、第2ヒータ11aを通り、
ここで所望により熱処理が施され、次いでデリベ
リローラ12で引取り、ワインダ15にて巻取ら
れる。 第3図は3本の糸条を合糸する場合であつて供
給糸パツケージ1a,1b,1cから解舒された
糸条は第1デリベリローラ8を出た後3本が合糸
され空気噴射ノズル10aに導入され、供給糸パ
ツケージ1a,1e,1fからの糸条は第1デリ
ベリローラ8を出た後同様に合糸され空気噴射ノ
ズル10eに導入される。第3図の如きツインタ
イプの延伸仮撚加工機では、第1デリベリローラ
8の直下に糸道変更ガイド16a,16b,16
c,16dを設置し、供給糸パツケージ1c,1
dからの糸条を第1デリベリローラ8を出た後、
前記ガイドにより糸道を変更して隣接錘の条糸と
合糸するようにするのが好ましい。このようなガ
イドとしては、自由回転ローラガイドが好まし
い。 本発明で使用する空気噴射ノズル10a,10
eとしては、実開昭52−143444号の第1図及び第
2図に示されているような糸道孔の中心に向けて
ほぼ垂直に空気噴射孔が開口している糸条導入用
スリツト付の交絡付与ノズルが適当である。空気
噴射孔は数は通常1〜3が好ましい。 これまで一般に仮撚加工糸を2本以上合糸して
太デニール仮撚加工糸を製造する場合、別工程に
てワインダ直前にて合糸し巻取る方法が採用され
ている。しかし、太デニール仮燃加工糸をワイン
ダ直前にて空気噴射ノズルにて交絡を付与する場
合、巻取張力が高い為に交絡がかかり難く、多量
の空気が必要となり、更に巻取時の張力の変動が
交絡度を不均一にする欠点がある。また、このよ
うに、第2ヒータを使用して捲取をセツトした仮
撚加工糸を合糸する場合はセツト後に合糸し、交
絡を付与しても双方の糸が一部分離し、織物の目
面を悪化させる。 ところが、本発明の方法により、第1デリベリ
ローラ8を出た直後に合糸して空気噴射ノズル1
0a,10eに導入し交絡を付与したのちに第2
ヒータ11a,11eを通過させ第2デリベリロ
ーラ12に導くことにより、巻取張力が変動して
も交絡度に変化がなく前述の問題は一挙に解決さ
れる。この際、交絡付与時の張力により、糸条の
交絡度が変化するため、第1デリベリローラ8と
第2デリベリローラ12との速度比(オーバーフ
イード率)及び第2ヒータ11a,11eの温度
等を調整して最適張力を選定する必要がある。 即ち、張力が約5mg/de以下の低張力の場合空
気噴射ノズル内での糸の移動が大きくなり、交絡
度が低下し、又15mg/de以上の張力では交絡処理
効果が薄れ必要とする交絡度が得られ難くなる。
従つて、張力は5〜15mg/deの範囲が望ましい。 次に、上記低張力下での交絡付与に関しては空
気噴射レベルへの糸道が重要である。即ち、第2
図に空気噴射ノズル10aへの糸条導入角(θ
1)及びノズル通過後の糸条引出角度(θ2)を
示すが、前記θ1又はθ2が20゜より小さい場
合、ノズル内糸道孔での糸移動が大きく交絡度が
低下し、又50゜より角度が大きい場合、張力変動
が大きくなり交絡が不均一となる。従つてθ1、
θ2は20〜50゜、特に30〜40゜の範囲が良好な交
絡を得る範囲である。 なお、第1〜3図は延伸と仮撚とを同時に行う
所謂「インドロー」方式のツインタイプ延伸仮撚
加工機を使用する例について示したが、本発明は
延伸糸を仮撚加工する場合や延伸に引続いて仮撚
加工する場合にも適用可能であり、またツインタ
イプ以外の仮燃加工機を用いることも勿論可能で
ある。 以上の如き本発明により、通常の仮撚加工機又
は延伸仮撚加工機にて仮撚加工し合糸する場合、
ワインダ15は半数以下を使用し、半数以上は加
工糸が巻かれない状態に置かれている。 従つて、完巻時に残りのワインダに巻き換える
操作をくり返せば、仮撚加工を停止する必要がな
く、交絡処理部での張力変動もないので常に一定
の交絡度を有する仮撚加工糸が得られしかも玉揚
げ時の屑糸量を大幅に減少させることが出来る。 次に、本発明の実施例を詳述する。なお、本発
明において言う「交絡度」とは次の方法にて測定
した値である。即ち、交絡処理された仮撚加工糸
約1mの輪にし、上端を固定し、下端に0.2g/de
の荷重をつるし20cmの高さより落下させ、残つた
集束部の個数(1m当り)を数える10回測定の平
均値として得られる。 又、本発明において言う「全捲縮率」とは次の
方法にて測定した値である。捲縮糸をカセにとり
2mg/deの初荷量と0.2g/deの重荷重を加えて重
さ(l0)を測定し、その後重荷量のみ除き、沸騰
水中で20分間処理する。 次に初荷量も除いて自然乾燥した後、初荷量、
重荷量を加えて長さ(l1)を測定し、重荷量のみ
除き長さ(l2)を測定する。 全捲縮率(TC)=l1−l2/l0×100(%) 実施例 1 35℃O−クロロフエノール溶液での極限粘度が
0.64で酸化チタン0.5%含有するポリエチレンテ
レフタレートを溶融紡糸し225デニール/48フイ
ラメントとして3500m/分の速度で巻取つた糸条
(POY)を供給糸として第1図及び第2図に示す
方法にて仮撚加工−合糸−交絡処理−熱処理を行
つた。なお、仮撚加工条件は下記の通りとした。 仮撚加工条件 加工速度 400m/分 第1ヒータ温度 220℃ 加工時延伸倍率 1.48倍 仮撚付与装置 3軸外接フリクシヨン方式 第2ヒータ温度 160℃ 第2オーバーフイード率 7.0% 空気噴射ノズル圧空圧 20Kg/cm2 糸道角度 θ1=30゜ θ2=30゜ 得られた仮撚加工糸の交絡度は89ケ/mで均一
に付与されており、デニールは315デニール、全
捲縮率は21%であつた。 この仮撚加工糸を無撚、無糊にてウオータージ
エツトルーム織機の経糸に供給し、700m/分の
緯糸打込み速度で製織した結果、経糸原図による
停台は0.02回/10mと極めて良好であり、染色仕
上げ後の風合も良好であつた。 比較例 1 実施例1の方法において空気噴射ノズルを第2
デリベリローラとワインダ間に設置し、単糸のま
ま第2ヒータ及び第2デリベリローラを通過した
後、合糸し交絡付与を行つたところ、圧空圧2
Kg/cm2では交絡度40ケ/mと不充分であつた。更
に圧空圧を40Kg/cm2に上げると交絡度は62ケ/m
となつたが、不均一な付与となつた。この仮撚加
工糸を実施例1と同様な方法で製織テストを行つ
たが、経糸原因による停台は35回/10mと悪く、
ほとんど製織不可能であつた。 実施例 2 実施例1の方法にて第2オーバーフイード率を
変化させて空気噴射ノズルに供給する糸条の張力
を変化させて、実験をくり返した。 その結果を第1表に示す。
【表】
更にまた、実施例1の方法において空気噴射ノ
ズルへの糸の導入角度(θ1)及びノズル通過後
の糸の引出角度(θ2)を変化させてその影響を
検討した結果は第2表の通りである。
ズルへの糸の導入角度(θ1)及びノズル通過後
の糸の引出角度(θ2)を変化させてその影響を
検討した結果は第2表の通りである。
第1図は本発明の一実施態様を示す延伸仮撚装
置の正面概略図であり、第2図は第1図の側面概
略図であり、第3図は本発明の他の実施態様を示
す延伸仮撚装置の正面概略図である。 7a,7b,7c,7d,7e及び7fはそれ
ぞれ仮撚付与装置、仮撚手段、8は第1デリベリ
ローラ、10a,10eは空気噴射ノズル、11
a,11c,11eは第2ヒータ、12は第2デ
リベリローラ、15はワインダである。
置の正面概略図であり、第2図は第1図の側面概
略図であり、第3図は本発明の他の実施態様を示
す延伸仮撚装置の正面概略図である。 7a,7b,7c,7d,7e及び7fはそれ
ぞれ仮撚付与装置、仮撚手段、8は第1デリベリ
ローラ、10a,10eは空気噴射ノズル、11
a,11c,11eは第2ヒータ、12は第2デ
リベリローラ、15はワインダである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 フイードローラと第1デリベリローラとの間
に第1ヒータ及び仮撚付与装置を有し、第1デリ
ベリローラと第2デリベリローラとの間に第2ヒ
ータを有する仮撚加工機又は延伸仮撚機にて擦過
による起毛加工を施すことなく仮撚加工糸を製造
するに際し、第1デリベリローラを出た複数本の
糸条を合糸して、第1デリベリローラと第2ヒー
タとの間に設けた空気噴射ノズルに導入し交絡処
理を施した後、第2ヒータを通し、次いで第2デ
リベリローラを経てワインダにて巻取ることを特
徴とする太デニール仮撚加工糸の製造法。 2 糸条の空気噴射ノズルへの導入角(θ1)を
20〜50度とし、且つ空気噴射ノズルからの引出角
(θ2)を20〜50度とする特許請求の範囲第1項
記載の太デニール仮撚加工糸の製造法。 3 交絡処理時の糸条張力を5〜15mg/deとする
特許請求の範囲第1項又は第2項記載の太デニー
ル仮撚加工糸の製造法。 4 仮撚加工糸を全鍾数の1/2以下の鍾のワイン
ダにて巻取り、完巻時に残りの鍾のワインダに巻
換える特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項
記載の太デニール仮撚加工糸の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10388678A JPS5530468A (en) | 1978-08-28 | 1978-08-28 | Production of high denier false twisted yarn |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10388678A JPS5530468A (en) | 1978-08-28 | 1978-08-28 | Production of high denier false twisted yarn |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5530468A JPS5530468A (en) | 1980-03-04 |
JPS6120654B2 true JPS6120654B2 (ja) | 1986-05-23 |
Family
ID=14365906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10388678A Granted JPS5530468A (en) | 1978-08-28 | 1978-08-28 | Production of high denier false twisted yarn |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5530468A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5536304A (en) * | 1978-08-29 | 1980-03-13 | Teijin Ltd | Production of high denier false twisted yarn |
JPS5787977A (en) * | 1980-11-25 | 1982-06-01 | Shiojiri Kogyo Kk | Thermal head |
JPS5824461A (ja) * | 1981-08-04 | 1983-02-14 | Rohm Co Ltd | サ−マルプリンタヘツドの導線形成法 |
JPS6156042U (ja) * | 1984-04-29 | 1986-04-15 | ||
JPS61119745A (ja) * | 1984-11-16 | 1986-06-06 | 帝人株式会社 | 交絡糸条の製造方法 |
JP3376128B2 (ja) | 1994-10-31 | 2003-02-10 | 能美防災株式会社 | 火災感知器用作動試験装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54151649A (en) * | 1978-05-18 | 1979-11-29 | Teijin Seiki Co Ltd | Apparatus for producing high bulk yarn |
-
1978
- 1978-08-28 JP JP10388678A patent/JPS5530468A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54151649A (en) * | 1978-05-18 | 1979-11-29 | Teijin Seiki Co Ltd | Apparatus for producing high bulk yarn |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5530468A (en) | 1980-03-04 |
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