JPH05189153A - 動画像ポインティングシステム - Google Patents

動画像ポインティングシステム

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Publication number
JPH05189153A
JPH05189153A JP3094063A JP9406391A JPH05189153A JP H05189153 A JPH05189153 A JP H05189153A JP 3094063 A JP3094063 A JP 3094063A JP 9406391 A JP9406391 A JP 9406391A JP H05189153 A JPH05189153 A JP H05189153A
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JP
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point
pointing
moving
moving image
target area
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Application number
JP3094063A
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English (en)
Inventor
Shinichi Murata
伸一 村田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポインティング装置のポイント点が動画像中
の目的の物体から多少離れていても目的の物体を正しく
指定可能にする。 【構成】 動画像中の動いている物体に対しその物体の
移動方向、移動の速さ、物体の大きさの変化を考慮し
て、その物体の表示領域を含むポインティング対象領域
を生成し(2)、ポインティング対象領域の各点にポイ
ント確信度を与え(3)、ポインティング装置で入力さ
れたポイント点からポインティング対象領域が前記ポイ
ント点を含む物体を選び出し(5)、選び出された物体
をポイント確信度を基に順序付けて目的の物体を決定す
る(6、7)。動画像中の動いている物体に対してだけ
でなく、静止している物体に対してもその静止物体ポイ
ント対象領域の各点にポイント確信度を与え、ポイント
確信度を基に順序付けて目的の物体を決定する(8、
9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイ装置とポ
インティング装置を備えた情報処理装置において、動画
像中の動いている物体をポインティング装置で指定する
動画像ポンティングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高解像度のグラフィックスディス
プレイ装置を備え、ウィンドウシステムによる視覚的な
ユーザインタフェースを行う情報処理装置においては、
マウス等のポインティング装置を使用し、マウスカーソ
ルのようなポイント点を意味する印をディスプレイ装置
の表示画像上で移動させて位置入力を行なっている。ま
た、このような装置では、静止画像の他、動きのある画
像を扱うソフト資源もユーザに提供されてきている。
【0003】一方、この種の情報処理装置において、デ
ィスプレイ装置に表示されている物体をポインティング
装置で指定する方式としては、従来、ポインティング装
置から得られた位置が、目的とする物体の表示領域の内
部にあるか否かによって決定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば画像
編集の自由度を高めようとした動画像中の動いている物
体を指定するような必要も生じてきている。このような
動いている物体に対して、従来ポインティング装置を利
用した指定方法は提案されていない。そこで、上述した
ような静止物体に対する指定方法を流用することが考え
られる。
【0005】しかしながら、動画像の表示の場合は、人
がポインティング装置を使って表示されている物体の1
つを指定しようとしても、その物体が動いているため、
ポインティング装置のポイント点を上手に物体に合わせ
ることが困難である。従って、動画像中の動いている物
体の指定に適したシステムが望まれている。
【0006】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、ポインティング装置のポイント点が目的の動
物体から多少離れていても、目的物体を正しく指定する
ことができる動画像ポインティングシステムを提供しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、ディスプレイ装置とポインティ
ング装置とを少なくとも備え、動画像中の動いている物
体をポインティング装置で指定する動画像ポインティン
グシステムを、以下の各手段で構成した。
【0008】すなわち、動画像情報を取込む動画像情報
入力手段と、動画像中の動いている各物体に対して、そ
の物体の移動情報及び大きさ情報に基づいて、その物体
の表示領域を含むポインティング対象領域を生成するポ
インティング対象領域生成手段と、各ポインティング対
象領域の各点にその領域内の物体が指定された可能性を
表すポイント確信度を与えるポイント確信度計算手段と
を備えた。また、ポインティング装置で入力されたポイ
ント点の位置を取込むポイント点入力手段と、入力され
たポイント点を含むポインティング対象領域を有する物
体を決定する対象物体判定手段と、決定された1以上の
物体をポイント確信度に基づいて順序付ける順序判定手
段と、この順序付けされた1以上の物体から目的の物体
を決定する目的物体決定手段とを備えた。
【0009】ここで、さらに、動画像中の静止している
物体に対してポインティング対象領域を生成する静止物
体ポインティング対象領域生成手段と、この静止物体ポ
イント対象領域の各点にポイント確信度を与える静止物
体ポイント確信度計算手段とを設け、動画像中の静止物
体及び動いている物体から目的の物体を決定するように
することが好ましい。
【0010】
【作用】ポインティング対象領域生成手段は、動画像情
報入力手段が取込んだ動画像中の動いている各物体に対
して、その物体の移動情報及び大きさ大きさの変化を考
慮して、その物体の表示領域を含むポインティング対象
領域を生成する。
【0011】このポインティング対象領域は、例えば物
体が移動する物体である場合は、物体を含んで物体進行
方向上流側の領域をより大きく膨らませて生成され、ま
た、大きさが小さくなっていく物体である場合には、そ
の時間的に少し前の状態に生成される。これにより、物
体が激しく移動又は変化している場合でも、ポインティ
ング装置による操作上の遅れなどが補われ、ポイント点
を容易にポインティング対象領域に合わせることが可能
になる。
【0012】また、ポイント確信度計算手段は、各ポイ
ンティング対象領域の各点にその物体に対するポイント
確信度を与える。このポイント確信度は、ポインティン
グ装置によるポイント点が複数のポイント対象領域に入
ることも生じ、どちらの領域が指定されたかを捕らえる
ために利用されるものである。
【0013】ポイント確信度を利用した目的物体の決定
は次のように行なわれる。ポイント点入力手段が取込ん
だポイント点に対して、対象物体判定手段がそのポイン
ト点を含む全てのポインティング対象領域を検出し、順
序判定手段が検出されたポインティング対象領域に係る
全ての物体に対するポイント確信度に基づいてそれら物
体に対する順序付けを行ない、この順序に基づいて目的
物体決定手段が最終的に目的物体を決定する。
【0014】なお、動画像中には静止物体も存在してお
り、この静止物体も動いている物体と同様に目的物体と
できるようにすることが好ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0016】図2はグラフィックスディスプレイ装置と
ポインティング装置を備えた情報処理装置のハードウェ
ア構成を示すブロック図である。この情報処理装置は、
一般的な情報処理装置と同様に、CPU10、主メモリ
11、キーボード制御部12、マウス制御部13、ディ
スク制御部14、表示メモリ15、表示制御部16とを
備えており、これらがシステムバスSBを介して接続さ
れている。当然に、キーボード制御部12にはキーボー
ド17が接続され、マウス制御部13にはマウス(ポイ
ンティング装置)18が接続され、ディスク制御部14
には内蔵又は外付けのディスク(例えばハードディス
ク)19が接続され、表示制御部16にはディスプレイ
(グラフィックスディスプレイ装置)20が接続されて
いる。この実施例の場合、動画像の表示画像データはデ
ィスク19に保存されており、この表示画像データはデ
ィスク制御部14により取り出され、表示メモリ15に
一旦蓄えられ表示制御部16によりディスプレイ20に
表示される。
【0017】動画像中の動いている物体の指定処理は、
CPU10によるソフトウェア処理が中心であるが、図
1に示すような機能ブロック図で表すことができる。
【0018】図1に示すように、動画像ポインティング
システムは、動画像情報入力手段1と、ポインティング
対象領域生成手段2と、ポイント確信度計算手段3と、
ポイント点入力手段4と、対象物体判定手段5と、順序
判定手段6と、目的物体決定手段7と、静止物体ポイン
ティング対象領域生成手段8と、静止物体ポイント確信
度計算手段9とからなる。
【0019】動画像情報入力手段1は、動画像情報を記
憶装置たるディスク19から入力するものである。ポイ
ンティング対象領域生成手段2は、動いている物体に対
して移動方向と移動の速さと大きさの変化を考慮したポ
インティング対象領域を生成するものである。ポイント
確信度計算手段3は、各ポインティング対象領域の各点
に物体のポイント確信度を与えるものである。ポイント
点入力手段4は、マウス18のポイント点の位置を入力
するものである。対象物体判定手段5は、マウス18に
よるポイント点を含む全てのポインティング対象領域を
持つ物体を決定するものである。順序判定手段6は、対
象物判定手段5で得られた対象物体のポイント確信度を
基に順序付けを行なうものである。目的物体決定手段7
は順序付けられた対象物体から目的の物体を決定するも
のである。
【0020】静止物体ポインティング対象領域生成手段
8は動画像中の静止している物体に対してポインティン
グ対象領域を生成するものであり、静止物体ポイント確
信度計算手段9は静止物体のポイント対象領域の各点に
ポイント確信度を与えるものである。なお、静止物体ポ
インティング対象領域生成手段8及び静止物体ポイント
確信度計算手段9は、動画像中の動いている物体だけを
指定対象としている場合には機能しないものである。
【0021】次に、動画像ポインティング処理を図1に
示す構成に沿って説明する。
【0022】(1)ポインティング対象領域の生成 ディスク19に保存されている動画像の表示画像データ
が、ディスク制御部14により取り出され、表示メモリ
15に一旦蓄えられ、表示制御部16によりディスプレ
イ20に表示される。この表示画像データ中の動画像に
関する情報は、動画像情報入力手段1によって、図1に
示す処理構成に入力される。入力された動画像情報は、
動画像中の物体の形状や、移動方向、移動の速さ、物体
の大きさの変化の情報を含んでいる。この情報を基に、
ポインティング対象領域生成手段2は、図3〜図5に示
すように、動画像中の動いている物体21についてポイ
ンティング対象領域22を生成する。
【0023】このポインティング対象領域22は、ポイ
ンティング対象領域生成手段2により、次のように生成
される。
【0024】図3は、動画像中の動いている物体21
が、移動している物体obj−Aである場合を例示した
ものであり、この物体obj−Aは矢印方向に移動して
おり、その移動の速さは小さい。領域area−Aは、
この物体21(obj−A)に対して、ポインティング
対象領域生成手段2により生成されるポインティング対
象領域22である。このポインティング対象領域22
(area−A)は、物体21(obj−A)を包囲し
ており、あたかも物体21自身の領域を膨らませて、物
体obj−Aの進行方向と直交する方向にはd−1で示
すマージン量を、物体obj−Aの進行方向にはd−2
で示すマージン量を、そして物体の進行方向とは逆の方
向には前記d−1やd−2よりも大きいマージン量d−
3を取ったものとなっている。このようにポインティン
グ対象領域22を物体21を含んで進行方向上流側を大
きく膨らませて生成することにより、ポイント点23を
ポインティング対象領域22に合わせ易くしている。
【0025】図4は、動画像中の動いている物体21
が、図3と同じく矢印方向に移動する物体obj−A´
であるが、その移動速度が図3の物体obj−Aよりも
大きい場合を示す。領域area−A´はこの物体ob
j−A´のポインティング対象領域22である。図3と
の比較から判るように、ポインティング対象領域生成手
段2は、物体21の移動速度が大きくなると、ポインテ
ィング対象領域22のマージン量、すなわち図3におけ
るd−1、d−2、d−3の量を移動速度に比例して大
きくとり、ポインティング対象領域22(area−A
´)を、図3におけるポインティング対象領域22(a
rea−A)よりも大きな領域とする。
【0026】図5は、動画像中の動いている物体21が
大きさの変化する物体である場合を示したものである。
図5の場合、物体obj−Bは大きさが小さくなってい
く物体であり、領域obj−B´は物体obj−Bの時
間的に少し前の状態(変化の進行方向上流側)の物体領
域210を示す。領域area−Bは、この物体obj
−Bに対して生成されたポインティング対象領域22で
ある。このポインティング対象領域22(area−
B)は、物体obj−B及びその時間的に少し前の状態
210(obj−B´)を含むように包囲しており、あ
たかも物体21自身の領域を膨らませて、物体obj−
Bの縮小方向上流側にd−4で示すマージン量を取った
ものとなっている。このように大きさが小さくなってい
く物体21(obj−B)のポインティング対象領域2
2(area−B)を、時間的に少し前の状態210
(obj−B´)を含むように生成することにより、ポ
イント点23はポインティング対象領域22に合わせ易
くなる。
【0027】動画像中の静止している物体に対するポイ
ンティング対象領域は、静止物体ポインティング対象領
域生成手段8により生成される。この実施例の場合、静
止物体に対するポインティング対象領域は、静止物体の
領域と同じ領域に生成される。なお、説明の便宜上、以
下特に断らないかぎり、動いている物体及び静止してい
る物体の双方を区別することなく「物体21」及び「ポ
インティング対象領域22」の語を使用する。
【0028】(2)ポイント確信度の計算 ポインティング対象領域生成手段2によるポインティン
グ対象領域22と動画像情報入力手段1の物体の形状の
情報とからポイント確信度を計算するのが、ポイント確
信度計算手段3である。
【0029】図6及び図7は、このポイント確信度計算
手段3で計算される上記ポインティング対象領域22内
の各点でのポイント確信度をグラフ化したものである。
図6は、図3のポインティング対象領域22(area
−A)を通る直線24(1ine−A)上の各点a1、
a2…a4でのポイント確信度を示す。図7は、図5の
ポインティング対象領域22(area−B)を通る直
線24(1ine−B)上の各点b1、b2…b4にお
けるポイント確信度を示す。なお、横軸はポインティン
グ対象領域22の中心を通るように仮想的に引いた直線
24上の距離的位置を示し、縦軸はその各距離位置にお
けるポイント確信度を示す。ポイント確信度は“0”と
“1”との間の数値であって、“1”に近い値が確信度
が高いことを意味する。
【0030】図6のポイント確信度のグラフ線25にお
いて、直線24(1ine−A)上の点a2とa3との
間、つまり物体obj−Aが存在する区間のポイント確
信度は最大値“1”である。またポインティング対象領
域22(area−A)の境界であるa1とa4の所で
は、ポイント確信度は最小値“0”である。残りのa1
〜a2、a3〜a4区間、つまりポインティング対象領
域area−A中で物体obj−Aが存在しない部分に
ついてのポイント確信度は、グラフ線25に示すよう
に、物体21に近いほどポイント確信度が直線的に高く
なるように与えている。このようにポイント確信度を与
えることにより、物体に近い点ほどその物体を指定した
という確信度が高くなる。
【0031】同様に、図7のポイント確信度グラフ線2
6においても、直線24(1ine−B)上の物体ob
j−Bが存在するb2〜b3区間ではポイント確信度が
最大値“1”であり、またポインティング対象領域22
(area−B)の境界b1、b4ではポイント確信度
が最小値“0”であり、そして物体21(obj−B)
が存在しない残りの部分b1〜b2、b3〜b4区間で
は、物体21に近いほどポイント確信度が直線的に高く
なるように与えている。このようにポイント確信度を与
えることにより、物体に近い点ほどその物体を指定した
という確信度が高くなる。
【0032】静止物体21に対するポインティング対象
領域22の各点に対するポイント確信度の計算は、静止
物体ポイント確信度計算手段9で行なわれる。この実施
例では静止物体に対するポイティング対象領域は静止物
体と同じ領域であるので、静止物体のポイント確信度は
その静止物体の領域上で数値“1”の値とする。
【0033】以上により、動画像中の動いている物体及
び静止している物体の双方の物体21に対してポインテ
ィング対象領域22とそのポインティング対象領域上の
各点におけるポイント確信度が計算される。
【0034】(3)対象物体の判定・選出 マウス18を使って、表示されている動画像中のある点
にポイント点23を合わせてマウス18のボタンを押し
たとすると、マウス制御部13は、マウスのポイント点
23がある動画像中の位置情報と、マウス18のボタン
が押されたことを示す情報とを出力する。ポイント点入
力手段4によって、このマウスの情報が図1の動画像ポ
インティングシステムに入力される。
【0035】このマウスの情報の入力を契機として、対
象物体判定手段5が処理を行なう。対象物体判定手段5
は、マウス18が指示した動画像中の位置をポイント点
23として、前記ポインティング対象領域生成手段2
と、静止物体ポインティング対象領域生成手段8からの
入力を基に、このポイント点23を含むポインティング
対象領域22を持つ全ての物体21を選び出す。すなわ
ち、指定されている可能性を有する候補物体21を選び
出す。対象物体判定手段5によって選び出された物体2
1は、順序判定手段6によって、マウス18によって指
定された可能性の高い順に、順序付けされる。
【0036】(4)対象物体の順序付け 順序判定手段6は、選び出された物体21又は静止物体
と、それら各物体に関するポイント点23におけるポイ
ント確信度と、更に動画像情報入力手段1からの表示上
の物体21の上下関係情報とを入力とし、図8のフロー
チャートに従って、マウス18によって指定された可能
性の高い順の順序付けを行なう。すなわち、ポイント確
信度の高い順の順序付けを基本とし、同じ確信度のもの
につき表示上の上下関係での順序付けを行なう。
【0037】まず、図8のステップ27で、順序判定手
段6は、ポイント点23のポイント確信度を基にポイン
ト確信度の高い順に候補物体21の順序付け(ソート)
を行なう。次いで、ステップ28で、ステップ27で順
序付けられた中に、同じポイント確信度の物体21があ
るかを調べる。同じポイント確信度の物体21がない場
合、マウス18によって指定された可能性はポイント確
信度の高い順と一致するので、順序付けは終了する。ス
テップ28において同じポイント確信度の物体21があ
る場合には、ステップ29に移り、ステップ28での同
じポイント確信度の物体21に対して、表示上の上下関
係があるかを調べる。上下関係がない場合は順序付けは
終了するが、上下関係がある場合にはステップ30に移
る。ステップ30では、同じポイント確信度の物体21
で、表示上の上下関係が「上」の物体(現在カレント状
態にある物体)の方を、順序を先にして、順序を付け変
える。以上で順序判定手段6における順序付け処理が終
了する。
【0038】具体的に図9を使って順序付けの仕方を詳
述する。図9において、物体31(obj−C)と物体
32(ojb−D)は共に動いている物体を例示したも
ので、物体31は矢印のように下方向に移動しており移
動速度は大きく、物体32は矢印のように上方向の移動
しており移動速度は小さく、物体32はその一部が物体
31の下に隠れるようにして移動している。ポイント点
23がこの両物体31、32の重なり合った領域中にあ
るとする。この場合、ポイント点23は物体31、32
の両方のポインティング対象領域22に含まれ、ポイン
ト確信度は両方とも数値“1”である。順序判定手段6
のステップ27でポイント確信度によりソートしても、
この両物体31、32の順序は同じであり、ステップ2
8でポイント確信度が同じであるからステップ29に移
り、表示上の上下関係は物体31(ojb−C)が上で
あるから、両物体31、32の順序は物体ojb−C、
物体ojb−Dの順に順序付けられる。
【0039】(6)目的物体の決定 上記順序判定手段6で順序付けられた物体21から、人
がマウスを使って指定しようとした目的の物体を決定す
るのが、目的物体決定手段7である。
【0040】マウス18による物体21の指定は、マウ
ス18のボタンを押したことによって行なわれており、
この時点ではまだマウス18のボタンは離されていな
い。また、この実施例ではマウス18のボタンを押した
と同時に動画像の表示は一旦停止している。そこで、目
的物体決定手段7は、順序付けられた物体の内で、現
在、目的物体として動画像ポインティング処理が仮に認
識している物体をブリンク表示し、マウス18のボタン
を離した時点でブリンク表示している物体を目的の物体
と決定する。人が指定しようとした物体でないものがブ
リンク表示されている場合には、マウス18のボタンを
押したままマウス18を動かして目的の物体の上に合わ
せることにより、合わせられた物体がブリンク表示さ
れ、先にブリンク表示していた物体はブリンク表示を止
め、通常の表示に戻る。最初にブリンク表示される物体
は、順序付けの先頭の物体である。
【0041】具体的に図9を使って説明する。図9の示
している状況は上記説明の場合と同じであり、マウス1
8のボタンが押され(マウスボタンは離さない)、動画
像の表示が一旦停止した時点において、物体31、32
及びポイント点23は図9の状態にある。また、この順
序付けの結果は、物体31(ojb−C)、物体32
(ojb−D)の順である。
【0042】目的物体決定手段7により、最初は、物体
31、32のうちで現在目的物体として認識している物
体31(ojb−C)がブリンク表示される。そのまま
マウス18を移動させずにマウスボタンを離すと、目的
の物体はojb−Cであると決定される。また、目的と
する物体が物体31(ojb−C)ではなく物体32
(ojb−D)である場合、マウスボタンを押したまま
マウス18を下に移動し、ポイント点23を物体32
(ojb−D)の上に合わせると、物体ojb−Dがブ
リンク表示になり、物体31(ojb−C)はブリンク
表示を止めて通常の表示に戻る。ここでマウスボタンを
離すと、目的の物体はojb−Dであると決定される。
【0043】かくして、動画像において動いている物体
21をマウスを使って指定しようとした場合に、目的の
物体を決定することができた。
【0044】上記ポインティング対象領域生成手段2や
ポイント確信度計算手段3及び目的物体決定手段7は実
施例の方式に限定されるものではない。例えば、目的物
体決定手段7ではブリンク表示を採用しているが、順序
付けされた物体をメニュー形式で表示し、メニューの中
から選択するようにすることができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、動
画像中の動いている物体に対しその物体の移動方向、移
動の速さ、物体の大きさの変化を考慮してその物体のポ
インティング対象領域を生成し、ポインティング対象領
域の各点にポイント確信度を与え、ポインティング装置
による入力されたポイント点からポインティング対象領
域が前記ポイント点を含む物体を選び出し、選び出され
た物体をポイント確信度を基に順序付け、順序付けされ
た物体から目的の物体を決定するように構成したので、
動画像における動いている物体をもポインティング装置
を用いて指定することができ、しかも動いている物体に
正確にポイント点を合わせる必要なしに、目的とする物
体を指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の動画像ポインティングシステムの基本
構成を示した図である。
【図2】実施例に係る情報処理装置のブロック図であ
る。
【図3】移動する物体に対するポインティング対象領域
の生成の説明図である。
【図4】図3の場合よりも物体の移動速度が大きい場合
を示す説明図である。
【図5】大きさが変化する物体に対するポインティング
対象領域の生成の説明図である。
【図6】図3のポインティング対象領域のポイント確信
度を例示した図である。
【図7】図5のポインティング対象領域のポイント確信
度を例示した図である。
【図8】図1の順序判定手段における順序判定処理のフ
ローチャートである。
【図9】図1の順序判定手段と目的物体決定手段の説明
に供する図である。
【符号の説明】
1…動画像情報入力手段、2…ポインティング対象領域
生成手段、3…ポイント確信度計算手段、4…ポイント
点入力手段、5…対象物判定手段、6…順序判定手段、
7…目的物体決定手段、8…静止物体ポインティング対
象領域生成手段、9…静止物体ポイント確信度計算手
段、10…CPU、11…主メモリ、13…マウス制御
部、18…マウス(ポインティング装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/36 9177−5G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイ装置とポインティング装置
    とを少なくとも備え、動画像中の動いている物体をポイ
    ンティング装置で指定する動画像ポインティングシステ
    ムにおいて、 動画像情報を取込む動画像情報入力手段と、 動画像中の動いている各物体に対して、その物体の移動
    情報及び大きさ情報に基づいて、その物体の表示領域を
    含むポインティング対象領域を生成するポインティング
    対象領域生成手段と、 各ポインティング対象領域の各点にその領域内の物体が
    指定された可能性を表すポイント確信度を与えるポイン
    ト確信度計算手段と、 ポインティング装置で入力されたポイント点の位置を取
    込むポイント点入力手段と、 入力されたポイント点を含むポインティング対象領域を
    有する物体を決定する対象物体判定手段と、 決定された1以上の物体をポイント確信度に基づいて順
    序付ける順序判定手段と、 この順序付けされた1以上の物体から目的の物体を決定
    する目的物体決定手段とを備えたことを特徴とする動画
    像ポインティングシステム。
  2. 【請求項2】 動画像中の静止している物体に対してポ
    インティング対象領域を生成する静止物体ポインティン
    グ対象領域生成手段と、この静止物体ポイント対象領域
    の各点にポイント確信度を与える静止物体ポイント確信
    度計算手段とを更に備え、動画像中の静止物体及び動い
    ている物体から目的の物体を決定することを特徴とする
    請求項1に記載の動画像ポインティングシステム。
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