JP2977360B2 - 罫線選択方法 - Google Patents

罫線選択方法

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JP2977360B2
JP2977360B2 JP4035162A JP3516292A JP2977360B2 JP 2977360 B2 JP2977360 B2 JP 2977360B2 JP 4035162 A JP4035162 A JP 4035162A JP 3516292 A JP3516292 A JP 3516292A JP 2977360 B2 JP2977360 B2 JP 2977360B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、罫線選択方法に関
し、より詳しくは、ディスプレイ上で表を作成する文書
処理システムにおいて、文書中に入力された罫線の種類
を変更する場合や削除する場合に利用される罫線選択方
法に関するものである。この発明の罫線選択方法は、特
にワードプロセッサに好適である。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサにおいては、罫
線によって文書中に表を作成する機能を持つものが一般
的になっている。この種の装置を用い、一度作成した罫
線の種類を変更したり削除を行うためには、目的とする
部分の罫線を選択する必要があった。従来、罫線は単に
他の罫線との交わりから交わりまでの単位として管理す
るだけであったため、連続する罫線を選択する場合に
は、その罫線の始点と終点とをマウスやカーソルを用い
て指定する必要があった。図6は従来の罫線選択方法を
例示したものであり、図中(a)は罫線を個々(ポイン
ト61〜63)に選択して罫線群を選択する方法を示し、図
中(b)は領域指定(ポイント65〜66)によって罫線群
を選択する方法を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、始点と
終点を指定する従来の罫線選択方法では、特に、対象と
なる罫線が長い場合、画面をスクロールさせるとともに
マウスやカーソルを始点から終点まで移動させなければ
ならず、その操作に手間がかかるという問題があった。
この発明は以上の事情を考慮してなされたもので、簡単
な操作で連続した罫線群を1点指定で選択すること、お
よびその連続した罫線の一部分については2点指定で選
択することを実現させた罫線選択方法を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、罫線の入力
および罫線選択操作を行う入力装置と、入力された罫線
を座標情報で記憶する罫線情報メモリと、表示装置と、
入力装置の罫線選択操作によって表示装置の画面上に指
定された1点または2点の指示位置の情報と罫線情報メ
モリに記憶された罫線情報とにより、指示位置に罫線が
存在するか検索し表示装置に検索した罫線を出力する罫
線処理装置とを備え、指定が1回のときは全体指定とし
て、指定された点と同一x座標または同一y座標を持つ
罫線群をすべて選択し、指定が2回のときは部分指定と
して、1回目に指定された点を始点とし、2回目に指定
された点を終点として、始点と同一x座標または同一y
座標を持つ罫線群のうち、始点終点との間に存在する
罫線を対象罫線として選択することを特徴とする罫
線選択方法である。
【0005】なお、この発明において、入力装置は、例
えば、キーボードやマウスなどを用いることが好まし
い。罫線情報メモリは、例えば、フロッピーディスクや
RAMなどを用いることが好ましい。表示装置は、CR
TディスプレイやLCDなどを用いることが好ましい。
罫線処理装置は、例えば、CPUを用いることが好まし
い。
【0006】
【作用】この発明によれば、罫線種変更や削除の際の罫
線選択操作において、指定が1回のときは指定された点
と同一x座標または同一y座標を持つ罫線群をすべて選
択する全体指定として機能し、指定が2回のときは部分
指定として、1回目に指定された点を始点とし、2回目
に指定された点を終点として、始点と同一x座標または
同一y座標を持つ罫線群のうち、始点終点との間に存
在する罫線を対象罫線として選択する部分指定とし
て機能する。
【0007】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を
詳述する。なお、これによってこの発明は限定されるも
のではない。図1はこの発明の罫線選択方法を実施する
ために用いられる文字処理システムの構成を示すブロッ
ク図である。同図において1は、文字入力キー,罫線入
力キーなどを有し、文字情報,罫線情報を入力するキー
ボードである。2は入力された罫線に対し所望の罫線を
指定するマウスである。これらキーボード1およびマウ
ス2から入力された信号は後述するCPU3にて入力解
析され、対応する処理が実行される。
【0008】4は入力された文字情報,罫線情報などを
記憶するためのディスクである。5は編集結果を格納す
る外部記憶装置としてのフロッピーディスクである。6
は各種罫線を座標情報で管理するためのRAMである。
7は座標情報によって表される罫線およびマウス2のポ
イントを記号表示するディスプレイであり、LCDやC
RTなどから構成される。
【0009】図2は図1に示すCPU3の機能をブロッ
ク図で示したものである。同図において、11はマウス
位置検出部であり、マウス2によってポイントされた画
面上の座標を取り込む。12は罫線検出部であり、ポイ
ントされた近傍に存在する罫線を、罫線管理情報部13
に記憶されている座標情報を検索することによって捜し
出す。14は罫線群認識部であり、始点と終点がともに
同一座標を持つ罫線を認識する。15は選択情報表示部
であり、ディスプレイ7の画面上において認識した罫線
にマークを付ける。
【0010】図3は画面上に表示された罫線Lおよびそ
の罫線Lと対応する罫線管理情報部13の記憶内容を示
したものである。各罫線は、その始点の座標(例えばx
1,y1)と、終点の座標(例えばx2,y2)でRA
M6上で管理されている。以降、説明の都合上、縦罫線
と横罫線を別管理として説明する。
【0011】このような構成の文字処理システムにおい
て、この実施例の罫線選択方法をまず、図4を用いて説
明する。この実施例の罫線選択方法の原理は、ディスプ
レイ7の画面上に表示された罫線を、マウス2を使って
選択する場合には、その罫線の一部31をポイントする
ことによって、同一直線上の罫線全部32を選択するも
のである。そして罫線選択後、罫線に対して例えば罫線
種変更などのコマンドが指示された場合には、この罫線
全部32に対してそのコマンドを機能させるものであ
る。また、この選択状態から別の罫線がポイントされた
場合には、新たな罫線選択指示とみなし、そのポイント
を始点とする同一直線上の罫線全部を選択させる。
【0012】また、罫線の一部分を選択する場合には、
まず目的とする部分罫線の始点に近い部分33をポイン
トすることによって、上記と同様に、一旦、罫線全体を
選択する。引き続いて部分罫線の終点34に近い部分を
ポイントすることによって、その罫線の始点から終点ま
での部分罫線35を選択することができるようにしてい
る。ここでいう、始点に近い、終点に近い部分というの
は、各点から他の罫線によってその罫線が分断される点
までの範囲を示す。また、始点と終点は、ポイントの順
番であってポイントの位置関係ではない。
【0013】その後、罫線に対するコマンドが指示され
た場合には、部分罫線に対してコマンドを機能させるも
のである。なお、ここで、コマンドが指示されずに、そ
の罫線あるいは別の罫線がポイントされた場合には、新
たな罫線とみなして、そのポイントを始点とする同一直
線上の罫線全部が選択される。
【0014】次に、図5に示すフローチャートにしたが
ってこの実施例の罫線選択方法を説明する。まず、第1
に、連続する罫線全体を選択する方法について説明す
る。始点がポイントされると、マウス位置検出部11に
よって画面上の座標を取り込む(ステップ51)。次いで
罫線検出部12によってポイントされた近傍に存在する
罫線を、罫線管理情報の座標情報を検索して捜し出す
(ステップ52)。
【0015】その方法は、ポイントされた座標で、まず
縦罫線の管理情報を検索して、その距離を算出し、最も
距離の小さい罫線を選び出す。距離の算出方法は、ポイ
ントされた点の座標を(x,y)とし、任意の罫線の始
点と終点をそれぞれ(x1,y1),(x2,y2)と
すると、縦罫線の場合はx1=x2であるため、距離d
xは、 dx=|x−x1| 次に、同様にして、横罫線の管理情報を検索して、最も
近い罫線とその距離dyを算出する。次いでdxとdy
とを比較して、小さい方に属する罫線を、始点を含む罫
線として記憶しておく。
【0016】次に、罫線群認識部14にて、その罫線が
縦であれば、始点と終点がともに同一x座標を持つ罫線
に表示マークを付ける。また、横であれば、同一y座標
を持つ罫線に表示マークを付ける(ステップ53)。この
ようにして、始点を含む一直線上の罫線全部が選択され
る。
【0017】第2に、部分罫線を選択する場合について
説明する。上記した処理によって、一直線上の罫線全部
が選択された状態から、コマンドが指示されずに、再度
ある点がポイントされると(ステップ54)、マウス位置
検出部11によって画面上の座標を取り込む(ステップ
55)。次いで罫線検出部12により、上記と同様の方法
で、その点に最も近い罫線を選び出す(ステップ56)。
次いでその罫線が選択されている罫線に属しているかど
うかを判断し(ステップ57)、Yesであればそれを部
分罫線の終点部分の指示として解釈し、その終点を含む
罫線よりも後ろの部分および上記始点を含む罫線よりも
前の部分を、選択対象から除くことによって部分的な罫
線を選択した状態とする(ステップ58)。
【0018】なお、ステップ57においてNO、すなわ
ち、その罫線が、選択されている罫線全部に属さなけれ
ば、ステップ53に戻り、他の罫線の罫線全部を選択した
ものとみなす。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、罫線種変更や削除の
際の罫線選択操作において、指定が1回のときは全体指
定として、指定された点と同一x座標または同一y座標
を持つ罫線群をすべて選択することができ、指定が2回
のときは部分指定として、1回目に指定された点を始点
とし、2回目に指定された点を終点として、始点と同一
x座標または同一y座標を持つ罫線群のうち、始点
との間に存在する罫線を対象罫線として選択する
ことができる。これにより、罫線種変更や削除の際の罫
線選択操作を著しく簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するためのシステム構成図であ
る。
【図2】図1に示すCPUの機能ブロック図である。
【図3】図1に示す罫線管理情報部の記憶内容を示す説
明図である。
【図4】実施例の罫線群選択方法を示す説明図である。
【図5】実施例の罫線群選択方法を説明するフローチャ
ートである。
【図6】従来例の罫線群選択方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 キーボード 2 マウス 3 CPU 4 ディスク 5 フロッピーディスク 6 RAM 7 ディスプレイ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 罫線の入力および罫線選択操作を行う入
    力装置と、入力された罫線を座標情報で記憶する罫線情
    報メモリと、表示装置と、入力装置の罫線選択操作によ
    って表示装置の画面上に指定された1点または2点の指
    示位置の情報と罫線情報メモリに記憶された罫線情報と
    により、指示位置に罫線が存在するか検索し表示装置に
    検索した罫線を出力する罫線処理装置とを備え、指定が
    1回のときは全体指定として、指定された点と同一x座
    標または同一y座標を持つ罫線群をすべて選択し、指定
    が2回のときは部分指定として、1回目に指定された点
    を始点とし、2回目に指定された点を終点として、始点
    と同一x座標または同一y座標を持つ罫線群のうち、始
    終点との間に存在する罫線を対象罫線として
    することを特徴とする罫線選択方法。
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