JPH0518780Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、はがき等に貼着して文面を隠蔽す
ると共に、受取人が剥がして見られるようにした
ラベルに関するものである。

［従来の技術］ 従来、この種のラベルは、第４図に示すように
アート紙ａと、その下面に貼られたアルミ箔ｂ及
び薄いポリエチレンシートｃと、このポリエチレ
ンシートに四隅部がヒートシールｄされた透明の
フイルムｅと、最下面の粘着層ｆとから構成され
ている。

このラベルは、通常は台紙（剥離紙）に貼られ
ており、使用時にはその台紙から剥がすと共に、
前記粘着層ｆを利用して例えばはがきｇに貼着す
れば文面を隠蔽することができる。一方、このは
がきの受取人は、２本の切取線ｈの施されたジツ
パーｉを切り取つて第５図に示すようにめくる
と、ラベルは前記ポリエチレンシートｃと透明フ
イルムｅとの間で剥離し、この透明フイルムｅを
通してはがきｇの文面ｊを見ることができる。従
つて、このラベルは、はがきの文面を他人に見ら
れたくない場合に使用すると極めて便利である。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記した従来のラベルは、部品点数及び製造工
程が多く、コスト高になる欠点がある。

本考案は、このような従来の欠点を除去するた
めになされ、構成を簡略化することによりコスト
の低減を計るようにしたラベルを提供しようとす
るものである。

［問題点を解決するための手段］ このような問題点を解決する手段として、本考
案は上紙と、この上紙の下面に設けられた隠蔽層
と、この隠蔽層の下面に設けられた再剥離粘着層
と、この再剥離粘着層の下面に部分的に設けられ
た強粘着層とを備えたことを要旨とするものであ
る。

［実施例］ 以下、図示の実施例によりこの考案を詳しく説
明する。

第１図は、この考案に係るラベルを示し、１は
上紙であり、この下面に印刷等の手段により隠蔽
層２が設けられ、この隠蔽層の下面には微球体を
多量に含んだ再剥離粘着層３が設けられ、かつこ
の再剥離粘着層の下面の端部に強粘着層４が帯状
に対設されている。また、両方の強粘着層に近い
端部にはミシン目等の切り取り手段５が設けられ
ている。この切り取り手段５は、少なくとも一方
をジツパー状に２本平行に設けるとよい。

このように形成されたラベルは、従来と同様に
台紙である剥離紙（図示せず）から剥がして例え
ばはがき６に貼つて使用され、受取人に届くまで
はこのラベルに隠蔽された文面６ａは他人の目に
触れず、受取人自身は前記切り取り手段５を切り
取つてラベルをめくると、強粘着層４のある部分
を除いて前記再剥離粘着層３から上の部分即ち、
上紙１と隠蔽層２及び再剥離粘着層３が一体とな
つて剥がれ、前記文面６ａが露出するので読み取
ることができる。

この場合、ラベルの構成部材は従来のものより
少なく、しかも隠蔽層を印刷によつて設けてある
のでコストダウンが可能となる。しかし、隠蔽層
は印刷以外にもアルミ箔を貼着する等任意の手段
によつて設けることができる。

第３図は、この考案の他の実施例を示すもの
で、強粘着層１４が再剥離粘着層１３の下面の周
囲に設けられた点と、この強粘着層１４の内端に
沿つて切り取り手段１７が設けられた点が異なる
だけで、他の構成は前記実施例のものと同じであ
る。そして、作用・効果は前記実施例とほぼ同じ
であるが、はがきに対する接着力が強化されてい
る点に特徴を有する。

なお、この考案のラベルは、はがき以外の文書
にも広く適用することができる。

［考案の効果］ 以上説明したように、この考案によれば、ラベ
ルの構成を簡略化してコストダウンを計り、安価
でしかも安心して使用できる製品を提供すること
ができ、その実用的効果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の実施例を示す斜視図、第
２図は、使用状態での要部の断面図、第３図は、
この考案の他の実施例を示す斜視図、第４図は、
従来例の斜視図、第５図は、従来例において文面
を見るときの状態を示す斜視図である。 １……上紙、２……隠蔽層、３……再剥離粘着
層、４……強粘着層、５……切り取り手段、６…
…はがき、６ａ……文面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上紙と、この上紙の下面に設けられた隠蔽層
   と、この隠蔽層の下面に設けられた再剥離粘着層
   と、この再剥離粘着層の下面に部分的に設けられ
   た強粘着層とを備えたことを特徴とするラベル。