JPH05187347A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JPH05187347A
JPH05187347A JP204892A JP204892A JPH05187347A JP H05187347 A JPH05187347 A JP H05187347A JP 204892 A JP204892 A JP 204892A JP 204892 A JP204892 A JP 204892A JP H05187347 A JPH05187347 A JP H05187347A
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signal
inductor magnetic
pole portion
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秀樹 湯川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】逆回転を防止する機能を備えた内燃機関用点火
装置の構成を簡単にし、コストを引き下げる。 【構成】回転速度情報と回転角度情報とを得るために設
けられる信号発電機2の回転子に、幅が広い1つの誘導
子磁極部と幅が狭い誘導子磁極部とを設ける。信号発電
機から得られるパルス信号を矩形波信号発生回路3に与
えて、パルスの発生間隔に相応した信号幅の矩形波信号
を発生させる。矩形波信号の高レベルの期間の長さと零
レベルの期間の長さとの関係が機関の正回転時と逆回転
時とで異なることを利用して機関の逆回転を検出する。
逆回転が検出されたときに点火動作を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆回転し易い2サイク
ル内燃機関を点火するのに好適な内燃機関用点火装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】2サイクル内燃機関は逆回転し易いた
め、内燃機関の逆回転が検出されたときに機関を失火さ
せる機能を持った点火装置が提案されている。従来のこ
の種の点火装置としては、実公平3−11421号や特
公平3−27759号に示されたものがある。
【0003】実公平3−11421号に示された点火装
置では、点火エネルギーを供給するエキサイタコイルの
出力と点火時期を決定するための信号を発生する信号コ
イルの出力との位相関係を電子回路により判定すること
により機関の回転方向を検出し、機関の逆回転が検出さ
れたときに内燃機関用点火装置の点火動作を停止させる
ようにしている。
【0004】また特公平3−27759号に示された装
置では、信号発電機に2個の信号コイルを設けて、両信
号コイルの出力の位相関係を電子回路を用いて判定する
ことにより機関の回転方向を検出し、機関の逆回転が検
出されたときに内燃機関用点火装置の点火動作を停止さ
せるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の点火装置では、
機関の回転方向を判定するための電子回路を設ける必要
があるため、装置の構成が複雑になり、コストが高くな
るという問題があった。特に最近ではマイクロコンピュ
ータを用いて点火時期を制御する点火装置が多く用いら
れるようになっているが、マイクロコンピュータを用い
る場合には、コストを下げるために、電子回路を用いて
処理を行う部分をできるだけ少なくするのが好ましい。
【0006】また2個の信号コイルを用いる方式では、
2個の信号発電子を設けることが必要になるため、信号
発電機が大形化する上にそのコストが高くなるという問
題もあった。
【0007】本発明の目的は、1個の信号発電子のみを
備えた信号発電機を用いて、しかも電子回路を用いずに
回転方向の判定を行うことができるようにしてコストの
低減を図った内燃機関用点火装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示した
ように、点火信号が与えられたときに点火コイルの1次
電流を制御して該点火コイルの2次側に点火用の高電圧
を誘起させる点火回路1と、突起または凹部からなる誘
導子磁極部を複数個有していて内燃機関に同期して回転
させられる回転子と、回転子の誘導子磁極部に対向する
磁極を有して該磁極が回転子の誘導子磁極部の回転方向
の前端縁に対向する際及び該誘導子磁極部の後端縁に対
向する際にそれぞれ第1の極性のパルス信号及び第2の
極性のパルス信号を発生する信号発電子とを備えた信号
発電機2と、第1の極性のパルス信号が発生してから第
2の極性のパルス信号が発生するまでの間第1のレベル
をとり、第2の極性のパルス信号が発生してから第1の
極性のパルス信号が発生するまでの間第2のレベルをと
る矩形波信号を発生する矩形波信号発生回路3と、矩形
波信号から得た速度情報及び回転角度情報に基づいて点
火回路への点火信号の供給を制御する点火時期制御手段
5を有する点火制御手段4とを備えた内燃機関用点火装
置に係わるものである。
【0009】本発明においては、信号発電機の回転子の
1つの誘導子磁極部の円弧角が他の誘導子磁極部の円弧
角よりも大きく設定されていて、該1つの誘導子磁極部
の円弧角をθ1 、内燃機関の正回転時に前記1つの誘導
子磁極部よりも位相が遅れた側に位置することになる隣
の誘導子磁極部の円弧角をθ3 、該隣の誘導子磁極部と
前記1つの誘導子磁極部との間のスペースの円弧角をθ
2 、内燃機関の逆回転時に前記1つの誘導子磁極部より
も位相が遅れた側に位置することになる隣の誘導子磁極
部と前記1つの誘導子磁極部との間のスペースの円弧角
をθo としたときに、θo >θ1 >θ2 >θ3 の関係が
成立するように回転子の各誘導子磁極部が設けられてい
る。
【0010】また点火制御手段4は、上記矩形波信号が
第1のレベルにある期間TH と該矩形波信号が第2のレ
ベルにある期間TL とを逐次比較して期間TH と該期間
THに続いて発生する期間TL との間にTH >TL の関
係が成立したときに内燃機関が正回転していると判定
し、TH <TL の関係のみが成立するときには内燃機関
が逆回転していると判定する内燃機関回転方向判定手段
6と、内燃機関回転方向判定手段により内燃機関が逆回
転していると判定されたときに点火回路の点火動作を停
止させる逆回転時点火動作停止手段7とを更に備えてい
る。
【0011】上記の逆回転時点火動作停止手段7は、内
燃機関の逆回転が検出されたときに点火時期制御手段5
により点火信号の供給を阻止するようにしたものでも良
く、また図1に破線で示したように点火回路1に直接働
きかけてその動作を停止させるようにしたものでもよ
い。一般に点火回路は、点火コイルの1次電流を急激に
変化させるように制御するために、点火時期にオンまた
はオフ動作する半導体スイッチを備えているが、この半
導体スイッチを導通状態に保持したり、その導通を阻止
したりすることにより点火動作を停止させることができ
る。また点火回路中に点火電源を短絡することができる
半導体スイッチが設けられている場合には、該半導体ス
イッチを導通状態に保持することにより点火動作を停止
させることができる。
【0012】
【作用】上記のように構成すると、電子回路を用いるこ
となく、内燃機関の回転方向の検出をマイクロコンピュ
ータを用いてソフトウェア上で行うことができる。また
信号発電子を2個設ける必要がないため、信号発電機が
大形化してコストが高くなるのを防ぐことができる。従
って、装置の大形化とコストの上昇とを招くことなく、
逆回転防止機能を備えた内燃機関用点火装置を得ること
ができる。
【0013】
【実施例】図2は本発明の実施例のハードウェアの構成
を示したもので、同図において10はマイクロコンピュ
ータのCPU(中央演算処理装置)、11はRAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)、12はROM(リードオンリ
メモリ)である。
【0014】1は点火回路で、この例では、点火コイル
1Aと、1次電流制御回路1Bと、内燃機関の気筒に取
り付けられて点火コイルの2次コイルに接続された点火
プラグ1Cとからなっている。1次電流制御回路は、1
次電流制御用半導体スイッチを備えていて、点火信号V
i が与えられたときに該スイッチを動作させることによ
り点火コイルの1次電流を急激に変化させて点火コイル
の2次側に点火用の高電圧を発生させる。この点火回路
としては、コンデンサ放電式の回路や、電流遮断式の回
路等、任意の方式を採用した回路を用いることができ
る。
【0015】信号発電機2は、誘導子形の回転子2A
と、信号発電子2Bとからなっている。回転子2Aは、
強磁性材料からなる円筒状の回転体200の外周に突起
からなる複数の誘導子磁極部2a,2bを設けたものか
らなっている。複数の誘導子磁極部の内、1つの誘導子
磁極部2aは、その円弧角θ1 が他の誘導子磁極部2b
の円弧角よりも大きく設定されていて、該1つの誘導子
磁極部2aの円弧角をθ1 、内燃機関の正回転時(図示
の矢印CW方向への回転時)に1つの誘導子磁極部2a
よりも位相が遅れた側に位置することになる隣の誘導子
磁極部2bの円弧角をθ3 、該隣の誘導子磁極部2bと
1つの誘導子磁極部2aとの間のスペースの円弧角をθ
2 、内燃機関の逆回転時に1つの誘導子磁極部よりも位
相が遅れた側に位置することになる隣の誘導子磁極部2
bと1つの誘導子磁極部2aとの間のスペースの円弧角
をθo としたときに、θo >θ1 >θ2 >θ3 の関係が
成立するように前記回転子の各誘導子磁極部が設けられ
ている。
【0016】信号発電子2Bは、回転子の誘導子磁極部
に対向する磁極部を有する図示しない鉄心に巻回された
信号コイル201と、該鉄心に磁束を流す永久磁石(図
示せず。)とからなっていて、信号コイル201は、鉄
心の磁極が回転子の誘導子磁極部の回転方向の前端縁に
対向する際及び該誘導子磁極部の後端縁に対向する際に
それぞれ第1の極性のパルス信号及び第2の極性のパル
ス信号を発生する。
【0017】本実施例では、信号コイル201が発生す
る正極性のパルス信号を第1の極性のパルス信号とし、
負極性の信号を第2の極性のパルス信号とする。内燃機
関の正回転時(図示の矢印CW方向への回転時)には、
信号コイル201が図3(A)に示すような正極性のパ
ルス信号Vp1と負極性のパルス信号Vp2とを交互に発生
する。また内燃機関の逆回転時には、図3(C)に示す
ように、正極性のパルス信号Vp1と負極性のパルス信号
Vp2とを交互に発生する。尚図3(A)及び(C)にお
いて、パルス信号の近くに表示した番号1,0は図2の
誘導子磁極部に付した番号に対応している。即ち、図3
(A)において番号1が表示された正極性のパルス信号
は、機関の正回転時に図2の回転子の誘導子磁極部2a
の前端縁が信号発電子の磁極に対向する際に発生し、番
号0が表示された正極性のパルス信号は図2の回転子の
誘導子磁極部2bの前端縁が信号発電子の磁極に対向す
る際に発生する。また図3(C)において番号1が表示
された負極性のパルス信号は機関の逆回転時に誘導子磁
極部2aの後端縁が信号発電子の磁極に対向する際に発
生し、番号0が表示された負極性のパルス信号は誘導子
磁極部2bの後端縁が信号発電子の磁極に対向する際に
発生する。
【0018】信号コイル201の出力は矩形波信号発生
回路3に入力される。矩形波信号発生回路3は例えば、
正極性のパルス信号Vp1によりセットされ、負極性のパ
ルス信号Vp2によりリセットされるフリップフロップ回
路からなっていて、正極性(第1の極性)のパルス信号
が発生してから負極性(第2の極性)のパルス信号が発
生するまでの間第1のレベルをとり、第2の極性のパル
ス信号が発生してから第1の極性のパルス信号が発生す
るまでの間第2のレベルをとる矩形波信号を発生する。
本実施例では、矩形波信号発生回路3が、図3(A)の
パルス信号を入力として同図(B)に示すような矩形波
信号Vq を出力し、図3(C)のパルス信号を入力とし
て同図(D)に示すような矩形波信号Vq を出力する。
即ち本実施例では、矩形波信号Vq の高い方のレベルを
第1のレベルとし、低い方のレベル(零レベル)を第2
のレベルとしている。
【0019】図3(B)及び(D)から明らかなよう
に、機関の正回転時には、矩形波信号が高レベルになっ
ている期間TH と、該期間TH に続いて発生する零レベ
ルの期間TL との間にTH >TL の関係が成立するが、
機関の逆回転時にはTH >TLの関係は成立しない。本
発明においては、この関係を利用してソフトウェア上で
機関の正回転と逆回転とを検出する。
【0020】マイクロコンピュータは、矩形波信号Vq
を入力として、図7ないし図9に示したアルゴリズムに
従って点火時期制御手段5と内燃機関回転方向判定手段
6と逆回転時点火動作停止手段7とを備えた点火制御手
段4を実現する。
【0021】図7はメインルーチンでの処理のアルゴリ
ズムを示すゼネラルフローチャートで、メインルーチン
では先ず最初に各部の初期設定を行い、割り込みを許可
した後、機関の回転数の演算と各回転数における点火時
期の進角度の演算とを繰り返す。回転数の演算は例えば
角度θa で幅が狭い矩形波信号が検出されてから次の幅
が狭い矩形波信号が検出される角度θa までの360度
の区間を機関が回転するのに要する時間から演算され
る。
【0022】図8は回転数が演算される毎に実行される
回転速度領域判定ルーチンを示したもので、このルーチ
ンでは、まず回転数Nを進角開始回転数N1 と比較して
N≧N1 の時にRAMに速度領域判定フラグFLG1を
セットし、N<N1 の時に該フラグFLG1をリセット
する。
【0023】図9は矩形波信号Vq の各正の立上がりが
検出される毎に実行される割り込みルーチンで、このル
ーチンでは、まず矩形波信号Vq が高レベルになってい
る期間TH と該矩形波信号が零レベルになっている期間
TL とを逐次比較して、矩形波信号の正の立上がり(図
3の例では角度θa での正の立上がり)でTH >TLの
関係が検出されたときに基準フラグFLGo をセット
し、次いで信号コイルから次に発生するパルス信号が誘
導子磁極部2bの前端縁で発生するパルス信号であるこ
とを示すパルス番号「0」をセットする。次に速度領域
判定フラグFLG1 がセットされているか否かを判定
し、フラグFLG1 がセットされていない場合(機関の
回転数Nが設定値N1 以下のとき)には直ちに点火操作
(点火回路1に点火信号Vi を与える操作)を行ってこ
のルーチンの処理を終了する。即ち、機関の回転数Nが
進角開始回転数N1 未満のときには、TH >TL が検出
されたときの矩形波信号の正の立上がりθa で点火動作
が行われる。またフラグFLG1 がセットされている場
合(回転数Nが進角開始回転数N1 以上のとき)には、
点火操作を行うことなくメインルーチンに戻る。
【0024】矩形波信号の正の立上がり(図3の例では
角度θb での正の立上がり)でTH<TL が検出された
ときには、先ず基準フラグFLGo がセットされている
か否かを判定し、基準フラグFLGo がセットされてい
る場合(機関が正回転しているとき)には基準フラグF
LGo をリセットした後、次に発生するパルス信号が誘
導子磁極部2aの前端縁で発生する信号であることを示
すパルス番号「1」をセットする。次にフラグFLG1
がセットされているか否かを判定し、フラグFLG1 が
セットされている場合(機関の回転数Nが進角開始回転
数N1 以上のとき)には進角カウンタをスタートさせ
て、メインルーチンで演算されている進角度を計測し、
進角度が計測された時点で点火回路に点火信号を与え
る。フラグFLG1 がセットされていない場合(機関の
回転数Nが進角開始回転数未満の場合)には進角カウン
タをスタートさせることなくメインルーチンに戻る。
【0025】矩形波信号の正の立上がりでTH <TL が
検出されたときに基準フラグFLGo がセットされてい
ない場合(機関の逆回転時)には直ちにメインルーチン
に戻る。このように機関の逆回転が検出されたときには
点火操作または進角カウンタのスタートを行わずにメイ
ンルーチンに戻るので、点火動作は行われず、機関は失
火する。
【0026】上記の実施例によると、図6に示したよう
に、機関の回転数Nが進角開始回転数N1 未満のときに
は角度θa で点火し、進角開始回転数N1 以上の領域で
角度θc まで進角する進角特性が得られる。角度θb は
進角カウンタのスタート位置である。
【0027】上記の実施例では、信号発電機の回転子が
2つの誘導子磁極部2a,2bを有しているが、誘導子
磁極部を3個以上設けることもできる。例えば図4のよ
うに、回転子2Aに6個の誘導子磁極部2a〜2fを設
けることができる。この例では、複数の誘導子磁極部の
内、1つの誘導子磁極部2aは、その円弧角θ1 が他の
誘導子磁極部2b〜2fの円弧角よりも大きく設定され
ていて、該1つの誘導子磁極部2aの円弧角をθ1 、内
燃機関の正回転時(図示の矢印CW方向への回転時)に
1つの誘導子磁極部2aよりも位相が遅れた側に位置す
ることになる隣の誘導子磁極部2bの円弧角をθ3 、該
隣の誘導子磁極部2bと1つの誘導子磁極部2aとの間
のスペースの円弧角をθ2 、内燃機関の逆回転時に1つ
の誘導子磁極部2aよりも位相が遅れた側に位置するこ
とになる隣の誘導子磁極部2fと1つの誘導子磁極部2
aとの間のスペースの円弧角をθo としたときに、θo
>θ1 >θ2 >θ3 の関係が成立するように前記回転子
の各誘導子磁極部が設けられている。
【0028】この場合、機関の正回転時に信号コイル2
01から得られるパルス信号は図5(A)のようにな
り、機関の逆回転時に信号コイル201から得られるパ
ルス信号は図5(C)のようになる。図5(A),
(C)において各パルス信号に付した番号は、図4の信
号発電機の回転子の誘導子磁極部2a〜2fにそれぞれ
付した番号に対応している。
【0029】図5(A)及び(C)のパルス信号を矩形
波信号発生回路に入力することにより得られる矩形波信
号Vq はそれぞれ図5(B)及び(D)のようになる。
これらの図から明らかなように、機関の正回転時には必
ずTH >TL の関係が検出されるが、機関の逆回転時に
はこの関係は検出されないため、TH >TL が成立する
か否かを判定することにより機関の正回転と逆回転とを
検出することができる。
【0030】上記の実施例では、誘導子磁極部が突起か
らなっているが、誘導子磁極部は信号発電子の磁極に対
向した際に信号コイルと鎖交する磁束に変化を生じさせ
るものであればよく、各誘導子磁極部が凹部からなって
いてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電子回
路を用いることなく、内燃機関の回転方向の検出をマイ
クロコンピュータを用いてソフトウェア上で行うことが
できる。また信号発電子を2個設ける必要がないため、
信号発電機が大形化してコストが高くなるのを防ぐこと
ができる。従って本発明によれば、装置の大形化とコス
トの上昇とを招くことなく、逆回転防止機能を備えた内
燃機関用点火装置を得ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体的な構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施例のハードウェアの構成を示した
構成図である。
【図3】(A)及び(B)は機関の正回転時に図2の実
施例の信号発電機から得られるパルス信号の波形及び矩
形波信号発生回路の出力波形を示した波形図である。
(C)及び(D)は機関の逆回転時に図2の実施例の信
号発電機から得られるパルス信号の波形及び矩形波信号
発生回路の出力波形を示した波形図である。
【図4】本発明で用いる信号発電機の変形例を示した構
成図である。
【図5】(A)及び(B)は機関の正回転時に図4の信
号発電機から得られるパルス信号の波形及び矩形波信号
発生回路の出力波形を示した波形図である。(C)及び
(D)は機関の逆回転時に図4の実施例の信号発電機か
ら得られるパルス信号の波形及び矩形波信号発生回路の
出力波形を示した波形図である。
【図6】本発明の実施例により得られる進角特性の一例
を示した線図である。
【図7】本発明の実施例においてマイクロコンピュータ
により実行されるメインルーチンのアルゴリズムを示す
フローチャートである。
【図8】本発明の実施例において回転数を演算する毎に
行われる速度領域判定ルーチンを示したフローチャート
である。
【図9】本発明において矩形波信号が立上がる毎に実行
される割り込みルーチンを示したフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…点火回路、2…信号発電機、3…矩形波信号発生回
路、4…点火制御手段、5…点火時期制御手段、6…内
燃機関回転方向判定手段、7…逆回転時点火動作停止手
段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火信号が与えられたときに点火コイル
    の1次電流を制御して該点火コイルの2次側に点火用の
    高電圧を誘起させる点火回路と、 突起または凹部からなる誘導子磁極部を複数個有してい
    て内燃機関に同期して回転させられる回転子と、前記回
    転子の誘導子磁極部に対向する磁極を有して該磁極が前
    記誘導子磁極部の回転方向の前端縁に対向する際及び該
    誘導子磁極部の後端縁に対向する際にそれぞれ第1の極
    性のパルス信号及び第2の極性のパルス信号を発生する
    信号発電子とを備えた信号発電機と、 前記第1の極性のパルス信号が発生してから第2の極性
    のパルス信号が発生するまでの間第1のレベルをとり、
    第2の極性のパルス信号が発生してから第1の極性のパ
    ルス信号が発生するまでの間第2のレベルをとる矩形波
    信号を発生する矩形波信号発生回路と、 前記矩形波信号から得た速度情報及び回転角度情報に基
    づいて前記点火回路への点火信号の供給を制御する点火
    時期制御手段を有する点火制御手段とを備えた内燃機関
    用点火装置において、 前記信号発電機の回転子の1つの誘導子磁極部はその円
    弧角が他の誘導子磁極部の円弧角よりも大きく設定され
    ていて、該1つの誘導子磁極部の円弧角をθ1、内燃機
    関の正回転時に前記1つの誘導子磁極部よりも位相が遅
    れた側に位置することになる隣の誘導子磁極部の円弧角
    をθ3 、該隣の誘導子磁極部と前記1つの誘導子磁極部
    との間のスペースの円弧角をθ2 、内燃機関の逆回転時
    に前記1つの誘導子磁極部よりも位相が遅れた側に位置
    することになる隣の誘導子磁極部と前記1つの誘導子磁
    極部との間のスペースの円弧角をθo としたときに、θ
    o>θ1 >θ2 >θ3 の関係が成立するように前記回転
    子の各誘導子磁極部が設けられ、 前記点火制御手段は、 前記矩形波信号が第1のレベルにある期間TH と該矩形
    波信号が第2のレベルにある期間TL とを逐次比較して
    期間TH と該期間TH に続いて発生する期間TL との間
    にTH >TL の関係が成立したときに内燃機関が正回転
    していると判定し、TH <TL の関係のみが成立すると
    きには内燃機関が逆回転していると判定する内燃機関回
    転方向判定手段と、 前記内燃機関回転方向判定手段により内燃機関が逆回転
    していると判定されたときに前記点火回路の点火動作を
    停止させる逆回転時点火動作停止手段とを更に備えてい
    ることを特徴とする内燃機関用点火装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10233416B4 (de) * 2001-07-24 2013-07-11 Denso Corporation Zündsystem mit einem Permanentmagnet-Generator

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DE10233416B4 (de) * 2001-07-24 2013-07-11 Denso Corporation Zündsystem mit einem Permanentmagnet-Generator

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