JPH0226067B2 - - Google Patents

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JPH0226067B2
JPH0226067B2 JP10225383A JP10225383A JPH0226067B2 JP H0226067 B2 JPH0226067 B2 JP H0226067B2 JP 10225383 A JP10225383 A JP 10225383A JP 10225383 A JP10225383 A JP 10225383A JP H0226067 B2 JPH0226067 B2 JP H0226067B2
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JP
Japan
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ignition
voltage
thyristor
coil
capacitor
Prior art date
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Application number
JP10225383A
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English (en)
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JPS59229055A (ja
Inventor
Tomoyuki Ogawa
Hiroyasu Nito
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kokusan Denki Co Ltd filed Critical Kokusan Denki Co Ltd
Priority to JP10225383A priority Critical patent/JPS59229055A/ja
Publication of JPS59229055A publication Critical patent/JPS59229055A/ja
Publication of JPH0226067B2 publication Critical patent/JPH0226067B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P1/00Installations having electric ignition energy generated by magneto- or dynamo- electric generators without subsequent storage
    • F02P1/08Layout of circuits
    • F02P1/086Layout of circuits for generating sparks by discharging a capacitor into a coil circuit
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P11/00Safety means for electric spark ignition, not otherwise provided for
    • F02P11/02Preventing damage to engines or engine-driven gearing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、信号コイルを用いないコンデンサ放
電式の内燃機関点火装置に関するものである。
従来技術 コンデンサ放電式の内燃機関点火装置として、
磁石発電機内に設けられたエキサイタコイルの正
の半波出力でコンデンサを充電し、エキサイタコ
イルから続いて発生する負の半波出力で放電制御
用サイリスタに点弧信号を与えて、このサイリス
タを通してコンデンサの電荷を点火コイルの1次
コイルに放電させることにより点火動作を行わせ
るようにしたものがある。このような構成によれ
ば、点火位置を決めるための信号コイルが不要に
なるため機関に取付ける発電機の構造を簡単にす
ることができる。しかしながら、従来のこの種の
点火装置ではエキサイタコイルの正の半波電圧に
よつてエキサイタコイルからコンデンサに流れる
電流による電機子反作用により次の負の半波電圧
の立上りが遅れるため、点火位置に遅れが生じる
という問題があつた。この傾向は機関の回転数
(rpm)が上昇するに伴つて著しくなるため、従
来の点火装置では、機関の点火位置θiを基準位置
(回転数3000rpmのときの点火位置)からの変化
で表わしたときの回転数Nに対する点火位置の特
性が第5図に破線で示した曲線aのようになり、
高速時に点火位置が著しく遅れる欠点があつた。
また従来のこの種の点火装置では、機関が逆回
転した際にもコンデンサ放電用サイリスタに点弧
信号が入るため、機関の逆回転時にも機関が点火
されることになり、2サイクル機関の点火装置と
しては不向きであつた。
上記の欠点を改良するものとして、機関の正回
転の際にエキサイタコイルに負極性の第1の半波
電圧と正極性の第2の半波電圧と負極性の第3の
半波電圧とを順次発生させ、コンデンサを充電す
る正極性の半波電圧の前の負極性の第1の半波電
圧で放電制御用サイリスタに点弧信号を与え、正
極性の半波電圧の後の負極性の第3の半波電圧は
これを信号制御用サイリスタで短絡して放電制御
用サイリスタに点弧信号として与えないようにし
たものが提案されている(特願昭57−139217号)。
このような構成によれば、コンデンサを充電する
エキサイタコイルの正極性の半波電圧による電機
子反作用が放電制御用サイリスタの点弧信号に影
響を及ぼすことはない。しかしながら、機関の回
転がとくに高速になると、エキサイタコイルの負
極性の第3の半波電圧による短絡電流が次のサイ
クルの負極性の第1の半波電圧が立上る位置まで
継続し、このため信号制御用サイリスタは負極性
の第1の半波電圧も短絡してしまつて放電制御用
サイリスタに点弧信号を与えることができなくな
る恐れが生ずるという欠点がある。
発明の目的 本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解消
し、信号コイルを用いない簡単な構成としてしか
も高速時の点火位置の遅れと逆転時の火花の発生
とを防止できるとともに、高速においても点弧信
号を確実に与えることができるようにしたコンデ
ンサ放電式内燃機関点火装置を提供することにあ
る。
発明の構成 本発明は、点火コイルと、内燃機関に同期して
回転する磁石発電機内に設けられ機関が正回転し
た際に負極性の第1の半波電圧と正極性の第2の
半波電圧と負極性の第3の半波電圧とを順次出力
するエキサイタコイルと、前記点火コイルの1次
側に設けられ前記エキサイタコイルの前記正極性
の出力電圧で一方の極性に充電される点火エネル
ギ蓄積用コンデンサと、導通した際に前記コンデ
ンサの電荷を前記点火コイルの1次コイルに放電
させるように設けられた放電制御用サイリスタ
と、機関の点火位置で前記エキサイタコイルの負
極性の出力電圧で前記サイリスタに点弧信号を与
える信号供給回路とを備え、かつ前記エキサイタ
コイルの正極性の出力電圧により一方の極性に充
電される信号制御用コンデンサと、導通した際に
前記エキサイタコイルの負極性の出力を実質的に
短絡するように設けられ前記エキサイタコイルの
負極性の出力電圧でアノード・カソード間が順方
向にバイアスされる信号制御用サイリスタと、前
記信号制御用コンデンサの電荷を前記信号制御用
サイリスタのゲート・カソード間を通して放電さ
せて該信号制御用サイリスタを導通させる放電回
路とを具備したコンデンサ放電式内燃機関点火装
置であつて、本発明においてはさらに、前記エキ
サイタコイルに前記負極性の第3の半波電圧につ
いで正極性の第4の半波電圧を発生させる手段が
前記磁石発電機に設けてある。
上記のように構成すれば、放電制御用サイリス
タの点弧信号は磁石発電機の電機子反作用の影響
を無くして高速時における点火位置の遅れを防止
でき、また逆転時には放電制御用サイリスタの点
弧信号を短絡するので点火動作を防止できる。さ
らに、エキサイタコイルの負極性の第3の半波電
圧による短絡電流は正極性の第4の半波電圧によ
つて次のサイクルの負極性の第1の半波電圧が発
生する前に終止させることができるので、正回転
の高速時においても放電制御用サイリスタの点弧
信号の発生が阻害されることがない。
実施例 以下図面を参照して本発明をその実施例ととも
に詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例の回路を示したもの
で、同図において1は内燃機関と同期回転する磁
石発電機内に配置されたエキサイタコイル、2は
1次コイル2a及び2次コイル2bからなる点火
コイルであり、点火コイルの1次及び2次コイル
2a及び2bの一端は共通接続されて接地されて
いる。3は2次コイル2bに接続された点火プラ
グで、この点火プラグは図示しない機関の気筒に
取付けられている。エキサイタコイル1の一端1
a及び他端1bにはそれぞれダイオード4及び5
のカソードが接続され、これらのダイオードのア
ノードは接地されている。エキサイタコイル1の
一端にはまだダイオード6のアノードが接続さ
れ、このダイオードのカソードは点火エネルギ蓄
積用コンデンサ7の一端に接続されている。コン
デンサ7の他端は点火コイルの1次コイル2aの
非接地側端子に接続されるとともにダンパダイオ
ード8のアノードに接続され、ダイオード8のカ
ソードは接地されている。ダイオード6のカソー
ドとコンデンサ7との接続点には放電制御用サイ
リスタ9のアノードが接続され、サイリスタ9の
カソードは接地されている。サイリスタ9のゲー
トにはツエナーダイオード10のアノードが接続
され、ツエナーダイオード10のカソードはエキ
サイタコイル1の他端1bに接続されている。本
実施例ではダイオード4とツエナーダイオード1
0とにより、エキサイタコイル1の負極性の半波
出力電圧でサイリスタ9に点弧信号を与える信号
供給回路が構成され、エキサイタコイル1の図示
の破線矢印方向の出力電圧がツエナーダイオード
10のツエナーレベル以上になつたときにエキサ
イタコイル1→ツエナーダイオード10→サイリ
スタ9のゲート・カソード間→ダイオード4→エ
キサイタコイル1の経路でサイリスタ9に点弧信
号が与えられる。なお、本明細書においてエキサ
イタコイルの出力の極性はコンデンサ7を充電す
る方向の半波電圧の極性を正極性とし、サイリス
タ9に点弧信号を与える方向の半波電圧の極性を
負極性とする。
サイリスタ9への信号の供給を制御するため、
信号制御回路11が設けられている。この制御回
路はエキサイタコイル1の他端1bにアノードが
接続されたサイリスタ12を備え、このサイリス
タ12のカソードは抵抗値が小さい抵抗13を介
して接地されている。サイリスタ12は導通した
際にエキサイタコイル1の負極性の出力電圧を実
質的に短絡するために設けられたもので、エキサ
イタコイル1の負極性の出力電圧でアノード・カ
ソード間が順方向にバイアスされて導通可能な状
態になる。制御回路11はまた一端が接地された
信号制御用コンデンサ14を備え、このコンデン
サ14の他端は抵抗15を介してサイリスタ12
のゲートに接続されている。コンデンサ14と抵
抗15との接続点には抵抗16を介してダイオー
ド17のカソードが接続され、ダイオード17の
アノードはエキサイタコイル1の一端1aに接続
されている。したがつて信号制御用コンデンサ1
4は、エキサイタコイル1の正極性の出力(図示
の実線矢印方向の出力v2)によりダイオード17
及び抵抗16を通して図示の極性に充電される。
抵抗15及び13によりコンデンサ14をサイリ
スタ12のゲート・カソード間を通して放電させ
る第1の放電回路が構成され、コンデンサ14が
抵抗15→サイリスタ12のゲート・カソード間
→抵抗13→コンデンサ14の経路で放電してサ
イリスタ12に点弧信号が与えられるようになつ
ている。コンデンサ14の非接地側の一端にはエ
ミツタが接地されたトランジスタ18のコレクタ
が接続され、トランジスタ18のベースは抵抗1
9を通して抵抗13の非接地側端子に接続されて
いる。トランジスタ18はコンデンサ14を放電
させるためのもので、トランジスタ18と抵抗1
9及び13とにより、サイリスタ12が導通して
いる間にコンデンサ14を放電させる第2の放電
回路20が構成されている。
上記実施例の点火装置においてエキサイタコイ
ル1は、機関が正方向に回転したときに、回転子
が1回転する間に負極性の第1の半波電圧v1と正
極性の第2の半波電圧v2と負極性の第3の半波電
圧v3とを順次発生し、さらにこの負極性の第3の
半波電圧v3の後に波高値が比較的小さい正極性の
第4の半波電圧v4を発生する。この正極性の第4
の半波電圧v4は、信号制御用サイリスタ12が導
通して負極性の第3の半波電圧v3によりエキサイ
タコイル1に短絡電流が流れた場合に、エキサイ
タコイルの発生電圧の極性を反転させて短絡電流
が自動的に零になるようにしてサイリスタ12を
しや断させるためのものである。
第2図はエキサイタコイルにこのような電圧を
発生させる磁石発電機の一例を示したもので、こ
の磁石発電機は磁石回転子30と固定子40とか
らなつている。磁石回転子30は磁性材料からな
る回転子本体31と、回転子本体31の外周に設
けられた凹部32内に固定された磁石33とから
なり、回転子本体31はその中心部に機関の出力
軸等の駆動軸が嵌着される軸取付孔34を有して
いる。磁石33は回転子の径方向に着磁され、磁
石33の外周側の磁極(図の例ではN極)33a
と、凹部32の両側の部分に現われる磁極(図の
例ではS極)33b及び33cとにより3極の回
転子磁極が構成されている。回転子本体31の外
周にはまた、エキサイタコイルに正極性の第4の
半波電圧v4を発生させるための手段として凹部3
5が設けられている。固定子40は略U字形に形
成された積層鉄心41を備え、この鉄心41の両
脚部42及び43の先端には回転子の磁極に所定
のギヤツプを介して対向する磁極部44および4
5が形成されている。鉄心41の磁極部44及び
45相互間の間隔は、回転子の磁極33aと33
b相互間及び33aと33c相互間の間隔に略等
しく設定されている。また回転子の凹部35の位
置は、この凹部に鉄心の磁極部45が対向したと
きに鉄心の磁極部44が回転子の磁極33bに対
向するように設定されている。鉄心41の一方の
脚部42には1次コイル2aと2次コイル2bと
からなる点火コイル2が巻装されるとともにエキ
サイタコイル1が巻装されている。この磁石発電
機において機関が正方向に回転して回転子30が
第2図において時計方向に正回転したときのエキ
サイタコイル1の誘起電圧波形を回転角θに対し
て示すと第3図aのようになる。この誘起電圧は
負極性電圧v1と正極性電圧v2と負極性電圧v3とが
順次現われ、ついで鉄心の磁極部45が回転子の
凹部35を通過するとき正極性の電圧v4が現われ
る波形であり、1点火サイクル当り1回発生す
る。ここで1点火サイクルとは、機関の気筒で1
回点火が行われてから次の点火が行われるまでの
期間であり、第2図に示した例では回転子30が
1回転する期間に等しくなつている。正極性の半
波電圧v4が発生するのは、鉄心41の磁極部45
及び44がそれぞれ回転子30の凹部35及び3
3bに対向したときに、磁石33の磁極33a
(N極)→漏れ磁路→鉄心の脚部4磁極2→鉄心
の磁極部44→回転子の磁極33b→磁石33の
S極の経路で鉄心の脚部42を漏れ磁束が通るこ
とによるものである。次に、第2図において磁石
回転子30が反時計方向に逆回転したときのエキ
サイタコイル1の誘起電圧波形は第3図bに示す
通りであり、正極性の半波電圧v3′と負極性の半
波電圧v2′と正極性の半波電圧v1′とが順次現われ、
ついで負極性の半波電圧v4′が現われる波形とな
る。
第2図に示した例では点火コイル2が固定子鉄
心41に巻装されているため、回転子30の回転
により点火コイル2にも電圧が誘起する。本実施
例では、点火コイル2の1次コイル2aにエキサ
イタコイル1の出力電圧と逆位相の電圧が誘起す
るようになつている。即ち第1図においてエキサ
イタコイル1に実線矢印方向の正極性の電圧v2
誘起したときに1次コイル2aには実線矢印方向
の負極性の電圧が誘起するようになつている。尚
点火コイル2は必ずしも磁石発電機内に設ける必
要はなく、磁石発電機とは別個に設けてもよい。
次に上記実施例の動作を説明する。第2図の磁
石発電機の回転子30が正回転すると、エキサイ
タコイル1には、回転角θに対して第4図aのよ
うな波形の無負荷電圧が誘起する。この波形は第
3図aに示したのと同様のものである。角度θ1
エキサイタコイル1に正極性の半波電圧v2が誘起
すると、エキサイタコイル1→ダイオード6→コ
ンデンサ7→ダイオード8及び1次コイル2a→
ダイオード5→エキサイタコイル1の経路で電流
が流れ、コンデンサ7が図示の極性に充電され
る。このときコンデンサ7の端子電圧は第4図b
のように変化する。またこの正極性の電圧v2によ
りダイオード17、抵抗16、コンデンサ14お
よびダイオード5を通して電流が流れ、信号制御
用コンデンサ14が図示の極性に充電される。こ
のコンデンサ14の電荷は抵抗15、サイリスタ
12のゲート・カソード間及び抵抗13を通して
放電するため、次の角度θ2でエキサイタコイル1
に負極性の電圧v3が誘起すると同時にサイリスタ
12が導通する。サイリスタ12が導通すると、
第4図dに実線で示したようにエキサイタコイル
1からサイリスタ12、抵抗13を通して電流ib
が流れ、エキサイタコイル1が実質的に短絡され
る。したがつてツエナーダイオード10に印加さ
れる電圧(ダイオード5の両端の電圧vc)は第4
図cに実線で示したようにツエナーレベルVzよ
り低い値となり、サイリスタ9には点弧信号が与
えられない。
サイリスタ12が導通すると抵抗13の両端に
電圧降下が生じ、この電圧により抵抗19を通し
てトランジスタ18にベース電流が流れる。した
がつてトランジスタ18は導通状態になり、コン
デンサ14の電荷がトランジスタ18のコレク
タ・エミツタ間を通して放電する。サイリスタ1
2はエキサイタコイルの負極性の電圧v3による短
絡電流が流れている間導通状態を保持し、この間
トランジスタ18にベース電流が供給され続ける
ため、コンデンサ14はこの間に完全に放電して
しまう。ついで角度θ4でエキサイタコイル1に正
極性の半波電圧v4が誘起すると、この電圧v4はサ
イリスタ12のアノード・カソード間に逆方向電
圧を加えるように作用するのでサイリスタ12は
しや断される。エキサイタコイル1に誘起する正
極性の半波電圧v4の大きさは極く小さい値に選定
されており、かつトランジスタ18が導通してい
る間はコンデンサ14はこのトランジスタで短絡
されているので、正極性の半波電圧v4でコンデン
サ14が再び充電されてサイリスタ12に点弧信
号を与えることはない。次に角度θ5でエキサイタ
コイル1に負極性の第1の半波電圧v1が誘起する
が、このときコンデンサ14に電荷はなく、サイ
リスタ12に点弧信号が与えられないため、サイ
リスタ12はしや断状態に保持されている。した
がつて負極性電圧v1の瞬時値は上昇し、ツエナー
ダイオード10に印加される電圧vcが角度θiでツ
エナーレベルVz以上になるとサイリスタ9に点
弧信号が与えられる。これによりサイリスタ9が
導通し、コンデンサ7の電荷がサイリスタ9及び
点火コイルの1次コイル2aを通して急激に放電
する。この放電電流により点火コイル2の鉄心中
で大きな磁束変化が生じるため2次コイル2bに
高電圧vh(第4図e)が誘起し、点火プラグ3に
火花が生じて機関が点火される。エキサイタコイ
ル1に誘起する負極性電圧v1の波高値は機関の回
転数の上昇に伴つて増大し、電圧v1がツエナーダ
イオード10のツエナーレベルに達する位相が進
むため、点火位置θiは機関の回転数の上昇に伴つ
て進んでいく。この点火位置θiの機関回転数Nに
対する特性を示すと第5図の曲線bのようにな
る。
従来の点火装置では、信号制御回路11が無い
ため、正極性の電圧v2に続いて発生する負極性電
圧v3により放電制御用サイリスタ9に点弧信号が
与えられる。この負極性電圧v3は、コンデンサ7
の充電電流による電機子反作用により立上りが遅
れるため点火位置が遅れ、この点火位置の遅れ
は、第5図の曲線aのように機関の回転数の上昇
に伴つて著しくなる。これに対して、本発明にお
いては、正極性電圧v2の半波電圧(点火エネルギ
蓄積用コンデンサを充電する半波電圧)の前の負
極性の半波電圧v1で放電制御用サイリスタ9に点
弧信号を与えるため電機子反作用の影響を受ける
ことがなく、第5図に曲線bで示したように、機
関の高速時に点火位置θiが遅れることがない。
本発明は、エキサイタコイル1に負極性の第3
の半波電圧v3についで正極性の第4の半波電圧v4
を誘起させる手段を磁石発電機に設けたことを1
つの特徴とする。上記実施例において正極性の半
波電圧v4が誘起しなかつたとすると、サイリスタ
12が導通したときに負極性半波電圧v3によつて
エキサイタコイル1に流れる短絡電流ibは、回転
数が上昇するにつれて位相の遅れが大きくなつて
サイリスタ12を通して電流が流れる期間が長く
なり、回転数がある値以上になるとこの短絡電流
ibは第4図dに破線で示したようにエキサイタコ
イル1に負極性の第1の半波電圧v1が誘起するま
で継続する。このためサイリスタ12は負極性の
半波電圧v1が発生したときにも導通し続けること
になり、第4図cに破線で示したように、負極性
の半波電圧v1が発生する角度θ5〜θ1の期間におい
てもツエナーダイオード10に印加される電圧が
ツエナーレベルより低くなるため、点火動作は行
われなくなる。
これに対し、本発明のように負極性の半波電圧
v3の次に正極性の半波電圧v4が発生するように構
成すると、この正極性の電圧v4によつてサイリス
タ12のアノード・カソード間に逆電圧を与える
ようになるので、サイリスタ12を流れる短絡電
流は強制的に零まで低下されてサイリスタ12は
しや断される。したがつて、高速時においてもサ
イリスタ12は負極性の第1の半波電圧v1が立上
る角度θ5より前の位置でしや断状態になり、点火
動作が支障なく行なわれる。
次に第2図の発電機において磁石回転子30が
逆回転した場合を考える。この場合は、エキサイ
タコイル1に第3図bに示したように先ず正極性
の電圧v3′が発生し、次いで負極性の電圧v2′が発
生する。正極性の電圧v3′によりコンデンサ7が
充電されるとともにコンデンサ14が充電され、
このコンデンサ14の電荷によりサイリスタ12
に点弧信号が与えられる。したがつて正極性の電
圧v3′に続いて負極性電圧v2′が発生すると直ちに
サイリスタ12が導通し、サイリスタ9への点弧
信号の供給を阻止する。負極性電圧v2′が発生し
ている間にコンデンサ14はトランジスタ18を
通して完全に放電するが、次に正極性電圧v1′が
発生すると再び充電される。正極性電圧v1′の後
に負極性電圧v4′が発生するとサイリスタ12が
導通してコンデンサ14が放電するが、次の点火
サイクルの正極性電圧v3′によつてコンデンサ1
4は再び充電される。したがつて次に負極性電圧
v2′が発生した際にもサイリスタ12が放電制御
用サイリスタ9への点弧信号の供給を阻止する。
このように、発電機の逆転時にはサイリスタ9に
点弧信号が与えられないので点火動作は行なわれ
ない。したがつて本発明の点火装置を2サイクル
機関に使用した場合には機関の逆転を防止する装
置としても役立つ。
上記実施例においては、点火エネルギ蓄積用コ
ンデンサ7を点火コイルの1次コイル2aに対し
て直列に設け、放電制御用サイリスタ9をコンデ
ンサ7と1次コイル2aとの直列回路に対して並
列に設けているが、コンデンサ放電式の点火回路
はサイリスタ9が導通したときにコンデンサ7の
電荷を1次コイル2aに放電させるようになつて
いればよく、例えば第1図においてコンデンサ7
とサイリスタ9の位置を入れ替えることもでき
る。またダンパダイオード8及びツエナーダイオ
ード1は省略することができる。
また上記の実施例では、コンデンサ14の第2
の放電回路をトランジスタ18を用いて構成した
が、トランジスタに代えてサイリスタを用いるこ
ともできる。またトランジスタやサイリスタを用
いることなく、コンデンサ14の両端に並列接続
した抵抗のみで第2の放電回路を構成できる。ま
た負極性電圧v1が立上るまでにコンデンサ14の
電荷を抵抗15及びサイリスタ12のゲート・カ
ソード間を通して略完全に零まで放電させること
ができる場合には、この第2の放電回路を省略す
ることができる。
また、上記の実施例ではエキサイタコイル1に
正極性の第4の半波電圧v4を発生させる手段とし
て発電機の磁石回転子30の外周部に凹部35を
設けたが、他の適宜な手段を用いてもよい。例え
ば、第2図において凹部35の代りに、鉄心の磁
極部44が磁石33の磁極33aに対向したとき
に鉄心の磁極部45が対向する回転子30の磁極
33bの部分に小形の永久磁石を埋設し、この磁
石を回転子30の径方向に着磁(磁石33の極性
が第2図の通りの場合には小形磁石の径方向外側
をS極とする)しておけばよい。このようにすれ
ば、鉄心の磁極部44が小形磁石に対向した位置
で小形磁石のS極→鉄心磁極部45→鉄心脚部4
3→鉄心脚部42→鉄心磁極部44→小形磁石の
N極の方向で鉄心脚部42に磁束が通り、第2図
の実施例の場合と同様にエキサイタコイル1に正
極性の第4の半波電圧v4を発生させることができ
る。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、磁石発電機の
電機子反作用の影響を無くして高速時における点
火位置の遅れを防止することができ、また逆転時
の点火動作を防止できる利点がある。更に、本発
明においては、エキサイタコイルから信号制御用
サイリスタを通して流れる電流が点火位置まで継
続するのを阻止する電圧をエキサイタコイルに発
生させる手段を磁石発電機に設けたので、点火動
作が支障なく行なわれる回転領域を高速領域まで
延ばすことができ、高速時においても支障なく機
関を点火することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の回路を示す接続
図、第2図は本発明で用いる磁石発電機の一例
を、一部を省略し一部を断面して示した正面図、
第3図a及びbはそれぞれ第2図の発電機の正転
時及び逆転時におけるエキサイタコイルの出力電
圧を示す波形図、第4図a乃至eは第1図の実施
例の各部の電圧及び電流波形図、第5図は本発明
の点火装置と従来の点火装置とについて点火位置
の回転数に対する特性を示した線図である。 1……エキサイタコイル、2……点火コイル、
3……点火プラグ、4〜6……ダイオード、7…
…点火エネルギ蓄積用コンデンサ、9……放電制
御用サイリスタ、12……信号制御用サイリス
タ、13……抵抗、14……信号制御用コンデン
サ、16……抵抗、17……ダイオード、18…
…トランジスタ(リセツト用半導体スイツチ)、
35……磁石回転子の凹部(エキサイタコイルに
正極性の第4の半波電圧を発生させる手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 点火コイルと、内燃機関に同期して回転する
    磁石発電機内に設けられ機関が正回転した際に負
    極性の第1の半波電圧と正極性の第2の半波電圧
    と負極性の第3の半波電圧とを順次出力するエキ
    サイタコイルと、前記点火コイルの1次側に設け
    られ前記エキサイタコイルの前記正極性の出力電
    圧で一方の極性に充電される点火エネルギ蓄積用
    コンデンサと、導通した際に前記コンデンサの電
    荷を前記点火コイルの1次コイルに放電させるよ
    うに設けられた放電制御用サイリスタと、機関の
    点火位置で前記エキサイタコイルの負極性の出力
    電圧で前記サイリスタに点弧信号を与える信号供
    給回路とを備えてなるコンデンサ放電式内燃機関
    点火装置であつて、かつ前記エキサイタコイルの
    正極性の出力電圧により一方の極性に充電される
    信号制御用コンデンサと、導通した際に前記エキ
    サイタコイルの負極性の出力を実質的に短絡する
    ように設けられ前記エキサイタコイルの負極性の
    出力電圧でアノード・カソード間が順方向にバイ
    アスされる信号制御用サイリスタと、前記信号制
    御用コンデンサの電荷を前記信号制御用サイリス
    タのゲート・カソード間を通して放電させる放電
    回路とを具備した内燃機関点火装置において、前
    記磁石発電機には、前記信号制御用サイリスタが
    導通した際に該サイリスタを通して流れる短絡電
    流が機関の次の点火位置まで継続するのを阻止す
    べく前記エキサイタコイルに前記負極性の第3の
    半波電圧に続いて正極性の第4の半波電圧を発生
    させる手段を設けたことを特徴とするコンデンサ
    放電式内燃機関点火装置。
JP10225383A 1983-06-08 1983-06-08 コンデンサ放電式内燃機関点火装置 Granted JPS59229055A (ja)

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US4712521A (en) * 1987-01-15 1987-12-15 Tecumseh Products Company Ignition system
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