JPH0415989Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0415989Y2 JPH0415989Y2 JP1983057817U JP5781783U JPH0415989Y2 JP H0415989 Y2 JPH0415989 Y2 JP H0415989Y2 JP 1983057817 U JP1983057817 U JP 1983057817U JP 5781783 U JP5781783 U JP 5781783U JP H0415989 Y2 JPH0415989 Y2 JP H0415989Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- signal
- ignition
- output
- reverse
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 14
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 claims description 14
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 23
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 19
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 208000027418 Wounds and injury Diseases 0.000 description 3
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 2
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 1
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 1
- 208000014674 injury Diseases 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は機関に取付けられた発電機内に設けら
れたエキサイタコイルを点火電源とし、半導体ス
イツチの動作により点火コイルの1次電流を制御
することにより点火動作を行なわせる内燃機関用
点火装置に関するものである。
れたエキサイタコイルを点火電源とし、半導体ス
イツチの動作により点火コイルの1次電流を制御
することにより点火動作を行なわせる内燃機関用
点火装置に関するものである。
[従来技術]
一般にバツテリを点火電源(点火エネルギーを
供給する電源)として用いない無接点式の内燃機
関用点火装置においては、磁石発電機内に設けら
れたエキサイタコイルを点火電源とし、機関に取
付けられた信号発電機から点火位置を定めるため
の制御信号を発生させて、該制御信号により点火
コイルの1次側に設けられた半導体スイツチを動
作させることにより、点火コイルの1次電流を急
変させて該点火コイルの2次側に点火用の高電圧
を誘起させるようにしている。
供給する電源)として用いない無接点式の内燃機
関用点火装置においては、磁石発電機内に設けら
れたエキサイタコイルを点火電源とし、機関に取
付けられた信号発電機から点火位置を定めるため
の制御信号を発生させて、該制御信号により点火
コイルの1次側に設けられた半導体スイツチを動
作させることにより、点火コイルの1次電流を急
変させて該点火コイルの2次側に点火用の高電圧
を誘起させるようにしている。
ところで2サイクル内燃機関は逆回転が可能で
あるため、逆回転時に点火動作が可能な点火装置
が用いられていると使用情況によつては正回転か
ら突然逆回転することがあり、人身事故を生じる
危険性がある。そこで機関の逆回転時に点火動作
が行なわれないようにした無接点式の内燃機関用
点火装置が提案されている。
あるため、逆回転時に点火動作が可能な点火装置
が用いられていると使用情況によつては正回転か
ら突然逆回転することがあり、人身事故を生じる
危険性がある。そこで機関の逆回転時に点火動作
が行なわれないようにした無接点式の内燃機関用
点火装置が提案されている。
例えば、特開昭50−65733号公報に示された点
火装置では、点火位置を定める制御信号を発生す
る手段の外に逆転防止用信号発生手段を設けると
ともに、エキサイタコイルの出力と逆転防止用信
号の位相関係を利用して機関の正転時には逆転防
止用信号による半導体スイツチの制御を無効に
し、機関の逆転時にのみ逆転防止用信号による半
導体スイツチの制御を可能にする制御回路を設け
て、機関の逆転時に逆転防止用信号で半導体スイ
ツチを動作させることにより点火動作を無効にす
るようにしている。
火装置では、点火位置を定める制御信号を発生す
る手段の外に逆転防止用信号発生手段を設けると
ともに、エキサイタコイルの出力と逆転防止用信
号の位相関係を利用して機関の正転時には逆転防
止用信号による半導体スイツチの制御を無効に
し、機関の逆転時にのみ逆転防止用信号による半
導体スイツチの制御を可能にする制御回路を設け
て、機関の逆転時に逆転防止用信号で半導体スイ
ツチを動作させることにより点火動作を無効にす
るようにしている。
[考案が解決しようとする課題]
特開昭50−65733号に示されたような従来の点
火装置では、点火位置を定める制御信号の外に逆
転防止用信号を発生させる必要があるため、信号
発電機の構成が複雑になるという問題があつた。
またこの従来の点火装置では、エキサイタコイル
の出力と逆転防止用信号の位相関係を利用して機
関の正転時には逆転防止用信号による半導体スイ
ツチの制御を無効にし、機関の逆転時にのみ逆転
防止用信号による半導体スイツチの制御を可能に
する制御回路を設ける必要があるため、点火装置
の構成が複雑になるという問題があつた。
火装置では、点火位置を定める制御信号の外に逆
転防止用信号を発生させる必要があるため、信号
発電機の構成が複雑になるという問題があつた。
またこの従来の点火装置では、エキサイタコイル
の出力と逆転防止用信号の位相関係を利用して機
関の正転時には逆転防止用信号による半導体スイ
ツチの制御を無効にし、機関の逆転時にのみ逆転
防止用信号による半導体スイツチの制御を可能に
する制御回路を設ける必要があるため、点火装置
の構成が複雑になるという問題があつた。
本考案の目的は、簡単な構成で機関の逆回転を
防止できるようにした内燃機関用点火装置を提供
することにある。
防止できるようにした内燃機関用点火装置を提供
することにある。
[課題を解決するための手段]
本考案は、点火コイル1と、半導体スイツチ4
の動作により点火コイルの1次電流を制御して点
火動作を行なわせる1次電流制御回路と、一端が
接地され内燃機関の点火位置を定めるための制御
信号を前記1次電流制御回路に与える信号コイル
9と、一端が接地され内燃機関の回転に同期して
交流電圧を発生して該交流電圧の一方の半サイク
ルで点火エネルギーを供給するエキサイタコイル
6と、エキサイタコイルの他方の半サイクルの出
力を短絡すべくアノードを接地側に向けて該エキ
サイタコイルに対して並列に接続された逆方向出
力短絡用ダイオード7とを備えた内燃機関用点火
装置に、簡単な構成で機関の逆転を防止する機能
を持たせたものである。
の動作により点火コイルの1次電流を制御して点
火動作を行なわせる1次電流制御回路と、一端が
接地され内燃機関の点火位置を定めるための制御
信号を前記1次電流制御回路に与える信号コイル
9と、一端が接地され内燃機関の回転に同期して
交流電圧を発生して該交流電圧の一方の半サイク
ルで点火エネルギーを供給するエキサイタコイル
6と、エキサイタコイルの他方の半サイクルの出
力を短絡すべくアノードを接地側に向けて該エキ
サイタコイルに対して並列に接続された逆方向出
力短絡用ダイオード7とを備えた内燃機関用点火
装置に、簡単な構成で機関の逆転を防止する機能
を持たせたものである。
本考案においては、信号コイル9の非接地側の
端部とエキサイタコイル6の非接地側の端部との
間にアノードを信号コイル側に向けた2個の逆転
防止用ダイオード10,11の直列回路を接続
し、内燃機関の逆回転時に該エキサイタコイルが
他方の半サイクルの出力を発生している間に信号
コイル9が制御信号を発生するようにエキサイタ
コイル6の出力と信号コイル9の出力との間の位
相関係を設定するようにした。
端部とエキサイタコイル6の非接地側の端部との
間にアノードを信号コイル側に向けた2個の逆転
防止用ダイオード10,11の直列回路を接続
し、内燃機関の逆回転時に該エキサイタコイルが
他方の半サイクルの出力を発生している間に信号
コイル9が制御信号を発生するようにエキサイタ
コイル6の出力と信号コイル9の出力との間の位
相関係を設定するようにした。
[作用]
上記のように構成すると、機関の逆回転時に信
号コイル9から得られる制御信号は逆転防止用ダ
イオード10,11を通してエキサイタコイル6
側に流れて吸収されるので、1次電流制御回路の
半導体スイツチ4は動作しない。従つて機関が逆
回転したときには点火動作が行なわれず、機関の
逆回転は確実に防止される。
号コイル9から得られる制御信号は逆転防止用ダ
イオード10,11を通してエキサイタコイル6
側に流れて吸収されるので、1次電流制御回路の
半導体スイツチ4は動作しない。従つて機関が逆
回転したときには点火動作が行なわれず、機関の
逆回転は確実に防止される。
また本考案を実施するに当つては逆転防止用の
ダイオード10,11を追加するだけで良く、逆
転防止用信号を発生する手段を設けたり制御回路
を設けたりする必要が無いため、無接点点火装置
に簡単な構成で逆転防止機能を持たせることがで
きる。
ダイオード10,11を追加するだけで良く、逆
転防止用信号を発生する手段を設けたり制御回路
を設けたりする必要が無いため、無接点点火装置
に簡単な構成で逆転防止機能を持たせることがで
きる。
上記の構成において、逆転防止用ダイオードを
1個だけ設けたとすると、エキサイタコイル6の
出力の他方の半サイクルにおいて逆方向出力短絡
用ダイオード7の両端に発生する順方向電圧降下
により信号コイル9と逆転防止用ダイオードとエ
キサイタコイル6とを通して電流が流れるおそれ
がある。機関の逆転時にエキサイタコイル6が他
方の半サイクルの出力を発生したときに信号コイ
ル9に上記の電流が流れると、該電流が遮断され
た際に信号コイル9に制御信号と同極性の電圧が
発生する。この制御信号と同極性の電圧が相当の
レベルに達するようになると、機関の逆回転時に
も1次電流制御回路に制御信号が与えられて、点
火動作が行なわれることになる。
1個だけ設けたとすると、エキサイタコイル6の
出力の他方の半サイクルにおいて逆方向出力短絡
用ダイオード7の両端に発生する順方向電圧降下
により信号コイル9と逆転防止用ダイオードとエ
キサイタコイル6とを通して電流が流れるおそれ
がある。機関の逆転時にエキサイタコイル6が他
方の半サイクルの出力を発生したときに信号コイ
ル9に上記の電流が流れると、該電流が遮断され
た際に信号コイル9に制御信号と同極性の電圧が
発生する。この制御信号と同極性の電圧が相当の
レベルに達するようになると、機関の逆回転時に
も1次電流制御回路に制御信号が与えられて、点
火動作が行なわれることになる。
しかるに本考案のように2個の逆転防止用ダイ
オード10,11を直列に設けておくと、該2個
の逆転防止用ダイオードの直列回路の両端に発生
する電圧降下は逆方向出力短絡用ダイオード7の
両端に発生する順方向電圧降下よりも必ず大きく
なるため、逆方向出力短絡用ダイオードの両端の
順方向電圧降下で信号コイル9と逆転防止用ダイ
オード10,11とを通して電流が流れるのを阻
止することができ、機関の逆転時にエキサイタコ
イルの出力の他方の半サイクルにおいて点火動作
が行なわれるのを確実に防止することができる。
オード10,11を直列に設けておくと、該2個
の逆転防止用ダイオードの直列回路の両端に発生
する電圧降下は逆方向出力短絡用ダイオード7の
両端に発生する順方向電圧降下よりも必ず大きく
なるため、逆方向出力短絡用ダイオードの両端の
順方向電圧降下で信号コイル9と逆転防止用ダイ
オード10,11とを通して電流が流れるのを阻
止することができ、機関の逆転時にエキサイタコ
イルの出力の他方の半サイクルにおいて点火動作
が行なわれるのを確実に防止することができる。
[実施例]
以下図面を参照して本考案の実施例を詳細に説
明する。
明する。
第1図は本考案の一実施例を示したもので、同
図において、1は1次コイル101と2次コイル
102とを有する点火コイルで、この点火コイル
の2次コイル102の両端には機関の気筒に取付
けられた点火プラグ2が接続されている。点火コ
イルの1次コイル101の一端は2次コイル10
2の一端とともに接地され、1次コイル101の
他端はコンデンサ3が一端に接続されている。コ
ンデンサ3の他端はカソードを接地したサイリス
タ4のアノードに接続され、サイリスタ4のアノ
ードにはダイオード5のカソードが接続されてい
る。ダイオード5のアノードと接地間にはエキサ
イタコイル6が接続され、該エキサイタコイルの
両端にアノードを接地側に向けた逆方向出力短絡
用ダイオード7が並列接続されている。サイリス
タ4のゲートにはダイオード8のカソードが接続
され、ダイオード8のアノードと接地間に信号コ
イル9が接続されている。
図において、1は1次コイル101と2次コイル
102とを有する点火コイルで、この点火コイル
の2次コイル102の両端には機関の気筒に取付
けられた点火プラグ2が接続されている。点火コ
イルの1次コイル101の一端は2次コイル10
2の一端とともに接地され、1次コイル101の
他端はコンデンサ3が一端に接続されている。コ
ンデンサ3の他端はカソードを接地したサイリス
タ4のアノードに接続され、サイリスタ4のアノ
ードにはダイオード5のカソードが接続されてい
る。ダイオード5のアノードと接地間にはエキサ
イタコイル6が接続され、該エキサイタコイルの
両端にアノードを接地側に向けた逆方向出力短絡
用ダイオード7が並列接続されている。サイリス
タ4のゲートにはダイオード8のカソードが接続
され、ダイオード8のアノードと接地間に信号コ
イル9が接続されている。
本考案においては、信号コイル9の非接地側の
一端とエキサイタコイル6の非接地側の一端との
間に2個の逆転防止用ダイオード10及び11を
接続する。これらのダイオードの直列回路が各ダ
イオードのアノードを信号コイル側に向けた状態
で信号コイル9の非接地側端子とエキサイタコイ
ル6の非接地側端子との間に接続されている。
一端とエキサイタコイル6の非接地側の一端との
間に2個の逆転防止用ダイオード10及び11を
接続する。これらのダイオードの直列回路が各ダ
イオードのアノードを信号コイル側に向けた状態
で信号コイル9の非接地側端子とエキサイタコイ
ル6の非接地側端子との間に接続されている。
本実施例においては、コンデンサ3、サイリス
タ4、ダイオード5及び8により、半導体スイツ
チ(この例ではサイリスタ4)の動作により点火
コイルの1次電流を制御して点火動作を行なわせ
る1次電流制御回路が構成されている。
タ4、ダイオード5及び8により、半導体スイツ
チ(この例ではサイリスタ4)の動作により点火
コイルの1次電流を制御して点火動作を行なわせ
る1次電流制御回路が構成されている。
上記エキサイタコイル6及び信号コイル9は例
えば第5図に示すような磁石発電機に設けられ
る。第5図において20はほぼカツプ状の鉄製フ
ライホイール、21はフライホイールの内周に固
定された4個の永久磁石であり、フライホイール
20及び永久磁石21により4極のフライホイー
ル磁石回転子22が構成されている。23及び2
4はそれぞれ両端に磁極部25a及び26aを有
するI字形の鉄心25及び26にエキサイタコイ
ル6及び発電コイル27を巻回した固定子であ
る。磁石回転子22は図示しない機関の出力軸に
取付けられ、固定子23及び24は機関のケース
やカバーなどに設けられた固定子台板上に互いに
180度の角度間隔をもつて固定されている。フラ
イホイール20の外周には磁石の小片からなる信
号用磁極28が取付けられ、フライホイール20
の外周に近接した固定位置には、先端に磁極部2
9aを有する鉄心29に信号コイル9を巻回した
信号発電子30が配設されている。そして、信号
用磁極28及び信号発電子30の取付位置は、機
関の正回転時には第2図に示すようにエキサイタ
コイル6が一方の半サイクルの出力Vを発生して
いる間に信号コイル9にサイリスタ4をトリガす
る極性の信号(制御信号)Vsが発生し、機関の
逆回転時には第3図に示すようにエキサイタコイ
ルが他方の半サイクルの出力V′を発生している
間に信号コイルに上記制御信号Vsが発生するよ
うに設定されている。
えば第5図に示すような磁石発電機に設けられ
る。第5図において20はほぼカツプ状の鉄製フ
ライホイール、21はフライホイールの内周に固
定された4個の永久磁石であり、フライホイール
20及び永久磁石21により4極のフライホイー
ル磁石回転子22が構成されている。23及び2
4はそれぞれ両端に磁極部25a及び26aを有
するI字形の鉄心25及び26にエキサイタコイ
ル6及び発電コイル27を巻回した固定子であ
る。磁石回転子22は図示しない機関の出力軸に
取付けられ、固定子23及び24は機関のケース
やカバーなどに設けられた固定子台板上に互いに
180度の角度間隔をもつて固定されている。フラ
イホイール20の外周には磁石の小片からなる信
号用磁極28が取付けられ、フライホイール20
の外周に近接した固定位置には、先端に磁極部2
9aを有する鉄心29に信号コイル9を巻回した
信号発電子30が配設されている。そして、信号
用磁極28及び信号発電子30の取付位置は、機
関の正回転時には第2図に示すようにエキサイタ
コイル6が一方の半サイクルの出力Vを発生して
いる間に信号コイル9にサイリスタ4をトリガす
る極性の信号(制御信号)Vsが発生し、機関の
逆回転時には第3図に示すようにエキサイタコイ
ルが他方の半サイクルの出力V′を発生している
間に信号コイルに上記制御信号Vsが発生するよ
うに設定されている。
上記の点火装置において、機関の正回転に伴つ
てエキサイタコイル6に一方の半サイクルの出力
Vが発生すると、ダイオード5及び1次コイル1
01を通してコンデンサ3に充電電流が流れ、コ
ンデンサ3が図示の極性に充電される。エキサイ
タコイル6の他方の半サイクルの出力V′は、ダ
イオード7により短絡される。次いで信号コイル
9に制御信号Vsが発生すると、ダイオード8を
通してサイリスタ4に点弧信号が与えられるた
め、サイリスタ4が導通し、コンデンサ3の電荷
がサイリスタ4及び1次コイル101を通して放
電する。これにより点火コイル1の鉄心中に大き
な磁束変化が生じ、2次コイル102に高電圧が
発生する。従つて点火プラグ2に火花が生じ、機
関が点火される。
てエキサイタコイル6に一方の半サイクルの出力
Vが発生すると、ダイオード5及び1次コイル1
01を通してコンデンサ3に充電電流が流れ、コ
ンデンサ3が図示の極性に充電される。エキサイ
タコイル6の他方の半サイクルの出力V′は、ダ
イオード7により短絡される。次いで信号コイル
9に制御信号Vsが発生すると、ダイオード8を
通してサイリスタ4に点弧信号が与えられるた
め、サイリスタ4が導通し、コンデンサ3の電荷
がサイリスタ4及び1次コイル101を通して放
電する。これにより点火コイル1の鉄心中に大き
な磁束変化が生じ、2次コイル102に高電圧が
発生する。従つて点火プラグ2に火花が生じ、機
関が点火される。
これに対し、機関が逆回転したときには、コン
デンサ3は図示の極性に充電されるが、信号コイ
ル9が制御信号Vsを発生したときには、エキサ
イタコイル6が他方の半サイクルの出力V′を発
生していて、信号コイル9の非接地側の一端の電
位がエキサイタコイル6の非接地側の一端の電位
より高いため、信号コイル9から流れる電流は全
てダイオード10及び11を通してエキサイタコ
イル6側に流れ、サイリスタ4には点弧信号が与
えられない。従つて機関の逆回転時にはサイリス
タ4が導通することができず、点火動作は行なわ
れない。
デンサ3は図示の極性に充電されるが、信号コイ
ル9が制御信号Vsを発生したときには、エキサ
イタコイル6が他方の半サイクルの出力V′を発
生していて、信号コイル9の非接地側の一端の電
位がエキサイタコイル6の非接地側の一端の電位
より高いため、信号コイル9から流れる電流は全
てダイオード10及び11を通してエキサイタコ
イル6側に流れ、サイリスタ4には点弧信号が与
えられない。従つて機関の逆回転時にはサイリス
タ4が導通することができず、点火動作は行なわ
れない。
第1図の回路において、逆転防止用のダイオー
ド10及び11の一方を省略することが考えられ
るが、この場合にはエキサイタコイル6の出力の
他方の半サイクルにおいてダイオード7の両端に
発生する電圧降下により信号コイル9に電流が流
れることがある。このように信号コイル9に電流
が流れると、該電流が遮断された際に信号コイル
9に制御信号Vsと同極性の電圧が発生してサイ
リスタ4に点弧信号が与えられることがあり、機
関の逆回転時にも点火動作が行なわれるおそれが
ある。これに対し上記のように2個の逆転防止用
ダイオード10,11を設けておくと、ダイオー
ド10,11の両端に生じる順方向電圧降下は、
ダイオード7の両端に生じる順方向電圧降下より
も大きいため、エキサイタコイル6の出力の他方
の半サイクルにおいてダイオード7の両端に発生
する電圧によつて信号コイル9に電流が流れるの
を阻止することができる。したがつてエキサイタ
コイル6の出力の他方の半サイクルにおいて点火
動作が行なわれるのを確実に防止できる。
ド10及び11の一方を省略することが考えられ
るが、この場合にはエキサイタコイル6の出力の
他方の半サイクルにおいてダイオード7の両端に
発生する電圧降下により信号コイル9に電流が流
れることがある。このように信号コイル9に電流
が流れると、該電流が遮断された際に信号コイル
9に制御信号Vsと同極性の電圧が発生してサイ
リスタ4に点弧信号が与えられることがあり、機
関の逆回転時にも点火動作が行なわれるおそれが
ある。これに対し上記のように2個の逆転防止用
ダイオード10,11を設けておくと、ダイオー
ド10,11の両端に生じる順方向電圧降下は、
ダイオード7の両端に生じる順方向電圧降下より
も大きいため、エキサイタコイル6の出力の他方
の半サイクルにおいてダイオード7の両端に発生
する電圧によつて信号コイル9に電流が流れるの
を阻止することができる。したがつてエキサイタ
コイル6の出力の他方の半サイクルにおいて点火
動作が行なわれるのを確実に防止できる。
次に第4図を参照すると、本考案の他の実施例
が示されており、この実施例においては、信号コ
イル9の出力が点火位置制御回路30に入力さ
れ、点火位置制御回路30からサイリスタ4に点
弧信号が与えられている。エキサイタコイル6の
接地側の端子はアノードを接地したダイオード3
1のカソードに接続され、エキサイタコイル6と
ダイオード31との接続点はダイオード32を介
してコンデンサ33の一端に接続されている。コ
ンデンサ33の他端は接地され、エキサイタコイ
ル6の他方の半サイクルの出力V′でダイオード
32を通してコンデンサ33が図示の極性に充電
されるようになつている。コンデンサ33の両端
には抵抗34,35の直列回路からなる分圧回路
が並列接続され、ダイオード31のカソードと接
地間にサイリスタ36がカソードを接地側にして
並列接続されている。サイリスタ36のゲートは
ツエナーダイオード37を介して前記分圧回路の
分圧点に接続され、コンデンサ33の両端の電圧
が一定値に達したときにサイリスタ36が導通し
てコンデンサ33の充電電流を該コンデンサから
側路するようになつている。従つて、コンデンサ
33は常に一定の電圧まで充電され、このコンデ
ンサ33の両端の電圧が点火位置制御回路30の
電源端子に印加されている。すなわち、この実施
例ではダイオード32とコンデンサ33と抵抗3
4,35とサイリスタ36とツエナーダイオード
37とにより、点火位置制御回路30の電源回路
38が構成されている。逆転防止用ダイオード1
0,11は前記の実施例と同様に信号コイル9の
非接地側の端部とエキサイタコイル6の非接地側
の端部との間に接続されている。他の点は、第1
図の実施例と同様である。
が示されており、この実施例においては、信号コ
イル9の出力が点火位置制御回路30に入力さ
れ、点火位置制御回路30からサイリスタ4に点
弧信号が与えられている。エキサイタコイル6の
接地側の端子はアノードを接地したダイオード3
1のカソードに接続され、エキサイタコイル6と
ダイオード31との接続点はダイオード32を介
してコンデンサ33の一端に接続されている。コ
ンデンサ33の他端は接地され、エキサイタコイ
ル6の他方の半サイクルの出力V′でダイオード
32を通してコンデンサ33が図示の極性に充電
されるようになつている。コンデンサ33の両端
には抵抗34,35の直列回路からなる分圧回路
が並列接続され、ダイオード31のカソードと接
地間にサイリスタ36がカソードを接地側にして
並列接続されている。サイリスタ36のゲートは
ツエナーダイオード37を介して前記分圧回路の
分圧点に接続され、コンデンサ33の両端の電圧
が一定値に達したときにサイリスタ36が導通し
てコンデンサ33の充電電流を該コンデンサから
側路するようになつている。従つて、コンデンサ
33は常に一定の電圧まで充電され、このコンデ
ンサ33の両端の電圧が点火位置制御回路30の
電源端子に印加されている。すなわち、この実施
例ではダイオード32とコンデンサ33と抵抗3
4,35とサイリスタ36とツエナーダイオード
37とにより、点火位置制御回路30の電源回路
38が構成されている。逆転防止用ダイオード1
0,11は前記の実施例と同様に信号コイル9の
非接地側の端部とエキサイタコイル6の非接地側
の端部との間に接続されている。他の点は、第1
図の実施例と同様である。
上記の実施例においては、点火位置制御回路3
0が信号コイル9から与えられる制御信号により
定められる範囲で機関の回転数に応じて点火位置
を進角または遅角させるようにサイリスタ4に点
弧信号を与える。機関の逆転時には前記の実施例
と同様に信号コイル9から流れる電流が全てエキ
サイタコイル6側に流れるため、点火位置制御回
路30に制御信号が与えられず、点火動作は行な
われない。
0が信号コイル9から与えられる制御信号により
定められる範囲で機関の回転数に応じて点火位置
を進角または遅角させるようにサイリスタ4に点
弧信号を与える。機関の逆転時には前記の実施例
と同様に信号コイル9から流れる電流が全てエキ
サイタコイル6側に流れるため、点火位置制御回
路30に制御信号が与えられず、点火動作は行な
われない。
上記の説明ではコンデンサ放電式の点火装置を
例にとつたが、電流遮断形の点火装置、例えば、
エキサイタコイルに対して並列に半導体スイツチ
を設けてエキサイタコイルの一方の半サイクルの
立ち上がりで該半導体スイツチを導通させ、該半
導体スイツチを通して流れる電流を充分大きくな
つた所で該半導体スイツチを遮断させることによ
り該エキサイタコイルに誘起させた電圧を点火コ
イルにより昇圧して点火用の高電圧を得るように
した点火装置にも本考案を適用できる。
例にとつたが、電流遮断形の点火装置、例えば、
エキサイタコイルに対して並列に半導体スイツチ
を設けてエキサイタコイルの一方の半サイクルの
立ち上がりで該半導体スイツチを導通させ、該半
導体スイツチを通して流れる電流を充分大きくな
つた所で該半導体スイツチを遮断させることによ
り該エキサイタコイルに誘起させた電圧を点火コ
イルにより昇圧して点火用の高電圧を得るように
した点火装置にも本考案を適用できる。
[考案の効果]
以上のように、本考案によれば、従来の無接点
式の内燃機関用点火装置に逆転防止用ダイオード
を追加して、信号コイルがエキサイタコイルの出
力に対して所定の位相関係で制御信号を発生する
ように設定しておくだけで、機関の逆回転時の点
火動作を阻止できるので、簡単な構成で機関の逆
転を防止できる利点がある。
式の内燃機関用点火装置に逆転防止用ダイオード
を追加して、信号コイルがエキサイタコイルの出
力に対して所定の位相関係で制御信号を発生する
ように設定しておくだけで、機関の逆回転時の点
火動作を阻止できるので、簡単な構成で機関の逆
転を防止できる利点がある。
また本考案によれば、2個の逆転防止用のダイ
オードを追加するだけで、逆転を防止することが
でき、逆転防止用信号を発生する手段を設けたり
制御回路を設けたりする必要が無いため、無接点
点火装置に簡単な構成で逆転防止機能を持たせる
ことができる。
オードを追加するだけで、逆転を防止することが
でき、逆転防止用信号を発生する手段を設けたり
制御回路を設けたりする必要が無いため、無接点
点火装置に簡単な構成で逆転防止機能を持たせる
ことができる。
更に本考案によれば、2個の逆転防止用ダイオ
ードを直列に接続して、エキサイタコイルに並列
に接続された逆方向出力短絡用ダイオードの両端
の順方向電圧降下で信号コイルと逆転防止用ダイ
オードとを通して電流が流れるのを阻止するよう
にしたので、該電流の遮断時に信号コイルに誘起
する電圧で1次電流制御回路に制御信号が与えら
れて点火動作が行なわれるのを防ぐことができ、
機関の逆転時に点火動作が行われるのを確実に防
止することができる。
ードを直列に接続して、エキサイタコイルに並列
に接続された逆方向出力短絡用ダイオードの両端
の順方向電圧降下で信号コイルと逆転防止用ダイ
オードとを通して電流が流れるのを阻止するよう
にしたので、該電流の遮断時に信号コイルに誘起
する電圧で1次電流制御回路に制御信号が与えら
れて点火動作が行なわれるのを防ぐことができ、
機関の逆転時に点火動作が行われるのを確実に防
止することができる。
第1図は本考案の実施例を示す回路図、第2図
A乃至Cは第1図の実施例において機関が正回転
したときの各部の電圧波形図、第3図A乃至Cは
同実施例において機関が逆回転したときの各部の
電圧波形図、第4図は本考案の他の実施例を示す
回路図、第5図は本考案で用いる発電機の一例を
示す概略構成図である。 1……点火コイル、2……点火プラグ、3……
コンデンサ、4……サイリスタ(半導体スイツ
チ)、5……ダイオード、6……エキサイタコイ
ル、7……逆方向出力短絡用ダイオード、9……
信号コイル、10,11……逆転防止用ダイオー
ド。
A乃至Cは第1図の実施例において機関が正回転
したときの各部の電圧波形図、第3図A乃至Cは
同実施例において機関が逆回転したときの各部の
電圧波形図、第4図は本考案の他の実施例を示す
回路図、第5図は本考案で用いる発電機の一例を
示す概略構成図である。 1……点火コイル、2……点火プラグ、3……
コンデンサ、4……サイリスタ(半導体スイツ
チ)、5……ダイオード、6……エキサイタコイ
ル、7……逆方向出力短絡用ダイオード、9……
信号コイル、10,11……逆転防止用ダイオー
ド。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 点火コイル1と、半導体スイツチ4の動作によ
り前記点火コイルの1次電流を制御して点火動作
を行なわせる1次電流制御回路と、一端が接地さ
れ内燃機関の点火位置を定めるための制御信号を
前記1次電流制御回路に与える信号コイル9と、
一端が接地され前記内燃機関の回転に同期して交
流電圧を発生して該交流電圧の一方の半サイクル
で点火エネルギーを供給するエキサイタコイル6
と、前記エキサイタコイルの他方の半サイクルの
出力を短絡すべくアノードを接地側に向けて該エ
キサイタコイルに対して並列に接続された逆方向
出力短絡用ダイオード7とを備えた内燃機関用点
火装置において、 前記信号コイル9の非接地側の端部と前記エキ
サイタコイル6の非接地側の端部との間にアノー
ドを信号コイル側に向けた2個の逆転防止用ダイ
オード10,11の直列回路を接続し、前記内燃
機関の逆回転時に該エキサイタコイルが前記他方
の半サイクルの出力を発生している間に前記信号
コイルが前記制御信号を発生するように前記エキ
サイタコイルの出力と信号コイルの出力との間に
位相関係が設定されていることを特徴とする内燃
機関用点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5781783U JPS59163180U (ja) | 1983-04-18 | 1983-04-18 | 内燃機関用点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5781783U JPS59163180U (ja) | 1983-04-18 | 1983-04-18 | 内燃機関用点火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59163180U JPS59163180U (ja) | 1984-11-01 |
JPH0415989Y2 true JPH0415989Y2 (ja) | 1992-04-09 |
Family
ID=30188113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5781783U Granted JPS59163180U (ja) | 1983-04-18 | 1983-04-18 | 内燃機関用点火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59163180U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5065733A (ja) * | 1973-10-17 | 1975-06-03 | ||
JPS524937A (en) * | 1975-07-02 | 1977-01-14 | Hitachi Ltd | Ignition coil |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS513728U (ja) * | 1974-06-25 | 1976-01-12 |
-
1983
- 1983-04-18 JP JP5781783U patent/JPS59163180U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5065733A (ja) * | 1973-10-17 | 1975-06-03 | ||
JPS524937A (en) * | 1975-07-02 | 1977-01-14 | Hitachi Ltd | Ignition coil |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59163180U (ja) | 1984-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4325350A (en) | Alternator-powered breakerless capacitor discharge ignition system having improved low-speed timing characteristics | |
US3864621A (en) | Transistorized control circuit for magneto motor ignition systems | |
US3791363A (en) | Electronically controlled reversal-proof magneto ignition system | |
JPH0415989Y2 (ja) | ||
US4184467A (en) | Contactless ignition system for internal combustion engine | |
US3342167A (en) | Voltage pulse generator controlled solid state ignition system | |
JPH0226067B2 (ja) | ||
JPS6349565Y2 (ja) | ||
JPH04175466A (ja) | コンデンサ放電式内燃機関用点火装置 | |
JPS6253714B2 (ja) | ||
JPS6143974Y2 (ja) | ||
JPH0219593Y2 (ja) | ||
JPS6231671Y2 (ja) | ||
JPH0526311Y2 (ja) | ||
JPH0439415Y2 (ja) | ||
JPS585091Y2 (ja) | 内燃機関点火装置 | |
JPH0224953Y2 (ja) | ||
JPH0247262Y2 (ja) | ||
JPS6132150Y2 (ja) | ||
JPH0313579Y2 (ja) | ||
JPS585090Y2 (ja) | 内燃機関点火装置 | |
JPH0346227Y2 (ja) | ||
JPS6261793B2 (ja) | ||
JPH0313581Y2 (ja) | ||
JPH041341Y2 (ja) |