JPH05186389A - パーフルオロエーテルカルボン酸の回収法 - Google Patents
パーフルオロエーテルカルボン酸の回収法Info
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- JPH05186389A JPH05186389A JP3338985A JP33898591A JPH05186389A JP H05186389 A JPH05186389 A JP H05186389A JP 3338985 A JP3338985 A JP 3338985A JP 33898591 A JP33898591 A JP 33898591A JP H05186389 A JPH05186389 A JP H05186389A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/41—Preparation of salts of carboxylic acids
- C07C51/412—Preparation of salts of carboxylic acids by conversion of the acids, their salts, esters or anhydrides with the same carboxylic acid part
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/42—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C51/487—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by treatment giving rise to chemical modification
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- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 式(I)のパーフルオロエーテルカルボン酸
をパーフルオロエーテルの電解転化の粗製生成物から回
収する方法であって、粗製生成物中に含まれる上記酸お
よびこれらのエステルを塩基性アルカリ金属塩(固形ま
たは水溶液)で分離し、そして得られた塩を強酸と反応
させる。 (I) Rf−COOH (式中、Rf=CaF2a+1O−(C3F6O)m−
CF(CF3)但し、a=1,2または3およびm=
0,1,2または3である) 【効果】 パーフルオロエーテルの収率を増加させ、そ
して廃棄材料の量を減少させる。
をパーフルオロエーテルの電解転化の粗製生成物から回
収する方法であって、粗製生成物中に含まれる上記酸お
よびこれらのエステルを塩基性アルカリ金属塩(固形ま
たは水溶液)で分離し、そして得られた塩を強酸と反応
させる。 (I) Rf−COOH (式中、Rf=CaF2a+1O−(C3F6O)m−
CF(CF3)但し、a=1,2または3およびm=
0,1,2または3である) 【効果】 パーフルオロエーテルの収率を増加させ、そ
して廃棄材料の量を減少させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーフルオロエーテル
カルボン酸のパー弗化エーテルへの電気化学的転化の際
の粗製生成物に生じる汚染物からパーフルオロエーテル
カルボン酸を回収する方法に関する。
カルボン酸のパー弗化エーテルへの電気化学的転化の際
の粗製生成物に生じる汚染物からパーフルオロエーテル
カルボン酸を回収する方法に関する。
【0002】回収されたパーフルオロエーテルカルボン
酸は、パー弗化エーテルの合成に再利用すことができ
る。これによって、上記合成の収率が増加し、そして廃
棄物の量が減少する。
酸は、パー弗化エーテルの合成に再利用すことができ
る。これによって、上記合成の収率が増加し、そして廃
棄物の量が減少する。
【0003】
【従来技術】パー弗化エーテルの製造は、パー弗化エー
テルカルボン酸類またはこれらの可溶性の塩のコルベ電
解によって良好な収率で達成される(特開昭和58−1
03334号公報、ドイツ特許出願公開第3 838
848号明細書)。 2Rf −COOH→Rf −Rf + 2CO2 +H2 (式中、Rf =Ca F2a+1O−(C3 F6 O)m −CF
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である)。
テルカルボン酸類またはこれらの可溶性の塩のコルベ電
解によって良好な収率で達成される(特開昭和58−1
03334号公報、ドイツ特許出願公開第3 838
848号明細書)。 2Rf −COOH→Rf −Rf + 2CO2 +H2 (式中、Rf =Ca F2a+1O−(C3 F6 O)m −CF
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である)。
【0004】電解に使用されるパーフルオロエーテルカ
ルボン酸は、ヘキサフルオロプロピレンエポキシド(H
FPO)をオリゴマー化してカルボン酸フロライドとし
これを加水分解してパーフルオロエーテルカルボン酸を
得ることによって製造される。
ルボン酸は、ヘキサフルオロプロピレンエポキシド(H
FPO)をオリゴマー化してカルボン酸フロライドとし
これを加水分解してパーフルオロエーテルカルボン酸を
得ることによって製造される。
【0005】
【化1】
【0006】引き続いて、このようにして形成されたパ
ーフルオロエーテルカルボン酸を、蒸留により分離す
る。しかしながら、蒸留した後にも、このようなパーフ
ルオロエーテルカルボン酸は、その割合が5重量%未満
ではあるが低級または高級類似体またはその両者によっ
て汚染されている。2種類のカルボン酸、Rf −COO
HおよびRf ’−COOHまたはこれらの塩類の混合物
を電解する場合、パーフルオロエーテル類、Rf −
Rf 、Rf ’−Rf ’およびRf −Rf ’の混合物が得
られる。3種類のカルボン酸が混合物中に存在する場合
も同様である。
ーフルオロエーテルカルボン酸を、蒸留により分離す
る。しかしながら、蒸留した後にも、このようなパーフ
ルオロエーテルカルボン酸は、その割合が5重量%未満
ではあるが低級または高級類似体またはその両者によっ
て汚染されている。2種類のカルボン酸、Rf −COO
HおよびRf ’−COOHまたはこれらの塩類の混合物
を電解する場合、パーフルオロエーテル類、Rf −
Rf 、Rf ’−Rf ’およびRf −Rf ’の混合物が得
られる。3種類のカルボン酸が混合物中に存在する場合
も同様である。
【0007】パーフルオロエーテルカルボン酸の電解に
より製造されたパーフルオロエーテル類は、汚染物とし
て特に未転化パーフルオロエーテルカルボン酸および上
記カルボン酸と電解に使用した溶剤(アルコールまたは
アルコール−水混合物)との反応により生じたそのエス
テルを含有している。このための好適なアルコールとし
て、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、ペンタノール、グリコール、ジエチレングリ
コールおよびトリエチレングリコール、特にメタノール
およびエタノールが挙げられる。
より製造されたパーフルオロエーテル類は、汚染物とし
て特に未転化パーフルオロエーテルカルボン酸および上
記カルボン酸と電解に使用した溶剤(アルコールまたは
アルコール−水混合物)との反応により生じたそのエス
テルを含有している。このための好適なアルコールとし
て、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、ペンタノール、グリコール、ジエチレングリ
コールおよびトリエチレングリコール、特にメタノール
およびエタノールが挙げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】もはや利用不能でない
物質への熱分解による汚染物の完全な除去方法は、ドイ
ツ特許出願公開第3 902 803号明細書に記載さ
れている。しかしながら、上記汚染物が大多数の範囲有
効なパー弗化材料からなるので、これをできる限り回収
し、そしてこれをパー弗化エーテルの合成に再使用する
ことが望ましい。
物質への熱分解による汚染物の完全な除去方法は、ドイ
ツ特許出願公開第3 902 803号明細書に記載さ
れている。しかしながら、上記汚染物が大多数の範囲有
効なパー弗化材料からなるので、これをできる限り回収
し、そしてこれをパー弗化エーテルの合成に再使用する
ことが望ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、式I (I) Rf −COOH (式中、Rf =Ca F2a+1O−(C3 F6 O)m −CF
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である)で表されるパーフルオロエーテ
ルカルボン酸をパー弗化エーテル類の電気化学的製造の
粗製生成物から回収する方法であって、式Iで表される
パーフルオロエーテルカルボン酸と式II (II) Rf −COOR 〔式中、Rf は(I)で定義された通りであり、R=−
Cc H2c+1(但しc=1、2、3、4または5)あるい
はR=−Cd H2d+1Oe (但しd=2、3、4、5また
は6、e=1、2または3)である〕で表されるそのエ
ステル(このものは粗製生成物中に含まれる)とを固形
の塩基性アルカリ金属塩またはその溶液により分離し、
得られた塩を式Iで表される対応するパーフルオロエー
テルカルボン酸に転化するための強酸と反応させること
からなる、上記方法に関する。
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である)で表されるパーフルオロエーテ
ルカルボン酸をパー弗化エーテル類の電気化学的製造の
粗製生成物から回収する方法であって、式Iで表される
パーフルオロエーテルカルボン酸と式II (II) Rf −COOR 〔式中、Rf は(I)で定義された通りであり、R=−
Cc H2c+1(但しc=1、2、3、4または5)あるい
はR=−Cd H2d+1Oe (但しd=2、3、4、5また
は6、e=1、2または3)である〕で表されるそのエ
ステル(このものは粗製生成物中に含まれる)とを固形
の塩基性アルカリ金属塩またはその溶液により分離し、
得られた塩を式Iで表される対応するパーフルオロエー
テルカルボン酸に転化するための強酸と反応させること
からなる、上記方法に関する。
【0010】2種類のパーフルオロエーテルカルボン酸
は、これらの酸の混合物の電気化学的転化の粗製生成物
から同様の方法で回収することができる。従って、本発
明はまた、式IおよびI’ (I) Rf −COOH 〔式中、Rf =Ca F2a+1O−(C3 F6 O)m −CF
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である) (I’) Rf ’−COOH (式中、Rf ’=Cb F2b+1O−(C3 F6 O)n −C
F(CF3 )但し、b=1、2または3およびn=0、
1、2または3である)で表される2種類のパーフルオ
ロエーテルカルボン酸をこれらの酸またはこれらの可溶
性の塩類のパー弗化エーテル類への電気化学的転化の粗
製生成物から回収する方法であって、式IおよびI’で
表されるパーフルオロエーテルカルボン酸と式IIおよ
びII’ (II) Rf −COOR (II’) Rf ’−COOR 〔式中、Rf およびRf ’は(I)および(I’)で定
義された通りであり、R=−Cc H2c+1(但しc=1、
2、3、4または5)あるいはR=−Cd H2d+1O
e (但しd=2、3、4、5または6、e=1、2また
は3)である〕で表されるこれらのエステル(このもの
は粗製生成物中に含まれる)とを固形の塩基性アルカリ
金属塩またはその溶液により分離し、得られた塩を式I
およびI’で表される対応するパーフルオロエーテルカ
ルボン酸に転化するための強酸と反応させることからな
る、上記方法にも関する。
は、これらの酸の混合物の電気化学的転化の粗製生成物
から同様の方法で回収することができる。従って、本発
明はまた、式IおよびI’ (I) Rf −COOH 〔式中、Rf =Ca F2a+1O−(C3 F6 O)m −CF
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である) (I’) Rf ’−COOH (式中、Rf ’=Cb F2b+1O−(C3 F6 O)n −C
F(CF3 )但し、b=1、2または3およびn=0、
1、2または3である)で表される2種類のパーフルオ
ロエーテルカルボン酸をこれらの酸またはこれらの可溶
性の塩類のパー弗化エーテル類への電気化学的転化の粗
製生成物から回収する方法であって、式IおよびI’で
表されるパーフルオロエーテルカルボン酸と式IIおよ
びII’ (II) Rf −COOR (II’) Rf ’−COOR 〔式中、Rf およびRf ’は(I)および(I’)で定
義された通りであり、R=−Cc H2c+1(但しc=1、
2、3、4または5)あるいはR=−Cd H2d+1O
e (但しd=2、3、4、5または6、e=1、2また
は3)である〕で表されるこれらのエステル(このもの
は粗製生成物中に含まれる)とを固形の塩基性アルカリ
金属塩またはその溶液により分離し、得られた塩を式I
およびI’で表される対応するパーフルオロエーテルカ
ルボン酸に転化するための強酸と反応させることからな
る、上記方法にも関する。
【0011】ただ1種類のパーフルオロエーテルカルボ
ン酸を電解する場合、これを、同様な方法で回収するこ
とができる。従って、本発明はさらにまた、式I (I) Rf −COOH (式中、Rf =Ca F2a+1O−(C3 F6 O)m −CF
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である)で表されるパーフルオロエーテ
ルカルボン酸をこの酸またはこの可溶性の塩のパー弗化
エーテル類への電気化学的転化の粗製生成物から回収す
る方法であって、式Iで表されるパーフルオロエーテル
カルボン酸と式II (II) Rf −COOR 〔式中、Rf は(I)で定義された通りであり、R=−
Cc H2c+1(但しc=1、2、3、4または5)あるい
はR=−Cd H2d+1Oe (但しd=2、3、4、5また
は6、e=1、2または3)である〕で表されるそのエ
ステル(このものは粗製生成物中に含まれる)とを固形
の塩基性アルカリ金属塩またはその溶液により分離し、
得られた塩を式Iで表される対応するパーフルオロエー
テルカルボン酸に転化するための強酸と反応させること
からなる、上記方法にも関する。
ン酸を電解する場合、これを、同様な方法で回収するこ
とができる。従って、本発明はさらにまた、式I (I) Rf −COOH (式中、Rf =Ca F2a+1O−(C3 F6 O)m −CF
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である)で表されるパーフルオロエーテ
ルカルボン酸をこの酸またはこの可溶性の塩のパー弗化
エーテル類への電気化学的転化の粗製生成物から回収す
る方法であって、式Iで表されるパーフルオロエーテル
カルボン酸と式II (II) Rf −COOR 〔式中、Rf は(I)で定義された通りであり、R=−
Cc H2c+1(但しc=1、2、3、4または5)あるい
はR=−Cd H2d+1Oe (但しd=2、3、4、5また
は6、e=1、2または3)である〕で表されるそのエ
ステル(このものは粗製生成物中に含まれる)とを固形
の塩基性アルカリ金属塩またはその溶液により分離し、
得られた塩を式Iで表される対応するパーフルオロエー
テルカルボン酸に転化するための強酸と反応させること
からなる、上記方法にも関する。
【0012】パーフルオロエーテルカルボン酸とエステ
ルとの分離は、塩基性アルカリ金属塩溶液を用いた液−
液抽出または固形の塩基性アルカリ金属塩により、例え
ばアルカリ金属の水酸化物または炭酸塩の固定床上での
粗製生成物の濾過によって達成される。塩基性Naまた
はK塩および/またはこれらの溶液を使用するのが好ま
しく、特にNaまたはKの水酸化物または炭酸塩であ
る。一般に、上記アルカリ金属塩は、1〜5倍過剰で使
用される。アルカリ金属塩溶液の濃度は、一般に5〜5
0重量%、好ましくは15〜25重量%である。
ルとの分離は、塩基性アルカリ金属塩溶液を用いた液−
液抽出または固形の塩基性アルカリ金属塩により、例え
ばアルカリ金属の水酸化物または炭酸塩の固定床上での
粗製生成物の濾過によって達成される。塩基性Naまた
はK塩および/またはこれらの溶液を使用するのが好ま
しく、特にNaまたはKの水酸化物または炭酸塩であ
る。一般に、上記アルカリ金属塩は、1〜5倍過剰で使
用される。アルカリ金属塩溶液の濃度は、一般に5〜5
0重量%、好ましくは15〜25重量%である。
【0013】塩基性アルカリ金属塩の水溶液によるパー
フルオロエーテル粗製生成物の抽出および抽出物の単純
な相分離によって、濃縮された塩−含有水性相並びに重
質のパーフルオロエーテル相および軽質の水性相とが得
られる。上記の塩−含有水性相は、パー弗化エーテルカ
ルボン酸の塩に加えて、過剰な塩基性アルカリ金属塩、
そして乳化形態で、少部分のパーフルオロエーテル(1
重量%未満)を含み、この大多数はパーフルオロエーテ
ル相中である。塩−含有水性相が強酸、例えば硫酸水溶
液と室温で反応する場合、2相となる。重質相は、所望
のパーフルオロエーテルカルボン酸および、パー弗化エ
ーテルの塩−含有水性相に乳化された上記の部分を含有
している。水および弗化物イオンの低い濃度により遊離
な効果がえられ、よって重質相を、特開昭和58−10
3334号公報またはドイツ特許出願公開第3 838
848号明細書に記載された通りにパー弗化エーテル
の電気化学的製造のためにさらに精製することなしに使
用することができる。好適な酸は、例えば硫酸、ハロゲ
ン化水素酸、好ましくは硫酸、塩酸および臭酸であり、
10〜30重量%の濃度の硫酸が特に好ましい。
フルオロエーテル粗製生成物の抽出および抽出物の単純
な相分離によって、濃縮された塩−含有水性相並びに重
質のパーフルオロエーテル相および軽質の水性相とが得
られる。上記の塩−含有水性相は、パー弗化エーテルカ
ルボン酸の塩に加えて、過剰な塩基性アルカリ金属塩、
そして乳化形態で、少部分のパーフルオロエーテル(1
重量%未満)を含み、この大多数はパーフルオロエーテ
ル相中である。塩−含有水性相が強酸、例えば硫酸水溶
液と室温で反応する場合、2相となる。重質相は、所望
のパーフルオロエーテルカルボン酸および、パー弗化エ
ーテルの塩−含有水性相に乳化された上記の部分を含有
している。水および弗化物イオンの低い濃度により遊離
な効果がえられ、よって重質相を、特開昭和58−10
3334号公報またはドイツ特許出願公開第3 838
848号明細書に記載された通りにパー弗化エーテル
の電気化学的製造のためにさらに精製することなしに使
用することができる。好適な酸は、例えば硫酸、ハロゲ
ン化水素酸、好ましくは硫酸、塩酸および臭酸であり、
10〜30重量%の濃度の硫酸が特に好ましい。
【0014】本発明による方法は、パーフルオロエーテ
ルの収率を増加させ、そして廃棄材料の量を減少させ
る。
ルの収率を増加させ、そして廃棄材料の量を減少させ
る。
【0015】
【実施例】以下に示すパーセンテージは、重量%であ
る。
る。
【0016】実施例1 0.4%の未転化酸C3 F7 −O−CF(CF3 )−C
OOHおよびそのメチルエーテルC3 F7 −O−CF
(CF3 )−COOCH3 を含有する(C3 F7 −O−
CF(CF3 )−)2 の電気化学的合成からの6.1k
gの粗製生成物を、ガラス製の攪拌された装置中で36
6gの20%濃度水酸化カリウム溶液と混合した。相分
離の後、得られた中間相は、以下の組成を有する242
gのアルカリ性溶液から構成されていた。 56%のC3 F7 −O−CF(CF3 )−COOK 23%の(C3 F7 −O−CF(CF3 )−)2 21%の水酸化カリウム水溶液。
OOHおよびそのメチルエーテルC3 F7 −O−CF
(CF3 )−COOCH3 を含有する(C3 F7 −O−
CF(CF3 )−)2 の電気化学的合成からの6.1k
gの粗製生成物を、ガラス製の攪拌された装置中で36
6gの20%濃度水酸化カリウム溶液と混合した。相分
離の後、得られた中間相は、以下の組成を有する242
gのアルカリ性溶液から構成されていた。 56%のC3 F7 −O−CF(CF3 )−COOK 23%の(C3 F7 −O−CF(CF3 )−)2 21%の水酸化カリウム水溶液。
【0017】230gのこの溶液を、マグネチッィクス
ターターおよび滴下漏斗が付された1リットルのガラス
製フラスコに、水浴中20℃で導入し、そして276g
の20%濃度硫酸を、激しく攪拌しながら20分間かけ
て添加した。添加が終了した後、得られた相を分離し
た。重質相(167g)は、 65%C3 F7 −O−CF(CF3 )−COOH 32%(C3 F7 −O−CF(CF3 )−)2 3%水および14mg/リットルの弗化物を含有してい
た。
ターターおよび滴下漏斗が付された1リットルのガラス
製フラスコに、水浴中20℃で導入し、そして276g
の20%濃度硫酸を、激しく攪拌しながら20分間かけ
て添加した。添加が終了した後、得られた相を分離し
た。重質相(167g)は、 65%C3 F7 −O−CF(CF3 )−COOH 32%(C3 F7 −O−CF(CF3 )−)2 3%水および14mg/リットルの弗化物を含有してい
た。
【0018】軽質相(330g)は、硫酸水溶液および
170mg/リットルの弗化物を含有していた。
170mg/リットルの弗化物を含有していた。
【0019】実施例2 コルベ電解より得られそして94%の(C3 F7 −O−
CF(CF3 )−CF2 −O−CF(CF3 )−)2 、
4.1%のC3 F7 −O−CF(CF3 )−CF2 −O
−CF(CF3 )−COOCH3 および1.9%のC3
F7 −O−CF(CF3 )−CF2 −O−CF(C
F3 )−COOHを含有する16.6kgのパーフルオ
ロエーテル粗製生成物を、1.6kgの18%濃度の水
酸化カリウム水溶液で抽出した。相分離により、中間相
として以下の組成の塩溶液1584gが得られた。68
%のC3 F7 −O−CF(CF3 )−CF2 −O−CF
(CF3 )−COOK、21%の(C3 F7 −O−CF
(CF3 )−CF2 −O−CF(CF3 )−)2 、11
%の水酸化カリウム水溶液。
CF(CF3 )−CF2 −O−CF(CF3 )−)2 、
4.1%のC3 F7 −O−CF(CF3 )−CF2 −O
−CF(CF3 )−COOCH3 および1.9%のC3
F7 −O−CF(CF3 )−CF2 −O−CF(C
F3 )−COOHを含有する16.6kgのパーフルオ
ロエーテル粗製生成物を、1.6kgの18%濃度の水
酸化カリウム水溶液で抽出した。相分離により、中間相
として以下の組成の塩溶液1584gが得られた。68
%のC3 F7 −O−CF(CF3 )−CF2 −O−CF
(CF3 )−COOK、21%の(C3 F7 −O−CF
(CF3 )−CF2 −O−CF(CF3 )−)2 、11
%の水酸化カリウム水溶液。
【0020】1100gの25%濃度の硫酸との反応の
後、1340gの以下の組成を有するパーフルオロエー
テルカルボン酸が重質相として得られた。73.1%の
C3 F7 −O−CF(CF3 )−CF2 −O−CF(C
F3 )−COOH、24.7%の(C3 F7 −O−CF
(CF3 )−CF2 −O−CF(CF3 )−)2 、2.
2%の水 5.0mg/リットルの弗化物。
後、1340gの以下の組成を有するパーフルオロエー
テルカルボン酸が重質相として得られた。73.1%の
C3 F7 −O−CF(CF3 )−CF2 −O−CF(C
F3 )−COOH、24.7%の(C3 F7 −O−CF
(CF3 )−CF2 −O−CF(CF3 )−)2 、2.
2%の水 5.0mg/リットルの弗化物。
【0021】軽質相(1330g)は、硫酸水溶液およ
び100mg/リットルの弗化物を含んでいた。
び100mg/リットルの弗化物を含んでいた。
Claims (4)
- 【請求項1】 式I (I) Rf −COOH (式中、Rf =Ca F2a+1O−(C3 F6 O)m −CF
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である)で表されるパーフルオロエーテ
ルカルボン酸をパー弗化エーテル類の電気化学的製造の
粗製生成物から回収する方法であって、式Iで表される
パーフルオロエーテルカルボン酸と式II (II) Rf −COOR 〔式中、Rf は(I)で定義された通りであり、R=−
Cc H2c+1(但しc=1、2、3、4または5)あるい
はR=−Cd H2d+1Oe (但しd=2、3、4、5また
は6、e=1、2または3)である〕で表されるそのエ
ステル(このものは粗製生成物中に含まれる)とを固形
の塩基性アルカリ金属塩またはその溶液により分離し、
得られた塩を式Iで表される対応するパーフルオロエー
テルカルボン酸に転化するための強酸と反応させること
からなる、上記方法。 - 【請求項2】 式IおよびI’ (I) Rf −COOH 〔式中、Rf =Ca F2a+1O−(C3 F6 O)m −CF
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である) (I’) Rf ’−COOH (式中、Rf ’=Cb F2b+1O−(C3 F6 O)n −C
F(CF3 )但し、b=1、2または3およびn=0、
1、2または3である)で表される2種類のパーフルオ
ロエーテルカルボン酸をこれらの酸またはこれらの可溶
性の塩類のパー弗化エーテル類への電気化学的転化の粗
製生成物から回収する方法であって、式IおよびI’で
表されるパーフルオロエーテルカルボン酸と式IIおよ
びII’ (II) Rf −COOR (II’) Rf ’−COOR 〔式中、Rf およびRf ’は(I)および(I’)で定
義された通りであり、R=−Cc H2c+1(但しc=1、
2、3、4または5)あるいはR=−Cd H2d+1O
e (但しd=2、3、4、5または6、e=1、2また
は3)である〕で表されるこれらのエステル(このもの
は粗製生成物中に含まれる)とを固形の塩基性アルカリ
金属塩またはその溶液により分離し、得られた塩を式I
およびI’で表される対応するパーフルオロエーテルカ
ルボン酸に転化するための強酸と反応させることからな
る、上記方法。 - 【請求項3】 式I (I) Rf −COOH (式中、Rf =Ca F2a+1O−(C3 F6 O)m −CF
(CF3 )但し、a=1、2または3およびm=0、
1、2または3である)で表されるパーフルオロエーテ
ルカルボン酸をこの酸またはこの可溶性の塩のパー弗化
エーテル類への電気化学的転化の粗製生成物から回収す
る方法であって、式Iで表されるパーフルオロエーテル
カルボン酸と式II (II) Rf −COOR 〔式中、Rf は(I)で定義された通りであり、R=−
Cc H2c+1(但しc=1、2、3、4または5)あるい
はR=−Cd H2d+1Oe (但しd=2、3、4、5また
は6、e=1、2または3)である〕で表されるそのエ
ステル(このものは粗製生成物中に含まれる)とを固形
の塩基性アルカリ金属塩またはその溶液により分離し、
得られた塩を式Iで表される対応するパーフルオロエー
テルカルボン酸に転化するための強酸と反応させること
からなる、上記方法。 - 【請求項4】 使用するアルカリ金属塩がナトリウムま
たはカリウムの水酸化物または炭酸塩である請求項1な
いし3項のいずれか一つの方法。
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