JPH0518438A - 電磁式フリクシヨンダンパ - Google Patents
電磁式フリクシヨンダンパInfo
- Publication number
- JPH0518438A JPH0518438A JP3165909A JP16590991A JPH0518438A JP H0518438 A JPH0518438 A JP H0518438A JP 3165909 A JP3165909 A JP 3165909A JP 16590991 A JP16590991 A JP 16590991A JP H0518438 A JPH0518438 A JP H0518438A
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- JP
- Japan
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- guides
- solenoid
- damper
- spring
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- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電磁ソレノイドをばね力と減衰力の発生手段
に利用した防振用ダンパを提供する。 【構成】 ソレノイド1と、磁性材で形成した2つのガ
イド7,8と、これらのガイド7,8に摺動自由に案内
される磁性材のプランジャ6とを備えるとともに、ソレ
ノイド1の閉磁路がガイド7,8と、ガイド7,8に吸
着されたプランジャ6とを経由して構成されるようにす
る。
に利用した防振用ダンパを提供する。 【構成】 ソレノイド1と、磁性材で形成した2つのガ
イド7,8と、これらのガイド7,8に摺動自由に案内
される磁性材のプランジャ6とを備えるとともに、ソレ
ノイド1の閉磁路がガイド7,8と、ガイド7,8に吸
着されたプランジャ6とを経由して構成されるようにす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁ソレノイドを利用
した防振用ダンパに関する。
した防振用ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁ソレノイドは例えばコイルを巻き付
けたボビンの内側に固定鉄心を固定し、同軸上に摺動自
由に支持された可動鉄心をコイルへの通電により発生す
る磁力で固定鉄心に吸着するように構成されている。
けたボビンの内側に固定鉄心を固定し、同軸上に摺動自
由に支持された可動鉄心をコイルへの通電により発生す
る磁力で固定鉄心に吸着するように構成されている。
【0003】また、ボビンの中心部に所定の長さの磁性
材のプランジャを摺動自由に貫通させ、プランジャとボ
ビンの軸方向の相対変位に応じてプランジャに軸方向の
駆動力を作用させる構造の電磁ソレノイドも知られてい
る。
材のプランジャを摺動自由に貫通させ、プランジャとボ
ビンの軸方向の相対変位に応じてプランジャに軸方向の
駆動力を作用させる構造の電磁ソレノイドも知られてい
る。
【0004】
【発明の課題】これらの電磁ソレノイドは従来は一般に
バルブの開閉などを行うアクチュエータとして利用され
ていた。
バルブの開閉などを行うアクチュエータとして利用され
ていた。
【0005】本発明は、電磁ソレノイドを利用した防振
用ダンパを提供することを目的とする。
用ダンパを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を達成するための手段】本発明は、ソレノイド
と、2つのリング状のガイドと、これらのガイドを貫通
する磁性材のプランジャとを備えるとともに、励磁され
たソレノイドの閉磁路をこれらのガイドと、ガイドに吸
着したプランジャとを経由して構成している。
と、2つのリング状のガイドと、これらのガイドを貫通
する磁性材のプランジャとを備えるとともに、励磁され
たソレノイドの閉磁路をこれらのガイドと、ガイドに吸
着したプランジャとを経由して構成している。
【0007】また、プランジャの軸方向変位に応じて各
ガイドとプランジャのオーバラップ長さを変化させてい
る。
ガイドとプランジャのオーバラップ長さを変化させてい
る。
【0008】
【作用】ソレノイドを励磁するとガイドにプランジャが
吸着し、ガイドがプランジャに摩擦抵抗を及ぼすことで
プランジャの変位を減衰する。
吸着し、ガイドがプランジャに摩擦抵抗を及ぼすことで
プランジャの変位を減衰する。
【0009】また、各ガイドとプランジャのオーバラッ
プ長さが変化するのに応じてこれらの間の磁路面積が増
減し、磁路面積が小さい方に吸引力が作用する。この吸
引力のためにプランジャに軸方向のばね力が作用する。
プ長さが変化するのに応じてこれらの間の磁路面積が増
減し、磁路面積が小さい方に吸引力が作用する。この吸
引力のためにプランジャに軸方向のばね力が作用する。
【0010】
【実施例】図1〜図11に本発明の実施例を示す。
【0011】図1において、1はソレノイドのコイルで
あり、ボビン2の周囲に巻き付けられる。
あり、ボビン2の周囲に巻き付けられる。
【0012】ボビン2は有底のフレーム3の内側に収装
され、フレーム3の先端開口部にプレート4が固定され
る。
され、フレーム3の先端開口部にプレート4が固定され
る。
【0013】ボビン2の一端はフレーム3の底面に、も
う一端はワッシャ5を介してプレート4にそれぞれ支持
される。
う一端はワッシャ5を介してプレート4にそれぞれ支持
される。
【0014】また、ボビン2の中心部には軸方向に孔部
が形成され、プランジャ6がこの孔部を摺動自由に貫通
する。
が形成され、プランジャ6がこの孔部を摺動自由に貫通
する。
【0015】フレーム3の底面とプレート4の中心部に
はボビン2の孔部に連続するガイド7と8が圧入され、
フレーム3、プレート4、ガイド7と8によりボビン2
のケースが構成される。プランジャ6はこれらのガイド
7と8をそれぞれ摺動自由に貫通する。なお、プランジ
ャ6は図に示すようにガイド7と8の距離L1にL2を加
えた寸法に形成される。
はボビン2の孔部に連続するガイド7と8が圧入され、
フレーム3、プレート4、ガイド7と8によりボビン2
のケースが構成される。プランジャ6はこれらのガイド
7と8をそれぞれ摺動自由に貫通する。なお、プランジ
ャ6は図に示すようにガイド7と8の距離L1にL2を加
えた寸法に形成される。
【0016】フレーム3にはガイド7とワッシャ9を介
してパイプ10が固定され、このパイプ10にカラー1
1とクッションゴム12が取り付けられる。
してパイプ10が固定され、このパイプ10にカラー1
1とクッションゴム12が取り付けられる。
【0017】一方、プレート4から突出するプランジャ
6の端部にはロッド13が固着する。ロッド13の反対
側の端部にはラバーブッシュ14を介してカラー15が
取り付けられる。
6の端部にはロッド13が固着する。ロッド13の反対
側の端部にはラバーブッシュ14を介してカラー15が
取り付けられる。
【0018】なお、フレーム3、プレート4、ガイド7
と8、ワッシャ5と9、プランジャ6はそれぞれ磁性材
で構成され、ボビン2とロッド13は非磁性材で構成さ
れる。
と8、ワッシャ5と9、プランジャ6はそれぞれ磁性材
で構成され、ボビン2とロッド13は非磁性材で構成さ
れる。
【0019】次に作用を説明する。
【0020】コイル1に通電すると、プランジャ6、ガ
イド7、フレーム3、プレート4及びガイド8を通る磁
界が形成される。なお、ワッシャ5と9はこの磁路を補
強するとともに、ボビン2の軸方向のがたつきを防止す
る。
イド7、フレーム3、プレート4及びガイド8を通る磁
界が形成される。なお、ワッシャ5と9はこの磁路を補
強するとともに、ボビン2の軸方向のがたつきを防止す
る。
【0021】図1の状態ではガイド7とプランジャ6の
端部とがオーバーラップしていないので、これらの間に
吸引力が作用し、プランジャ6にこの吸引力に基づく引
張抗力が作用する。
端部とがオーバーラップしていないので、これらの間に
吸引力が作用し、プランジャ6にこの吸引力に基づく引
張抗力が作用する。
【0022】また、ブランジャ6がこの位置からL2/
2ほどボビン2に侵入した位置では、プランジャ6はガ
イド7及び8の双方と同等にオーバーラップし、ガイド
7と8に対してそれぞれ十分な磁路面積が確保される。
このため、プランジャ6に軸方向力は作用しない。
2ほどボビン2に侵入した位置では、プランジャ6はガ
イド7及び8の双方と同等にオーバーラップし、ガイド
7と8に対してそれぞれ十分な磁路面積が確保される。
このため、プランジャ6に軸方向力は作用しない。
【0023】一方、プランジャ6が距離L2いっぱいに
ボビン2に侵入すると、プランジャ6とガイド8のオー
バーラップがなくなり、これらの間に吸引力が作用し、
プランジャ6にこの吸引力に基づく圧縮抗力が作用す
る。
ボビン2に侵入すると、プランジャ6とガイド8のオー
バーラップがなくなり、これらの間に吸引力が作用し、
プランジャ6にこの吸引力に基づく圧縮抗力が作用す
る。
【0024】このようにして摺動距離L2の両端付近で
はプランジャ6にばね荷重が作用する。なお、図2に示
すようにこのばね荷重はソレノイドの励磁電流i1〜i3に
比例する。また、プランジャ6がガイド7と8の両方と
オーバーラップしている間は磁界はプランジャ6に半径
方向の吸引力を及ぼし、プランジャ6をガイド7と8の
壁面に吸着する。
はプランジャ6にばね荷重が作用する。なお、図2に示
すようにこのばね荷重はソレノイドの励磁電流i1〜i3に
比例する。また、プランジャ6がガイド7と8の両方と
オーバーラップしている間は磁界はプランジャ6に半径
方向の吸引力を及ぼし、プランジャ6をガイド7と8の
壁面に吸着する。
【0025】この状態では、吸引力は全周に均等に発生
するが、プランジャ6とガイド7及び8との摺動隙間の
ため、プランジャ6はこの隙間の最も小さい側に吸着さ
れ、軸方向に変位するプランジャ6とガイド7と8及び
ボビン2との間に図3に示すような摩擦抵抗が発生す
る。この摩擦抵抗もソレノイドの励磁電流に比例する。
するが、プランジャ6とガイド7及び8との摺動隙間の
ため、プランジャ6はこの隙間の最も小さい側に吸着さ
れ、軸方向に変位するプランジャ6とガイド7と8及び
ボビン2との間に図3に示すような摩擦抵抗が発生す
る。この摩擦抵抗もソレノイドの励磁電流に比例する。
【0026】つまり、プランジャ6に軸方向のばね力と
摩擦抵抗とが作用するわけで、これにより図4に示すば
ねヒステリシス特性を備えたダンパ30が得られる。
摩擦抵抗とが作用するわけで、これにより図4に示すば
ねヒステリシス特性を備えたダンパ30が得られる。
【0027】次にこのダンパ30を図5に示すようなド
ラム式洗濯機20に使用した場合の作用を説明する。
ラム式洗濯機20に使用した場合の作用を説明する。
【0028】ドラム式洗濯機20はドラム21をケーシ
ング25に並列的に配置されたばね22とダンパ30を
介して支持する。
ング25に並列的に配置されたばね22とダンパ30を
介して支持する。
【0029】この場合のドラム21の回転による振動は
図6に示す振動モデルに示される。この図において、m
は回転するドラム21内の洗濯物24の偏りによるアン
バランスマス23の質量、Rはアンバランスマス23の
偏心距離、Wはドラム21の回転数、Mはドラム21の
質量、Kはばね22のばね定数、Ktはストローク距離
L2の一方の末端近傍においてプランジャ6に磁気ばね
が及ぼす引張抗力のばね定数、Kcは同様に反対側の末
端近傍においてプランジャ6に磁気ばねが及ぼす圧縮抗
力のばね定数である。
図6に示す振動モデルに示される。この図において、m
は回転するドラム21内の洗濯物24の偏りによるアン
バランスマス23の質量、Rはアンバランスマス23の
偏心距離、Wはドラム21の回転数、Mはドラム21の
質量、Kはばね22のばね定数、Ktはストローク距離
L2の一方の末端近傍においてプランジャ6に磁気ばね
が及ぼす引張抗力のばね定数、Kcは同様に反対側の末
端近傍においてプランジャ6に磁気ばねが及ぼす圧縮抗
力のばね定数である。
【0030】また、Fiはアンバランスマス23がドラ
ム21に及ぼす加振力、F0はケーシング25が床面に
及ぼす加振力である。
ム21に及ぼす加振力、F0はケーシング25が床面に
及ぼす加振力である。
【0031】この振動モデルよりドラム21の回転数W
に対して図7のような振動伝達率F0/Fiの関係が得
られる。
に対して図7のような振動伝達率F0/Fiの関係が得
られる。
【0032】また、励磁状態のダンパ30とばね22が
ドラム21に及ぼす荷重は図8に示すように図4のダン
パ30の荷重とばね22のばね荷重とを合成したものと
なる。
ドラム21に及ぼす荷重は図8に示すように図4のダン
パ30の荷重とばね22のばね荷重とを合成したものと
なる。
【0033】ところで、図7のグラフに示すようにばね
22のみでドラム21を支持すると、共振点付近では振
動伝達率が無限大になってしまう。一方、減衰力固定式
のダンパでドラムを支持した場合には、共振点付近での
振動伝達率は小さく抑えられる反面、回転数Wが増加す
るとばね22のみでドラム21を支持した場合より振動
伝達率が大きくなってしまう。
22のみでドラム21を支持すると、共振点付近では振
動伝達率が無限大になってしまう。一方、減衰力固定式
のダンパでドラムを支持した場合には、共振点付近での
振動伝達率は小さく抑えられる反面、回転数Wが増加す
るとばね22のみでドラム21を支持した場合より振動
伝達率が大きくなってしまう。
【0034】これに対してダンパ30とばね22でドラ
ム21を支持した場合には、回転数Wが共振点に近づ
き、プランジャ6のストローク距離が大きくなると、図
7に示すようにばね定数Kt及びKcの磁気ばねがプラ
ンジャ6のそれ以上の変位を規制するため、共振点近傍
での振動伝達率は減衰力固定式のダンパでドラム21を
支持した時よりもさらに小さく抑えることができる。
ム21を支持した場合には、回転数Wが共振点に近づ
き、プランジャ6のストローク距離が大きくなると、図
7に示すようにばね定数Kt及びKcの磁気ばねがプラ
ンジャ6のそれ以上の変位を規制するため、共振点近傍
での振動伝達率は減衰力固定式のダンパでドラム21を
支持した時よりもさらに小さく抑えることができる。
【0035】一方、高回転域ではコイル1への通電を停
止することにより、減衰力はゼロになり、振動伝達率は
ばね22のみでドラム21を支持した時と同様の小さな
値に抑えられる。
止することにより、減衰力はゼロになり、振動伝達率は
ばね22のみでドラム21を支持した時と同様の小さな
値に抑えられる。
【0036】このようにして、ダンパ30は簡易な構成
ながら、回転数Wの全域に渡って洗濯機に好ましい制振
作用を及ぼす。
ながら、回転数Wの全域に渡って洗濯機に好ましい制振
作用を及ぼす。
【0037】なお、ダンパ30はオイルダンパのように
作動油を使用しないのでオイル漏れなどの心配がなく、
高精度を要する部品も使用しないので安価に製作するこ
とが可能である。さらに常時フリクションを発生させる
訳ではないので、フリクションによる部材の摩耗も少な
く、耐久性にも優れている。
作動油を使用しないのでオイル漏れなどの心配がなく、
高精度を要する部品も使用しないので安価に製作するこ
とが可能である。さらに常時フリクションを発生させる
訳ではないので、フリクションによる部材の摩耗も少な
く、耐久性にも優れている。
【0038】図9は本発明の別の実施例を示す。
【0039】ここでは、プランジャ6をコイル1の中心
を貫通させるのではなく、コイル1の外側に配置したガ
イド7と8にプランジャ6を貫通させている。また、プ
ランジャ6をロッド13を介さずにカラー15に結合し
ている。
を貫通させるのではなく、コイル1の外側に配置したガ
イド7と8にプランジャ6を貫通させている。また、プ
ランジャ6をロッド13を介さずにカラー15に結合し
ている。
【0040】コイル1はボビン2に巻き付けられ、ボビ
ン2は中心部を縦貫する磁性材のピン40とその外側に
嵌合するパイプ44とを介して両端を磁性材のプレート
41に係止される。各プレート41はボビン2の側方に
延び、この延長部にリング状のガイド7と8が取り付け
られ、このガイド7と8をプランジャ6が貫通する。ガ
イド7と8は磁性材で構成され、非磁性材のスリーブ4
2により連結される。
ン2は中心部を縦貫する磁性材のピン40とその外側に
嵌合するパイプ44とを介して両端を磁性材のプレート
41に係止される。各プレート41はボビン2の側方に
延び、この延長部にリング状のガイド7と8が取り付け
られ、このガイド7と8をプランジャ6が貫通する。ガ
イド7と8は磁性材で構成され、非磁性材のスリーブ4
2により連結される。
【0041】また、プランジャ6は円形の一部を切り欠
いた半月状の断面を備える。プランジャ6はこの切欠部
分をボビン2と反対方向に向けてガイド7と8に挿入さ
れる。
いた半月状の断面を備える。プランジャ6はこの切欠部
分をボビン2と反対方向に向けてガイド7と8に挿入さ
れる。
【0042】コイル1に通電すると、図の矢印に示すよ
うにピン40、プレート41、ガイド7と8及びプラン
ジャ6を通る閉磁路を構成すべく、プランジャ6がガイ
ド7と8に吸着され、プランジャ6とガイド7及び8と
の間の摩擦抵抗がプランジャ6の軸方向変位に対して減
衰力を及ぼす。なお、プランジャ6に形成した切欠のた
め、プランジャ6は常に同一方向(切欠と反対方向)に
吸着される。
うにピン40、プレート41、ガイド7と8及びプラン
ジャ6を通る閉磁路を構成すべく、プランジャ6がガイ
ド7と8に吸着され、プランジャ6とガイド7及び8と
の間の摩擦抵抗がプランジャ6の軸方向変位に対して減
衰力を及ぼす。なお、プランジャ6に形成した切欠のた
め、プランジャ6は常に同一方向(切欠と反対方向)に
吸着される。
【0043】このダンパの発生減衰力すなわちガイド7
と8がプランジャ6に及ぼす摩擦抵抗は、コイル1の励
磁電流値を変えることにより変化する。さらに、図10
に示すように、コイル1の両側に複数のプランジャ6を
配して、各プランジャ6を結合プレート43を介してロ
ッド13に結合すれば、摩擦抵抗を増加させて減衰力を
強めることができる。
と8がプランジャ6に及ぼす摩擦抵抗は、コイル1の励
磁電流値を変えることにより変化する。さらに、図10
に示すように、コイル1の両側に複数のプランジャ6を
配して、各プランジャ6を結合プレート43を介してロ
ッド13に結合すれば、摩擦抵抗を増加させて減衰力を
強めることができる。
【0044】図11に示すように、コイル1をプランジ
ャ6に対して直角方向に配置することも可能で、要はコ
イル1の形成する閉磁路の一部がプランジャ6を経由す
るように構成すれば良い。
ャ6に対して直角方向に配置することも可能で、要はコ
イル1の形成する閉磁路の一部がプランジャ6を経由す
るように構成すれば良い。
【0045】このようにコイル1をプランジャ6の外側
に配設することにより、ボビン2の寸法を自由に設定す
ることができ、これにより既製のソレノイドを使用して
ダンパを構成することが可能になる。
に配設することにより、ボビン2の寸法を自由に設定す
ることができ、これにより既製のソレノイドを使用して
ダンパを構成することが可能になる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明は、励磁されたソレ
ノイドの磁力でプランジャをガイドに吸着し、これらの
間に作用する摩擦抵抗によりプランジャの軸方向変位に
対する減衰力を発生させることができる。
ノイドの磁力でプランジャをガイドに吸着し、これらの
間に作用する摩擦抵抗によりプランジャの軸方向変位に
対する減衰力を発生させることができる。
【0047】さらにプランジャの軸方向変位に応じてプ
ランジャと各ガイドとのオーバラップ長さを変化させる
ことにより、プランジャに軸方向位置に応じたばね力を
作用させることができる。
ランジャと各ガイドとのオーバラップ長さを変化させる
ことにより、プランジャに軸方向位置に応じたばね力を
作用させることができる。
【0048】したがって、簡易な構成で高い防振作用を
持った防振用ダンパを得ることができる。
持った防振用ダンパを得ることができる。
【図1】本発明の実施例を示す防振用ダンパの縦断面図
と側面図の合成図である。
と側面図の合成図である。
【図2】ダンパのばね特性を示すグラフである。
【図3】ダンパの摩擦抵抗を示すグラフである。
【図4】ダンパのストローク距離と抗力の関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図5】ダンパとばねでドラムを支持したドラム式洗濯
機の概略構造図である。
機の概略構造図である。
【図6】洗濯機の振動モデルを示す模式図である。
【図7】洗濯機の振動伝達率を示すグラフである。
【図8】ダンパとばねの荷重特性を示すグラフである。
【図9】別の実施例を示す防振用ダンパの縦断面図であ
る。
る。
【図10】さらに別の実施例を示す防振用ダンパの縦断
面図である。
面図である。
【図11】さらに別の実施例を示す防振用ダンパの縦断
面図である。
面図である。
1 コイル
2 ボビン
3 フレーム
4 プレート
6 プランジャ
7,8 ガイド
Claims (4)
- 【請求項1】 ソレノイドと、磁性材で形成した2つの
ガイドと、これらのガイドに摺動自由に案内される磁性
材のプランジャとを備えるとともに、ソレノイドの閉磁
路がこれらのガイドと、ガイドに吸着されたプランジャ
とを経由して構成されるようにしたことを特徴とする電
磁式フリクションダンパ。 - 【請求項2】 プランジャがソレノイドの中心を貫通
し、かつ軸方向変位に応じて各ガイドとプランジャのオ
ーバラップ長さが変化する請求項1に記載の電磁式フリ
クションダンパ。 - 【請求項3】 プランジャがソレノイドの側方に配置し
たガイドを摺動自由に貫通し、ソレノイド軸と平行に配
置される請求項1に記載の電磁式フリクションダンパ。 - 【請求項4】 プランジャが円形の一部を切り欠いた断
面を備えている請求項3に記載の電磁式フリクションダ
ンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16590991A JP3287585B2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-07-05 | 電磁式フリクションダンパ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-130578 | 1991-05-02 | ||
JP13057891 | 1991-05-02 | ||
JP16590991A JP3287585B2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-07-05 | 電磁式フリクションダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518438A true JPH0518438A (ja) | 1993-01-26 |
JP3287585B2 JP3287585B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=26465675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16590991A Expired - Fee Related JP3287585B2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-07-05 | 電磁式フリクションダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3287585B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0965675A1 (en) * | 1998-06-16 | 1999-12-22 | R.& D.S. S.r.l. | Device for controlling the oscillations of tub-drum unit for washing-machines, in particular clothes washing machines |
JP2006334262A (ja) * | 2005-06-06 | 2006-12-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯機 |
JP2007097803A (ja) * | 2005-10-04 | 2007-04-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯機 |
KR100866554B1 (ko) * | 2000-03-29 | 2008-11-03 | 로드코포레이션 | 자기에 의하여 제어되는 댐퍼 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7314206B2 (en) | 2003-11-27 | 2008-01-01 | Lg Electronics Inc. | Supporting apparatus for washing machine |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP16590991A patent/JP3287585B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP0965675A1 (en) * | 1998-06-16 | 1999-12-22 | R.& D.S. S.r.l. | Device for controlling the oscillations of tub-drum unit for washing-machines, in particular clothes washing machines |
KR100866554B1 (ko) * | 2000-03-29 | 2008-11-03 | 로드코포레이션 | 자기에 의하여 제어되는 댐퍼 |
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