JP3287585B2 - 電磁式フリクションダンパ - Google Patents

電磁式フリクションダンパ

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JP3287585B2 JP16590991A JP16590991A JP3287585B2 JP 3287585 B2 JP3287585 B2 JP 3287585B2 JP 16590991 A JP16590991 A JP 16590991A JP 16590991 A JP16590991 A JP 16590991A JP 3287585 B2 JP3287585 B2 JP 3287585B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁ソレノイドを利用
した防振用ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁ソレノイドは例えばコイルを巻き付
けたボビンの内側に固定鉄心を固定し、同軸上に摺動自
由に支持された可動鉄心をコイルへの通電により発生す
る磁力で固定鉄心に吸着するように構成されている。
【0003】また、ボビンの中心部に所定の長さの磁性
材のプランジャを摺動自由に貫通させ、プランジャとボ
ビンの軸方向の相対変位に応じてプランジャに軸方向の
駆動力を作用させる構造の電磁ソレノイドも知られてい
る。
【0004】
【発明の課題】これらの電磁ソレノイドは従来は一般に
バルブの開閉などを行うアクチュエータとして利用され
ていた。
【0005】本発明は、電磁ソレノイドを利用した防振
用ダンパを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を達成するための手段】第1の発明は、ソレノイ
ドコイルを巻き付けた非磁性材のボビンと、ボビン中心
の孔部を貫通してボビンに固定した磁性材のピンと、ピ
ンの両端に設けられ、ボビン側方まで延びた端部にリン
グ状のガイドを有し、ピンの端部に固定した磁性材のプ
レートと、両ガイドを摺動隙間を持って貫通するプラン
ジャと、ソレノイドを励磁制御する手段とを備え、励磁
されたソレノイドがピン、両プレート、両ガイド、プラ
ンジャにより構成する閉磁路によりプランジャに軸方向
のばね力を発生させるとともに、プランジャへの半径方
向の吸引力により各ガイドとの間に摩擦抵抗を発生させ
て、プランジャに連結する部材の変位を減衰させた。
【0007】第2の発明は、ソレノイドコイルを巻き付
けた非磁性材のボビンと、ホビン中心の孔部を貫通して
ボビンに固定した磁性材のピンと、ピンの両端に設けら
れ、ボビンの両側の側方まで延びた各端部にリング状の
ガイドを有し、ピンの端部に固定した磁性材のプレート
と、両側に設けられ、両ガイドを摺動隙間を持って貫通
するプランジャと、両プランジャを連結する結合プレー
トと、ソレノイドを励磁制御する手段とを備え、励磁さ
れたソレノイドがピン、一側の両プレート、両ガイド、
一側のプランジャによる閉磁路と、ピン、他側の両プレ
ート、両ガイド、他側のプランジャによる閉磁路とを形
成し、各閉磁路が対応するプランジャに軸方向のばね力
を発生させるとともに、各プランジャへの半径方向の吸
引力により各ガイドとの間に摩擦抵抗を発生させて、結
合プレートに連結する部材の変位を減衰させた。第
発明は、ソレノイドコイルを巻き付けた非磁性材のボビ
ンと、ボビン中心の孔部を貫通してボビンに固定した磁
性材のピンと、ボビンをコの字状に覆い、底部をピンの
一端に取り付けた磁性材からなるプレートと、前記コの
字状の各端部、及び前記ピンの他端に取り付けたリング
状のガイドと、全ガイドを摺動隙間を持って貫通するプ
ランジャと、ソレノイドを励磁制御する手段とを備え、
励磁されたソレノイドがピン、プレート、プレートのー
方の端部のガイド、プランジャ、ピンのガイドによる閉
磁路と、ピン、プレート、プレートの他方の端部のガイ
ド、プランジャ、ピンのガイドによる閉磁路とを形成し
て、2個の閉磁路で1本のプランジャに軸方向のばね力
を発生させるとともに、プランジャへの半径方向の吸引
力により全ガイドとの間に摩擦抵抗を発生させて、プラ
ンジャに連結する部材の変位を減衰させた。第の発明
は、プランジャが円形の一部を切り欠いた断面を備え、
切欠部分をボビンと反対方向に向けて配置した。
【0008】
【作用】第1の発明においては、プランジャに軸方向の
ばね力と半径方向の摩擦抵抗を作用させる吸引力の機能
を効率的に発揮させる また、周囲に邪魔になるものを
なくして、ボビンの寸法を自由に設定する。
【0009】第2の発明においては、プランジャを2本
にして、摩擦抵抗を増加させて減衰力を増大させる。第
の発明においては、2方向の閉磁路を利用して、1本
のプランジャを励磁制御し、減衰力を増大させる。第
の発明においては、励磁力をプランジャの1面に及びや
すくする。
【0010】
【実施例】図1〜図8は本発明の参考例を、また、図9
図11に本発明の実施例を示す。
【0011】図1の参考例において、1はソレノイドの
コイルであり、ボビン2の周囲に巻き付けられる。
【0012】ボビン2は有底のフレーム3の内側に収装
され、フレーム3の先端開口部にプレート4が固定され
る。
【0013】ボビン2の一端はフレーム3の底面に、も
う一端はワッシャ5を介してプレート4にそれぞれ支持
される。
【0014】また、ボビン2の中心部には軸方向に孔部
が形成され、プランジャ6がこの孔部を摺動自由に貫通
する。
【0015】フレーム3の底面とプレート4の中心部に
はボビン2の孔部に連続するガイド7と8が圧入され、
フレーム3、プレート4、ガイド7と8によりボビン2
のケースが構成される。プランジャ6はこれらのガイド
7と8をそれぞれ摺動自由に貫通する。なお、プランジ
ャ6は図に示すようにガイド7と8の距離L1にL2を加
えた寸法に形成される。
【0016】フレーム3にはガイド7とワッシャ9を介
してパイプ10が固定され、このパイプ10にカラー1
1とクッションゴム12が取り付けられる。
【0017】一方、プレート4から突出するプランジャ
6の端部にはロッド13が固着する。ロッド13の反対
側の端部にはラバーブッシュ14を介してカラー15が
取り付けられる。
【0018】なお、フレーム3、プレート4、ガイド7
と8、ワッシャ5と9、プランジャ6はそれぞれ磁性材
で構成され、ボビン2とロッド13は非磁性材で構成さ
れる。
【0019】次に作用を説明する。
【0020】コイル1に通電すると、プランジャ6、ガ
イド7、フレーム3、プレート4及びガイド8を通る磁
界が形成される。なお、ワッシャ5と9はこの磁路を補
強するとともに、ボビン2の軸方向のがたつきを防止す
る。
【0021】図1の状態ではガイド7とプランジャ6の
端部とがオーバーラップしていないので、これらの間に
吸引力が作用し、プランジャ6にこの吸引力に基づく引
張抗力が作用する。
【0022】また、ブランジャ6がこの位置からL2
2ほどボビン2に侵入した位置では、プランジャ6はガ
イド7及び8の双方と同等にオーバーラップし、ガイド
7と8に対してそれぞれ十分な磁路面積が確保される。
このため、プランジャ6に軸方向力は作用しない。
【0023】一方、プランジャ6が距離L2いっぱいに
ボビン2に侵入すると、プランジャ6とガイド8のオー
バーラップがなくなり、これらの間に吸引力が作用し、
プランジャ6にこの吸引力に基づく圧縮抗力が作用す
る。
【0024】このようにして摺動距離L2の両端付近で
はプランジャ6にばね荷重が作用する。なお、図2に示
すようにこのばね荷重はソレノイドの励磁電流i1〜i3
比例する。また、プランジャ6がガイド7と8の両方と
オーバーラップしている間は磁界はプランジャ6に半径
方向の吸引力を及ぼし、プランジャ6をガイド7と8の
壁面に吸着する。
【0025】この状態では、吸引力は全周に均等に発生
するが、プランジャ6とガイド7及び8との摺動隙間の
ため、プランジャ6はこの隙間の最も小さい側に吸着さ
れ、軸方向に変位するプランジャ6とガイド7と8及び
ボビン2との間に図3に示すような摩擦抵抗が発生す
る。この摩擦抵抗もソレノイドの励磁電流に比例する。
【0026】つまり、プランジャ6に軸方向のばね力と
摩擦抵抗とが作用するわけで、これにより図4に示すば
ねヒステリシス特性を備えたダンパ30が得られる。
【0027】次にこのダンパ30を図5に示すようなド
ラム式洗濯機20に使用した場合の作用を説明する。
【0028】ドラム式洗濯機20はドラム21をケーシ
ング25に並列的に配置されたばね22とダンパ30を
介して支持する。
【0029】この場合のドラム21の回転による振動は
図6に示す振動モデルに示される。この図において、m
は回転するドラム21内の洗濯物24の偏りによるアン
バランスマス23の質量、Rはアンバランスマス23の
偏心距離、Wはドラム21の回転数、Mはドラム21の
質量、Kはばね22のばね定数、Ktはストローク距離
2の一方の末端近傍においてプランジャ6に磁気ばね
が及ぼす引張抗力のばね定数、Kcは同様に反対側の末
端近傍においてプランジャ6に磁気ばねが及ぼす圧縮抗
力のばね定数である。
【0030】また、Fiはアンバランスマス23がドラ
ム21に及ぼす加振力、F0はケーシング25が床面に
及ぼす加振力である。
【0031】この振動モデルよりドラム21の回転数W
に対して図7のような振動伝達率F0/Fiの関係が得
られる。
【0032】また、励磁状態のダンパ30とばね22が
ドラム21に及ぼす荷重は図8に示すように図4のダン
パ30の荷重とばね22のばね荷重とを合成したものと
なる。
【0033】ところで、図7のグラフに示すようにばね
22のみでドラム21を支持すると、共振点付近では振
動伝達率が無限大になってしまう。一方、減衰力固定式
のダンパでドラムを支持した場合には、共振点付近での
振動伝達率は小さく抑えられる反面、回転数Wが増加す
るとばね22のみでドラム21を支持した場合より振動
伝達率が大きくなってしまう。
【0034】これに対してダンパ30とばね22でドラ
ム21を支持した場合には、回転数Wが共振点に近づ
き、プランジャ6のストローク距離が大きくなると、図
7に示すようにばね定数Kt及びKcの磁気ばねがプラ
ンジャ6のそれ以上の変位を規制するため、共振点近傍
での振動伝達率は減衰力固定式のダンパでドラム21を
支持した時よりもさらに小さく抑えることができる。
【0035】一方、高回転域ではコイル1への通電を停
止することにより、減衰力はゼロになり、振動伝達率は
ばね22のみでドラム21を支持した時と同様の小さな
値に抑えられる。
【0036】このようにして、ダンパ30は簡易な構成
ながら、回転数Wの全域に渡って洗濯機に好ましい制振
作用を及ぼす。
【0037】なお、ダンパ30はオイルダンパのように
作動油を使用しないのでオイル漏れなどの心配がなく、
高精度を要する部品も使用しないので安価に製作するこ
とが可能である。さらに常時フリクションを発生させる
訳ではないので、フリクションによる部材の摩耗も少な
く、耐久性にも優れている。
【0038】図9は本発明の実施例を示す。
【0039】ここでは、プランジャ6をコイル1の中心
を貫通させるのではなく、コイル1の外側に配置したガ
イド7と8にプランジャ6を貫通させている。また、プ
ランジャ6をロッド13を介さずにカラー15に結合し
ている。
【0040】コイル1はボビン2に巻き付けられ、ボビ
ン2は中心部を縦貫する磁性材のピン40とその外側に
嵌合するパイプ44とを介して両端を磁性材のプレート
41に係止される。各プレート41はボビン2の側方に
延び、この延長部にリング状のガイド7と8が取り付け
られ、このガイド7と8をプランジャ6が貫通する。ガ
イド7と8は磁性材で構成され、非磁性材のスリーブ4
2により連結される。
【0041】また、プランジャ6は円形の一部を切り欠
いた半月状の断面を備える。プランジャ6はこの切欠部
分をボビン2と反対方向に向けてガイド7と8に挿入さ
れる。
【0042】コイル1に通電すると、図の矢印に示すよ
うにピン40、プレート41、ガイド7と8及びプラン
ジャ6を通る閉磁路を構成すべく、プランジャ6がガイ
ド7と8に吸着され、プランジャ6とガイド7及び8と
の間の摩擦抵抗がプランジャ6の軸方向変位に対して減
衰力を及ぼす。なお、プランジャ6に形成した切欠のた
め、プランジャ6は常に同一方向(切欠と反対方向)に
吸着される。
【0043】このダンパの発生減衰力すなわちガイド7
と8がプランジャ6に及ぼす摩擦抵抗は、コイル1の励
磁電流値を変えることにより変化する。さらに、図10
に示すように、コイル1の両側に2つのプランジャ6を
配して、各プランジャ6を結合プレート43を介してロ
ッド13に結合すれば、摩擦抵抗を増加させて減衰力を
強めることができる。即ち、ソレノイドコイルを巻き付
けた非磁性材のボビン2と、ボビン2中心の孔部を貫通
してボビン2に固定した磁性材のピン40と、ピン40
の両端に設けられ、ボビン2の両側の側方まで延びた各
端部にリング状のガイド7、8を有し、ピンの端部に固
定した磁性材のプレート41と、両側に設けられ、両ガ
イドを摺動隙間を持って貫通するプランジャ6、6と、
両プランジャを連結する結合プレート43と、ソレノイ
ドを励磁制御する手段とを備え、励磁されたソレノイド
がピン40、一側の両プレート41と両ガイド7、8、
一側のプランジャ6による閉磁路と、ピン40、他側の
両プレート41と両ガイド7、8、他側のプランジャ6
による閉回路とを形成し、各閉磁路が対応するプランジ
ャ6に軸方向のばね力を発生させるとともに、各プラン
ジャ6、6への半径方向の吸引力により各ガイド7、8
との間に摩擦抵抗を発生させて、結合プレート43に連
結する部材の変位を減衰させている。
【0044】図11に示すように、コイル1をプランジ
ャ6に対して直角方向に配置することも可能である。即
ち、ソレノイドコイルを巻き付けた非磁性材のボビン2
と、ボビン2中心の孔部を貫通してボビン2に固定した
磁性材のピン40と、ボビン2をコの字状に覆い、底部
をピン40の一端に取り付けた磁性材からなるプレート
3と、コの字状の各端部、及び前記ピン40の他端に取
り付けたリング状のガイド7、8と、全ガイドを摺動隙
間を持って貫通するプランジャ6と、ソレノイドを励磁
制御する手段とを備え、励磁されたソレノイドがピン4
0、プレート3、プレート3の一方の端部のガイド7、
プランジャ6、ピンのガイドによる閉磁路と、ピン4
0、プレート3、プレート3の他方の端部のガイド8、
プランジャ6、ピンのガイドによる閉磁路とを形成し
て、1つのプランジャ6に軸方向のばね力を発生させる
とともに、プランジャ6への半径方向の吸引力により全
ガイドとの間に摩擦抵抗を発生させて、プランジャ6に
連結する部材の変位を減衰させている。要はコイル1の
形成する閉磁路の一部がプランジャ6を経由するように
構成すれば良い。
【0045】このようにコイル1をプランジャ6の外側
に配設することにより、ボビン2の寸法を自由に設定す
ることができ、これにより既製のソレノイドを使用して
ダンパを構成することが可能になる。
【0046】
【発明の効果】第1の発明においては、ソレノイドコイ
ルを巻いたボビンをプランジャの外側に配置したので、
周囲に邪魔になるものがなく、ボビンの寸法を自由に設
定することができ、性能の良いものを作り易くできる。
また、プランジャに軸方向のばね力と半径方向の摩擦抵
抗を作用させる吸引力の機能を効率的に発揮させること
ができる。
【0047】第2の発明においては、1個のソレノイド
で2本のプランジャを励磁制御する構造にしたので、摩
擦抵抗を増加させて減衰力を増大させることができる。
の発明においては、ソレノイドコイルをプランジャ
に対して直角方向に配置したので、2方向の開磁路を利
用して、1本のプランジャを励磁制御し、減衰力を増大
させることができる。第の発明においては、吸引力が
プランジャの一面に及びやすくなり、半径方向の変位を
増大させて、摩擦抵抗を増大できる。
【0048】したがって、簡易な構成で高い防振作用を
持った防振用ダンパを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例を示す防振用ダンパの縦断面
図と側面図の合成図である。
【図2】 ダンパのばね特性を示すグラフである。
【図3】 ダンパの摩擦抵抗を示すグラフである。
【図4】 ダンパのストローク距離と抗力の関係を示す
グラフである。
【図5】 ダンパとばねでドラムを支持したドラム式洗
濯機の概略構造図である。
【図6】 洗濯機の振動モデルを示す模式図である。
【図7】 洗濯機の振動伝達率を示すグラフである。
【図8】 ダンパとばねの荷重特性を示すグラフであ
る。
【図9】 本発明の実施例を示す防振用ダンパの縦断面
図である。
【図10】 本発明の別の実施例を示す防振用ダンパの
縦断面図である。
【図11】 本発明のさらに別の実施例を示す防振用ダ
ンパの縦断面図である。
【符号の説明】
1 コイル 2 ボビン 3 フレーム 4 プレート 6 プランジャ 7,8 ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/03 D06F 37/22,39/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドコイルを巻き付けた非磁性材
    のボビンと、ボビン中心の孔部を貫通してボビンに固定
    した磁性材のピンと、ピンの両端に設けられ、ボビン側
    方まで延びた端部にリング状のガイドを有し、ピンの端
    部に固定した磁性材のプレートと、両ガイドを摺動隙間
    を持って貫通するプランジャと、ソレノイドを励磁制御
    する手段とを備え、励磁されたソレノイドがピン、両プ
    レート、両ガイド、プランジャにより構成する閉磁路に
    よりプランジャに軸方向のばね力を発生させるととも
    に、プランジャへの半径方向の吸引力により各ガイドと
    の間に摩擦抵抗を発生させて、プランジャに連結する部
    材の変位を減衰させたことを特徴とする電磁式フリクシ
    ョンダンパ。
  2. 【請求項2】 ソレノイドコイルを巻き付けた非磁性材
    のボビンと、ボビン中心の孔部を貫通してボビンに固定
    した磁性材のピンと、ピンの両端に設けられ、ボビンの
    両側の側方まで延びた各端部にリング状のガイドを有
    し、ピンの端部に固定した磁性材のプレートと、両側に
    設けられ、両ガイドを摺動隙間を持つて貫通するプラン
    ジャと、両プランジャを連結する結合プレートと、ソレ
    ノイドを励磁制御する手段とを備え、励磁されたソレノ
    イドがピン、一側の両プレート、両ガイド、一側のプラ
    ンジャによる閉磁路と、ピン、他側の両プレート、両ガ
    イド、他側のプランジャによる閉磁路とを形成し、各閉
    磁路が対応するプランジャに軸方向のはね力を発生させ
    るとともに、各プランじゃへの半径方向の吸引力により
    各ガイドとの間に摩擦抵抗を発生させて、結合プレート
    に連結する部材の変位を減衰させたことを特徴とする電
    磁式フリクションダンパ。
  3. 【請求項3】 ソレノイドコイルを巻き付けた非磁性材
    のボビンと、ボビン中心の孔部を貫通してボビンに固定
    した磁性材のピンと、ボビンをコの字状に覆い、底部を
    ピンの一端に取り付けた磁性材からなるプレートと、前
    記コの字状の各端部、及び前記ピンの他端に取り付けた
    リング状のガイドと、全ガイドを摺動隙間を持って貫通
    するプランジャと、ソレノイドを励磁制御する手段とを
    備え、励磁されたソレノイドがピン、プレート、プレー
    トの一方の端部のガイド、プランジャ、ピンのガイドに
    よる閉磁路と、ピン、プレート、プレートの他方の端部
    のガイド、プランジャ、ピンのガイドによる開磁路とを
    形成して、2個の閉磁路で1本のプランジャに軸方向の
    ばね力を発生させるとともに、プランジャへの半径方向
    の吸引力により全ガイドとの間に摩擦抵抗を発生させ
    て、プランジャに連結する部材の変位を減衰させたこと
    を特徴とする電磁式フリクションダンバ。
  4. 【請求項4】 プランジャが円形の一部を切り欠いた断
    面を備え、切欠部分をボビンと反対方向に向けて配置し
    たことを特徴とする請求項〜請求項に記載の電磁式
    フリクションダンパ。
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