JPH05184346A - フィルタ供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、作動速度を制限しないフィ
ルタ組立機（２）にフィルタを供給する装置を提供する
ことである。 【構成】 本発明によるフィルタ供給装置（３）におい
て、入力供給箱（５）は、平行に、かつフィルタ部分
（４）の長さに少なくとも等しい間隔で配設された２つ
の対向する側壁（６、７）によって画成される。前記供
給箱（５）のには、導管（３２）に沿ってフィルタ部分
（４）が供給される。前記導管（３２）によって、フィ
ルタ部分（４）は、細長体（１３）内の偏心の横方向の
溝（２４）に軸方向に供給される。前記細長体（１３）
は、供給箱（５）を介して取り付けられ、また供給箱
（５）の側壁（６、７）に垂直な軸線（１４）周りに回
転する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、フィルタ組立機にフィ
ルタを供給する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】英国特許第２０５９９０１号、第２０６
０５３５号および第２１３２８７１号に記載されたよう
な公知のフィルタ組立機において、フィルタは通常、切
断ヘッドを介して縦方向に供給される連続するロッドの
形状で製造され、前記切断ヘッドによって、連続するロ
ッドは、１本の煙草フィルタの長さの数倍に等しい長さ
の部分に切断される。切断された長さ部分は、このあと
係留され、またフィルタ組立機の入力供給箱まで横方向
に供給される。

【０００３】供給箱の底部において、フィルタ部分は、
回収されかつ、円周上に座席を有する車輪上で、フィル
タ部分が２倍のフィルタに横方向に切断されるさらなる
切断部署まで横方向に供給され、すなわちフィルタ部分
は、１本の煙草フィルタの２倍に切断される。

【０００４】前記記載の型のフィルタ組立機において、
供給箱に供給される連続するロッドからフィルタ部分を
切断する方法は、機械の作動速度を制限するいくつかの
欠点を含む。

【０００５】これは、機械の所定の作動速度を越える
と、フィルタ部分の係留と移送方向の変更とによって生
じる応力がフィルタ部分に損傷を与えるようになる、と
いう事実による。

【０００６】さらに、フィルタ部分の移送方向の停止お
よび変更は、いくつかの作動および制御部材を使用し、
これらの部材は、構成を複雑にするだけでなくまた機械
の信頼性を損なわせる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
記載の欠点を克服するために構成された、フィルタ組立
機にフィルタを供給する装置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、フィル
タ組立機にフィルタを供給する装置が提供され、平行に
かつ所定の間隔で配設された２つの対向する側壁を有す
る供給箱と、前記間隔にほぼ等しい長さのフィルタ部分
を前記供給箱の壁内にかつ壁に垂直に供給する移送手段
とを具備するフィルタ供給装置において、前記フィルタ
供給装置は、前記移送手段が、供給箱を介して取り付け
られかつ前記側壁に垂直な軸線周りに回転する少なくと
も１つの細長体と、前記細長体に連結されたフィルタ部
分の供給導管と、前記細長体内に形成され前記導管を前
記供給箱と内部で連通できるようにする通路手段と、前
記導管と前記通路手段とに沿って前記フィルタ部分を軸
方向に供給する押出し手段と、前記細長体と前記導管と
を前記軸線周りに回転させる作動手段とを具備すること
を特徴とする。

【０００９】前記装置の好ましい実施態様によれば、細
長体は円筒らせん状の外側表面を呈し、１本は前記軸線
に近く他は前記軸線から離れている２本のらせんの母線
は、実質的に平らな表面で連結され、前記平らな表面
は、前記軸線に対し実質的に半径方向に配置されかつ細
長体が前記作動手段によって回転させられる方向に対し
後方に面しており、また前記通路手段は、前記軸線に実
質的に平行な方向に、前記平らな連結表面上に開口して
いる。

【００１０】前記通路手段は、好ましくは、前記平らな
表面上に形成された溝を具備し、前記溝は、その一端と
前記導管とを軸方向に連通し、また前記フィルタ部分の
直径に少なくとも等しい直径を有する。

【００１１】

【実施例】本発明の限定されない実施態様が、添付図面
を参照し実例を示して記載される。

【００１２】図１の参照番号１は、フィルタ組立機２の
入力部分あるいはユニットを示す。

【００１３】ユニット１は、フィルタ部分４（図３）を
有する供給機のための装置を具備し、前記フィルタ部分
４は、連続するフィルタロッド（図示しない）から公知
の方法で横方向に切断される。装置３は、２つの対向す
る側壁６、７を有する供給箱５を具備し、前記側壁６、
７は、平行にかつフィルタ部分４の長さに等しいあるい
は前記長さより大きい間隔で配置される。

【００１４】図示された実例において、供給箱５は、フ
ィルタ部分４を供給箱５に連続して供給する２つの移送
手段８（このうち１つはなくてもよい）に入力連結され
る。図１の実線で示されるように、もしフィルタ部分４
の供給箱５への連続する流れだけならば、連続する流れ
を作り出す移送手段８は、供給箱５の中央部分に連結さ
れる。逆にもしフィルタ部分４の供給箱５への混合され
た流れ、すなわち箱によって前記連続する流れの側部に
への流れのときは、供給箱５は、好ましくは、側部の区
画室５ａ（図１に点線で示す）であり、移送手段８は、
区画室５ａ内部で終わる。

【００１５】供給箱５の出力は、ローラ９の周面と公知
の方法で共動し、前記ローラ９は、壁６、７に垂直な駆
動シャフト１０に取り付けられ、またそれぞれのフィル
タ部分４を受け取るためにいくつかの周面の軸方向の座
席（図示しない）を有する。ローラ９は、フィルタ部分
４をその縦方向の軸線に対し横方向に、切断部署１１を
介して、連続して供給するよう提供され、前記切断部署
１１において、前記フィルタ部分４は、一連のローラ１
２によって以下に続くユーザー（user）装置（図示しな
い）まで供給される前に、２倍フィルタの所定の数（通
常３つ）まで横方向に切断され、すなわち通常の煙草フ
ィルタの２倍に切断される。

【００１６】図２および特に図３に示されるように、各
移送手段８は、壁６、７の間にかつ前記壁６、７に垂直
な軸線１４に沿って延び、また壁６を通るようかつ軸線
１４と同軸に形成された円形穴１６を介して回転するよ
う延びる円筒形基台１５を有する細長体１３を具備す
る。供給箱５の外側の基台１５の端部は、軸線１４と同
軸の実質的に円筒形のドラム１７と一体にして連結さ
れ、また軸受１８を介して、軸線１４と同軸でかつ壁６
と一体にして連結された円筒ブッシュ１９の内部に回転
するよう取り付けられ、したがって前記基台１５の端部
は、ドラム１７と細長体１３とを共に支持する。

【００１７】基台１５に連結された端部に対向するドラ
ム１７の端部は、軸線１４と同軸の歯車２０に一体にし
て取り付けられまた駆動歯車２１と噛み合い、ドラム１
７と細長体１３とが、（図４において）反時計周りにか
つ軸線１４周りの所定の角速度で回転するようにする。

【００１８】図４に示されるように、細長体１３は、外
側表面２２が円筒らせん形状であり、軸線１４に最も近
いおよび軸線１４から最も離れている第１および第２の
らせんの母線は表面２３で連結され、前記表面２３は、
軸線１４に対し実質的に半径方向に配置されかつ細長体
１３の回転方向に対し後方に面しており（図４）、また
軸線１４に平行でフィルタ部分４の直径に等しいあるい
は前記直径より大きい直径を有する、軸方向の実質的に
半円断面の溝２４を有する。

【００１９】細長体１３は、その長さが壁６、７の間の
間隔に実質的に等しく、また軸線１４と同軸でかつ細長
体１３を基台１５に連結するためのねじ２６と係合する
軸方向の穴２５を有する。穴２５の壁７に面する端部２
７は、壁６に向かって先細にされかつ溝２４の端部と交
差する円錐台形状であり、また以下に詳細に記載される
理由のため、溝２４の端部と部分的に係合する円錐台形
状のプラグ２８によって係合される。

【００２０】図３に示されるように、ドラム１７は、基
台１５を通って形成されかつ溝２４と同軸の穴３０と同
軸の偏心の縦方向の穴２９を有し、前記穴２９は、フィ
ルタ部分４を供給箱５まで縦方向に供給するための導管
３２の端部３１に、比較的半径方向に緩く係合される。
端部３１は、穴３０に連結されかつ穴３０と連通する自
由端であり、また端部３１と穴２９の内側表面との間に
配置された軸受３３の内側リングと係合する。

【００２１】導管３２はまた、端部３１と一体にして連
結された第１の端部と、第１の端部に対向し管状要素と
係合する第２の端部とを有する中間部分３４を具備す
る。管状要素３５は、球継手３８の球３７内の直径方向
の穴３６の内側に係合され、前記球継手３８の球座席３
９は、供給箱５を支持する板４１と一体にして連結され
た本体４０の内側に形成される。

【００２２】穴３６と管状要素３５とは、導管３２の入
力部分４２の出力端で係合される。入力部分４２は、板
４１の固定位置に取り付けられ、また継手３８に連結さ
れた側と対向する側において、連続するフィルタロッド
（図示しない）を横方向に切断する切断部署（図示しな
い）を介して延び、前記フィルタロッドは、入力部分４
２に沿って連続して供給される。フィルタ部分４を少な
くとも導管３２の最終部分に沿って迅速にかつ溝２４の
間隔で供給するために、導管３２の入力部分４２は、直
径に関して対向する２つの軸方向のくぼみ４３を有し、
前記くぼみ４３は、押出し装置４５の互いに逆方向に回
転するロッド４４の外周面に係合される。

【００２３】実際の使用において、実質的に一定の角速
度でのドラム１７の回転は、軸線１４周りに同じ速度で
細長体１３の回転と円錐４６（図２）に沿った導管３２
の中間部分３４および端部３１の移動と共に行われ、円
錐４６の先端は継手３８の球３７の中心に位置し、また
穴３０にある円錐４６の基面は、穴３０の軸線と軸線１
４との距離に等しい半径を有する。

【００２４】供給箱５内でのフィルタ部分４の塊を内部
に含む細長体１３の回転のため、部分４は、表面２２に
おいて、軸線１４から徐々に回転して離れるようにな
り、また図４に示すように、表面２３と溝２４とを越え
て間隙を形成するようになり、前記間隙には、したがっ
て、押出し装置４５と導管３２とを介して、連続するフ
ィルタロッド機械（図示しない）から直接供給されるフ
ィルタ部分４が連続して供給され、また導管３２に沿っ
てかつ軸方向に、停止もしくは方向の変化のいずれか一
方あるいは双方なしに、穴３０を通って溝２４に直線的
に供給される。

【００２５】押出し装置４５の特別な機能は、部分４を
加速し１つの部分４と次の部分４との間に間隙を形成す
るようにすることである。

【００２６】溝２４に達する部分において、各部分４
は、溝２４に沿った慣性力によって前進させられ、プラ
グ２８の円錐状の外側表面と徐々に係合するようにし、
このため、部分４は休止するようになり、またしたがっ
て部分４が壁７に対する衝突によって損傷するのを防止
するようになる。プラグ２８はまた、発生する遠心力と
共動することでエジェクタとして作用し、前記プラグ２
８は、部分４を溝２４から、かつ部分４の塊を含む細長
体１３の回転によって供給箱５の壁６、７の間に形成さ
れる間隙内へ横方向に排出する。

【図面の簡単な説明】

【図１】明瞭にするため部材が取り除かれた、本発明の
教示に従って装置の特徴を示すフィルタ組立機の入力部
分の部分断面側面図である。

【図２】明瞭にするため部材が取り除かれた、図１の装
置の部分拡大断面側面図である。

【図３】図２の装置の縦方向の拡大断面図である。

【図４】図３の線ＩＶ−ＩＶに沿った断面図である。

【符号の説明】

２…フィルタ組立機 ３…フィルタ供給装置 ４…フィルタ部分 ５…供給箱 ６、７…側壁 ８…移送手段 １３…細長体 １４…軸線 １７、２０、２１…作動手段 １７…ドラム ２２…外側表面 ２３…連結表面 ２４…通路手段 ２８…停止手段 ３１…端部 ３２…導管 ３４…中間部分 ３８…球継手 ４２…固定入力部分 ４５…押出し手段 ４６…円錐表面

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィルタ組立機（２）にフィルタを供給
   する装置（３）であって、平行にかつ所定の間隔で配設
   された２つの対向する側壁（６、７）を有する供給箱
   （５）と、前記間隔にほぼ等しい長さのフィルタ部分
   （４）を、前記供給箱（５）の壁（６、７）内にかつ壁
   （６、７）に垂直に供給する移送手段（８）とを具備す
   るフィルタ供給装置（３）において、 前記移送手段（８）が、供給箱（５）を介して取り付け
   られかつ前記側壁（６、７）に垂直な軸線（１４）周り
   に回転する少なくとも１つの細長体（１３）と、前記細
   長体（１３）に連結された前記フィルタ部分（４）の供
   給導管（３２）と、前記細長体（１３）内に形成され前
   記導管（３２）を前記供給箱（５）と内部で連通できる
   ようにする通路手段（２４）と、前記導管（３２）と前
   記通路手段（２４）とに沿って前記フィルタ部分（４）
   を軸方向に供給する押出し手段（４５）と、前記細長体
   （１３）と前記導管（３２）とを前記軸線（１４）周り
   に回転させる作動手段（１７、２０、２１）とを具備す
   ることを特徴とするフィルタ供給装置（３）。
2. 【請求項２】 前記細長体（１３）が円筒らせん状の外
   側表面（２２）を呈し、１本は前記軸線（１４）に近く
   他は前記軸線（１４）から離れている２本のらせんの母
   線が表面（２３）で連結され、前記表面（２３）が、前
   記軸線（１４）に対し実質的に半径方向に配置されかつ
   細長体（１３）が前記作動手段（１７、２０、２１）に
   よって回転させられる方向に対し後方に面することと、 前記通路手段（２４）が、前記軸線（１４）に実質的に
   平行な方向に前記連結表面（２３）上に開口しているこ
   ととを特徴とする請求項１に記載のフィルタ供給装置。
3. 【請求項３】 前記通路手段（２４）が、前記表面（２
   ３）上に形成されかつその一端と前記導管（３２）とを
   軸方向に連通する溝を具備し、前記溝（２４）が、前記
   フィルタ部分（４）の直径に少なくとも等しい直径を有
   することを特徴とする請求項２に記載のフィルタ供給装
   置。
4. 【請求項４】 前記作動手段（１７、２０、２１）が、
   供給箱（５）の外側に配置されかつ前記壁（６、７）の
   １つに支持されるドラム（１７）を具備し、前記軸線
   （１４）周りに回転するようにすることと、 前記細長体（１３）が前記ドラム（１７）と一体にされ
   かつ同軸であることと、 前記導管（３２）が前記ドラム（１７）を介して偏心に
   かつ前記通路手段（２４）と同軸に取り付けられる端部
   （３１）を具備することとを特徴とする請求項１から請
   求項３のいずれか一項に記載のフィルタ供給装置。
5. 【請求項５】 前記端部（３１）に加えて、前記フィル
   タ部分（４）を供給するための前記導管（３２）がま
   た、固定入力部分（４２）と入力部分（４２）を端部
   （３１）に連結する中間部分（３４）とを具備すること
   と、 球継手（３８）が、前記入力部分（４２）と前記中間部
   分（３４）との間に設けられ、前記中間部分（３４）と
   前記端部（３１）とが円錐表面（４６）上を移動するよ
   うにし、前記円錐表面（４６）が、前記端部（３１）と
   前記軸線（１４）との間隔に等しい半径の基面を有する
   こととを特徴とする請求項４に記載のフィルタ供給装
   置。
6. 【請求項６】 前記固定入力部分（４２）が、前記押出
   し手段（４５）と共動することを特徴とする請求項５に
   記載のフィルタ供給装置。
7. 【請求項７】 前記フィルタ供給装置が、前記通路手段
   （２４）と共動する停止手段（２８）を具備し、前記フ
   ィルタ部分（４）が前記通路手段（２４）に沿って移動
   するとき前記フィルタ部分（４）を停止させるようにす
   ることを特徴とする請求項１から請求項６のいずれか一
   項に記載のフィルタ供給装置。