JPH05184332A - 固形海苔食品 - Google Patents

固形海苔食品

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JPH05184332A
JPH05184332A JP3045566A JP4556691A JPH05184332A JP H05184332 A JPH05184332 A JP H05184332A JP 3045566 A JP3045566 A JP 3045566A JP 4556691 A JP4556691 A JP 4556691A JP H05184332 A JPH05184332 A JP H05184332A
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JP
Japan
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laver
powder
crystalline cellulose
food
seaweed
Prior art date
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Pending
Application number
JP3045566A
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English (en)
Inventor
Koji Mogi
浩司 茂木
Toru Hizume
徹 樋爪
Hiroshi Yano
浩 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輸送あるいは保存中破損あるいは摩損しない
安定な固形海苔食品の提供 【構成】 海苔粉末に少量の結晶性セルロースを加え圧
縮成形してなる固形海苔食品。海苔粉末と結晶性セルロ
ースとの量比は前者50〜90重量%に対し後者10〜
25重量%が適当である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海苔粉末を圧縮成形し
てなる固形食品に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決すべき課題】海苔は、良質の蛋白
質、ビタミン類、ミネラル類等を多量に含み、栄養価が
高く、またその香味のよいことから日本人の食生活には
欠かせない食品である。また、最近海苔には、コレステ
ロール低下作用(特開昭58−150515号公報)、
中性脂肪低下作用(特願平2−8050号)等の薬理的
に有用な作用のあることが分ってきている。さらに、海
苔はミネラル類を多量に含むことより、最近摂取不足が
問題となっているマグネシウムの補給食品としても注目
されて来ているものである。
【0003】このような栄養、風味あるいは薬理の面か
ら有用な海苔は、和食とともに摂取されてきていたが最
近洋食の普及に伴なって摂取量が低下する傾向がある。
また、通常、海苔は浅草海苔のような焼海苔の形で主に
流通しているが、これは、かさばり、大きな容器を必要
とし、衝撃に対しこわれ易く、また保存中吸湿あるいは
変色しやすい等の問題があった。
【0004】このような問題を解決するために海苔を粉
末あるいは製剤化し、粉末あるいは製剤の形で流通させ
ることも考えられるが、海苔粉末は吸湿性が高く、比容
積が大きく、軽くて飛散し易いので、粉末化したままの
状態では流通化させにくい。また、製剤化することにつ
いても海苔粉末にでんぷん、ゼラチン等の結合剤を加え
て粒状に成形することが知られているが(特開昭58−
150515号公報)、このようにして得られる粒状海
苔も十分な硬度を得ることはできず、脆く、保存あるい
は輸送中に製品が破損するおそれがある。
【0005】また、海苔のその中に含まれる良質の蛋白
質、ビタミン類、ミネラルあるいは生理活性物質の摂取
を目的とする場合には、製品を小型化し、海苔以外の配
合成分の量をできるだけ少くし、多量の海苔を摂取する
ことができるようにする必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、海苔のこ
のような保存あるいは輸送中の問題点を解決し、栄養及
び薬理上の面から多量の海苔を摂取することのできる海
苔製品の提供を目的として鋭意研究したところ、驚くべ
きことに海苔粉末に少量の結晶性セルロースを加え圧縮
成形すると保存あるいは輸送中製品を安定に維持し、海
苔の風味を保ち、しかも多量の海苔を摂取できる固形海
苔食品が得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0007】すなわち、本発明は、海苔粉末に結晶性セ
ルロースを配合し、これを圧縮成形させてなる安定な固
形海苔製品に関する。本発明における「安定」とは固形
海苔食品を輸送または保存中製品が破損や摩損したり、
吸湿したりあるいは変色したりすることのないことを意
味する。また、本発明における原料の海苔は、従来一般
に食されてきた海苔、いわゆる“あまのり”であって、
分類的には、紅藻植物門のアマノリ属に属する海藻(例
えばアサクサノリ、スサビノリ等)であり、生海苔、板
海苔その他加工した海苔をいう。海苔粉末は、これらの
海苔をそのまま粉末化するか、乾燥し、粉末化するかあ
るいは細砕し乾燥したものをいう。
【0008】本発明では、この海苔粉末に結晶性セルロ
ースを配合する。結晶性セルロース(商品名アビセルと
して市販されている)は医薬品の賦形剤として使用され
ているが、医薬品とは性質の異なる海苔粉末のような吸
湿性が高く変色しやすく、蛋白質、多糖類、ビタミン、
ミネラル等種々の成分が含まれている天然物の粉末の賦
形剤として使用された例はない。医薬品は数%の有効成
分に対して結晶性セルロースを使用するが、本発明では
多量の海苔粉末に対し少量の結晶性セルロースを使用
し、それ以外の成分はできるだけ使用せず、この点でも
賦形剤としての使用の仕方が大きく相違する。その使用
量は、海苔粉末50〜90重量%に対し、結晶性セルロ
ース10〜25重量%を用いる。結晶性セルロースの量
がこれ以下であると賦形性がわるく、またこれ以上であ
ると海苔の風味成分や栄養成分の含量が少なくなり好ま
しくない。
【0009】本発明の特徴は、このような結晶性セルロ
ースを使用するとともに圧縮成形を行なう点である。圧
縮成形を行なうには、海苔粉末をまず圧縮成形しやすい
ように顆粒化し、この顆粒化工程あるいは圧縮成形工程
において結晶性セルロースを配合し、打錠機等を用いて
圧縮成形することによって適当な硬度を有し破損や摩損
しにくい固形海苔食品を得ることができる。
【0010】顆粒化工程において従来行なわれていた
(特開昭58−150515号公報)ようなデンプン、
ゼラチン等の結合剤を使用することは必ずしも必要では
なく、海苔自身の結合剤としての作用により少量の水あ
るいはエタノール水溶液を加えただけで結合することが
できる。しかし、結合剤を使用することをさまたげるも
のではない。
【0011】また、本発明では、海苔粉末に加えてその
他の栄養強化成分を含有させてもよい。例えば、クエン
酸第1鉄ナトリウム等の鉄塩、硫酸マグネシウム等のマ
グネシウム塩、炭酸カルシウム等のカルシウム塩等の各
種のミネラル成分、ビタミンA、B、C、DあるいはE
等のビタミン類を配合することができる。また加工食品
配合成分、例えばショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸エステル等の界面活性剤を配合して製品に湿潤性を
付与することもできる。あるいは乳糖、アラビアガム粉
末、コンスターチ等を加えてもよい。
【0012】本発明の固型海苔食品は、海苔に含まれる
良質の蛋白質、ビタミン類、ミネラルあるいは生理活性
物質の摂取を目的として、日常の食生活の中で簡便に食
することができるものである。摂取量に特に制限はな
く、栄養補給の食品として適宜摂取することができる。
但し、海苔の有する薬理作用の効果を期待する場合は、
それらの作用を生ずるために適した量を摂取することが
望ましい。このような摂取量として海苔粉末として成人
1日1〜50gを挙げることができる。海苔は従来より
食品として摂取されその安全性は知られており、大量に
摂取しても何等問題はない。
【0013】
【実施例1】あまのりの板のりを約100℃で火入れし
て乾燥し、これを粉末にした。この粉末の粒度は60〜
80メッシュ12.35%、80〜100メッシュ2
8.24%及び100メッシュ通過物59.41%より
なるものであった。あまのり粉末245.5gと28%
エタノール125gをバーチカルミキサーで約15分間
練合し、練合物を押し出し造粒機(スクリーン径1.5
mm)で造粒する。造粒物を通風棚式乾燥機で乾燥後、
サンプルミル(スクリーン径1.5mm)を使用し粉砕
する。12メッシュ篩により整粒後、V型混合機に投入
する。
【0014】結晶性セルロース(アビセルFD101)
50gを投入し、5分間混合する。さらに蔗糖脂肪酸エ
ステル〔DKエステルF−20W(第一工業製薬製)〕
7.5gを投入し1分間混合する。これを木村式KM−
2単発型打錠機により打錠して、1錠当り300mgの
錠剤を得た。この錠剤は、1日15〜20錠を目安とし
て食することができる。
【0015】
【実施例2】あまのり粉末525gと精製水180gを
ニーダーにて15分間練合し、練合物を押し出し造粒機
にて造粒する。造粒物をサンプルミルにて粉砕し、通風
棚式乾燥機で乾燥する。乾燥品を12メッシュ篩を用い
整粒後、結晶性セルロース、(アビセルFD101)6
0gを加えV型混合機にて5分間混合する。さらに蔗糖
脂肪酸エステル(DKエステルF−20W)15gを投
入し1分間混合する。これをロータリー式打錠錠機(畑
鉄工所製)により打錠し1錠当り300mgの錠剤を得
た。
【0016】
【実施例3】あまのり粉末192g、硫酸マグネシウム
48g及びクエン酸第一鉄ナトリウム2.5gを実施例
1と同様に処理して1錠300mgの錠剤を得た。
【0017】
【実施例4】あまのり粉末192g、硫酸マグネシウム
48g、クエン酸第一鉄ナトリウム2.5g及び賦形剤
として結晶性セルロース(アビセルFD101)45.
5gを混合し、28%エタノール125gに結合剤とし
てアラビアガム5gを溶解した溶液を加え、バーチカル
ミキサーで約15分間練合した。押し出し造粒機(スク
リーン径1.5m/m)で造粒後、パワーミル(スクリ
ーン径3m/m)で整粒し、棚式乾燥機(40℃)で十
分に乾燥した。12メッシュ篩にて整粒後蔗糖脂肪酸エ
ステル(DKエステルF−20W)3gを加えV型混合
機にて1分間混合した。これを木村式KM−2単発型打
錠機により打錠して1錠当り300mgの錠剤を得た。
【0018】
【実施例5】実施例4の結晶性セルロース(アビセルF
D101)45.5gの代わりに結晶性セルロース(ア
ビセルFD101)23gと乳糖24.5gとを賦形剤
として用い以下同様に処理し、乾燥後コーヒーミル型破
砕機にて部分破砕、12メッシュ篩にて整粒を行い蔗糖
脂肪酸エステル(DKエステルF−20W)3gを加
え、V型混合機にて1分間混合した。これを木村式KM
−2単発型打錠機により打錠して1錠当り300mgの
錠剤を得た。
【0019】
【比較例1】実施例4の結晶性セルロース(アビセルF
D101)45.5gの代わりに賦形剤を何等加えるこ
となく28%エタノール125gと練合後、同様に造粒
及び整粒を行い、蔗糖脂肪酸エステル(DKエステルF
−20W)7.5gを用い以下同様に処理して1錠当た
り250mgの錠剤を得た。
【0020】
【比較例2】実施例4の結晶性セルロース(アビセルF
D101)45.5gの代わりに賦形剤として乳糖4
5.5gを用い以下同様に処理して1錠当たり300m
gの錠剤を得た。
【0021】
【比較例3】実施例4の結晶性セルロース(アビセルF
D101)45.5gの代わりに賦形剤として乳糖3
7.5gを用いさらにアラビアガム5gの代わりに結合
剤としてコーンスターチ30gを用いて以下同様に処理
して1錠当たり300mgの錠剤を得た。
【0022】試験例 以下本実施例各錠剤の硬度及び摩損度を比較例のそれと
比較した。 a)硬度の測定方法 各実施例及び比較例の錠剤各10個の硬度を硬度計(S
chleunjger社製model 4N)を用いて
測定しその平均を求めた。 b)摩損度の測定方法 萱垣医理科工業社製 日局タイプの試験器を使用し、日
局XIの方法に従って測定した。尚試験器の回転速度は2
5rpmである。得られた結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】いずれの場合も、実施例による製品が、比
較例にくらべて硬度が高く、摩損度が低く、著しく物理
的に安定であることが分る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海苔粉末と少量の結晶性セルロースとが
    含有されており、圧縮成形されている安定な固形海苔食
    品。
  2. 【請求項2】 海苔粉末が50〜90重量%であり、結
    晶性セルロースが10〜25重量%である請求項1によ
    る固形海苔食品。
  3. 【請求項3】 海苔粉末50〜90重量%、結晶性セル
    ロース10〜25重量%、加工食品配合成分及び/また
    はその他の栄養強化成分が含有されており、圧縮成形さ
    れている安定な固形海苔食品。
JP3045566A 1991-02-20 1991-02-20 固形海苔食品 Pending JPH05184332A (ja)

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JP3045566A JPH05184332A (ja) 1991-02-20 1991-02-20 固形海苔食品

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