JP2783857B2 - 夕顔粉末食品およびその製造方法 - Google Patents
夕顔粉末食品およびその製造方法Info
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- JP2783857B2 JP2783857B2 JP1222930A JP22293089A JP2783857B2 JP 2783857 B2 JP2783857 B2 JP 2783857B2 JP 1222930 A JP1222930 A JP 1222930A JP 22293089 A JP22293089 A JP 22293089A JP 2783857 B2 JP2783857 B2 JP 2783857B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、栄養食品として好適な顆粒状または錠剤状
の夕顔粉末食品およびその製造方法に関するものであ
る。
の夕顔粉末食品およびその製造方法に関するものであ
る。
夕顔の果実は、糖分、繊維質,蛋白質,ビタミン、カ
ルシウム、ペクチンなどをバランス良く含んでいること
から、わが国では古来より食用として供されてきた。例
えば寿司や味噌汁の具として賞味されている干瓢は、夕
顔の果肉を帯状にスライスして乾燥させたものである。
ルシウム、ペクチンなどをバランス良く含んでいること
から、わが国では古来より食用として供されてきた。例
えば寿司や味噌汁の具として賞味されている干瓢は、夕
顔の果肉を帯状にスライスして乾燥させたものである。
近年、夕顔果実の栄養価が注目されるようになり、こ
れを粉末化したものがパン類、麺類、菓子類、乳製品、
魚肉(畜肉)加工食品、スープなどの添加物として利用
されつつある。また最近、夕顔果実には、食物繊維が多
量に含まれていること(特開昭63−32458号)や、ビフ
ィドバクテリウム菌(ビフィズス菌)を選択的に、かつ
顕著に増殖する作用のあること(特願昭62−123761号)
が見出された。食品繊維は、腸の運動を活発にし、宿便
を解消する効果のあることや、これを多く摂取する民族
に直腸ガンの少ないことが知られてきたため、ここ数年
特に注目を浴びている食品である。またビフィズス菌
は、腸内腐敗生成物の抑制、下痢、便秘症の改善などの
生理的効果を有することが立証されている。
れを粉末化したものがパン類、麺類、菓子類、乳製品、
魚肉(畜肉)加工食品、スープなどの添加物として利用
されつつある。また最近、夕顔果実には、食物繊維が多
量に含まれていること(特開昭63−32458号)や、ビフ
ィドバクテリウム菌(ビフィズス菌)を選択的に、かつ
顕著に増殖する作用のあること(特願昭62−123761号)
が見出された。食品繊維は、腸の運動を活発にし、宿便
を解消する効果のあることや、これを多く摂取する民族
に直腸ガンの少ないことが知られてきたため、ここ数年
特に注目を浴びている食品である。またビフィズス菌
は、腸内腐敗生成物の抑制、下痢、便秘症の改善などの
生理的効果を有することが立証されている。
ところが上記した夕顔果実の粉末は、その粒径が極め
て微細なために取り扱いが不便であることから、食品と
しての用途範囲が限られていた。例えばこの夕顔果実粉
末をそのままで食する場合には、気管支に吸入され易
い、粉末に粘着性があるために菌や歯茎に粘り着く、な
どの理由から非常に食べづらいという欠点があった。ま
た、この夕顔果実粉末は錠剤成形性が乏しいため、錠剤
化も困難であった。さらに、この夕顔果実粉末を他の食
品と混合する場合には、混合時に撹拌装置の内壁に付着
してロスが生じ易い、夕顔果実粉末同士が自己凝集し易
い、などの理由から秤量や他の食品との混合に支障を来
すという欠点があった。
て微細なために取り扱いが不便であることから、食品と
しての用途範囲が限られていた。例えばこの夕顔果実粉
末をそのままで食する場合には、気管支に吸入され易
い、粉末に粘着性があるために菌や歯茎に粘り着く、な
どの理由から非常に食べづらいという欠点があった。ま
た、この夕顔果実粉末は錠剤成形性が乏しいため、錠剤
化も困難であった。さらに、この夕顔果実粉末を他の食
品と混合する場合には、混合時に撹拌装置の内壁に付着
してロスが生じ易い、夕顔果実粉末同士が自己凝集し易
い、などの理由から秤量や他の食品との混合に支障を来
すという欠点があった。
本発明の目的は、上記欠点を改善し、しかも夕顔果実
粉末特有の高膨潤性、水に対する分散性、風味およびビ
フィズス菌増殖効果などを損なわない無添加・天然の夕
顔粉末食品を提供することにある。
粉末特有の高膨潤性、水に対する分散性、風味およびビ
フィズス菌増殖効果などを損なわない無添加・天然の夕
顔粉末食品を提供することにある。
本発明の上記ならびにその他の目的と新規な特徴は、
以下の詳細な説明および実施例によって一層明瞭になる
であろう。
以下の詳細な説明および実施例によって一層明瞭になる
であろう。
本発明は、夕顔果実粉末を単独で顆粒状に造粒した夕
顔粉末食品である。
顔粉末食品である。
本発明において用いる夕顔果実粉末は、夕顔果実(中
心部のいわゆるワタを含む果肉)、夕顔果肉または夕顔
のワタの乾燥物を常法により粉末化したものである。夕
顔果実の乾燥物としては、例えば特開昭63−32458号公
報において開示されているような無漂白乾燥物(硫黄燻
蒸などの漂白、殺菌処理を施さないもの)を使用する。
この無漂白乾燥物は、栄養に富み、かつ保存性に優れて
いるのみならず、硫黄などの有害物質を含まないため、
夕顔果実粉末の原料として好適である。また夕顔果実粉
末は、食品衛生上安全なもの、すなわち一般生菌数が5
×103個/g以下で、大腸菌群、サルモネラ菌がいずれも
陰性のものを使用すべきである。
心部のいわゆるワタを含む果肉)、夕顔果肉または夕顔
のワタの乾燥物を常法により粉末化したものである。夕
顔果実の乾燥物としては、例えば特開昭63−32458号公
報において開示されているような無漂白乾燥物(硫黄燻
蒸などの漂白、殺菌処理を施さないもの)を使用する。
この無漂白乾燥物は、栄養に富み、かつ保存性に優れて
いるのみならず、硫黄などの有害物質を含まないため、
夕顔果実粉末の原料として好適である。また夕顔果実粉
末は、食品衛生上安全なもの、すなわち一般生菌数が5
×103個/g以下で、大腸菌群、サルモネラ菌がいずれも
陰性のものを使用すべきである。
上記無漂白夕顔乾燥物の粉末を顆粒状にするには、こ
の粉末にアルコール−水混液を加えて混練し、造粒機に
て造粒する。造粒に適した夕顔果実粉末とアルコール−
水混液との割合は、前者が1重量部に対して後者が0.35
〜0.75重量部である。アルコールは、エタノールやイソ
プロピルアルコールなどのような水溶性低級アルコール
を使用する。また、アルコール−水混液中のアルコール
濃度範囲は、45〜95重量%である。アルコール濃度が45
重量%未満の場合は、造粒負荷が大きくなるので造粒が
困難となる。また、得られた顆粒の水への崩壊、分散性
や、錠剤成形性も極めて悪くなる。他方、アルコール濃
度が95重量%を超えた場合は、粉末同士の結合力が弱く
なるので安定した顆粒を得ることが困難となる。
の粉末にアルコール−水混液を加えて混練し、造粒機に
て造粒する。造粒に適した夕顔果実粉末とアルコール−
水混液との割合は、前者が1重量部に対して後者が0.35
〜0.75重量部である。アルコールは、エタノールやイソ
プロピルアルコールなどのような水溶性低級アルコール
を使用する。また、アルコール−水混液中のアルコール
濃度範囲は、45〜95重量%である。アルコール濃度が45
重量%未満の場合は、造粒負荷が大きくなるので造粒が
困難となる。また、得られた顆粒の水への崩壊、分散性
や、錠剤成形性も極めて悪くなる。他方、アルコール濃
度が95重量%を超えた場合は、粉末同士の結合力が弱く
なるので安定した顆粒を得ることが困難となる。
造粒機は、転動機構、圧密機構、撹拌機構および押出
し機構を備えたものを使用する。顆粒の形状は、球形、
円柱形、不定形など、いずれであってもよい。また、そ
の粒径も細かいものから大きいものまでいずれの範囲に
あっても支障はない。
し機構を備えたものを使用する。顆粒の形状は、球形、
円柱形、不定形など、いずれであってもよい。また、そ
の粒径も細かいものから大きいものまでいずれの範囲に
あっても支障はない。
このようにして得られる本発明の夕顔果実粉末顆粒
は、水に対する崩壊、分散性が良好で、水を含んだとい
の膨潤度は通常の夕顔果実粉末の1.4倍にも達し、かつ
気管支に吸入されることもなく、また後述する官能テス
トの結果から明らかなように、菌や歯茎に粘り着くこと
もないため、単独で食した場合でも非常に食べ易い。ま
た、取り扱いが良好であり、例えば撹拌装置の内壁に付
着したり、顆粒同士が自己凝集したりすることがないた
め、他の食品との混合も容易である。
は、水に対する崩壊、分散性が良好で、水を含んだとい
の膨潤度は通常の夕顔果実粉末の1.4倍にも達し、かつ
気管支に吸入されることもなく、また後述する官能テス
トの結果から明らかなように、菌や歯茎に粘り着くこと
もないため、単独で食した場合でも非常に食べ易い。ま
た、取り扱いが良好であり、例えば撹拌装置の内壁に付
着したり、顆粒同士が自己凝集したりすることがないた
め、他の食品との混合も容易である。
本発明の夕顔果実粉末顆粒は、錠剤成形性が良好であ
るため、錠剤化も容易である。錠剤化に際しては、錠剤
成形性の向上を目的として滑沢剤などを添加してもよ
い。滑沢剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウム、無水ケイ酸、タル
ク、ポリエチレングリコール、結晶セルロース、蔗糖脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、グルテン、
デンプン類を例示することができる。また、必要に応じ
て他の食品添加物、例えば甘味料、香料、着色剤、保存
剤、矯味剤などを添加してもよい。
るため、錠剤化も容易である。錠剤化に際しては、錠剤
成形性の向上を目的として滑沢剤などを添加してもよ
い。滑沢剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウム、無水ケイ酸、タル
ク、ポリエチレングリコール、結晶セルロース、蔗糖脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、グルテン、
デンプン類を例示することができる。また、必要に応じ
て他の食品添加物、例えば甘味料、香料、着色剤、保存
剤、矯味剤などを添加してもよい。
以下、実施例を用いて本発明の夕顔果実粉末顆粒の作
用、効果を説明する。
用、効果を説明する。
〔実施例1〕 無漂白夕顔果実粉末1kgをクイックニーダー(大和化
工製)に投入し、350rpmにて1分間撹拌混合した後、撹
拌しながら80%(W/W)エタノール−水混液550gを徐々
に加え、引き続き2分間混練した。得られた混練物を押
出し造粒機(菊水製作所製、1mmφバスケット)で造粒
した後、55℃の熱風乾燥機中で乾燥減量値が3%以下に
なるまで乾燥し、オッシレーター(菊水製作所製、32メ
ッシュスクリーン)で整粒して夕顔果実粉末顆粒730gを
得た。次に、この顆粒に滑沢剤としてステアリン酸マグ
ネシウム0.5%(W/W)を加えて2分間混合し、打錠用顆
粒を調製した。次に、この打錠用顆粒を高速ロータリー
打錠機(S−36型、菊水製作所製)で1錠100mg(5.5mm
φ)の錠剤に成形し、夕顔果実粉末錠5130錠を得た。
工製)に投入し、350rpmにて1分間撹拌混合した後、撹
拌しながら80%(W/W)エタノール−水混液550gを徐々
に加え、引き続き2分間混練した。得られた混練物を押
出し造粒機(菊水製作所製、1mmφバスケット)で造粒
した後、55℃の熱風乾燥機中で乾燥減量値が3%以下に
なるまで乾燥し、オッシレーター(菊水製作所製、32メ
ッシュスクリーン)で整粒して夕顔果実粉末顆粒730gを
得た。次に、この顆粒に滑沢剤としてステアリン酸マグ
ネシウム0.5%(W/W)を加えて2分間混合し、打錠用顆
粒を調製した。次に、この打錠用顆粒を高速ロータリー
打錠機(S−36型、菊水製作所製)で1錠100mg(5.5mm
φ)の錠剤に成形し、夕顔果実粉末錠5130錠を得た。
上記の方法で得られた夕顔果実粉末顆粒、および比
較例として無漂白夕顔果実粉末をそれぞれ用意し、ゆる
み見掛け比重、粒度分布および発塵性を測定して両者の
取り扱い性を判断した。また、10名のパネラーによる官
能テストを行い、食した時の口中での粘着性(歯ぬか
り)について判断した。さらに、上記の方法で得られ
た夕顔果実粉末錠、および比較例として無漂白夕顔果実
粉末(ステアリン酸マグネシウム0.5%(W/W)を添加)
を直接錠剤化したものをそれぞれ用意し、硬度および摩
損率を測定して両者の錠剤成形性を判断した。これらの
結果を下記の表−1に示す。表中、口中での歯ぬかりに
ついては、各パネラーが試料2gを口に含んだ後、水100m
lを用いて飲み下した結果、パネラー全員が歯ぬかりを
感じなかった場合を○、4〜7名が歯ぬかりを感じなか
った場合を△、3〜6名が歯ぬかりを感じた場合を×と
評価した。
較例として無漂白夕顔果実粉末をそれぞれ用意し、ゆる
み見掛け比重、粒度分布および発塵性を測定して両者の
取り扱い性を判断した。また、10名のパネラーによる官
能テストを行い、食した時の口中での粘着性(歯ぬか
り)について判断した。さらに、上記の方法で得られ
た夕顔果実粉末錠、および比較例として無漂白夕顔果実
粉末(ステアリン酸マグネシウム0.5%(W/W)を添加)
を直接錠剤化したものをそれぞれ用意し、硬度および摩
損率を測定して両者の錠剤成形性を判断した。これらの
結果を下記の表−1に示す。表中、口中での歯ぬかりに
ついては、各パネラーが試料2gを口に含んだ後、水100m
lを用いて飲み下した結果、パネラー全員が歯ぬかりを
感じなかった場合を○、4〜7名が歯ぬかりを感じなか
った場合を△、3〜6名が歯ぬかりを感じた場合を×と
評価した。
表−1より明らかなように、本実施例の夕顔果実粉末
顆粒は、夕顔果実粉末に比べて取り扱い性、歯ぬかりお
よび錠剤成形性がいずれも顕著に改善されていることが
判明した。
顆粒は、夕顔果実粉末に比べて取り扱い性、歯ぬかりお
よび錠剤成形性がいずれも顕著に改善されていることが
判明した。
〔実施例2〕 無漂白夕顔果実粉末3kgをクイックニーダー(大和化
工製)に投入し、350rpmにて1分間撹拌混合した後、撹
拌しながら95%(W/W)エタノール−水混液2240gを徐々
に加え、引き続き2分間混練した。得られた混練物をス
ピードミル(大和化工製)で造粒した後、55℃の熱風乾
燥機中で乾燥減量値が2%以下になるまで乾燥し、スピ
ードミル(大和化工製、12メッシュバスケット)で整粒
して夕顔果実粉末顆粒2910gを得た。この夕顔果実粉末
顆粒のゆるみ見掛け比重、粒度分布および発塵性を測定
した結果を下記の表−2に示す。
工製)に投入し、350rpmにて1分間撹拌混合した後、撹
拌しながら95%(W/W)エタノール−水混液2240gを徐々
に加え、引き続き2分間混練した。得られた混練物をス
ピードミル(大和化工製)で造粒した後、55℃の熱風乾
燥機中で乾燥減量値が2%以下になるまで乾燥し、スピ
ードミル(大和化工製、12メッシュバスケット)で整粒
して夕顔果実粉末顆粒2910gを得た。この夕顔果実粉末
顆粒のゆるみ見掛け比重、粒度分布および発塵性を測定
した結果を下記の表−2に示す。
表−2より明らかなように、本実施例の夕顔果実粉末
顆粒は、非常に取り扱い易いことが判明した。また、水
に対する崩壊、分散性も良好であった。
顆粒は、非常に取り扱い易いことが判明した。また、水
に対する崩壊、分散性も良好であった。
〔実施例3〕 無漂白夕顔果実粉末5kgをクイックニーダー(大和化
工製)に投入し、350rpmにて1分間撹拌混合した後、撹
拌しながら95%(W/W)イソプロピルアルコール−水混
液2750gを徐々に加え、引き続き2分間混練した。得ら
れた混練物を押し出し造粒機(菊水製作所製)で造粒
(1mmφ)した後、55℃の熱風乾燥機中で乾燥減量値が
1%以下になるまで乾燥し、スピードミル(大和化工
製、2mmバスケット)で整流して夕顔果実粉末顆粒3910g
を得た。
工製)に投入し、350rpmにて1分間撹拌混合した後、撹
拌しながら95%(W/W)イソプロピルアルコール−水混
液2750gを徐々に加え、引き続き2分間混練した。得ら
れた混練物を押し出し造粒機(菊水製作所製)で造粒
(1mmφ)した後、55℃の熱風乾燥機中で乾燥減量値が
1%以下になるまで乾燥し、スピードミル(大和化工
製、2mmバスケット)で整流して夕顔果実粉末顆粒3910g
を得た。
本実施例の夕顔果実粉末顆粒は、取り扱い性および水
に対する崩壊、分解性が非常に良好であった。また、歯
ぬかりも著しく改善されていた。
に対する崩壊、分解性が非常に良好であった。また、歯
ぬかりも著しく改善されていた。
〔実施例4〕 無漂白夕顔果実粉末3kgをクイックニーダー(大和化
工機)に投入し、350rpmにて1分間撹拌混合した後、撹
拌しながら45%(W/W)エタノール−水混液1500gを徐々
に加え、引き続き2分間混練した。得られた混練物を60
℃の熱風乾燥機中で乾燥減量値が2%以下になるまで乾
燥した後、オッシレーター(菊水製作所製、12メッシュ
スクリーン)で整粒して夕顔果実粉末顆粒2940gを得
た。本実施例の夕顔果実粉末顆粒は、取り扱い性および
水に対する崩壊、分散性が非常に良好であった。また、
歯ぬかりも著しく改善されていた。
工機)に投入し、350rpmにて1分間撹拌混合した後、撹
拌しながら45%(W/W)エタノール−水混液1500gを徐々
に加え、引き続き2分間混練した。得られた混練物を60
℃の熱風乾燥機中で乾燥減量値が2%以下になるまで乾
燥した後、オッシレーター(菊水製作所製、12メッシュ
スクリーン)で整粒して夕顔果実粉末顆粒2940gを得
た。本実施例の夕顔果実粉末顆粒は、取り扱い性および
水に対する崩壊、分散性が非常に良好であった。また、
歯ぬかりも著しく改善されていた。
〔実施例5〕 実施例2で得られた夕顔果実粉末顆粒995gに滑沢剤と
してステアリン酸マグネシウム5gを加えて1分間混合
し、打錠用顆粒を調製した。次に、この打錠用顆粒を高
速ロータリー打錠機(S−36型、菊水製作所製)で一錠
90mgの錠剤に成形し、夕顔果実粉末錠9440錠を得た。実
施例2で得られた夕顔果実粉末顆粒の錠剤成形性は非常
に良好であった。
してステアリン酸マグネシウム5gを加えて1分間混合
し、打錠用顆粒を調製した。次に、この打錠用顆粒を高
速ロータリー打錠機(S−36型、菊水製作所製)で一錠
90mgの錠剤に成形し、夕顔果実粉末錠9440錠を得た。実
施例2で得られた夕顔果実粉末顆粒の錠剤成形性は非常
に良好であった。
〔実施例6〕 無漂白夕顔果実粉末800g、無漂白夕顔果実粉末で4倍
に希釈された梅肉エキス198gおよびステビア2gをクイッ
クニーダー(大和化工製)に投入し、350rpmにて5分間
撹拌混合した後、撹拌しながら赤ワイン150gとエタノー
ル400gとからなる混液を徐々に加え、引き続き2分間混
練した。得られた混練物をスピードミル(大和化工製、
2mmヘリンボーン)で造粒し、55℃の熱風乾燥機中で乾
燥減量値が2%以下になるまで乾燥した後、スピードミ
ル(大和化工製、12メッシュバスケット)で整粒して夕
顔果実粉末顆粒930gを得た。本実施例の夕顔果実粉末顆
粒は、取り扱い性および水に対する崩壊、分散性が非常
に良好であった。また、歯ぬかりも著しく改善されてい
た。
に希釈された梅肉エキス198gおよびステビア2gをクイッ
クニーダー(大和化工製)に投入し、350rpmにて5分間
撹拌混合した後、撹拌しながら赤ワイン150gとエタノー
ル400gとからなる混液を徐々に加え、引き続き2分間混
練した。得られた混練物をスピードミル(大和化工製、
2mmヘリンボーン)で造粒し、55℃の熱風乾燥機中で乾
燥減量値が2%以下になるまで乾燥した後、スピードミ
ル(大和化工製、12メッシュバスケット)で整粒して夕
顔果実粉末顆粒930gを得た。本実施例の夕顔果実粉末顆
粒は、取り扱い性および水に対する崩壊、分散性が非常
に良好であった。また、歯ぬかりも著しく改善されてい
た。
以上の説明から明らかなように、本発明の夕顔果実粉
末顆粒は、夕顔果実粉末に比べて取り扱い性、歯ぬかり
および錠剤成形性が顕著に改善されており、夕顔粉末食
品として好適のものである。また、他の食品との混合も
容易であることから、食品としての用途範囲も広い。
末顆粒は、夕顔果実粉末に比べて取り扱い性、歯ぬかり
および錠剤成形性が顕著に改善されており、夕顔粉末食
品として好適のものである。また、他の食品との混合も
容易であることから、食品としての用途範囲も広い。
Claims (3)
- 【請求項1】夕顔果実の無漂白乾燥物を粉末状となし、
45〜95重量%のアルコール濃度を有するアルコール−水
混液を前記粉末1重量部に対して0.35〜0.75重量部の割
合で加えて混練した後、顆粒状に造粒することを特徴と
する夕顔粉末食品の製造方法。 - 【請求項2】前記アルコールがエタノールまたはイソプ
ロピルアルコールであることを特徴とする請求項1記載
の夕顔粉末食品の製造方法。 - 【請求項3】前記顆粒を打錠して錠剤化することを特徴
とする請求項1または2記載の夕顔粉末食品の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1222930A JP2783857B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 夕顔粉末食品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1222930A JP2783857B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 夕顔粉末食品およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0387158A JPH0387158A (ja) | 1991-04-11 |
JP2783857B2 true JP2783857B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=16790096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1222930A Expired - Fee Related JP2783857B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 夕顔粉末食品およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783857B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003250493A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-09-09 | Toyo Shinyaku:Kk | 麦若葉造粒物からなる虫歯予防食品 |
JP2003250492A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-09-09 | Toyo Shinyaku:Kk | 麦若葉造粒物からなる咀嚼用食品 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6332458A (ja) * | 1986-07-24 | 1988-02-12 | Tokyo Tanabe Co Ltd | 夕顔食品及びその製造法 |
-
1989
- 1989-08-31 JP JP1222930A patent/JP2783857B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0387158A (ja) | 1991-04-11 |
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