JP2016041662A - 速崩壊錠剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】口腔内での速やかな崩壊性を有し、しかも高い硬度を有する速崩壊性錠剤を提供することを課題とする。【解決手段】石化海藻の粉砕物を含有する速崩壊錠剤。【選択図】なし

Description

本発明は、速崩壊錠剤に関する。
近年、消費者の服用のし易さを考慮した剤形として、水なしで服用できる錠剤の開発が望まれている。通常、錠剤などの固形製剤を服用する際には水を必要とし、利便性に欠けるという問題がある。また、大きい錠剤や、服用数量が多い錠剤は飲みにくいという問題がある。特に嚥下困難な患者や、小児、高齢者では咽喉につかえることにより、窒息することもある。一方、チュアブル錠では水を必要としないが、咀嚼力は歯が弱い小児や高齢者には適さない。これらの問題を解決する為に、口腔内で速やかに崩壊する剤形がある。
従来技術として、速崩壊性製剤に関する従来特許としては、エリスリトールやマンニトールを配合した速崩壊性製剤に関するもの(特許文献1及び特許文献2)がある。特許文献1は、エリスリトールを配合することで速崩壊性を付与した圧縮組成物に関するものであり、同じく特許文献2はマンニトールを配合することで速崩壊性を付与した製剤に関するものである。しかしながら、エリスリトールやマンニトールは成形性に乏しく、製剤化するには多くの賦形剤を必要とする。また特許文献3には二糖類であるダイフラクトースアンハイドライドを配合することで成形性と速崩壊性を可能にした技術が開示されている。
また、同じく固形医薬製剤に関する特許がある(特許文献4)。特許文献4は、医薬成分に、エリスリトール、結晶セルロース、及び崩壊剤を配合することで速崩壊性を付与しているが、使用する崩壊剤が医薬品添加物であるクロスポビドンであり、食品には使用できない。
錠剤を多孔性にすることで速崩壊性を付与した技術が、特許文献5に記載されている。特許文献5は、糖アルコールと澱粉を混練して浸潤塊にした後に圧延して成形し、更に減圧乾燥することで多孔性にして速崩壊性を付与した。しかしながら、製造方法が煩雑であり、特殊装置が必要であることから、汎用性に劣る製法である。
製法を工夫した特許では特許文献6がある。特許文献6は、薬効成分と糖類に水を添加して湿らせ、湿潤粉体を打錠した後に乾燥することで速崩壊性を付与するものである。しかしながら、水と共存させることで劣化するような有効成分には用いることが難しく、更に、湿潤した錠剤を乾燥させる特殊な装置が必要であるという問題がある。
国際公開番号WO98/02185号公報 特開2001−58944号公報 特開2006−083141号公報 特開平10−182436号公報 特開2003−137815号公報 特許第3069458号公報
本発明は、口腔内での速やかな崩壊性を有し、しかも高い硬度を有する速崩壊性錠剤を特別な製造技術を必要としないで提供することを課題とする。
本発明者は錠剤として十分な硬度を有し、しかも速崩壊性に優れた錠剤について検討を行い、これらの課題を解決するために鋭意検討した結果、石化海藻の粉砕物を配合することにより、崩壊性と錠剤硬度の両方を満足することを見出し、本発明に至った。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1)石化海藻の粉砕物を含有する速崩壊錠剤。
(2)石化海藻の粉砕物を1〜5質量%含有する速崩壊錠剤。
(3)賦形剤として、糖質類、デンプン類、セルロース類から選ばれる1種又は2種以上を含むことを特徴とする(1)又は(2)記載の速崩壊錠剤。
(4)糖類がエリスリトールである(1)〜(3)のいずれかに記載の速崩壊錠剤。
(5)口腔内に含むとき、60秒以内で崩壊又は溶解する(1)〜(4)のいずれかに記載の速崩壊錠剤。
(6)摩損度が3.0%以下である(1)〜(5)のいずれかに記載の速崩壊錠剤。
(7)機能成分としてN−アセチルグルコサミンを含む(1)〜(6)のいずれかに記載の速崩壊錠剤。
本発明によれば、崩壊性に極めて優れた速崩壊錠剤であって、十分な硬度を持つ製品が得られる。また本発明の錠剤は、口中で崩壊する際にざらつきや、ぱさつきなどの不快な食感がないため、食品としても優れている。
本発明で使用する石化海藻とは、海藻が海中のカルシウムやマグネシウム等のミネラル成分を吸着して得られるものであり、好ましくは紅藻類、より好ましくはサンゴモ科海藻の石灰質残渣である。
例えば、Lithothamnium corallioides、Phymatolithon calcareum及びLithothamniumglaciale種等の、サンゴモ科の仲間を含む紅藻類の石灰質残渣が挙げられる。
サンゴモの一種であるLithothamnium corallioides(Lithothamnium calcareum、Phymatolithoncalcareumともいう)は冷たく穏やかな海に非常に豊富にある海藻であり、このサンゴモが枯れた後に残る石灰質残渣は、90重量%以上が無機質であり、主に炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムからなる。
石化海藻は、海底より浚渫された状態でも使用できるが、砂、貝殻等が含まれているので、これらの一部又は全部が、海水及び/又は真水での洗浄、篩別、手作業による選別等の方法によって除去されていることが好ましく、更に、過酸化水素水処理や加熱処理等で殺菌し、乾燥したものは、飲食品用途として、細菌等の食品衛生規制に適合するため、より好ましい。なお、アクアミネラル(日本バイオコン株式会社製)、AQUAMIN(MARIGOTLTD.製)等、市販の飲食品用石化海藻粉末も使用できる。
石化海藻は粉末状態を呈しているものであれば良く、この粉末を錠剤当たり1〜10質量%配合することで、速崩壊錠剤の崩壊性に影響を及ぼさずに錠剤硬度を高くすることができる。10質量%以上を配合すると速崩壊性が低下し、1質量%以下の場合硬度を高めることができない。
本発明に用いられる賦形剤としては、速崩壊錠剤に用いる糖質類、デンプン類、セルロース類などが挙げられる。
糖質類としては、ショ糖、乳糖、麦芽糖、ブドウ糖、トレハロース、還元乳糖、還元麦芽糖、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトールなどを挙げることができる。特にエリスリトールが好ましい。
デンプン類としては、トウモロコシ澱粉、小麦澱粉、米澱粉、馬鈴薯澱粉、α化澱粉、部分α化澱粉、タピオカ澱粉、ハイアミロース澱粉、ヒドロキシプロピル澱粉、澱粉加水分解物、酢酸澱粉、リン酸澱粉、オクテニルコハク酸澱粉、カルボキシメチル澱粉、リン酸架橋澱粉、酸化澱粉、ジアルデヒド澱粉、酸処理澱粉、次亜塩素酸ソーダ処理澱粉など使用可能なすべての市販品を挙げることができる。
また、セルロース類としては、結晶セルロース、粉末セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどを挙げることができる。
これら賦形剤は、1種又は2種以上を用いることができる。
また、製造性を高める目的で、下記のような不活性成分を含有させることもできる。本発明における不活性成分としては、デキストリン、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カラギーナン、寒天、ゼラチン、大豆食物繊維、メチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、植物硬化油、植物油脂末、カルナウバロウ、カカオ脂末、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の使用可能なすべての市販品を挙げることができる。
更に、必要に応じて、味付け、風味を改善する目的で、果汁パウダーや香料等を配合することができる。
更にまた、崩壊性を促進する目的で、人工的に合成された崩壊促進効果のある合成顆粒を配合することもできる。例えば、結晶セルロースと無機物を含む圧縮顆粒(WO2012/001977号公報参照)、マンニトールとキシリトール、無機物含む分散液の噴霧乾燥物(WO2011/019045号公報参照)、澱粉と結晶セルロース、炭酸マグネシウム等の無機質を湿式造粒して得られる顆粒(WO2010/092828号公報参照)などを例示することができる。またエフメルト(登録商標:富士化学工業株式会社)の名称で市販されている賦形剤を使用しても良い。
本発明の速崩壊性錠剤は、例えば、生理活性成分あるいは機能成分と石化海藻粉末を糖質類、デンプン類、セルロース類、有効成分と均等に混和したものを、適当な方法で顆粒状とした後、常法に従って圧縮成形することによって製造できる。このとき、前記不活性成分を添加しても良い。あるいは、生理活性分と石化海藻粉末に糖質類やデンプン類、セルロース類を加え、そのまま、または前記不活性成分を均等に混和したものを直接圧縮成形して製造することができる。
圧縮成形する際の圧力は、口腔内での崩壊性、錠剤の硬度から任意に設定すれば良いが、本発明を用いると流通に耐えられるほどの物性を有していても口腔内崩壊時間が大きく損なわれずにすむ。よって、成形圧力や錠剤硬度は通常の錠剤と同程度で良く、成形圧力は100〜4000kgf好ましくは100〜3500kgf、特に好ましくは100〜1000kgfであり、錠剤硬度が1〜15kgf、好ましくは1〜13kgf、特に好ましくは1〜10kgfであると良い。更に、摩損度は試験時間10分間の条件下において3.0%以下、好ましくは2.5%以下、特に好ましくは2.0%以下が良い。
上述のようにして得られる本発明の速崩壊錠剤は、口腔内あるいは水の中での崩壊性に優れ、かつ、流通に耐え得る硬度を有している。
本発明で得られる錠剤の口腔内での崩壊時間は、90秒以内、特に好ましくは60秒以内であるのが望ましい。なお、本発明の口腔内での崩壊時間とは、口腔内に錠剤を含み、噛まずに自由に舌の上で転がして口の中から固形物が無くなるまでの時間をいう。
本発明の速崩壊性固形製剤は、子供や高齢者にとって特に服用し易い錠剤となっている。更に、口腔内で崩壊したとき、ぱさつき、口渇などの食感が感じられないため、水なしで容易に嚥下可能である。
以下に本発明の実施例・比較例を示し、本発明を具体的に説明する。
表1の速崩壊錠基本配合に、未焼成帆立ホタテ貝殻粉末(ホタテ末:株式会社エヌ・シー・コーポレーション)、多孔性炭酸カルシウム(ポアカル:白石カルシウム株式会社)、微粒二酸化ケイ素(サイロページ:富士シリシア化学株式会社)、石化海藻粉末(アクアミネラル:日本バイオコン株式会社)それぞれ1質量%になるように添加した速崩壊錠を調製し、各添加成分の配合による効果を評価した。
1.速崩壊錠の調製
N−アセチルグルコサミン、エリスリトール及び表1に記載した添加物を秤量後混合し、30メッシュの篩で篩過した後、流動層造粒機(MP-01 パウレック社製)を用いて、水をバインダーとして造粒した。得られた造粒物に結晶セルロース、エフメルト、ステアリン酸カルシウム、粉末香料を添加して、V型混合装置で10分間混合した。
混合物を混合装置から取り出し、単発打錠機(N-30 岡田精工社製)を用いて、1錠の重量が320mg(直径9mm 12R)になるように調整し、錠剤の硬度が6〜7kgfになるように打錠圧を調整して錠剤を製造した。
2.速崩壊錠の物性評価
得られた錠剤の硬度および摩損度を第十六改正薬局方の試験方法に基づいて測定した。尚、摩損度は試験時間10分間にて測定した。また錠剤の口腔内での崩壊時間と口溶け感について、官能評価を実施した。結果を下記表2に示す。
本発明の速崩壊錠は、速やかな口腔内崩壊を示し、崩壊時の口腔内の感触も良好であった。一方比較例の錠剤は、いずれも崩壊時間は60秒を越え、食感も粉っぽく、口が渇き好ましくなかった。

Claims (7)

  1. 石化海藻の粉砕物を含有する速崩壊錠剤。
  2. 石化海藻の粉砕物を1〜5質量%含有する速崩壊錠剤。
  3. 賦形剤として、糖質類、デンプン類、セルロース類から選ばれる1種又は2種以上を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の速崩壊錠剤。
  4. 糖類がエリスリトールである請求項1〜3のいずれかに記載の速崩壊錠剤。
  5. 口腔内に含むとき、60秒以内で崩壊又は溶解する請求項1〜4のいずれかに記載の速崩壊錠剤。
  6. 摩損度が3.0%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の速崩壊錠剤。
  7. 機能成分としてN−アセチルグルコサミンを含む請求項1〜6のいずれかに記載の速崩壊錠剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019064934A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社ファンケル N−アセチルグルコサミン錠剤
WO2023012433A1 (fr) * 2021-08-03 2023-02-09 Setalg Composition pour protéger un microorganisme dans un environnement acide

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