JPH05184328A - 冷凍耐性を有するサラダ及びその製造方法 - Google Patents

冷凍耐性を有するサラダ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05184328A
JPH05184328A JP2208292A JP2208292A JPH05184328A JP H05184328 A JPH05184328 A JP H05184328A JP 2208292 A JP2208292 A JP 2208292A JP 2208292 A JP2208292 A JP 2208292A JP H05184328 A JPH05184328 A JP H05184328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salad
added
fatty acid
emulsifier
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2208292A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Ezaki
光雄 江崎
Yumiko Yamaoka
由美子 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oil Co Ltd
Original Assignee
Fuji Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Oil Co Ltd filed Critical Fuji Oil Co Ltd
Priority to JP2208292A priority Critical patent/JPH05184328A/ja
Publication of JPH05184328A publication Critical patent/JPH05184328A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seasonings (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サラダ類に冷凍耐性を付与し、冷凍保存後解
凍しても酸性呈味材の油分離がなく、安定したサラダを
提供する。 【構成】 サラダ類の酸性呈味材としてのマヨネーズま
たはサラダドレッシングに、安定剤としてカラギーナン
及び/又はローカストビーンガムを0.5 〜5.0 %、果糖
等の糖類を3.0 〜15.0%、乳化剤としてステアリン酸モ
ノグリセライド等の飽和脂肪酸系乳化剤を0.05〜3.0 %
を含有させる。この酸性呈味材をサラダの具材と混合し
てなるサラダ類。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サラダを凍結保存後解
凍してもドレッシングまたはマヨネーズ等の酸性呈味材
に油分離がなく、しかもドリップが出ない冷凍耐性を有
するサラダ及びその製造方法である。
【0002】
【従来の技術】
(1) 発明の背景 近年、女性の社会進出が著しく、それに伴い家庭料理の
在り方も変革されている。特に、副食品である惣菜類
は、そのまま温めるだけで食することができる完成品、
または少し手を加えるだけでの半完成品が歓迎されてい
る。それらの惣菜類は、生産、流通、保存等の技術の向
上によって手軽に入手できるようになっている。また、
その利用分野も著しい広がりをみせ、お弁当のおかずか
ら調理パンのフィリング等として使われている。それら
惣菜類の中にはサラダ類も含まれ、他の食品との併用で
栄養的バランスが取れることから大変貴重がられてい
る。
【0003】(2) 従来の技術の問題点 このような中で、サラダ類の腐敗に対する保存技術には
かなりの進歩が見られ、例えば、冷蔵保存で1か月以上
といった長期間日持ちするものも出現している。しか
し、冷蔵での保存性の向上には、サラダ類をレトルト等
の加熱殺菌法により殺菌処理が行われることが多く、例
えば80〜90℃で60分程度の加熱殺菌が行われると加熱臭
が発生して風味を低下したり、保存中にドリップや油分
離が生じる等の欠陥が見られた。特に、冷蔵保存での風
味低下は好ましくなく、その改善策として、レトルト等
の加熱殺菌は行わず冷凍状態で保存する方法が提案され
ている。この様に加熱処理せず冷凍保存した場合、解凍
後も風味的には調理したてのものと同等のものが得られ
るが、サラダからドリップがで易いこと、マヨネーズま
たはドレッシング等の呈味材が冷凍に対する耐性がなく
油分離を起こし易いこと等の欠点がある。この点では冷
蔵保存によるものよりも悪い結果をもたらしていた。そ
のため凍結して売られるサラダは殆ど見られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記する様
に凍結保存に於けるサラダ類の共通の欠点であるドリッ
プを防止し、油分離防止を改善しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 概要 本発明は、サラダに使用する呈味材としてのドレッシン
グまたはマヨネーズに安定剤としてカラギーナン及び/
又はローカストビーンガムと糖類を併用し、乳化剤とし
て飽和脂肪酸系の乳化剤を用い、サラダドレッシングま
たはマヨネーズの凍結、解凍後の乳化を安定させること
により凍結解凍後のドリップと油分離を防ぐものであ
る。これらの安定剤及び乳化剤の組み合わせによって乳
化の安定化は勿論のことで、同時に凍結時最も問題とな
る氷結晶が微細化されるためにドリップや油分離の防止
効果が発現するものと考えられる。これら安定剤及び乳
化剤をドレッシングまたはマヨネーズ等の呈味剤に添加
し、均質化した後この呈味剤をサラダに添加することで
安定性の向上が期待できる。
【0006】(2) サラダ製造 ここで、サラダ類とは生野菜を除いた茹で野菜を主体と
するもので、必要に応じて他の加工品を混合して具材と
し、これに食酢を基調とする呈味材を混合して得られ
る。
【0007】(3) 具材 本発明のサラダ類の具材は、通常のサラダに用いる具材
のうち、凍結解凍可能なものであればいずれでも良い。
例えば茹でたジャガイモ、人参、コーン等の野菜類を冷
却したもの、必要に応じてこれらに豆類、マカロニ、ハ
ム類等の外、調理した魚、鶏肉、牛肉、豚肉、鶏卵、ハ
ム、エビ、カニ、貝類等が配合されたものであってもよ
い。
【0008】(4) 呈味材 本発明で用いる呈味材は、通常のマヨネーズ類、ドレッ
シグ類等の酸性乳化油脂系呈味材にカラギーナン及び/
又はローカストビーンガム、飽和脂肪酸系の乳化剤、及
び糖類を添加して得られる。酸性乳化油脂系呈味材は、
マヨネーズまたはドレッシングの単独或は混合物であっ
てもよい。これらの呈味材に、安定剤としてカラギーナ
ン及び/又はローカストビーンガムを呈味材に対して0.
5 〜5.0%好ましくは0.7 〜1.5 %添加し、飽和脂肪酸
系の乳化剤は呈味材に対して0.05〜3.0 %好ましくは0.
5 〜1.0 %添加し、更に糖類を3.0 〜15.0%、好ましく
は5.0 〜10.0%添加する。安定剤としてのカラギーナン
及び/又はローカストビーンガムは、0.5 %以下である
と安定剤としての働きが充分でなく、5.0 %以上になる
と粘度が上昇し過ぎ全体がペースト化してしまうため好
ましくない。乳化剤としてはモノグリセライド、ポリグ
リセライド、ソルビタン脂肪酸エステル及び/又は蔗糖
脂肪酸エステル系の乳化剤が使用される。これらの乳化
剤のうち、結合脂肪酸としては長鎖の飽和酸が望ましく
ステアリン酸又はパルミチン酸のエステルが好ましい。
例えば、脂肪酸がオレイン酸の様な不飽和酸主体からな
る乳化剤を用いた場合、呈味材は解乳化現象を起こし、
乳化が壊れることがあって好ましくない。乳化剤の添加
量は、0.05%以下では添加効果が充分に発揮されず、3.
0 %以上になると風味及び食感に悪影響を及ぼし好まし
くない。また、安定剤として糖類を併用することによっ
て呈味材の氷点を降下する効果があり凍結耐性が更に改
善される。糖類の使用は、特に凍結時氷晶を極めて微細
化し、呈味材の乳化を破壊することなしに凍結、解凍す
ることが可能となるのである。糖類としては、ブドウ
糖、果糖等の単糖類、或いはソルビトール等の糖アルコ
ールが望ましい。糖類の添加量は、3.0 %以下では効果
が充分に現れず、15.0%以上になると固形物が多くなり
すぎるためか固まってしまうことがあり好ましくない。
【0009】この様にして得られた呈味材を使用したサ
ラダは、例えば−20℃に1 カ月保存後20℃で解凍して
も、油分離すること無く、且つドリップも発生せず風味
の優れたサラダが得るのである。
【0010】(5) 用途 本発明で得られるサラダは、冷凍耐性に優れるため長期
保存が可能であり、あらゆる惣、菜更にはパンのフィリ
ング剤としても用いることができる。
【0012】
【作用】本発明のサラダは、呈味材としてのドレッシン
グまたはマヨネーズに安定剤及び乳化剤を添加して冷凍
時の氷結晶を微細化し、乳化を安定させることで、解凍
時のドリップ及び油分離を防ぐものである。
【0013】
【実施例】
実施例1〜5、比較例1、2 フジサニーマヨネーズMAP(不二製油株式会社製) 100 部
に乳化剤としてモノグリセリンステアリン酸エステルを
0.2 部、安定剤としてグルコースを5.0 部加え、更にロ
ーカストビーンガムを0.05部、0.1 部、1.0 部、1.5 部
を加えて65℃に加温しながら5分間攪拌均質化して呈味
材を得た。一方、ジャガイモを茹でて潰し、よく冷やし
て得たマッシュポテト60部に、千切りにしたニンジン10
部を加えて良く混ぜて、これに前記の呈味材を30部加え
てニンジン入りポテトサラダを作成した。(実施例1〜
5)ポテトサラダを作成後、良く冷却して−20℃の冷凍
庫に10日間保存し、保存後20℃で自然解凍を行ってその
性状を観察した。比較例としてローカストビーンガムを
全く添加しなかったもの(比較例1)とローカストビー
ンガムを3.5 部添加したもの(比較例2)とを実施例1
〜5と同様に冷凍保存・解凍し、その性状を観察した。
その結果を表1に示す。
【表1】 但し、表中の記号は次の通り。○:良好、△:やや不
良、×:不可 また、色調の○は白色である。(以下 各表共通) 実施例6〜8、比較例3、4 フジサニーマヨネーズMAP 100 部に安定剤としてカラギ
ーナン0.5 部、及びソルビトール7.0 部、更に乳化剤と
してポリグリセリンパルミチン酸エステル(以下パルミ
ネートと称する)を0.1 部、0.5 部、1.0 部を添加し65
℃に加温しながら5分間攪拌均質化して呈味剤を得た。
一方、ジャガイモを茹でて潰し、よく冷やして得たマッ
シュポテト60部に、千切りにしたニンジン10部を加えて
良く混ぜて、これに前記の呈味材を30部加えてニンジン
入りポテトサラダを作成した。(各々実施例6、7、
8) ポテトサラダを作成後、良く冷却して−20℃の冷凍庫に
10日間保存し、保存後20℃で自然解凍を行ってその性状
を観察した。比較として、乳化剤を用いないもの(比較
例3)及び代わりの乳化剤としてポリグリセリンオレイ
ン酸エステル(以下オレートと称する)を0.2 部を用い
たもの(比較例4)について、実施例6〜8と同様して
性状を観察し、その結果を併せて表2に示す。
【表2】 実施例9〜11、比較例5、6 フジサニーマヨネーズMAP 60部及び日清サラドレ「フレ
ンチ」(日清製油株式会社製)40部を配合し、これに安
定剤としてカラギーナン0.2 部、及びローカストビーン
ガム0.2 部、乳化剤として蔗糖ステアリン酸エステル0.
2 部を添加し、更に糖類として果糖を無添加(比較例
5)、3.0 部、5.0 部、15.0部(以上実施例9〜11)、
及び20.0部(比較例6)を添加し65℃に加温しながら5
分間攪拌均質化して呈味剤を得た。一方、缶詰コーン
(株式会社中島董商店製)60部に千切りにしたニンジン
10部を加えて良く混ぜて、これに前記の呈味材を30部加
えてニンジン入りコーンサラダを作成した。コーンサラ
ダを作成後、良く冷却して−20℃の冷凍庫に10日間保存
し、保存後20℃で自然解凍を行ってその性状を観察し
た。その結果を表3に示す。
【表3】
【発明の効果】 本発明のサラダは、呈味材部分の冷凍
耐性を改善したことによって、冷凍保存後常温で解凍し
ても呈味材の油分離がなく、しかもドリップが発生を押
さえたものである。その結果、色調、風味等も良好とな
り、サラダ類を長期保存ができる冷凍流通の商品として
扱うことを可能にするものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サラダの酸性呈味材にカラギーナン及び/
    又はローカストビーンガムを0.5 〜5.0 %、飽和脂肪酸
    系の乳化剤を0.05〜3.0 %及び糖類を3.0 〜15.0%含有
    させることを特徴とする冷凍耐性を有するサラダ
  2. 【請求項2】酸性呈味材がマヨネーズ及び/又はサラダ
    ドレッシングである請求項1記載のサラダ。
  3. 【請求項3】飽和脂肪酸系の乳化剤が、ステアリン酸及
    びパルミチン酸のモノグリセライド、ポリグリセライ
    ド、ソルビタン脂肪酸エステル、又は蔗糖脂肪酸エステ
    ルの1種又は2種以上である請求項1記載のサラダ。
  4. 【請求項4】糖類がブドウ糖、果糖、及び/又はソルビ
    トールである請求項1記載のサラダ。
  5. 【請求項5】サラダの酸性呈味材にカラギーナン及び/
    又はローカストビーンガムを0.5 〜5.0 %、飽和脂肪酸
    系の乳化剤を0.05〜3.0 %及び糖類を3.0 〜15.0%を配
    合し、この酸性呈味材とサラダの具材を混合することを
    特徴とする冷凍耐性を有するサラダの製造方法。
JP2208292A 1992-01-10 1992-01-10 冷凍耐性を有するサラダ及びその製造方法 Pending JPH05184328A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2208292A JPH05184328A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 冷凍耐性を有するサラダ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2208292A JPH05184328A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 冷凍耐性を有するサラダ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05184328A true JPH05184328A (ja) 1993-07-27

Family

ID=12072960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2208292A Pending JPH05184328A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 冷凍耐性を有するサラダ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05184328A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001120217A (ja) * 1999-10-27 2001-05-08 Sanei Gen Ffi Inc あわせ調味料
JP2007259701A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Fuji Oil Co Ltd 緑色水系組成物及びその製造法
JP2019150014A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 オリエンタル酵母工業株式会社 調理野菜および調理果物用ドリップ抑制剤、並びに調理野菜および調理果物のドリップ抑制方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001120217A (ja) * 1999-10-27 2001-05-08 Sanei Gen Ffi Inc あわせ調味料
JP2007259701A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Fuji Oil Co Ltd 緑色水系組成物及びその製造法
JP4613856B2 (ja) * 2006-03-01 2011-01-19 不二製油株式会社 緑色水系組成物及びその製造法
JP2019150014A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 オリエンタル酵母工業株式会社 調理野菜および調理果物用ドリップ抑制剤、並びに調理野菜および調理果物のドリップ抑制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mouritsen et al. Mouthfeel: how texture makes taste
SE439577B (sv) Sett att framstella mikrobiologiskt stabila fodoemnen
US3264121A (en) Production of dehydrated meat and vegetable salads
JP2003102404A (ja) 食品の品質改良剤
CN104432122B (zh) 一种驴肉脯及其制备方法
JP3440388B2 (ja) サラダ用酸性ペ−スト状水中油型乳化脂
US11647760B2 (en) Emulsion for improving meat
Ciobanu Cooling technology in the food industry
CA1328373C (en) Process for acidifying ground meats
JP2021000003A (ja) 酢酸含有惣菜の製造方法
JPH05184328A (ja) 冷凍耐性を有するサラダ及びその製造方法
JP4226242B2 (ja) 抗菌剤
McWeeny Reactions in food systems: negative temperature coefficients and other abnormal temperature effects
JPH053763A (ja) 気泡含有サラダの製造方法及び気泡含有サラダ
WO2020096921A1 (en) Emulsion for improving meat
JP6836320B2 (ja) 加熱調理用油脂組成物およびバタークリーム用油脂組成物
JP4334804B2 (ja) 卵風味を有する調味油
US20230248009A1 (en) Emulsion for improving meat
JPS58165757A (ja) 密封包装サラダ・マリネ類の製造法
JP2002345447A (ja) 惣菜用日持ち向上剤
JP2001231493A (ja) ヘルシーソース
DE2207247A1 (de) Verfahren zur herstellung von speisegrundkomponenten zu suppen, gemuesen und tunken
EP3308654A1 (de) Zusammensetzung von bissfesten, knackigen, aromatischen würsten und verfahren zum herstellen derselben
KR0157146B1 (ko) 감자 샐러드 통조림 및 그 제조방법
JP2003047404A (ja) コロッケ練り込み用油脂組成物