JPH05184202A - 自走式作業機の変速機構を含む動力伝達装置 - Google Patents

自走式作業機の変速機構を含む動力伝達装置

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JPH05184202A
JPH05184202A JP4024855A JP2485592A JPH05184202A JP H05184202 A JPH05184202 A JP H05184202A JP 4024855 A JP4024855 A JP 4024855A JP 2485592 A JP2485592 A JP 2485592A JP H05184202 A JPH05184202 A JP H05184202A
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gear
axle
driven gear
clutch
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Yoshiji Oota
能司 太田
Mitsuhiro Kutsukake
充宏 沓掛
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機体の移動時と作業時の切換え操作が簡単で
操作性を向上させた自走式作業機の変速機構を含む動力
伝達装置の提供。 【構成】 ミッションケース7内に、駆動力が主クラッ
チ機構30を介して伝達される入力軸20と、これに連
結された第1軸24と、車軸である第2軸25と、耕う
ん軸10aに連結された第3軸26と、第1軸上で回転
可能なドライブギヤ50と、これと噛合し且つ第3軸と
一体回転するドリブンギヤ51と、第2軸上にあるドリ
ブンギヤ52と、第2軸上に回転可能に設けられ、減速
ギヤ列54〜56を介してギヤ52に連結されたアイド
ルギヤ53と、第1軸上に設けられ、変速ギヤ61及び
ギヤ50とのかみあい部62を有する変位体60とを備
える。変位体は、かみあい部がギヤ50にかみあい且つ
変速ギヤがアイドルギヤに噛合する耕うん位置と、かみ
あい部がギヤ50から外れ且つ変速ギヤがギヤ52に噛
合する移動位置との間で変位可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原動機からの駆動力が
車軸及び作業軸に伝達されることにより、走行しながら
耕うん、芝刈り等の作業を行なう自走式作業機の変速機
構を含む動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自走式作業機として、例えば、原
動機からの駆動力をトランスミッションケースの入力軸
に伝達しあるいは入力軸への駆動力の伝達を遮断するク
ラッチ機構で、原動機のクランク軸に固体されたプーリ
とトランスミッションケースの入力軸に固定されたプー
リとの間に巻き掛けられたベルトを用いた主クラッチ機
構と、前記入力軸から爪を有する耕うん軸への駆動力伝
達径路中に設けられ、この駆動径路を断続させる耕うん
軸側のクラッチ機構と、前記入力軸の回転を減速機構を
介して車軸に伝達させて車輪を移動車速より遅い耕うん
車速で駆動させる第1の変速位置と入力軸の回転を減速
機構を介さずに車軸に伝達させて車輪を移動車速で駆動
させる第2の変速位置との間で切換わる変速機構とを備
えた耕うん機が公知である(例えば、実開昭63−61
020号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、耕うん作業を行なう際には、前記耕うん軸
側クラッチ機構を前記主クラッチ機構のクラッチ操作部
材とは別のクラッチ操作部材を操作することによりクラ
ッチ接続位置に切換えると共に、変速操作レバーにより
前記変速機構を前記第1の変速位置に切換える必要があ
り、また、機体を移動させる際には、前記クラッチ操作
部材の操作により耕うん軸側クラッチ機構をクラッチ解
除位置に切換えると共に、変速操作レバーにより変速機
構を前記第2の変速位置に切換える必要がある。
【0004】このように、上記従来技術では、耕うん作
業あるいは機体の移動を行なう際に、主クラッチ機構用
のクラッチ操作部材を操作する他に、耕うん軸側クラッ
チ機構用のクラッチ操作部材と変速機構用の変速操作レ
バーの2つの操作部材を操作しなければならず、操作が
煩雑で操作性が悪く、しかも、耕うん軸側クラッチ機構
及び変速機構をそれぞれ別の操作部材に連結する必要が
あり、ミッションケース内及びその回りの構造が複雑に
なってしまうという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
して為されたもので、機体の移動時と作業時の切換え操
作を簡単にして操作性を向上させ、且つミッションケー
ス内及びその回りの構造が簡単である自走式作業機の変
速機構を含む動力伝達装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、原動機からの駆動力が車軸及び作業部を
有する作業軸に伝達されることにより、走行しながら作
業を行なう自走式作業機の変速機構を含む動力伝達装置
において、ミッションケース内に、原動機からの駆動力
が主クラッチ機構を介して伝達されるミッション入力軸
と、この入力軸に連結された第1軸と、車軸である第2
軸と、前記作業軸に連結された第3軸と、前記第1軸上
に回転可能に支持された作業軸側ドライブギヤと、この
ドライブギヤと噛合し且つ前記第3軸上にこれと一体に
回転するように設けられた作業軸側ドリブンギヤと、前
記第2軸上に設けられた車軸側ドリブンギヤと、第2軸
上に回転可能に設けられ、減速ギヤ列を介して前記車軸
側ドリブンギヤに連結されたアイドルギヤと、前記第1
軸上にこれと一体に回転し且つ軸方向に変位可能に設け
られ、変速ギヤ及び前記作業軸側ドライブギヤとのかみ
あい部を有する変位体とを備えて成り、該変位体は、操
作レバーの操作に連動して、前記かみあい部が前記作業
軸側ドライブギヤにかみあい且つ前記変速ギヤが前記ア
イドルギヤに噛合する作業位置と、前記かみあい部が作
業軸側ドライブギヤから外れ且つ前記変速ギヤが前記車
軸側ドリブンギヤに噛合する移動位置との間で前記第1
軸上を変位するように構成されているものである。
【0007】好ましくは、前記車軸側ドリブンギヤは前
記第2軸上に回転可能に支持されており、且つ第2軸上
に、この軸と一体に回転し且つこの軸上を変位可能であ
り、前記車軸側ドリブンギヤとのかみあい部を有する第
2の変位体が設けられており、該第2の変位体は、その
かみあい部が車軸側ドリブンギヤにかみあって該ドリブ
ンギヤを前記車軸に連結するクラッチ接続位置と、その
かみあい部が車軸側ドリブンギヤから外れて該ドリブン
ギヤと車軸との連結を断つクラッチ解除位置との間で変
位するように構成されている。
【0008】さらに好ましくは、前記第2の変位体は、
前記主クラッチ機構が原動機からの駆動力を前記ミッシ
ョン入力軸に伝達する位置にあるときに前記クラッチ接
続位置をとり且つ主クラッチ機構がミッション入力軸へ
の前記駆動力の伝達を断つ位置にあるときに前記クラッ
チ解除位置をとるように、主クラッチ機構を操作するク
ラッチレバーにより主クラッチ機構と共に切換わるよう
に構成されている。
【0009】
【作用】上記動力伝達装置では、第1軸上にある変位体
を操作レバーの操作により作業位置に変位させると、変
位体のかみあい部が作業軸側ドライブギヤにかみあい、
これによってこのドライブギヤが第1軸と一体に回転
し、この回転が作業軸側ドリブンギヤ及び第3軸を介し
て作業軸に伝達され、作業部が回転すると共に、変位体
の変速ギヤが車軸である第2軸上にあるアイドルギヤに
噛合し、これによってアイドルギヤが回転し、この回転
が減速ギヤ列を介して第2軸上にある車軸側ドリブンギ
ヤに伝達され、車輪が移動車速より遅い作業車速で回転
し、その結果、走行しながら作業が行なわれる。一方、
変位体を操作レバーの操作により移動位置に変位させる
と、変位体のかみあい部が作業軸側ドライブギヤから外
れ、これによって作業軸へ駆動力が伝達されなくなって
作業部が停止すると共に、変位体の変速ギヤが車軸側ド
リブンギヤに噛合し、これによって変速ギヤの回転が減
速ギヤ列を介さずに車軸側ドリブンギヤに伝達され、車
輪が作業車速より速い移動車速で回転し、その結果、機
体の移動が行なわれる。
【0010】さらに、車軸側ドリブンギヤは第2軸上に
回転可能に支持されており、且つ第2軸上に、この軸と
一体に回転し且つこの軸上を変位可能であり、車軸側ド
リブンギヤとのかみあい部を有する第2の変位体が設け
られているので、第2の変位体がクラッチ解除位置に変
位したとき、変位体のかみあい部が車軸側ドリブンギヤ
から外れ、第2軸がフリーとなって車輪を軽い力で回転
できる。
【0011】さらにまた、第2の変位体は、主クラッチ
機構を操作するクラッチレバーにより主クラッチ機構と
共に切換わるように構成されているので、第2の変位体
を操作する操作部材を特別に設ける必要がない。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例に係
る自走式作業機の変速機構を含む動力伝達装置を説明す
る。この一実施例は、本発明に係る動力伝達装置を、自
走式作業機として、例えば耕うん機に適用したものであ
る。
【0013】図2に示すように、耕うん機1は、エンジ
ン2、車輪3及び複数の爪(作業部)4を有する本体部
5と、この本体部5に取付けられたハンドル部6とから
構成されている。
【0014】本体部5には、さらに、ミッションケース
7と、シャフトケース9と、ギヤボックス10と、複数
の爪4,4′を覆うロータリカバー11とが取付けられ
ている。
【0015】前記ハンドル部6は、図2に示すように、
一端12aが本体部5の取付部13にちょうボルト14
とナット(図示略)により締結されたハンドルコラム
(ハンドルポスト)12と、ハンドルコラム12の他端
側に固定されたループ形状のハンドル15と、ハンドル
コラム12の他端側にそれぞれ回動自在に支持されたル
ープ形状のクラッチレバー16、スロットルレバー17
及びチェンジレバー18とを有している。また、19は
カバーである。
【0016】前記エンジン2は、図1に示すように、そ
のクランク軸2bが略垂直になるように配置された縦置
きのエンジンである。
【0017】図1に示すように、前記ミッションケース
7とエンジン2のクランクケース2aの接合部内には、
クランク軸2bからの駆動力をミッション入力軸20に
伝達するクラッチ接続位置とクランク軸2bから入力軸
20への駆動力の伝達を遮断するクラッチ解除位置との
間で切換わる減速機構を兼ねた主クラッチ機構30が設
けられている。
【0018】この主クラッチ機構30は、図1及び図3
に示すように、クランク軸2bの下端部に形成された太
陽ギヤ31と、太陽ギヤ31にそれぞれ噛合した3つの
遊星ギヤ32と、これらの遊星ギヤ32に噛合する歯部
33aを内周に有し、ミッションケース7の内周面に回
転可能に嵌合したエクスターナルギヤ33と、クランク
ケース2aに固定されたピン34にそれぞれ一端が回動
可能に支持された一対の摩擦部材35,35と、この摩
擦部材35,35をばね部材36の付勢力に抗して拡径
させるための間隔可変部材37とから構成されている。
前記各遊星ギヤ32は、円板38上に固定された3つの
ピン38aに夫々回転可能に支持されている。この円板
38は、ミッション入力軸20の上端部に形成されたス
プライン20aとスプライン結合した筒体38bと一体
になっている。前記間隔可変部材37は、クランクケー
ス2aに回動可能に支持された作動軸39の下端部に固
定されている。この作動軸39の外部に露出した上端部
39aには、不図示のレバーが固定されている。このレ
バーの自由端部は、図2に示す前記クラッチレバー16
に操作ケーブル16aを介して連結されている。
【0019】このような構成を有する前記主クラッチ機
構30は、クラッチレバー16を図2に示すクラッチ解
除位置からクラッチ接続位置へその基端部を中心にして
同図の右方に回動操作すると、操作ケーブル16a及び
前記不図示のレバーを介して作動軸39が回動し、間隔
可変部材37が図3の位置から略90°回動して前記両
摩擦部材35をばね部材36の付勢力に抗してピン34
を中心に拡径させるようになっている。この拡径により
両摩擦部材35の外周面がエクスターナルギヤ33の内
周面に当接するので、このギヤ33の回転が両摩擦部材
35によって阻止され、これによって、クランク軸2b
の回転により3つの各遊星ギヤ32がピン38aを中心
に自転しながら太陽ギヤ31の回りを公転するので、ク
ランク軸2bの回転が減速されて前記ミッション入力軸
20に伝達される。また、主クラッチ機構30は、クラ
ッチレバー16から手を離すことによりこのレバー16
が図2に示すクラッチ解除位置に回動すると、操作ケー
ブル16a及び不図示のレバーを介して作動軸39が回
動し、この回動により間隔可変部材37が図3の位置に
回動して両摩擦部材35がばね部材36の付勢力により
縮径するようになっている。この縮径により両摩擦部材
35の外周面がエクスターナルギヤ33の内周面から離
れて該ギヤ33が回転可能になり、これによって、クラ
ンク軸2bの回転により前記各遊星ギヤ32は自転する
だけで公転しないので、クランク軸2bの回転はミッシ
ョン入力軸20に伝達されない。
【0020】また、前記ミッションケース7内には、図
1及び図4に示すように、軸受21により回転可能に支
持され、下端部にベベルギヤ22が固定された前記ミッ
ション入力軸20と、ベベルギヤ22に噛合したベベル
ギヤ23を有し、ミッションケース7に回転可能に支持
され且つ入力軸20にベベルギヤ22,23を介して連
結された第1軸24と、第1軸24に平行に配置され且
つミッションケース7に回転可能に支持された車軸であ
る第2軸25と、該両軸24,25に平行に配置され且
つミッションケース7に回転可能に支持された第3軸2
6とが設けられている。この第3軸26は、この第3軸
26に固定されたベベルギヤ27、このギヤ27に噛合
したベベルギヤ28、このギヤ28が固定され且つシャ
フトケース9内に回転可能に設けられた伝動軸29、及
び前記ギヤボックス10内のベベルギヤ40〜42を含
むギヤ機構を介して耕うん軸(作業軸)10a及びこの
軸10aに回転自在に支持された左右の筒軸(作業軸)
10bに夫々連結されている。この耕うん軸10aには
エンジン2からの駆動力が車輪3と同方向の正回転とし
て、左右の筒軸10bには逆回転として夫々伝達される
ようになっている。そして、耕うん軸10aには複数の
正転爪4が、前記各筒軸10bには複数の逆転爪4′が
夫々取付けられている。前記伝動軸29は、軸受43〜
45で支持されている。また、ミッションケース7とシ
ャフトケース9は、ボルト46により固定されている。
【0021】さらに、前記ミッションケース7内には、
図1、図4及び図5に示すように、前記第1軸24上に
回転可能に支持された耕うん軸側ドライブギヤ(作業軸
側ドライブギヤ)50と、このドライブギヤ50に噛合
し(図5を参照)且つ第3軸26上にこれとスプライン
結合して設けられた耕うん軸側ドリブンギヤ(作業軸側
ドリブンギヤ)51と、前記第2軸25上に回転可能に
設けられた車軸側ドリブンギヤ52と、第2軸25上に
回転可能に設けられ、減速ギヤ列54,55及び56を
介して車軸側ドリブンギヤ52に連結されたアイドルギ
ヤ53と、第1軸24上にこれと一体に回転し且つ軸方
向に変位可能にスプライン結合して設けられ、変速ギヤ
61及び耕うん軸側ドライブギヤ50とのかみあい部で
ある複数の係合突部62を有する変位体(第1の変位
体)60と、第2軸25上にこれと一体に回転し且つ軸
方向に変位可能にスプライン結合して設けられ、車軸側
ドリブンギヤ52とのかみあい部である複数の係合突部
71を有する第2の変位体70とが設けられている。
【0022】図4に示すように、前記耕うん軸側ドライ
ブギヤ50には、第1の変位体60の各係合突部62が
かみあう複数の係合凹部50aが、前記車軸側ドリブン
ギヤ52には、第2の変位体70の各係合突部71がか
みあう複数の係合凹部52aがそれぞれ形成されてい
る。
【0023】前記第1の変位体60には、図4に示すよ
うに、環状の係合溝63が形成されている。この係合溝
63には、ミッションケース7に軸部81aで回動可能
に支持された揺動レバー81の係合部81bが係合して
いる。この揺動レバー81は、図2に示す前記チェンジ
レバー18と操作ケーブル18aを介して連結されてい
る。
【0024】そして、第1の変位体60は、チェンジレ
バー18を図2の鎖線で示す耕うん位置(作業位置)に
回動操作したとき、操作ケーブル18aを介して揺動レ
バー81が図4の位置に揺動することにより、各係合突
部62が耕うん軸側ドライブギヤ50の各係合凹部50
aにかみあい且つ変速ギヤ61がアイドルギヤ53に噛
合する耕うん位置(作業位置)に変位し、且つチェンジ
レバー18を図2の実線で示す移動位置に回動操作した
とき、操作ケーブル18aを介して揺動レバー81が図
4の位置から左方へ揺動ことにより、各係合突部62が
前記各係合凹部50aから外れ且つ変速ギヤ61がアイ
ドルギヤ53から外れて車軸側ドリブンギヤ52に噛合
する移動位置に変位するように構成されている。
【0025】また、前記第2の変位体70にも、図4に
示すように、環状の係合溝72が形成されている。この
係合溝72には、ミッションケース7に軸部82aで回
動可能に支持された揺動レバー82の係合部82bが係
合している。この揺動レバー82は、図1及び図3に示
す前記主クラッチ機構30の作動軸39と同様に図2に
示す操作ケーブル16aを介してクラッチレバー16に
連結されている。
【0026】そして、第2の変位体70は、クラッチレ
バー16を図2に示すクラッチ解除位置からクラッチ接
続位置へ同図の右方に回動操作すると、操作ケーブル1
6aを介して揺動レバー82が図4の位置に揺動するこ
とにより、変位体70の各係合突部71が車軸側ドリブ
ンギヤ52の各係合凹部52aにかみあうクラッチ接続
位置(図4に示す位置)に変位し、且つクラッチレバー
16から手を離すことによりこのレバー16が図2に示
すクラッチ解除位置に回動すると、操作ケーブル16a
を介して揺動レバー82が図4の位置から左方へ揺動す
ることにより、各係合突部71がドリブンギヤ52の各
係合凹部52aから外れるクラッチ解除位置に変位する
ようになっている。
【0027】このように、第2の変位体70の各係合突
部71と車軸側ドリブンギヤ52の各係合凹部52aと
のかみあい部により、このドリブンギヤ52を車軸であ
る第2軸25に断続させるかみあいクラッチ機構が構成
されている。しかも、このかみあいクラッチ機構の変位
体70は、前記主クラッチ機構30と同じクラッチレバ
ー16により操作可能で且つ主クラッチ機構30と一緒
に前記クラッチ解除位置とクラッチ接続位置との間に切
換わるようになっている。
【0028】また、前記減速ギヤ列54〜56のうち、
ギヤ54は前記アイドルギヤ53と一体に第2軸上に回
転可能に設けられ、ギヤ55及び56は一体化されて第
3軸26上に回転可能に設けられている。そして、ギヤ
54はギヤ55に、ギヤ56は車軸側ドリブンギヤ52
にそれぞれ噛合している。
【0029】以下、上記構成を有する一実施例の作動を
説明する。
【0030】エンジンを始動させてクラッチ操作レバー
16を図2のクラッチ解除位置からクラッチ接続位置に
右方へ回動操作すると、主クラッチ機構30がクラッチ
接続位置に切換わってクランク軸2bの回転がミッショ
ン入力軸20に伝達されると共に、第2の変位体70が
図4のクラッチ接続位置に変位してその各係合突部71
が車軸側ドリブンギヤ52の各係合凹部52aにかみあ
い、これによってドリブンギヤ52が車軸である第2軸
25に連結される。
【0031】このようにクランク軸2bの回転がミッシ
ョン入力軸20に伝達され且つ車軸側ドリブンギヤ52
が第2軸25に連結された状態で、チェンジレバー18
を図2の鎖線で示す耕うん位置に回動操作すると、第1
の変位体60が図4の耕うん位置(作業位置)に変位
し、その各係合突部62が耕うん軸側ドライブギヤ50
の各係合凹部50aにかみあうと共に変速ギヤ61が第
2軸25上のアイドルギヤ53に噛合する。これによっ
て、耕うん軸側ドライブギヤ50が第1軸24と共に回
転し、この回転が耕うん軸側ドリブンギヤ51、第3軸
26、ベベルギヤ27,28、伝動軸29及びギヤボッ
クス10内のベベルギヤ40〜42を含むギヤ機構を介
して耕うん軸10aに正回転が、左右の筒軸10bに逆
回転が夫々伝達され、これによって正転爪4が正転する
と共に逆転爪4′が逆転する。このとき、第1軸24と
一体に回転する変速ギヤ61の回転がアイドルギヤ53
に伝達され、このギヤ53の回転が減速ギヤ列54〜5
6を介して車軸側ドリブンギヤ52に伝達されて第2軸
25が回転し、左右の車輪3が移動車速より遅い耕うん
車速で回転する。これによって、走行しながら正転爪4
が逆転爪4′の回転により耕うん作業が行なわれる。
【0032】このような耕うん作業を中断して耕うん機
1を移動させる場合には、チェンジレバー18を図2の
鎖線で示す耕うん位置から同図の実線で示す移動位置に
回動操作すると、第1の変位体60が図4の耕うん位置
から移動位置へ左方に変位し、その各係合突部62が耕
うん軸側ドライブギヤ50の各係合凹部50aから外れ
ると共に変速ギヤ61が車軸側ドリブンギヤ52に噛合
する。これによって、耕うん軸側ドライブギヤ50と第
1軸24との連結が断たれ、耕うん軸10a及び左右の
筒軸10bに駆動力が伝達されなくなって爪4,4′が
停止すると共に、変速ギヤ61の回転が前記減速ギヤ列
54〜56を介さずに車軸側ドリブンギヤ52に伝達さ
れて第2軸25が回転し、左右の車輪3が耕うん車速よ
り速い移動車速で回転する。これによって、耕うん機1
の移動が迅速に行なわれる。
【0033】また、前記耕うん作業を中断して耕うん機
1の向きを変えたり位置を変えたりする場合、前記クラ
ッチ接続位置にあるクラッチレバー16から手を離する
と、このレバー16が図2に示すクラッチ解除位置に回
動し、これによってクラッチ接続位置にある主クラッチ
機構30がクラッチ解除位置に切換わると共に、図4の
クラッチ接続位置にある第2の変位体70がクラッチ解
除位置へ同図の左方に変位し、その各係合突部71が車
軸側ドリブンギヤ52の各係合凹部52aから外れ、こ
のドリブンギヤ52及び変速ギヤ61を介して第1軸2
4と連結されていた第2軸25がフリーになり、車輪3
が軽い力で回転できる。これによって、耕うん機1の向
きを変えたり位置を変えたりする際に、機体を押したり
引いたりする力が軽くてすみ、機体を楽に動かすことが
できる。
【0034】このように、上記一実施例によれば、耕う
ん時と機体の移動時の切換えを1つのチェンジレバー1
8で切換えることができ、操作が極めて簡単で操作性が
良い。
【0035】また、この一実施例によれば、ミッション
ケース7内に設けられた1つの変位体60をチェンジレ
バー18で切換えることにより、耕うんと移動の切換え
を行なえる構造になっているので、上記従来技術のよう
にミッション入力軸から耕うん軸への伝達径路中にクラ
ッチ機構を設ける必要がなく、ミッションケース内及び
その回りの構造が簡単になる。
【0036】さらに、上記一実施例によれば、第2の変
位体70の各係合突部71と車軸側ドリブンギヤ52の
各係合凹部52aとのかみあい部により、このドリブン
ギヤ52を車軸である第2軸25に断続させるかみあい
クラッチ機構が構成されていると共に、このかみあいク
ラッチ機構の変位体70は、主クラッチ機構30と同じ
クラッチレバー16により操作可能で且つ主クラッチ機
構30と一緒に前記クラッチ解除位置とクラッチ接続位
置との間に切換わるようになっているので、これら2つ
のクラッチ機構の切換え操作が簡単になる。
【0037】さらにまた、上記一実施例によれば、前記
ハンドルコラム12の他端側で且つハンドル15の把持
部15aの近くにクラッチレバー16、スロットルレバ
ー17及びチェンジレバー18がまとまって配置されて
いるので、これらの操作部が近くにあって操作性が良
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明(請求項
1)に係る自走式作業機の変速機構を含む動力伝達装置
によれば、ミッションケース内に、原動機からの駆動力
が主クラッチ機構を介して伝達されるミッション入力軸
と、この入力軸に連結された第1軸と、車軸である第2
軸と、作業軸に連結された第3軸と、前記第1軸上に回
転可能に支持された作業軸側ドライブギヤと、このドラ
イブギヤと噛合し且つ前記第3軸上にこれと一体に回転
するように設けられた作業軸側ドリブンギヤと、前記第
2軸上に設けられた車軸側ドリブンギヤと、第2軸上に
回転可能に設けられ、減速ギヤ列を介して前記車軸側ド
リブンギヤに連結されたアイドルギヤと、前記第1軸上
にこれと一体に回転し且つ軸方向に変位可能に設けら
れ、変速ギヤ及び前記作業軸側ドライブギヤとのかみあ
い部を有する変位体とを備えて成り、該変位体は、操作
レバーの操作に連動して、前記かみあい部が前記作業軸
側ドライブギヤにかみあい且つ前記変速ギヤが前記アイ
ドルギヤに噛合する作業位置と、前記かみあい部が作業
軸側ドライブギヤから外れ且つ前記変速ギヤが前記車軸
側ドリブンギヤに噛合する移動位置との間で前記第1軸
上を変位するように構成されているので、第1軸上にあ
る変位体を操作レバーの操作により作業位置に変位させ
ると、変位体のかみあい部が作業軸側ドライブギヤにか
みあい、これによってこのドライブギヤが第1軸と一体
に回転し、この回転が作業軸側ドリブンギヤ及び第3軸
を介して作業軸に伝達され、作業部が回転すると共に、
変位体の変速ギヤが車軸である第2軸上にあるアイドル
ギヤに噛合し、これによってアイドルギヤが回転し、こ
の回転が減速ギヤ列を介して第2軸上にある車軸側ドリ
ブンギヤに伝達され、車輪が移動車速より遅い作業車速
で回転し、その結果、走行しながら作業が行なわれる。
一方、変位体を操作レバーの操作により移動位置に変位
させると、変位体のかみあい部が作業軸側ドライブギヤ
から外れ、これによって作業軸へ駆動力が伝達されなく
なって作業部が停止すると共に、変位体の変速ギヤが車
軸側ドリブンギヤに噛合し、これによって変速ギヤの回
転が減速ギヤ列を介さずに車軸側ドリブンギヤに伝達さ
れ、車輪が作業車速より速い移動車速で回転し、その結
果、機体の移動が迅速に行なわれる。
【0039】従って、機体の移動時と作業時の切換え操
作が簡単になって操作性を向上させることができ、且つ
ミッションケース内及びその回りの構造が簡単になる。
【0040】さらに、本発明(請求項2)に係る動力伝
達装置によれば、車軸側ドリブンギヤは第2軸上に回転
可能に支持されており、且つ第2軸上に、この軸と一体
に回転し且つこの軸上を変位可能であり、車軸側ドリブ
ンギヤとのかみあい部を有する第2の変位体が設けられ
ているので、第2の変位体がクラッチ解除位置に変位し
たとき、変位体のかみあい部が車軸側ドリブンギヤから
外れ、第2軸がフリーとなって車輪を軽い力で回転でき
る。従って、機体の移動させたり向きを変えたりする際
に、機体を軽い力で押したり引いたりすることができ
る。
【0041】さらにまた、本発明(請求項3)に係る動
力伝達装置によれば、第2の変位体は、主クラッチ機構
を操作するクラッチレバーにより主クラッチ機構と共に
切換わるように構成されているので、第2の変位体を操
作する操作部材を特別に設ける必要がない。従って、第
2の変位体及び主クラッチ機構の操作が簡単になって操
作性が向上すると共に、構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る耕うん機の変速機構を
含む動力伝達装置を示す図で、図2のI−I線に沿う断
面図図である。
【図2】一実施例に係る耕うん機の側面図である。
【図3】図1に示す主クラッチ機構の斜視図である。
【図4】図1の一部を拡大して示す断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 耕うん機(自走式作業機) 2 エンジン(原動機) 4 正転爪(作業部) 4′ 逆転爪(作業部) 7 ミッションケース 10a 耕うん軸(作業軸) 10b 筒軸(作業軸) 18 チェンジレバー(操作レバー) 20 ミッション入力軸 24 第1軸 25 第2軸(車軸) 26 第3軸 30 主クラッチ機構 50 耕うん軸側ドライブギヤ(作業軸側ドライブギ
ヤ) 51 耕うん軸側ドリブンギヤ(作業軸側ドリブンギ
ヤ) 52 車軸側ドリブンギヤ 53 アイドルギヤ 54〜56 減速ギヤ列 60 第1の変位体(変位体) 61 変速ギヤ 62 かみあい部 70 第2の変位体 71 かみあい部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機からの駆動力が車軸及び作業部を
    有する作業軸に伝達されることにより、走行しながら作
    業を行なう自走式作業機の変速機構を含む動力伝達装置
    において、ミッションケース内に、原動機からの駆動力
    が主クラッチ機構を介して伝達されるミッション入力軸
    と、この入力軸に連結された第1軸と、車軸である第2
    軸と、前記作業軸に連結された第3軸と、前記第1軸上
    に回転可能に支持された作業軸側ドライブギヤと、この
    ドライブギヤと噛合し且つ前記第3軸上にこれと一体に
    回転するように設けられた作業軸側ドリブンギヤと、前
    記第2軸上に設けられた車軸側ドリブンギヤと、第2軸
    上に回転可能に設けられ、減速ギヤ列を介して前記車軸
    側ドリブンギヤに連結されたアイドルギヤと、前記第1
    軸上にこれと一体に回転し且つ軸方向に変位可能に設け
    られ、変速ギヤ及び前記作業軸側ドライブギヤとのかみ
    あい部を有する変位体とを備えて成り、該変位体は、操
    作レバーの操作に連動して、前記かみあい部が前記作業
    軸側ドライブギヤにかみあい且つ前記変速ギヤが前記ア
    イドルギヤに噛合する作業位置と、前記かみあい部が作
    業軸側ドライブギヤから外れ且つ前記変速ギヤが前記車
    軸側ドリブンギヤに噛合する移動位置との間で前記第1
    軸上を変位するように構成されていることを特徴とする
    自走式作業機の変速機構を含む動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記車軸側ドリブンギヤは前記第2軸上
    に回転可能に支持されており、且つ第2軸上に、この軸
    と一体に回転し且つこの軸上を変位可能であり、前記車
    軸側ドリブンギヤとのかみあい部を有する第2の変位体
    が設けられており、該第2の変位体は、そのかみあい部
    が車軸側ドリブンギヤにかみあって該ドリブンギヤを前
    記車軸に連結するクラッチ接続位置と、そのかみあい部
    が車軸側ドリブンギヤから外れて該ドリブンギヤと車軸
    との連結を断つクラッチ解除位置との間で変位するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の動力
    伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の変位体は、前記主クラッチ機
    構が原動機からの駆動力を前記ミッション入力軸に伝達
    する位置にあるときに前記クラッチ接続位置をとり且つ
    主クラッチ機構がミッション入力軸への前記駆動力の伝
    達を断つ位置にあるときに前記クラッチ解除位置をとる
    ように、主クラッチ機構を操作するクラッチレバーによ
    り主クラッチ機構と共に切換わるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の動力伝達装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007990A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Orec Co Ltd 自走式作業機及びそれに使用する動力伝達ユニット
CN103988595A (zh) * 2014-05-19 2014-08-20 浙江武义亨辉机械制造有限公司 多功能微耕机

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