JPH0518308B2 - - Google Patents

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JPH0518308B2
JPH0518308B2 JP58101437A JP10143783A JPH0518308B2 JP H0518308 B2 JPH0518308 B2 JP H0518308B2 JP 58101437 A JP58101437 A JP 58101437A JP 10143783 A JP10143783 A JP 10143783A JP H0518308 B2 JPH0518308 B2 JP H0518308B2
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ghost
signal
attenuation
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tap gain
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JP58101437A
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Hiroyuki Iga
Junzo Murakami
Shinichi Makino
Masaharu Obara
Hideo Kusaka
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Toshiba Corp
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Nippon Hoso Kyokai NHK
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/21Circuitry for suppressing or minimising disturbance, e.g. moiré or halo
    • H04N5/211Ghost signal cancellation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は例えばテレビジヨン受像機に於い
て、回路的にゴースト信号を除去するゴースト除
去装置に関する。
〔発明の技術的背景〕
ゴースト信号を除去する装置として、近年、テ
レビジヨン受像機内部にて回路的に除去する装置
が開発されている。このゴースト除去装置は、第
1図に示すように、タツプ利得可変のトランスバ
ーサルフイルタを用いてゴースト信号を除去する
ものである。ゴースト信号を除去する為には、ゴ
ースト信号の重畳位置や振幅、さらに極性を検知
する必要がある。この検知の為に、テレビジヨン
ビデオ信号中に含まれる垂直同期パルスSVの前
縁(第3水平走査ラインから第4水平走査ライン
に移る部分)を用いたものがある。(参考文献
1:村上ほか「デジタル化ゴースト自動消去装
置」電子通信学会技術研究報告EMCJ78−37,
1978年11月) 第1図に示す装置は、上記垂直同期パルスSV
の前縁を基準信号としてゴースト信号を検知する
ように構成された装置である。図に於いて、11
はゴースト信号の重畳されれたテレビジヨンビデ
オ信号の入力端子、12は主信号遅延線、13は
加算器、14はゴースト信号の除去されたビデオ
信号の出力端子、15はタツプ利得可変のトラン
スバーサルフイルタ、16はアナログ/デジタル
変換器(以下、A/D変換器と称する)、17は
入力差分回路、18は入力波形メモリ、19はタ
イミング回路、20は基準信号発生回路、21は
A/D変換回路、22は出力差分回路、23は基
準信号引算回路、24は誤差波形メモリ、25は
タツプ利得修正演算回路、26はタツプ利得メモ
リである。
トランスバーサルフイルタ15はタツプ付遅延
素子1Aと荷重回路2Aおよび加算回路3Aから
成り、入力ビデオ信号からゴースト打消信号S1
生成する。このゴースト打消信号S1と主信号遅延
線12の出力端子とが加算器13で加算されてゴ
ースト信号が除去される。前記タツプ付遅延素子
1Aの各タツプ間の遅延時間Tは入力ビデオ信号
の最高周波数の2倍の逆数より小さい値、例えば
0.1μsecに選定されれている。タツプの総数は除
去しようとするゴースト信号の遅れ(進み)時間
の範囲に応じて決定される。例えばタツプ総数を
100とすれば、10μsecの時間範囲がカバーされる。
前記主信号遅延線12の遅延量をMT(但し、M
は正の整数)とすると、前記タツプ付遅延素子1
Aのタツプはその入力端子側から数えてM+1番
目のタツプが主タツプとなる。この主タツプに対
応する前記荷重回路2Aの荷重値(タツプ利得)
をC0と表わす。このようにするとC-M〜C-1なる
タツプ利得に対応した荷重回路2Aは遅延時間が
MTまでの進みゴースト信号を除去する為のもの
となる。また、C1〜CNなるタツプ利得に対応し
た荷重回路2Aは遅延時間NT(但し、Nは正の
整数)までの遅れゴースト信号を除去する為のも
のとなる。これらN+M+1個の荷重回路2Aの
荷重値(タツプ利得)を制御することによつて、
出力端子14にゴースト信号の除去されたビデオ
信号を得ることができる。以下、その制御方法の
一例を説明する。
まず、入力端子11に印加された入力ビデオ信
号Siからタイミング回路19の制御のもとに、
今、着目する垂直同期パルスSVの前縁部の所定
の時間幅分の波形がA/D変換器16、入力差分
回路17を通し、入力波形メモリ18に記憶さ
れ。一方、同時刻に於ける出力端子14の出力ビ
デオ信号S0の所定の時間幅分の波形がA/D変換
器21と出力差分回路22及び基準波形引算回路
23を通して誤差波形メモリ24に記憶される。
ここに於いて、前記基準信号引算回路23に供給
される基準信号は、前記タイミング回路19の制
御のもとに、基準信号発生回路20で生成された
ものである。このようにして、前記入力波形メモ
リ18に記憶されたサンプリング間隔0.1μsec(前
記トランスバーサルフイルタ15のタツプ間隔T
に等しい)ごとのサンプル値系列{xk}と表記す
る。同様にして、前記出力差分回路22の出力サ
ンプル値系列を{yk}、前記基準信号発生回路2
0の出力サンプル値系列を{rk}、前記基準波形
引算回路23の出力である誤差信号のサンプル値
系列を{ek}と表記する。なお、ek=yk−rkであ
る。したがつて、前記誤差波形メモリ24には、
実際は差分回路22の出力信号と基準信号との誤
差信号波形が記憶されることになる。
次に、これら各波形メモリ18,24から適当
な周波数のクロツクで{xk}および{ek}を読み
出して、 diQk=P xk-i ek ……(1) で表わされる相関演算を行なう。但し、i=M〜
Nである。ここで、相関演算〔P,Q〕は、通常
P=−2M,Q=2N程度の値に設定される。一方
タツプ利得メモリ26には、各タツプのタツプ利
得{Ci}が記憶されているが、その初期値はすべ
て0である。先の式(1)の演算が、i=−M〜Nの
うちの1つのiについて終るたびに、前記タツプ
利得メモリ26からタツプ利得Ciが読み出され
る。そして、これに対して、 Ci,new=Ci,old+adi ……(2) で表わされる修正を施した後、再び前記タツプ利
得メモリ26に戻す。但し、Ci,oldはタツプ利
得メモリ26から読み出されたタツプ利得であ
り、Ci,newは修正後タツプ利得メモリ26に書
き込まれるタツプ利得である。また、aは正の微
少値である。式(1)と(2)で表わされる演算を1フイ
ールドの間にすべてのi(i=−M〜N)につい
て行なうが、これを実行するのがタツプ利得修正
演算回路25である。上記演算を新たな基準信号
が受信されるたびに(すなわち、1フイールドに
1回)繰り返えす。これを続けることによつて、
{ek}は0に近づきゴースト信号が除去される。
今、第2図aに示されるようなインパルス応答
(遅れ時間10T、レベル−6Bの正のゴースト信
号)を有する信号を例にとつて、第1図に示すゴ
ースト除去装置の各部の波形を第3図を参照しな
がら説明する。第3図(a−1)はゴースト信号
が無いときの基準信号(垂直同期パルスSVの前
縁)を示し、第3図(b−1)は同じく絵柄信号
SP部を示す。垂直同期パルスSVは図示の如く、
ピーク・ピーク値が1VP-Pの標準テレビジヨンビ
デオ信号に於いては、0.286Vの振幅を有する。
この信号に正の遅れゴースト信号SGが重畳された
状態を第3図(a−2),(b−2)に示す。この
信号がゴースト除去装置への入力ビデオ信号Si
なる。なお、hは垂直同期パルスSVの振幅で
0.286Vであり、aは絵柄信号SPの振幅で0.714V
である。前記式(1),(2)に示されるタツプ利得の修
正が繰り返えし行なわれると、タツプ利得は第2
図bに示されるようにC10のみ0.5となる。したが
つて、ゴースト打消信号S1は第3図(a−3)及
び(b−3)に示されるように、ゴースト信号SG
と略同じ形になる。その結果、加算器13の出力
端子には第3図(a−4),(b−4)で示される
ようにゴースト信号の除去されたビデオ信号S0
得られることになる。
〔背景技術の問題点〕
しかしながら、上記構成の場合、次のような問
題がある。以下、これを説明する。トランスバー
サルフイルタ15のタツプ付遅延線1Aとして
は、LC遅延線や電荷結合素子(以下、CCDと称
する)、あるいはデジタルシフトレジスタを用い
ることができる。この場合、大きさと価格の点か
らいつてCCDを用いることが効果的であり、そ
れを用いたゴースト除去装置が発表されている。
(参考文献2:村上ほか「TVゴーストキヤンセ
ラ」東芝レビユー36巻7号,PP625−630昭和56
年6月)この文献に記載されている集積回路化
CCDトランスバーサルフイルタは、タツプ付の
荷重回路2Aを多数、1チツプ上に集積回路化す
るという制約の為に、1タツプ当りの荷重回路2
Aを極力簡単な構成に抑えなければならない。こ
の為、特に荷重値(タツプ利得)が小さいときの
荷重回路2Aの出力信号の歪みが大きくなること
が知られている。(参考文献3:昭和56年特許願
第188377号(特開昭58−90820号公報)「電荷転送
形トランスバーサルフイルタの入力加重回路」)
この事実を換言すれば、小荷重時ほど荷重回路2
Aの微分利得が大きいということになる。この微
分利得は次のように定義される。今、第4図aに
示すように、黒レベルLBから白レベルLWまで直
線的に変化する輝度信号に周波数3.58MHzの搬送
色信号SCが重畳されたビデオ信号を考え、これを
荷重回路2Aに加える。この荷重回路2Aの出力
信号から抽出された搬送色信号SCを第4図bに示
す。この信号SCの前方の振幅をx1、後方の振幅を
x2とすると、微分利得Gdは Gd=x1−x2/x1+x2(%) ……(3) として定義される。この微分利得Gdは荷重値
(タツプ利得)の絶対値GTに対して第5図に示す
ような特性を示し、荷重量にもよるが約数%から
20%程度となる。
トランスバーサルフイルタ15の荷重回路2A
にこのような非直線性があると、次のような理由
でビデオ信号中のゴースト信号の除去が不充分に
なる。すなわち、基準信号である垂直同期パルス
SVの前縁では、第3図(a−1)〜(a−4)
に示されるようにゴースト信号が除去される。し
かしながら、絵柄信号SP部に於いては、第3図
(b−3)に示すように、ゴースト打消信号S1
荷重回路2Aの微分利得によつて、入力ビデオ信
号Siに対して0.5倍でなく、例えば0.4倍にしかな
らない。その結果、第3図(a−4),(b−4)
に示されるように、基準信号部である垂直同期パ
ルスSV部に関しては、ゴースト信号SGの完全に
除去された出力ビデオ信号S0が得られるが、絵柄
信号SP部に関しては、振幅にして0.1aのゴースト
信号SGが残る。また、このような非直線性がある
と、基準信号の形状ゴースト信号SGは除去できて
も、それ以外の一般の形状のゴースト信号は消え
残るという不都合が生じる。
従来、第1図で説明したようなゴースト除去装
置に於いて、ゴースト除去性能に最も大きな影響
を及ぼすのは、このような荷重回路2Aの非直線
性であつたが、この影響から逃れる有効な方法は
なかつた。
〔発明の目的〕
この発明は上記の事情に対処すべくなされたも
ので、トランスバーサルフイルタの荷重回路の非
直線性に起因するゴースト信号の残留を無くすこ
とができるゴースト除去装置を提供することを目
的とする。
〔発明の概要〕
この発明は、トランスバーサルフイルタと加算
手段との間に減衰手段を挿入し、トランスバーサ
ルフイルタから出力されるゴースト打消信号の振
幅レベルが前記加算手段に供給されるゴースト打
消信号のレベルよりも大きくなるように構成した
ものである。
〔発明の実施例〕
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明
する。第6図は一実施例の回路図である。なお、
第6図に於いて、先の第1図と同一部には同一符
号を付し、詳細な説明は省略する。第6図に於い
て、先の第1図と異なる点はトランスバーサルフ
イルタ15と加算器13との間に可変減衰器31
を挿入した点にある。
上記構成に於いて動作を説明する。今、先の第
2図及び第3図で説明した遅れ時間10T、大き
さ−6dBの正のゴースト信号SGを例にとる。主信
号遅延線12の出力信号の大きさと、タツプ利得
C0のみ1で、他のタツプ利得はすべて0に設定
したときのトランスバーサルフイルタ15の出力
信号の大きさは等しい。したがつて、上記ゴース
ト信号SGが除去されるときの各タツプ利得は第2
図bに示されるようにC10のみ0.5となる。タツプ
利得C10が0.5となることによつて、ゴースト信号
を除去できるはずであるが、実際には第6図に示
す荷重回路2Aの非直線性から第3図(b−4)
に示すように絵柄信号SP部にゴースト信号SGの消
え残りが生じる。そこで、前記可変減衰器31の
減衰量kを−6dBに設定してから、式(1)、(2)を実
行してタツプ利得C10を求めると、タツプ利得C10
は第7図a,bに示されるように1.0となる。こ
れは、 タツプ利得×k=ゴースト量 ……(4) すなわち、 C10×0.5=0.5 ……(5) を満足している。このように、タツプ利得C10
0.5から2倍の1.0にすることにより、第5図から
もわかるように微分利得Gdがより小さいところ
で荷重回路2Aを使えることになり、絵柄信号SG
部のゴースト信号SGの消え残りが減少する。より
小さいゴースト信号SGの一例として、遅れ時間が
同一の10T、大きさ−20dBの正のゴースト信号
SGの場合は次のようになる。すなわち、前記可変
減衰器31のない従来のゴースト除去装置では、
C10=0.1となる。この場合、第4図に示すよう
に、対応する荷重回路2Aの微分利得Gdがかな
り大きいところでその荷重回路2Aが使われるこ
とになり、絵柄信号SP部のゴースト信号SGの消え
残りはかなり大きい。一方、前記可変減衰器31
の減衰量kを−20dBに設定してから、式(1)、(2)
を実行してタツプ利得をC10を求めると、タツプ
利得C10は第7図a,bに示されるように1.0とな
り、対応する荷重回路2Aの微分利得Gdがかな
り小さい数パーセントのところで、その荷重回路
2Aを使うことができる。その結果、絵柄信号Sp
部のゴースト信号の消え残りは数十パーセントか
ら数パーセントへと小さくすることができる。
このようにこの発明の効果はゴースト信号SG
大きさが小さくなるほど、大きくなる。なお、前
記可変減衰器31の減衰量はゴースト信号SGの大
きさにのみ依存し、垂直同期パルスSV部のビデ
オ波形を観察することによつて容易に設定するこ
とができる。また、可変減衰器31の一具体例と
して、第8図に示すような演算増幅器に用いた構
成にすることできる。この場合、減衰量を変える
には、そのフイードバツク抵抗の抵抗値を変えれ
ばよい。すなわち、入力端子1Bと演算増幅器2
Bの反転入力端子との間の抵抗3Bを固定抵抗と
し、前記反転入力端子と出力端子4Bとの間の抵
抗5Bを可変抵抗とすればよい。なお、前記演算
増幅器2Bの非反転入力端子は接地されている。
この場合、前記加算器13に於いて、ゴースト打
消信号S1を入力ビデオ信号Siから引かずに加えれ
ば、上記のタツプ利得の説明そのまま適用でき
る。
可変減衰器31の減衰量の設定は、ユーザが画
面を見ながら調整するマニユアル式にしてもよい
がが、第9図に示すようにタツプ利得の絶対値
GTの最大値に従つて自動的に設定するようにし
てもよい。すなわち、第9図に於いて、32は減
衰量決定回路である。この減衰量決定回路32は
タツプ利得メモリ26に格納されているタツプ利
得Ci(−M≦i≦N)の中から絶対値で最大のも
のを検出する。そして、その検出結果に従つて可
変減衰器31の減衰量を決定する。さらに、減衰
量決定回路32は決定された減衰量に従つてタツ
プ利得Ciを修正する機能を有する。
第10図は減衰量決定回路32の具体的構成の
一例を示すものである。先の式(1),(2)で示される
タツプ利得の修正動作が、タツプ利得が収束する
のに十分な回数(n回)だけ繰り返えされた後、
タツプ利得メモリ26から各タツプ利得Ci (n)が読
み出される。読み出されたタツプ利得Ci (n)はスイ
ツチ1Cの固定接点C1を介して絶対値変換回路
2Cに供給され、各タツプ利得Ci (n)の絶対値|Ci (
n)|が得られる。得られた絶対値|Ci (n)|の中か
ら最大値検出回路3Cで最大値max|Ci (n)|を検
出し、この検出された最大値max|Ci (n)|は係数
演算保持回路4Cに供給される。この係数演算保
持回路4Cはその出力QA,QB,QCが、 1/2<max|Ci (n)|のとき、QAのみ真 1/4<max|Ci (n)|≦1/2のとき、QBのみ真 max|Ci (n)|≦1/4のとき、QCのみ真 となる回路である。これら出力QA,QB,QCは可
変減衰器31と掛算回路5Cに供給される。
この場合の可変減衰器31の具体的構成例を第
11図a,bに示す。まず、第11図aに示す例
は、非反転入力端子が接地された演算増幅器2B
に反転入力端子1Bとの間に抵抗とスイツチとの
直列回路が3個並列に挿入されている。抵抗6B
〜8Bの抵抗値はそれぞれR,2R,4Rに設定
されている。各抵抗6B〜8Bに対応するスイツ
チ9B〜11Bはそれぞれ前記係数演算保持回路
4Cの出力QA,QB,QCが真のときオンする。フ
イードバツク抵抗5Bは抵抗値Rの固定抵抗であ
る。
上記構成によれば、出力QAのみ真のとき、可
変減衰器31の増幅度は−1倍となり、出力QB
のみ真のとき、増幅度は−1/2倍となり、出力QC
のみ真のとき、増幅度は−1/4倍となる。このよ
うに、可変減衰器31の減衰量が決定されると、
再度、先の式(1),(2)に従つてタツプ利得の修正が
行なわれる。この修正によつて収束した後のタツ
プ利得を{Ci(n)}とすると、 1/2<max|Ci (n)|のとき、Ci(n)=Ci (n) 1/4<max|Ci (n)|≦1/2のとき、Ci(n)=2Ci
(n) max|Ci (n)|≦1/4のとき、Ci(n)=4Ci (n) となり、微分利得Gdが小さいところで荷重回路
2Aを使うことができるので、映像信号SP部に於
けるゴースト信号SGの消え残りが減少する。とこ
ろで、第10図に示す回路は、掛算回路5Cを設
け、減衰量が決定された後、スイツチ1Cの可変
接片を端子C2に接続し、各タツプ利得Ci (n)を掛算
回路5Cによつて出力QA,QB,QCの値に応じて
それぞれ1倍、2倍、4倍にして再びタツプ利得
メモリ26に戻すようにしている。このような構
成によれば、上記した再度の修正を省略すること
ができるので、装置を収束状態にするまでの時間
を短縮することができる。
第11図bに示される可変減衰器31は演算増
幅器を用いないで、直列接続された抵抗12B〜
14Bと、出力QA,QB,QCによつてそれぞれ駆
動されるスイツチ15B〜17Bによつて構成さ
れるものである。この場合、抵抗12Bの抵抗値
2Rに設定され、抵抗13B,14Bの抵抗値は
Rに設定されている。
このような構成に於いては、出力QAのみ真の
とき増幅度は1倍、出力QBのみ真のとき増幅度
は1/2倍、出力QCのみ真のとき増幅度は1/4倍と
なる。
第12図は、トランスバーサルフイルタ15の
入力ビデオ信号Siのサンプル値xkとゴースト信号
SGを示す誤差信号のサンプル値ekとから可変減衰
器31の減衰量を決定する実施例を示すものであ
る。この回路の主要部は減衰量決定回路33であ
り、その具体的構成の一例を第13図に示す。こ
の実施例の減衰量決定原理は、サンプル値xkとek
が近似的にインパルス応答とみなせることから、
max|xk|とmax|ek|との比から最大ゴースト
量、すなわちmax|Ci (n)|を推定することができ
るということに基づく。すなわち、式(1),(2)に従
つたタツプ利得Ciの修正を始める前に、入力波形
メモリ18と誤差波形メモリ24からそれぞれ入
力信号のサンプル値xkと誤差信号のサンプル値ek
とが読み出される。これらサンプル値xkとekとは
それぞれ絶対値変換回路1D,2Dにて絶対値|
xk|,|ek|に変換される。これら絶対値|xk|,
|ek|はそれぞれ最大値検出回路3D,4Dに供
給され、最大値max|xk|,max|ek|が検出さ
れる。これら最大値max|xk|とmax|ek|は割
り算回路5Dに供給され、割り算max|ek|/max|xk
が 行なわれる。この割り算結果は係数演算保持回路
6Dに供給される。この係数演算保持回路6Dの
出力QA,QB,QCは割り算結果に従つて、 1/2<max|ek|/max|xk|のとき、QAのみ真 1/4<max|ek|/max|xk|≦1/2のとき、QB
のみ真 max|ek|/max|xk|≦1/4のとき、QCのみ真 となる。この出力結果を受ける可変減衰器31と
しては例えば先の第11図a,bに示すものと同
じでよい。このようにして可変減衰器31の減衰
量が決定された後、先の式(1),(2)に従つたタツプ
利得の修正が行なわれる。なお、max|xk|の
値が初めからわかつているような場合は、|ek
のみ検出すればよい。また、前ゴーストまたは後
ゴーストを除去するゴースト除去モードにおいて
は、出力サンプル値ykから得られるmax|yk|が
max|xk|の代わりになるので、タツプ利得修
正前は|yk|=|xk|である。従つて、max|yk
|=max|xk|となり、トランスバーサルフイ
ルタへ入力されるテレビジヨン信号は、入力端子
11、加算器13の出力のどちらかのテレビジヨ
ン信号を利用しても可変減衰器31の減衰量を決
定することができる。
以上の説明では、減衰量を3段階に分ける場合
について説明したが、分割数を多くすればそれだ
けいろいろなレベルのゴースト信号SGに対してよ
り効果的に対処できることは勿論である。
また、先の実施例では、減衰器31を可変減衰
器とし、ゴースト信号SGのレベルに応じてその減
衰量を制御する場合について説明した。しかしな
がら、この発明は、減衰器を設けることによつて
トランスバーサルフイルタ15のタツプ利得を減
衰器がない場合よりも大きくすることにより、荷
重回路2Aの微分利得の影響を軽減するものであ
る。したがつて、減衰器としては必ずしも減衰量
の可変なものである必要はなく、固定のものであ
つてもよい。
また、先の第9図に示す実施例に限らず、第1
2図に示す実施例や上記減衰器を固定減衰器にす
る実施例に於いても、減衰器の減衰量に応じて、
先の式(1),(2)に従つて設定されるタツプ利得を修
正するようにしてもよい。この場合の修正動作は
式(1),(2)に従つた修正動作と同時に行なえばよ
い。具体的には、例えば減衰器の減衰量が−6dB
であるならば、先の式(2)に於ける右辺第2項を
2adiにすることによつて可能である。このように
することにより、装置はより早く収束状態に達す
ることになる。
また、この発明はタツプ利得の修正アルゴリズ
ムとして先の式(1),(2)で説明したような修正アル
ゴリズムを実行する装置に限らず、誤差信号のみ
を用いてタツプ利得を修正するアルゴリズムや、
タツプ利得にリークを与えるようなアルゴリズム
を実行する装置にも適用可能である。
また、トランスバーサルフイルタの接続法につ
いても、いままで説明したものは非巡回形接続で
あるが、この発明は巡回形接続の装置にも適用で
きることは勿論である。
また、上述したトランスバーサルフイルタはい
わゆる出力荷重型のトランスバーサルフイルタで
あるが、この発明は入力荷重型のトランスバーサ
ルフイルタを用いた装置にも適用できることは勿
論である。
また、ゴースト信号を検知する為の基準信号と
して、垂直同期パルスSVの前縁を利用する装置
に限らず、水平同期パルスや絵柄信号レベルで幅
が少なくとも2Tであるパルスを別途挿入するこ
とによつて基準信号として利用する装置にも、こ
の発明は適用可能である。
また、可変減衰器31や減衰量決定回路32,
33は上述したような構成に限定されるものでは
ないことは勿論である。この場合、減衰量決定回
路32,33の機能は、マイクロコンピユータに
よつてソフトウエアで実現することもできる。
また、この発明の減衰手段はトランスバーサル
フイルタの出力側だけでなく、入力側に設けるよ
うにしてもよいことは勿論である。
〔発明の効果〕
このようにこの発明によれれば、トランスバー
サルフイルタの荷重回路の非直線性に起因するゴ
ースト信号の残留を無くすことができるゴースト
除去装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のゴースト除去装置を示す回路
図、第2図及び第3図は第1図に示す装置の動作
を説明する為の図、第4図及び第5図は第1図に
示す装置の欠点を説明する為の図、第6図はこの
発明に係るゴースト除去装置の第1の実施例を示
す回路図、第7図は第6図に示す装置の動作を説
明する為の図、第8図は第6図に示す可変減衰器
の具体的構成の一例を示す回路図、第9図はこの
発明の第2の実施例を示す回路図、第10図は第
9図に示す減衰量決定回路の具体的構成の一例を
示す回路図、第11図は第9図に示す可変減衰器
の具体的構成例を示す回路図、第12図はこの発
明の第3の実施例を示す回路図、第13図は第1
2図に示す減衰決定回路の具体的構成の一例を示
す回路図である。 31……可変減衰器、32,33……減衰量決
定回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 テレビジヨンビデオ信号が印加される入力端
    子と、 テレビジヨンビデオ信号が入力され、遅延時間
    の異なる複数のタツプを有するとともにこれらタ
    ツプの利得を制御可能で、前記入力端子に印加さ
    れるテレビジヨンビデオ信号に含まれるゴースト
    信号を、前記入力端子に印加されるテレビジヨン
    ビデオ信号から除去するゴースト打消信号を生成
    するトランスバーサルフイルタと、 この生成されたゴースト打消信号と前記テレビ
    ジヨンビデオ信号とを加え合わせることによりゴ
    ースト信号を除去したテレビジヨンビデオ信号を
    出力する加算手段と、 前記テレビジヨンビデオ信号が入力され、テレ
    ビジヨンビデオ信号中に周期的に存在する所定の
    波形形状の信号を基準信号として前記ゴースト信
    号を検知し、この検知結果に応じて前記トランス
    バーサルフイルタのタツプ利得を制御するゴース
    ト検知手段と、 前記トランスバーサルフイルタへ入力されるテ
    レビジヨンビデオ信号及び前記ゴースト打消信号
    の内少なくともいずれか一方を減衰して、前記タ
    ツプ利得が与えられる荷重回路を適性動作範囲に
    するための減衰手段とを備えたことを特徴とする
    ゴースト除去装置。 2 前記減衰手段はその減衰量を変えることがで
    きる可変減衰手段であり、この可変減衰手段は前
    記テレビジヨンビデオ信号に含まれるゴースト信
    号のレベルに応じてその減衰量を制御可能なよう
    に構成されたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のゴースト除去装置。 3 前記可変減衰手段は、前記ゴースト検知手段
    によつて決定された前記トランスバーサルフイル
    タの各タツプ利得のうち、絶対値の最も大きいタ
    ツプ利得に従つてその減衰量を決定するように構
    成されたことを特徴とする特許請求の範囲第2項
    記載のゴースト除去装置。 4 前記可変減衰手段は、前記テレビジヨンビデ
    オ信号と該信号に含まれるゴースト信号との振幅
    比に従つてその減衰量を決定するように構成され
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    ゴースト除去装置。 5 前記減衰手段は所定の減衰量を有する固定減
    衰手段とすることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のゴースト除去装置。 6 前記減衰手段はその減衰量に従つて前記ゴー
    スト検知手段によつて決定される前記トランスバ
    ーサルフイルタのタツプ利得を修正できるように
    構成されたことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のゴースト除去装置。
JP58101437A 1983-06-07 1983-06-07 ゴ−スト除去装置 Granted JPS59225681A (ja)

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JPS62272671A (ja) * 1986-05-21 1987-11-26 Hitachi Ltd ゴ−スト検出回路
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