JPH0518263Y2 - - Google Patents

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JPH0518263Y2
JPH0518263Y2 JP5367589U JP5367589U JPH0518263Y2 JP H0518263 Y2 JPH0518263 Y2 JP H0518263Y2 JP 5367589 U JP5367589 U JP 5367589U JP 5367589 U JP5367589 U JP 5367589U JP H0518263 Y2 JPH0518263 Y2 JP H0518263Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、熱可塑性樹脂製の板材を融着して構
成された融着箱に関し、より詳細には、底部が、
側板の下端面よりも一段高い位置に、上げ底状に
配置された融着箱に関するものである。
<従来の技術と考案が解決しようとする課題> 従来、上げ底状の底部を有する箱を、熱可塑性
樹脂製の板材で製造するには、第7図に示すよう
に、複数の側片81…からなる側板8の、下端面
よりも一段高い位置に形成された溝81aに、底
板9の外周辺が嵌合された構造が用いられてい
る。
上記構造の箱は、一般に、複数枚(図の場合4
枚)の側片81…が連設された帯材を用意し、こ
の帯材の裏面に形成された一本の溝81aを底板
9の外周辺に嵌合しながら、帯材を底板9の周囲
に巻き付けた後、帯材の始端と終端とを融着する
ことで製造される。
また、底板9を単に溝81aに嵌合しただけで
は、箱全体の強度が不十分である上、嵌合部材か
ら水洩れする虞があるので、嵌合時に、側片81
…と底板9とを接着剤によつて接着することが行
われている。
しかし、接着剤を用いた場合には、接着剤の塗
工工程、乾燥工程が必要になり、また、接着剤に
は、一般に有機溶剤類が含まれるため、安全上、
環境保全上の配慮が必要となるなど、特に製造コ
ストの面で、接着剤を用いない場合に比べて不利
な点が多い。
また、溝81aは、通常、切削加工によつて形
成されるため、その際に生じる切粉が、溝からは
みだした接着剤に付着して箱の美観を損ねたり、
接着剤の接着力を阻害したりする虞がある。
側板となる複数枚の側片が連設された少なくと
も2枚の側壁用板を、1枚の底板の周囲に融着す
ると共に、側壁用板同士をも融着して、底部が上
げ底状に配置された融着箱を製造する装置が提案
されている(特公昭53−30069号公報参照)。
この装置によれば、接着剤を全く用いずに底部
が上げ底状に配置された融着箱を製造することが
できる。
しかし、この装置による融着箱の製造において
は、上述のように、1枚の底板と、2枚以上の側
壁用板とが必要であり、従来のものに比べて部品
点数が多い分、製造工程が多くなるという問題が
ある。
また、この装置を用いて製造された融着箱にお
いては、側壁用板を底板の端面に単に当接させて
融着しているだけなので、底板と側板との一体化
が十分でなく、融着の状態によつては、融着箱全
体の強度が不足する虞がある。
本考案は、以上の事情に鑑みてなされたもので
あつて、接着剤を用いずに、より少ない部品点
数、より少ない製造工程数で製造でき、しかも、
十分な強度を有する融着箱を提供することを目的
としている。
<課題を解決するための手段> 上記課題を解決するための、本考案の融着箱
は、底板と、この底板の外周辺部に連設された複
数の側片を上方に折曲起立させ、隣り合う側端部
同士を互いに融着させて形成された側板とを備
え、全体が熱可塑性樹脂製の1枚の板材からなる
融着箱において、底板は、前記外周辺部と、この
外周辺部の下端面よりも一段高い位置に配置され
た底部とからなり、側板は、上方に折曲起立され
た前記複数の側片が、それぞれ外周辺部の下面よ
り高い位置から底部上面高さの位置にわたつて形
成された折曲溝部分にて前記外周辺部と融着され
ていることを特徴としている。
<作用> 上記融着箱においては、底板を成形すること
で、底板外周辺部の下端面よりも一段高い位置に
底部が配置され、また、この底板の外周辺部に連
設された複数枚の側片を上方へ折曲起立させ、外
周辺部との当接部分において底板と融着し、且つ
隣り合う側片同士を側端部において互いに融着す
ることで側板が形成されるので、全体を一枚の熱
可塑性樹脂製の板材で構成することができる。
<実施例> 以下、実施例を表わす図面に基づき、本考案を
詳細に説明する。
本実施例の融着箱Aは、全体がポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリエチレン等の発泡または
非発泡の熱可塑性樹脂製の板材で形成されたもの
で、第1図に示すように、長方形状の底板1と、
この底板1の外周辺部11に、連結部Cを介して
一体に連設された4枚の側片21…からなる側片
2とを備えている。
側板2は、側片21…を底板1の周囲に起立さ
せて、側片21が、それぞれ外周辺部11の下面
より高い位置から底部12の上面高さの位置にわ
たつて形成された折曲溝V部分となる前記外周辺
部11との当接部分Tにおいて融着されており、
且つ相隣接する側片21の側端部同士を融着する
ことにより形成されている。
また、底板1は、外周辺部11を側板2の内壁
面に沿つて立ち上げることで、底部12を外周辺
部11よりも一段高く形成してあり、このことに
よつて底部12が、側板2の下端面よりも一段高
い位置に、上底状に配置されている。
以上の各部からなる、本実施例の融着箱Aは、
例えば、以下のようにして製造される。
まず、第2図a,bに示すように、熱可塑性樹
脂製の板材Sを熱成形して、底板1の外周辺部1
1を立ち上げることで、底部12を、板材Sの他
の部分より一段高い位置に持ち上げる。
熱成形法としては、板材Sを加熱、軟化させた
後、所定形状の金型によつて加圧成形する通常の
板材の成形法が適用できる。そして、この成形法
によれば、金型の寸法形状により、外周辺部11
と底部12との間の段差の寸法や、底板1の下面
に形成される凹部13の内法寸法が決まるので、
使用する金型を適宜に選択することにより、上記
各寸法を任意に変更できるという利点がある。ま
た、成形された各部の寸法制度が高いので、複数
の融着箱を積み重ねる際の、いわゆるスタツク性
を向上できる。
なお、板材Sとして、発泡樹脂製のものを使用
する場合には、この成形の際に加えられる熱によ
つて板材を2次発泡させて、主に底板1の厚みを
任意に調整することもでき、軽量化、並びにコス
トダウンが可能となる。
熱成形に用いる板材Sとしては、融着箱Aを形
成する際に不要となる隅角位置の耳部S1を予め
除去したものが使用できる他、耳部S1を除去し
ていない板材を用いることもできる。そして、耳
部S1を除去していない板材を用いる場合には、
熱成形に用いる金型に、耳部S1を除去する除去
手段を設けて、底部1の成形と同時に耳部S1を
除去するか、或いは、後述する側板2の形成工程
で耳部S1を除去するようにすれば良い。
次に、第3図a,bに示すように、底板1と側
片21…との連結部Cの表面に、後述する熱刃等
によつてV字状の折曲溝Vを溶融形成すると共
に、側片21…の両側端部21a…を溶融させ、
折曲溝Vの相対向する壁面V1,V2並びに側端
部21aが溶融状態の間に、各側片21…を上方
へ起立させれば、各側片21…と底板1の外周辺
部11とが、前記当接部分Tに相当する折曲溝V
の壁面V1,V2の部分で融着される。即ち外周
辺部11の下面より高い位置から底部12の上面
高さの位置にわたつて形成された折曲溝V部分に
て各側片21が外周辺部11と当接して融着され
る。また、隣り合う側片2同士が側端部21aに
おいて互いに融着されて側板2が形成され、第1
図に示す融着箱Aが完成する。
折曲溝Vおよび側端部21aの溶融、並びに側
片21の折曲起立の各工程には、例えば、下記の
熱刃3と成形金型4とが組み合わせて用いられ
る。
熱刃3は、第4図に示すように、板材Sの上面
に当接して、接続部Cの表面にV字状の折曲溝V
(第3図a,b参照)を溶融形成する角枠部分3
1と、この角枠部分31の外方に延設され、側片
21の側端部を溶融させるための延設部分32と
により、井桁状に構成されている。なお、この延
設部分32は、耳部S1が除去されていない板材
Sから融着箱Aを作成する場合に、耳部S1を除
去するためにも用いられる。
熱刃3の刃先の内側には、加熱用のカートリツ
ジヒータ33が埋設されており、熱刃3は、この
カートリツジヒータ33によつて所定の温度に加
熱される。加熱温度は、角枠部分31では、板材
Sの上面に、所定の深さの折曲溝Vを溶融形成で
きる温度に設定され、延設部分32では、板材S
を溶融できる温度に設定されている。
角枠部分31の形状は、作製される融着箱Aの
底部1と同じ形状に設定されている。また、この
角枠部分31の内方に、後述する第1の押圧板P
1が上下方向に通過するようになつている。
成形金型4は、第5図に示すように、中央に矩
形断面の空洞Hを形成した固定形のもので、空洞
Hに板材Sを押入して側片21を折曲起立させ
て、箱形に組立てるものである。なお、成形金型
4は、成形する箱の大きさや形状に応じて、その
断面の大きさや形状を自在に調整できるようにな
つている。
熱刃3及び成形金型4による製造工程を、第6
図a〜eを参照して説明する。
前述のように底板1が所定形状に成形された板
材Sは、所定の大きさの箱を形成すべく予め設定
された成形金型4上面の所定位置にセツトされ
る。
そして、熱刃3が板材Sに当接する前に、熱刃
3側の第1の押圧板P1及び成形金型4側の第2
の押圧板P2によつて、底板1の底部12が挾持
されて、板材Sが確実に止定される(第6図a参
照)。
次に、熱刃3が板材Sに押し当てられ、板材S
にV字状の折曲溝Vが形成される(第6図b参
照)。
そして、熱刃3が所定位置に後退すると共に、
一対の押圧板P1,P2が、板材Sを挾持した状
態で下方に移動して、板材Sを、成形金型4内に
押入する(第6図c参照)。これにより、板材S
の側片21が成形金型4の内壁に沿つて、折曲溝
Vを基線として折り曲げられて起き上がると共
に、側片21が底板1の外周辺部11に融着さ
れ、且つ側片21の側端部同士が融着されて側板
2が形成される。
なお、板材Sは、以上の工程の間中、一対の押
圧板P1,P2によって確実に挾持されているの
で、熱刃3が後退する際には、この熱刃3に付着
した溶融樹脂によつて板材Sが熱刃3と共に上方
に持ち上げられたり、左右に移動させられたりす
ることがなく、また、側片の折り曲げ時には、板
材Sの位置ずれが規制され、融着箱Aを精度良く
成形することができる。
以上のように成形された融着箱Aは、次に、押
圧板P1,P2によつて成形金型4の下方に位置
した搬送金型5内に押入される(第6図d参照)。
その後、一対の押圧板P1,P2は、融着箱A
の挾持を解除し、それぞれの所定位置に後退す
る。そして、融着箱Aが挿入された搬送金型5
は、図中矢印で示すように、成形金型4から下方
へ離反し、次工程としての冷却工程へ移送される
(第6図e参照)。
上記装置によれば、一対の押圧板P1,P2に
よつて板材Sを挾持した状態で成形金型4に押入
するので、板材Sの位置ずれを防止した状態で、
側片21の起立が行え、これにより、製函加工の
精度を向上できる。
しかも、挾持状態で、熱刃3の板材Sへの当接
離反を行うので、熱刃3が板材Sから離反しよう
とする際に、熱刃3に付着した溶融樹脂によつて
板材3が持ち上げられて位置ずれをおこすような
ことがなく、精度良く融着箱Aを製造できる。
本考案は以上の実施例に限定されるものではな
く、考案の要旨を変更しない範囲で種々の設計変
更を施すことができる。
例えば、実施例では底板1が長方形状に形成さ
れたものを示したが、底板は五角形以上または三
角形に形成することもでき、その場合には、それ
ぞれ、底板の各辺に5枚以上または3枚の側片が
連設された板材が用いられる。
板材としては、前記発泡または非発泡樹脂製の
板材の他、発泡板材の表面にフイルムが積層され
た複合板材が使用できる。非発泡樹脂製の板材お
よびフイルムには印刷により柄模様を形成するこ
とができる。
<考案の効果> 以上のように、本考案によると、全体が底板と
側板が一体となつた1枚の板材から形成さている
に拘らず、上げ底状の形態に形成できる。即ち、
底板のうち、一段高く形成された底部でなく、こ
れより段差をつけて低く形成されている外周辺部
に対して、側片がそれぞれ外周辺部の下面高さの
位置から底部上面高さの位置にわたつて形成され
た折曲溝部分にて融着されているので、この融着
された部分が充分に厚みを保有でき、上げ底を支
えて強度を維持できる。しかも接着剤を用いず
に、より少ない部品点数で且つ少ない製造工程で
製造でき、美麗な上げ底状融着箱を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の融着箱の一実施例を示す一部
切り欠き斜視図、第2図a,bはこの実施例の融
着箱を板材から製造する一段階として底板を熱成
形した状態を示す図であつて、同図aは斜視図、
同図bは断面図、第3図a,bはこの実施例の融
着箱を板材から製造する一段階として底板と側片
の連結部に折曲溝を溶融形成すると共に側片の側
端部を溶融させた状態を示す図であつて、同図a
は斜視図、同図bは断面図、第4図は折曲溝の溶
融形成並びに側片側端部の溶融に用いられる熱刃
を示す斜視図、第5図は側片を起立させて相隣接
する側端部同士を融着させるために用いられる成
形金型を示す斜視図、第6図a〜eは上記熱刃と
成形金型とを用いて実施例の融着箱を製造する工
程を示す概略図、第7図は従来の融着箱を示す一
部切り欠き斜視図である。 A……融着箱、S……板材、T……当接部分、
1……底板、11……外周辺部、12……底部、
2……側板、21……側片、21a……側端部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 底板と、この底板の外周辺部に連設された複数
    の側片を上方に折曲起立させ、隣り合う側端部同
    士を互いに融着させて形成された側板とを備え、
    全体が熱可塑性樹脂製の1枚の板材からなる融着
    箱において、底板は、前記外周辺部と、この外周
    辺部の下端面よりも一段高い位置に配置された底
    部とからなり、側板は、上方に折曲起立された前
    記複数の側片が、それぞれ外周辺部の下面より高
    い位置から底部上面高さの位置にわたつて形成さ
    れた折曲溝部分にて外周辺部と融着されているこ
    とを特徴とする上げ底状融着箱。
JP5367589U 1989-05-09 1989-05-09 Expired - Lifetime JPH0518263Y2 (ja)

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JP5367589U JPH0518263Y2 (ja) 1989-05-09 1989-05-09

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JP5367589U JPH0518263Y2 (ja) 1989-05-09 1989-05-09

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Publication Number Publication Date
JPH02144529U JPH02144529U (ja) 1990-12-07
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JP5367589U Expired - Lifetime JPH0518263Y2 (ja) 1989-05-09 1989-05-09

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