JPH0518216U - フロアケーブルダクト用シール材 - Google Patents

フロアケーブルダクト用シール材

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JPH0518216U
JPH0518216U JP7294891U JP7294891U JPH0518216U JP H0518216 U JPH0518216 U JP H0518216U JP 7294891 U JP7294891 U JP 7294891U JP 7294891 U JP7294891 U JP 7294891U JP H0518216 U JPH0518216 U JP H0518216U
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solid
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豊 牛尾
健治 青木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ダクト蓋の開閉を繰り返しても破損することな
くシール性を継続し得るフロアケーブルダクト用シール
材を提供すること。 【構成】シール材5は難燃性材料からなる棒状体であっ
て、該シール材5の断面上層部Hには長手方向に貫通す
る半円形の中空部51が設けられて変形部とされ、下層
部Lは充実状態とされた充実部52(固形部)とされて
いる。かかる構造であれば、荷重が加わっても主に変形
するのは上層部Hのみであり、シール材自体の機械的強
度は下層部Lで維持されており、従って繰り返し荷重が
加わっても容易に破損することはない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フロアケーブルダクトの開口部を覆うダクト蓋を組み入れる際に、 遮煙のためにダクト枠とダクト蓋との間に介在されるシール材に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
発電所や変電所、或いはビルや工場等においては、床下にケーブル布設用のダ クトを設けてケーブルを配線することがある。図8はかかるケーブルダクトの断 面図を示し、1は床下に設けられたケーブルダクト、2はケーブルダクト1内に 布設された複数本のケーブルをそれぞれ示す。ケーブルダクト1内には支柱3が 所定位置に設置されており、複数の支柱3の頂部を利用して金具等からなるダク ト枠4が組まれている。そしてダクト枠4上にシール材5を介し、ケーブルダク ト1の開口部を覆うダクト蓋6が組み込まれている。前記シール材5は、火災等 が生じた場合にケーブルダクト1から煙が室内に漏洩しないように、ダクト蓋6 を密着組み込み状態とするために介在されるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記シール材5としては、耐熱性を考慮してアスベスト入りの発泡体等をシー ル材形状に加工したものが使用されるのが一般的であったが、アスベストは人体 に悪影響を及ぼすことから材料的に好ましくないばかりでなく、強度的に非常に 脆く、ケーブル布設工事の際等にダクト蓋6の開閉を繰り返すと簡単に破損して しまうという問題があった。
【0004】
【考案の目的】
従って本考案は、ケーブルダクト開口部とダクト蓋とを良好に密封し得ると共 に、ダクト蓋の開閉を繰り返しても破損することなくシール性を継続し得るフロ アケーブルダクト用シール材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
本考案のフロアケーブルダクト用シール材は、難燃性材料からなる棒状体であ って、該棒状体の断面上層部を中空として変形部とし、下層部を充実として固形 部としたことを特徴とするものである。すなわち、上記変形部は被シール対象に 圧接されることにより変形密着するシール部として機能し、固形部は上記圧接力 が加わってもシール材が長手方向に湾曲するのを防止すると共に、僅かな外力で シール材が容易に設置した箇所から移動したりしないよう定置性を高めるための 形状維持部として機能する。
【0006】 かかる構成のシール材であると、従来の発泡体からなるシール材に比べ、下層 部を充実として機械的強度を高めた固形部とすることによって、シール材への荷 重に対する耐性が向上され、上層部を中空とした易変形部とすることによってシ ール性が付与される。すなわち、従来の発泡体シール材では荷重が加わった場合 全体が圧縮変形されるので繰り返し荷重が加わると破損しやすかったが、本考案 品では荷重が加わっても主に変形するのは上層部のみであり、シール材自体の機 械的強度は下層の固形部で維持されており、従って繰り返し荷重が加わっても容 易に破損することはない。
【0007】
【実施例】
以下図面に基づいて本考案の実施例を詳細に説明する。 図1は本考案の一例を示すシール材5の斜視図であり、シール材5は難燃性材 料からなる棒状体であって、該シール材5の断面上層部Hには長手方向に貫通す る半円形の中空部51が設けられて変形部とされ、下層部Lは充実状態とされた 充実部52(固形部)とされている。
【0008】 本考案のシール材5は、火災時の高熱環境下においてもシール性を損なわない よう難燃性を備えていることが必要であり、その材料としては、酸素指数が少な くとも25以上、好ましくは30以上のゴム・プラスチック材料を使用すること ができる。
【0009】 このような材料としては、ポリエチレン、ポリクロロプレン、エチレン酢酸ビ ニル共重合体等の熱可塑性樹脂や、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体等の ゴム類に、水酸化マグネシウム、アルミナ水和物等の水和金属酸化物、あるいは 三酸化アンチモン等の金属酸化物等の難燃材を適量配合した組成物が挙げられる 。市販されているものとしては、例えばDFシール材(三菱電線工業株式会社商 品名:酸素指数33)が挙げられる。
【0010】 また本考案のシール材5は、その頂部53に荷重が加わった場合に上層部H( 変形部)が偏平状に変形することが必要であるので、上層部Hは適度の弾性を備 えていることが望ましい。望ましい弾性とは、例えば変形部の頂部52に静荷重 60g/cm2 加えた場合、上層部Hの長さが少なくとも30%以上縮小される弾 性、好ましくは50%以上縮小される弾性である。このような弾性を上層部Hが 保有するよう、材料の選定及び肉厚の選定をすることが望ましい。
【0011】 なお、シール材断面における好ましい上層部Hと下層部Lとの比率は、2〜8 :8〜2程度である。上層部Hの比率が高すぎるとシール材5の剛直性が低下す る傾向が見られ、また下層部Lの比率が高すぎるとシール性が低下する傾向が見 られるので上記の範囲が適当である。
【0012】 因みに、上記DFシール材にて図1に示すような本考案シール材5を作成する 場合は、一例を挙げると幅20mm、下層部L長さ10mm、上層部H長さ20mm、 上層部の肉厚1.5mmとすれば、上記の望ましい上層部Hの弾性を有すると共に 、剛直性及びシール性に優れたシール材を製造することができる。
【0013】 上記したシール材の製法としては、例えばシール材5の外形形状に合致したキ ャビティを有する金型内に、中空部51形成用の中子を配置し、溶融状態とした 上記難燃性組成物を注型する方法があげられる。この他に押し出し法によっても 製造することが可能である。
【0014】 図2は本考案の他の実施例を示しており、断面矩形の棒状体の上層部Hに楕円 形の中空部51を設けて変形部とし、下層部Lを充実状態として固形部としたも のである。図3も本考案の他の実施例を示し、図1の実施例と異なるのは中空部 51の形状を円形とした点である。また図4は中空部51の形状を、縦長の楕円 形とした例を示し、さらに図5は、シール材の側部が開口した解放型中空部51 を有するシール材5の例を示している。
【0015】 望ましいシール材頂部53の形状は、図1及び図3、図4に示すような半円形 曲面である。偏平面であると頂部にダクト蓋のような平板荷重が加わった場合、 その中央部が窪んで平板との密着性が低下することがあるが、曲面であると平板 荷重が加わっても良好に平板に密着しシール性が良好となる。また中空部51の 形状は任意であるが、図3及び図4に示すような円形または楕円形であることが 望ましい。繰り返し荷重が加わった場合、図1,図2のように角部を有している と、該角部が機械的弱点部となる場合があるからである。この他に、中空孔が複 数設けられた分割型中空部であっても良い。
【0016】 図6は本考案シール材5のフロアケーブルダクトへの使用状態の例を示す斜視 図である。床下に形成されたケーブルダクト1内にはケーブル2が布設されてい ると共に円柱型の支柱3が立設され、該支柱3の頂部を橋絡するようにダクト枠 4が配置されている。すなわち、支柱3の頂部を利用してダクト枠4により枠組 みが形成されている。ダクト枠4上及び支柱3の頂部には、本考案のシール材5 が所定長に切断されて載置固定されている。なお支柱3上に配置するシール材5 は、予め支柱3の頂部に載置可能な格子状(四角枠状)に加工したものを使用し ても良い。その上に、ダクト枠4による枠組み形状に合致したダクト蓋6が組み 込まれているものである。
【0017】 図7は図6の要部を拡大した断面図を示している。図中に仮想線で示すように 、シール材5はダクト蓋6を組み込む前は図1に示すような断面の通常の状態で あるが、ダクト蓋6を組み込むと、その自重によってシール材5の上層部(変形 部)が偏平状に変形し、元形状への復元反発力も加わってダクト蓋6の裏面にシ ール材5の頂部が密着することになる。他方シール材5の下層部(固形部)は、 あまり変形することなく荷重付加前の形状をほぼ保っている。かかるシール材5 の存在によって、火災時等においてケーブルダクト1内の煙が室内に侵入するの を防止することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明した通りの本考案のフロアケーブルダクト用シール材によれば、断面 上層部を中空として変形部とし、下層部を充実として固形部として、荷重が加わ った場合に上層部のみ部分変形するよう構成したので、シール材自体の繰り返し 荷重に対する耐性を向上させることができる。従って、フロアケーブルダクトへ のケーブル布設工事の際にダクト蓋の開閉を繰り返してもシール材が容易に破損 することはなく、良好なシール性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のシール材の一例を示す斜視図である。
【図2】本考案のシール材の他の例を示す断面図であ
る。
【図3】本考案のシール材の他の例を示す断面図であ
る。
【図4】本考案のシール材の他の例を示す断面図であ
る。
【図5】本考案のシール材の他の例を示す断面図であ
る。
【図6】本考案のシール材を、フロアケーブルダクトへ
使用した状態を示す斜視図である。
【図7】図6において要部を拡大した側断面図である。
【図8】一般的なフロアケーブルダクトを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーブルダクト 2 ケーブル 3 支柱 4 ダクト枠 5 シール材 51 中空部 52 充実部 53 頂部 H 上層部 L 下層部 6 ダクト蓋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃性材料からなる棒状体であって、該
    棒状体の断面上層部を中空として変形部とし、下層部を
    充実として固形部としたことを特徴とするフロアケーブ
    ルダクト用シール材。
JP1991072948U 1991-08-19 1991-08-19 フロアケーブルダクト用シール材 Expired - Fee Related JP2588999Y2 (ja)

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